JP2616163B2 - 回路部品のトリミング構造 - Google Patents

回路部品のトリミング構造

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばLCフィルタ等の多層回路部品におい
て、コンデンサやコイルを構成する回路電極の一部をト
リミングすることにより所望の回路特性を得るようにし
た回路部品のトリミング構成に関し、特に回路電極が位
置ずれした場合のトリミング面積のばらつきを防止して
目標特性値が確実に得られるようにした構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、LCフィルタ等を構成する多層回路部品の一例と
して、第5図及び第6図にし示す構造のものがある。こ
の多層回路部品1は、回路素子2の内部にコンデンサや
コイルを構成する複数の内部電極3・・を埋設し、該各
内部電極3の端面3aを上記回路素子2の左,右側面2a,2
bに交互に導出するとともに、該各側面2a,2bに外部電極
4,4を形成し、該外部電極4に上記各内部電極3の端面3
aを接続した構造となっている。この多層回路部品1に
おいては、従来から、上記内部電極3をサンドブラスト
やレーザ等によりトリミングして容量値やインダクタン
ス値を変化させ、これにより所望の回路特性を得るよう
にしている。
上記内部電極3をトリミングする場合、作業時間をで
きるだけ短縮するために、従来、以下の手順で行われて
いる。まず、各多層回路部品1の特性を測定してそれぞ
れ目標特性値に応じたランク分けを行い、このランクに
応じて内部電極3を切り取るトリミング面積aを決定す
る。そして、このトリミング面積aが得られるよう内部
電極3のカット位置を設定し、回転素子2の表面部分に
レーザーカットによりカット溝5を形成する。これによ
り内部電極3は容量をもつ電極3′と、容量をもたない
トリミング電極6とに分断される。このトリミング作業
は、各ランクに応じたトリミング面積が得られるよう予
めカット位置を設定し、順次カットすることから、特性
を測定しながらトリミングする場合に比べて作業時間を
短縮できる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来のトリミング構造は、例え
ば、第7図に示すように、パターン形成時に内部電極3
の位置が図示矢印方向にずれた場合、カット位置が同一
箇所であることからトリミング面積がaからa′に変化
し、その結果目標の特性値が得られないという問題点が
ある。しかもこの場合、回路素子2内に内部電極3を埋
設した構造であるから、作業者パターンずれを確認する
ことができない。従って、このような場合、トリミング
機に位置きめ認識装置を付加したり、あるいは特性を測
定しながらトリミングしたりしなければならず、それだ
けコストが上昇するとともに作業時間が長くなる。
本発明は上記従来の問題点を解決するためになされた
もので、回路電極の位置ずれが生じても所定面積をトリ
ミングでき、目標特性値が確実に得られる回路部品のト
リミング構造を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明は、回路素子11の表面又は内部に端子電
極13につながるコンデンサ電極12′を形成してなる回路
部品の上記コンデンサ電極12′が所望の回路特性が得ら
れるようにトリミングされた構造であって、上記コンデ
ンサ電極12′は単独又は端子電極13との組み合わせでル
ープ状に形成されており、該コンデンサ電極12′のルー
プに沿って所定ピッチpだけ離れた個所のそれぞれにカ
ット溝17,18が形成され、該両カット溝17,18で挟まれた
コンデンサ電極部分Aは残りのコンデンサ電極部分及び
上記端子電極13と電気的に分離され、上記残りのコンデ
ンサ電極部分は上記端子電極13に接続されていることを
特徴としている。
ここで上記コンデンサ電極12′におけるループ形状に
は各種の態様が採用できる。例えばコンデンサ電極12′
の端子電極13に接続された一端から他端近傍に伸びる帯
状のスリット15を形成することによって端子電極13とで
ループ状をなすようにする構造、あるいは上記コンデン
サ電極12′の中央部に帯状のスリットを形成することに
よってコンデンサ電極12′単独でループ状をなすように
する構造が採用できる。
〔作用〕
本発明に係る回路部品のトリミング構造によれば、コ
ンデンサ電極12′のループに沿って所定ピッチpだけ離
れた個所のそれぞれにカット溝17,18を形成することに
より、該両カット溝17,18で囲まれたコンデンサ電極部
分Aを残りのコンデンサ電極部分及び端子電極13から電
気的に分離し、上記残りのコンデサ電極部分を上記端子
電極13に接続したので、上記両カット溝17,18のピッチ
pを目標特性値に応じて設定することによりコンデンサ
電極12′の位置ずれが生じても常に一定の面積をトリミ
ングすることができ、各ランクに応じた目標特性値を確
実に得ることができる。その結果、従来装置のような位
置決め認識装置を付加する必要はなく、それだけコスト
を低減でき、また特性を測定しながらトリミングすると
いう非能率的な作業を不要にでき、それだけ作業時間を
短縮できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第4図は本発明の一実施例による回路部
品のトリミング構造を説明するための図である。本実施
例では、第4図にその等価回路を示すLCフィルタの容量
C1,C2の値を変化させることにより目標の周波数特性を
得るようにした場合を例にとって説明する。
本実施例の多層回路部品10は、セラミクスからなる直
方体状の回路素子11の内部にコンデンサ,コイルを構成
する内部電極12を埋設し、該各内部電極12の一端面12a
を上記回路素子11の両側面11a,11bに形成された外部電
極端子電極13,13に交互に接続してなり、基本的な構造
は従来と略同様である。
そして、上記回路素子11の最上部の内部電極(コンデ
ンサ電極)12′には、これの一端面12aから他端面12bの
近傍に延びる帯状のスリット15が形成されており、これ
により上記内部電極12′は幅の狭い上側面16aと、これ
により幅の広い下側面16bとを他端面12b部分及び外部電
極13で接続してなるループ状となっている。
ここで、上記スリット15の幅は、内部電極12′の印刷
形成時の位置ずれを吸収するために、予想される位置ず
れ寸法より若干幅広に形成されており、具体的には200
〜500μmとなっている。
そして、上記内部電極(コンデンサ電極)12′の下側
面16bには、第1カット溝17,及び該第1カット溝17から
所定ピッチpをあけて第2カット溝18が形成されてお
り、該両カット溝17,18により内部電極12′は該両カッ
ト溝17,18で囲まれたコンデンサ電極部分Aと残りのコ
ンデンサ電極部分B1,B2に分断されている。上記コンデ
ンサ電極部分Aは残りのコンデンサ電極部分B1,B2及び
上記外部電極(端子電極)13から電気的に分離され、残
りのコンデンサ電極部分B1,B2は端子電極13に接続され
ている。この第1カット溝17は上記回路素子11のコーナ
ー部に設けられたカット基準点cから図示左,右方向に
x,上下方向にyの位置に設定されており、また上記ピッ
チpは目標の周波数に応じて設定されている。これによ
り、上記第1,第2カット溝17,18と上記スリット15とで
囲まれた領域Aがトリミングされており、所望の中心周
波数に調整されている。
次に、本実施例の多層回路部品10をトリミングする手
順について説明する。
まず、多数の多層回路部品10の各中心周波数を測定
し、それぞれ目標の周波数が得られるようランク分け
し、この各ランクに応じたトリミング面積が得られるよ
うにピッチpを決定する。次に、回路素子11の内部電極
12′にレーザーにより第1カット溝17を形成する。この
場合、上記内部電極12′は回路素子11内に埋設されて確
認できないことから、該第1カット溝17は回路素子11の
カット基準点cからx,yの位置に設定する。続いて第1
カット溝17からピッチpをあけて第2カット溝18を形成
する。これにより上記第1,第2カット溝17,18とスリッ
ト15とで囲まれた領域Aがトリミングされ、この領域A
分だけ容量C1,C2が減少し、目標周波数が得られる。
ここで、上記内部電極12′のパターンずれが生じた場
合(第2図に一点鎖線で示す)、上記第1,第2カット溝
17,18を同一位置に形成しても、ピッチpが同一である
とともに、スリット15の幅が多少のパターンずれを吸収
することから、上記と同一の領域Aがトリミングでき
る。
このように本実施例によれば、内部電極12′をスリッ
ト15によりループ状に形成し、該内部電極12′の下側面
16bに目標周波数に応じたピッチpをあけて第1,第2カ
ット溝17,18を形成したので、内部電極12′の形成位置
がずれても同一の領域Aを高精度にトリミングすること
ができ、各ランクに応じた目標特性値を確実に得ること
ができる。その結果、従来の位置決め認識装置を不要に
できるとともに、特性を測定しながらトリミングすると
いう時間のかかる作業を省略でき、それだけコストを低
減でき、かつ作業の高速化が図れる。
なお、上記実施例では、内部電極12′を回路素子11内
に埋設した場合を例にとって説明したが、本発明は回路
素子の表面にトリミング用電極を形成し、該電極をトリ
ミングする場合にも勿論適用できる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明に係る回路部品のトリミング構造
によれば、ループ状のコンデンサ電極のループに沿って
所定ピッチだけ離れた個所のそれぞれにカット溝を形成
し、該両カット溝で囲まれた領域をトリミングするよう
にしたので、コンデンサ電極の形成位置がずれても同一
の面積をトリミングすることができ、目標特性値を確実
に得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の一実施例による多層回路
部品のトリミング構造を説明するための図であり、第1
図はその多層回路部品の内部電極を露出させた状態の断
面平面図、第2図はその内部電極をトリミングする手順
を示す断面平面図、第3図はその断面側面図、第4図は
その等価回路図、第5図及び第6図はそれぞれ従来のト
リミング構造を示す断面図,平面図、第7図はその問題
点を示す平面図である。 図において、10は多層回路部品、11は回路素子、12は内
部電極、15はスリット、17,18はカット溝、pは所定ピ
ッチ、Aはトリミング領域である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回路素子の表面又は内部に端子電極につな
    がるコンデンサ電極を形成してなる回路部品の、上記コ
    ンデンサ電極が所望の回路特性が得られるようにトリミ
    ングされた構造であって、上記コンデンサ電極は単独又
    は端子電極との組み合わせでループ状に形成されてお
    り、該コンデンサ電極のループに沿って所定ピッチだけ
    離れた個所のそれぞれにカット溝が形成され、該両カッ
    ト溝で挟まれたコンデンサ電極部分は残りのコンデンサ
    電極部分及び上記端子電極と電気的に分離され、上記残
    りのコンデンサ電極部分は上記端子電極に接続されてい
    ることを特徴とする回路部品のトリミング構造。
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