JP2615560B2 - 表面硬化処理装置の異常検出方法 - Google Patents

表面硬化処理装置の異常検出方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、鋳鉄製カムシャフトのカム面を再溶融させ
て硬化処理する装置において、その処理異常を検出する
方法に関する。
従来の技術 内燃機関に用いられる鋳鉄製カムシャフトのカム面を
アーク,レーザ,電子ビーム等により再溶融させ、放冷
によつて表面硬化させるいわゆる再溶融表面硬化法が例
えば特開昭60−187623号公報および同60−234167号公報
等において知られている。
第3図および第4図にはこの従来の再溶融表面硬化法
の概略を模式的に示したもので、多数のカムC1〜C12
有する鋳鉄製のカムシャフトSは図示外の駆動手段によ
り回転駆動される一方、TIGトーチ(以下、単にトーチ
という)2はカムシャフトSの回転に同期して、例えば
カムC1,C12のカム面Fとの間の距離が常に一定になる
ようにX方向の位置が制御される。したがつて、トーチ
2とカムC1,C12が相対回転し、かつ第4図に示すよう
にトーチ2がカム幅内で軌跡Mのような振幅を繰り返す
ことで、トーチ2が発生するアークによりカム面Fの一
部が順次再溶融する。再溶融した部分は急冷されて固化
し、この急冷固化した部分が、高硬度でしかも耐摩耗性
にすぐれたチル組織に変化する。
そして、第3図の場合には2つのトーチ2を備えてい
るため、例えばカムC1,C12についての処理が終わると
トーチ2はそれぞれY方向に移動し、処理済みカムC1
C12の隣りのカムC2,C11について同様に硬化処理を施す
ことになる。3はTIG溶接用電源、Jはジャーナル部で
ある。
ここで、トーチ2の着火ミスによる処理不良を知る上
でトーチの着火を的確に検知することが重要であり、着
火の有無についてはTIG溶接用電源3の電流変化から検
出するようにしている。
発明が解決しようとする問題点 上記のような処理方法においては、カムシャフトの被
処理面とトーチ電極との間にギャップは数ミリ程度に設
定されるのが通常であるから、例えばカムシャフトのセ
ツトミスや寸法ばらつきがあると被処理面とトーチ電極
とが接触することになる。このような接触があると、た
とえトーチが未着火のままでも着火状態と同等のアーク
電流が流れるために着火確認を誤検知してしまうおそれ
があるほか、未処理のカムをもつカムシャフトがそのま
ま後工程に流れてトラブルの発生を招くことになる。
問題点を解決するための手段 本発明は被処理面とトーチ電極との接触による処理異
常を的確に検出しようとするもので、アーク電流指令値
とアーク電流およびアーク電圧をそれぞれ検出して比較
器にて設定値と個別に比較し、これらアーク電流指令値
およびアーク電流の比較器出力と、アーク電圧の比較器
出力の反転出力との論理積出力に基づいて、トーチ電極
の接触による処理異常を検出するものである。
実施例 第1図は本発明の一実施例を示す回路図であり、2は
アークトーチとしてのTIGトーチ(以下、単にトーチと
いう)、Sは被処理物としてのカムシャフト、4はTIG
溶接機の基本回路部である。基本回路部4は周知のよう
に電源トランス5,サイリスタ6,リアクトル7,高周波トラ
ンス8のほか、シヤント抵抗器9およびサイリスタ制御
回路10等を含んでいる。11はサイリスタ制御回路10を構
成しているアーク負荷電流増幅器、12は同じくサイリス
タ点弧角制御回路である。
13はアーク負荷電圧増幅器であつて、この増幅器13の
出力をアーク電圧検出用コンパレータ14に入力し、その
コンパレータ出力を反転してANDゲート15に入力する。
同様に、アーク負荷電流増幅器11の出力をアーク電流
検出用コンパレータ16に入力する一方、サイリスタ点弧
角制御回路12の入力として端子17に印加される電流指令
を電流指令検出用コンパレータ18に入力し、これらコン
パレータ16,18の出力をコンパレータ14の反転出力とと
もにANDゲート15に取り込み、その論理積出力をカムシ
ャフトSに対するトーチ電極の接触信号として端子19か
ら取り出すものである。
詳しくは、アーク電流指令が端子17に印加されるとア
ーク負荷電流増幅器11と負帰還をとり、サイリスタ点弧
角制御回路12でサイリスタ6の点弧角制御が行なわれ、
先の電流指令に応じた電流がトーチ2に流れることにな
る。
この時、第2図に示すように溶接電源の電圧−電流特
性が曲線MPのような垂下特性となるのに対し、アーク負
荷特性はAPのように直線的な特性となる。そして、交点
Pは実際の溶接の作業点(動作点)を示し、所定の溶接
電流と溶接電圧とを与える。また、曲線MPが横軸と交わ
る点Sは短絡電流値を与えるもので、アーク電極と被処
理面とが接触・短絡した場合には溶接電圧が零で、かつ
回路を流れる電流もそれ以上大きくならないことを意味
している。
したがつて、前述したように電流指令に応じた電流が
流れ、かつ溶接電圧が急激に低く(実質的に零)なれ
ば、ANDゲート15の出力からトーチ電極がカムシャフト
Sの被処理面に接触したことが検出されることになる。
そして、トーチ電極が被処理面に接触した場合には被処
理面の仕上がりが悪くなることから、上記のANDゲート1
5の出力に基づいて異常信号を出力する。
発明の効果 本発明によれば、アーク溶接機の定電流特性に近い垂
下特性を使ってトーチ電極と被処理面との接触・短絡に
よる処理異常を的確に検出できることから、その検出精
度が向上し、着火誤検知や、未処理カムシャフトが後工
程に流れるなどのトラブルを未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す回路図、第2図は電源
およびアークの特性曲線図、第3図は従来の表面硬化処
理方法の説明図、第4図は第3図の要部斜視図である。 2…TIGトーチ、5…電源トランス、6…サイリスタ、1
0…サイリスタ制御回路、11…アーク負荷電流増幅器、1
3…アーク負荷電圧増幅器、14…アーク電圧検出用コン
パレータ、15…ANDゲート、16…アーク電流検出用コン
パレータ、18…電流指令検出用コンパレータ、S…カム
シャフト、F…被処理面としてのカム面。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数のカムを有する鋳鉄製カムシャフトの
    カム面に対し、外部特性として垂下特性を有するアーク
    溶接機のアークトーチにより溶融エネルギーを与えて再
    溶融させることで前記カム面を硬化処理する装置におい
    て、 アーク電流指令値とアーク電流およびアーク電圧をそれ
    ぞれ検出して比較器にて設定値と個別に比較し、これら
    アーク電流指令値およびアーク電流の比較器出力と、ア
    ーク電圧の比較器出力の反転出力との論理積出力に基づ
    いて、トーチ電極の接触による処理異常を検出すること
    を特徴とする表面硬化処理装置の異常検出方法。
JP61173420A 1986-07-23 1986-07-23 表面硬化処理装置の異常検出方法 Expired - Fee Related JP2615560B2 (ja)

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