JP2615453B2 - スピーカシステム - Google Patents

スピーカシステム

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JP2615453B2 JP62149648A JP14964887A JP2615453B2 JP 2615453 B2 JP2615453 B2 JP 2615453B2 JP 62149648 A JP62149648 A JP 62149648A JP 14964887 A JP14964887 A JP 14964887A JP 2615453 B2 JP2615453 B2 JP 2615453B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、スピーカユニットの背面に音響管を有する
スピーカシステムに関するものである。
従来の技術 スピーカシステム再生音の低音域を拡大する従来の技
術の一つとして、音響迷路形のものがある。
以下、図面を参照しながら、従来の音響迷路形のスピ
ーカシステムについて説明を行う。
第2図は、上記スピーカシステムの断面図を示すもの
である。第2図において、1はキャビネットで、その前
面板および後面板には仕切板2a,2b,2cが設けられてい
る。3はキャビネット1の前面板の下部に設けられた開
口、4は前面板の上部に設けられたスピーカユニットで
ある。以上のように構成された従来の音響迷路形のスピ
ーカシステムについて以下その動作を説明する。
キャビネット1の内部に設けられた仕切り板2a,2b,2c
は音響管を構成するものであり、スピーカユニット4の
背面から出た音は、上記音響管に導かれ、その開口3よ
り放射される。音響管は、その全長で決まる特定の周波
数で共振する。音響管の全長はL、空気中の音速をCと
すると、共振周波数nは となり、n=0では音響管内に1/4波長がのって共振を
生じ、音響管の開口3より音響的に増大された音が放射
され、低音再生限界付近での大幅な能率向上が図られる
ものである。また、音響管に半波長がのる周波数では、
スピーカユニット4の前面から放射される音と、これと
は本来逆相となる音響管の開口3から放射されるスピー
カユニット4の背面からの音とは、半波長の位相遅延の
ため同相となって加算され、音圧レベルが増大する。さ
らにn=2となると、音響管内に3/4波長がのり、t=
0の場合と同様に、音響管の開口3より音響的に増大さ
れた音が放射される。従って、低音域において高能率な
スピーカシステムを実現できるものであった。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構成では音響管に一波長
がのって共振を生じたとき、スピーカユニット4の前面
から放射される音と、音響管の開口3から放射されるス
ピーカユニット4の背面からの音は逆相となって打ち消
し合い、第3図の破線で示す特性のように、音圧の大き
な谷が生じる。さらに、音響管の拡がる割り合いが小さ
く円筒に近い音響管では、音響管に1/4,3/4波長がのる
周波数の間で放射抵坑が小さくなり、下式の |W|=|V|2Ra (W:音響パワー,V:振動板の速度,Ra:放射抵抗)で示す
ように音響パワーが小さくなり、音圧の谷が生じ、平坦
で高能率な低音域の音圧周波数特性が得られなかった。
一方、低音域から平坦で高能率な音圧周波数特性を有す
るホーンスピーカシステムを実現するにはホーンの体積
が非常に大きく非現実的なものであった。
上記問題点に鑑み、低音域での放射能率の向上と共
に、音圧特性が平坦な、音響管を有するスピーカシステ
ムを提供するものである。
問題点を解決するための手段 この目的を達成するために本発明のスピーカシステム
は、スピーカユニットの背面に設けられた音響管のスロ
ート部より前記音響管の出口である開口部へ向って、ス
ロート面積Stと開口面積SMの比SM/Stが2以上6以下の
割り合いで徐々に拡がっていく音響管と、前記スピーカ
ユニット前面の空室に設けられた位相反転器から構成さ
れ、前記位相反転器は、音響管の長さに略同一な波長の
周波数で共振するように設定している。
またスロート面積Stとスピーカユニットの振動板有効
面積SDとの比St/SDが0.6以上1以下としている。
作用 この構成により、振動板から出た音波を音響管を通し
空間に導くことによって波面を徐々に拡げてゆけば、音
響管の放射抵抗は大きくなり音圧は増大する。さらに、
上記音響管のスロート面積Stと開口面積SMの比SM/St
2以上6以下、スロート面積Stと振動板有効面積SDの比
St/SDを0.6以上1以下に設定することにより、音響管に
1/4,3/4波長のる周波数の間での放射抵抗が増加し、そ
の周波数で音圧も増加するため、音響管に3/4波長がの
る周波数以下の帯域で平坦な音圧周波数特性が得られ
る。さらに、スピーカユニット前面の空室に音響管の長
さと略同一な波長の周波数で共振するように設定した位
相反転器を設けることにより、本来スピーカユニット背
面から音響管を通して放射される音と逆相なスピーカユ
ニット前面の音は位相反転器を通して同相な音となり空
間へ放射され、これらが加算され音圧は増大する。即
ち、音響管のみでは、スピーカユニット前面と背面の音
が逆相となって打ち消す帯域に、位相反転器の共振周波
数を合わせるならば、スピーカユニット前面の音は位相
が反転されて、スピーカユニット背面の音と同相とな
り、音圧特性の谷を無くするものであって、再生帯域の
拡大が可能である。
実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。第1図は本発明の一実施例におけるスピーカ
システムの断面を示すものである。
第1図において、5は音響管、6はスロート、7は開
口、8a,8bは空室、9はスピーカユニット、10はポート
で、スピーカユニット9の背面に設けた空室8aから徐々
に断面が拡がっていく音響管5が連続的に設けられ、振
動板有効面積SDとスロート6の面積Stとの比St/SDを0.6
以上1以下、スロート6の面積Stと開口7の面積SMとの
比SM/Stを2以上6以下と設定し、スピーカユニット9
の前面には空室8bを設け、この空室8bには、ポート10を
備えた構成となっている。
以上のように構成されたスピーカシステムについて、
以下その動作について説明する。
音響管5は、スロート6から距離xでの断面積をSx
管長をLとしたときに、 で表わされる形状のエクスポネンシャルホーンである。
この時の係数mは拡がり方を表わし、0.693/L以上1.79/
L以下の範囲に設定してあり、従来のホーンより小さな
値となっている。また、従来の音響迷路方式と異なる点
は、スロート6から開口7までの断面を適当な割合で徐
々に拡げることにより音響管5が共振する周波数間での
放射抵抗を大きくしている。
しかし、基本的な動作は音響迷路方式と同様であり、
音響管5に3/4波長がのる周波数より低い帯域で考える
と、第3図Bに示すように音響管5は1/4波長および3/4
波長がのる周波数で共振し、開口7より音響的に増大さ
れた音が放射され、低音再生限界付近での大幅な能率向
上が図られる。また、音響管5に半波長がのる周波数で
は、スピーカユニット9の前面から放射される音と、こ
れとは本来逆相となる音響管5の開口7から放射される
スピーカユニット9の背面からとの音は半波長の位相遅
延のため同相となって加算され音圧レベルが増大するも
のである。
さらに、音響管5に一波長がのる周波数では、スピー
カユニット9の前面と音と、音響管5の開口7より放射
されるスピーカユニット9背面の音は逆相となり、従来
方式では大きな音圧の谷となるが、本実施例の方式で
は、スピーカユニット9の前面に、空室8bとポート10か
ら成る位相反転器を設け、これが、音響管5に一波長の
る周波数で共振するように設定することにより、位相反
転器を通して放射されるスピーカユニット9前面の音
は、音響管5を通して放射されるスピーカユニット9背
面の音と同相となって合成され音圧が増大する。上記実
施例のように音響管5と位相反転器を有するスピーカシ
ステムでは、低音域において平坦で高能率な音圧周波数
特性を得ることができる。なお、ここでは音響管5をエ
クスポネンシャルホーン、位相反転器を空室8a,8bとポ
ート10を用いたものとしたが、音響管5については、他
の拡がり方を有するホーン、位相反転器はパッシブラジ
ェータでもよい。
なお、スロート6の面積Stと開口7の面積SMとの比SM
/Stを2以上6以下としたのは、この値が2未満である
と第3図Aにおける1/2波長がのる周波数での音圧レベ
ルが低下して深い谷状となり、またこの値が6を超える
と同周波数での音圧レベルが高い山状となって、いずれ
の場合においても音圧周波数特性の平坦性が損われるた
めである。このように比SM/Stを2以上6以下とするこ
とにより、この比SM/Stの値を用いて算出されるホーン
の拡がり係数mは、これに対応して、0.693/L以上1.79/
L以下の範囲となる。
スロート6の面積Stとスピーカユニット9の振動板有
効面積SDとの比St/SDを0.6以上1以下としたのは、この
値が0.6未満であると第3図Aにおける音圧レベルが全
体的に低下するためであり、またこの値が1を超えると
1/4波長がのる周波数での音圧レベルと1/2波長がのる周
波数での音圧レベルとの間で差が生じ、音圧周波数特性
の平坦性が損われるためである。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、スピーカユニットの
背面に設けられた空室と、この空室から適当な割合で空
間へ拡がっていく音響管とスピーカユニット全面の空室
に設けた位相反転器によって構成され、上記音響管のス
ロート面積Stと開口面積SMの比SM/Stを2以上6以下、
スロート面積Stと振動板有効面積SDの比St/SDを0.6以上
1以下とし、位相反転器を音響管の長さと略同一な波長
の周波数で共振するように設定することにより、従来に
比べ大幅に再生帯域の広く高能率を低音再生に優れたス
ピーカシステムが実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるスピーカシステムの
断面図、第2図は従来の音響迷路方式スピーカシステム
の断面図、第3図は音響管から放射される音の音圧と音
響管の放射抵抗の周波数特性とを示す特性図である。 5……音響管、6……スロート、7……開口、8a,8b…
…空室、9……スピーカユニット、10……ポート。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピーカユニットの背面に設けられた音響
    管のスロート部より前記音響管の出口である開口部へ向
    って、スロート面積Stと開口面積SMの比SM/Stが2以上
    6以下の割り合いで徐々に拡がっていく音響管と、前記
    スピーカユニット前面の空室に設けられた位相反転器か
    ら構成され、 前記位相反転器は、音響管の長さに略同一な波長の周波
    数で共振するように設定されたことを特徴とするスピー
    カシステム。
  2. 【請求項2】スロート面積Stとスピーカユニットの振動
    板有効面積SDとの比St/SDが0.6以上1以下であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のスピーカシステ
    ム。
  3. 【請求項3】音響管が、そのスロートから開口へ向って
    距離xでの断面積をSx、管長をLとした時、Sx=Stemx
    (m=1/L×ln(SM/St))で表される形状のエクスポネ
    ンシャルホーンであり、この時のホーンの拡がり係数m
    を0.693/L以上1.79/L以下の範囲に設定したことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のスピーカシステム。
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