JP2614629B2

JP2614629B2 - Ｃａｔｖターミナル

Info

Publication number: JP2614629B2
Application number: JP63030497A
Authority: JP
Inventors: 智実小松
Original assignee: 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
Priority date: 1988-02-12
Filing date: 1988-02-12
Publication date: 1997-05-28
Anticipated expiration: 2012-05-28
Also published as: JPH01206787A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、CATVセンタ（以下、センタと呼ぶ）が送出
するテレビ番組などの映像信号と、選局しているチャン
ネル番号や音声モード或いは音量等を示す図形情報及び
端末装置にて生成・出力する文字図形情報信号を出力す
るCATVターミナルに関する。

［従来の技術］ CATVは、山間部などにおけるテレビの難視聴を解消す
る手段としてばかりでなく、双方向通信による地域社会
における新しい情報メディアとして利用可能なため、近
年注目されており、普及してきている。このCATVは、セ
ンタが受信したテレビ番組や自主製作した番組、買い物
情報などを、ケーブルを介して各家庭のCATVターミナル
に送り、CATVターミナルに接続したテレビによって視聴
できるようになっている。

［発明が解決しようとする課題］しかし、従来のCATVターミナルは、出力端子が１つし
か設けられておらず、CATVターミナルにビデオテープレ
コーダ（VTRH）とテレビとを接続する場合、テレビはVT
Rを介してCATVターミナルに接続しなければならない。
このため、通常のテレビ番組には例えばセンタからの信
号に基づき、メモリに格納してあるチャンネル番号や音
声モード等の文字図形情報を重ねてテレビ画面に表示す
る、いわゆるオンスクリーンの機能を付加したときに、
テレビ番組をVTRに録画しようとすると、オンスクリー
ン表示も同時に録画されてしまい、再生して見るときに
鑑賞性を損なうといった課題があった。

また、特開昭61−52086号「CATVシステムの映像制御
方式」には、センタ側からは、スーパーインポーズする
キャラクタをインバンドデータとしてTV信号に多重して
送信し、端末側ではTV信号から分離したキャラクタ信号
を、スーパーインポーズするか否かをコントローラ指令
をもって選択できるようにしたCATVターミナルが開示さ
れている。

しかしながら、このものは、文字図形情報を含まない
第１ビデオ出力と文字図形情報付きの第２ビデオ出力
を、コントローラ指令により切り替えて択一的に提供す
るものであり、このため第２ビデオ出力はテレビジョン
受像機に供給して視聴し、これと同時に第１ビデオ出力
をビデオテープレコーダに供給して記録に残すといった
使い方はできず、ユーザは文字図形情報を含まない映像
を視聴又は録画するか、或いは文字情報情報付きの映像
を視聴又は録画するいずれかの利用形態しか選択できな
いといった課題があった。

また、特開昭62−128689号「CATVコンバータ装置」に
は、TV番組以外にVTRの再生信号の視聴できるよう、ス
クランブル解除された映像信号とVTRの再生信号とを切
り替える入力選択手段を設けたCATVターミナルが開示さ
れている。

しかしながら、このものは、入力部でのモード選択に
より、TV放送或いは有線放送の映像信号とVTRの再生信
号のいずれか一方を随意選択視聴できるようにしたに過
ぎず、文字図形情報を含まない映像と文字情報情報付の
映像の両方を同時に出力できるようにしたものではな
い。また、RF信号をVTRに出力するVTR用出力端子を備え
てはいるが、このVTR用出力端子は、RF入力端子を経由
して分配器に入力されたRF信号を、何らの処理を施さず
に外部に出力するための端子であり、従ってこのVTR用
出力端子に接続したVTRにより録画したものは、文字図
形情報が映像に重畳したものとなってしまい、再生して
見るときに鑑賞性を損なうものであった。

本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであ
り、オンスクリーンした表示を録画しないようにできる
CATVターミナルを提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］上記目的を達成するため、本発明は、映像信号に文字
図形情報信号を多重してCATVセンタから送られてくる有
線放送信号から、前記映像信号だけを抽出して選局復調
し、第１のビデオ出力端子に導く映像信号選局復調手段
と、前記有線放送信号から、前記文字図形情報信号だけ
を抽出して復調し、メモリマップを参照して画面表示用
の文字図形表示信号を生成する文字図形情報信号復調手
段と、該文字図形情報信号復調手段により生成された文
字図形表示信号を、前記映像信号選局復調手段により選
局復調された映像信号に合成し、映像の一部に文字又は
図形がはめ込まれたオンスクリーン信号として第２のビ
デオ出力端子に導くオンクスリーン合成手段とを具備す
ることを特徴とするものである。

［作用］本発明によれば、映像信号に文字図形情報信号を多重
してCATVセンタから送られてくる有線放送信号から、映
像信号だけを抽出して選局復調し、第１のビデオ出力端
子に導く一方、文字図形情報信号だけを抽出して復調
し、メモリマップを参照して画面表示用の文字図形表示
信号を生成し、この文字図形表示信号を前記映像信号に
合成し、映像の一部に文字又は図形がはめ込まれたオン
スクリーン信号として第２のビデオ出力端子に導くこと
により、第１のビデオ出力端子に接続したテレビジョン
受像機を通して文字図形入り映像を視聴し、第２のビデ
オ出力端子に接続したビデオテープレコーダにより文字
図形無しの映像が記録できるようにする。

［実施例］本発明に係るCATVターミナルの好ましい実施例を、添
付図面を参照して詳説する。第１図は、本発明のCATVタ
ーミナルの一実施例を示す回路図、第２図は、第１図に
示したCATVターミナルの接続状態の説明図である。

第１図において、CATVターミナル10は、CATV入力端子
12、AUX出力端子14が設けられており、これらCATV入力
端子12、AUX出力端子14に分岐器16が接続してある。ま
た、分岐器16には、チューナ18、周波数偏移キーイング
復調部（FSK復調部）20の入力側と位相偏移キーイング
変調部（PSK変調部）22の出力側とが接続してある。

チューナ18は、制御部24を構成しているメインCPU26
から周波数切り換え信号を受け、所定周波数の映像信号
と音声信号とをディスクランブラ28に出力する。ディス
クランブラ28の出力側には、タイミング信号検出部30、
音声信号検波部32、映像信号検波部34が接続してあると
ともに、タイミング信号検出部30の検出したタイミング
信号が波形整形部36を介して入力されるようになってい
る。

音声信号検波部32の出力側には、音声多重信号検波部
38が接続してあり、この音声多重信号検波部38が音声出
力部40を介して第１音声出力端子42a、42bと第２音声出
力端子44a、44bとに接続してある。また、映像信号検波
部34の出力は、第１ビデオ出力端子46に入力され、同時
にまた同期分離部48とオンスクリーン合成部50にも入力
される。そして、同期分離部48の出力は、制御部24のサ
ブCPU52とオンスクリーン合成部50とに入力され、オン
スクリーン合成部50の出力信号が第２ビデオ出力端子54
を介して外部出力される。

サブCPU52は、センタから送られてきた画像に重ねて
表示する例えば「お知らせ」、「有料番組」などのオン
スクリーン表示が格納してあるメモリマップを内蔵して
おり、バス56を介してメインCPU26に接続されるととも
に、音声多重信号検波部38、オンスクリーン合成部50、
表示部58、キー入力部60、リモコン受信部62それぞれ接
続される。

メインCPU26は、FSK復調部20の出力信号を受けるとと
もに、PSK変調部22に信号を出力する。さらに、メインC
PU26には、バックアップコンデンサ64付きのメモリ66と
不揮発性メモリ68、ブザー70、外部端子リレー72、電源
リレー74が接続してある。外部端子リレー72には外部端
子76が接続され、この外部端子76にメインCPU26によっ
てオン、オフ制御される機器が接続される。そして、電
源リレー74にはテレビ用コンセント78が接続してあると
ともに、このCATVターミナル10を作動させるための電源
部80とスイッチ81を介して外部電源（AC100V）82が接続
される。

なお、メモリ66には、サービスを受けることができる
有料のチャンネル番号などが格納してある。また、ブザ
ー70は、メインCPU26により作動させられ、予約番組や
お知らせなどの開始を視聴者に知らせる。

かく構成されたCATVターミナル10は、第２図に示した
ように、CATV入力端子12がケーブルを介してセンタ84に
接続される。そして、第１ビデオ出力端子46と第１音声
出力端子42とにVTR86が接続され、第２ビデオ出力端子5
4と第２音声出力端子44とにテレビ88が接続される。

上記の如く構成した実施例の作用は、次のとおりであ
る。

CATVターミナル10のスイッチ81がオンされ、図示しな
いリモコン送信部によりテレビ電源のオン操作がなされ
ると、テレビ電源オンの指令信号がリモコン受信部62を
介して制御部24のサブCPU52に入力される。サブCPU52
は、その指令信号を解読してメインCPU26に入力する。
メインCPU26は、電源リレー74を介してテレビ88をオン
する。そして、サブCPU52は、リモコン送信部からリモ
コン受信部62を介してチャンネル選択信号が入力してく
ると、そのチャンネル番号を表示部58に表示するととも
に、メインCPU26に送出する。メインCPU26は、サブCPU5
2が送出したチャンネル番号をメモリ66に格納してある
チャンネル番号と比較し、サービスが受けられるか否か
判断する。そして、メインCPU26は、サービスを受けら
れるチャンネルである場合には、選択されたチャンネル
番号に対応した周波数を出力するように、チューナ18に
周波数切り換え信号を与えるとともに、スクランブル解
除信号を波形整形部36を介してディスクランブラ28に与
える。

センタ84が送出する各テレビ番組などの映像信号は、
CATV入力端子12を介して分岐器16に入力される。分岐器
16は、テレビ番組の映像信号と音声信号とを他の信号と
分離してチューナ18に出力する。

チューナ18は、メインCPU26の周波数切り換え信号に
より選択された周波数の映像信号と音声信号とをディス
クランブラ28に送出する。タイミング信号検出部30は、
ディスクランブラ28の出力信号からタイミング信号を読
み取り、波形整形部36に入力する。ディスクランブラ28
は、スクランブル処理されたチューナ18からの映像信号
と音声信号のスクランブルをメインCPU26の指令により
解除し、波形整形部36からのタイミング信号に従って映
像信号と音声信号を出力する。

ディスクランブラ28が出力する音声信号は、音声信号
検波部32により取り出され、音声多重信号検波部38に入
力される。音声多重信号検波部38は、サブCPU52の主音
・副音切り換え信号に基づき、主音又は副音を音声出力
部40を介して第１音声出力端子42a、42bと第２音声出力
端子44a、44bとに出力する。

一方、ディスクランブラ28の出力する映像信号は、映
像信号検波部34により取り出され、第１ビデオ出力端子
46に出力されるとともに、同期分離部48とオンスクリー
ン合成部50とに出力される。同期分離部48は、映像信号
検波部34の出力信号から垂直同期信号と水平同期信号を
分離し、サブCPU52とオンスクリーン合成部50とに入力
する。

センタ84から「有料番組開始」の信号や「お知らせ開
始」の信号がCATV入力端子12を介して分岐器16に入力し
てくると、これらの信号は分岐部16で分離され、FSK復
調部で復調されてメインCPU26に入力される。メインCPU
26は、これらの信号を解読し、対応する表示を出力する
指令をサブCPU52に与える。サブCPU52は、メインCPU26
の指令に基づき、図示しないメモリマップから対応する
文字図形表示信号を読み出し、同期分離部48から入力し
てくる垂直同期信号に同期してこの文字図形表示信号を
オンスクリーン合成部50に送出する。オンスクリーン合
成部50は、映像信号検波部34からの映像信号とサブCPU5
2からの文字図形表示信号とを、同期分離部48から入力
する垂直同期信号と水平同期信号とに同期して合成し、
第２ビデオ出力端子54に出力する。

このように、実施例のCATVターミナル10は、VTR86を
接続する第１ビデオ出力端子46とテレビ88を接続する第
２ビデオ出力端子54とを設け、第１ビデオ出力端子46に
はテレビ番組などの映像信号のみが入力するようにし、
第２ビデオ出力端子54にはテレビ番組の映像信号と「有
料番組」、「お知らせ」などの文字図形情報信号と合成
信号が入力されるようになっているため、VTR86にはオ
ンスクリーン表示される文字などが録画されず、再生時
の鑑賞性を損なうことがない。しかも、テレビ88には、
テレビ番組の映像信号と「有料番組」、「お知らせ」な
どの文字図形情報信号とが合成されて入力するようにな
っているため、テレビ88の画面には番組の映像と文字図
形情報が重ねて表示され、従来と同様に視聴者に多様な
情報を提供することができる。

なお、上記実施例では、リモコン操作により選局する
場合について説明したが、キー入力部60による選局につ
いても同様に行われる。また、サブCPU52は、リモコン
送信部やキー入力部60により入力されるチャンネル番
号、音量などのデータをオンスクリーン合成部50に出力
し、これらのデータをテレビの画像にオンスクリーン表
示させる。

［発明の効果］以上説明したように、本発明によれば、映像信号に文
字図形情報信号を多重してCATVセンタから送られてくる
有線放送信号から、映像信号だけを抽出して選曲復調
し、第１のビデオ出力端子に導く一方、文字図形情報信
号だけを抽出して復調し、メモリマップを参照して画面
表示用の文字図形表示信号を生成し、この文字図形表示
信号を前記映像信号に合成し、映像の一部に文字又は図
形がはめ込まれたオンスクリーン信号として第２のビデ
オ出力端子に導く構成としたから、例えば第１ののビデ
オ出力端子に接続したテレビジョン受像機を通して文字
図形入り映像を視聴し、第２のビデオ出力端子に接続し
たビデオテープレコーダにより文字図形無しの映像を記
録することができ、従ってテレビジョン受像機にて視聴
する生の情報としては、チャンネル番号等の文字情報や
音声モードや音量を示す図形情報等を漏らさず画面表示
することができ、一方またチャンネル番号等の文字情報
や音声モードや音量を示す図形情報等は、第２のビデオ
出力端子に接続したビデオテープレコーダには録画され
ず、目障りな情報は切り捨てて映像だけを記録に残すこ
とができ、また文字図形情報を含まない第１ビデオ出力
と文字図形情報付きの第２ビデオ出力を、コントローラ
指令により切り替えて択一的に提供する従来装置と異な
り、第１ビデオ出力も第２ビデオ出力も同時に並列的に
提供できるため、ユーザが要求する様々な利用形態に応
じた選択肢を用意することができる等の優れた効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のCATVターミナルの一実施例を示す回
路図、第２図は、第１図示したCATVターミナルの接続状
態の説明図である。 10……CATVターミナル、 16……分岐器 18……チューナ 24……制御部 26……メインCPU 32……音声信号検波部 34……映像信号検波部 46……第１ビデオ出力端子 50……オンスクリーン合成部 52……サブCPU 54……第２ビデオ出力端子 84……センタ 86……VTR 88……テレビ

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】映像信号に文字図形情報信号を多重してCA
TVセンタから送られてくる有線放送信号から、前記映像
信号だけを抽出して選局復調し、第１のビデオ出力端子
に導く映像信号選局復調手段と、前記有線放送信号か
ら、前記文字図形情報信号だけを抽出して復調し、メモ
リマップを参照して画面表示用の文字図形表示信号を生
成する文字図形情報信号復調手段と、該文字図形情報信
号復調手段により生成された文字図形表示信号を、前記
映像信号選局復調手段により選局復調された映像信号に
合成し、映像の一部に文字又は図形がはめ込まれたオン
スクリーン信号として第２のビデオ出力端子に導くオン
スクリーン合成手段とを具備することを特徴とするCATV
ターミナル。