JP2613737B2 - 高圧バブリングクーラの構造およびその運転方法 - Google Patents
高圧バブリングクーラの構造およびその運転方法Info
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Description
微粉炭を燃焼して発生した燃焼ガスを、燃焼炉出口部に
配設された高温集塵装置において清浄化した際に捕集さ
れる高温の微粉状或いは粒状の燃焼灰等を、高圧の雰囲
気のもとで効率的に冷却、搬送する技術に関する。
ということもある。)によって流動させ、また冷却管に
接触させてその温度を低減させながら搬送する装置は周
知である。図4はその一例を示すもので、特公昭51−
30869号公報に記載された高温の粉体を冷却する装
置の断面図である。図4において、高温のアルミナは装
置本体の箱101の上方から投入される。装置本体の箱
101内には水冷却管102が装置本体の箱101の長
手方向のほぼ全長にわたって内設され、底部は両側から
中央部に向かって傾斜する底部傾斜多孔板103が敷設
され、底部傾斜多孔板103と同じく傾斜した装置本体
の箱101の外壁との間に空気室104を形成してい
る。
送入口105から送入された空気は空気室104内に入
り、底部傾斜多孔板103を通じて上方に噴出し、投入
されたアルミナ粉末内に流入して流動化させる。流動化
を果たした空気は上方に抜け、流動化空気出口106か
ら装置本体の箱101外に排出される。
ミナ粉末は水冷管102と接触して冷却されながら装置
本体の箱101内を移動し、アルミナ粉末中に混在する
粗大粒子、塊状の異物等は、下部に形成された溝107
に至る。溝107内にはスクリュー108が設けてあ
り、落下してきた粗大粒子等の異物を装置本体の箱10
1外に排出させる。
においても、連続して生成される高温の粉体を送入した
空気によって流動化させながら冷却し排出させることが
可能であった。しかしながら上記従来の技術は大気圧下
において、高温の粉末中に混在する粗大な粒子を分離排
出しながら冷却して長期連続運転させることを目的とし
たものであり、均質な粉末を高い圧力のもとでむらなく
流動化させ、かつ効率よく冷却・搬送させる場合には、
流動化空気の吹き抜けを防ぐこと、各構造体を耐圧構造
とする必要があること等から装置全体を厚肉にする必要
があり、また各構造体の角部に応力が集中して破壊され
易いことなどから、このままでは高温・高圧の粉体の冷
却・搬送には適用し得ないものであった。
たもので、簡潔な構成によって高温・高圧のもとで送入
される粉体を流動化させながら冷却し、連続的に送出し
得るバグリングクーラの構造およびその運転方法を提供
することを目的としている。
求の範囲に記載された高圧バブリングクーラの構造およ
びその運転方法によって達成される。すなわち、 横方向に長い箱状の流動室を有し、一端に高温粉体
の投入口、他端に冷却された粉体の送出口を設け、内部
に冷却管を配設し、流動室の底部を散気板となし、散気
板の下部に風箱を形成し、風箱内に送入した流動化気体
を散気板を通じて噴出させ、流動室の上部に前記噴出気
体の排出口を設け、流動化させた粉体を冷却管との接触
によって冷却させながら流動室内を通過させて送出する
バブリングクーラにおいて、流動室および風箱を圧力容
器内に納め、流動室の長手方向側壁を対面する2つの仕
切板によって構成し、粉体出入口と流動化気体出入口と
冷却媒体出入口とを前記圧力容器に挿通させて設けると
ともに、風箱と散気板と流動室とを流動室の長手方向に
複数に分割した高圧バブリングクーラの構造。
化気体とに大別し、主流動化気体は流動化気体とパルス
気体とによって構成し、主流動化気体送入口は各風箱の
散気板下部に開口させ、補助流動化気体送入口は各流動
室内下部に設けた補助散気ノズルに接続させたものであ
る請求項1記載の高圧バブリングクーラの構造。 流動室の下流側端部に圧力容器外に貫通する粉体抜
出し弁を設けたものである〜のいずれか1項に記載
の高圧バブリングクーラの構造。
制御し、主流動化気体のパルス気体および補助流動化気
体の送入口を流動室の長手方向に複数配設し、バブリン
グクーラ内の粉体の投入側から送出側方向へ順次シーケ
ンシャルに各気体送入口から流動化気体を噴出させる
〜のいずれか1項に記載の高圧バブリングクーラの運
転方法である。以下本発明の作用等について実施例に基
づいて説明する。
もので、加圧流動床燃焼炉から排出された高温・高圧の
灰を冷却しながら連続的に排出させる高圧バブリングク
ーラの図で、図1はその高圧バグリングクーラの断面
図、図2は図1におけるa・a線矢視断面拡大図、図3
は高圧バブリングクーラに送入する空気の系統図であ
る。
出口管、3は冷却管、4は主散気空気入口管、5は補助
散気空気入口管、6は散気空気出口管、7は空気室、8
は散気板、9は流動室、10は空気室仕切板、11は中
間バッフル、12は最終バッフル、13は灰除去用仕切
板、14は水室胴、15は冷却水入口管、16は冷却水
出口管、17は水室仕切板、18は灰抜出し管、19は
長手方向仕切板、20は管板、21は灰側胴、22,2
3は鏡板、51は散気空気主管、52は流量制御弁、5
3は主散気空気管、54は補助散気空気管、55は主散
気空気用パルス空気管、56は補助散気空気オン・オフ
弁、57は主散気空気用パルス空気オン・オフ弁、58
は灰抜出し弁である。
胴21、鏡板22等の耐圧容器によって構成し、管板2
0を設けて水室側と灰側とを隔離している。灰入口管1
の下部から灰出口管2の上流側の最終バッフル12まで
の空間を灰の流動室9とし、図1においては該流動室9
を中間バッフル11によって4つに区切っている。
って構成された散気板8が、その下部の灰側胴21内壁
との間に空気室7を形成するようにして敷設されてい
る。空気室7は空気室仕切板10によって上部の区分さ
れた各流動室9と対応させて区分してある。また各流動
室9の長手方向の両側面には仕切板19が対面する形で
ほぼ垂直に設けてある。
が、また各流動室9の下部に敷設された散気板8付近の
側面には補助散気空気入口管がそれぞれ灰側胴21を貫
通する形で開口している。一方、高圧バブリングクーラ
の頂部には散気空気出口管6が灰側胴21を貫通するよ
うにして複数個設けられている。
冷却管3が内設されている。冷却管3の一端は管板20
を貫通して水室仕切板17によって仕切られた水室胴1
4内の冷却水入口部に開口し、他端は同じく管板20を
貫通して水室胴14内の冷却水出口部に開口している。
空気は図3に示すように、主散気空気と補助散気空気と
に大別し、主散気空気は更に主散気空気と主散気空気用
パルス空気とに分ける。流量制御弁52を散気空気が分
岐する前の散気空気主管51に取り付け、主散気空気用
パルス空気管55および補助散気空気管54の各流動室
9への分岐管にはそれぞれ電磁弁等のオン・オフ弁5
7,56を配設している。
を対向させて平行に取り付け、最下流部の流動室9の散
気板8上面部には灰抜出し管18を、高圧バブリングク
ーラ外壁を貫通させて挿設してある。
うに構成されており、以下にその動作について詳述す
る。まず、加圧流動床燃焼炉から排出された灰は、圧力
約10気圧、温度約400℃の状態で高圧バブリングク
ーラの上部に設けられた灰入口管1を通じて送入され
る。送入された灰は灰入口管1の下部の流動室9内に入
り、散気板8上において徐々に堆積する。
空気入口管4を通じて主散気空気が送入され、側部から
は補助散気空気入口管5を通じて補助散気空気が送入さ
れてくる。補助散気空気入口管5から噴出される空気は
ほぼ散気板8の上面部に沿って灰出口管2側に噴出され
る。それによって送入され堆積した灰は浮遊して流動化
し、冷却管3と接触してその温度を低下させながら一部
は中間バッフル11の下端部と散気板8との間隙を通じ
て隣接する下流側の流動室9内に入り、また他の灰は中
間バッフル11の上部を越えて同じく隣接する下流側の
流動室9内に入る。隣接する流動室9に送られてきた灰
はその流動室内において順次堆積し、上記と同様の手順
によって浮遊・流動化して冷却されながら更に灰出口管
2側の隣接する流動室9内に送入される。
冷却管3と接触して所定の温度まで冷却された灰は、最
下流部の流動室9内から最終バッフル12の上部を乗り
越えて灰出口管2の上方に落下し、灰出口管2を通じて
排出される。
方向仕切板19が対向して平行に設けられていることに
より、流動室9内の灰は高さ方向においてバブリング流
速が均等に保持され、それに基づいて安定した流動状態
或いは均一な冷却作用等が得られる。
バッフル等によって囲繞されているため、運転停止時に
は最下流側流動室9の最終バッフル12部に相当量の灰
が残留する。そのため運転停止時には灰抜出し管18の
取付部に、図示しないエアシリンダ等によって開閉され
る灰抜出し弁58を配設し、これを開いて内部に残留し
た灰を外部に排出させ、以降の運転に備えさせる。
異なり、加圧流動床燃焼炉で生成され排出された灰は、
凝集性が大きく流動化し難い。そこで本願発明者等は高
圧バブリングクーラ内に送入された灰を連続的に冷却し
て排出させるための手段として、既に説明した主散気空
気を流動室9の下部から上方に噴出させて灰を浮遊さ
せ、補助散気空気をほぼ散気板8の上面部に沿って灰出
口管2側に噴出させることによって灰の移動を図るほ
か、下記の手段によってより効率良く灰の流動化を行わ
せることに成功した。
クーラの全長にわたって同時に噴出させるのではなく、
図3に示すように各流動室に送気する補助散気空気のラ
インにそれぞれ補助散気空気オン・オフ弁56を配設
し、空気は常に灰の流れの上流側から下流側に向かって
シーケンシャルに順次噴出させるようにした。
気空気と主散気空気用パルス空気とに分け、主散気空気
は各流動室に常に一定量噴出して灰を浮遊し流動化させ
るとともに、主散気空気入口管53から分岐した主散気
空気用パルス空気管55を各流動室9毎に配設されてい
る主散気空気管53のそれぞれに配設して接合し、各主
散気空気用パルス空気管55には電磁弁等の主散気空気
用パルス空気オン・オフ弁57を介在させ、主散気空気
用パルス空気をシーケンシャルに灰の上流側から下流側
に向かって順次噴射させるようにした。
流量制御弁52によって制御されているから、散気空気
総量を変化させることなく各流動室9内の灰中に噴射さ
れる空気の量をサイクリックに変化させ、それに基づい
て高圧バブリングクーラ内の灰の流動を活性化し、良好
な灰の流動性を長期間連続的に確保することが可能にな
る。
例において説明したように、下記に示す効果を奏する。 (1)装置全体を耐圧円筒容器内に納めることにより、
高圧の灰処理系内に設置することが可能であり、装置全
体を高圧に耐えるための厚肉にする必要もなく、耐圧部
は角部がないために応力集中等の不具合を生ずることな
く装置全体をコンパクトに形成させ得る。 (2)流動室を複数に区分し、更に各流動室床の散気板
上に補助散気管を設けたことにより、均質な灰の水平方
向の移動をスムーズに行え、かつ効率良く冷却すること
ができる。 (3)灰抜出し弁を設けたことにより、DSS,WSS
または緊急時に灰の取り出しがスムーズに行えて、再起
動時に散気板上の灰の詰まりによる起動不能等の不具合
が生ずるのを防止することが可能になる。
である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 横方向に長い箱状の流動室を有し、一端
に高温粉体の投入口、他端に冷却された粉体の送出口を
設け、内部に冷却管を配設し、流動室の底部を散気板と
なし、散気板の下部に風箱を形成し、風箱内に送入した
流動化気体を散気板を通じて噴出させ、流動室の上部に
前記噴出気体の排出口を設け、流動化させた粉体を冷却
管との接触によって冷却させながら流動室内を通過させ
て送出するバブリングクーラにおいて、 流動室および風箱を圧力容器内に納め、流動室の長手方
向側壁を対面する2つの仕切板によって構成し、粉体出
入口と流動化気体出入口と冷却媒体出入口とを前記圧力
容器に挿通させて設けるとともに、風箱と散気板と流動
室とを流動室の長手方向に複数に分割したことを特徴と
する高圧バブリングクーラの構造。 - 【請求項2】 流動化気体を主流動化気体と補助流動化
気体とに大別し、主流動化気体は流動化気体とパルス気
体とによって構成し、主流動化気体送入口は各風箱の散
気板下部に開口させ、補助流動化気体送入口は各流動室
内下部に設けた補助散気ノズルに接続させたものである
請求項1記載の高圧バブリングクーラの構造。 - 【請求項3】 流動室の下流側端部に圧力容器外に貫通
する粉体抜出し弁を設けたものである請求項1または請
求項2記載の高圧バブリングクーラの構造。 - 【請求項4】 流動室に送入する流動化気体は総量を制
御し、主流動化気体のパルス気体および補助流動化気体
の送入口を流動室の長手方向に複数配設し、バブリング
クーラ内の粉体の投入側から送出側方向へ順次シーケン
シャルに各気体送入口から流動化気体を噴出させること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の高圧
バブリングクーラの運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5173920A JP2613737B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 高圧バブリングクーラの構造およびその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP5173920A JP2613737B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 高圧バブリングクーラの構造およびその運転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0727491A JPH0727491A (ja) | 1995-01-27 |
JP2613737B2 true JP2613737B2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=15969532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5173920A Expired - Fee Related JP2613737B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 高圧バブリングクーラの構造およびその運転方法 |
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JP (1) | JP2613737B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2177189B (en) * | 1985-06-28 | 1989-04-26 | Smidth & Co As F L | Method and cooler for cooling granular material |
JPH03164456A (ja) * | 1989-11-24 | 1991-07-16 | Onoda Cement Co Ltd | セメント冷却装置 |
-
1993
- 1993-07-14 JP JP5173920A patent/JP2613737B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0727491A (ja) | 1995-01-27 |
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