JP2613568B2 - C/cコンポジットの製造方法 - Google Patents

C/cコンポジットの製造方法

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JP2613568B2 JP6309419A JP30941994A JP2613568B2 JP 2613568 B2 JP2613568 B2 JP 2613568B2 JP 6309419 A JP6309419 A JP 6309419A JP 30941994 A JP30941994 A JP 30941994A JP 2613568 B2 JP2613568 B2 JP 2613568B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はC/Cコンポジットの製
造方法に関し、特に、ポリカルボジイミド系熱硬化性樹
脂含有炭素繊維複合材の成形体を焼成してなるC/Cコ
ンポジットの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、炭素繊維複合材は、そのすぐれた
強度,高い弾性率,軽量さによって各種構造部材に用い
られている。特に、炭素をマトリックスとして炭素繊維
で強化した炭素複合材料は、C/Cコンポジットと呼ば
れ、主として宇宙開発用の耐熱材料として用いられてい
る。
【0003】例えば、航空機用部品,ゴルフクラブ,テ
ニスラケット等が代表的なものである。さらに高度な応
用としてロケットや人工衛星の部材にも適用されてい
る。
【0004】而して、炭素繊維複合材の製造方法は、一
般に熱硬化性樹脂をマトリックスとしたシート状の中間
体を作り、それを積層し熱硬化して成型品を得るもので
ある。また、C/Cコンポジットの製造方法は目的に応
じて種々あるが、一例としてトウからプリプレグを作り
それを適当に積層し硬化させて得られる上記のような炭
素繊維複合材の成形体を不活性雰囲気中で、約1000
℃で熱処理しマトリックス樹脂を炭素化する方法があ
る。なお、C/Cコンポジットの密度を更に向上させる
ため、樹脂の再含浸・炭化・圧縮を繰り返したり、物理
的特性を向上させるため、更に不活性雰囲気中において
約2000〜3000℃で熱処理しマトリックスを黒鉛
化することが行われている。
【0005】従来、最も一般的に用いられている炭素繊
維用のマトリックス樹脂としては、エポキシ樹脂が知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このエポキシ樹脂は接
着力が高く、層間剪断強度が7kg/mm以上あり、
高性能の複合材を得られるのであるが、一般に120〜
170℃で60分以上という長時間の硬化条件を要する
欠点があり、また、このエポキシ樹脂を用いた炭素繊維
複合材は耐熱性の面においても充分満足すべきものとは
言えず、厳しい高温状態にさらされる宇宙航空分野等に
おいては、更に耐熱性を向上させた炭素繊維複合材の出
現が望まれている。
【0007】一般に炭素繊維複合材の耐熱性は主として
マトリックスを形成する樹脂の耐熱性に依存するところ
が大きい。これは炭素繊維自身は通常問題となる程度の
高温(250℃以下)では殆ど影響はみられないからで
ある。
【0008】従って、上記の要望を満足させる炭素繊維
複合材を得るためには、エポキシ樹脂より速硬化性で且
つ適正な耐熱性を有するマトリックス樹脂が用いられな
ければならない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述のような従
来技術の問題点を解決し、エポキシ樹脂より速硬化性で
且つ耐熱性の高いマトリックス樹脂を用いた炭素繊維複
合材を形成した上で、その成形体を不活性雰囲気中で焼
成してなるC/Cコンポジットの製造方法を提供するこ
とを目的としてなされたもので、その構成の一つは、分
子内に少なくとも2個以上のカルボジイミド基を含むポ
リカルボジイミド樹脂を溶融状態で炭素繊維に含浸させ
てなるプリプレグを積層し熱圧成型して形成した炭素繊
維複合材の成形体を、不活性雰囲気中で焼成することを
特徴とするものであり、また、他の構成は、分子内に少
なくとも2個以上のカルボジイミド基を含むポリカルボ
ジイミド樹脂を溶融状態で炭素繊維に含浸させてなるプ
リプレグを積層し熱圧成型して形成した炭素繊維複合材
の成形体を不活性雰囲気中で焼成してなるC/Cコンポ
ジットに、ワニス状のカルボジイミド樹脂を含浸させ、
不活性雰囲気中で焼成することを特徴とするものであ
る。
【0010】即ち、本発明者は、炭素繊維に対して速硬
化性でエポキシ樹脂並みの接着力を有し、且つ、それ以
上の耐熱性を有するマトリックス樹脂と炭素繊維の組み
合せを見出すべく鋭意研究の結果、前記マトリックス樹
脂としてポリカルボジイミド樹脂を用いればよいことを
知得し、本発明を完成したのであって、本発明の熱硬化
性ポリカルボジイミド樹脂を含有した炭素繊維複合材の
成形体を焼成するC/Cコンポジットの製造方法によれ
ば、プリプレグを積層し熱圧成型してなる炭素繊維複合
材の製造時、エポキシ樹脂を用いたものより硬化が早い
上に、この炭素繊維複合材の成形体を焼成して製造され
るC/Cコンポジットの耐熱性も良好で、優れた機械特
性を示す。
【0011】なお、特開昭51−61599号公報に
は、ガラス繊維のような繊維状補強材のシートがポリカ
ルボジイミド樹脂を適宜の溶剤に溶解した溶剤溶液で含
浸されてなる含浸シートを製造し、この含浸シートから
溶剤を除去した後、それらを積層して熱圧成型する構成
が記載されているが、この公報に記載の構成では、ポリ
カルボジイミド樹脂の溶剤溶液を製造する工程、及び、
含浸シートから溶剤を除去する工程が必要となり、到底
実用に耐えるものではない。
【0012】次に本発明について詳細に説明する。
【0013】本発明に使用されるカルボジイミド樹脂と
しては、イソシアネートのカルボジイミド化を促進する
触媒の一種以上を使用する等して一種以上の有機ポリイ
ソシアネートと一種以上の有機モノイソシアネートとか
ら、分子量を規制しつつ、実質的に生ぜしめたポリカル
ボジイミド樹脂が最も好ましい。
【0014】この有機モノイソシアネートを用いて重縮
合を停止させる方法でポリカルボジイミドの平均分子量
を規制することは公知である(I.M.Alberin
oらJAPS,21,1999−2008 1977)
が、これを炭素繊維などと複合し、耐熱性を向上させた
炭素繊維複合材としての試みはなされていなかった。
【0015】本発明によれば、まず、フェニル基により
末端を封止したポリカルボジイミド樹脂を溶融状態で炭
素繊維に含浸させ、プリプレグを作製する。このプリプ
レグは熱硬化性を有しており、熱圧成型することが可能
である。従って、目的にあった形状に熱圧成型法により
成形すれば、所定の複合材を得ることができるわけであ
る。なお、本発明では用いていないが、プリプレグは、
ポリカルボジイミド樹脂をこの樹脂を作るときの液状反
応混合物の状態で炭素繊維に含浸させて作製することも
できる。
【0016】得られた複合材は、不活性雰囲気中、例え
ば不活性ガス中で1000℃程度で焼成することによ
り、高収率でC/Cコンポジットを得ることができる。
更には、このC/Cコンポジットに更にワニス状のカル
ボジイミド樹脂を含浸させ焼成することにより、高収
率,高効率で密度の高いC/Cコンポジットを得ること
もできる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、まず、本発
明のC/Cコンポジットの製造に用いられるプリプレグ
とその熱圧成型品である炭素繊維複合材の製造例を説明
した後に、本発明のC/Cコンポジットの製造方法につ
いて説明する。
【0018】プリプレグ及びその熱圧成型品の製造例
1 メチレンジフェニルジイソシアネート250g,フェニ
ルイソシアネート23gの組成で、テトラクロロエチレ
ン中、120℃で3−メチル−1−フェニルフォスフォ
レン−1−オキサイドを触媒として加えカルボジイミド
化し、粉末状の樹脂を得た。その粉末状樹脂を120〜
140℃で溶融し、炭素繊維に含浸させてドラム上に巻
き取った。含浸後の炭素繊維を2本のローラではさみ、
その間隙を制御することにより、樹脂含有率を40重量
%に調整し、プリプレグを得た。得られたプリプレグは
一方向に積層し、200℃で10分プレスして成型品を
得た。この成型品の物性は次の通りであった。
【0019】熱圧成型品の製造例 2 製造例1と同様にプリプレグを作製し、得られたプリプ
レグを一方向に積層し、350℃で10分プレスして成
型品を得た。この成型品の物性は次の通りであった。
【0020】プリプレグ及びその熱圧成型品の製造例
3 製造例1と同様に樹脂を合成し、該樹脂を120〜14
0℃で溶融し、炭素繊維から成るクロスに含浸させて、
プリプレグを作製した。このプリプレグを積層し、35
0℃でプレスして成型品を得た。この成型品の物性は次
の通りであった。
【0021】実施例 1 製造例3と同様にして成型品を得た後、該成型品を真空
下、1000℃で1時間焼成してC/Cコンポジットを
製造した。このものの物性は次の通りであった。
【0022】実施例 2 実施例1で得られたC/Cコンポジットにカルボジイミ
ド樹脂のテトラクロロエチレン溶液を含浸させて乾燥し
た後、真空下、1000℃で1時間焼成した。このもの
の物性は次の通りであった。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内に少なくとも2個以上のカルボジ
    イミド基を含むポリカルボジイミド樹脂を溶融状態で炭
    素繊維に含浸させてなるプリプレグを積層し熱圧成型し
    て形成した炭素繊維複合材の成形体を、不活性雰囲気中
    で焼成することを特徴とするC/Cコンポジットの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 分子内に少なくとも2個以上のカルボジ
    イミド基を含むポリカルボジイミド樹脂を溶融状態で炭
    素繊維に含浸させてなるプリプレグを積層し熱圧成型し
    て形成した炭素繊維複合材の成形体を不活性雰囲気中で
    焼成してなるC/Cコンポジットに、ワニス状のカルボ
    ジイミド樹脂を含浸させ、不活性雰囲気中で焼成するこ
    とを特徴とするC/Cコンポジットの製造方法。
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