JP2613537B2 - ロックナット - Google Patents

ロックナット

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JP2613537B2
JP2613537B2 JP5110070A JP11007093A JP2613537B2 JP 2613537 B2 JP2613537 B2 JP 2613537B2 JP 5110070 A JP5110070 A JP 5110070A JP 11007093 A JP11007093 A JP 11007093A JP 2613537 B2 JP2613537 B2 JP 2613537B2
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    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B39/00Locking of screws, bolts or nuts
    • F16B39/02Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place after screwing down
    • F16B39/12Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place after screwing down by means of locknuts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S411/00Expanded, threaded, driven, headed, tool-deformed, or locked-threaded fastener
    • Y10S411/924Coupled nut and bolt
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    • Y10S411/931Superposed nuts

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
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  • Forging (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三つのナットを組み合
わせて緩み止めが行われるロックナットの構造及びその
部品に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のナットにより緩み止めを行うもの
として、従来ダブルナットが用いられている。これは同
一形状の二つのナットからなり、一方のナットを被締結
部材に強固に螺着締結した後に、他方のナットを一方の
ナットに締め付けるようにして螺着締結していた。また
特公昭60−249718号公報記載のダブルナット
は、従来のダブルナットを改良したものとして提案され
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のダブ
ルナットは、単一のナットのみによる締結よりもむしろ
緩み易い場合がしばしばあった。これは、ダブルナット
締結状態において図10に示す如く上側(外側)のナット
18の雌ネジ面と、ボルトの雄ネジ17の面とのみが実質的
に接触し、下側のナット19の雌ネジの面とボルトの雄ネ
ジ17の面とは実質的に接触しないからである。この状態
を詳しく述べると次の通りである。この図10の状態は、
図8に示す一つのナット19の上面に、他のナット18を締
結固定したものである。図8においては、ナット19を雄
ネジ17に螺着締結することにより、雄ネジ17の軸が上方
に引き伸ばされて、ナット19の雌ネジの上面側のみが雄
ネジ17の下面に圧接する。このような状態で図10の如
く、外側の他のナット18を内側ナット19に締結すると、
外側ナット18によりボルトの軸が上方へ引き延ばされ
る。すると、内側ナット19の雌ネジとボルト16の雄ネジ
17との接触面が離反する。
【0004】その結果、雄ネジ17と内側ナット19の雌ネ
ジとは接触しなくなり、緩みに対して両者間の摩擦抵抗
が全く利用できないことになる。そのため、内側ナット
19は回転し易くなり緩み止め効果がなくなるものであ
る。なお、図9のダブルナット構造は、ボルト16の雄ネ
ジ17に被締結部材とは無関係に二つのナットが締結固定
されたもの( 被締結部材と内側ナット19とが接触しな
い) であり、この状態のダブルナット構造はロック効果
が極めて強い。なぜならば、外側ナット18と内側ナット
19とが互いにボルト16を逆向きに引っ張り合うと共に、
両ナットが互いに反発方向に移動可能であるから、外側
ナット18と雄ネジ17とが接触すると共に、内側ナット19
も雄ネジ17と接触するからである。これに対して、図10
のように内側ナット19の上下両面に圧接力が加わったと
きには、内側ナット19は何れの方向にも移動できないた
め、内側ナット19の雌ネジとボルト16の雄ネジ17とは実
質的に接触しなくなる。その結果の緩み止め効果は、阻
害されることが明らかである。このことは、特公昭60
−249718号公報に提案されたダブルナットにおい
ても同様である。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、三つの
ナットを使用し、最下段のナットにより被締結板材10を
締結すると共に、上段側二つのナットは図9に示す強力
なダブルナット効果を果たさせると共に、最下段のナッ
トとこのダブルナットとの間に緩み止め方向に係合する
係合部を設け、最下段のナットの緩み止めを確実に行う
ようにしたものであり、その構成は次の通りである。
【0006】即ち、第一ナット3と第二ナット4は、夫
々外周に工具が嵌着される多角形平面1を有すると共
に、中心孔内面に螺旋溝2が形成される。そして、第一
ナット3と第二ナット4の互いに対向する端面間に係止
部5が形成される。この係止部5は、第一ナット3及び
第二ナット4の夫々の多角形平面を整合させると共に、
両ナット3,4が実質的に軸方向には面接触しないよう
に位置させたとき、夫々螺旋方向の回転に対して係止
し、両ナットが一体的に回転するように構成されたもの
である。さらにこのような係止状態で、第一ナット3の
螺旋溝終端の螺旋形延長線上に第二ナット4の螺旋溝の
始端が位置するように、前記係止部5と夫々の螺旋溝2
と多角形平面1とが相互に関係付けられたものである。
そして、一方のナットの軸方向の一端面に、押圧用の圧
着ナット11の端面が軸方向に圧着する、被圧着平面6が
形成されたものである。
【0007】
【作用】図1及び図2に示す如く、締結板材9,被締結
板材10のボルト孔に挿通されたボルト16に、本発明の三
つのロックナットを螺着締結すると、第一ナット3,第
二ナット4間には小隙20が形成され、両者間の軸方向接
触圧は実質的に存在しなくなる。そして、第二ナット4
と被締結板材10との間が強固に面接触すると共に、第一
ナット3と圧着ナット11との間も軸方向に強く面接触
し、第一ナット3と圧着ナット11とにより理想的なダブ
ルナットによる強力なロック効果が生じる。そのため第
一ナット3は緩むことがない。しかも、第一ナット3と
第二ナット4とは係止部5を介し、回り止め固定される
ため、第二ナット4が緩む方向に回転することを防止す
る。その結果全体として緩み止め効果の大きなロックナ
ットとなる。
【0008】
【実施例】次に、図面に基づいて本発明のロックナット
の実施例につき説明する。図1は本ロックナットの締結
状態を示す一部破断図であり、図2はその要部拡大断面
図、図3は本ロックナットの斜視図、図4はその第一ナ
ット3と第二ナット4との係合状態を示す説明図であ
り、図5は本ロックナットの使用状態を示す斜視図であ
る。本発明のロックナットは図3に示す如く、夫々の一
方の端面のみに段付状の係止部5が形成された同一形状
の第一ナット3と第二ナット4とを有する。それと共
に、上下両端面が平坦な通常の圧着ナット11とからな
る。夫々のナット外周は六角に形成された多角形平面1
を有し、軸方向に形成された中心孔に螺旋溝2が形成さ
れている。この螺旋溝2は通常のナットに形成される雌
ネジと同一であり、同一程度のピッチ及びリード角に形
成されている。
【0009】第一ナット3と第二ナット4の一方の端面
に形成された段付状の係止部5は、傾斜面7と立ち上げ
面8が波形にされたものである。立ち上げ面8は多角形
平面1の各角から軸芯に向かい放射状に形成されてい
る。また傾斜面7は螺旋溝2の螺旋の進行方向に下さが
りに傾斜されている。この傾斜面7の傾斜は、雌ネジの
リード角以上の傾きにする必要がある。即ち、リード角
の1〜6倍程度の傾斜にすればよい。次に、第一ナット
3と第二ナット4の各螺旋溝2の相互関係は次のように
形成されている。両ナットの多角形平面1が整合すると
共に、両ナットの対向面間に小隙20が形成された状態
で、両ナットの係止部5が互いに接触する。さらにこの
状態で、第一ナット3の螺旋溝2の終端の螺旋形延長線
上に第二ナット4の螺旋溝2の始端が位置する。
【0010】そしてボルト16の雄ネジ17が連続して一対
の第一ナット3,第二ナット4に螺入するように形成さ
れている。即ち、図1または図2のような、多角形平面
の整合と、係止部5の係合と、螺旋溝2の延長性との相
互関係がある。このような相互関係のある第一ナット3
と第二ナット4との螺旋溝を、切削により形成するに
は、一例として次の方法がある。先ず、第一ナット3,
第二ナット4の軸方向一端面に夫々段付面を形成し、小
隙20に相当する厚みのスペーサを両者間に介在させて軸
方向に重ね合わせ、夫々の立ち上げ面8を接触させる。
そして、各外周面を一体的に固定した状態で、第一ナッ
ト3,第二ナット4の中心孔にネジ切り用のタップを回
転しつつ進入させればよい。なお小隙20は、第一ナット
3と第二ナット4との間に実質的に面圧が加わらないた
めのものであるから、極めて小さくてもよい。その小隙
は 0.1〜 1.0mm程度で充分である。
【0011】次に、他の製造方法の例としては夫々の端
面に段付状の係止部5を形成した後に、夫々別個独立に
中心孔に螺旋溝2を形成し、図4の如く整合させた状態
で小隙20が形成される多角形平面の整合位置を探し出
し、その整合する面どうしに夫々整合用マーク21を刻設
する。そして、使用にあたっては夫々の整合用マーク21
を整合し、第一ナット3,第二ナット4の係止部を互い
に係止させて、両ナットを雄ネジ17に螺着すればよい。
即ち、本発明のロックナットは、次のように使用され
る。図1に示す如く、締結板材9のボルト孔に被締結板
材10のボルト孔を整合させ、そのボルト挿通孔にボルト
16の軸部13を挿通する。次いで、一対の第一ナット3,
第二ナット4をボルト16の雄ネジ17に一体的に螺着締結
する。この螺着にあたり、一対の第一ナット3,第二ナ
ット4の端面間は当初接触した状態でもよい。
【0012】両ナット3,4がボルトに螺着され、両ナ
ットが立ち上げ面8で係止されたとき、両ナット間には
隙間20が常に生じる。これは第一ナット3を第二ナット
4の上方に螺着すると、両ナット3、4の係止部5が当
接するが、このとき両ナット3、4の軸方向端面間に小
隙20が形成されるように予め、各螺旋溝と係止部との相
関関係を設定したためである。即ち、この係止状態で第
一ナット3の螺旋溝の終端の延長線上に第二ナット4の
螺旋溝の始端が位置し、その終端及び始端が断続するよ
うに構成したためである。しかも、前記係止状態で両ナ
ット3、4の外周の多角形平面が互いに整合するように
構成されている。そこで、第二ナット4が完全に被締結
板材10に螺着締結されると共に、それに第一ナット3が
係止された後に、第一ナット3の外側に圧着ナット11を
螺着締結すればよい。なお、第一ナット3が螺着される
とき、第一ナット3と第二ナット4とは係止部5の立ち
上げ面8において係止され、一例としてスパナの外周が
一対の第一ナット3,第二ナット4に同時に嵌着して両
者は一体的に締結される。
【0013】
【変形例】なお、図6は係止部5の他の実施例であって
この実施例が図4のそれと異なる点は、立ち上げ面8が
僅かに傾斜している点である。このように立ち上げ面8
を僅かに傾斜した状態でも、一対の第一ナット3a,第
二ナット4aの端面間には軸方向の押圧力が実質的には
加わらない。このような立ち上げ面8を有する段付状端
面を第一ナット3a及び第二ナット4aに夫々形成する
ことは、プレス機械等により比較的容易であるので、立
ち上げ面8を傾斜させることにより、量産性の優れたロ
ックナットを提供できる。なお、上記実施例では説明の
都合上ボルト16の雄ネジ17及び第一ナット3a,第二ナ
ット4a等の螺旋溝2のピッチを比較的大きくとると共
に、そのバックラッシュも比較的大きく形成している
が、これらは広く使用されている各種ボルト及びナット
のピッチ及びバックラッシュをそのまま使用することが
できる。そのようにしても、本発明の技術的作用・効果
は同一である。
【0014】次に図7は本発明のロックナットのさらに
他の実施例であり、前記第一実施例の係止部5が階段状
の段付面とされたが、この実施例では連結ピン5a及び
貫通孔22が設けられたものである。即ち、第一ナット3
a,第二ナット4aの各多角形平面1を互いに整合させ
且つ、両ナット間に連結ピン5aを軸方向に挿入すると
共に、両者の軸方向端面間に小隙20を形成させた状態
で、それらにボルト16の雄ネジ17が螺着される構造のも
のである。このような連結ピン5aによる係止部5と、
多角形平面1と螺旋溝2との関係を、第一ナット3a,
第二ナット4a間に形成するには、一例として次のよう
にすればよい。
【0015】先ず、第一ナット3a,第二ナット4aを
ボルト16の雄ネジ17に螺着し、両ナットの端面間に小隙
20を介在させる。それと共に、夫々の多角形平面1を整
合する。次いで、第一ナット3a,第二ナット4aを一
体的に固定すると共に、第一ナット3aの上面側から貫
通孔22を穿設し、それが第二ナット4aの中間部まで達
するようにする。なお、この実施例では第一ナット3a
の貫通孔22は第二ナット4aのそれよりも僅かに大径に
形成されている。そして、第二ナット4aの穿設孔に連
結ピン5aを圧入し、それを第二ナット4a一端面から
突出させておく。この実施例では、一対の連結ピン5a
が第二ナット4aの一端面に突設されているが、この数
は任意でよい。
【0016】
【発明の効果】本発明のロックナットは、両者の対向す
る平面に係止部5が設けられて係止され、両ナットが一
体的に回転するように構成したから、ナットの緩み方向
の回転は両者一体としてその方向に回転しなければ緩む
ことがない。しかも、第一ナット3の軸方向端面には押
圧用の圧着ナット11の端面が圧着するから、その圧着ナ
ット11と第一ナット3との間が強力なロック状態を構成
する。その結果、第一ナットの緩みがなく、それに係止
された第二ナットが拘束され、全体に緩みのないロック
ナットとなる。第一ナットと圧着ナットとの間に強力な
ロック状態が生じる理由は次の通りである。これは第一
ナット3と第二ナット4とが係止状態のとき、実質的に
両者間は軸方向には常に面接触しないため、第一ナット
3と第二ナット4との間は軸方向に分離状態になる。す
ると、第一ナット3は第二ナット4による軸方向押圧力
を受けることがないため、第一ナット3は押圧力により
軸方向に移動可能となる。そして第一ナット3と圧着ナ
ット11がボルト16の軸部13を互いに逆方向に引っ張り合
うので、両ナット3、11の雌ネジ面がボルトの雄ネジ面
に共に圧接する。そのためネジ面の摩擦抵抗が極めて大
きくなり、理想的なロック状態が形成されるからであ
る。
【0017】即ち、これは図9に示すダブルナットのロ
ック状態を形成し、図10のようなロック性のないタブル
ナット構造を避けたからである。図9のダブルナットロ
ック状態は、被締結部材とは無関係となるボルト16の位
置で互いに締結固定されたため、図においてナット18の
雌ネジの上面側が接触面14となり下面側が非接触面15と
なるのに対し、ナット19はその下面側が接触面14となり
上面側が非接触面15となり、両ナットは雄ネジ17に対し
て互いに逆方向の面が圧着している。そして、一対のナ
ット18,19はボルト16の軸部を線Aを中心に上下逆方向
に引っ張り合い、両ナットの境目には大きな応力が互い
に逆向きに働くことになる。そして、両ナットの雌ネジ
は共に雄ネジ17に強く圧接している。それにより、雄ネ
ジ17に接触する接触面長さが2倍になって、ナットとボ
ルトとの摩擦抵抗が2倍になる。
【0018】逆にいえば、従来の図10に示すダブルナッ
ト構造が形成されるのを本発明は避けている。即ち、従
来の図10に示す構造の如くナット18をナット19に締結す
ると、ナット18によりボルトが上方へ引き延ばされた結
果、雄ネジとナット19の雌ネジとは接触しなくなる。そ
の結果、ナット19は回転し易くなり緩み止め効果がなく
なるものである。そこで、本発明のロックナットは図2
に示す如く、第一ナット3と第二ナット4との間に常に
小隙20を介在させ、第二ナット4の雌ネジが雄ネジ17か
ら離れることを防止している。そして、第一ナット3と
圧着ナット11とは図9に示す理想的なロック状態を形成
する。さらに、第一ナット3と第二ナット4との間には
係止部5を介して回り止めを行うものである。その結
果、全体として強固なロックナットとなり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロックナットの使用状態を示す一部断
面図。
【図2】同ロックナットの要部拡大断面図。
【図3】本発明のロックナットの斜視図。
【図4】同ロックナットの係合状態を示す説明図。
【図5】同ロックナットの使用状態を示す斜視図。
【図6】同ロックナットの第二実施例の係合状態を示す
説明図であって、図4の実施例に対応するもの。
【図7】本発明のさらに他の実施例の使用状態を示す一
部破断図。
【図8】一つのナット19により被締結板材10を締結した
状態の説明図。
【図9】ボルト16の雄ネジ17の中間部に、一対のナット
18,19を互いにその接触面で締結した状態を示す説明
図。
【図10】ナット19の下面側には被締結板材10が圧接し上
面側にはナット18が圧接した状態で、そのナット19の雌
ネジとボルトの雄ネジ17との接触状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 多角形平面 2 螺旋溝 3,3a 第一ナット 4,4a 第二ナット 5 係止部 5a 連結ピン 6 被圧着平面 7 傾斜面 8 立ち上げ面 9 締結板材 10 被締結板材 11 圧着ナット 12 頭部 13 軸部 14 接触面 15 非接触面 16 ボルト 17 雄ネジ 18,19 ナット 20 小隙 21 整合用マーク 22 貫通孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々外周に工具が嵌着される多角形平面
    1を有すると共に、中心孔内面に螺旋溝2が形成された
    第一ナット3と第二ナット4とを有し、 前記第一ナット3及び第二ナット4の夫々の前記多角形
    平面を整合させると共に、実質的に両ナット3,4が軸
    方向には常に面接触しないように位置したとき、第一ナ
    ット3の前記螺旋溝2終端の螺旋形延長線上に第二ナッ
    ト4の前記螺旋溝2の始端が位置し且つ、両ナット3,
    4の互いに対向する端面間に係止部5が設けられて、そ
    れにより前記螺旋方向の回転に対して両ナットが一体的
    に回転するように、前記係止部5と夫々の前記螺旋溝2
    と前記多角形平面1とが相互に関係付けられ、 一方の前記ナットの軸方向一端面に、押圧用の圧着ナッ
    ト11の端面が軸方向に圧着する、被圧着平面6が形成さ
    れたことを特徴とするロックナット。
  2. 【請求項2】 外周に工具が嵌着される多角形平面1を
    有すると共に、中心孔内面に螺旋溝2が形成され、その
    軸方向一端面が押圧面となる被圧着平面6を構成すると
    共に、他端面に前記螺旋溝2の螺旋方向に傾斜した傾斜
    面7と該傾斜面7から立ち上げられた立ち上げ面8とか
    らなる係止部5が設けられたロックナットであり、 夫々の前記多角形平面1を互いに整合して、同一形状の
    二つの前記ロックナットを前記係止部5側が互いに小隙
    を有して対向させたとき、次の三つの条件を満足するよ
    うに、前記多角形平面1と前記螺旋溝2と前記係止部5
    とが相互に関係付けられたもの。 (1) 一方のロックナットの前記螺旋溝2の終端の螺旋形
    延長線上に、他方のロックナットの始端が位置するこ
    と。 (2) 夫々の前記係止部5が互いに前記螺旋方向の回転に
    対して係止して、両ナットが一体的に軸線の回りに回転
    するように構成されること。 (3) 前記係止状態で実質的に両ナットが軸方向には面接
    触しないこと。
  3. 【請求項3】 夫々外周に工具が嵌着される多角形平面
    1を有すると共に、中心孔内面に螺旋溝2が形成された
    第一ナット3aと第二ナット4aとを有し、 前記第一ナット3a及び第二ナット4aの夫々の前記多
    角形平面を整合させると共に、実質的に両ナット3a,
    4aが軸方向には面接触しないように位置させたとき、
    第一ナットの前記螺旋溝終端の螺旋形延長線上に第二ナ
    ットの前記螺旋溝の始端が位置し且つ、夫々の互いに対
    向する端面間が軸方向に連結ピン5aにより連結され
    て、該ピン5aを介して両ナットが前記螺旋方向の回転
    に対して一体的に回転するように夫々の前記螺旋溝2と
    前記多角形平面1と前記ピン5aとが関係付けられ、 一方の前記ナットの軸方向一端面に、押圧用の圧着ナッ
    ト11の端面が軸方向に圧着する、被圧着平面6が形成さ
    れたことを特徴とするロックナット。
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