JP2612956B2 - 複写装置の露光量決定方法 - Google Patents
複写装置の露光量決定方法Info
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- JP2612956B2 JP2612956B2 JP20098690A JP20098690A JP2612956B2 JP 2612956 B2 JP2612956 B2 JP 2612956B2 JP 20098690 A JP20098690 A JP 20098690A JP 20098690 A JP20098690 A JP 20098690A JP 2612956 B2 JP2612956 B2 JP 2612956B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複写装置の露光量決定方法に係り、特に、写
真焼付装置、カメラ、レーザプリンタ等のハードコピー
装置等の複写装置の露光量をファジィ推論を利用して決
定する複写装置の露光量決定方法に関する。
真焼付装置、カメラ、レーザプリンタ等のハードコピー
装置等の複写装置の露光量をファジィ推論を利用して決
定する複写装置の露光量決定方法に関する。
従来より、カラー写真焼付装置では、フィルムに記録
された原画面、すなわち原画像を多数個に分割して測光
し、この測光により得られた測光データから、予め定め
られた複数領域の画像特徴量、すなわち平均濃度、最
大、最小濃度等を求め、各領域の画像特徴量に基づいて
焼付露光量を決定することが行われている。この場合、
主要部が原画面の中央部に存在する確率が高いことか
ら、中心部を含む領域とその他の領域との複数領域に分
割して画像特徴量を求めることが多い。そして、中心部
を含む領域の画像特徴量の重みを重くして焼付露光量を
決定している。
された原画面、すなわち原画像を多数個に分割して測光
し、この測光により得られた測光データから、予め定め
られた複数領域の画像特徴量、すなわち平均濃度、最
大、最小濃度等を求め、各領域の画像特徴量に基づいて
焼付露光量を決定することが行われている。この場合、
主要部が原画面の中央部に存在する確率が高いことか
ら、中心部を含む領域とその他の領域との複数領域に分
割して画像特徴量を求めることが多い。そして、中心部
を含む領域の画像特徴量の重みを重くして焼付露光量を
決定している。
第2図(1)、(2)に示す類似原画面の場合は、同
一焼付露光量に決定されるべきであるが、各原画面の中
心部を含む領域12の画像特徴量が異なり、従来の露光量
決定方法では中心部を含む領域の画像特徴量の重みを重
くして露光量が決定されるため、同一露光量にならなく
なり、類似原画面に対する露光量がばらつく、という問
題がある。同様のことは、複数個の測光素子からの測光
値に基づき露出決定を行う方式のカメラ撮影において同
一被写体に対してカメラ位置がわずかに違うときの各露
光量すなわち露出量や、写真焼付装置において同一原画
面を複数回焼付けるときにフィルムのフィルムキャリア
へのセット位置がばらついたときの各焼付露光量におい
ても発生する。
一焼付露光量に決定されるべきであるが、各原画面の中
心部を含む領域12の画像特徴量が異なり、従来の露光量
決定方法では中心部を含む領域の画像特徴量の重みを重
くして露光量が決定されるため、同一露光量にならなく
なり、類似原画面に対する露光量がばらつく、という問
題がある。同様のことは、複数個の測光素子からの測光
値に基づき露出決定を行う方式のカメラ撮影において同
一被写体に対してカメラ位置がわずかに違うときの各露
光量すなわち露出量や、写真焼付装置において同一原画
面を複数回焼付けるときにフィルムのフィルムキャリア
へのセット位置がばらついたときの各焼付露光量におい
ても発生する。
本発明は上記問題点を解決すべく成されたもので、被
写体、カラーフィルムに記録された画像、カラーハード
コピーの原稿等のカラー原画像を複写するときに、同一
または類似のカラー画像に対する露光量がばらつかない
ようにした複写装置の露光量決定方法を提供することを
目的とする。
写体、カラーフィルムに記録された画像、カラーハード
コピーの原稿等のカラー原画像を複写するときに、同一
または類似のカラー画像に対する露光量がばらつかない
ようにした複写装置の露光量決定方法を提供することを
目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、予め分類した複
数パターンの各々に対して定めた露光量演算式に基づい
て露光量を決定する複写装置の露光量決定方法におい
て、カラー原画像を多数個に分割して測光し、測光によ
り得られたデータからカラー原画像の複数の特徴量を求
め、前記特徴量の各々について定めた該特徴量の大きさ
を判定する各判定条件との一致度を求め、各判定条件と
の一致度を複数個用いて前記複数パターンの各々に対す
る一致度を決定し、パターンに対する一致度から各パタ
ーンに対する重みを定め、前記露光量演算式から定まる
露光量の各々に前記重みを付して露光量を決定すること
を特徴とする。
数パターンの各々に対して定めた露光量演算式に基づい
て露光量を決定する複写装置の露光量決定方法におい
て、カラー原画像を多数個に分割して測光し、測光によ
り得られたデータからカラー原画像の複数の特徴量を求
め、前記特徴量の各々について定めた該特徴量の大きさ
を判定する各判定条件との一致度を求め、各判定条件と
の一致度を複数個用いて前記複数パターンの各々に対す
る一致度を決定し、パターンに対する一致度から各パタ
ーンに対する重みを定め、前記露光量演算式から定まる
露光量の各々に前記重みを付して露光量を決定すること
を特徴とする。
本発明では、前記パターンに対する一致度を前記判定
条件との一致度の積で決定することができる。
条件との一致度の積で決定することができる。
また、前記判定条件との一致度を、所定値と前記特徴
量との差に応じて定め、差が0のときの一致度を0と1.
0との間の値に設定することができ、前記判定条件との
一致度を前記特徴量の大きさの出現頻度分布に基づいて
定め、出現頻度が最も多い値の一致度を0と1.0との間
の値に設定することもできる。
量との差に応じて定め、差が0のときの一致度を0と1.
0との間の値に設定することができ、前記判定条件との
一致度を前記特徴量の大きさの出現頻度分布に基づいて
定め、出現頻度が最も多い値の一致度を0と1.0との間
の値に設定することもできる。
本発明は、予め分類した複数パターンの各々に対して
定めた露光量演算式に基づいて露光量を決定するに際
し、カラー原画前を多数個に分割して測光し、測光によ
り得られたデータからカラー原画像の複数の特徴量を求
める。この特徴量としては、カラー画像を複数の領域に
分割したときの各領域の平均濃度、最大濃度、最小濃
度、各測光点の濃度差、濃度ヒストグラム形状、色等ま
たはこれらを組合せた値、若しくは平均輝度、最大輝
度、最小輝度等またはこれらを組合せた値を採用するこ
とができる。次に、各特徴量について定めた特徴量の大
きさを判定する各判定条件との一致度を求める。この判
定条件との一致度を複数個用いて、例えば一致度の積を
演算することにより、複数パターンの各々に対する一致
度を決定し、このパターンに対する一致度から各パター
ンに対する重みを定める。この重みは、パターンに対す
る一致度が大きくなる程大きくなる。そして、露光量演
算式から定まる露光量の各々に重みを付して、例えば加
算することにより最終露光量を決定する。
定めた露光量演算式に基づいて露光量を決定するに際
し、カラー原画前を多数個に分割して測光し、測光によ
り得られたデータからカラー原画像の複数の特徴量を求
める。この特徴量としては、カラー画像を複数の領域に
分割したときの各領域の平均濃度、最大濃度、最小濃
度、各測光点の濃度差、濃度ヒストグラム形状、色等ま
たはこれらを組合せた値、若しくは平均輝度、最大輝
度、最小輝度等またはこれらを組合せた値を採用するこ
とができる。次に、各特徴量について定めた特徴量の大
きさを判定する各判定条件との一致度を求める。この判
定条件との一致度を複数個用いて、例えば一致度の積を
演算することにより、複数パターンの各々に対する一致
度を決定し、このパターンに対する一致度から各パター
ンに対する重みを定める。この重みは、パターンに対す
る一致度が大きくなる程大きくなる。そして、露光量演
算式から定まる露光量の各々に重みを付して、例えば加
算することにより最終露光量を決定する。
上記判定条件との一致度は、所定値と特徴量との差に
応じて定めることができる。このとき、差が0のときの
一致度を0と1.0との間の値、好ましくは0.5に設定す
る。また、判定条件との一致度を特徴量の大きさの出現
頻度分布に基づいて定め、出現頻度が最も多い特徴量に
対する一致度を0と1.0との間の値、好ましくは0.5に設
定してもよい。
応じて定めることができる。このとき、差が0のときの
一致度を0と1.0との間の値、好ましくは0.5に設定す
る。また、判定条件との一致度を特徴量の大きさの出現
頻度分布に基づいて定め、出現頻度が最も多い特徴量に
対する一致度を0と1.0との間の値、好ましくは0.5に設
定してもよい。
以上説明したように本発明によれば、カラー原画像の
特徴量と判定条件との一致度からパターンに対する重み
を決定し、露光量演算式から定まる露光量の各々に重み
付けをして最終露光量を決定しているため、同一または
類似カラー原画像に対する露光量のばらつきを減少させ
ることができる、という効果が得られる。また同一カラ
ー原画像の露光量決定において良い繰返し再現性が得ら
れる。
特徴量と判定条件との一致度からパターンに対する重み
を決定し、露光量演算式から定まる露光量の各々に重み
付けをして最終露光量を決定しているため、同一または
類似カラー原画像に対する露光量のばらつきを減少させ
ることができる、という効果が得られる。また同一カラ
ー原画像の露光量決定において良い繰返し再現性が得ら
れる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
る。
第1実施例は、本発明をカラー写真焼付装置に適用す
るものであり、第3図には本発明が適用可能なカラー写
真焼付装置の概略が示されている。ネガキャリアに装填
されて焼付部に搬送されたカラーネガフィルム20の下方
には、ミラーボックス18及びハロゲンランプを備えたラ
ンプハウス10が配列されている。ミラーボックス18とラ
ンプハウス10との間には、調光フィルタ60が配置されて
いる。調光フィルタ60は、周知のようにY(イエロ)フ
ィルタ、M(マゼンタ)フィルム及びC(シアン)フィ
ルタの3つの色フィルタで構成されている。
るものであり、第3図には本発明が適用可能なカラー写
真焼付装置の概略が示されている。ネガキャリアに装填
されて焼付部に搬送されたカラーネガフィルム20の下方
には、ミラーボックス18及びハロゲンランプを備えたラ
ンプハウス10が配列されている。ミラーボックス18とラ
ンプハウス10との間には、調光フィルタ60が配置されて
いる。調光フィルタ60は、周知のようにY(イエロ)フ
ィルタ、M(マゼンタ)フィルム及びC(シアン)フィ
ルタの3つの色フィルタで構成されている。
ネガフィルム20の上方には、レンズ22、ブラックシャ
ッタ24及びカラーペーパー26が順に配置されており、ラ
ンプハウス10から照射されて調光フィルタ60、ミラーボ
ックス18及びネガフィルム20を透過した光線がレンズ22
によってカラーペーパー26上に結像するように構成され
ている。
ッタ24及びカラーペーパー26が順に配置されており、ラ
ンプハウス10から照射されて調光フィルタ60、ミラーボ
ックス18及びネガフィルム20を透過した光線がレンズ22
によってカラーペーパー26上に結像するように構成され
ている。
上記結像光学系の光軸に対して傾斜した方向でかつネ
ガフィルム20の画像濃度を測光可能な位置には、センサ
28が配置されている。センサ28は、CCD(電荷結合素
子)で構成された2次元イメージセンサやラインセンサ
等で構成され、第4図に示すようにネガ像を多数の画素
Snに面分割して走査線SLに沿って測光する。この場合、
各画素の測光は、B、G、R3原色について行われる。
ガフィルム20の画像濃度を測光可能な位置には、センサ
28が配置されている。センサ28は、CCD(電荷結合素
子)で構成された2次元イメージセンサやラインセンサ
等で構成され、第4図に示すようにネガ像を多数の画素
Snに面分割して走査線SLに沿って測光する。この場合、
各画素の測光は、B、G、R3原色について行われる。
センサ28は、露光量コントロール値を演算してドライ
バ30を介して調光フィルタ60を制御することによって露
光量を制御する露光制御回路40に接続されている。この
露光制御回路40は、第1図に示した露光制御ルーチンの
プログラム、以下で説明するメンバシップ関数等を記憶
したリードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメ
モリ(RAM)、中央処理装置(CPU)を備えたマイクロコ
ンピュータで構成されている。なお、このマイクロコン
ピュータとしては、デジタルファジィチップを備えたも
のが好適である。
バ30を介して調光フィルタ60を制御することによって露
光量を制御する露光制御回路40に接続されている。この
露光制御回路40は、第1図に示した露光制御ルーチンの
プログラム、以下で説明するメンバシップ関数等を記憶
したリードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメ
モリ(RAM)、中央処理装置(CPU)を備えたマイクロコ
ンピュータで構成されている。なお、このマイクロコン
ピュータとしては、デジタルファジィチップを備えたも
のが好適である。
次に、本実施例のファジィ制御規則について説明す
る。まず、本実施例では、第5図に示すように、カラー
フィルムの画面を中心部領域R1、周辺下半分領域R2、周
辺上半分領域R3の3つの領域に分割する。また、各領域
R1、R2、R3に含まれる測光データから得られる特徴量と
して以下の特徴量V1、V2、V3、V4を採用する。なお、こ
の特徴量V1、V2、V3、V4はR、G、B3色の各々について
求められるが、以下では区別しないで説明する。
る。まず、本実施例では、第5図に示すように、カラー
フィルムの画面を中心部領域R1、周辺下半分領域R2、周
辺上半分領域R3の3つの領域に分割する。また、各領域
R1、R2、R3に含まれる測光データから得られる特徴量と
して以下の特徴量V1、V2、V3、V4を採用する。なお、こ
の特徴量V1、V2、V3、V4はR、G、B3色の各々について
求められるが、以下では区別しないで説明する。
V1:中心部領域R1の平均濃度−画面周辺部領域(周辺下
半分領域R2と周辺上半分領域R3とを加えた領域)の平均
濃度 V2:全画面(中心部領域R1、周辺下半分領域R2および周
辺上半分領域R3を加えた領域)の平均濃度−全画面最小
濃度 V3:画面周辺部領域の各測光点間の濃度差が小さい部分
の画面周辺部領域に対する面積率 V4:周辺下半分領域R2の最大濃度−全画面最小濃度 ファジィ制御規則としては、if〜then〜の形で以下の
(1)〜(5)の5つの規則を用いる。
半分領域R2と周辺上半分領域R3とを加えた領域)の平均
濃度 V2:全画面(中心部領域R1、周辺下半分領域R2および周
辺上半分領域R3を加えた領域)の平均濃度−全画面最小
濃度 V3:画面周辺部領域の各測光点間の濃度差が小さい部分
の画面周辺部領域に対する面積率 V4:周辺下半分領域R2の最大濃度−全画面最小濃度 ファジィ制御規則としては、if〜then〜の形で以下の
(1)〜(5)の5つの規則を用いる。
(1)もし特徴量V1が小さくかつ特徴量V2が小さけれ
ば、露光量演算式F1を用いて得られた露光量の最終露光
量(実際に露光量を制御するときの値)に対する反映度
合、すなわち重みを大きくする。
ば、露光量演算式F1を用いて得られた露光量の最終露光
量(実際に露光量を制御するときの値)に対する反映度
合、すなわち重みを大きくする。
(2)もし特徴量V1が小さくかつ特徴量V2が大きけれ
ば、露光量演算式F2を用いて得られた露光量の最終露光
量に対する反映度合を大きくする。
ば、露光量演算式F2を用いて得られた露光量の最終露光
量に対する反映度合を大きくする。
(3)もし特徴量V1が大きくかつ特徴量V3が大きけれ
ば、露光量演算式F3を用いて得られた露光量の最終露光
量に対する反映度合を大きくする。
ば、露光量演算式F3を用いて得られた露光量の最終露光
量に対する反映度合を大きくする。
(4)もし特徴量V1が大きくかつ特徴量V3が小さくかつ
特徴量V4が小さければ、露光量演算式F4を用いて得られ
た露光量の最終露光量に対する反映度合を大きくする。
特徴量V4が小さければ、露光量演算式F4を用いて得られ
た露光量の最終露光量に対する反映度合を大きくする。
(5)もし特徴量V1が大きくかつ特徴量V3が小さくかつ
特徴量V4が大きければ、露光量演算式F5を用いて得られ
た露光量の最終露光量に対する反映度合を大きくする。
特徴量V4が大きければ、露光量演算式F5を用いて得られ
た露光量の最終露光量に対する反映度合を大きくする。
上記大きい、小さい等の言語値は以下で説明する特徴量
Vi(ただし、i=1、2、3、4)のメンバシップ関数
によって定量化される。このメンバシプ関数は次のよう
にして決定される。まず、類似する画面は、実際には画
像構造等も異るが、多くの場合画面中の主要被写体の位
置が異るだけであると仮定し、画面の類似性を画面とセ
ンサの測光エリアとがずれた場合と等価であると仮定す
る。この仮定のもとに、画面に対する測光エリアの位置
を左右に段階的にずらし、第6図(B)に破線で示す測
光エリアが正位置のときの特徴量V0i(所定値)に対す
る、測光エリアをずらしたときの特徴量Vi′の差ΔV
i(=Vi′−V0i)のヒストグラムを作成する。なお、第
6図(A)、(C)は各々測光エリアを正位置から右、
左にずらした状態を示す。このヒストグラムは、第7図
(B)に示すようになる。このヒストグラムの頻度が最
大の部分は測光エリアをずらしたにも拘わらず特徴量が
変化しなかった部分(差ΔVi=0)であり、画面の類似
性が最も高いことを意味している。
Vi(ただし、i=1、2、3、4)のメンバシップ関数
によって定量化される。このメンバシプ関数は次のよう
にして決定される。まず、類似する画面は、実際には画
像構造等も異るが、多くの場合画面中の主要被写体の位
置が異るだけであると仮定し、画面の類似性を画面とセ
ンサの測光エリアとがずれた場合と等価であると仮定す
る。この仮定のもとに、画面に対する測光エリアの位置
を左右に段階的にずらし、第6図(B)に破線で示す測
光エリアが正位置のときの特徴量V0i(所定値)に対す
る、測光エリアをずらしたときの特徴量Vi′の差ΔV
i(=Vi′−V0i)のヒストグラムを作成する。なお、第
6図(A)、(C)は各々測光エリアを正位置から右、
左にずらした状態を示す。このヒストグラムは、第7図
(B)に示すようになる。このヒストグラムの頻度が最
大の部分は測光エリアをずらしたにも拘わらず特徴量が
変化しなかった部分(差ΔVi=0)であり、画面の類似
性が最も高いことを意味している。
従ってヒストグラムの頻度が最大になる点に対応する特
徴量Viのメンバシップ値、すなわち一致度が0.5になる
ようにメンバシップ関数を決定する。なお、ヒストグラ
ムの頻度が最大になる点に対応する特徴量Viのメンバシ
ップ値は、0.0〜1.0の間の値に設定することが可能であ
る。また、メンバシップ値が1.0、0.0になる位置は、ヒ
ストグラムの頻度が最小になる位置又はこの位置近傍に
一致させてもよく、頻度が最大と最小との間になる位置
に一致させてもよい。
徴量Viのメンバシップ値、すなわち一致度が0.5になる
ようにメンバシップ関数を決定する。なお、ヒストグラ
ムの頻度が最大になる点に対応する特徴量Viのメンバシ
ップ値は、0.0〜1.0の間の値に設定することが可能であ
る。また、メンバシップ値が1.0、0.0になる位置は、ヒ
ストグラムの頻度が最小になる位置又はこの位置近傍に
一致させてもよく、頻度が最大と最小との間になる位置
に一致させてもよい。
上記の方法でメンバシップ関数を定めると、特徴量V1
のメンバシップ関数は、上記規則(1)に対しては第8
図(A)、規則(2)に対しては第8図(B)、規則
(3)に対しては第8図(C)、規則(4)に対しては
第8図(D)、規則(5)に対しては第8図(E)に示
すように決定される。特徴量V1のメンバシップ関数で
は、メンバシップ値は各々V1=K1(例えば、72、値は濃
度値の100倍、以下同様)で0.5に設定され、その位置を
点線で示している。また、特徴量V2のメンバシップ関数
は、規則(1)に対しては第8図(F)、規則(2)に
対しては第8図(G)に示すように、各々V2=K2(例え
ば、61)でメンバシップ値が0.5になるように決定され
る。更に、特徴量V3に対するメンバシップ関数は、規則
(3)に対しては第8図(H)、規則(4)に対しては
第8図(I)、規則(5)に対しては第8図(J)に示
すように、各々V3=K3(例えば、13)でメンバシップ値
が0.5になるように決定される。そして、特徴量V4に対
するメンバシップ関数は、規則(4)に対しては第8図
(K)、規則(5)に対しては第8図(L)に示すよう
に、V4=K4(例えば、106)でメンバシップ値が0.5にな
るように決定される。これらのメンバシップ関数は、判
定条件を定めるものであり、メンバシップ値が大きくな
るに従って特徴量Viの判定条件との一致度が高くなるこ
とを表している。
のメンバシップ関数は、上記規則(1)に対しては第8
図(A)、規則(2)に対しては第8図(B)、規則
(3)に対しては第8図(C)、規則(4)に対しては
第8図(D)、規則(5)に対しては第8図(E)に示
すように決定される。特徴量V1のメンバシップ関数で
は、メンバシップ値は各々V1=K1(例えば、72、値は濃
度値の100倍、以下同様)で0.5に設定され、その位置を
点線で示している。また、特徴量V2のメンバシップ関数
は、規則(1)に対しては第8図(F)、規則(2)に
対しては第8図(G)に示すように、各々V2=K2(例え
ば、61)でメンバシップ値が0.5になるように決定され
る。更に、特徴量V3に対するメンバシップ関数は、規則
(3)に対しては第8図(H)、規則(4)に対しては
第8図(I)、規則(5)に対しては第8図(J)に示
すように、各々V3=K3(例えば、13)でメンバシップ値
が0.5になるように決定される。そして、特徴量V4に対
するメンバシップ関数は、規則(4)に対しては第8図
(K)、規則(5)に対しては第8図(L)に示すよう
に、V4=K4(例えば、106)でメンバシップ値が0.5にな
るように決定される。これらのメンバシップ関数は、判
定条件を定めるものであり、メンバシップ値が大きくな
るに従って特徴量Viの判定条件との一致度が高くなるこ
とを表している。
なお、特徴量Viの値の大きさの分布をヒストグラムで
表し、分布が最も多い値に対する一致度を0と1.0との
間の値、好ましくは0.5に設定してもよい。なお、上記
露光量演算式F1はV1<K1かつV2<K2のとき(パターン
1)、露光量演算式F2はV1<K1かつV2≧K2のとき(パタ
ーン2)、露光量演算式F3はV1≧K1かつV3≧K3のとき
(パターン3)、露光量演算式F4はV1≧K1かつV3<K3か
つV4<K4のとき(パターン4)、露光量演算式F5はV1≧
K1かつV3<K3かつV3≧K4のとき(パターン5)、各々最
適露光量が得られるように定められている。
表し、分布が最も多い値に対する一致度を0と1.0との
間の値、好ましくは0.5に設定してもよい。なお、上記
露光量演算式F1はV1<K1かつV2<K2のとき(パターン
1)、露光量演算式F2はV1<K1かつV2≧K2のとき(パタ
ーン2)、露光量演算式F3はV1≧K1かつV3≧K3のとき
(パターン3)、露光量演算式F4はV1≧K1かつV3<K3か
つV4<K4のとき(パターン4)、露光量演算式F5はV1≧
K1かつV3<K3かつV3≧K4のとき(パターン5)、各々最
適露光量が得られるように定められている。
上記のようにして定められたメンバシップ関数、露光
量演算式は予め露光制御回路40のROMに記憶されてい
る。
量演算式は予め露光制御回路40のROMに記憶されてい
る。
次に、第1図を参照して上記のメンバシップ関数を用
いて露光量を制御する本実施例の露光制御ルーチンを説
明する。ステップ100においてセンサ28で検出された測
光データを取り込み、ステップ102において測光データ
の各々が第5図に示すように分割された領域R1、R2、R3
のいずれに属するかを判断して測光データの全てを分類
する。ステップ104では、上記のように分類された測光
データを用いて、上記で説明した特徴量V1〜V4を演算す
る。次のステップ106では、上記で説明したファジィ制
御規則(1)〜(5)にしたがって第8図に示すメンバ
シップ関数から特徴量V1〜V4に対応する一致度を演算
し、すなわち特徴量V1〜V4について判定条件との一致度
を演算し、ステップ108において規則(1)〜(5)の
各々に対して一致度の積wi、すなわちパターン1〜5の
各々に対する一致度を演算する。このパターンに対する
一致度は最終露光量に対する各露光量演算式から求めた
露光量の反映度を表すため、以下では反映度として説明
する。第8図に示した例では、規則(1)に対しては、
特徴量V1に対する一致度、すなわちメンバシップ値が0.
7(実線で表す、以下同じ)、特徴量V2に対する一致度
が0.4であるため、反映度は0.7×0.4=0.28になる。規
則(2)に対しては、特徴量V1に対する一致度が0.7、
特徴量V2に対する一致度が0.6であるため、反映度w2は
0.7×0.6=0.42になる。規則(3)に対しては、特徴量
V1に対する一致度が0.3、特徴量V3に対する一致度が0
であるため、反映度w3は0.3×0=0になる。規則
(4)に対しては、特徴量V1に対する一致度が0.3、特
徴量V3に対する一致度が1.0、特徴量V4に対する一致度
が0.9であるため、反映度w4は0.3×1.0×0.9=0.27にな
る。
いて露光量を制御する本実施例の露光制御ルーチンを説
明する。ステップ100においてセンサ28で検出された測
光データを取り込み、ステップ102において測光データ
の各々が第5図に示すように分割された領域R1、R2、R3
のいずれに属するかを判断して測光データの全てを分類
する。ステップ104では、上記のように分類された測光
データを用いて、上記で説明した特徴量V1〜V4を演算す
る。次のステップ106では、上記で説明したファジィ制
御規則(1)〜(5)にしたがって第8図に示すメンバ
シップ関数から特徴量V1〜V4に対応する一致度を演算
し、すなわち特徴量V1〜V4について判定条件との一致度
を演算し、ステップ108において規則(1)〜(5)の
各々に対して一致度の積wi、すなわちパターン1〜5の
各々に対する一致度を演算する。このパターンに対する
一致度は最終露光量に対する各露光量演算式から求めた
露光量の反映度を表すため、以下では反映度として説明
する。第8図に示した例では、規則(1)に対しては、
特徴量V1に対する一致度、すなわちメンバシップ値が0.
7(実線で表す、以下同じ)、特徴量V2に対する一致度
が0.4であるため、反映度は0.7×0.4=0.28になる。規
則(2)に対しては、特徴量V1に対する一致度が0.7、
特徴量V2に対する一致度が0.6であるため、反映度w2は
0.7×0.6=0.42になる。規則(3)に対しては、特徴量
V1に対する一致度が0.3、特徴量V3に対する一致度が0
であるため、反映度w3は0.3×0=0になる。規則
(4)に対しては、特徴量V1に対する一致度が0.3、特
徴量V3に対する一致度が1.0、特徴量V4に対する一致度
が0.9であるため、反映度w4は0.3×1.0×0.9=0.27にな
る。
そして、規則(5)に対しては、特徴量V1に対する一致
度が0.3、特徴量V3に対する一致度が1.0、特徴量V4に対
する一致度が0.1であるため、反映度w5は0.3×1.0×0.1
=0.03となる。
度が0.3、特徴量V3に対する一致度が1.0、特徴量V4に対
する一致度が0.1であるため、反映度w5は0.3×1.0×0.1
=0.03となる。
次のステップ110では以下の式に従って反映度の規格
化処理を行う。
化処理を行う。
このように規格化処理することにより、 次のステップ112では、各露光量演算式Fiより露光量f
iを演算し(ただし、i=1、2…5)、ステップ114に
おいて露光量fiの各々に規格化反映度Wiに相当する重み
を付加して(2)式に示すように積算した値を最終露光
量Xとする。
iを演算し(ただし、i=1、2…5)、ステップ114に
おいて露光量fiの各々に規格化反映度Wiに相当する重み
を付加して(2)式に示すように積算した値を最終露光
量Xとする。
そして、この最終露光量Xで定まる露光コントロール
値でドライバ30を駆動することにより調光フィルタ60の
位置を制御して露光量を制御する。
値でドライバ30を駆動することにより調光フィルタ60の
位置を制御して露光量を制御する。
同一原画像を用いて上記のように露光量を制御したと
きのフィルムのセット位置ずれによる本実施例(代数積
によるファジィ推論)の露光量変化の分布を、従来例
(現行)、比較例(論理積によるファジィ推論)につい
ての分布と比較して第9図に示す。第9図においてΔDK
は、フィルムのセット位置ずれによる露光量変化を示
し、0.5の変化で10%の露光量変化に相当する。なお、
論理積によるファジィ推論は、上記規則(1)〜(5)
の条件部(if〜)において最小となる一致度を結論部
(then〜)で採用したものである。図から理解されるよ
うに、代数積によるファジィ推論及び論理積によるファ
ジィ推論では、ΔDKが小さい部分(0.0〜0.5、−0.5〜
0.0)で現行より分布が高くなっており、フィルムのセ
ット位置がずれても露光量変化が小さいことの率が高い
ことがわかる。また、本実施例の代数積によるファジィ
推論は、比較例の論理積によるファジィ推論よりフィル
ムのセット位置ずれに対する露光量変化が少なくなって
おり、一致度の積を用いる方が一致度の最小値を用いる
場合より良い結果が得られている。
きのフィルムのセット位置ずれによる本実施例(代数積
によるファジィ推論)の露光量変化の分布を、従来例
(現行)、比較例(論理積によるファジィ推論)につい
ての分布と比較して第9図に示す。第9図においてΔDK
は、フィルムのセット位置ずれによる露光量変化を示
し、0.5の変化で10%の露光量変化に相当する。なお、
論理積によるファジィ推論は、上記規則(1)〜(5)
の条件部(if〜)において最小となる一致度を結論部
(then〜)で採用したものである。図から理解されるよ
うに、代数積によるファジィ推論及び論理積によるファ
ジィ推論では、ΔDKが小さい部分(0.0〜0.5、−0.5〜
0.0)で現行より分布が高くなっており、フィルムのセ
ット位置がずれても露光量変化が小さいことの率が高い
ことがわかる。また、本実施例の代数積によるファジィ
推論は、比較例の論理積によるファジィ推論よりフィル
ムのセット位置ずれに対する露光量変化が少なくなって
おり、一致度の積を用いる方が一致度の最小値を用いる
場合より良い結果が得られている。
以上説明したように本実施例によれば、フィルムのセ
ット位置がずれても露光量変化が少なく、従って類似画
像に対する露光量の差も少なくなり、一連の類似画像が
揃った色、濃度として再現されることになる。
ット位置がずれても露光量変化が少なく、従って類似画
像に対する露光量の差も少なくなり、一連の類似画像が
揃った色、濃度として再現されることになる。
次に本発明の第2実施例を説明する。本実施例は、カ
メラにおける露光制御に本発明を適用したものである。
なお、カメラの場合には露光を露出という場合が多いの
で以下では露出という語を使用せ説明する。本実施例で
は、第10図(1)に示すように、ファインダーで目視さ
れる撮影画面をフォーカス点(主要被写体が存在する
点)を含む中心部領域A、この中心部領域Aの周囲を囲
む領域B、この領域Bの外側に存在する領域Cの3つの
領域に分割する。本実施例では、第10図(2)に示すよ
うに、6個の測光素子P1〜P6を用いた測光器で撮影画面
を測光する。またはそれ以上の多数個の測光素子からな
る測光器と複数個の測距器を有し、フォーカス点を自動
的に検出してフォーカス点の位置に領域Aが設定され、
B、Cが定まるようにしたのが好ましい。また、各領域
A、B、Cに含まれる測光データから得られる特徴量と
して以下の特徴量B1、B2を採用する。
メラにおける露光制御に本発明を適用したものである。
なお、カメラの場合には露光を露出という場合が多いの
で以下では露出という語を使用せ説明する。本実施例で
は、第10図(1)に示すように、ファインダーで目視さ
れる撮影画面をフォーカス点(主要被写体が存在する
点)を含む中心部領域A、この中心部領域Aの周囲を囲
む領域B、この領域Bの外側に存在する領域Cの3つの
領域に分割する。本実施例では、第10図(2)に示すよ
うに、6個の測光素子P1〜P6を用いた測光器で撮影画面
を測光する。またはそれ以上の多数個の測光素子からな
る測光器と複数個の測距器を有し、フォーカス点を自動
的に検出してフォーカス点の位置に領域Aが設定され、
B、Cが定まるようにしたのが好ましい。また、各領域
A、B、Cに含まれる測光データから得られる特徴量と
して以下の特徴量B1、B2を採用する。
B1=Ba−Bbc B2=Bab−Bc ただし、Baは領域Aの平均輝度、Bcは領域Cの平均輝
度、Babは領域Aと領域Bとを加えた領域の平均輝度、B
bcは領域Bと領域Cとを加えた領域の平均輝度である。
度、Babは領域Aと領域Bとを加えた領域の平均輝度、B
bcは領域Bと領域Cとを加えた領域の平均輝度である。
ファジィ制御規則としては、以下の5つの規則を用い
る。
る。
(1)もし特徴量B1が小さければ、超逆光撮影と判断す
る。
る。
(2)もし特徴量B1が中くらいの大きさでかつ特徴量B2
が小さければ逆光撮影と判断する。
が小さければ逆光撮影と判断する。
(3)もし特徴量B1が中くらいの大きさでかつ特徴量B2
が中くらいの大きさならば、低コントラスト撮影と判断
する。
が中くらいの大きさならば、低コントラスト撮影と判断
する。
(4)もし特徴量B1が中くらいの大きさでかつ特徴量B2
が大きければ順光撮影と判断する。
が大きければ順光撮影と判断する。
(5)もし特徴量B1が大きければスポットライト撮影と
判断する。
判断する。
上記規則の言語値は、以下で説明するメンバシップ関
数によって定量化される。すなわち、特徴量B1のメンバ
シップ関数は、規則(1)に対しては第1図(A)、規
則(2)に対しては第11図(B)、規則(3)に対して
は第11図(C)、規則(4)に対しては第11図(D)、
規則(5)に対しては第11図(E)に示すように決定さ
れている。第11図(A)のメンバシップ関数では、B1=
α1でメンバシップ値が0.5になるように設定され、第1
1図(B)〜(D)のメンバシップ関数では、B1=α1
及びB1=β1のときにメンバシップ値が0.5になるよう
に設定され、第11図(E)のメンバシップ関数ではB1=
β1のときにメンバシップ値が0.5になるように設定さ
れている。また、特徴量B2のメンバシップ関数は、規則
(2)に対しては第11図(F)、規則(3)に対しては
第11図(G)、規則(4)に対しては第11図(H)に示
すように決定されている。第11図(F)のメンバシップ
関数はB2=α1でメンバシップ値が0.5、第11図(G)
のメンバシップ関数はB2=α2、B2=β2のときにメン
バシップ値が0.5になるように、第11図(H)のメンバ
シップ関数はB2=β2でメンバシップ値が0.5になるよ
うに、それぞれ設定されている。これらのメンパシップ
関数は、第7図で説明したように、カメラを正位置に対
して段階的に僅かずつずらし、正位置の特徴量とずらし
たときの特徴量との差のヒストグラムを作成し、差が0
のときにメンバシップ値が0.5になるように決定され
る。なお、差が0のときのメンバシップ値は0と1.0と
の間の値であればよい。また、上記で説明したように特
徴量の分布からメンバシップ関数を定めてもよい。
数によって定量化される。すなわち、特徴量B1のメンバ
シップ関数は、規則(1)に対しては第1図(A)、規
則(2)に対しては第11図(B)、規則(3)に対して
は第11図(C)、規則(4)に対しては第11図(D)、
規則(5)に対しては第11図(E)に示すように決定さ
れている。第11図(A)のメンバシップ関数では、B1=
α1でメンバシップ値が0.5になるように設定され、第1
1図(B)〜(D)のメンバシップ関数では、B1=α1
及びB1=β1のときにメンバシップ値が0.5になるよう
に設定され、第11図(E)のメンバシップ関数ではB1=
β1のときにメンバシップ値が0.5になるように設定さ
れている。また、特徴量B2のメンバシップ関数は、規則
(2)に対しては第11図(F)、規則(3)に対しては
第11図(G)、規則(4)に対しては第11図(H)に示
すように決定されている。第11図(F)のメンバシップ
関数はB2=α1でメンバシップ値が0.5、第11図(G)
のメンバシップ関数はB2=α2、B2=β2のときにメン
バシップ値が0.5になるように、第11図(H)のメンバ
シップ関数はB2=β2でメンバシップ値が0.5になるよ
うに、それぞれ設定されている。これらのメンパシップ
関数は、第7図で説明したように、カメラを正位置に対
して段階的に僅かずつずらし、正位置の特徴量とずらし
たときの特徴量との差のヒストグラムを作成し、差が0
のときにメンバシップ値が0.5になるように決定され
る。なお、差が0のときのメンバシップ値は0と1.0と
の間の値であればよい。また、上記で説明したように特
徴量の分布からメンバシップ関数を定めてもよい。
また、超逆光撮影と判断されたときには露出演算式E1
で求めた露光量の重みを重くし、逆光撮影と判断された
ときには露出演算式E2で求めた露出量の重みを重くし、
低コントラスト撮影と判断されたときには露出演算式E3
で求めた露出量の重みを重くし、順光撮影と判断された
ときには露出演算式E4で求めた露出量の重みを重くし、
スポットライト撮影と判断されたときには露出演算式E5
で求めた露出量の重みを重くして最終露出量を演算す
る。この露出演算式E1〜E5は、以下に示す輝度BV1〜BV5
を用いて露出量を演算する。
で求めた露光量の重みを重くし、逆光撮影と判断された
ときには露出演算式E2で求めた露出量の重みを重くし、
低コントラスト撮影と判断されたときには露出演算式E3
で求めた露出量の重みを重くし、順光撮影と判断された
ときには露出演算式E4で求めた露出量の重みを重くし、
スポットライト撮影と判断されたときには露出演算式E5
で求めた露出量の重みを重くして最終露出量を演算す
る。この露出演算式E1〜E5は、以下に示す輝度BV1〜BV5
を用いて露出量を演算する。
なお、k10〜k61は定数、Bbは領域Bの平均輝度、Bab
minは領域Aと領域Bとを加えた領域の最小輝度、Bab
maxは領域Aと領域Bとを加えた領域の最大輝度であ
る。
minは領域Aと領域Bとを加えた領域の最小輝度、Bab
maxは領域Aと領域Bとを加えた領域の最大輝度であ
る。
次に、第12図を参照して本実施例の露出制御ルーチン
を説明する。なお、第12図において第1図と対応する部
分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。ステッ
プ90では、カメラに内蔵された多数個の測光素子を有す
る測光器で測光された測光データ及びフォーカス点情報
を取り込み、ステップ92においてフォーカス位置が領域
Aの中心に位置するように領域Aの位置を決定するとと
もに、領域Aが中央部に位置するように領域Bの位置を
決定する。なお、測距器が1個の場合はフォーカス点は
中心にあるので領域A、B、Cは固定される。ステップ
102では第1実施例と同様に上記のように決定された領
域に属する測光データを判断して測光データを分類し、
ステップ104において特徴量B1、B2を演算する。ステッ
プ106では第11図に示すメンバシップ関数から一致度を
演算し、第1実施例と同様に一致度の積、規格化反映度
合を演算し、露出量Eiを演算して上記と同様に最終露出
量Yを求めて露出量を制御する。
を説明する。なお、第12図において第1図と対応する部
分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。ステッ
プ90では、カメラに内蔵された多数個の測光素子を有す
る測光器で測光された測光データ及びフォーカス点情報
を取り込み、ステップ92においてフォーカス位置が領域
Aの中心に位置するように領域Aの位置を決定するとと
もに、領域Aが中央部に位置するように領域Bの位置を
決定する。なお、測距器が1個の場合はフォーカス点は
中心にあるので領域A、B、Cは固定される。ステップ
102では第1実施例と同様に上記のように決定された領
域に属する測光データを判断して測光データを分類し、
ステップ104において特徴量B1、B2を演算する。ステッ
プ106では第11図に示すメンバシップ関数から一致度を
演算し、第1実施例と同様に一致度の積、規格化反映度
合を演算し、露出量Eiを演算して上記と同様に最終露出
量Yを求めて露出量を制御する。
従来では特に最大輝度、最小輝度のような選択的測光
値はカメラの位置ずれによって選択されたり選択されな
かったりして露出量決定に不安定な影響を与えるが、本
実施例によって安定性は増加し、小さな主要被写体に対
しても適正な露出量の決定が可能となる。
値はカメラの位置ずれによって選択されたり選択されな
かったりして露出量決定に不安定な影響を与えるが、本
実施例によって安定性は増加し、小さな主要被写体に対
しても適正な露出量の決定が可能となる。
本実施例によれば、同一被写体に対してカメラ位置が
ずれて撮影したり、類似被写体を撮影したりする場合に
も一連の画像が揃った濃度、色で撮影される。
ずれて撮影したり、類似被写体を撮影したりする場合に
も一連の画像が揃った濃度、色で撮影される。
なお、上記では画面を3つの領域に分割する例につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、必要に応じて4つ以上に分割してもよい。また、メ
ンバシップ関数も必要に応じて変更してよい。
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、必要に応じて4つ以上に分割してもよい。また、メ
ンバシップ関数も必要に応じて変更してよい。
第1図は本発明の第1実施例の露光制御ルーチンを示す
流れ図、第2図(1)、(2)は類似画面に対する測光
エリアの位置を示す線図、第3図は本発明が適用可能な
カラー写真焼付装置の概略図、第4図はセンサが画面を
面分割して測光する状態を示す線図、第5図は画面を分
割した状態を示す線図、第6図(A)、(B)、(C)
は、画面に対する測光エリアの位置ずれを示す線図、第
7図はヒストグラムとメンバシップ関数との関係を示す
線図、第8図は第1実施例のメンバシップ関数等を示す
線図、第9図はフィルムのセット位置ずれによる露光量
変化の分布を示す線図、第10図(1)は第2実施例の画
面分割領域を示す線図、第10図(2)は第2実施例に使
用される測光素子の配置を示す線図、第11図は第2実施
例のメンバシップ関数等を示す線図、第12図は第2実施
例の露光制御ルーチンを示す流れ図である。 R1、R2、R3、A、B、C……領域、40……露光制御回
路。
流れ図、第2図(1)、(2)は類似画面に対する測光
エリアの位置を示す線図、第3図は本発明が適用可能な
カラー写真焼付装置の概略図、第4図はセンサが画面を
面分割して測光する状態を示す線図、第5図は画面を分
割した状態を示す線図、第6図(A)、(B)、(C)
は、画面に対する測光エリアの位置ずれを示す線図、第
7図はヒストグラムとメンバシップ関数との関係を示す
線図、第8図は第1実施例のメンバシップ関数等を示す
線図、第9図はフィルムのセット位置ずれによる露光量
変化の分布を示す線図、第10図(1)は第2実施例の画
面分割領域を示す線図、第10図(2)は第2実施例に使
用される測光素子の配置を示す線図、第11図は第2実施
例のメンバシップ関数等を示す線図、第12図は第2実施
例の露光制御ルーチンを示す流れ図である。 R1、R2、R3、A、B、C……領域、40……露光制御回
路。
Claims (4)
- 【請求項1】予め分類した複数パターンの各々に対して
定めた露光量演算式に基づいて露光量を決定する複写装
置の露光量決定方法において、 カラー原画像を多数個に分割して測光し、 測光により得られたデータからカーラー原画像の複数の
特徴量を求め、 前記特徴量の各々について定めた該特徴量の大きさを判
定する各判定条件との一致度を求め、 各判定条件との一致度を複数個用いて前記複数パターン
の各々に対する一致度を決定し、 パターンに対する一致度から各パターンに対する重みを
定め、 前記露光量演算式から定まる露光量の各々に前記重みを
付して露光量を決定することを特徴とする複写装置の露
光量決定方法。 - 【請求項2】前記パターンに対する一致度を前記判定条
件との一致度の積で決定する請求項(1)の複写装置の
露光量決定方法。 - 【請求項3】前記判定条件との一致度を、所定値と前記
特徴量との差に応じて定め、差が0のとき一致度を0と
1.0との間の値に設定した請求項(1)または(2)の
複写装置の露光量決定方法。 - 【請求項4】前記判定条件との一致度を前記特徴量の大
きさの出現頻度分布に基づいて定め、出現頻度が最も多
い値の一致度を0と1.0との間の値に設定した請求項
(1)または(2)の複写装置の露光量決定方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20098690A JP2612956B2 (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | 複写装置の露光量決定方法 |
US07/735,223 US5281995A (en) | 1990-07-27 | 1991-07-24 | Method of determining an exposure for use in an image forming apparatus |
DE69122454T DE69122454T2 (de) | 1990-07-27 | 1991-07-26 | Verfahren zur Bestimmung der Belichtung zum Gebrauch in einem Bilderzeugungsgerät |
EP91112629A EP0468533B1 (en) | 1990-07-27 | 1991-07-26 | Method of determining an exposure for use in an image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20098690A JP2612956B2 (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | 複写装置の露光量決定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0486645A JPH0486645A (ja) | 1992-03-19 |
JP2612956B2 true JP2612956B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=16433607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20098690A Expired - Fee Related JP2612956B2 (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | 複写装置の露光量決定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2612956B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011023973A (ja) * | 2009-07-15 | 2011-02-03 | Honda Motor Co Ltd | 撮像制御装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5271723B2 (ja) * | 2009-01-20 | 2013-08-21 | 本田技研工業株式会社 | 撮像制御装置 |
JP5156654B2 (ja) * | 2009-01-20 | 2013-03-06 | 本田技研工業株式会社 | 撮像制御装置 |
-
1990
- 1990-07-27 JP JP20098690A patent/JP2612956B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011023973A (ja) * | 2009-07-15 | 2011-02-03 | Honda Motor Co Ltd | 撮像制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0486645A (ja) | 1992-03-19 |
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