JP2612158B2 - ヒト造血系細胞増殖増強因子 - Google Patents

ヒト造血系細胞増殖増強因子

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JP2612158B2
JP2612158B2 JP8124416A JP12441696A JP2612158B2 JP 2612158 B2 JP2612158 B2 JP 2612158B2 JP 8124416 A JP8124416 A JP 8124416A JP 12441696 A JP12441696 A JP 12441696A JP 2612158 B2 JP2612158 B2 JP 2612158B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、造血系細胞、特に
骨髄細胞を増殖せしめる活性を増強する因子(以下、H
CGPF:Hematopoietic cell g
rowth potentiating facto
r)ポリペプチドに関する。
【0002】本HCGPFは単独においても骨髄細胞、
胸腺細胞、胎生肝細胞の増殖を亢進するが、他の造血系
細胞増殖因子(HCGF)と併用すると、これら造血系
細胞の増殖は著しく亢進されるものであり、このような
因子の存在は従来全く知られていない。
【0003】本発明者らは既にマウスのIL−3依存性
増殖細胞株FDC−P細胞の増殖を誘導する因子の遺伝
子を同定している(特願昭61−2633)。今回本因
子を該遺伝子を用いて、単一サイトカインとして生産す
ることに成功し、かつ単一蛋白にまで精製し、物質とし
て始めて同定しえた本因子が前述の如く、骨髄細胞、胸
腺細胞、胎生肝細胞などの造血系細胞に汎く作用し、か
つ、他のHCGFと称すべき因子と併用すると、更に著
明な造血系細胞の増殖を惹起することを確認し、本発明
を完成するに至ったわけである。
【0004】本HCGPFはヒト生体内において上述の
作用を基本とし広汎な免疫調節機能、造血調節機能を有
し、免疫不全症、自己免疫、感染症、肝炎、腎炎、癌、
骨髄移植などの分野において、その有用性が強く期待さ
れるものである。と同時に他の免疫活性物質、免疫療法
剤、リンホカイン、サイトカイン、インターフェロン、
細胞生長因子、化学療法剤、抗生物質、抗ウイルス剤と
の併用において効果増強ならびに他薬剤の副作用軽減に
も有効である。
【0005】以上のような有用性をもつ新規物質であ
り、医薬分野での有用性に留まらず、本物質、本物質に
対する抗体、本物質の受容体分子は更に診断薬としての
有用性も期待される。
【0006】
【従来の技術】最近、コロニー刺激因子と総称され造血
系細胞に直接に作用し、増殖させる因子がヒトについて
3種報告され、それらの遺伝子がクローニングされてい
る。即ち、Gouzh,N.M et al.(198
4)Nature 309,763 Kawasak
i,E.S.,et al.(1985)Scince
230,291 Nagata,S.et al.(1
986)Nature319,415。これらは各々、
GM−CSF,M−CSF,G−CSFと略称されてい
る。これ以外に、造血系細胞に汎く作用するコロニー刺
激因子としてのmulti−CSFがマウスにおいては
知られており、既に遺伝子クローニングもされている
(Fung,M.C.et al.(1984)Nat
ure,307,233 Yokota,T.et a
l.(1984)Proc.NAS,USA81,10
70)。
【0007】また、マウスにおいて、未分化のマウスT
細胞に作用して20α−ヒドロキシステロイドデヒドロ
ゲナーゼ(以下「20αSDH」と記す)を誘導し成熟
T細胞に分化させる特異な作用を有するリンホカインが
見い出されインターロイキン3(以下「IL−3」と記
す)と名付けられている。またマウスIL−3は顆粒
球、巨核球、マスト細胞、好塩基球などの細胞の分化増
殖にも関与しているのみならずその生物活性は性ホルモ
ンの代謝にまで及んでいることが考えられ、その幅広い
生物活性に非常な興味が注がれている(Immunol
ogical Rev,(1982)63,5−3
2)。このことよりマウスIL−3はマウスmulti
−CSFとも呼称される。
【0008】この物質はこの様な生物活性から免疫学的
に欠陥または異常のある疾患に対して汎く有用でありか
つ免疫系疾患の臨床上の診断に有用であることが期待さ
れるとともに生物、医学全般の研究試薬としても有用で
ある。
【0009】しかるにIL−3は、マウスについてその
遺伝子、蛋白構造が解明されたに留まり、ヒトIL−3
についてはその適切な活性検定系のないこと、ヒトIL
−3の好適な産生細胞の知られていないことよりヒトI
L−3の存在すら確認されていない。
【0010】これらヒトG−CSF,M−CSF,GM
−CSF,マウスIL−3(multi−CSF)は、
骨髄中の幹細胞が分化、成熟する段階に作用して、造血
系細胞のコロニーを形成させる活性がよく知られてお
り、骨髄移植や免疫不全症の治療の領域でその有用性が
検討されつつある。
【0011】このような因子を生体に投与するに当たっ
ては、生体が本来もつ生理的濃度域での適用が最も望ま
しいものであり、外部から大量に人体に投与すること
は、いたずらに、副作用のみ惹起し、医薬としての適用
に困難を伴なうことの多いことは、ヒトインターロイキ
ン2(IL−2)の臨床例をみても明らかである。
【0012】本発明が完成しようとする新規な技術はこ
れら造血系細胞のコロニー形成作用を有する因子と併用
することにより、造血系細胞の増殖を相乗的に強める作
用を有し、かつ自身も単独でその作用を示す物質を同定
し、提供することにある。従って、本因子はヒトIL−
3様の活性も併せもつ面も有する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような造血系細胞
の増殖に関与する因子(インターロイキン3=mult
i CSFなど)と共存させること、もしくは単独でヒ
ト造血系細胞の増殖を増強する因子(以下HCGPFと
称する)を物質として同定し、微生物等の細胞内に本因
子をコードする遺伝子を導入して生産せしめることが、
本HCGPFを有用ならしめる必須の手段である。従っ
て本発明の目的は本HCGPFの新規物質としての同定
及び提供にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、配列表の配列
番号1、配列表の配列番号2又は配列表の配列番号3の
いずれかに記載のアミノ酸配列を有するヒト造血系細胞
増殖増強因子(HCGPF)である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明者らはヒト末梢血由来単球
系細胞を常法で調製し、このリンパ球をPHA,TPA
の共存下48時間刺激し、かく活性化したリンパ球より
常法のフェノール抽出によりRNAを抽出し、エタノー
ル沈澱後オリゴdT−セルロースによるアフィニティク
ロマトグラフィーによりmRNAを採取し、同mRNA
の純度を向上させ、かつmRNAのサイズ分画を行うべ
く更にオリゴdT−セルロースクロマトグラフィーを繰
り返した。
【0016】一方、サル細胞(COS細胞)でのcDN
A発現ベクターpDE−2を構築した(特願昭59−2
08645,昭59.10.4出願)。すなわち本pD
E−2はpML−R11G(Nature 293,7
9(1981))とpKCR(Proc.Natl.A
cad.Sci.,U.S.A.,78,1527(1
981))を用いて図2に示すように構築したものでc
DNAを両向きのSV40初期プロモーターにはさみ込
むことができ、E.coli中で複製可能でまたアンピ
シリ耐性として選択することができる。
【0017】本pDE−2にC−tailingしたも
のと前述の2本鎖cDNAをG−tailingしたも
のを混合しアニーリングを行った。本アニーリングした
DNAをコンピテントなE.coli MC1061
(J.Mol.Biol., 38,179−207
(1980))に導入した。L培地の寒天プレートに塗
抹しコロニーを出現させた。
【0018】このようにして得られたコロニーを32ケ
ずつ192グループに分け混合培養し常法により32種
の混合したプラスミドDNAを精製した。
【0019】本プラスミドDNA混合物(32種)をサ
ル細胞(COS−7)(Cell23,175−182
(1981))に導入し、クロロキン処理、洗浄後、4
8時間培養し、その培養上清について、FDC−P細胞
増殖活性を測定し、活性を有するDNA混合物のグルー
プを同定した。ここに活性の認められたDNA混合物を
含むグループのDNAプラスミドを32ケの単一プラス
ミドDNAとして精製し、再びCOS細胞に導入し、そ
の培養上清を同様に活性検定することによりFDC−P
細胞増殖活性、すなわちIL−3様活性を示すクローン
p4−15を同定した。
【0020】次いで本クローンに含まれるcDNAをd
ideoxy chain termination法
(Sangerら、Proc.Natl.Acad.S
ci,U.S.A.74,5463−5467(197
7))およびMaxam−Gilbertの方法(Me
th.Enzym,65,510−580(198
0))を用いて解析し、その全塩基配列を決定した。本
cDNAはおよそ900bpの塩基対からなりシグナル
ペプチドを有する分泌蛋白をコードすることが判明し
た。このcDNA並びにそこから類推されるポリペプチ
ドの構造は現在までに見出されていないものであり従っ
て全く新しいものである。また、このcDNAに対応す
るメッセンジャーRNAはTPA,PHAにより活性化
されたヒトリンパ球に特異的に発現していることから、
新規のリンフォカインであると考えられる。
【0021】cDNAインサートの制限酵素エンドヌク
レアーゼによる切断図を図1に示す。図1に示すごと
く、このcDNAはAvaI,PstI,BanIなる
制限酵素エンドヌクレアーゼで切断される構造を有す
る。配列表の配列番号9にcDNAの塩基配列を示す。
【0022】本cDNAインサートのDNA配列は一つ
の大きなオープンリーディングフレームを保有する。真
核生物の読み取り開始配列となると推定したATG配列
(Kozak,M.Cell.15,1109−112
3(1978))は、5′−端から64−66ヌクレオ
チド位に存在し、読み終りコドンTGAが存在するヌク
レオチド位655−657迄196のコードンがこのA
TGにつながっている。mRNAの3′−poly
(A)末端に相当するAのつながりがcDNA末端に見
出され、通常真核生物mRNAのほとんどに見出される
6個からなるヌクレオチドAATAAA(883−88
8位)が先に位置する(Proudfoot,N.J.
& Brownlee C.G.,Nature 26
,211−214(1976))。配列表の配列番号
9参考。
【0023】cDNAによってコードされるアミノ酸配
列は配列表の配列番号3のごとく演えきでき、しかも配
列番号3のポリペプチドは197個のアミノ酸からな
り、今日迄知られている分泌蛋白の殆んどに見られると
報告されているように(Blobel G.et a
l,Sym.Soc.Exp.Med.,33,9−3
6(1979))、上記演えきHCGPFポリペプチド
のN末端領域はやはり疎水性である。本領域は成熟HC
GPFの分泌時に切断されるシグナルペプチドの役割を
果しているであろう。切断は18−19位のSerとT
hr間で起るか30−31位間のGly−Ile間で切
断され、それぞれ配列表の配列番号1および配列番号2
を有するポリペプチドを生成する。何故ならば同様な切
断位置は今迄知られたその他の分泌蛋白にもしばしば見
出されているからである(Blobel,G.et a
l.,Symp.Soc.Exp.Med.,33,9
−36(1979))。
【0024】従って成熟HCGPFポリペプチドは17
9ないし167個のアミノ酸から成ると算出される。ま
た実施例4に示すごとく配列表の配列番号9の塩基配列
118−120位にあるACCコードンから始まるDN
A画分、即ち19位に位置するThrから始まるポリペ
プチドに対するコードはHCGPF活性を有するポリペ
プチドを表現していることが確認された(配列表の配列
番号1)。配列表の配列番号9の塩基配列154−15
6位にあるATCから始まるDNA画分、即ち、31位
に位置するIleから始まるポリペプチドをコードする
DNA画分は、実施例5に示すごとくHCGPF活性を
有するポリペプチドを表現していることが確認された
(配列表の配列番号2)。
【0025】真核生物の遺伝子はヒトインターフェロン
遺伝子でも知られている様に多形現象を示すことが知ら
れている(谷口ら,Gene 10,11−15(19
80),大野,谷口.,Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA,77,5305−5309(19
81):Gray et al,Nature 29
,501−508(1981))。この多形現象によ
って、蛋白生産物のアミノ酸のあるものが置換される場
合もあれば、塩基配列の変化はあっても全く変わらない
場合もある。
【0026】上記説明からも明らかなごとく、本発明の
遺伝子は、配列表の配列番号9に示された塩基配列を有
するDNAの64−66位のATG配列から始まり、6
52−654位にある少くともGCC配列に至る連続塩
基配列を有するDNA、118−120位のACC配列
から始まり、ACC配列から少くともGCC配列に至る
連続塩基配列を有するDNA、また154−156位の
ATC配列から少くともGCC配列に至る連続塩基配列
を有するDNAを包含する。
【0027】本発明の遺伝子はまた、652−654位
のGCC配列に終り、1位のGに始まるDNA、64−
66位のATGで始まるDNA、118−120位のA
CC配列で始まるDNA又は154−156位のATC
配列で始まるDNAを包含する。更に本発明の遺伝子
は、909位のTで終り、1位のAで始まるDNA、6
4−66位のATGで始まるDNA、118−120位
のACCで始まるDNAまたは154−156位のAT
C配列で始まるDNAを包含する。
【0028】本発明の遺伝子はまたpoly(A)で終
り、64−66位のATGコードンから始まるDNA、
118−120位のACC配列で始まるDNAまたは1
54−156位のATC配列で始まるDNAを含む。ま
た、本発明は、配列表の配列番号1,2又は3に記載の
アミノ酸配列に相当する塩基配列を有する遺伝子を含
む。
【0029】配列表の配列番号3記載のアミノ酸配列の
中で1個ないしそれ以上のアミノ酸を欠くポリペプチ
ド、あるいは、配列表の配列番号3記載のアミノ酸配列
中の1個ないしそれ以上のアミノ酸が1個ないしそれ以
上のアミノ酸で置換されたポリペプチドはHCGPF活
性を有することもあり、従ってこの様なポリペプチドを
コードする遺伝子は本発明の遺伝子として使える。
【0030】同様に配列表の配列番号1,2又は3記載
のアミノ酸配列に対して1個ないしそれ以上のアミノ酸
を表現し得る1個ないしそれ以上の塩基を余分に結合し
た遺伝子であっても追加されたアミノ酸が、ポリペプチ
ドのHCGPF活性発現を邪魔しない限り本発明の中に
包含される。HCGPFとしてのポリペプチド機能を阻
害する追加アミノ酸配列を有する修飾領域であっても新
たに追加された領域が容易に除去出来るものならば本発
明の遺伝子として利用出来る。
【0031】同じことは配列表の配列番号1,2又は3
記載のアミノ酸配列に対応する遺伝子の各アミノ酸配列
のC−末端にアミノ酸追加をコードするDNAが3′−
末端に追加結合せしめたDNAの場合にも言える。従っ
て、この様なポリペプチドをコードする遺伝子の利用
は、本発明に包含される。
【0032】生細胞中でHCGPF産生をする組み換え
DNA体は、次の各種方法で作られる。例えば、HCG
PFcDNAをコードする配列を発現するベクターのプ
ロモーター配列下流に挿入する。あるいはプロモーター
配列を持つcDNA片を発現ベクターのcDNA挿入の
前あるいは後にHCGPFをコードする配列の上流に挿
入することが出来る。
【0033】HCGPFcDNAを発現し、HCGPF
ポリペプチドを産生する真核生物、あるいは原核生物の
造成法を詳述すれば以下の通りである。
【0034】エシェリヒア・コリ中でHCGPFcDN
Aを発現させるには、先ずcDNAを各種細菌プロモー
ターと結合せしめた後、プロモーター下流にcDNAを
含有するハイブリドプラスミドを作る。このプラスミド
を、例えばエシェリヒア・コリHB101に感染させ、
ヒトHCGPF活性を有する蛋白を生合成する細菌がク
ローンされる。本来細菌のプロモーターならば如何なる
ものでもcDNAに適当に接続されていればHCGPF
cDNAを発現する。この様なcDNAの発現例は実施
例において示す。
【0035】HCGPFcDNAはまた適当な発現ベク
ターに組み込みこれを宿主細胞に導入すれば酵母でも発
現させることができる。酵母に外来遺伝子を発現させる
ための各種シャトル・ベクターは既にいくつか報告され
ている(HeitzmanらNature 293,7
17−722(1981)宮下ら,Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA,80,1−5(198
3))。これらのベクターはエシェリヒア・コリおよび
酵母両方の宿主で増殖することができる。また、酵母遺
伝子のプロモーター配列を内蔵している基本的には発現
ベクターすべてがHCGPFcDNAの発現に利用可能
である。動物細胞や細菌の利用に較べ酵母を利用すれば
HCGPF産生能のレベルをより高くすることも可能で
あり、また糖鎖を含むHCGPFを生産することも可能
であり、HCGPFの溶解性向上に有用である。
【0036】酵母−エシェリヒア・コリシャトル・ベク
ターpAT77,pAM82が宮下ら(Proc.Na
tl.Acad.Sci.USA 80 1−5(19
83))によって報告されている。ベクターpAM82
はpAT77の誘導体であり、両者ともarslのマー
カーを持ち(Stinchcomb DT et al
Nature 282,39−43(1979),2
μm ori(Broach J.R.et al,G
ene,,121−133(1979),leu2
(Ratzkin B.et al Proc.Nat
l,Acad.Sci.USA, ,474−491
(1979))酵母の酸性フォスファターゼ(APas
e)に対するプロモーターを持っている。両ベクターと
もアンピシリン耐性マーカー(APr )を持つpBR3
22の3,700塩基からなるDNA画分と増幅オリジ
ンを持っている。APaseプロモーターは培養液中で
高濃度リン酸を低濃度にシフトすると始めて誘導され
る。
【0037】その他の真核生物細胞に増幅したDNAを
挿入するには、宿主細胞に適したベクターを原核細胞か
ら切断分離されたcDNA挿入に結合すれば良い。そし
て、有核生物細胞を合成したベクターに感染させ培養す
る。
【0038】組み換えDNA体を挿入した細胞を培養し
て組み換えDNA体を増幅し又はHCGPFポリペプチ
ドを生産する。この培養は通常の方法で行なわれる。例
えば感染した酵母を炭素源、窒素源、無機塩類、必要あ
れば、ビタミン、アミノ酸の如き有機栄養源を含有する
培地で27℃ないし37℃の範囲、pH4〜7にて好気
的条件下で行う。エシエリヒア・コリ又はバチルス・ズ
ブチリスの如き形質転換された原核生物も通常の方法で
培養することが出来る。
【0039】ここに得られたHCGPFはマウスIL−
3に対応するヒト由来のリンホカインであるとも推定さ
れるが現在ヒトIL−3の存在が不明であり、ヒトIL
−3の権威づけられた活性検定系が存在しないことより
マウスIL−3に対応するヒト由来のものと断定するこ
とは出来ない。事実、このcDNAの構造はマウスIL
−3 cDNAのそれと類似性を持たず、同一のanc
estral geneから両者が分岐したものとは考
え難い。
【0040】またFDC−P細胞はIL−3依存性細胞
株として広く国内外で常用されている細胞株であり、他
のリンホカイン類の存在では増殖しないことも確認され
ている。例えばインターロイキン2、インターロイキン
1、インターフェロンにはこれらの活性は存在しない。
ここに得られた遺伝子配列のコードするアミノ酸配列を
有する蛋白はこれまで未知でありIL−3と若干類似の
活性を示すヒトG−CSF,M−CSF,GM−CSF
とも構造が異なり、いわゆる選択的コロニー刺激因子
(CSF)とは異なる物質である。従って本遺伝子(c
DNA)によって発現される新規なリンフォカインと考
えられるポリペプチドの示す活性は、少くとも上述のヒ
トIL−3活性の一部を担っていることが明らかであ
る。
【0041】ここにおいて得られたヒトIL−3様蛋白
は塩析、ゲル濾過、アフィニティークロマトグラフィ
ー、イオン交換クロマトグラフィー、等電点電気泳動、
高速液体クロマトグラフィーおよびその他の知られてい
るポリペプチドの分離、精製法を単独または組み合せれ
ば容易に純化される。
【0042】本IL−3様蛋白をCOS細胞において多
量に発現してその活性を検定したところ単独でも、マウ
ス骨髄細胞、ヒト骨髄細胞、胸腺細胞やマウス胎生肝細
胞に対して増殖誘導活性を示し、活性の強度は別として
multi−CSF様の活性を示すことも確認されてい
る。更に、マウス骨髄細胞を標的細胞とする系において
本発現蛋白はマウスIL−3の存在下に相乗的に著明な
増殖を誘導した。
【0043】以上のことより本ヒトIL−3様、mul
ti−CSF様活性を有し、IL−3と相乗的に作用
し、造血系細胞(Hematopoietic Cel
ls)を増殖させる因子として本新規リンホカインポリ
ペプチドをHCGPFと呼称することにしたわけであ
る。
【0044】かくしてえられたHCGPFは哺乳動物細
胞から作られるHCGPFと同一の生化学的ならびに生
物学的挙動を示しHCGPF活性を示す。HCGPF活
性はDNaseおよびRNase処理しても又56℃3
0分間熱処理しても安定であり、活性はpH4〜9で安
定である。
【0045】
【実施例】以下に実施例にもとづいて本発明を詳述す
る。
【0046】実施例1 (1)Falkoffらの方法(J.of Immun
ol.Method.,50,39(1982))及び
Taniguchiらの方法(Proc.Natl.A
cad.Sci.U.S.A.78,pp3469−3
472(1981))に従ってヒト末梢血由来細胞を調
製した。そしてPHA5μg/mlとTPA5ng/m
lで48時間刺激した末梢血由来細胞(3.4×101
0)はTBS(10mM Tris−HCl,pH7.
5,10mM NaCl,1.5mM MgCl2 )お
よそ400mlに懸濁した。この細胞を遠心操作により
2回洗浄し、ヌクレアーゼ阻害剤であるリボヌクレオシ
ド−バナジル複合体10mMを含むTBS溶液200m
lに再懸濁した。
【0047】さらに界面活性剤NP−40を最終濃度
0.1%となるように加え、ゆっくり混合し、細胞核を
3000rpm,5分,4℃下で遠心分離して除いた。
その上清液はSDS(0.5%)とEDTA(5mM)
を加えた後、等量の水飽和フェノールを加え抽出した。
フェノールによる抽出を3回繰り返した後、RNAは2
倍量の冷エタノールにより沈澱させ、本沈澱物を遠心に
より集め、10mM Tris−HCl,pH7.5溶
液に溶解した。得られたRNAは40mgであった。
【0048】mRNAの分画はオリゴdT−セルロース
(P.L.Biochemicals,Type7)に
よるアフィニティークロマトグラフィーにより行った。
吸着液は20mM Tris−HCl,0.5M Na
Cl,1mM EDTAおよび0.5%SDSを含むp
H7.5の溶液であり、溶出はカラムを緩衝液(20m
M Tris−HCl,pH7.5,0.5M NaC
l,1mM EDTA)でよく洗浄後、H2 Oと10m
M Tris−HCl,pH7.5で交互に行った。溶
出により得られたmRNAは使用したRNA33mgに
対し0.9mgであった。
【0049】さらにmRNAの精製度を高めるために再
度、オリゴdT−セルロースによるアフィニティークロ
マトを同じように繰り返し、mRNA標品0.45mg
を得た。
【0050】(2)次に本mRNA標品より次のように
cDNAライブラリーを作製し、cDNAクローニング
のために使用した。cDNAの合成法は基本的にはLa
ndらの方法(Nucleic Acids Re
s.,vol 9,P2551(1981))に従っ
た。
【0051】(イ)50mM Tris−HCl,pH
8.3,10mM MgCl2 ,0.1M KCl,1
0mMジチオスレイトール(DTT),0.5mMの各
dATP,dGTP,dCTP,dTTP(dCTPは
32P放射標識したものを含む)、0.375OD単位の
オリゴdT10,50μgmRNAおよび50単位AMV
逆転写酵素(Life Science社製)を混合
し、41℃下で90分反応した。反応終了後、フェノー
ル処理を行い、エタノール沈澱物としてmRNA−cD
NAハイブリッドを回収し、0.3N NaOH溶液に
溶解した。室温にて15時間静置し、次いでpH7.5
の2M Tris−HCl溶液を等量加えて中和後、セ
ファデックスG−50カラムを通して、cDNAを回収
した。回収された単鎖cDNAは約10μgであった。
【0052】(ロ)0.1Mカコジル酸カリウム(pH
7.2)、10mM DTT,2mM CoCl2 ,
0.5mM 32P−dCTP(比活性1×106 cpm
/nmole)、10μg cDNAおよび60単位の
デオキシヌクレオチジルターミナルトランスフェラーゼ
(BRL)を混合し、24℃,23分間インキュベート
した後、フェノール処理を行い、セファデックスG−5
0カラムを通してcDNA画分を集め、エタノール沈澱
物として9.5μgのdC−tailed cDNAを
得た。このcDNAは約20個のdCMP残基が3′末
端に付加されていた。
【0053】(ハ)次に50mMリン酸カリウム緩衝液
(pH7.5)、10mM MgCl2 ,10mM D
TT,1mMの各dATP,dGTP,dCTP,dT
TP(dCTPは 3Hで標識したものを含む)、7.2
μgオリゴdG10,9.5μgの単鎖cDNAおよび5
0単位のDNAポリメラーゼI(Klenow)(BR
L製)を混ぜ6時間、15℃で反応を行った。反応終了
後、フェノール処理を行い、セファデックスG−50カ
ラムを通して、二本鎖cDNA画分を集め、エタノール
沈澱物として約16μgのDNAを回収した。
【0054】(ニ)次に33mM Tris−アセテー
ト、pH7.9,10mM酢酸マグネシウム,10mM
DTT,66mM酢酸カリウム、0.1mMの各dA
TP,dGTP,dTTP(dCTPは除く),16μ
gの二本鎖cDNAおよび22.5単位のT4 DNA
ポリメラーゼ(タカラ)を混ぜ15分,37℃で反応を
行い、31 末端についたdC−tailを除去した。反
応終了後、フェノール処理を行い、セファデックスG−
50カラムを通してDNA画分を集め、エタノール沈澱
物として15.5μgのDNAを回収した。
【0055】(ホ)次に50mM酢酸ソーダ(pH4.
5)、0.2M NaCl,1mMZnCl2 および1
5.5μgの二本鎖cDNAを37℃で20分間、予備
インキュベートした後、3単位のヌクレアーゼS1 (三
共製)を加え、さらに37℃,15分間インキュベート
した。反応終了後、フェノール処理を2回行い、セファ
デックスG−50を通して二本鎖cDNA15μgを得
た。
【0056】(ヘ)得られた二本鎖cDNA15μgを
蔗糖密度勾配遠心法(50mM Tris−HCl,1
mM EDTA,pH7.5を含む溶液中で蔗糖密度勾
配5−25%,40,000rpm,4℃下で13時
間)により分画し、その1部をアガロースゲル電気泳動
法によるオートラジオグラムにより解析し、二本鎖cD
NAのsizeが600bp以上の画分を集めてエタノ
ール沈澱法で回収した。回収した二本鎖cDNAは約7
μgであった。
【0057】(ト)0.1Mカコジル酸カリウム(トリ
スBaseでpHを7.2にしたもの)10mM DT
T,2mM CoCl2 ,0.5mM 32P−dGTP
(比活性1×106 cpm/nmole),7μg二本
鎖cDNAおよび50単位のデオキシヌクレオチジルタ
ーミナルトランスフェラーゼ(BRL)を混合し、24
℃,20分間インキュベートした後、フェノール処理を
行い、セファデックスG−50カラムを通してcDNA
画分を集め、エタノール沈澱物として6μgのdG−t
ailed cDNAを得た。このcDNAは約13個
のdGMP残基が3′両末端に付加されていた。
【0058】(チ)次にdG−tailed cDNA
6μgを1%アガースゲル電気泳動を行いsize分
画した。すなわち約700bp以上のcDNA画分をD
EAE−セルロースペーパに吸着させて、次いで1.5
M NaClを含む20mMTris−HCl,pH
7.5溶液にて溶出させて回収し、さらにフェノール処
理、クロロホルム処理、エタノール沈澱により回収し、
約1.9μgのdG−tailed cDNAを得た。
【0059】(3)一方、図2に示したようにサル細胞
(COS細胞)でのcDNA発現ベクターpDE−2を
構築した。pDE−2はcDNAを両向きのSV40初
期プロモーターにはさみ込むことができ、E.coli
中で複製可能で、またアンピシリン耐性として選択する
ことができる。
【0060】このpDE−2をEcoRIで切断し、D
NAポリメラーゼI(クレノウ)で接着末端を充した
後、先程のds−cDNAの3′端の両端にdG ta
ilをつけたのと全く同じようにdC tailを13
個前後付与した。次にこのdC−tailed pDE
−2 100ngとdG−tailedds−cDNA
20ngを50mM Tris−HCl,pH7.
5,0.1M NaCl,1mM EDTAの溶液に混
合し、まず65℃で2分間、ついで45℃で60分間、
37℃で60分間、そして室温で60分間インキュベー
トした。そしてこのアニーリングしたDNAをコンピテ
ントなE.coli MC1061に導入した。次にM
C1061のコンピテント細胞の作り方、導入法を以下
に示す。
【0061】E.coli MC1061を100ml
のΨ培地(2%トリプトン、0.5%酵母エキス、0.
5%MgSO4 ・7H2 O,pH7.6)に接種し、培
養液の吸光度が550nmで0.3〜0.5付近になる
まで37℃で振盪培養した。培養終了後、培養液を5分
間、0℃に保持し、菌体を遠心分離により集め、Tfb
I(30mM酢酸カリウム,100mM RbCl,1
0mM CaCl2 ,50mM MnCl2 ,15%グ
リセリン,pH5.8)の40mlに懸濁し、0℃に5
分間静置した。
【0062】再び菌体を遠心分離により集め、TfbII
(10mM MOPS又はPIPES,75mM Ca
Cl2 ,10mM RbCl,10%グリセリン,pH
6.5)の4mlに懸濁し、0℃で15分間静置した。
この懸濁液を分注して−70℃に保存した。
【0063】次にこのように調製したコンピテント細胞
の100μlを15分間,0℃に保持し、この中に先程
dG−tailed pDE−2ベクターとdC−ta
iled cDNAとをアニールした標品10μl及び
50mM MgCl2 10mM CaCl2 の溶液9
0μlとを混合し、0℃で20分間静置する。ついで3
7℃で60秒間熱処理後、1〜2分間、0℃に保持し、
これにΨ培地7mlを加え、37℃で60分間振盪培養
した。この培養液を25μg/mlのアンピシリンと2
5μg/mlのストレプトマイシンを含むL培地(1%
トリプトン、0.5%酵母エキス、0.5%NaCl)
の寒天プレートに塗抹し、37℃で一晩インキュベート
するとコロニーが出現した。
【0064】(4)出現したコロニーを32コずつ19
2グループに分け、25μg/mlのアンピシリンと2
5μg/mlのストレプトマイシンを含むΨ培地100
mlに接種し、37℃で5〜7時間振盪培養した。次に
最終濃度170μg/mlとなるようにクロラムフェニ
コールを含む新たなΨ培地100mlを加え、さらに一
晩振盪培養した。
【0065】このようにして増幅されたプラスミドDN
Aを以下のように精製した。培養液を遠心分離により菌
体のみ集め、50mM Tris−HCl,pH7.5
の5mlに懸濁し−80℃に凍結後、融解して次にリゾ
チーム(最終濃度、2mg/ml)を加えて0℃で10
分間静置し、さらにEDTA(最終濃度0.1M)を加
え、0℃で10分間静置する。その後、TritonX
−100(最終濃度0.1%)を加えて0℃で60分間
静置する。ついで30,000rpm,30分間超遠心
分離し、その上清液を等量の水飽和フェノールで処理す
る。その水層をさらに等量のクロロホルムで処理し、そ
の水層を抽出し、これに最終濃度20μg/mlとなる
ようにRNaseを加え、37℃で60分間インキュベ
ートした。
【0066】その後0.2容の5M NaClと1/3
容のポリエチレングリコールを加え、0℃に60分間静
置後、10,000rpm20分間、遠心分離によりD
NA沈澱を回収する。次にこの沈澱を3.8mlの水に
溶解し、4gのCsClを加えて溶解後、10mg/m
lのEtBrの200μlを加えて40,000rp
m、16時間、20℃で超遠心分画を行う。
【0067】遠心終了後、plasmid DNA画分
を抽出し、水飽和n−ブタノールの1〜2容で4回抽出
操作を行ってEtBrを除く、その後H2 O中で透析を
行ってCsClを除去後、3M酢酸ソーダpH5.6の
1/10容を加えさらに2容の冷エタノールを加えて、
−20℃で一晩静置する。このエタノール沈澱を遠心分
離で集めて80%エタノール−水溶液で洗浄後、よく乾
燥し、この沈澱物を10mM Tris−HCl,pH
7.5の50μlに溶解しサル細胞トランスフェクショ
ンのためのサンプルとする。
【0068】実施例2 (1)サルCOS−7細胞へのプラスミドの感染法 COS−7細胞を1×105 コ/mlになる様に10%
牛胎児血清含有DMEMに懸濁し、この8ml分を10
cmシャーレにて5%炭酸ガスインキュベーター内37
℃で一夜培養した。培養上清を除去し、新しい10%牛
胎児血清含有DMEM 5mlを加え、37℃5%炭酸
ガスインキュベーター内で4時間培養した。培養後、上
清を除去し、TBS(25mM Tris−HCl,p
H7.5,130mM NaCl,5mM KCl,
0.6mM Na2 HPO4 )5mlにて1回洗浄し
た。
【0069】TBS(+)(TBSに0.7mM Ca
Cl2 ,0.5mM MgCl2 を加えたもの)2.5
ml,プラスミドDNA5μgおよび10mg/ml
DEAE−dextran 128μlを加え、37℃
5%炭酸ガスインキュベーター内で1時間インキュベー
トし、上清を除去後、TBS5mlで洗浄除去し、15
0μMクロロキン含有10%FCS DMEM 5ml
を加えた。37℃5%炭酸ガスインキュベーター内で3
時間インキュベート後上清を除去し、TBS5mlで2
回洗浄した。10%牛胎児血清含有DMEM 8mlを
加え、37℃5%炭酸ガスインキュベーター内で一夜培
養した。上清を除去後同DMEM 8mlを加え、37
℃5%炭酸ガスインキュベーター内で2日間培養した。
そしてこの培養上清を遠沈後その上清をIL−3様活性
測定用サンプルとした。
【0070】(2)Assay法とAssay結果 FDC−P細胞の増殖活性の測定は以下の方法に従っ
た。96穴の組織培養プレートの個々の穴に、FDC−
P細胞増殖活性を検定しようとするCOS細胞培養上清
を100μlずつ入れ、RPMI1640プラス10%
FBS培地にて2倍希釈を繰り返す。
【0071】次いでIL−3依存性細胞株であるFDC
−P細胞を1×104 個/100μlの細胞密度で各穴
に100μl宛添加する。37℃,5%CO2 下で18
時間培養後に、トリチウムチミジン1μCiを加え6時
間パルスをおこなった後、この分野で良く知られた方法
に従って細胞をグラスファイバー濾紙上に採取し、シン
チレーターを添加後、細胞内に取り込まれたβ−放射線
量を測定した。FDC−P細胞増殖活性の高い検体ほど
細胞内に取り込まれるトリチウム化チミジン量が多いこ
とより、COS細胞培養上清中のFDC−P細胞増殖因
子の産生量を容易に定量することができる。
【0072】本方法により前述のプラスミド混合物をC
OS細胞にトランスフェクションして得られた192の
培養上清について活性検定を行ったところ表1に示す結
果が得られ、3−11と番号表示したグループについて
有意の活性の存在が認められた。
【0073】
【表1】
【0074】(3)グループ3−11は32クローンの
混合体であるので次は32クローンを別々に培養し、実
施例1の(4)で用いたのと全く同じ方法でプラスミド
を調製し前項の(1)と同じ方法でCOS細胞にトラン
スフェクションしてその培養上清についてFDC−P細
胞増殖活性を測定したところ1つのクローン(15番
目、p4−15と命名)に増殖活性が認められ(図
3)、本クローンがIL−3様活性を示すcDNAを持
つことが同定された。
【0075】(4)プラスミドp4−15よりEcoR
IによりcDNAを切り出し、M13を用いるdide
oxy chain termination法とMa
xam−Gilbertの方法を用いてその塩基配列を
決定したところ、本IL−3cDNAはおよそ900b
pの塩基対よりなり、そのオープンリーディングフレー
ムよりおよそ197アミノ酸、あるいは83アミノ酸か
らなる前駆HCGPF蛋白をコードしていることが推定
された。本cDNAの塩基配列(配列表の配列番号9)
と推定アミノ酸配列(配列表の配列番号3及び10)を
示す。
【0076】即ち、本cDNAは、909個の塩基より
なり、コードするアミノ酸配列としては、配列表の配列
番号3及び10に示すものが考えられる。
【0077】実施例3 (1)ヒトHCGPF遺伝子をより効率よく発現させる
ためにcDNAの5′側に含まれるpoly GC t
ailを除いたプラスミドを以下のように構築した(図
4)。実施例1で構築したプラスミドp4−15から制
限酵素EcoRIによりcDNAを切り出し、そのうち
の一部を制限酵素BglIで切断した。このようにして
得られた396塩基対のBglI−BglI断片をT4
ポリメラーゼを用いて両端を平滑末端にした後、Hin
dIII リンカーとモル比で1:1になる様混合し、T4
DNAリガーゼを用いて結合させた。結合した断片を回
収後制限酵素HindIII およびSphIで切断し、H
indIII −SphI断片を得た。
【0078】一方のこりのcDNAをSphIで切断し
SphI−EcoRI断片を得た。更に、プラスミドp
SP62−PL(NEN)を制限酵素HindIII およ
びEcoRIで切断してSP6プロモーターを含むDN
A断片を得た。
【0079】以上の様にして得られた3つの断片をモル
比で1:1:1になる様混合しT4DNAリガーゼを用
いて結合させた。このようにして得られた組み換えDN
Aをエシエリヒア・コリHB101株へ導入し、アンピ
シリン抵抗性を有する株を選択した。分離した株よりプ
ラスミドを調製し、制限酵素による切断試験および結合
部位付近の塩基配列の決定を行なう事によりpSP6−
4−15を保持する菌を選定した。
【0080】次にこの菌より得たプラスミドを制限酵素
HindIII およびEcoRIで切断しcDNAインサ
ートを回収した。このcDNAをT4ポリメラーゼを用
いて両端を平滑末端にした後、BamHIリンカーとモ
ル比で1:1となる様混合し、T4DNAリガーゼを用
いて結合させた。結合した断片を、制限酵素BamHI
で開裂したpKCR(Glutzman,Y.Cell
23,175−182(1981))と混合しT4リガ
ーゼを用いて結合させた。
【0081】このようにして得られた組み換えDNAを
エシエリヒア・コリHB101株へ導入しアンピシリン
抵抗性を有する株を選択した。分離した株からプラスミ
ドを調製し、制限酵素切断試験を行なう事によってベク
ター上およびcDNA上の制限酵素切断部位がEcoR
I−BamHI−SphI−BglI−BamHIの順
に並ぶ様な形でcDNAが挿入されているプラスミドp
KCR−4−15を保持する菌を選定した(pKCR−
4−15/HB101)。本pKCR−4−15/HB
101を常法に従って培養し、実施例1の第(4)項の
方法に従ってプラスミドpKCR−4−15を得た。
【0082】実施例4 (1)ヒトHCGPF遺伝子を原核生物で発現させるた
めに使用したベクターDNAを以下のように構築した
(図5)。まず図6に示すDNA配列を持つDNA断片
(a)〜(l)をそれぞれ固相リン酸トリエステル法で
合成した。(a)および(g)以外はT4ポリヌクレオ
チドキナーゼとATPを用いて5′末端をリン酸化して
おいた。
【0083】次に(a)〜(l)を混合し、アニール
後、T4DNAリガーゼを用いて二本鎖合成DNA
(A)を形成させた。一方、pT9−11(特開昭61
−88882)を制限酵素HpaIおよびXbaIで切
断しアガロースゲル電気泳動により大きなDNA断片を
分離した。次に得られたpT9−11断片と合成DNA
(A)を混合し、T4DNAリガーゼを使って結合させ
た。得られた組み換えDNAを、エシエリヒア・コリH
B101株へ導入し、アンピシリン抵抗性を有する株を
選択した。分離した株から、プラスミドDNAを得て制
限酵素による切断試験および塩基配列の決定を行うこと
により、pT13S(Nco)を保持する菌を選択し
た。
【0084】(2)プラスミドpT13S(Nco)お
よびp4−15を用いN末端をThr19としたHCGP
Fを発現する組み換えDNAを以下の様に構築した(図
7)。
【0085】i)プラスミドpT13S(Nco)を制
限酵素ClaIおよびPvuIIで切断し、アガロースゲ
ル電気泳動により大きなDNA断片を単離精製した。
【0086】他方、プラスミドp4−15を制限酵素E
coRIで切断し、アガロースゲル電気泳動によりHC
GPFcDNAインサートを回収した。そして該Eco
RIHCGPFcDNAインサートを制限酵素BalI
およびHgiAIで完全切断し、アガロースゲル電気泳
動により大きなDNA断片を回収した。次にトリプトフ
ァンプロモーター/オペレーター(trpP/O)を含
むpT13S(Nco)断片;HCGPFcDNAを含
むHgiAI−BalI断片および合成DNA(I)
〔配列表の配列番号17と18〕を混合し、T4DNA
リガーゼを使って結合させた。
【0087】得られた組み換えDNAをエシエリヒア・
コリHB101株へ導入し、アンピシリン抵抗性を有す
る株を選択した。分離した株からプラスミドを得て制限
酵素による切断試験および結合部位付近の塩基配列の決
定を行なうことにより、pTHCGPF−19を保持す
る菌を選定した(pTHCGPF−19/HB101,
FERM BP−1246)。
【0088】ii)pTHCGPF−19/HB101を
25μg/mlストレプトマイシンおよび25μg/m
lアンピシリンを含むLG培地(1%バクトトリプト
ン,0.5%酵母エキス0.5%NaCl,0.1%グ
ルコース,pH7.5)10ml中で37℃一晩生育さ
せた。ついで培養懸濁液5mlをM9−カザミノ酸培地
(0.6%Na2 HPO4 ・12H2 O,0.3%KH
2 PO4 ,0.05%NaCl,0.1%NH4 Cl,
0.05%MgSO4 ・7H2 O,0.00147%C
aCl2 ,0.2%グルコース,0.2%カザミノ酸、
0.02%L−ロイシン,0.02%L−プロリン,
0.0002%チアミン塩酸塩,pH7.4)へ移植
し、28℃にて3時間培養した。
【0089】その後、25μg/mlになる様に3−ト
ンドールアクリル酸(IAA)を添加し23℃にて21
時間誘導培養した。培養菌体を遠心分離し、20mMト
リス−塩酸(pH7.5,30mM NaClを含む)
で洗浄し、同じ緩衝液8mlに懸濁した。かくして菌体
内に産生される蛋白を50mM EDTA存在下1%ド
デシル硫酸ナトリウム(SDS)または1mg/mlリ
ゾチーム消化に引き続きソニック処理(50W,30秒
間)することにより抽出した。図8に示す如く、該培養
抽出液はHCGPF活性を示した。
【0090】実施例5 (1)実施例4にて構築したプラスミドpT13S(N
co)およびp4−15を用いN末端をIle31とした
HCGPFを発現する組み換えDNAを以下の様に構築
した(図9)。
【0091】i)プラスミドpT13S(Nco)を成
分酵素NcoIおよびBamHIで切断後、DNAポリ
メラーゼI(Klenow)で処理し、アガロースゲル
電気泳動により大きいDNA断片を回収した。他方、プ
ラスミドp4−15を制限酵素ApaIで切断後、T4
DNAポリメラーゼで処理し、アガロースゲル電気泳動
により小さなDNA断片を回収した。これら両断片をT
4DNAリガーゼを使って結合させた。得られた組み換
えDNAをエシエリヒア・コリHB101株へ導入し、
アンピシリン抵抗性を有する株を選択した。分離した株
からプラスミドを得て制限酵素による切断試験を行なう
ことにより、pTHCGPF−01を保持する菌を選定
した(pTHCGPF−01/HB101)。
【0092】ii)i)で得たプラスミドpTHCGPF
−01を制限酵素ClaIで完全切断後、AvaIで部
分切断し、アルカリ性フォスファターゼ処理を行なっ
た。この様にして調製したDNA断片と合成DNA(I
I)〔配列表の配列番号11,12〕を混合し、T4D
NAリガーゼを使って結合させた。得られた組み換えD
NAをエシエリヒア・コリHB101株へ導入し、アン
ピシリン抵抗性を有する株を選択した。分離した株から
プラスミドを得て制限酵素による切断試験および結合部
位付近の塩基配列の決定を行なうことにより、pTHC
GPF−31を保持する菌を選択した(pTHCGPF
−31/HB101,FERM BP−1247)。
【0093】iii)pTHCGPF−31/HB101を
実施例4ii)に従い培養菌体抽出液を得た。図8に示す
如く、該培養抽出液はHCGPF活性を示した。
【0094】実施例6 (1)実施例4にて構築したプラスミドpT13S(N
co)および実施例5にて構築したpTHCGPF−0
1を用いHIL−2蛋白融合N末端をThr19としたH
CGPFを発現する組み換えDNAを以下の様に構築し
た(図10)。
【0095】i)プラスミドpT13S(Nco)を制
限酵素SacIおよびBamHIで切断後アガロースゲ
ル電気泳動により大きいDNA断片を回収した。他方プ
ラスミドpTHCGPF−01を制限酵素EcoRIお
よびBamHIで切断しアガロースゲル電気泳動により
小さいDNA断片を回収した。該DNA断片をHgiA
Iで完全切断し、アガロースゲル電気泳動にて大きいD
NA断片を回収した。
【0096】この様にして調製したDNA断片と合成D
NA(III)〔配列表の配列番号13と配列番号14〕を
混合し、T4DNAリガーゼを使って結合させた。得ら
れた組み換えDNAをエシエリヒア・コリHB101株
へ導入し、アンピシリン抵抗性を有する株を選択した。
分離した株からプラスミドDNAを得て制限酵素による
切断試験および塩基配列の決定を行うことにより、pT
13SΔHIL2(53)−HCGPF−19(pT1
3SΔHIL2(53)−HCGPF−19/HB10
1,FERM BP−1248)を保持する菌を選択し
た。
【0097】(2)生産物の取得 pT13SΔHIL2(53)−HCGPF−19/H
B101を実施例4に従い培養し、以下の手順で、菌体
内に生成した顆粒を抽出した。遠心分離により菌体を集
め、10倍濃縮になるように30mM NaClを含む
20mM Tris−HCl緩衝液(pH7.5)を添
加し懸濁後そこにリゾチーム1mg/ml,EDTA
0.05Mを添加し攪拌した後、氷中にて、1時間放置
した。次いで、超音波破砕で菌体を破壊し、10,00
0rpm,5分間の遠心分離で、顆粒を回収した。
【0098】そして、この顆粒を6M塩酸グアニジンで
可溶化した。該可溶化物は図11に示す如く、HCGP
F活性を示した。また該可溶化物の逆相HPLC(AP
−312、山村化学)分画物も同様HCGPF活性を示
した(図12)。さらに該6M塩酸グアニジン可溶化物
をΔHIL2(53)−HCGPF−19蛋白濃度が1
00mg/ml、及び2M塩酸グアニジン溶液となるよ
うに濃度調整を行ない、これに、酸化型グルタチオン1
mMと還元型グルタチオン10mMを添加し、pH8.
0、室温で10〜16時間放置した。
【0099】次に、SephadexG−25によるゲ
ル濾過で塩酸グアニジンを除去すると同時に、カリクレ
イン反応用緩衝液溶液となったΔHIL2(53)−H
CGPF−19蛋白相当画分を得た。本物質はSDSポ
リアクリルアミドゲル電気泳動により、分子量がアミノ
酸組成から計算した値とほぼ一致し、又、プロテインシ
ークエンサーにてN末端側のアミノ酸配列を検定した結
果、HIL−2の配列であることが確認された。
【0100】(3)カリクレインによる切断 113mM NaClを含む、50mM Tris−H
Cl緩衝液、pH7.8中で、得られたΔHIL2(5
3)−HCGPF−19蛋白80μgとヒトプラズマカ
リクレインを37℃、15時間反応後、逆相HPLCで
HCGPF−19蛋白相当画分を分取した。これを、プ
ロテインシークエンサーにてN末端付近のアミノ酸配列
を分析した結果ΔHIL2(53)−HCGPF−19
蛋白が、定量的にHCGPF−19蛋白に変換されたこ
とが確認された。該HCGPF−19蛋白はHCGPF
活性を示した(図13)。
【0101】実施例7 (1)実施例4および5にてそれぞれ構築したプラスミ
ドpT13S(Nco)およびpTHCGPF−01を
用いHIL−2蛋白融合N末端をIle31としたHCG
PFを発現する組み換えDNAを以下の様に構築した
(図14)。
【0102】i)プラスミドpT13S(Nco)を制
限酵素SacIおよびBamHIで切断後アガロースゲ
ル電気泳動により大きいDNA断片を回収した。他方プ
ラスミドpTHCGPF−01を制限酵素BamHIで
完全切断後、AvaIで部分切断し、HCGPFcDN
Aインサートを含むDNA断片をアガロースゲル電気泳
動により回収した。
【0103】この様に調製したDNA断片と合成DNA
(IV)〔配列表の配列番号15と16〕を混合し、T4
DNAリガーゼを使って結合させた。得られた組み換え
DNAをエシエリヒア・コリHB101株へ導入し、ア
ンピシリン抵抗性を有する株を選択した。分離した株か
らプラスミドDNAを得て、制限酵素による切断試験お
よび塩基配列の決定を行うことにより、pT13SΔH
IL2(53)−HCGPF−31を保持する菌を選択
した(pT13SΔHIL2(53)−HCGPF−3
1/HB101,FERM BP−1251)。
【0104】(2)生産物の取得 pT13SΔHIL2(53)−HCGPF−31/H
B101を実施例4に従い培養し、実施例6に従い菌体
内に生成した顆粒を抽出し、この顆粒を6M塩酸グアニ
ジンで可溶化した。図15に示す如く、該可溶化物はH
CGPF活性を示した。さらに、ΔHIL2(53)−
HCGPF−31蛋白濃度が100μg/ml、及び2
M塩酸グアニジン溶液となるように、濃度調整を行ない
これに、酸化型グルタチオン1mMと還元型グルタチオ
ン10mMを添加し、pH8.0、室温で10〜16時
間放置した。
【0105】次に、SephadexG−25によるゲ
ル濾過で塩酸グアニジンを除去すると同時にカリクレイ
ン反応用緩衝液溶液となったΔHIL2(53)−HC
GPF−31蛋白相当画分を得た。本物質はSDSポリ
アクリルアミドゲル電気泳動により、分子量が、アミノ
酸組成から計算した値とほぼ一致し、又、プロテインシ
ークエンサーにてN末端側のアミノ酸配列を検定した結
果、HIL−2の配列であることが確認された。
【0106】(3)カリクレインによる切断 113mM NaClを含む、50mM Tris−H
Cl緩衝液、pH7.8中で得られたΔHIL2(5
3)−HCGPF−31蛋白80μgとヒトプラズマカ
リクレインを37℃、15時間反応後、逆相HPLCで
HCGPF−31蛋白相当画分を分取した。これを、プ
ロテインシークエンサーにてN末端付近のアミノ酸配列
を分析した結果ΔHIL2(53)−HCGPF−31
蛋白が定量的に、HCGPF−31蛋白に変換されたこ
とが確認された。該HCGPF−31蛋白は、HCGP
F活性を示した(図13)。
【0107】実施例8 (1)i)実施例6にて構築したプラスミドpT13S
ΔHIL2(53)−HCGPF−19を制限酵素Bg
lIIおよびXbaIで切断し、DNAポリメラーゼI
(Klenow)処理後、T4DNAリガーゼにより結
合させた(図16)。得られた組み換えDNAをエシエ
リヒア・コリHB101株へ導入し、アンピシリン抵抗
性を有する株を選択した。分離した株からプラスミドD
NAを得て制限酵素による切断試験および結合部位付近
の塩基配列の決定を行うことにより、pT13SΔHI
L2(20)−HCGPF−19を保持する菌を選択し
た(pT13SΔHIL2(20)−HCGPF−19
/HB101,FERM BP−1249)。
【0108】(2)生産物の取得 pT13SΔHIL2(20)−HCGPF−19/H
B101を実施例4に従い培養し、実施例6に従い菌体
内に生成した顆粒を抽出し、この顆粒を6M塩酸グアニ
ジンで可溶化した。図11に示す如く、該可溶化物はH
CGPF活性を示した。さらに、ΔHIL2(20)−
HCGPF−19蛋白濃度が100μg/ml、及び2
M塩酸グアニジン溶液となるように、濃度調整を行な
い、これに、酸化型グルタチオン1mMと還元型グルタ
チオン10mMを添加し、pH8.0、室温で10〜1
6時間放置した。
【0109】次に、SephadexG−25によるゲ
ル濾過で塩酸グアニジンを除去すると同時に、カリクレ
イン反応用緩衝液溶液となったΔHIL2(20)−H
CGPF−19蛋白相当画分を得た。本物質はSDSポ
リアクリルアミドゲル電気泳動により分子量が、アミノ
酸組成から計算した値とほぼ一致し、又、プロテインシ
ークエンサーにてN末端側のアミノ酸配列を検定した結
果、HIL−2の配列であることが確認された。
【0110】(3)カリクレインによる切断 113mM NaClを含む、50mM Tris−H
Cl緩衝液、pH7.8中で、得られたHCGPF−1
9蛋白80μgとヒトプラズマカリクレインを37℃1
5時間反応後、逆相HPLCでHCGPF−19蛋白相
当画分を分取した。これを、プロテインシークエンサー
にてN末端付近のアミノ酸配列を分析した結果ΔHIL
2(20)−HCGPF−19蛋白が定量的にHCGP
F−19蛋白に変換されたことが確認された。該HCG
PF−19蛋白はHCGPF活性を示した。
【0111】実施例9 (1)i)実施例7にて構築したプラスミドpT13S
ΔHIL2(53)−HCGPF−31を制限酵素Bg
lIIおよびXbaIで切断し、DNAポリメラーゼI
(Klenow)処理後、T4DNAリガーゼを使って
結合させた(図17)。得られた組み換えDNAをエシ
エリヒア・コリHB101株へ導入し、アンピシリン抵
抗性を有する株を選択した。分離した株からプラスミド
DNAを得て制限酵素による切断試験および結合部位付
近の塩基配列の決定を行うことにより、pT13SΔH
IL2(20)−HCGPF−31を保持する菌を選択
した(pT13SΔHIL2(20)−HCGPF−3
1/HB101,FERMBP−1252)。
【0112】(2)生産物の取得 pT13SΔHIL2(20)−HCGPF−31/H
B101を実施例4に従い培養し、実施例6に従い菌体
内に生成した顆粒を抽出し、この顆粒を6M塩酸グアニ
ジンで可溶化した。図15に示す如く、該可溶化物はH
CGPF活性を示した。さらに、ΔHIL2(20)−
HCGPF−31蛋白濃度が100μg/ml、及び2
M塩酸グアニジン溶液となるように濃度調整を行ない、
これに、酸化型グルタチオン1mMと還元型グルタチオ
ン10mMを添加し、pH8.0、室温で10〜16時
間放置した。
【0113】次に、SephadexG−25によるゲ
ル濾過で塩酸グアニジンを除去すると同時に、カリクレ
イン反応用緩衝液溶液となったΔHIL2(20)−H
CGPF−31蛋白相当画分を得た。本物質はSDSポ
リアクリルアミドゲル電気泳動により、分子量が、アミ
ノ酸組成から計算した値とほぼ一致し、又、プロテイン
シークエンサーにてN末端側のアミノ酸配列を検定した
結果、HIL−2の配列であることが確認された。
【0114】(3)カリクレインによる切断 113mM NaClを含む、50mM Tris−H
Cl緩衝液、pH7.8中で得られたΔHIL2(2
0)−HCGPF−31蛋白80μgとヒトプラズマカ
リクレインを37℃、15時間反応後逆相HPLCでH
CGPF−31蛋白相当画分を分取した。これを、プロ
テインシークエンサーにてN末端付近のアミノ酸配列を
分析した結果ΔHIL2(20)−HCGPF−31蛋
白が、定量的にHCGPF−31蛋白に変換されたこと
が確認された。該HCGPF−31蛋白はHCGPF活
性を示した。
【0115】実施例10 (1)実施例4にて構築したプラスミドpT13S(N
co)および実施例6にて構築したプラスミドpT13
SΔHIL2(53)−HCGPF−19を用いHIL
−2蛋白融合N末端をThr19としたHCGPFを発現
する組み換えDNAを以下の様に構築した(図18)。
【0116】i)プラスミドpT13S(Nco)を制
限酵素PstIで切断後T4DNAポリメラーゼで処理
し、更に制限酵素PvuIで切断し、アガロースゲル電
気泳動により2番目に大きいDNA断片を回収した。他
方、プラスミドpT13SΔHIL2(53)−HCG
PF−19を制限酵素XbaIで切断後、DNAポリメ
ラーゼI(Klenow)で処理し、更に制限酵素Pv
uIで切断し、アガロースゲル電気泳動により大きいD
NA断片を回収した。
【0117】これら両断片をT4DNAリガーゼを使っ
て結合させた。得られた組み換えDNAをエシエリヒア
・コリHB101株へ導入し、アンピシリン抵抗性を有
する株を選択した。分離した株からプラスミドを得て制
限酵素による切断試験および結合部位付近の塩基配列の
決定を行なうことによりpT13SΔHIL2(11)
−HCGPF−19を保持する菌を選択した(pT13
SΔHIL2(11)−HCGPF−19/HB10
1,FERM BP−1250)。
【0118】(2)生産物の取得 pT13SΔHIL2(11)−HCGPF−19/H
B101を実施例4に従い培養し、実施例6に従い菌体
内に生成した顆粒を抽出し、この顆粒を6M塩酸グアニ
ジンで可溶化した。図11に示す如く、該可溶化物はH
CGPF活性を示した。さらに、ΔHIL2(11)−
HCGPF−19濃度が100μg/ml及び2M塩酸
グアニジン溶液となるように濃度調整を行ないこれに、
酸化型グルタチオン1mMと還元型グルタチオン10m
Mを添加し、pH8.0、室温で、10〜16時間放置
した。
【0119】次に、SephadexG−25によるゲ
ル濾過で塩酸グアニジンを除去すると同時に、カリクレ
イン反応用緩衝液溶液となったΔHIL2(11)−H
CGPF−19蛋白相当画分を得た。本物質はSDSポ
リアクリルアミドゲル電気泳動により、分子量が、アミ
ノ酸組成から計算した値とほぼ一致し、又、プロテイン
シークエンサーにてN末端側のアミノ酸配列を検定した
結果、HIL−2の配列であることが確認された。
【0120】(3)カリクレインによる切断 113mM NaClを含む50mM Tris−HC
l緩衝液pH7.8中で、得られたΔHIL2(11)
−HCGPF−19蛋白80μgとヒトプラズマカリク
レインを37℃、15時間反応後逆相HPLCでHCG
PF−19蛋白相当画分を分取した。これを、プロテイ
ンシークエンサーにてN末端付近のアミノ酸配列を分析
した結果ΔHIL2(11)−HCGPF−19蛋白
が、定量的にHCGPF−19蛋白に変換されたことが
確認された。該HCGPF−19はHCGPF活性を示
した。
【0121】実施例11 マウス骨髄細胞を用いるHC
GPF活性検定 (1)ヒトHCGPFを含むCOS細胞培養上清を以下
の様に調製した。実施例3で得られたプラスミドpKC
R−4−15 5μgを実施例2の方法に従ってサルC
OS−7細胞に感染させ培養上清を得、これをアミコン
社製限外濾過膜(YM10)を用いて5倍濃縮しヒトH
CGPF活性測定サンプルとした。
【0122】(2)ヒトHCGPFを含むエシエリヒア
・コリ抽出物の調製および、そのカリクレインによる切
断は実施例6〜10に述べた通りに行なった。各々得ら
れた培養抽出物、6M Guanidine塩酸可溶
物、その逆相HPLC(AP−312,山村化学)によ
る精製分画およびカリクレイン切断物を各々1μg/m
lになる様20%のFBSを含むRPMI培地にて希釈
しこれをヒトHCGPF活性測定サンプルとした。
【0123】(3)アッセイ法 マウス骨髄細胞を用いるヒトHCGPFアッセイは以下
の様にして行った。5〜9週令のDBA/2雌マウス
(チャールズリバージャパン(株))の大腿骨を取り出
し、両骨端を切除した後、1mlの10%(容量比)の
牛胎児血清(FBS)を含むRPMI培地を、注射針を
操着した注射筒にて一方より注入する事により骨髄細胞
をプラスチックチューブに押し出した。更に本骨髄細胞
懸濁液を注射針を操着した注射筒にて吸引、吹出しを繰
り返す事でシングル細胞化した。10%FBSを含むR
PMI培地で3回洗浄した後1×106 個/mlになる
様20%FBSを含むRPMI培地に懸濁した。
【0124】96穴の組織培養プレートの個々の穴にH
CGPF活性を測定しようとするサンプルを100μl
ずつ入れ、10%のFBSを含むRPMI培地にて2倍
希釈を繰り返した。次いで、実施例2の方法に従って、
マウスインターロイキン3(IL−3)cDNAを含む
プラスミドpQRMIL3 5μgをサルCOSの細胞
に感染させて得たマウスIL−3を含む培養上清を各穴
に50μlずつ添加した。
【0125】HCGPFの直接の骨髄細胞に対する増殖
刺激を測定する場合には、本培養上清の代わりに20%
のFBSを含むRPMIを50μl添加する。
【0126】最後に、上記の様に調製したマウス骨髄細
胞浮遊液を各穴50μlずつ添加し、37℃、5%CO
2 存在下に5日間培養後、トリチウムチミジン1μCi
を加え8時間パルスを行った後、常法に従って細胞内に
取り込まれたβ−放射線量を測定した。
【0127】骨髄細胞のうち、HCGPFに応答して増
殖する細胞は取り込むトリチウムチミジン量が多いこと
によりCOS細胞上清中およびエシエリヒア・コリ抽出
物などの産生量を容易に定量することができる。本方法
によって、COS上清中には図19に示すように単独で
骨髄細胞を増殖させる弱い活性並びにマウスIL−3と
協同して骨髄細胞を増殖させる活性が含まれる事が明ら
かとなった。対照として用いたcDNAを含まないプラ
スミドpKCRを感染して得たCOS−7細胞上清には
いずれの活性もみとめられない。
【0128】また、エシエリヒア・コリ抽出物、6M
Guanidine塩酸可溶化物、該抽出物逆相HPL
C分画、さらにはカリクレイン切断物においても同様に
活性が認められた(図8,図11,図12,図13,図
15)。
【0129】実施例12 ヒト骨髄細胞、胸腺細胞を用
いる活性検定 実施例11と同じサンプルにつき以下の方法を用いてH
CGPF活性を測定した。健常人より得たヒト骨髄細胞
(2×105 個/well)もしくは胸腺細胞(5×1
05 /well)を10%FBSを含むRPMI培地に
懸濁したものを、10%FBSを含む倍々希釈したHC
GPF活性を測定しようとするサンプル100μlを含
む96穴の組織培養プレートの各穴100μlずつ加
え、5日間37℃、5%CO2 中で培養した後、1μC
iのトリチウムチミジンを各穴に加え8時間パルスし
た。常法に従って細胞をハーベストした後、取り込まれ
たβ放射活性を測定した。表2に示す様に弱いながら有
意な増殖誘導が認められた。
【0130】
【表2】
【0131】
【発明の効果】本発明のHCGPFは免疫調節機能、造
血調節機能を有するので免疫不全症、感染症、癌、肝
炎、腎炎、骨髄移植等の分野に応用できる。また、本H
CGPFを他の免疫活性物質、免疫療法剤、リンホカイ
ン、サイトカイニン、インターフェロン、細胞生長因
子、化学療法剤、抗生物質、抗ウイルス剤と併用する
と、効果増強及び他薬剤の副作用軽減に有効であると考
えられる。
【0132】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:179 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列: Thr Leu Leu Lys Arg Leu Leu Gln Glu His Ser Gly Ile Phe Gly Phe 1 5 10 15 Ser Val Ser His Thr Thr Arg Asn Pro Arg Pro Gly Glu Glu Asn Gly 20 25 30 Lys Asp Tyr Tyr Phe Val Thr Arg Glu Val Met Gln Arg Asp Ile Ala 35 40 45 Ala Gly Asp Phe Ile Glu His Ala Glu Phe Ser Gly Asn Leu Tyr Gly 50 55 60 Thr Ser Lys Val Ala Val Gln Ala Val Gln Ala Met Asn Arg Ile Cys 65 70 75 80 Val Leu Asp Val Asp Leu Gln Gly Val Arg Asn Ile Lys Ala Thr Asp 85 90 95 Leu Arg Pro Ile Tyr Ile Ser Val Gln Pro Pro Ser Leu His Val Leu 100 105 110 Glu Gln Arg Leu Arg Gln Arg Asn Thr Glu Thr Glu Glu Ser Leu Val 115 120 125 Lys Arg Leu Ala Ala Ala Gln Ala Asp Met Glu Ser Ser Lys Glu Pro 130 135 140 Gly Leu Phe Asp Val Val Ile Ile Asn Asp Ser Leu Asp Gln Ala Tyr 145 150 155 160 Ala Glu Leu Lys Glu Ala Leu Ser Glu Glu Ile Lys Lys Ala Gln Arg 165 170 175 Thr Gly Ala
【0133】配列番号:2 配列の長さ:167 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列: Ile Phe Gly Phe Ser Val Ser His Thr Thr Arg Asn Pro Arg Pro Gly 1 5 10 15 Glu Glu Asn Gly Lys Asp Tyr Tyr Phe Val Thr Arg Glu Val Met Gln 20 25 30 Arg Asp Ile Ala Ala Gly Asp Phe Ile Glu His Ala Glu Phe Ser Gly 35 40 45 Asn Leu Tyr Gly Thr Ser Lys Val Ala Val Gln Ala Val Gln Ala Met 50 55 60 Asn Arg Ile Cys Val Leu Asp Val Asp Leu Gln Gly Val Arg Asn Ile 65 70 75 80 Lys Ala Thr Asp Leu Arg Pro Ile Tyr Ile Ser Val Gln Pro Pro Ser 85 90 95 Leu His Val Leu Glu Gln Arg Leu Arg Gln Arg Asn Thr Glu Thr Glu 100 105 110 Glu Ser Leu Val Lys Arg Leu Ala Ala Ala Gln Ala Asp Met Glu Ser 115 120 125 Ser Lys Glu Pro Gly Leu Phe Asp Val Val Ile Ile Asn Asp Ser Leu 130 135 140 Asp Gln Ala Tyr Ala Glu Leu Lys Glu Ala Leu Ser Glu Glu Ile Lys 145 150 155 160 Lys Ala Gln Arg Thr Gly Ala 165
【0134】配列番号:3 配列の長さ:197 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列: Met Ser Gly Pro Arg Pro Val Val Leu Ser Gly Pro Ser Gly Ala Gly 1 5 10 15 Lys Ser Thr Leu Leu Lys Arg Leu Leu Gln Glu His Ser Gly Ile Phe 20 25 30 Gly Phe Ser Val Ser His Thr Thr Arg Asn Pro Arg Pro Gly Glu Glu 35 40 45 Asn Gly Lys Asp Tyr Tyr Phe Val Thr Arg Glu Val Met Gln Arg Asp 50 55 60 Ile Ala Ala Gly Asp Phe Ile Glu His Ala Glu Phe Ser Gly Asn Leu 65 70 75 80 Tyr Gly Thr Ser Lys Val Ala Val Gln Ala Val Gln Ala Met Asn Arg 85 90 95 Ile Cys Val Leu Asp Val Asp Leu Gln Gly Val Arg Asn Ile Lys Ala 100 105 110 Thr Asp Leu Arg Pro Ile Tyr Ile Ser Val Gln Pro Pro Ser Leu His 115 120 125 Val Leu Glu Gln Arg Leu Arg Gln Arg Asn Thr Glu Thr Glu Glu Ser 130 135 140 Leu Val Lys Arg Leu Ala Ala Ala Gln Ala Asp Met Glu Ser Ser Lys 145 150 155 160 Glu Pro Gly Leu Phe Asp Val Val Ile Ile Asn Asp Ser Leu Asp Gln 165 170 175 Ala Tyr Ala Glu Leu Lys Glu Ala Leu Ser Glu Glu Ile Lys Lys Ala 180 185 190 Gln Arg Thr Gly Ala 195
【0135】配列番号:4 配列の長さ:194 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列: Ala Pro Thr Ser Ser Ser Thr Lys Lys Thr Gln Pro Arg Phe Arg Thr 1 5 10 15 Leu Leu Lys Arg Leu Leu Gln Glu His Ser Gly Ile Phe Gly Phe Ser 20 25 30 Val Ser His Thr Thr Arg Asn Pro Arg Pro Gly Glu Glu Asn Gly Lys 35 40 45 Asp Tyr Tyr Phe Val Thr Arg Glu Val Met Gln Arg Asp Ile Ala Ala 50 55 60 Gly Asp Phe Ile Glu His Ala Glu Phe Ser Gly Asn Leu Thr Gly Thr 65 70 75 80 Ser Lys Val Ala Val Gln Ala Val Gln Ala Met Asn Arg Ile Cys Val 85 90 95 Leu Asp Val Asp Leu Gln Gly Val Arg Asn Ile Lys Ala Thr Asp Leu 100 105 110 Arg Pro Ile Tyr Ile Ser Val Gln Pro Pro Ser Leu His Val Leu Glu 115 120 125 Gln Arg Leu Arg Gln Arg Asn Thr Glu Thr Glu Glu Ser Leu Val Lys 130 135 140 Arg Leu Ala Ala Ala Gln Ala Asp Met Glu Ser Ser Lys Glu Pro Gly 145 150 155 160 Leu Phe Asp Val Val Ile Ile Asn Asp Ser Leu Asp Gln Ala Tyr Ala 165 170 175 Glu Leu Lys Glu Ala Leu Ser Glu Glu Ile Lys Lys Ala Gln Arg Thr 180 185 190 Gly Ala
【0136】配列番号:5 配列の長さ:203 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列: Ala Pro Thr Ser Ser Ser Thr Lys Lys Thr Gln Leu Gln Leu Glu His 1 5 10 15 Leu Leu Leu Asp Pro Arg Phe Arg Thr Leu Leu Lys Arg Leu Leu Gln 20 25 30 Glu His Ser Gly Ile Phe Gly Phe Ser Val Ser His Thr Thr Arg Asn 35 40 45 Pro Arg Pro Gly Glu Glu Asn Gly Lys Asp Tyr Tyr Phe Val Thr Arg 50 55 60 Glu Val Met Gln Arg Asp Ile Ala Ala Gly Asp Phe Ile Glu His Ala 65 70 75 80 Glu Phe Ser Gly Asn Leu Tyr Gly Thr Ser Lys Val Ala Val Gln Ala 85 90 95 Val Gln Ala Met Asn Arg Ile Cys Val Leu Asp Val Asp Leu Gln Gly 100 105 110 Val Arg Asn Ile Lys Ala Thr Asp Leu Arg Pro Ile Tyr Ile Ser Val 115 120 125 Gln Pro Pro Ser Leu His Val Leu Glu Gln Arg Leu Arg Gln Arg Asn 130 135 140 Thr Glu Thr Glu Glu Ser Leu Val Lys Arg Leu Ala Ala Ala Gln Ala 145 150 155 160 Asp Met Glu Ser Ser Lys Glu Pro Gly Leu Phe Asp Val Val Ile Ile 165 170 175 Asn Asp Ser Leu Asp Gln Ala Tyr Ala Glu Leu Lys Glu Ala Leu Ser 180 185 190 Glu Glu Ile Lys Lys Ala Gln Arg Thr Gly Ala 195 200
【0137】配列番号:6 配列の長さ:236 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列: Ala Pro Thr Ser Ser Ser Thr Lys Lys Thr Gln Leu Gln Leu Glu His 1 5 10 15 Leu Leu Leu Asp Leu Gln Met Ile Leu Asn Gly Ile Asn Asn Tyr Lys 20 25 30 Asn Pro Lys Leu Thr Arg Met Leu Thr Phe Lys Phe Tyr Met Pro Lys 35 40 45 Lys Ala Thr Glu Leu Ser Arg Phe Arg Thr Leu Leu Lys Arg Leu Leu 50 55 60 Gln Glu His Ser Gly Ile Phe Gly Phe Ser Val Ser His Thr Thr Arg 65 70 75 80 Asn Pro Arg Pro Gly Glu Glu Asn Gly Lys Asp Tyr Tyr Phe Val Thr 85 90 95 Arg Glu Val Met Gln Arg Asp Ile Ala Ala Gly Asp Phe Ile Glu His 100 105 110 Ala Glu Phe Ser Gly Asn Leu Tyr Gly Thr Ser Lys Val Ala Val Gln 115 120 125 Ala Val Gln Ala Met Asn Arg Ile Cys Val Leu Asp Val Asp Leu Gln 130 135 140 Gly Val Arg Asn Ile Lys Ala Thr Asp Leu Arg Pro Ile Tyr Ile Ser 145 150 155 160 Val Gln Pro Pro Ser Leu His Val Leu Glu Gln Arg Leu Arg Gln Arg 165 170 175 Asn Thr Glu Thr Glu Glu Ser Leu Val Lys Arg Leu Ala Ala Ala Gln 180 185 190 Ala Asp Met Glu Ser Ser Lys Glu Pro Gly Leu Phe Asp Val Val Ile 195 200 205 Ile Asn Asp Ser Leu Asp Gln Ala Tyr Ala Glu Leu Lys Glu Ala Leu 210 215 220 Ser Glu Glu Ile Lys Lys Ala Gln Arg Thr Gly Ala 225 230 235
【0138】配列番号:7 配列の長さ:191 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列: Ala Pro Thr Ser Ser Ser Thr Lys Lys Thr Gln Leu Gln Leu Glu His 1 5 10 15 Leu Leu Leu Asp Pro Arg Phe Arg Ile Phe Gly Phe Ser Val Ser His 20 25 30 Thr Thr Arg Asn Pro Arg Pro Gly Glu Glu Asn Gly Lys Asp Tyr Tyr 35 40 45 Phe Val Thr Arg Glu Val Met Gln Arg Asp Ile Ala Ala Gly Asp Phe 50 55 60 Ile Glu His Ala Glu Phe Ser Gly Asn Leu Tyr Gly Thr Ser Lys Val 65 70 75 80 Ala Val Gln Ala Val Gln Ala Met Asn Arg Ile Cys Val Leu Asp Val 85 90 95 Asp Leu Gln Gly Val Arg Asn Ile Lys Ala Thr Asp Leu Arg Pro Ile 100 105 110 Tyr Ile Ser Val Gln Pro Pro Ser Leu His Val Leu Glu Gln Arg Leu 115 120 125 Arg Gln Arg Asn Thr Glu Thr Glu Glu Ser Leu Val Lys Arg Leu Ala 130 135 140 Ala Ala Gln Ala Asp Met Glu Ser Ser Lys Glu Pro Gly Leu Phe Asp 145 150 155 160 Val Val Ile Ile Asn Asp Ser Leu Asp Gln Ala Tyr Ala Glu Leu Lys 165 170 175 Glu Ala Leu Ser Glu Glu Ile Lys Lys Ala Gln Arg Thr Gly Ala 180 185 190
【0139】配列番号:8 配列の長さ:224 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列: Ala Pro Thr Ser Ser Ser Thr Lys Lys Thr Gln Leu Gln Leu Glu His 1 5 10 15 Leu Leu Leu Asp Leu Gln Met Ile Leu Asn Gly Ile Asn Asn Tyr Lys 20 25 30 Asn Pro Lys Leu Thr Arg Met Leu Thr Phe Lys Phe Tyr Met Pro Lys 35 40 45 Lys Ala Thr Glu Leu Ser Arg Phe Arg Ile Phe Gly Phe Ser Val Ser 50 55 60 His Thr Thr Arg Asn Pro Arg Pro Gly Glu Glu Asn Gly Lys Asp Tyr 65 70 75 80 Tyr Phe Val Thr Arg Glu Val Met Gln Arg Asp Ile Ala Ala Gly Asp 85 90 95 Phe Ile Glu His Ala Glu Phe Ser Gly Asn Leu Tyr Gly Thr Ser Lys 100 105 110 Val Ala Val Gln Ala Val Gln Ala Met Asn Arg Ile Cys Val Leu Asp 115 120 125 Val Asp Leu Gln Gly Val Arg Asn Ile Lys Ala Thr Asp Leu Arg Pro 130 135 140 Ile Tyr Ile Ser Val Gln Pro Pro Ser Leu His Val Leu Glu Gln Arg 145 150 155 160 Leu Arg Gln Arg Asn Thr Glu Thr Glu Glu Ser Leu Val Lys Arg Leu 165 170 175 Ala Ala Ala Gln Ala Asp Met Glu Ser Ser Lys Glu Pro Gly Leu Phe 180 185 190 Asp Val Val Ile Ile Asn Asp Ser Leu Asp Gln Ala Tyr Ala Glu Leu 195 200 205 Lys Glu Ala Leu Ser Glu Glu Ile Lys Lys Ala Gln Arg Thr Gly Ala 210 215 220
【0140】配列番号:9 配列の長さ:909 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: GGATGCTGCG GCGCCCGCTG GCCGGGCGGC TGCGGCCGCC CTGGCCGGGC CCCACCGGAC 60 GGC ATG TCG GGC CCC AGG CCT GTG GTG CTG AGC GGG CCT TCG GGA GCT 108 Met Ser Gly Pro Arg Pro Val Val Leu Ser Gly Pro Ser Gly Ala 1 5 10 15 GGG AAG AGC ACC CTG CTG AAG AGG CTG CTC CAG GAG CAC AGC GGC ATC 156 Gly Lys Ser Thr Leu Leu Lys Arg Leu Leu Gln Glu His Ser Gly Ile 20 25 30 TTT GGC TTC AGC GTG TCC CAT ACC ACG AGG AAC CCG AGG CCC GGC GAG 204 Phe Gly Phe Ser Val Ser His Thr Thr Arg Asn Pro Arg Pro Gly Glu 35 40 45 GAG AAC GGC AAA GAT TAC TAC TTT GTA ACC AGG GAG GTG ATG CAG CGT 252 Glu Asn Gly Lys Asp Tyr Tyr Phe Val Thr Arg Glu Val Met Gln Arg 50 55 60 GAC ATA GCA GCC GGC GAC TTC ATC GAG CAT GCC GAG TTC TCG GGG AAC 300 Asp Ile Ala Ala Gly Asp Phe Ile Glu His Ala Glu Phe Ser Gly Asn 65 70 75 CTG TAT GGC ACG AGC AAG GTG GCG GTG CAG GCC GTG CAG GCC ATG AAC 348 Leu Tyr Gly Thr Ser Lys Val Ala Val Gln Ala Val Gln Ala Met Asn 80 85 90 95 CGC ATC TGT GTG CTG GAC GTG GAC CTG CAG GGT GTG CGG AAC ATC AAG 396 Arg Ile Cys Val Leu Asp Val Asp Leu Gln Gly Val Arg Asn Ile Lys 100 105 110 GCC ACC GAT CTG CGG CCC ATC TAC ATC TCT GTG CAG CCG CCT TCA CTG 444 Ala Thr Asp Leu Arg Pro Ile Tyr Ile Ser Val Gln Pro Pro Ser Leu 115 120 125 CAC GTG CTG GAG CAG CGG CTG CGG CAG CGC AAC ACT GAA ACC GAG GAG 492 His Val Leu Glu Gln Arg Leu Arg Gln Arg Asn Thr Glu Thr Glu Glu 130 135 140 AGC CTG GTG AAG CGG CTG GCT GCT GCC CAG GCC GAC ATG GAG AGC AGC 540 Ser Leu Val Lys Arg Leu Ala Ala Ala Gln Ala Asp Met Glu Ser Ser 145 150 155 AAG GAG CCC GGC CTG TTT GAT GTG GTC ATC ATT AAC GAC AGC CTG GAC 588 Lys Glu Pro Gly Leu Phe Asp Val Val Ile Ile Asn Asp Ser Leu Asp 160 165 170 175 CAG GCC TAC GCA GAG CTG AAG GAG GCG CTC TCT GAG GAA ATC AAG AAA 636 Gln Ala Tyr Ala Glu Leu Lys Glu Ala Leu Ser Glu Glu Ile Lys Lys 180 185 190 GCT CAA AGG ACC GGC GCC TGAGGCTTGC TGTCTGTTCT CGGCACCCTG 684 Ala Gln Arg Thr Gly Ala 195 GGCCCATACA GGACCAGGGC AGCAGCATTG AGCCACCCCC CTTGGCAGGC GATACGGCAG 744 CTCTGTGCCC TTGGCCAGCA TGTGGAGTGG AGGAGATGCT GCCCCTGTGG TTGGAACATC 804 CTGGGGTGAC CCCCGACCCA GCCTCGCTGG GCTGTCCCCT GTCCCTATCT CTCACTCTGA 864 ACCCAGGGCT GACATCCTAA TAAAATAACT GTTGGATTAG AAACT 909
【0141】配列番号:10 配列の長さ:83 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Met Leu Arg Arg Pro Leu Ala Gly Arg Leu Arg Pro Pro Trp Pro Gly 1 5 10 15 Pro Thr Gly Arg His Val Gly Pro Gln Ala Cys Gly Ala Glu Arg Ala 20 25 30 Phe Gly Ser Trp Glu Glu His Pro Ala Glu Glu Ala Ala Pro Gly Ala 35 40 45 Gln Arg His Leu Trp Leu Gln Arg Val Pro Tyr His Glu Glu Pro Glu 50 55 60 Ala Arg Arg Gly Glu Arg Gln Arg Leu Leu Leu Cys Asn Gln Gly Gly 65 70 75 80 Asp Ala Ala
【0142】配列番号:11 配列の長さ:48 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列: CGATAAGCCA TGATCTTTGG CTTCAGCGTG TCCCATACCA CGAGGAAC 48
【0143】配列番号:12 配列の長さ:50 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列: TCGGGTTCCT CGTGGTATGG GACACGCTGA AGCCAAAGAT CATGGCTTAT 50
【0144】配列番号:13 配列の長さ:42 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列: ATCTAGATTC CGCACCCTGC TGAAGAGGCT GCTCCAGGAG CA 42
【0145】配列番号:14 配列の長さ:42 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列: CCTGGAGCAG CCTCTTCAGC AGGGTGCGGA ATCTAGATAG CT 42
【0146】配列番号:15 配列の長さ:49 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列: ATCTAGATTC CGCATCTTTG GCTTCAGCGT GTCCCATACC ACGAGGAAC 49
【0147】配列番号:16 配列の長さ:57 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列: TCGGGTTCCT CGTGGTATGG GACACGCTGA AGCCAAAGAT GCGGAATCTA GATAGCT 57
【0148】配列番号:17 配列の長さ:41 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列:35 CGATAAGCCA TGACCCTGCT GAAGAGGCTG CTCCAGCAGC A 41
【0149】配列番号:18 配列の長さ:35 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列: CCTGGAGCAG CCTCTTCAGC AGGGTCATGG CTTAT 35
【図面の簡単な説明】
【図1】cDNAインサートの制限酵素エンドヌクレア
ーゼによる切断図である。
【図2】発現ベクターpDE−2の構築図である。
【図3】p4−15クローンを導入したCOS細胞の培
養上清のFDC−P増殖誘導活性を示す。 □−□ p4−15クローン(4倍濃縮) ○−○ p4−15クローン(原液) ●−● 対照(遺伝子非導入COS上清) ----- 活性検定培地
【図4】プラスミドpKCR−4−15の構築図であ
る。
【図5】ベクターpT13S(Nco)の構築図であ
る。
【図6】ヒトIL−2のDNA断片を示す。
【図7】プラスミドpTHCGPF−19の構築図であ
る。
【図8】各種プラスミド感染エシエリヒア・コリ培養抽
出液のHCGPF活性を示す。
【図9】プラスミドpTHCGPF−31の構築図を示
す。
【図10】プラスミドpT13SΔHIL2(53)−
HCGPF−19の構築図を示す。
【図11】マウスIL−3添加および無添加の場合の各
種プラスミド感染エシエリヒア・コリ培養抽出顆粒の6
Mグアニジン塩酸可溶化物のHCGPF活性を示す。
【図12】ΔHIL2(53)−HCGPF−19蛋白
の逆相HPLC精製分画のHCGPF活性を示す。
【図13】HIL−2融合HCGPF蛋白のカリクレイ
ン切断物のHCGPF活性を示す。
【図14】プラスミドpT13SΔHIL2(53)−
HCGPF−31の構築図を示す。
【図15】各種プラスミド感染エシエリヒア・コリ培養
抽出顆粒の6Mグアニジン塩酸可溶化物のHCGPF活
性を示す。
【図16】プラスミドpT13SΔHIL2(20)−
HCGPF−19の構築図である。
【図17】プラスミドpT13SΔHIL2(20)−
HCGPF−31の構築図である。
【図18】プラスミドpT13SΔHIL2(11)−
HCGPF−19の構築図である。
【図19】マウスIL−3添加および無添加の場合のC
OS細胞培養上清のHCGPF活性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/09 A61K 37/02 ABY (C12P 21/02 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:91) (72)発明者 松井 裕 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味 の素株式会社 中央研究所内 (72)発明者 鹿島 信一 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味 の素株式会社 中央研究所内 審査官 高堀 栄二

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列表の配列番号1、配列表の配列番号
    2又は配列表の配列番号3のいずれかに記載のアミノ酸
    配列を有するヒト造血系細胞増殖増強因子。
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