JP2610358B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2610358B2 JP12760890A JP12760890A JP2610358B2 JP 2610358 B2 JP2610358 B2 JP 2610358B2 JP 12760890 A JP12760890 A JP 12760890A JP 12760890 A JP12760890 A JP 12760890A JP 2610358 B2 JP2610358 B2 JP 2610358B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [概要] オントラック時にポジショナ及びトラックアクチュエ
ータを制御するトラックサーボ及び位置サーボと、シー
ク時にトラックアクチュエータを中立位置に保持する位
置ロックサーボとを備え、シーク時にポジショナの速度
制御による光学ヘッドの移動でビームを目標トラック位
置に移動させる光ディスク装置に関し、 シーク開始時のビームの戻りによるトラックのミスカ
ウントを防止して1回のシーク動作で目標トラックにビ
ームを移動することを目的とし、 シーク開始時にポジショナを加速制御すると同時のト
ラックアクチュエータも一時的に加速制御し、その後に
トラックアクチュエータの位置ロックサーボをオンする
際に位置ロックサーボの応答性を低下させるようにゲイ
ン又は帯域を切替え、トラックアクチュエータの中立位
置への戻しをゆるやかに行なってミスカウントを防止す
るように構成する。
[産業上の利用分野] 本発明は、ポジショナの速度制御による光ヘッドの移
動でビームを目標トラック位置に移動させる光ディスク
装置に関する。
光ディスク装置にあっては、トラッキングエラー信号
(TES)からシーク中に横断したトラック本数を計数し
て目標トラック位置にビームを正確にシークさせている
(ダイレクト・トラックカウント方式)。このシーク動
作時には、ビームをトラックに追従させているトラック
サーボ及び媒体の偏心やトラックアクチュエータのオフ
セットの影響を除去している位置サーボをオフし、同時
にトラックアクチュエータを中立位置に保持する位置ロ
ックサーボをオンした状態でポジショナ(VCM)を速度
制御する。ところが、トラックサーボ及び位置サーボを
オフと同時に位置ロックサーボをオンすると、トラック
アクチュエータが可動範囲の中心位置に戻り、この時点
ではポジショナは十分に加速していないので、結果とし
ビームが逆方向に移動し、トラックのミスカウントを起
こし、1回のシーク動作で終了できず2回以上のシーク
動作を必要とする。従って、シーク開始時にトラックの
ミスカウントを起こすことのないポジショナシーク制御
方式が望まれる。
[従来の技術] 第7図は従来方式の構成図である。
第7図において、14は光学ヘッドであり、定速回転さ
れる媒体10に対物レンズ12を通してビームを照射する。
光学ヘッド14には、トラックアクチュエータ16、トラッ
キングエラー検出器18及び位置検出器20が搭載され、VC
Mを用いたポジショナ15によりトラックを横切る方向に
移動される。トラックアクチュエータ16は光ビームをト
ラックを横切る方向に移動し、二次元揺動型アクチュエ
ータやガルバノミラー等が用いられる。トラッキングエ
ラー検出器16は2分割受光素子が使用され、媒体10から
の戻りビームを受光してトラッキングエラー信号(TE
S)を検出する。更に、位置検出器20はトラックアクチ
ュエータ16の位置を検出して位置検出信号(LPOS)を出
力する。この位置検出信号(LPOS)はアクチュエータの
中立位置で零となる信号である。
一方、オントラック時の制御手段として、トラッキン
グエラー信号(TES)に基づいたトラックアクチュエー
タ16の制御でビームを目的とするトラックに追従させる
トラックサーボ回路22と、媒体10の偏心やトラックアク
チュエータ16のオフセットを除去するようにポジショナ
15を位置制御する位置サーボ回路22が設けられる。一
方、シーク時にトラックアクチュエータ16を中立位置に
ロックさせる位置ロック回路26が設けられる。更にトラ
ッキングエラー信号(TES)はトラックカウンタ28に与
えられ、トラックカウンタ28はシーク時のラッキングエ
ラー信号(TES)に基づいてビームのトラック通過数を
計数する。
ポジショナシーク制御部30によるシーク動作は次のよ
うに行われる。
第8図のタイミングチャートに示すように、シーク開
始時にトラックサーボ回路22及び位置サーボ回路24をオ
フすると共に位置ロツク回路26をオンとする。具体的に
はスイッチSW1とSW3をオフとし、スイッチSW2をオンと
する。この状態で加算器34に加速電圧を印加してポジシ
ョナ15を加速制御し、最大速度への到達で定速制御を行
い、目標トラックまでのトラック残数が規定値に達した
時に減速制御に切替え、目標トラックへの到達で位置サ
ーボ回路26をオフすると同時にトラックサーボ回路22及
び位置サーボ回路24をオンし、目標トラックへのビーム
を引き込む。尚、目標トラックの直前でトラックサーボ
回路22をオンし、目標トラック位置で減速パルスを与え
てビームを停止させることで速かに目標トラックに引き
込むようにしても良い。
[課題を解決するための手段] しかしながら、このような従来のポジショナシーク制
御方式にあっては、シーク開始時にトラックサーボをオ
フしてからポジショナの速度が上がるまでの間にビーム
が逆方向に戻ってトラックをミスカウントする場合があ
り、シークが正確に行えないという問題があった。
特に、第7図に示したようなトラックアクチュエータ
16をトラックサーボ回路22と位置サーボ回路24による同
時に制御するタブブルサーボ方式の光ディスク装置で
は、シーク開始時のトラックサーボ回路22及び位置サー
ボ回路24のオフに伴う位置ロック回路26のオンにより、
例えば第9図に示すように、トラックサーボ状態でトラ
ックアクチュエータ16が中立位置からずれてトラックを
トレースしていた状態でシーク動作を開始すると、トラ
ックサーボのオフと同時に位置ロックサーボがオンし、
またポジショナ15により光学ヘッド14も矢印のシーク方
向に加速を始めるが、トラックアクチュエータの位置ロ
ックサーボによる加速性能に対しポジショナの加速性能
が低いため、トラックアクチュエータ16が中立位置16′
に戻る際にトラックを逆方向に横切り、この分だけトラ
ックをミスカウントしてしまう。
更に、媒体の偏心が大きい場合に、偏心によるトラッ
クのシーク方向の動きとなる加速度がポジショナの加速
度を上回り、ポジショナの速度が偏心によるトラック速
度を上回るまでの間にトラックをミスカウントしてしま
う。
このようにシーク開始時にトラックのミスカウントを
起こすと、目標トラックに到達するまでに2回以上のシ
ーク動作を行うこととなり、アクセス時間が長くなって
しまう問題があった。
この問題を解決するためには、シーク開始時にポジシ
ョナの加速と同時にトラックアクチュエータもシーク方
向に一時的に加速し、加速後に位置ロックサーボをオン
してトラックアクチュエータを中立位置に戻すことで、
ビームの戻りによるトラックのミスカウントの発生を防
ぐことが考えられる。
即ち、第10図の動作タイミングチャートに示すよう
に、時刻t1のシーク開始時にトラックサーボ及び位置サ
ーボをオフとし、時刻t2までのあいだアクチュエータ加
速信号によるトラックアクチュエータを加速させる。時
刻t2でアクチュエータの加速が終了したならば位置ロッ
クサーボをオンする。この位置ロックサーボのオンによ
り、ビーム相対位置として示すLPOS信号は中立位置、即
ち零位置に位置制御される。
しかし、トラックサーボに対しポジショナサーボの加
速性能は1/3〜1/4と低いため、時刻t2の位置ロックサー
ボのオンによる中立位置への復元加速度K1は、その時の
ポジショナ加速度K2に対し大きく、ビーム相対速度(LP
OS速度)とポジショナ速度の和として得られるビーム速
度は図示のようにマイナス側に落ちこんでシーク方向と
は逆方向にビームが戻る動きを生じ、トラックのミスカ
ウントを起こす。またビームが逆方向に戻らなくともビ
ーム速度の落ちこみで媒体の偏心による最高速度を下回
り、媒体の偏心によってトラックをミスカウントしてし
まう問題が残されている。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
もので、シーク開始時のビームの戻りによるトラックの
ミスカウントを防止して1回のシーク動作で目標トラッ
クにアクセスできる光ディスク装置を提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] 第1図は本発明の原理説明図である。
まず本発明は、定速回転される媒体10に対物レンズ12
を通してビームを照射する光学ヘッド14と; 光学ヘッド14に搭載された対物レンズ12をトラックを
横切る方向に移動するトラックアクチュエータ16と; 光学ヘッド14をトラックを横切る方向に移動させるポ
ジショナ15と; 媒体10からの反射ビームを受光してトラッキングエラ
ー信号(TES)を検出するトラックエラー検出手段18
と; トラックアクチュエータ16の位置を検出して位置検出
信号(LPOS)を出力する位置検出手段20と; トラッキングエラー信号(TES)に基づいたトラック
アクチュエータ16の制御で前記ビームをトラックに追従
させるトラックサーボ手段22と; 媒体10の偏心やトラックアクチュエータ16のオフセッ
トの影響を除去するようにポジショナ15を位置制御する
位置サーボ手段24と; トラックアクチュエータ16を中立位置にロックさせる
位置ロック手段26と; トラッキングエラー信号(TES)に基づいてビームの
トラック通過数を計数するトラックカウント手段28と; シーク開始時にトラックサーボ手段22及び位置サーボ
手段24をオフすると共に位置ロック手段24をオンした状
態で、ポジショナ15を目標トラック位置に向けて速度制
御し、トラックカウント手段28の検出トラック数が目標
トラックまでのトラック数に一致した時に該速度制御を
終了して目標トラックに引き込ませるポジションシーク
制御手段30と; を備えた光ディスク装置を対象とする。
このようなポジショナシーク制御方式につき本発明に
あっては、シーク開始時にトラックアクチュエータ16を
所定時間の間シーク方向に強制的に移動させてビームの
逆方向への戻りを阻止するビーム加速手段32と; ビーム加速手段32によるトラックアクチュエータ16の
加速終了時点で前記ポジショナ制御手段30からの指令で
位置ロック手段26によるサーボループをオンするサーボ
スイッチ手段SW2と; サーボスイッチ手段SW2をオンしてから一定時間の
間、位置ロック手段26にサーボ応答性能を低下させてト
ラックのミスカウントを防止させるサーボ応答切替手段
56と; を設けるように構成したものである。
ここでサーボ応答切替手段56は、一定時間のあいだサ
ーボ帯域を低帯域に切替えるか、或いはサーボゲインを
低ゲインに切替えるかする。
[作用] このような構成を備えた本発明の光ディスク装置によ
れば、次の作用が得られる。
本発明によれば、シーク開始時のポジショナの加速と
同時にトラックアクチュエータもシーク方向に強制的に
加速され、トラックアクチュエータの助けを借りてビー
ムをシーク方向に移動させる。
トラックアクチュエータはオントラック時にトラック
偏心に追従できる応答性能をもつことから、当然に媒体
の偏心加速度より加速性能は高い。このためトラックア
クチュエータによりビームを媒体の偏心速度以上に加速
した後に位置ロックサーボをオンするため、偏心に起因
したトラックのミスカウントは起きない。
またトラックアクチュエータの加速終了で位置ロック
サーボをオンした際の復帰力によりトラックアクチュエ
ータ加速度がそのときのポジショナ加速度を下回るよう
に設定すれば、位置ロック制御においてビームがレンズ
中心位置(アクチュエータ中立位置)に引き戻される過
程で発生するトラックのミスカウントを確実に防止でき
る。
[実施例] 第2図は本発明の一実施例を示した実施例構成図であ
る。
第2図において、10は記録媒体としての光ディスクで
あり、スピンドルモータ36により定速回転されている。
尚、記録媒体としては光ディスク10以外に光磁気ディス
クであってもよい。光ディスク10の下側には光学ヘッド
14が設けられ、光学ヘッド14はVCMポジショナ15により
光ディスク10のトラックを横切る方向に移動自在に設け
られている。光学ヘッド14には対物レンズ12,トラック
アクチュエータ16,トラッキングエラー検出部18及び位
置検出部20が搭載されている。対物レンズ12は不図示の
ヘッド光学系からのビームを絞り込んで光ディスク10の
媒体面にビームスポットを照射し、ビームスポットの反
射光(戻り光)を再生光学系に与える。トラックアクチ
ュエータ16は対物レンズ12を光ディスク10のトラックを
横切る方向に移動する。このトラックアクチュエータ16
としては、対物レンズ12のトラックを横切る方向のみに
移動する一次元回動型、対物レンズ12をトラッキング方
向及びフォーカシング方向に移動する二次元揺動型、更
にガルバノミラー型等、適宜の構造のアクチュエータが
使用できる。
トラッキングエラー検出部18は対物レンズから得られ
た戻り光を2分割受光素子で受光し、プッシュプル法
(ファーフィールド法)に基づいてトラッキング検出信
号TESを出力する。更に位置検出部20はトラックアクチ
ュエータ16の位置を検出するもので、第3図に示すよう
にトラックアクチュエータ16の可動範囲の中心位置で
零、例えばインナー側でプラス、アウター側でマイナス
に直線的に変化する位置検出信号LPOSを出力する。トラ
ッキングエラー検出部18からのトラッキングエラー信号
TESは、AGCアンプ38で増幅された後、位相補償回路(PC
回路)40,サーボスイッチSW1,加算器42,44及びパワーア
ンプ46を介して光学ヘッド14のトラックアクチュエータ
16に与えられる。位相補償回路40はトラッキングエラー
信号TESに対しサーボ帯域の高域部分での位相進み補償
(高域部分でのゲインアップ)を施す。サーボスイッチ
SW1は後の説明で明らかにするように、トラッキング制
御時にオン、ポジショナシーク時にオフとなる。加算器
42にはDAコンバータ62を介してシーク開始時に加速電圧
が加えられる。加算器44は後の説明で明らかにする位置
ロックループの制御信号が加わる。
このようなトラッキングエラー検出部18,AGCアンプ3
8,位相補償回路40,サーボスイッチSW1,加算器42,44,パ
ワーアンプ46及びトラックアクチュエータ16によりトラ
ックサーボループ(第1図のトラックサーボ手段22を含
むループ)が形成される。
光学ヘッド14に設けた位置検出部20からの位置検出信
号LPOSは位相補償回路48に与えられて位相補償が施され
た後、サーボスイッチSW2を介してトラックサーボルー
プの加算器44に加えられる。位置検出部20,位相補償回
路48,サーボスイッチSW2,加算器44,パワーアンプ46及び
トラックアクチュエータ16によりトラックアクチュエー
タ16を中心位置に引込み保持する第1図に示した位置ロ
ック手段24を含む位置ロックのサーボループが形成され
る。
更に、位置検出部20からの位置検出信号LPOSは位相補
償回路50に与えられ、位相補償回路50の出力はサーボス
イッチSW3、加算器34,パワーアンプ52を介してVCMポジ
ショナ15に与えられ、媒体偏心及びトラックアクチュエ
ータ16のオフセットを除去するように光学ヘッド14を位
置制御する。この位置検出部20,位相補償回路50,サーボ
スイッチSW3,加算器34,パワーアンプ52及びVCMポジショ
ナ15により第1図の位置サーボ手段26を含む位置サーボ
ループが形成される。サーボスイッチSW3はサーボスイ
ッチSW1と連動するスイッチであり、トラッキング制御
の際にオン、ポジショナシークの際にオフとなる。加算
器34に対してはDAコンバータ54からMPU60によるポジシ
ョナ速度制御信号が与えられる。
一方、トラッキングエラー検出部18からのトラッキン
グエラー信号TESはトラックカウンタ28に与えられてい
る。トラッキングエラー信号TESはシーク時のビーム移
動に伴い、トラックを1つ横切る毎に正弦波状に変化す
ることから、例えばトラックカウンタ28でトラッキング
エラー信号TESのゼロクロスを検出して1トラックの通
過を計数する。トラックカウンタ28の計数値はポジショ
ナシーク制御部30を備えたMPU60に与えられる。ポジシ
ョナシーク制御部30はMPU50のプログラム制御により実
現され、後の説明で明らかにされる本発明のポジショナ
シークの制御動作を実行する。
ここで、位置ロックのサーボループに含まれる位相補
償回路48に対しては、サーボ応答切替回路56が設けられ
ている。サーボ応答切替回路56はMPU60の制御のもとにD
Aコンバータ62に対するアクチュエータ加速電圧のセッ
トによるトラックアクチュエータ16の加速終了後、一定
時間に亘ってサーボ応答性能を低下させるように切替制
御が行なわれる。サーボ応答切替回路56によるサーボ応
答速度を低下させる切替えは、 位相補償回路48のサーボゲインを下げる 位相補償回路48のサーボ帯域を低くする の少なくともいずれか一方の切替制御を行なう。例えば
第4図に取り出して示すように、通常の位相補償回路48
による位置ロックのサーボループの周波数特性が実線で
示す通常特性であったならば、サーボ応答切替回路56
はサーボゲインの低下については破線の特性に示すよ
うに、またサーボ帯域については一点鎖線で示す特性
となるように切り替える。
次に、第5図の動作フロー図を参照して第2図の実施
例によるポジショナシークの制御動作を説明する。
まず、光学ヘッド14からのビームを任意のトラックに
オントラックさせている状態にあっては、サーボスイッ
チSW1及びSW3がオン、サーボスイッチSW2がオフとなっ
ている。サーボスイッチSW1,SW3のオンによりトラック
サーボループ及び位置サーボループの両方が有効とな
り、ダブルサーボによりビームのトラッキング制御が行
なわれる。具体的には、トラッキングエラー信号TESに
基づいてビームをトラックに追従させるようにトラック
アクチュエータ16が駆動され、同時に位置検出信号LPOS
からの偏心あるいはアクチュエータオフセットを除去す
るための位置制御信号がVCMポジショナ15を駆動し、偏
心及びトラックアクチュエータ16のオフセットを除去す
るように光学ヘッド14全体を位置制御する。
この状態で、上位位置よりMPU60に対し他の任意のト
ラックへのアクセスが指令されると、ポジショナシーク
制御部30が起動し、第5図に示す手順に従ってシーク動
作が実行される。
まずステップS1(以下「ステップ」は省略)でMPU60
はDAコンバータ54に対しVCMポジショナ15の速度制御に
おける最初の加速電流を流すための加速データをセット
する。次にS2せトラックサーボ計をオフする。即ち、そ
れまでオン状態にあったサーボスイッチSW1及びSW3をオ
フし、トラックサーボ及び位置サーボによるダプルサー
ボを解除する。更にS3でDAコンバータ62に対しトラック
アクチュエータ16をシーク方向に加速するための加速電
流を流す加速データをセットする。
このようなS1〜S3の処理により、第6図の動作タイミ
ングチャートにおける時刻t1に示すようにサーボスイッ
チSW1,SW3がオン、DAコンバータ54,62に対する加速電流
のセットが行なわれる。
再び第5図を参照するに、S3でトラックアクチュエー
タ16に流す加速電流をDAコンバータ62にセットしたなら
ば、次のS4で一定時間の経過をチェックし、この間にト
ラックアクチュエータ16を加速させる加速待ちを行な
う。S4で一定時間の経過が判別されるとS5に進み、次に
DAコンバータ62のセットデータを零としてトラックアク
チュエータ16の加速制御を終了させる。続いてS6で、例
えばサーボ応答切替回路56により位相補償回路48のサー
ボゲインを通常状態のHiからLowに切り替える。このよ
うに、位置ロックのサーボループのゲインを抑制するこ
とでトラックアクチュエータ16の中心位置(零位置)へ
の復元力が抑えられ、第6図の位置検出信号LPOS及びLP
OS速度に示すようにトラックアクチュエータ16は位置ロ
ックサーボループの本来の応答特性より低い応答特性で
ゆっくりとトラックアクチュエータ16を中心位置(LPOS
信号の零位置)に移動させる。
続いてS7で位置ロックサーボのゲインのLowへの切替
えと略同時に位置ロックサーボ、即ちサーボスイッチSW
2をオンし、この時点からトラックアクチュエータ16に
対し位置ロックサーボを掛ける。
この位置ロックサーボのオンにより、第6図の時刻t2
に示すようにトラックアクチュエータ16は中心位置に向
けてゆっくりと移動を始め、この中心位置への復帰の際
のLOPS速度の加速度K1はそのときのVCMポジショナ15の
ポジショナ速度の加速度K2より低い値となる。
位置ロックサーボの低ゲインへの切替えは、時刻t2か
ら時刻t3の間、行なわれる。
時刻t3に到達すると、S9に示すように位置ロックサー
ボのゲインを元に戻す。具体的には、サーボ応答切替回
路56を元に戻して位相補償回路48を通常のサーボゲイン
に戻す。このように時刻t3で位置ロックサーボのサーボ
ゲインを元に戻すと、第6図に示すようにLPOS速度は速
やかに速度零、即ち中心位置にロックするように制御さ
れる。
また、第6図から明らかなように、ビーム速度はポジ
ショナ15に対するトラックアクチュエータ16の相対速度
を示すLPOS速度とポジショナ速度との和で与えられ、ポ
ジショナ速度の増加に伴ってビーム速度も増加するが、
時刻t3で位置ロックサーボをオンしたときのLPOS速度の
落込み或いはマイナス側への動きを受けてビーム速度に
も速度落込み部分を生ずる。しかし、ビーム速度の位置
ロックサーボのオンに伴う落込み部分は、そのときポジ
ショナ速度が十分に加速した状態(高速度)にあること
から、マイナス側(ビーム戻り側)にビームを移動させ
てしまうことがなく、シーク中にビームがすでにカウン
トしたトラックをもう一度カウントしてしまうことによ
るトラックのミスカウントの発生を確実に防止できる。
また、第6図のビーム速度に併せて示すように、光ディ
スク10の偏心量から偏心方向でのトラックの偏心最高速
度が分かっているため、この偏心最高速度を下回らない
ように位置ロックループの時刻t2〜t3におけるLowへの
ゲイン切替えを行なえば、光ディスク10の偏心によるト
ラックのミスカウントも確実に防止される。
第5図のS7で位置ロックサーボをオンすると、次のS8
でポジショナ速度が十分に高くなる時刻t3までの一定時
間の経過を待ち、一定時間を経過した時刻t3でS9に進ん
で位置ロックサーボのゲインを元に戻す。このため、第
6図の時刻t3以降にあっては、トラックアクチュエータ
16のサーボループ本来の応答性能による位置ロックのサ
ーボ制御でLPOS速度は速やかに零位置(中心位置)に収
束して収束状態が保持される。
尚、第5図の動作フロー図にあっては、トラックアク
チュエータ16の加速終了で位置ロックサーボのゲインを
低いゲインに切り替える場合を例にとるものであった
が、第4図の特性に示すように、位置ロックサーボの
サーボ帯域を定めるようにしても同じである。勿論、サ
ーボ帯域の切替えにはゲインの切替えを伴っている。
[発明の効果] 以上説明してきたように本発明によれば、シーク開始
時のトラックのミスカウントを確実に防止できるため、
1回のシーク動作で目標トラックへの位置付けが可能と
なり、光ディスク装置のアクセス時間を短縮することが
できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の原理説明図; 第2図は本発明の実施例構成図; 第3図は本発明で用いた位置検出器の検出信号特性図; 第4図は本発明のゲイン及び帯域切替特性図; 第5図は本発明の動作フロー図; 第6図は本発明の動作タイミングチャート; 第7図は従来方式の構成図; 第8図は従来方式の動作タイミングチャート; 第9図は従来のトラックサーボOFF時のエラー説明図; 第10図はアクチュエータ加速後に位置ロックをオンした
時の問題点説明図である。 図中、 10:媒体(光ディスク) 12:対物レンズ 14:光学ヘッド 15:ポジショナ(VCMポジショナ) 16:トラックアクチュエータ 18:トラッキングエラー検出手段(トラッキングエラー
検出部) 20:位置検出手段(位置検出部) 22:トラックサーボ手段 24:位置サーボ手段 26:位置ロック手段 28:トラックカウント手段(トラックカウンタ) 30:ポジショナシーク制御手段(ポジショナシーク制御
部) 32:ビーム加速手段 34,42,44:加算器 36:スピンドルモータ 38:AGCアンプ 40,48,50:位相補償回路(PC回路) 46,52:パワーアンプ 54,62:DAコンバータ 56:サーボ応答切替手段(サーボ応答切替回路) 60:MPU

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】媒体(10)に対物レンズ(12)を通してビ
    ームを照射する光学ヘッド(14)と; 該光学ヘッド(14)に搭載され対物レンズ(12)をトラ
    ックを横切る方向に移動するトラックアクチュエータ
    (16)と; 前記光学ヘッド(14)をトラックを横切る方向に移動さ
    せるポジショナ(15)と; 前記媒体(10)からの反射ビームを受光してトラッキン
    グエラー信号(TES)を検出するトラッキングエラー検
    出手段(18)と; 前記トラックアクチュエータ(16)の位置を検出して位
    置検出信号(LPOS)を出力する位置検出手段(20)と; 前記トラッキングエラー信号(TES)に基づいて前記ト
    ラックアクチュエータ(16)の制御で前記ビームをトラ
    ックに追従させるトラックサーボ手段(22)と; 前記媒体(10)の偏心やトラックアクチュエータ(16)
    の可動範囲の中心からのオフセットを除去するように前
    記光学ヘッドポジショナ(15)を位置制御する位置サー
    ボ手段(24)と; 前記トラックアクチュエータ(16)を可動範囲の中心位
    置にロックさせる位置ロック手段(24)と; 前記トラッキングエラー信号(TES)に基づいてビーム
    のトラック通過数を計数するトラックカウント手段(2
    8)と; シーク時に前記トラックサーボ手段(22)及び位置サー
    ボ手段(26)をオフすると共に前記位置ロック手段(2
    4)をオンした状態で、前記ポジショナ(15)を目標ト
    ラック位置に向けて速度制御し、前記トラックカウント
    手段(28)の検出トラック数が目標トラックまでのトラ
    ック数に一致した時もしくは近傍に来た時に該速度制御
    を終了して目標トラックに引き込ませるポジショナシー
    ク制御手段(30)と; を備えた光ディスク装置に於いて、 シーク開始時にトラックアクチュエータ(16)を所定時
    間の間シーク方向に強制的に移動させてビームの逆方向
    への戻りを阻止するビーム加速手段(32)と; 該ビーム加速手段(32)による前記トラックアクチュエ
    ータ(16)の加速終了時点で前記ポジショナ制御手段
    (30)からの指令で前記位置ロック手段(24)によるサ
    ーボループをオンするサーボスイッチ手段(SW2)と; 該サーボスイッチ手段(SW2)をオンしてから一定時間
    の間、前記位置ロック手段(24)にサーボ応答性能を低
    下させてトラックのミスカウントを防止させるサーボ応
    答切替手段(56)と; を設けたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記サーボ応答切替手段(56)は、一定時
    間のあいだサーボゲインを低下させることを特徴とする
    請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】前記サーボ応答切替手段(56)は、一定時
    間のあいだサーボ帯域を低帯域に切替えることを特徴と
    する請求項1記載の光ディスク装置。
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