JP2610250B2 - 断熱板及びその検査方法 - Google Patents

断熱板及びその検査方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、例えば冷蔵庫等に用いられる内部を減圧せ
しめたプラスチックスフィルム容器からなる断熱板及び
検査方法に関する。
(従来の技術) 従来、プラスチックス容器中に粉体や繊維体等の断熱
材を充填し内部を減圧してなる断熱板が多用されてい
る。
この種の断熱板における熱伝導率は、その中の真空
度、充填断熱材の密度、粒度、その分布、全体の厚さ、
フィルム容器の構成などによって大きく変化する。
一般に、容器内の圧力が高くなると、その熱伝導率は
大きくなり断熱性能は低下する。そのため断熱板の断熱
性能検定は、一般に、断熱板容器内の圧力測定結果に基
づいている。通常内部圧力を測定するにはこの断熱板を
さらに真空容器中に入れ、断熱板周辺の圧力を下げ内部
圧力とつりあい、その断熱板容器のプラスチックスフィ
ルムが膨張してきたときの圧力を圧力計で測定し、それ
をもって内部圧力としている。ところが、これをおこな
うためには断熱板全体をさらに真空容器に入れる必要が
あり、真空引き等手間がかかり、高真空の場合その変位
は小さく、これを精度よく検出するのは非常に困難なも
のであった。また、前述の如く、断熱板の熱伝導率は断
熱板容器内の圧力ばかりか、充填材の密度等によっても
変化するので、断熱板容器内の圧力測定は断熱板の熱伝
導率に関与する1つのデータを得ているに過ぎないとい
える。したがって、従来の検定手法は、断熱板の断熱性
能を正しく評価するには不十分なものであった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記の断熱板の断熱性能の検査に煩雑な手
間を要しかつ高精度の検査が困難であるという問題点に
鑑みてなされたもので、断熱性能の検査を容易かつ高精
度に行い得る断熱板及びその検査方法を提供することを
目的とする。
[発明の構成] (問題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するために、内部が減圧され
たプラスチックスフィルム容器内に断熱材が充填され、
この断熱材内部に導体あるいは半導体を埋め込み、この
導体あるいは半導体に接続された導線をプラスチックス
フィルム容器外に導き出した断熱板、及びこの断熱板の
導体あるいは半導体に電流を流し、この導体あるいは半
導体の温度変化にもとずく抵抗値変化を測定して熱伝導
率を検出する断熱板の検査方法である。
(作用) 上記手段のように、断熱材内部に導体あるいは半導体
を埋め込み、この導体あるいは半導体に電流を流したと
きの温度上昇度に対応した抵抗値変化を測定して、熱伝
導率を検出できるようにしたものである。すなわち、導
体あるいは半導体に電流を流したとき、これらが温度上
昇するときの勾配、換言するとこれらの抵抗値変化の勾
配は、これらが位置している場の真空度、充填断熱材の
密度、粒度、その分布、全体の厚さ、フィルム容器の構
成など、つまり断熱板の熱伝導率によって変化する。し
たがって、断熱材中に導体あるいは半導体を埋め込んだ
構成の断熱板であると、この断熱板の断熱性能に影響す
る全ての因子を含んだ真の熱伝導率を簡単に、かつ高精
度に検査できることになる。
(実施例) 以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図及び第2図は本発明の断熱板の一実施例を示
し、例えばポリエステル等からなるプラスチックスフィ
ルム容器3は周辺部分のヒールシール部4により密封さ
れる。このフィルム容器3内には通気性のある不織布か
らなる内袋2が入れられ、この内袋2内には粉体のパー
ライトからなる断熱材1が充填されている。この断熱材
1の厚さ方向のほぼ中央部分には例えば長さ20mm、太さ
0.1mmφのタングステンの導体6が埋設され、この導体
6の両端部には例えば厚さ0.1mm、幅2mmの銅よりなる偏
平形の導線5が接続され、この導線5はフィルム容器3
の外部へ導き出される。前記フィルム容器3の内部は1T
orr前後に減圧され、この減圧時に飛散しないように断
熱材1は内袋2に入られている。
すなわち、導線5に一定の電流を流すと、導体6は加
熱されて温度が上昇してゆく。ところで、この導体6に
使用されているタングステン線は第3図に示すように、
温度と抵抗値R(Ω)がある温度範囲ではほぼ直線的な
関係にある。すなわち、タングステン線の抵抗値と温度
との関係を予め検量しておけば、抵抗値からそのときの
温度がわかる。この検量線はタングステンの抵抗の温度
係数が既知であり、容易に求まる。ところで、このタン
グステン線の温度上昇度を支配するのは、この導体6に
流される電力量と、このまわりの断熱材1の断熱性すな
わち熱伝導率λである。つまり、第4図のAに示すよう
に熱伝導率λの小さいときには、熱は逃げにくいため、
急激な温度上昇がみられ、抵抗値Rが急に大きくなる。
逆に、第4図のBに示すように熱伝導率λが大きいとき
には、温度は上がりにくく、抵抗値Rの変化は小さくな
る。このことから、この導体6に一定の電流を流すため
の電圧の時間変化を測定することにより、断熱性能に影
響する真空度等の全ての因子を含んだ真の熱導電率λを
検量線から検出することができる。
次に、導体6の抵抗値変化を測定するには第5図に示
すように、導体6を素子として標準抵抗R1、R2、R3とブ
リッジ回路を構成し、このブリッジ回路に定電圧電源E
より定電圧V0を印加すると、導体6の温度上昇にともな
う抵抗値変化がおこる。そこで、導体6の降下電圧VX
抵抗R2の降下電圧V2との差電圧V(t)を電圧計Vで測
定する。
このとき、R1、R2、R3は不変抵抗のため、特にR1とR2
に印加される電圧は時間に対して不変であり、V2は次の
式で求まる。
V2={R2/(R1+R2)}×V0 このため、Vxは また、R3、導体6を流れる電流は (V3=V0−Vx) I2=V3/R3=(V0−Vx)/R3 より算出でき、導体6の抵抗値R(t)が R(t)=Vx/{(V0−Vx)/R3} の関係から算出できる。
すなわち、導体の温度と抵抗の関係より、各時間毎の
R(t)より温度を算出し、時間の対数と温度の直線関
係を示す範囲の傾きから、熱伝導率を求めることができ
る。このとき、あらかじめ、真空度と熱伝導率の関係を
調査しておけば、真空度も推測することが可能である。
上記実施例によれば次のような効果がある。
(1)真空断熱板を改めて真空槽に入れることなく、そ
の導体に電流を流し、その抵抗の時間変化を観測するだ
けで、その熱伝導率λが測定でき、その断熱性能を検査
することができる。
(2)その検査に要する時間は数10秒程度できわめて短
時間に検査できる。
(3)真空容器に入れないため、その検査を連続的に行
なうことができる。
(4)導線はヒートシール部分にはさみ込むだけで押入
でき、組込みはきわめて容易である。また導線は平坦で
あるためこれをはさんでのヒートシールは容易である。
(5)この断熱板を組込んでしまった後でも、その測定
値から断熱性を測定することができ、また断熱性の寿命
を推定することもできる。
なお、第6図は導線5と導体6において、フィルム容
器3のフィルムにヒートシールされる部分に予め、ヒー
トシール可能な合成樹脂材例えばポリエチレンからなる
フィルム7を導線5の両面に付着させたもので、このこ
とによりヒートシールが確実になり、かつ導線5と導体
6をあらかじめユニット化して、断熱板に組込むとき取
り扱いしやすいようにしたものである。
また本発明は上記実施例に示すような粉末からなる断
熱材に限らず、ガラス繊維のような繊維体でもよく、ま
た導体6はタングステン線ではなく、白金などの金属、
または半導体でもよい。ただし半導体では抵抗の温度特
性は導体のそれとは逆になる。また上記実施例では導体
6の温度変化をその抵抗の変化から求めたが、第7図の
ようにここに熱電対やサーミスタ等の感熱素子8を直接
つけて温度測定を行なう方法でも良い。また導体6は直
線状におかれなくともらせん状等のようにして長くし
て、より抵抗の変化を大きくしても良い。また、ヒート
シール部分で導線5と第8図のようにつづら折り状にま
げてヒートシール部分内の長さを長くして、ガスバリア
性を増加させても良い。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、断熱材内部に導体
あるいは半導体を埋めこみ、この導体あるいは半導体に
断熱材外部から電流を流せるようにしたことにより、そ
の通電中の温度変化からその熱伝導率を測定することが
できるようになったので、次の効果がある。
(1)従来非常に手間のかかった真空断熱板の性能検査
の工程が導体あるいは半導体に電流を流し、その導体あ
るいは半導体の温度変化をみるだけで、短時間にかつ連
続的にその断熱性能を検査することができ、検査工程の
大幅な簡略化が可能である。
(2)真空度が高く熱伝導率が小さい場合でも、より精
度よく測定が可能である。
(3)この導体あるいは半導体を埋め込むことにより、
断熱板の断熱性能には全く影響なく、従来通り使用する
ことができる。
(4)この導体あるいは半導体の組み込みはきわめて容
易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は同じ
く一部切欠正面図、第3図は導体の抵抗と温度の関係を
示す図、第4図は本発明に係る導体の時間log t−抵抗
値R特性の一例を示す図、第5図は本発明に係る導体の
抵抗値測定回路の一例を示す図、第6図〜第8図は本発
明の他の実施例を示す構成図である。 1……断熱材、2……内袋、3……フィルム容器、5…
…導線、6……導体、7……ヒートシール可能なポリエ
チレンからなるフィルム、8……感熱素子。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部が減圧されたプラスチックフィルム容
    器と、このプラスチックフィルム容器内に充填された断
    熱材と、この断熱材中に埋没するように配置された導体
    あるいは半導体と、この導体あるいは半導体に接続され
    るとともに前記プラスチックフィルム容器外に導き出さ
    れた導線とを具備してなることを特徴とする断熱板。
  2. 【請求項2】前記導体あるいは半導体に接続された前記
    導線を前記プラスチックフィルム容器のヒートシール部
    から上記プラスチックフィルム容器外に導き出してなる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の断熱板。
  3. 【請求項3】前記導体あるいは半導体に接続された前記
    導線の前記プラスチックフィルム容器から導き出される
    部分にヒートシール可能な合成樹脂材を付着させてなる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の断熱板。
  4. 【請求項4】内部が減圧されたプラスチックフィルム容
    器と、このプラスチックフィルム容器内に充填された断
    熱材と、この断熱材中に埋没するように配置された導体
    あるいは半導体と、この導体あるいは半導体に接続され
    るとともに前記プラスチックフィルム容器外に導き出さ
    れた導線とを備えてなる断熱板を検査するに当たり、前
    記導線を介して前記導体あるいは半導体に外部から電流
    を流し、上記導体あるいは半導体の温度変化に対応した
    抵抗値変化を測定して熱伝導率を検出することを特徴と
    する断熱板の検査方法。
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