JP2609807B2 - レーザー制御装置 - Google Patents

レーザー制御装置

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JP2609807B2
JP2609807B2 JP5789494A JP5789494A JP2609807B2 JP 2609807 B2 JP2609807 B2 JP 2609807B2 JP 5789494 A JP5789494 A JP 5789494A JP 5789494 A JP5789494 A JP 5789494A JP 2609807 B2 JP2609807 B2 JP 2609807B2
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武史 野崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザーの光出
力を安定化させるレーザー制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体レーザーは種々の分野で応
用されてきているが、どの分野においてもレーザー光量
を安定化させることは重要な条件となっている。特に、
半導体レーザーの光出力を多段階に切り換えて使い分け
る際には、この切り換え時の光出力の安定化は重要な問
題である。さらに、半導体レーザーは温度依存性が大き
いため、わずかの温度変化でも光出力が大幅に変化して
しまい、光出力の安定化が一層困難となっている。
【0003】ところで、半導体レーザーは異常電流,異
常電圧に対して大変破損し易い性質を有している。従
来、レーザー光量の安定化に際して半導体レーザーに異
常電流が流れあるいは異常電圧が印加されることがあ
り、半導体レーザーの破損率が大きかった。また、従来
より、半導体レーザーの変調には、変調用トランジスタ
が用いられている。通常、この変調用トランジスタの変
調周波数は4〜10MHz程度で行われ、速い応答性が
要求される。従って変調用トランジスタは高周波用のも
ので採用されている。しかし、高周波用のトランジスタ
は接合容量との関係でパワー損失が生じてしまい、この
パワー損失を補うべく大電流のトランジスタを配置しな
ければならないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みて成されたものであり、半導体レーザーの光出力の安
定化にあたって精度の向上を図ると共に、安定化に際し
て異常電流等が流れることなく半導体レーザーの故障率
を大幅に低減することができ、印字動作の際には半導体
レーザーの安定した変調を行え、またパワー損失を低減
し、応答性が良く、微小な光出力の制御も可能なレーザ
ー制御装置を提供することを目的とするものである。
【0005】請求項1記載のレーザー制御装置は、半導
体レーザーの出力を検出する光検出手段と、この光検出
手段の出力電流を電圧に変換する電流−電圧変換手段
と、この電流−電圧変換手段の出力電圧と基準電圧とを
比較する比較手段と、この比較手段の出力に応じて充放
電を行う積分回路と、この積分回路に充電された電圧を
電流に変換して半導体レーザーに供給する電圧−電流変
換手段と、印字データ信号を受信する受信手段と、この
受信手段が受信する印字データに対応して前記半導体レ
ーザーを変調する変調手段と、この変調手段が前記半導
体レーザーの変調を行う間、前記積分回路への前記比較
手段の出力を遮断して、前記積分回路の電圧を保持させ
るスイッチング手段とを有するものである。
【0006】
【0007】請求項記載のレーザー制御装置は、前記
半導体レーザーの光量設定は前記基準電圧を可変するこ
とにより行うものである。
【0008】請求項記載のレーザー制御装置は、前記
電圧−電流変換手段は、半導体レーザーが光発振を起こ
すしきい値電流以下の電流を前記半導体レーザーに流す
電流駆動手段を有し、前記半導体レーザーの変調を行う
際には前記電流駆動手段を常時駆動させるものである。
【0009】
【作用】請求項1記載のレーザー制御装置によれば、光
検出手段により半導体レーザーの光出力を検出し、この
光検出手段の出力電流を電流−電圧変換手段により電圧
に変換して比較手段の基準電圧と比較した後、その比較
結果に応じて積分回路により充放電を行い、さらに電圧
−電流変換手段により積分回路の充電電圧を電流に変換
して半導体レーザーに供給するようにしたものである。
【0010】従って、半導体レーザーの光出力が一定に
なるように制御されることになり、温度変動に拘らず極
めて精度の高い光出力の安定化が図れる。特に、比較手
段はシステリシス特性を有しているため、比較判断の安
定化が向上し光出力の安定化の精度向上に寄与できる。
【0011】また、半導体レーザーがオンされていると
きには、積分回路の働きによりかなり遅い時間で徐々に
電流を上昇させてゆくので、半導体レーザーに異常電流
が流れることはなく、半導体レーザーの故障率が大幅に
低減される。
【0012】さらに、光出力設定基準電圧と半導体レー
ザーの光出力が比例関係にあるため、正確な光出力設定
ができる。
【0013】半導体レーザーの変調を行う際は、スイッ
チング手段の動作により、積分回路への比較手段の出力
が遮断され、積分回路の電圧が保持させるので、半導体
レーザーの安定した変調を行うことができる。
【0014】請求項記載のレーザー制御装置によれ
ば、半導体レーザーの光量設定を、基準電圧を可変する
ことにより行うので、基準電圧を変えることで微小な光
出力の制御を行うことができる。
【0015】請求項記載のレーザー制御装置によれ
ば、半導体レーザーの変調を行う際電流駆動手段の動作
により、光発振を起こすしきい値電流以下の電流を半導
体レーザーに供給するので、小電力の電流駆動手段を用
いてパワー損失を伴うことなく応答性が良好な状態で半
導体レーザーを制御できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を適用した図示の一実施例を参
照しながら説明する。
【0017】図1は、レーザービームによって、記録媒
体上に情報を記録するためのシステムのブロック図であ
る。情報を供出するホスト側システム1(電子計算機,
ワードプロセッサ本体等)よりの情報は、データ制御部
2に与えられる。データ制御部2では、ホスト側システ
ム1より与えられた情報をドット対応のデータに変換
し、ページメモリに記憶する。
【0018】この記憶したドットイメージのデータを印
字制御部100に送出する。
【0019】印字制御部100では、入力されたドット
イメージデータを、レーザービームを変調することによ
って、記録媒体上に書込みそれを現像転写し、記録用紙
上に前記ドットイメージデータを印字する。
【0020】図2は、ビデオインターフェイスを持っ
た、プリンタ300の機構詳細図を示すものでプリンタ
300は図2の印字制御部100を内蔵する。
【0021】図2に於いて、300は、プリンタ本体,
301は、レーザービームによって情報を記録するため
の像担持体としての感光体,302は前記感光体301
の電荷を初期状態に除電するための除電ランプで複数の
赤色LEDで構成されている。303は転写効率を上げ
るための除電ランプで、前記除電ランプ302と同様、
複数の赤色LEDで構成されている。304は前記感光
体301を一様に所定の電位に帯電させるための帯電チ
ャージャ,305は前記感光体301上に現像されたト
ナーを用紙に転写させるための転写チャージャ,306
は転写後の用紙を前記感光体より分離させるための剥離
チャージャである。
【0022】307は、前記感光体301上に、レーザ
ービームによって書込まれた静電潜像を現像させるため
の現像器,308は前記現像器307の構成要素であ
り、前記トナーを前記感光体301上の静電潜像に付着
させるためのマグネットローラであり、矢印の方向に回
転する。
【0023】309は前記マグネットローラの現像剤と
接触し、現像剤のトナー比濃度を測定するためのオート
トナープローブ,310は転写後、前記感光体301上
に残存するトナーを除去するためのクリーニングブレー
ドである。
【0024】311はデータ制御部より入力されるビデ
オデータを、前記感光体301上にレーザービームを走
査,変調して記録するためのレーザースキャナユニッ
ト,312はレーザーダイオードよりのレーザービーム
を前記感光体301上に導くための8面体のポリゴンミ
ラー,313は前記ポリゴンミラー312を高速で回転
させるための、スキャンモータ,314は前記感光体3
01上でのレーザービームの走査速度を一定にするため
のf・θレンズである。315及び316は前記スキャ
ナユニット311よりのレーザービームを前記感光体3
01に導くための反射ミラーである。
【0025】317は500枚の用紙が収納できる上段
側カセット,318は前記上段カセット317より用紙
を1枚ずつ取出すための上段給紙ローラ,319は前記
上段カセット317に用紙がなくなったことを検出する
上段紙なしスイッチ,320は前記上段カセット317
に設けてある、サイズ識別用のマークを検出する4ビッ
トで構成された上段カセットサイズ検出スイッチであ
る。321は下段給紙ローラ,323は下段紙なしスイ
ッチ,324は下段カセットサイズ検出スイッチをそれ
ぞれ示す。また上段側には、下段側の250枚収納でき
る、カセットをも使用可能な構造になっている。
【0026】326は手差しガイド325より挿入され
た用紙を検出するマニュアルフィードスイッチ,327
は前記マニュアルフィードスイッチ326によって挿入
が確認された後その用紙を搬送するための手差し用給紙
ローラ,328は前記手差し給紙ローラ327によって
搬送されてきた用紙を検出する、マニュアルストップス
イッチである。
【0027】329は前記感光体301上に現像された
画像と用紙との同期をとらせるためのレジストローラ,
330は前記剥離チャージャ306によって分離された
用紙を定着器まで搬送するための搬送ベルト,331は
転写された用紙上のトナーを定着させるための定着器,
332は定着用ローラ,333は前記定着ローラを加熱
するためのヒータランプ,334は前記定着ローラの表
面温度を検出するためのサーミスタ,335は排紙ロー
ラ,336は前記定着器331より排出された用紙を検
出するための排紙スイッチである。
【0028】337はプリンタ300内を冷却するため
の冷却ファン,338は前記帯電チャージャ304,転
写チャージャ305,剥離チャージャ306及び前記現
像器,マグネットローラ308にそれぞれ印加する高圧
電圧を発生させる高圧トランス,339はそれぞれの制
御に使用されるDC電圧を発生する電源装置,340は
プリンタ300を制御するPC板ユニットである。
【0029】342は感光体301の近くに設けられた
感光体301の温度を検出するためのドラム温度センサ
で、熱抵抗の非常に小さいサーミスタが使用されてい
る。
【0030】図3はレーザービームによる前記感光体3
01への情報記録を行うための部分の概要を示す斜視図
である。図3に於いて、半導体レーザー344より出た
レーザービームは、コリメータレンズ343によって平
行光に補正され、その平行光が、ポリゴンミラー313
の8面体のある1面に当てられる。ポリゴンミラー31
3は、スキャンモータ312によって、矢印方向に高速
回転しているので、前記ポリゴンミラーに入射したレー
ザービームは、f・θレンズ314を通して、ビーム走
査範囲348の範囲を、左から右方向に走査される。ビ
ーム走査範囲348内の一部のレーザービームは、反射
ミラー345によって、ビーム検出器346に導かれ
る。従って、前記ポリゴンミラー313の1面による1
回の水平走査毎に前記ビーム検出器346は、走査され
ているレーザービームを検出する。またビーム走査範囲
348内の反射ミラー345に入射されないレーザービ
ームは、前記感光体301に照射される。図3中感光体
301上のレーザービームが走査される所を349に示
す。304は帯電チャージャ,347は用紙をそれぞれ
示す。尚、図2に示すように実際のプリンタはf・θレ
ンズ314を通過したレーザービームが直接感光体30
1に照射されるのではなく、反射ミラー315及び31
6によって反射されることによって感光体301に導び
かれるが、図3においては便宜上反射ミラー315及び
316を図示せず。f・θレンズ314を通過したレー
ザービームが直接感光体301に照射されるが如くに示
してある。
【0031】ここで、前記反射ミラー345の構成につ
いて図42を参照して説明する。同図に示すようにこの
反射ミラー345はビーム入射領域外に位置する支持部
材456上に板バネ454を介してビス455によって
取付けられており、この板バネ454の下部には微調整
ネジ457が設けられており反射ミラー345の角度を
変更できるようになっている。
【0032】図3及び図42に示したところのレーザー
スキャナユニットは図2に示すところからも明らかなよ
うに外部から遮断され、走査ビームが漏れないようにさ
れている。そして、ビーム検出器346によるビーム検
出の検出結果は図6に示す走査パネルの適宜な位置にお
いて表示されるようになっている。
【0033】図4はレジストローラ前パスセンサー39
4の説明図である。図2に於けるマニュアルストップス
イッチ328は、手差し用紙の検出のみ行うのに対し、
カセット給紙時の用紙の検出を行うのがレジストローラ
前パスセンサー394の目的である。図4に於いて、上
段カセット317及び下段カセット321より上段給紙
ローラ318,下段給紙ローラ322のどちらか一方に
より給紙された用紙は、用紙ガイド板に沿ってレジスト
ローラ329まで給紙される。このとき、給紙が正しく
実行されれば発光ダイオード393より出た光は、用紙
によって遮断され前記レジストローラ前パスセンサー3
94に光が入らないことによって給紙された用紙を確認
できる。また給紙が正しく行えなかった場合、用紙が、
前記レジストローラ前パスセンサーの位置まで到達しな
いため、前記レジストローラ前パスセンサーには、前記
発光ダイオード393よりの光が入射され続けているた
めに、用紙が給紙されなかったことを認識できる。
【0034】図5は、オプションユニットである反転ト
レイ381の概要図である。通常プリンタ300には、
図2に示した様に非反転形のトレイ397が取付けられ
ている。この様な非反転形を使用した場合最初の印字用
紙は、一番下側になってしまうため、情報供出装置(ホ
ストシステム1)より、最後の頁からデータを送出しな
ければならないため、ホストシステム1での情報のファ
イル方法が複雑になってしまう欠点がある。従って、前
記欠点を補うためには、本反転トレイ381が必要不可
欠である。
【0035】図5に於いてプリンター300の排紙ロー
ラ335を通過した用紙は、搬送ローラ382,383
によって、トレイ384に前記排紙ローラ335を通過
したときとは反転した型で収納される。従って、用紙の
印字面は下側になっているので、最初の頁は一番下側で
あるが、トレイ384より用紙を取出し、用紙の印字面
を表側にすると、最初の頁は上側に最後の頁は下側にな
り前述の非反転形トレイ397の欠点は解決できる。
尚、同図において、385は、用紙ストッパーで、印字
用紙の搬送方向の長さに応じてスライドさせることがで
きる。388はトレイに収納された用紙の浮上りを防ぐ
ための用紙押えアクチェータ,395はトレイ384に
正常に用紙が収納されたことを確認するための排紙スイ
ッチ,391はトレイ384内の用紙の有無を確認する
ための発光ダイオード,392は受光側のトレイセンサ
である。用紙390がトレイ384内にある場合、トレ
イセンサ392には、光が当たらず、用紙390がない
場合トレイセンサ392に光が当たることにより用紙3
90の有無を検出することができる。
【0036】用紙有無及び用紙満杯の検出部の他例を図
44に示す。これは回動支点386を中心としてアクチ
ェータ388を設けると共に上方にレバー398を連設
しておき、レバー398の先端を離隔手段たるソレノイ
ド389及び解除手段たるコイル387でいずれか一方
向に付勢しておき、紙収納部390に紙が収納される状
態によってレバー398を移動させ、このときの状態を
検知手段例えば複数のセンサー401,402によって
検知するようにしている。アクチェータ388の各種状
態においてa1の位置が「紙満杯」、a2の位置が「紙
あり」、a3の位置が「紙なし」の状態になる。前記離
隔手段389は、少なくとも用紙390が排紙トレイ3
84内に排出移動される間はアクチェータ388を離隔
し、用紙を検出すべき時例えば印字動作中又は停止中に
はそのときの状態信号に同期してソレノイド389がオ
フになり、アクチェータ388の離隔を解除するように
なっており、検知動作が行われる。このため、用紙39
0の排出先端がアクチェータ388に衝突することな
く、排出動作に支障が生ずることがない。
【0037】尚、排紙トレイ内に送られてくる用紙は1
枚毎に排紙スイッチ395によって検出され、この内容
が後述する排紙メモリカウンタ(図3のRAM107)
によってカウントされ枚数が検出される。そして、「紙
満杯」になると図6のトレイフルランプ358に表示さ
れると共に、前記メモリカウンタがクリアされるように
なっている。
【0038】図6は、プリンタ300の操作パネルの詳
細図である。
【0039】図6に於いて、350はプリンタ300の
トップカバー,351は、フロントカバー,352は、
メンテナンスカバーとなっており、前記フロントカバー
351は、紙ジャム,トナー補給等が生じた場合矢印方
向に開けて処理を行う。また、前記メンテナンスカバー
352は、上部に開ける構造になっているが、前記フロ
ントカバー351を矢印方向に開いた状態でないと開け
られない構造になっていて、オペレータの誤操作を防ぐ
ようになっている。
【0040】353は6桁のメカニカルカウンタで、1
枚の用紙への印字毎にプラス1される。354はオンラ
イン/オフラインのセレクトを行うセレクトスイッチ,
355は前記セレクトスイッチ354に対応し、オンラ
イン時に点灯するセレクトランプ,356は1桁のセブ
ンセグメントLEDでサービスマンコール時のエラー内
容、メンテナンスモード時のモード番号等を表示する数
字表示器,357はプリンター300に電源が投入され
ていることを表示する電源ランプ,358は前記反転形
トレイユニット381に印字用紙が満杯であることを知
らせるトレイフルランプ,359はプリンタの動作状態
の詳細を表示するカラーLCD表示器をそれぞれ示す。
これまで説明したトータルカウンタ353乃至LCD表
示器359は常時操作又は表示されているものである。
次に前記メンテナンスカバー352を開けないと操作で
きない部分について説明する。以下の部分はサービスマ
ンのみが操作するものである。
【0041】403はメンテナンスモード及び交換モー
ドの選択用のメンテナンススイッチ,406はメンテナ
ンスモード状態であることを示す表示ランプ,407は
交換モード状態であることを示す表示ランプ,404は
各モード時に於ける動作モードNOの選択を行う選択ス
イッチ,408は前記選択スイッチ404による選択動
作が可能なこと示す選択ランプ,405はテストプリン
トモードの選択及び前述のメンテナンス、交換、テスト
プリントの各モード状態での動作を実行させるためのテ
ストスイッチ,360は後述するメイン露光調整用ボリ
ューム,361はシャドウ露光調整用ボリュームをそれ
ぞれ示す。また前記360,361の両ボリュームは、
調整用ドライバを差し込んで廻す様な構造になっており
前記メンテナンスカバー352を開いた状態で手では廻
すことはできない。
【0042】図7は、前記LCD表示器359の詳細図
であり、以下各々の表示セグメントの機能について説明
する。
【0043】371,372はプリンター300の待
機,レディ状態等を示すセグメントであり、定着器レデ
ィまでの待機時は、371,372共点灯,レディ状態
では371のみ点灯、プリント動作時は371,372
共消灯する。
【0044】373は給紙部のジャム発生のとき点滅
し、その給紙状態を示すセグメントも同時に点滅する。
すなわち、手差しモード時は手差し指定365、上段カ
セットモード時は上段カセット364、下段カセット時
は、下段カセット363が点滅する。374は搬送系
(レジストローラ329以降)ジャムの場合点滅する。
このときも給紙ジャムと同様給紙セグメントも同時に点
滅する。375は図2のクリーニングブレード310に
よって回収したトナーが、トナーバック(図示していな
い)が満杯の場合点滅する。376は現像器307のト
ナーホッパー(図示していない)にトナーが無くなった
時点滅する。377,378は後述するサービスマンエ
ラーが発生した場合点滅する。379は後述するオペレ
ータコールが発生した場合点滅する。380は選択され
ているカセットに用紙がない場合点滅する。362は選
択されている紙のサイズを表示する。たとえば、上段カ
セット側が選択されており、A4縦の用紙カセットであ
ればA4−Rが点灯し、手差しモードでA6が選択され
ていればA6が点灯する。363は下段側カセットが選
択されているとき点灯、364は上段側カセットが選択
されているとき点灯、365は手差しが選択されている
とき点灯する。366はプリンタ300の形状を表わす
もので常時点灯、367は感光体301を表わすもので
常時点灯、368はプリンタ300の上部形状を表わす
もので、搬送部ジャム時以外常時点灯、369は搬送部
ジャム(前記374が点滅時)時前記368を交互に点
灯する。370は、用紙の搬送状態を表示する5つのセ
グメントで、右側から左側へ1つのセグメントが点灯し
ながら移動する。
【0045】図8は、前記図1に於けるデータ制御部2
の概略ブロック図である。データ制御部2では、ホスト
側システム1より送出されてきた文字コード情報及び画
像情報を、プリンタ300の用紙上の印字エリアに対応
した、ドット対応のページメモリ20上にデータ変換後
記憶させる。また、その記憶したページメモリ20上の
データをプリンタ300に送出し印字動作を行わせる。
【0046】データ制御部2では、2種類の情報を受付
ける様に構成されている。すなわち1つは文字コード情
報(JIS8単位コード等)で、この場合には、キャラ
クタジェネレータ15によって、その文字コードに対応
する文字パターンを発生し、文字パターンのドット情報
をページメモリ20上に記憶する。他方は画像情報で、
この場合には、すでにドット情報の形で入力されてくる
ので、そのままページメモリ20上に記憶する。以降、
図8を参照して、データ制御部2の概要を説明する。
【0047】ホスト側システム1よりの情報は、信号線
SO1を介してインターフェイス50に送られ、さらに
前記情報はデータラッチ3に記憶される。
【0048】インターフェイス50とホストシステム1
との信号線SO2は、ホスト側システム1より送出され
る。データのストローブ信号、その他の制御用信号線S
O3は、データ制御装置からのビジー信号及びステータ
ス信号線である。
【0049】ホスト側システム1より送られてくる情報
のフォーマットを図9及び図10に示す。図9のフォー
マット例は、文字コード情報の場合のフォーマットで、
文字コード情報であることを示す文字識別コード,印字
する用紙のサイズを示す紙サイズコードが1ページ分の
最初に入っている。以降は、1行目,2行目…n行目の
順に文字コードデータが入っており、最後にそのページ
のデータ終了を示すENDコードが入っている。また1
行分の文字コードデータは、文字サイズを示すコード,
文字コード,1行のデータの区切を表わすLFコードか
ら成り立っている。
【0050】図10は画像情報の場合のフォーマット
で、画像情報を示す画像識別コード,印字する用紙のサ
イズを示す紙サイズ識別コードが1ページ分のデータの
最初に入っている。以降は、1ライン,2ライン…mラ
インの順に画像データが入っている。また、1ラインの
データは、前記紙サイズ識別データによって指定されて
いるため、データ制御部2側にて、その指定されている
データ分だけカウントすることにより自動的に判別され
るようになっている。
【0051】分配器4からの入力情報は、次の様に処理
される。分配器4よりデコーダ5へは、常に出力線SO
4によって分配器4に入った情報が入力されている。ま
ず、文字コード情報の場合について述べると、図9の文
字識別コードがデコーダ5に入力されるとデコーダ5の
出力は、信号線SO5を介して主制御部6に入力され
る。主制御部6では入力されて来る情報が文字コード情
報であることを判別し、信号線SO6により分配器4に
対し、次の紙サイズデータをページコードバッファ制御
回路7に入力する様指令する。従って紙サイズデータは
分配器4よりデータ線SO7を介してページコードバッ
ファ制御回路に入力される。次に続く1行目,2行目…
n行目までのデータは、分配器4よりデータ線SO8を
介してページコードバッファに入力される。このとき文
字コードデータは、アドレスカウンタ8によって指定さ
れたページコードバッファ9上のメモリエリアに記憶さ
れる。ページコードバッファに1ページ分の文字コード
情報の入力が完了し図9のENDコードをデコーダ5で
検出すると、信号線SO5及びSO9によって、主制御
部6,ページコードバッファ制御回路7にそれぞれEN
Dコード検出を伝える。信号線SO9によって、ページ
コードバッファへの1ページ分の文字コード入力が完了
したことをページバッファ制御回路7が確認すると、ペ
ージメモリ20へのドット単位でのデータの記憶が行わ
れる。
【0052】ページメモリ20上でのメモリ空間と用紙
との対応を図11に示す。図11に於いて破線は各用紙
の外側を示す。すなわち25は用紙の先端(各サイズ共
通)、24は用紙の左端(各サイズ共通)、28はA5
サイズ用紙の右端、27はA4サイズ用紙の右端、26
はA3サイズ用紙の右端、31はA5サイズ用紙の後
端、30はA4サイズ用紙の後端、29はA3サイズ用
紙の後端をそれぞれ示す。32は読出し用アドレスカウ
ンタ19及び書込み用アドレスカウンタ18のアドレス
ADR(0,0)のポイントを示す。ここでADR
(0,0)とは、垂直方向アドレス(ADRV)及び水
平方向アドレス(ADRH)が共に“0”であることを
表わす。つまり、書込み用アドレスカウンタ18及び読
出し用アドレスカウンタ19は、図12に示す様に垂直
方向アドレス(ADRV)と水平方向アドレス(ADR
H)より成り立っており、ADRVは垂直方向アドレス
(図11矢印b)を表わし、ADRHは水平方向アドレ
ス(図11矢印c)を表わす様になっている。
【0053】43はA3サイズ用紙の最後の水平アドレ
ス(A3HE),44はA4サイズ用紙の水平アドレス
(A4HE),45はA5サイズ用紙の水平アドレス
(A5HE)である。同様にして46はA3サイズ用紙
の最後の垂直アドレス(A3VE)、47はA4サイズ
の垂直アドレス(A4VE)、48はA5サイズの垂直
アドレス(A5VE)を表わす。33はA3サイズの垂
直アドレスADRV=0,水平アドレスADRH=A3
HEのポイントADR(O,A3HE),34は同様に
してADR(O,A4HE),35はADR(O,A5
HE)をそれぞれ示す。また36はA3サイズの垂直ア
ドレスADRV=(A3VE),水平アドレスADRH
=OのポイントADR(A3VE,O),37は同様に
してADR(A4VE,O),38はADR(A5V
E,0)をそれぞれ示す。39はA3サイズの垂直アド
レスADRV=A3VE,水平アドレスADRH=A3
HEのポイントADR(A3VE,A3HE),同様に
して40は、ADR(A4VE,A4HE),41は、
ADR(A5VE,A5HE)をそれぞれ示す。以上の
様なメモリ空間を持ったページメモリ20への文字パタ
ーンのドットイメージでの記憶は次の様にして行われ
る。ページコードバッファ9より1行目の文字サイズデ
ータが信号線S10を介してページコードバッファ制御
回路7に読取られる。本実施例での文字サイズの種類は
40×40,32×32ドットの2種のフォントが基本
となっており、ページコードバッファ制御回路7では読
取った文字サイズコードにより文字サイズを判別し、そ
の判別信号を信号線S11を介してページメモリ制御回
路17へ、信号線S13を介してキャラクタジェネレー
タ15へそれぞれ送る。ページメモリ制御回路17では
前記文字サイズ判別信号によって、改行ピッチ及びキャ
ラクタピッチの制御を、キャラクタジェネレータ15で
は、文字サイズエリアの切換をそれぞれ行う。
【0054】文字サイズデータ以降の文字コードは、1
行分のメモリ容量を持った行バッファ10に行アドレス
カウンタ11で指定されたエリアに転送される。1行分
の文字コードデータの行バッファ10への転送が終了す
ると、行アドレスカウンタ11は初期アドレス(0)に
戻る。まず、文字フォント垂直方向第1番目のライン
(図11、ライン、57)のページメモリ20への書込
みが行われる。ここで、ライン/スキャンカウンタ13
は初期値(0,0)にセットされており、書込用アドレ
スカウンタ18の値はADR(0,0)となっている。
行バッファ10の文字コードデータは、先頭の桁より順
次一定のサイクルで読出しが行われ、ラインカウンタ1
3との同期をとるため出力ラッチ12に順にラッチされ
る。先頭の文字コード(本実施例では“T”文字)が出
力ラッチ12にラッチされると、その文字コードとライ
ン/スキャンカウンタ13の出力が合成回路14で合成
されキャラクタジェネレータ15の文字パターン選択コ
ードとして、キャラクタジェネレータ15に入力され
る。ここで、ライン/スキャンカウンタ13の構成につ
いて説明すると、上位6ビットは、走査ラインをカウン
トするカウンタすなわち文字パターンの縦方向のカウン
タとなっており、40×40ドットの文字の場合は0〜
39プラス、改行ピッチ制御ライン分カウントして
“0”に戻る。下位3ビットは文字パターンの横方向の
カウンタとなっており、40×40ドットのフォントの
場合は0〜4プラス文字ピッチ制御分カウントして
“0”に戻る(キャラクタジェネレータ15の出力は8
ビット並列のためである)。
【0055】以下、フォントサイズ40×40,文字の
横方向の間隔8ビット分,文字の縦方向の間隔8ビット
分の場合の動作について説明する。前述の様に先頭の文
字コード(“T”)が出力ラッチ12にセットされる
と、その文字コードとライン/スキャンカウンタ13の
出力が合成回路14で合成されキャラクタジェネレータ
15の文字パターン選択コードとして、キャラクタジェ
ネレータ15に入力される。このとき、ライン/スキャ
ンカウンタの値は(0,0)となっているためキャラク
タジェネレータ15の出力にはその文字パターンの縦方
向“0”ライン目,横方向“0”番目のデータ(8ビッ
ト)が出力される。キャラクタジェネレータ15の出力
データはページメモリ20への書込みの同期をとるため
出力ラッチ16に一旦ラッチされページメモリ制御回路
17によって書込用アドレスカウンタ18で指定された
ページメモリ20上の番地へ書込まれる。この場合、書
込用アドレスカウンタ18の値はADR(0,0)とな
っているため、垂直アドレス“0”,水平アドレス
“0”の番地へ書込まれる。そして、1バイトの文字パ
ターンの書込が終了すると、ライン/スキャンカウンタ
の値は、(0,1)に変化し、また書込用アドレスカウ
ンタ18の値もADR(0,1)に変化する。従ってキ
ャラクタジェネレータ15の出力には文字パターンの縦
方向“0”ライン目,横方向“1”番目のデータが出力
され、前述と同様出力ラッチ16にラッチされたのち、
ページメモリ20のADR(0,1)番地に書込まれ
る。この様にして、1つの文字パターンの縦方向“0”
ライン目の最後(“4”番目のデータ)のデータの書込
みが終了すると、ライン/スキャンカウンタの値は
(0,5),書込用アドレスカウンタ18はADR
(0,5)となる。文字の横方向の間隔は8ドット(1
バイト)となっているので、キャラクタジェネレータ1
5の出力は、ページコードバッファ制御回路7からの指
令により強制的にすべて“0”になり、ページメモリ2
0のADR(0,5)番地へは“0”が書込まれ、書込
動作終了後、行アドレスカウンタはプラス“1”され行
バッファ10より次の文字コードが出力ラッチ12にセ
ットされる。また、ライン/スキャンカウンタは(0,
0),書込用アドレスカウンタ18はADR(0,6)
になる。従って次は“0”の文字パターン縦方向“0”
ライン目のデータのページメモリ20への書込動作が行
われる。このとき書込用アドレスカウンタ18はADR
(0,6),(0,7),(0,8),(0,9),
(0,A)と順次カウントアップしてゆき、それぞれO
の文字パターンデータを書込用アドレスカウンタ18で
指定された番地へ書込んで行く。そして書込用アドレス
カウンタ18の値が(0,B),ライン/スキャンカウ
ンタ13の値が(0,5)になると、前述と同様にペー
ジメモリ20には“0”が書込まれ、書込み動作終了
後、行アドレスカウンタはプラス“1”され、行バッフ
ァ10より、次の文字コードが出力ラッチ12にセット
される。
【0056】また、ライン/スキャンカウンタ13は
(0,0),書込用アドレスカウンタ18はADR
(0,C)になる。この様にして順次縦方向“0”ライ
ン目の文字パターンデータのページメモリ20への書込
みが行われてゆく、そして行バッファ10の出力に“L
F”コードが出力されると、“LF”コード検出信号が
出力線S14を通してページコードバッファ制御回路7
に伝えられ、キャラクタジェネレータ15よりの文字パ
ターンの書込み動作は停止する。そしてそれ以降は書込
用アドレスカウンタ18が順次プラス“1”され強制的
に“0”をページメモリ20に書込んで行く。そして、
書込用アドレスカウンタ18の値が現在A3サイズが指
定されているとADR(0,A3HE)の値すなわち図
11の33ポイントになると前記強制“0”書込み動作
後、書込用アドレスカウンタ18はADR(1,0),
行アドレスカウンタ11,18(0),ライン/スキャ
ンカウンタ13は(1,0)にそれぞれセットされる。
そして、出力ラッチ12には、行バッファ10より先頭
の文字コードである“T”が再びセットされる。そして
文字パターンの縦方向“1”ライン目の文字パターンデ
ータがぺージメモリ20に書き込まれる。同様にして文
字パターンの縦方向“2”,“3”…“39”ライン目
までの書込み動作が終了すると、書込用アドレスカウン
タ18はADR(28,0),行アドレスカウンタ11
は(0),ライン/スキャンカウンタ13は(28,
0)にそれぞれセットされる。以上で1行分の文字パタ
ーンデータの書込み動作は終了であるが、次に改行ピッ
チが48ラインごとであるので残り8ライン分強制的に
“0”がページメモリ20に書込まれる。そして8ライ
ン分の“0”の書込みが終了すると、書込用アドレスカ
ウンタ18のアドレス値は、図11の61のポイントす
なわち、ADR(30,0)に行アドレスカウンタ11
は(0),ライン/スキャンカウンタは初期値(0,
0)にそれぞれセットされる。これで1行分の改行ピッ
チも含んだすべての書込動作が終了する。そして、行バ
ッファ10に次の2行目の文字コードデータがページコ
ードバッファ9より転送される。文字コードデータの転
送が終了すると行アドレスカウンタ11は初期アドレス
(0)に戻る。その後、1行目の文字パターンデータの
書込みと同様の動作で2行目の文字パターンデータの書
込みが行われる。従って2行目の文字パターンデータの
書込み動作がすべて完了すると書込用アドレスカウンタ
のアドレス値はADR(60,0),行アドレスカウン
タ11は(0),ライン/スキャンカウンタは(0,
0)にそれぞれセットされる。この様にして順次、各行
の文字コードをパターン化しページメモリ20上にパタ
ーンデータを書込んでゆく。そして、最終行を示す“E
ND”コードを行バッファより検出すると、前記文字パ
ターンのデータ書込動作は停止される。そしてページコ
ードバッファ制御回路7より信号線S13を介してキャ
ラクタジェネレータ15の出力を強制的に“0”にする
と共にページメモリ制御回路17に対して文字パターン
データの書込終了を伝える。ページメモリ制御回路17
では、前記書込終了信号を受取ると以降、紙サイズ指定
されたページメモリ20中の残りのメモリエリアに対し
最終のメモリ番地(A3サイズの場合図1139ポイン
トADR(A3VE,A3HE))まで強制的に“0”
を書込む。そして図11の39ポイントに“0”を書込
み、指定紙サイズ1ページ分の文字パターンデータのペ
ージメモリ20への書込み動作のすべてが完了する。そ
して書込用アドレスカウンタ18は、ADR(0,
0),行アドレスカウンタ11は(0),ライン/スキ
ャンカウンタ13は(0,0)にすべて初期化される。
【0057】次にホスト側システム1より送られて来る
データが画像情報の場合について述べる。図10の画像
識別コードがデコーダ5に入力されると、デコーダ5の
出力は信号線S05を介して主制御部6に入力される。
主制御部6では入力されて来る情報が画像情報であるこ
とを判別し信号線S06により分配器4に対し、次の紙
サイズデータをページメモリ制御回路17に入力する様
指令する。従って紙サイズデータは、分配器4よりデー
タ線S07を介してページメモリ制御回路17に入力さ
れる。次に続く画像データ1,2,…mまでの画像デー
タは分配器4より、データ線S15を介してページメモ
リ20に入力される。ページメモリ20への画像データ
の入力方法は次の様に行われる。ページメモリ制御回路
は前記紙サイズ識別コードを受けとると次に続く画像デ
ータを、図11の32ポイント(アドレスADR(0,
0))から書込むべく書込用アドレスカウンタ18をA
DR(0,0)にセットする。そして紙サイズ識別コー
ドより水平方向1ライン分のデータ長が、ページメモリ
制御回路17内のテーブルを参照することによって決ま
る。従って、これからページメモリ20に入力する画像
情報の紙サイズがA4であるとするならば、1ラインの
データ長は図11の44ポイント(A4HE)までの
値、すなわち“A4HE”となる。ホスト側システム1
より送られて来る1ライン当りの画像情報の長さも当然
“A4HE”となっているので、第10図の画像データ
1,画像データ2,…画像データm共データ長は“A4
VE”であり、画像データ数mは、図11の47ポイン
トの値、すなわち“A4VE”となっている。従ってペ
ージメモリ20へは、図10の画像データ1は、図11
の、32ポイントADR(0,0)〜34ポイントAD
R(0,A4HE),画像データ2は51ポイントのラ
イン、画像データ3は52ポイントのライン…画像デー
タmは37ポイントのライン従って最終アドレスは40
ポイントADR(A4VE,A4HE)となる。この様
に書込用アドレスカウンタ18を制御しながら、ページ
メモリ20へ画像情報を書込む。
【0058】この様にしてページメモリ20に書込まれ
た文字パターンデータ13は、読出用アドレスカウンタ
19に示されたアドレスのデータを順次出力ラッチ2
1,ゲート回路23,インターフェイス22を通してイ
ンターフェイスバスS17を介して印字制御部に印字す
るデータを送出する。図8に於いてS17は印字制御部
からのステータスデータ線,S18は印字制御部へ動作
モードの指定等を行なうコマンドデータ線,S19及び
S20はコマンドデータ及び印字データ送出時のストロ
ーブ信号線,S21は、印字制御部よりのビジー信号
線,S22は、印字制御部よりの水平同期信号線,S2
3は同じく印字データの終了を知らせるページエンド信
号線,S24は、印字制御部のレディー信号線,S25
は印字可能な状態を知らせるプリントリクエスト信号
線,S26は前記インターフェイスバスS17中のデー
タラインのデータ内容を指定するセレクト信号線(2ラ
イン),S27は印字制御部に対し印字動作の開始を指
令する印字開始信号線である。
【0059】印字制御部へのデータ送出時についてさら
に詳しく説明すると、データ制御部2よりの印字は開始
信号線S27に対し印字制御部は水平同期信号S22を
送って来る。この水平同期信号S22によって先ず、図
11の32ポイントのライン、次の水平同期信号S22
で51ポイントのラインの各データを順次送出してゆ
く、従って読出し用のアドレスカウンタ19も、前記水
平同期信号S22に従って順次1ラインずつ、アドレス
を変化させてゆく、そして、印字制御部からのページエ
ンド信号S23を受けとるまで、この動作を繰返してゆ
きページメモリ20の指定されたエリアのデータを印字
制御部に送出してゆく、そして、ページエンド信号S2
3を受けとると強制的にデータの送出を停止する。印字
制御部ではページエンド信号S23を出すタイミング
は、前記水平同期信号S22と同じタイミングで出す。
また、図11のメモリアドレスとの対応では、その紙サ
イズのメモリエリアの最終ラインA3では46ポイン
ト、A4では47ポイントと同じか、またはそれ以前の
タイミングで印字制御部より出力される。
【0060】またページメモリ制御回路17では、ペー
ジメモリ20よりの印字データの送出が開始されると、
常に読出し用アドレスカウンタ19と書込用アドレスカ
ウンタ18の値を比較し、読出し用アドレスカウンタ1
9の値の方が大きければ、そのデータの送出が終了した
メモリーエリアに対し書込み動作を許可する様に制御さ
れる。従って、ページメモリ20への書込時間のロスが
非常に少なくなる。
【0061】図13は図1に於ける印字制御部100の
ブロック図を示す。図13に於いて101は印字制御部
100内の各ユニットの制御を行うためのマイクロプロ
セッサー,102はマイクロプロセッサー101に対す
る割込を制御するための割込制御回路であり、インター
フェイス回路122よりのコマンド信号線S30,印字
データ書込制御回路19よりのページエンド信号線S2
9,汎用タイマー103よりのタイムアウト信号線S2
8のそれぞれからの割込要求信号をマイクロプロセッサ
ー101へ伝える。103は汎用タイマーであり、紙搬
送及びドラム廻りプロセス等の制御用基本タイミング信
号を発生する。この汎用タイマー103は、本実施例で
は10msecに設定されている。104はROM(リ
ードオンリーメモリー)であり印字制御部100を動作
させるためのすべての制御用プログラムが入っている。
105は同じくROMであり前記ROM104とは違う
データテーブルが入っている。データテーブルの内容を
図45に示す。図45に於いてアドレス(4000,4
001)には紙サイズA3の場合のトップマージン制御
用データ,アドレス(4002,4003)にはボトム
マージン制御用データ,アドレス(4004,400
5)にはレフトマージン制御用データ,アドレス(40
06,4007)にはライトマージン制御用データがそ
れぞれ入っている。同様にしてアドレス(4008〜4
00F)には、紙サイズB4の場合のトップ,ボトム,
レフト,ライトの各マージン制御用データが入ってい
る。以下アドレス(4087)まで各種の紙サイズに対
応するマージン制御用データが入っている。そして、こ
れらのマージン制御用データは、後述する印字データ書
込制御回路119内のマージン制御用カウンタのセット
データとして使用される。
【0062】アドレス(4100〜41FF)までは、
データ制御部2よりの動作指定用のコマンドコードのテ
ーブルが入っており、データ制御部2よりのコマンドコ
ードチェック用に使用される。コマンドの内容は、トッ
プ/ボトムマージン変更テーブル,トップマージン調整
テーブル,カセット上/下調整テーブル,カセット/手
差し調整テーブル等である。アドレス(4200〜42
FF)までは、感光ドラム301の帯電特性のデータが
入っており、A〜Fの5種類のデータが入っている。そ
して、このデータは後述する帯電用チャージャ304の
温度補正制御に使用される。アドレス(4300〜43
FF)までは、交換データテーブルとなっており、感光
ドラム301,現像器307内の現像剤,定着ローラ3
32の各交換サイクルデータが入っている。
【0063】アドレス(4400〜47FF)までは、
制御用タイマーテーブルとなっており各プロセスタイミ
ング,給紙タイミング等、印字動作を行うための各種タ
イマー値が入っている。
【0064】106はRAM(ランダムアクセスメモリ
ー)で、ワーキング用のメモリーであり、その中には図
46に示すように、タイマー(TIM)A,B,…,
E,紙サイズレジスタ(後述するカセットサイズ検出ス
イッチ320,324の信号によるカセットサイズデー
タを記憶している),ステータス1〜6及びその他の内
容が入っている。前記マイクロプロセッサー101は、
紙サイズレジスタに記憶されるカセットサイズと、前記
データ制御部2から送られてくる外部装置からの記録情
報(画像データ等)のサイズとを比較し、カセットサイ
ズの方が大きければ後段の印字制御部100に印字動作
指令を出すようになっている。従って、印字用紙が外部
から送られてくる情報サイズより大きくても印字するこ
とができ、利用度の向上が図れる。107は不揮発生R
AMで電源遮断時もメモリ内のデータは保持されるよう
になっている。また前記不揮発生RAM内のデータ内容
を図45に示す。図45に於いてアドレス(6000)
は交換モードによって操作部より入力されたドラム特性
NOが入っており、アドレス(6100)には、ジャム
発生時のジャム情報が入っており、ジャム時、一旦電源
がOFFされたときの機内のジャム紙の処理忘れの防止
に使用される。アドレス(6200)は、反転トレイ3
81内の用紙をカウントする排紙トレイカウンターで、
反転トレイ381に用紙が1枚送られるごとに1ずつカ
ウントアップされる。このカウント値が規定値まで達す
るとトレイフル状態になりオペレータに対し用紙をトレ
イより取り出すよう操作部に表示する。また本排紙トレ
イカウンターはオペレータによって用紙がトレイより取
出されると自動的にクリアされる。従って、電源がOF
Fされても、トレイに残っている用紙の数は本カウンタ
によって保持されている。
【0065】アドレス(6300)は、ドラム交換カウ
ンターであり、印字1回につき1ずつカウントアップす
る。本カウンターの値が前記図45の交換テーブル(ド
ラム)の値に達したとき、操作部の表示によって、オペ
レータにドラムの交換を知らせる。
【0066】アドレス(6400)は現像剤交換カウン
ターであり前記ドラム交換と同様印字毎に1ずつカウン
トアップされ、本カウンターの値が、前記図45の交換
テーブル(現像剤)の値に達したとき操作部に表示す
る。
【0067】アドレス(6500)は、定着ローラ交換
カウンターであり、前記ドラム交換と同様印字毎に1ず
つカウントアップされ、図45の交換テーブル(定着ロ
ーラ)の値に達すると操作部に表示する。
【0068】108は電源シーケンス回路であり、前記
不揮発生RAM107の電源ON時又は電源OFF時の
誤操作を防止する働きを持っている。399は制御部へ
の電源を供給する電源装置である。110は入出力ポー
トであり操作表示部111への表示データの出力及び各
操作スイッチデータ等の読取を行う。112は印字制御
部100内の各検出器113よりの入力データを読取る
入力ポートである。116はモータ,高圧電源ランプ,
ソレノイド,ファン,ヒータ等の駆動素子を示す。11
5は前記駆動素子116の駆動回路であり、114は前
記駆動回路115への出力信号を与える出力ポートであ
る。312はレーザービームを操作するためのレーザー
スキャンモータ、118はその駆動回路であり、117
は前記駆動回路への駆動制御信号を与える入出力ポート
である。
【0069】344は半導体レーザー、120は前記半
導体レーザーの光変調を含む制御を行うレーザー制御装
置としてのレーザー変調回路、346は前記レーザース
キャンモータによって操作されている光ビームを検出す
るビーム検出器であり、高速応答するPINダイオード
が使用されている。121は前記ビーム検出器からのア
ナログ信号をデイジタル化し、水平同期パルスを作るた
めの高速コンパレータ、119はデータ制御部2より転
送されてきたビデオイメージの印字データを、感光体3
01上の所定の位置へ書込む制御及びテストパターン印
字データの発生等を行う印字データ書込制御回路であ
る。122はデータ制御部2へのステータスデータの出
力、データ制御部2からのコマンドデータ及び印字デー
タの受取り等の制御を行うインターフェイス回路であ
る。
【0070】以下、図13に於ける主要ブロックの詳細
について説明する。図14は、図13に於ける各種検出
器113の詳細回路図である。図14において、各種の
検出器よりの信号はマルチプレクサ139に入力され
る。マルチプレクサでは、セレクト信号S31によって
8ビットの信号S32によって図13の入力ポート11
2に入力される。
【0071】320は上段カセットサイズ検出スイッチ
であり、4箇のスイッチより構成され、それらの組合せ
により紙サイズを表わすようになっている。324は、
下段カセットサイズ検出スイッチであり、構成は前記上
段カセットサイズ検出スイッチと同様である。319
は、カセット上段紙なしスイッチであり、カセットに紙
がなくなるとスイッチがONになる。323は、下段の
紙なしスイッチである。123は、レジストローラ前パ
スセンサーでありcds受光素子が使用されている。本
センサーは、バイアス電圧が、抵抗を通して印加されて
おり(図示していない)用紙の有無によって出力電圧が
変化する。従ってその出力を基準電圧Vref1が印加
されているコンパレータ124に入力することにより、
用紙の有無を判別する信号が得られる様になっている。
【0072】326は、手差しガイド325よりの用紙
を検出するマニュアルフィードスイッチ、336は定着
ローラ部にある排紙スイッチ、395は排紙トレイ部に
ある排紙スイッチを示す。125はトナーボックス中の
トナーなしを検出するトナーなし検出スイッチ、126
はトナーバックにトナーが満杯になったとき動作するト
ナー満杯検出スイッチをそれぞれ示す。
【0073】127は現像剤のトナー比濃度の検出セン
サー(プローブ濃度検出センサー)であり、フォトダイ
オードが使用されている。本センサーはバイアス電圧が
抵抗を介して印加されており、トナーの濃度によって出
力電圧が変化する。従ってその出力をコンパレータ12
8に入力することにより、コンパレータ128の他方の
入力端子には基準電圧Vref2が印加さているため、
トナー濃度が規定値以上又は以下でそれぞれ1又は0の
信号が得られる。
【0074】129はフロントカバーの開閉によって、
ON/OFFするドアースイッチ、130は定着器に設
けられている温度フューズ、131は駆動用電源(+2
4VB)をON/OFFさせるMCリレーである。前記
温度フューズ130の一方は電源+24VAに接続され
ているため、温度フューズ130が定着器の異常により
溶断した場合、前記MCリレー131はOFFされ駆動
用電源がOFFされる。また温度フューズ130は、抵
抗RO1に接続されており、抵抗RO1の一方は抵抗R
O2とコンパレータ132の入力に接続されている。ま
たコンパレータ132の他の入力には基準電圧Vref
3が印加されている。従って温度フューズ130が溶断
するとコンパレータ132の入力はOVになる。よって
コンパレータ132の出力には、温度フューズの溶断検
出信号が出力される。133は仕向先切換スイッチであ
り具体的には、本スイッチのON/OFFにより、ON
状態は国内向(A及びBサイズ)、OFFは米国向(リ
ーガル,レターサイズ)となっている。従ってたとえば
前記上段又は下段のカセットサイズスイッチ(4ケ)に
よるコードの組合せが同一でも本スイッチの状態によっ
て、国内向/米国向どちらかの紙サイズを選択する。
【0075】134はジャムリセットスイッチであり、
フロントカバーの中に設置されている。本スイッチは紙
ジャム又はトナー満杯のオペレータコールが生じた場合
オペレータがジャム処理又はトナーバッグを交換したの
ち確認の意味でONするスイッチである。従って前記処
理後このスイッチをONしないと、ジャム又はトナー満
杯の操作部表示はクリアーされない。392は図5中の
トレイ内の用紙の検出を行う排紙トレイセンサーであ
る。334は定着器の温度を検出するサーミスタで、こ
のサーミスタの検出温度が一定になる様制御される。サ
ーミスタ334の出力は抵抗RO3とコンパレータ13
6,137の入力側に接続されている。従ってコンパレ
ータの入力電圧はサーミスタ334の温度による抵抗値
変化に伴って変化する。すなわち温度が高くなるとその
入力電圧は、高くなる。コンパレータ136の他方の入
力端子には、抵抗RO6とRO7で分圧された電圧が印
加されており、この分圧された基準電圧よりも、高いか
低いかによって、コンパレータ136の出力は変化す
る。また、抵抗RO6とRO7の接続点には抵抗RO8
が接続されておりその一方はトランジスタ138のコレ
クタに接続されている。従って、このトランジスタ13
8が入力信号(パワーセーブ信号)S3によってONす
ると、コンパレータ136の基準電圧は、抵抗RO8に
よって低くなり、定着器の温度制御は、トランジスタ1
38がOFFしているときよりも低くなる。よって、定
着器の消費電力は低くなり、パワーセーブ状態となる。
またコンパレータ137の基準電圧は抵抗RO4,RO
5の分圧によって与えられる。そしてこのコンパレータ
137の基準電圧は前記コンパレータ136の基準電圧
よりもかなり低く設定してあるので、プリンターの動作
中のヒータ断線あるいはヒータの駆動回路の故障による
定着器の温度低下を検出することができる。そしてコン
パレータ136の出力S33は、一方はマルチプレクサ
139に入力されており、マイクロプロセッサー101
によって読取られる。なお、この入力信号は、定着器の
レディー状態の検出の意味で使用される。また、他方
は、図15の定着器ヒータランプ333の駆動信号とし
て使用される。
【0076】342は、感光体301付近の温度を検出
するドラム温度センサーである。サーミスタ342の出
力側は、抵抗R58とオペアンプ270の入力に接続さ
れている。従って、感光体301付近の温度変化によっ
て前記サーミスタ342の抵抗値も変化する。よって、
オペアンプ270の入力電圧も変化する。オペアンプ2
70の出力電圧は感光体301の温度が低い場合は低電
圧が、温度が高い場合は高電圧がそれぞれ出力される。
オペアンプ270はボルテージフォロワとなっており、
その出力は、A/Dコンバータ271の入力に接続され
ている。そして、A/Dコンバータ271によって、前
記オペアンプ270の出力電圧をデイジタル値に変換し
マルチプレクサ139を通してマイクロプロセッサ10
1に読取らせる。このA/D変換された感光体301の
温度データは後述する感光体301の帯電補正に使用さ
れる。440はカセット上/下段調整スイッチであり、
441はカセット/手差し調整スイッチであり、442
はトップマージン調整スイッチである。
【0077】図15は、図13に於ける駆動回路115
と出力素子116の詳細なブロック図である。図15に
於いて、141は現像器モータでありDC駆動のホール
モータが使用されている。140は前記現像器モータの
ドライバーであり、PLL制御を行なっている。143
は定着器モータであり、DC駆動のホールモータが使用
されている。142は前記定着器モータ143のドライ
バーであり、PLL制御を行なっている。145は、機
内冷却用のファンモータであり、DC駆動のホールモー
タが使用されている。144は前記冷却ファンモータの
ドライバーであり、前述の現像器及び定着器ドライバー
の様なPLL速度制御は行なっていない。147は感光
体ドラム301の駆動用モータであり、4相パルスモー
タを使用している。146は前記ドラムモータ147の
ドライバーであり、定電流1−2相励磁方式を採用して
いる。なお速度は1200PPS程度の振動の発生が少
ない部分で駆動している。149はレジストローラ32
9及び手差しローラ327を駆動させるレジストモータ
でパルスモータである。148は前記レジストモータの
ドライバーであり、定電圧2相励磁方式を使用してい
る。速度は400PPS程度である。
【0078】なおレジストモータ149は、回転方向を
正転にするとレジストローラ329が回転し、反転させ
ると、手差しローラ327が回転する。これらはワンウ
エイクラッチを介して伝達されるようになっている。
【0079】151は、下段給紙ローラ322及び上段
給紙ローラ318を駆動させる給紙モータでパルスモー
タである。上記同様正,逆回転をワンエウイクラッチを
介して伝達している。150は前記給紙モータ151の
ドライバーであり、前記レジストモータドライバー14
8と同様定電圧2相励磁を使用している。速度は400
PPS程度である。
【0080】302は、帯電前に感光体301上の残留
電荷を除去する除電ランプであり、複数個の赤色LED
で構成されている。R10は前記除電ランプ302の電
流制御抵抗であり、152は除電ランプ302のドライ
バーである。303は転写チャージャ前におかれた転写
効率を上げるための転写前除電ランプであり、複数個の
赤色LEDで構成されている。R11は前記転写前除電
ランプの電流制御抵抗であり、153は前記転写前除電
ランプのドライバーである。158はトナー回収用ブレ
ードのソレノイドで、このソレノイドがONになると感
光体301にブレード310が押し当てられる。154
は前記ブレードソレノイド158のドラバーである。1
59はトナーホッパーから現像器307にトナーを補給
するためのトナー補給モータであり、このトナー補給モ
ータが回転することにより前記トナーホッパーより現像
器307にトナーを補給する。このトナー補給モータ1
59の動作は、前記図14のプローブ濃度検出センサー
の出力に応じて動作する。155は前記トナー補給モー
タ159のドライバーである。131は前記図14と同
様のドアスイッチに連動して働くMCリレーであり、1
56はそのドライバーである。そして、図15に示すよ
うにMCリレー131を省くモータ及びランプ等の電源
側コモンは前記MCリレー131の接点163に接続さ
れ、その接点の他方は+24VB電源に接続されてい
る。従ってMCリレー131がONしているときに、前
記モータ及びランプを動作させることができる構成にな
っている。
【0081】304は帯電用のチャージャでありチャー
ジャーのケースは、機体のアースに接続されている。チ
ャージャのコロナ放電用ワイヤーは、高圧電源338の
帯電用高圧電源160の出力端子に接続されており、帯
電用高圧電源の入力には、高圧出力のON/OFF信号
線S35と、高圧出力電流を変化させるアナログ制御信
号線S36が接続されている。またアナログ制御信号線
S36はD/Aコンバータ165に接続されており、マ
イクロプロセッサー101よりの帯電電圧制御データ線
S37のデータによって、D/Aコンバータ165でア
ナログ電圧化し前記帯電用高電圧電源の出力電流を制御
する。306は剥離用チャージャ、剥離チャージャ30
6は剥離用高圧電源161の出力に接続されている。前
記剥離用高圧電源はAC出力となっている。305は感
光体301上の現像されたトナーを用紙に転写させるた
めの転写チャージャ、転写チャージャは転写用高圧電源
62の出力に接続されている。また転写用高圧電源は、
前記転写チャージャ出力以外に現像器バイアス電源も組
込まれており、その出力線S38は現像器マグネットロ
ーラ308に接続されている。この電圧によって前記マ
グネットローラ308にバイアス電圧が印加され現像バ
イアスが与えられる。33は定着器のヒータランブであ
り、片側はAC100Vの電源の一方に接続されいる。
また他方はMCリレー131の第2の接点164に接続
さており、その一方はヒータ駆動回路166に接続され
ている。従ってヒータランプ333は前記MCリレー1
31がONのときのみ動作する。またヒータ駆動回路1
66には、2つの入力信号S33とS39が入力されて
おり、S33は前記図14の定着器内サーミスタ334
からの信号であり、定着器の濃度制御信号である。S3
9はマイクロプロセッサー101からのヒータランプ3
33の強制OFF信号である。
【0082】図16は図13に於けるレーザースキャン
モータ312とその駆動回路118の詳細回路図であ
る。図16に於いて312は、レーザースキャンモータ
内部の回路図である。L02,L03,L04はモータ
のコイルを示し、180,181,182はそれぞれモ
ータの回転子の位置を検出するホール素子である。18
3,184,185は前記ホール素子180,181,
182用のコンパレータであり、その出力は駆動回路1
18内の前記モータコイルL02,L03,L04をド
ライブするパワートランジスタ171,172,173
のベースに抵抗R26,R27,R28を通して接続さ
れている。また前記パワートランジスタ171,17
2,173のベースとエミッタとの間には、ベース抵抗
R23,R24,R25がそれぞれ接続されている。モ
ータの回転子の回転に伴って前記ホール素子180,1
81,182は、180,181,182の順にONす
る。従ってコンパレータ183,184,185の出力
も183,184,185の順にLOWレベルになる。
よってパワートランジスタは173,172,171の
順にONになりL02,L03,L04の順に、駆動電
圧が印加されることにより、レーザスキャンモータ31
2は回転する。またコンパレータ185の出力はダイオ
ードD02を通して、抵抗R30及びコンデンサC0
6,インバータ174による波形整形回路を通って分周
カウンタ175に入力されている。分周カウンタ175
の出力端Q1及びQ2の出力は、モータスピード切換ゲ
ート176,177に接続されており、前記スピード切
換ゲートの出力はORゲート178を通ってPLL(フ
ェイズ.ロック.ループ)制御ICのFG入力に接続さ
れている。また前記スピード切換ゲート176,177
の一方の入力にはスピード制御信号線S40の出力及び
その反転出力が接続されている。従ってS40がLOW
レベルの場合には切換ゲート177が有効となり分周カ
ウンタのQ1の出力が前記PLL制御IC167のFG
に入力され、S40がHIGHレベルのときは切換ゲー
ト176が有効になり、分周カウンタ175のQ2出力
がPLL制御IC167のFG入力に入力される。ここ
でPLL制御IC167の入出力信号について簡単に説
明すると、P/S端子(PLAY/STOP)はHIG
Hレベルでストップ、LOWレベルでスタートとなる。
HIGHレベルの場合AGC,APCの両端子共出力は
HIGHレベルとなる。FGINは、制御するモータか
らの回転モーターパルス信号入力、N1,N2は本IC
内部の基準分周器の分周数を切換る信号、33/45は
モータの回転数の切換信号、CPOUTは水晶基準分周
出力信号、CPINは基準周波数入力、LDはロック検
出信号でモータの回転数がロック範囲内にあるときはH
IGHレベル、それ以外はLOWレベルが出力される。
AFCはモータの速度制御系出力でPLLIC内部の8
ビットD/Aコンバータ出力、APCはモータの位相制
御系出力でPLLIC内部の8ビットD/Aコンバータ
出力である。またPLLIC167に接続されているX
01は基準周波数発生用の水晶振動子、C01,C02
は発振用コンデンサーである。
【0083】PLL制御用IC167のAFC,APC
の出力端子は抵抗R12,R13で加算回路を構成しオ
ペアンプ168の−側入力端子に接続されている。オペ
アンプ168の+側入力端子には、+12Vを抵抗R1
4とR15で分圧した電圧が印加されている。また抵抗
R16とコンデンサC03で負帰還回路を構成してお
り、特にコンデンサC03はハイパスフィルターの役目
をする。従ってオペアンプ168の増幅度はある周波数
以上の入力に対しては、減衰する特性を持たせてある。
オペアンプ168の出力はパルス幅変調型スイッチング
レギュレータIC169の+入力端子に接続されてい
る。169は一般市販品のパルス幅変調型スイッチング
レギュレータICである。本IC169とパワートラン
ジスタ170,ダイオードD01,コイルL01,コン
デンサC05とで、ダウンスイッチングレギュレータ回
路を構成している。IC169の入出力に於いて、−端
子は比較基準電圧端子で、IC169内部の基準電圧出
力端子VREFの電圧を抵抗R17,R18で分圧した
基準電圧が印加されている。DEADTIME端子は出
力の最大のパルス幅を規制するもので、前記VREFを
抵抗R19,R20によって分圧した電圧が印加されて
いる。C1,C2は出力端子であり、+入力端子の電圧
値に応じて、パルス幅が変化する。すなわち+側入力端
子電圧が−側入力端子電圧よりも低いと、C1,C2の
LOWレベル側のパルス幅は小さくなり、パワートラン
ジスタ170がONする幅も同様小さくなる。従ってコ
ンデンサC05の両端電圧も小さくなる。また+側入力
端子電圧が−側入力端子電圧よりも高いと前記とは逆
に、C1,C2のパルス幅は大きくなりコンデンサC0
5の両端電圧も大きくなる。
【0084】以下スキャンモーター312の回転数制御
について説明する。
【0085】スキャンモータ312の回転開始信号S4
2がLOWレベルになると、PLL制御用IC167の
AFC,APCの両出力は前述のロック信号S41が出
力されるまではLOWレベルとなっているので、オペア
ンプ168の出力は、HIGHレベルの電圧が出力され
る。従って、レギュレータIC169の出力パルス幅は
大となりコンデンサC05の両端電圧は約+16V程度
となる。そしてモータの回転子が停止している位置で前
記ホール素子180,181,182のいずれか一つが
ONになっているので、モータコイルL02,L03,
L04のうち前記ホール素子180,181,182に
対応したコイルが励磁されスキャンモータ312は回転
を始める。そしてスキャンモータ312は回転を早めて
行く。今スピード制御信号線S40のレベルはHIGH
になっているため、分周カウンタ175のQ2出力が、
PLL制御IC167のFG入力端子に加えられる。従
って分周カウンタ175は8分周回路として働いてい
る。FGINに加えられる信号の周波数がPLLIC1
69内部の基準周波数の約96%に達するとロック信号
LD S41がHIGHになりAFC,APC出力レベ
ルはLOWレベル(OV)固定でなく、PLLIC内部
D/Aコンバータの出力電圧に切換られる。従って以降
は、速度制御系出力AFCと、位相制御系出力APCと
によってスキャンモータ312が一定のスピードになる
様制御される。
【0086】また、本実施例ではある一定時間(約5
分)プリントの指令がデータ制御部2より来ないときス
キャンモータはスタンバイ状態となりスピード制御線S
40の出力はLOWレベルになる。従って分周器175
は、前の8分周から4分周となるため、スキャンモータ
は、4/8すなわち1/2の回転数になる。これは、長
時間高速回転を行っていた場合モータの軸受等の信頼性
問題が発生するのを防ぐため前述のようなハーフスピー
ド制御を行っている。なお本実施例では印字動作時、即
ち高速回転時は約12,000rpm,スタンバイ時は
約6000rpmである。
【0087】図17は図13におけるレーザ変調回路1
20と半導体レーザー344の詳細回路図である。図1
7において、344は光ビーム発生手段である光ビーム
発生手段たる半導体レーザーダイオードでその構成は発
光するレーザーダイオード259と、レーザーダイオー
ド259からの出力ビーム強度をモニターする光検出手
段であるモニター用フォトダイオード260から成って
いる。257は電圧−電流変換手段(又は第1の電流駆
動手段)である高周波用トランジスタでレーザーダイオ
ード259の光変調を行う(制御手段)。抵抗R50は
電流検出用抵抗、258はレーザーダイオード259に
バイアス電流を流すための第2の電流駆動手段であるト
ランジスタで(レベル選択手段)、R51はその電流制
限抵抗、R52はトランジスタ258のベース電流制限
抵抗である。254,255,256はレーザーダイオ
ード259に変調を与えるための高速アナログスイッチ
で、それぞれのアナログスイッチは、ゲート(G)にH
IGHレベルの電圧が印加されるとドレイン(D),ソ
ース(S)間が低抵抗となりON状態になる。LOWレ
ベルの電圧がゲート(G)に印加されると逆に高抵抗と
なりOFF状態になる。レーザー259からの出力パワ
ーは本レーザープリンタの場合3つのレベルを持ってい
る。第1は用紙上での白地に相当する部分で感光体30
1の帯電された電荷をほぼ完全に除去するための出力P
(ON)でアナログスイッチ254をONすることによ
りレーザーダイオード259は、前記出力P(ON)と
なる。第2は用紙上での黒地に相当する部分で、感光体
301上の帯電された電荷はそのままにするため出力
“0”状態すなわち出力P(OFF)で、アナログスイ
ッチ256をONすることにより、レーザーダイオード
259は出力OFFすなわちP(OFF)となる。第3
は前記第1の出力P(ON)と第2出力P(OFF)の
間の出力P(SH)で1ドットラインの印字濃度を上げ
るためのものであり、アナログスイッチ255をONす
ることによりレーザーダイオード259は、前記出力P
(SH)となる(P(SH)の詳細については後述す
る)。
【0088】抵抗R42,R43はアナログスイッチ2
54,255,256のON/OFF変化時の短絡保護
抵抗、249,250,251は前記アナログスイッチ
254,255,256のゲートドライバーである。C
09,C10,C11は、スピードアップ用のコンデン
サ、R47,R48,R49は前記ゲートドライバー2
49,250,251の入力抵抗である。
【0089】246は3NANDゲートで3つのゲート
入力のすべてがHIGHレベルになったとき、出力はL
OWレベルになり前記アナログスイッチ254をONに
し、レーザーダイオード259は前記出力P(ON)状
態になる。3つの入力ゲートのうち第1はインバータ2
53の出力に接続されており、インバータ253の入力
は印字データ信号S47(HIGHレベルで印字するL
OWレベルで印字しない)に接続されている。第2はイ
ンバータ252の出力に接続されておりインバータ25
2の入力はシャドウ信号S48(HIGHレベルでシャ
ドウオン、LOWでオフ)に接続されている。第3はレ
ーザーイネーブル信号S49(HIGHレベルでレーザ
ーイネーブル、LOWでレーザー強制OFF)に接続さ
れている。従って前記NANDゲート246の出力がL
OWレベルになる条件は、レーザーイネーブル信号S4
9がHIGH,シャドウ信号S48がLOW,印字デー
タ信号S47がLOWのときである。次に247は3N
ANDゲートで3つのゲート入力のすべてがHIGHレ
ベルになったとき出力はLOWレベルになり前記アナロ
グスイッチ255をONにし、レーザーダイオード25
9は前記出力P(SH)状態になる。3つの入力ゲート
のうち第1は前記シャドウ信号S48に、第2は前記印
字データ信号S47の反転信号であるインバータ253
の出力に、第3は前記レーザーイネーブル信号S49に
それぞれ接続されている。従って前記NANDゲート2
47の出力がLOWレベルになる条件は、レーザーイネ
ーブル信号S49がHIGH,シャドウ信号S48がH
IGH,印字データ信号S47がLOWのときである。
次に248は2ORゲートで、2つのゲート入力のうち
どちらか一方のゲート入力がLOWレベルになると、出
力はLOWレベルになり、前記アナログスイッチ256
をONにし、レーザーダイオード259はOFF状態出
力P(OFF)状態になる。
【0090】245は、サンプルアンドホールドICで
あり、レーザーダイオード259の出力を前記シャドウ
出力P(SH)に制御するために用いられている。AN
ALOGーINPUTはサンプルするアナログ電圧入
力,SAMPLECはホールド用コンデンサCO8の接
続端子、STROBEはサンプリングのストローブ信号
端子であり、サンプルストローブ信号S46に接続され
ている。237はFET入力のオペアンプでありボルテ
ージフォロア回路を構成している。DO3はツェーナダ
イオードでレーザーダイオード259の出力が最大定格
以内になるよう規制している。また抵抗R40とコンデ
ンサCO7で積分手段としての積分回路を構成してお
り、抵抗R41は前記コンデンサCO7の電荷を一定の
割合で放電させる放電用抵抗である。236はスイッチ
ング手段としてのアナログスイッチでありそのゲート
(G)はバッファ244に接続されておりバッファ24
4の入力にはサンプル信号S45が入力される。253
はレベル変換用のトランジスタ、R39は前記コンデン
サCO7への充電時の電流制限抵抗として働く。R38
はトランジスタ235のベース電流制限抵抗、234は
比較手段であるコンパレータであり、このコンパレータ
は、抵抗R34,R35の働きによりヒステリシス特性
を持たせてある。コンパレータ234の+入力側には前
記抵抗R34を通してレーザーモニター増幅器232の
出力電圧が印加されている。232は、レーザーダイオ
ード259からの光出力を検出するフォトダイオード2
60の出力の増幅器であり、電流−電圧変換手段として
供するものである。抵抗R32,R33,VRO1は前
記オペアンプ232の増幅度を規制する抵抗である。従
ってボリュームVRO1を変化することによりオペアン
プ232の増幅度を変化させることができる。R31
は、前記半導体レーザー344内のフォトダイオード2
60の出力用負荷抵抗であり、フォトダイオード260
の出力電流に比例した電圧が得られる。フォトダイオー
ド260の光出力Poに対する短絡電流Isの関係を図
19で示す。図19においてIsはモニター電流、Po
はレーザーダイオード259の光出力を示す。前記P
(ON)の出力は約6mw、P(SH)の出力は約4m
w、P(OFF)は0になっている。またLAーA,L
AーBは2通りのレーザーダイオードのモニター特性を
表わしている。通常前記ボリュームVR01は、レーザ
ーダイオード光出力が6mw時に、オペアンプ232の
出力電圧が3V程度になるよう調整されている。従っ
て、図19のグラフLAーA及びLAーBのどちらの特
性でも、前記ボリュームVR01によって調整できるよ
うになっている。238はレーザーダイオード259が
発光しているかどうかを確認するコンパレータであり、
+側入力には前記オペアンプ232の出力電圧が印加さ
れている。また−側には抵抗R36,R37によって分
圧されて電圧(この場合約2.0Vに設定してある)が
印加されている。従って、レーザーダイオード259が
発光し、その出力が約2mwベルは、LOWレベルから
HIGHレベルに変化しレーザーレディ信号S43が出
力される。また前記コンパレータ234の−側入力端子
にはレーザーの光量設定電圧が印加される。前記設定電
圧は、アナログスイッチ240又は241のどちらか一
方から与えられる。すなわち、アナログスイッチ240
は前記レーザー出力P(ON)の設定時にONとなりボ
ルテージフォロア239の出力電圧が前記コンパレータ
234の−側入力に印加される。ボルテージフォロア2
39の入力端子には、第1の電圧可変手段であるメイン
露光調整ボリューム360と抵抗R45によって分圧さ
れて電圧が入力されており、前記メイン露光調整ボリュ
ーム360を可変することによりコンパレータ234の
−側端子の電圧も変化する。またアナログスイッチ24
1は前記レーザー出力P(SH)の設定時にONとな
り、前記ボルテージフォロア239の出力電圧を抵抗R
46と第2の電圧可変手段であるシャドウ露光調整ボリ
ューム361によって分圧された電圧が前記コンパレー
タ234の−側入力端子に与えられる。上記のボルテー
ジフォロア239、アナログスイッチ240,241、
メイン露光調整ボリューム360,抵抗R45,シャド
ウ露光調整ボリューム361,抵抗R46で光出力設定
手段を構成している。また、モニター用フォトダイオー
ド260で検出され、モニター増幅器324で増幅され
た電圧をコンパレータ234で設定電圧と比較し、その
比較値を積分する回路を光出力安定化手段と称する。
【0091】そして、前記アナログスイッチ240,2
41の切換はメイン露光設定信号S44によって切換え
られる。すなわち、前記メイン露光設定信号S44がL
OWレベルの場合はインバータ242の出力レベルがH
IGHレベルになりアナログスイッチ241がONす
る。また、前記メイン露光設定信号S44がHIGHレ
ベルの場合は、バッファ243の出力がHIGHレベル
になりアナログスイッチ240がONする。また、アナ
ログスイッチ240,241の出力(S側)は、ボルテ
ージフォロア261にも入力されており後述するビーム
検出回路の水平同期パルス検出コンパレータのスレッシ
ュホールドレベルの補正に前記ボルテージフォロア26
1の出力S50が使用される。
【0092】次に、本プリンタにて使用しているレーザ
ーダイオードの電流−出力特性について説明する。図1
8はそのIFーPo特性のグラフである。TC=0℃は
レーザーダイオード344のケース温度0℃時のIFー
Po特性、同じくTC=25℃はケース温度25℃時、
TC=50℃はケース温度50℃時のIFーPo特性で
ある。ケース温度TC=25℃の特性を例にとると、レ
ーザーダイオード259に流す電流IFを0から順次増
加させてゆくと、約50mAの点より光出力Poが出力
され始める。そして、IF=68mAのポイントで、前
記P(ON)の光出力である6mwとなる。従って、T
C=0℃の場合でも光出力Poが出力され始めるのは約
40mAのポイントであるので、前記トランジスタ25
8をONすることにより、前記レーザーイネーブル信号
S49がHIGHレベルのときには常にバイアス電流I
FBを流し、前記レーザー変調用トランジスタ257の
パワー損失を少なくするようになっている。従ってレー
ザー変調用トランジスタ257は前記バイアス電流IF
Bの作用によって高温時でもきわめて安定度のある動作
が保証される。またレーザーを変調するに必要な電流の
変化量が、例えばTC=25℃の場合には、IF25ー
IFBの値でよくIF25の電流を直接トランジスタ2
57でドライブすることに比べ後述する光量安定化動作
の精度をかなり良くすることができる。またグラフから
も明らかなようにレーザーダイオード自体の特性として
かなり温度によって出力が変化するため前記光量安定化
回路が必要になってくる。本レーザー光量安定化回路は
レーザーダイオード259からの光量をモニターフォト
ダイオード260で検出しそのフォトダイオード260
の短絡電流Isが常に一定量になるように制御される。
なぜならば、図19からも明らかなようにモニター短絡
電流Isとレーザーダイオード259の光出力Poは完
全な比例関係にあるためモニター電流Isを一定に保て
ば光出力Poは常に一定に保たれる。またフォトダイオ
ード260の温度によるドリフトも非常に小さいためた
とえ温度が変化しても光出力の変化量は無視できる。次
に図17と図20を使用して上述の光出力安定化回路の
動作について説明する。
【0093】図20においてレーザーイネーブル信号S
49及びサンプル信号S45が共にHIGHレベルにな
ると、図17のトランジスタ258がONになり、抵抗
R51を通してレーザーダイオード259にバイアス電
流(約30mA)が流れる。また、この時は印字データ
信号S47及びシャドウ信号S48は共にLOWレベル
となっているので、ゲート246,247,248のう
ちゲート246のみ入力がすべてHIGHレベルとなる
ため出力はLOWレベルになりアナログスイッチ25
4,255,256のうちアナログスイッチ254がO
N状態になる。また、サンプル信号S45がHIGHに
なることによってアナログスイッチ236がONとな
る。このときまだコンデンサCO7は、チャージされて
いない状態のためオペアアンプ237の出力はOVとな
っており、レーザー変調用トランジスタ257のベース
もOVとなる。従ってこの時点ではレーザーダイオード
249には前記バイアス電流のみ流れており図18の特
性からも解るようにレーザーダイオードは発光しない。
レーザーダイオードのモニター用フォトダイオード26
0にはレーザーが発光していないため、モニター電流I
sは0となっており、オペアアンプ232の出力はOV
が出力されているためコンパレータ234の出力はLO
Wレベルとなりトランジスタ235はOFF状態とな
る。トランジスタ235がOFFのため前記コンデンサ
C07は抵抗R39,R40を通じてチャージされる。
このチャージされるときの抵抗R39,R40,コンデ
ンサCO7の時定数は20〜50msec程度に選ぶ。
この値が非常に小さいと安定化回路の応答性が早すぎ、
レーザーの光出力レベルの変動が大きくなる。またあま
り大きいと応答性が悪くなり光出力が安定するのに時間
がかかってしまう。前記コンデンサCO7にチャージが
行われることによりボルテージフォロワ237の出力電
圧も徐々に上昇する。従ってレーザ変調用トランジシタ
257のベース電圧が上昇するのに応じてコレクタに電
流が流れる。この時のトランジスタ257のコレクタ電
流Icは{VB−VBE(SAT)}/R50の電流値
となる。レーザーダイオード259には前記トランジス
タ258からのバイアス電流IFBと前記トランジスタ
257からの電流Icとの加算電流IFが流れる。そし
て電流Icが増加し、レーザーダイオード259のフォ
ワード電流IFが約50mA(TC=25℃)に達する
とレーザーダイオード259は発光する。レーザーダイ
オード259が発光することにより前記モニター用フォ
トダイオード260のモニター電流が発光した光出力に
応じて流れることによりオペアンプ232の+入力端子
電圧が上昇し、その出力電圧も入力電圧を増幅した値が
出力される。そしてオペアンプ232の増幅度はレーザ
ーダイオード259の出力1mwに対しオペアンプ23
2の出力電圧が約0.5Vになるよう予めボリュームV
R01によって調整されているのでレーザーダイオード
259の光出力が増加し、およそ2mw,オペアンプ2
32の出力電圧で約1Vになるとコンパレータ238の
出力信号すなわちレーザーレディ信号S43がLOWか
らHIGHレベルに変化する。そしてコンパレータ23
4の−側入力端子にはメイン露光設定信号S44がLO
Wレベルのためアナログスイッチ241を通してシャド
ウ露光レベル(光出力P(SH))電圧が印加されてい
る。この電圧は感光体301の感度特性に応じてシャド
ウ露光レベル電圧は、操作部内のシャドウ露光設定ボリ
ューム361によって設定されている。今、平均的な値
である光出力4mwに相当する電圧2.0Vであるとす
る。従ってレーザーダイオード259の光出力が上昇し
コンパレータ234の+入力端子電圧が2.0V以上に
なるとトランジスタ235はONになり、コンデンサC
O7は抵抗R40を通してデイスチャージされる。よっ
てレーザー変調用トランジスタ257のベース電圧も下
降しレーザーダイオード259の光出力は4mw以下に
なる。レーザーダイオード259の光出力が4mw以下
になるとコンパレータ234の+側入力端子電圧も2.
0V以下になり、再びトランジスタ235がOFFす
る。そして、再びコンデンサCO7は抵抗R39,R4
0を通してチャージアップされる。そうするとレーザー
ダイオード259は再び光出力を4mw付近を中心に変
動することによりコンパレータ234はON/OFFの
動作を一定周期で繰返す。尚、このコンパレータ234
はヒステリシス特性を有しているため比較判断が安定化
し、確実な判断を行うことができる。そして、前記抵抗
R39及びR40による積分効果によりコンデンサCO
7の両端電圧は図20のVO1の値に近づき安定する。
そして前記レーザーレディ信号S43がHIGHレベル
になった後マイクロプロセッサー101は出力ポートを
通して所定時間t6経過後、シャドウレベルのサンプル
ストローブ信号S46を出力する。サンプルストローブ
信号が出力されるとサンプルホールドIC245は、A
NALOGーINPUT入力端子に入力されているコン
デンサC07の電圧VO1(図20)をサンプルホール
ドし,ホールド用コンデンサCO8にその電圧を記憶す
る。従って、サンプルストローブ信号がOFFされた後
サンプルホールドICの出力OUTには、前記シャドウ
レベルP(SH)を出力させるための制御電圧VO1が
出力され続ける。
【0094】次にシャドウレベルP(SH)のサンプル
ホールド動作が終了すると、マイクロプロセッサ101
は出力ポートを通してメイン露光設定信号S44をHI
GHレベルに切換える。従ってコンパレータ234の−
側入力端子にはアナログスイッチ240を通してボルテ
ージフォロア239の出力電圧が印加される。ボルテー
ジフォロア239の出力にはメイン露光レベル(光出力
P(ON))電圧が出力されている。この電圧は感光体
301の感度特性に応じて操作部内のメイン露光設定ボ
リューム360によって設定されている電圧で、今は平
均的な値である光出力6mwに相当する電圧3.0Vが
出力されているものとする。従ってコンパレータ234
の出力は−側入力端子が3.0Vに切換わったことによ
りLOWレベルになりトランジスタ235はOFF状態
になる。よってコンデンサCO7はさらにチャージアッ
プされることによりレーザー変調用トランジスタのベー
ス電圧も上昇しレーザーダイオード259の光出力も増
加する。そしてレーザーダイオード259の光出力が6
mw付近になると、オペアンプ232の出力電圧V23
2は約3Vになる。オペアンプ232の出力電圧が3V
以上になると前述のシャドウレベル設定時と同様コンパ
レータ234の出力はHIGHに変化しトランジスタ2
35がONになり、コンデンサCO7は抵抗R40を通
してデイスチャージされる。よってレーザー変調用トラ
ンジスタ257のベース電圧も下降しレーザーダイオー
ド259の光出力は6mw以下になる。レーザーダイオ
ード259の光出力が6mw以下になると、コンパレー
タ234の+側入力端子電圧も3.0V以下になり、再
びトランジスタ235がOFFする。そして、再びコン
デンサCO7は抵抗R39,R40を通してチャージア
ップされ、レーザーダイオード259の光出力は6mw
以上になる。この様にレーザーダイオード259の光出
力が6mw付近を中心にコンパレータ234はON/O
FFの動作を一定周期で繰返す。そして、前記抵抗R3
9及びR40による積分効果によりコンデンサCO7の
電圧は図20VO2に近づき安定する。そして前記メイ
ン露光レベルの設定が終了すると、マイクロプロセッサ
101は、後述するサンプリングタイマーの動作を開始
させ印字データの感光体301への書込み動作を行う。
サンプルタイマーは後述するレーザービーム検出信号が
来るたびに一定の周期Tで次々にトリガーされ、前記印
字データの書込み動作以外の部分すなわち図20aの区
間のみサンプリング信号S45を出力する。そして印字
データS47及びシャドウデータS48の区間ではサン
プル信号S45はLOWレベルとなっているのでアナロ
グスイッチ236はOFFする。従って印字データD4
7及びシャドウ信号S48によってレーザーダイオード
259は変調される印字領域ではレーザーダイオード2
59の光出力のレベルは、前述した様にP(ON),P
(SH),P(OFF)の3つのレベルとなる。すなわ
ち第1は印字データ信号S47がOFF,すなわちLO
Wレベルでシャドウ信号がOFFすなわちLOWレベル
の場合(印字のアウトプットとしては白)でNANDゲ
ート246が成立しアナログスイッチ254のみがON
となり、変調用トランジスタ257のベースにはメイン
露光レベル電圧V02が印加され、レーザーダイオード
259の光出力はP(ON)=6mwとなる。第2は印
字データ信号S47がOFF,シャドウ信号がONの場
合(印字のアウトプットとしてはハーフトーン)でNA
NDゲート247が成立し、アナログスイッチ255の
みがONとなり、変調用トランジスタ257のベースに
は前記サンプルホールドIC245の出力電圧V01が
印加され、レーザーダイオード259の光出力はP(S
H)=4mwとなる。第3は印字データ信号S47がO
N、シャドウ信号がOFFの場合(印字のアウトプット
としては黒)で、ORゲート248が成立しアナログス
イッチ256のみがONとなる。従って変調用トランジ
スタ257のベースはGNDにシュートされOVとなる
ためレーザーダイオード259の光出力はP(OFF)
=0となり発光しない。この様にして第1回目の印字が
行われる。そして印字が終了するとマイクロプロセッサ
ー101は出力ポートを通してメイン露光設定信号S4
4を再びLOWレベルにし、シャドウ露光レベルP(S
H)の再設定を行う。従ってコンパレータ234の−側
入力端子の電圧は、シャドウ露光レベルの設定電圧であ
る2.0Vになる。よってトランジスタ235はONと
なりコンデンサCO7はデイスチャージされVCO7は
小さくなってゆく。ここでレーザーダイオードの光出力
安定化動作を説明する上で第2回目の印字動作のときに
は仮にレーザーダイオード344のケース温度がΔTだ
け上昇したものとする。図18の特性図からも明らかな
ように、ケース温度が上昇するとレーザーダイオードの
IFーPo特性曲線は右側にシフトし、同一の電流をレ
ーザーダイオード259に流した場合、光出力Poは減
少してしまう。従って同一の光出力を得るためにはIF
を特性曲線が右側にシフトした分の電流ΔIFだけ増加
させなければならない。よってコンデンサCO7の電圧
VCO7は1回目の設定電圧V01よりも前記ΔIFに
相当する電圧ΔV1だけ高いV03に設定されてゆきレ
ーザーダイオード259の光出力は第1回目設定と同じ
P(SH)=4mwに設定される。そして第1回目と同
様にサンプルストローブ信号S46によりサンプルホー
ルドIC245に前記シャドウ露光レベルP(ON)の
設定が行われる。このときもレーザーダイオード344
のケース温度上昇に対応した動作となり、コンデンサC
07の電圧は温度上昇による補正電圧ΔV2だけ高いV
04に設定され、そして設定後第2回目の印字が行われ
る。このようにしてシャドウ露光レベルP(SH)及び
メイン露光レベルP(ON)は安定化回路の働きにより
非常に正確に一定のレベルに保持されることにより、高
品質の印字を行うことができる。尚、メイン露光レベル
P(ON)は前述したように印字データ書込中を除いて
常に光出力を一定に保つよう、光量安定化動作を行わせ
ている。またシャドウ露光レベルについては各印字の印
字開始前に、サンプルホールド動作を行わせてやり、メ
イン露光レベルのように印字書込動作中の光量安定化動
作は行わせていない。これは回路が複雑になり高価にな
るのとメイン露光レベルの変動に比べてシャドウレベル
は補助的なものであり多少変動しても印字品質にはそれ
ほど影響を与えないためである。尚、感光体201の感
度特性に応じてコンパレータ234に入力する設定電圧
を可変する場合には、前記メイン露光設定ボリューム3
60を可変して調整する。このメイン露光設定ボリュー
ム360は、ボルテージフォロア239の入力電圧を可
変するようになっている。従って、このメイン露光設定
ボリューム360の可変によりP(ON)時の光出力設
定電圧を調整できる。一方、P(SH)時の光出力設定
電圧は、前記ボルテージフォロア239の出力電圧を抵
抗R46とシャドウ露光設定ボリューム361とで分圧
したものである。従って、前記メイン露光設定ボリュー
ム360を調整することにより、P(ON)時,P(S
H)時の光出力設定電圧が比例的に変化することにな
り、記録濃度と印加電圧との一定関係を保つことができ
る。従って、従来のようにP(ON)時,P(SH)時
の設定電圧を共に可変して調整するという煩雑な操作を
要せず調整が簡易となる。
【0095】図21は図13におけるビーム検出回路1
21とビーム検出器346の詳細回路図である。図21
において346はビーム検出器であり応答性の非常に速
いPINダイオードを使用している。またこのビーム検
出器346は図3に示すように感光体301へ印字デー
タを書込む時の基準パルスとなるものでそのパルス幅及
びパルスの発生位置は非常に正確なものでなければなら
ない。従ってパルス幅及びパルスの発生位置等がポリゴ
ンミラー313の回転によるビーム走査ごとに変動する
と感光体301上の書込み開始点が変動してしまい印字
品質が悪くなる。ビーム検出器346のアノード側は負
荷抵抗R52と抵抗R55を通して比較手段である高速
コンパレータ262の−側入力端子に接続されている。
またコンパレータ262の+側入力端子には抵抗R53
とR54で分圧された電圧が抵抗R56を通して印加さ
れている。また抵抗R54には並列にノイズ除去用のコ
ンデンサC12が接続されている。またR57はヒステ
リシス特性を持たせるためのポジティーブフィードバッ
ク用抵抗,C13は高速でフィードバックをかけ出力波
形を改善させるためのフィードバック用コンデンサであ
る。またコンパレータ262の+側入力には、ダイオー
ドD40,抵抗R57を通してスレッシュホールド可変
電圧S50が印加される。このスレッシュホールド可変
電圧S50は、前記アナログスイッチ240又はアナロ
グスイッチ241の出力(光出力設定手段の出力)であ
る(図17参照)。図22にコンパレータ262の−側
端子入力波形すなわちビーム検出器346の出力波形と
コンパレータ262の+側端子電圧との関係及びその時
のコンパレータ262の出力波形との関係を示す。レー
ザービームが高速でビーム検出器346上を通過すると
ビーム検出器(PINダイオード)よりパルス電流が流
れコンパレータ262の−側入力端子には図22のa,
bの波形が入力される。今コンパレータ262の+側入
力端子の電圧がスレッシュホールド可変電圧S50が印
加されていないため常に低い電圧V06が印加されてい
たとすると、コンパレータ262の出力波形は波形aの
場合は点線に示すような出力波形となり、波形bの場合
は実線で示す出力波形となる。ここで波形aは感光体3
01の感度が低い場合で前記メイン露光時のレーザー出
力が6mw以上のとき波形bは逆に感光体の感度が高い
場合でレーザー出力が6mw以下の時を示す。この出力
波形からも解るようにコンパレータ262の+側電圧を
一定にした場合出力波形はビーム検出器346に入射さ
れる光量により大幅に変化してしまう。そこで、スレッ
シュホールド可変電圧S50を使用してレーザービーム
の光量が大きい場合はV05の電圧に小さい場合はV0
6の電圧になるように補正してやることにより、図22
に示すように出力波形をほぼ一定に保つことができるの
である。
【0096】図23は前記ビーム検出器(PINダイオ
ード)346の構成図である。図23において410は
受光素子、411は電極線、412はマスク板、413
はレーザー走査ビーム、414は受光素子取付ベース、
415は出力リード線をそれぞれ示す。本実施例に使用
しているPINダイオードは受光素子形状2.5×2.
5mm、応答時間4nsecのものである。レーザービ
ーム413はポリゴンミラー313の回転により一定の
速度で図23の矢印方向に走査されている。そして前記
レーザービーム413が前記受光素子410上を通過す
るとそのレーザービーム413の光出力に応じて出力電
流が流れる。このとき図21のコンパレータ262の−
側入力端子の入力波形は図24に示す波形となる。図2
4で入力波形1は前記受光素子410上にマスクがない
場合の波形で出力波形の前後にノイズが発生している。
これは受光素子410自体が本来静止している光の検出
又は走査されている場合でも非常に遅い速度の光の検出
に使用される場合を主に目的としており受光素子410
の端面の平行度が悪い素子がかなり多く、その端面を前
記レーザービームが通過した場合出力電流が不安定にな
り発生するものである。従ってこれらの不具合を解決す
るため前記受光素子410の受光面上にレーザービーム
413を通過させないマスク412を取付けることによ
って前記端面上でのビーム通過時の出力波形割れを防止
している。前記マスク412は図23に示すように受光
素子410の端面部分及び電極線411引出し部分を含
まない部分に4角の窓をあけた構造にし前記レーザービ
ーム413はその4角の窓の部分を通過しているときの
み前記受光素子410に光が当たるようにしている。こ
のような構造にすることにより前記マスクの窓部分の精
度特に平行度を高めることによって前記コンパレータ2
62への入力波形は図24の入力波形2のようにノイズ
を含まない波形が得られる。
【0097】図25は、図13における印字データ書込
制御回路119の詳細回路図である。この印字データ書
込制御回路119の主な機能としてはインターフェイス
回路122からの印字データS57を印字させる用紙の
サイズに合わせて所定の感光体301上のエリアに書込
むべく前記パラレルな印字データS57をシリアル変換
し、レーザー変調回路120に送出する。また前記印字
データS57のデータ内容から印字品質を向上させるた
めのシャドウ信号をジェネレーションし、印字データと
共にレーザー変調回路120に送出する。またレーザー
変調回路120で光出力設定時に必要な信号を送出す
る。またインターフェイス回路122に対しては印字デ
ータ制御部2からの送出を制御するためのタイミング信
号を送出する。もう一つは、メンテナンスに必要なテス
ト印字のパターンをジェネレーションする。
【0098】図25において186は、レーザー変調回
路120及び印字データ書込制御回路119内での制御
に必要な信号の送出、受信等を行うための入出力ポー
ト、187,188は印字データの書込位置の制御、テ
ストパターン発生、レーザー光出力サンプリング等の制
御を行うカウンタ/タイマーである。189は水晶発振
子で画像クロックパルスの基準クロックとなり発振周波
数は約32MHzである。190は画像クロックを発生
する回路でレーザービームの最小変調単位1ドットに相
当するパルス(約8MHz)を発生させる。191はイ
ンターフェイス回路より受取るバイト単位(8ビット)
の印字データをシリアル変換するための制御カウンタ、
192はメンテナンス時使用するテストパターンを発生
する回路、211はテストパターンデータとインターフ
ェイス回路122よりの印字データとの選択を行うマル
チプレクサ、210は前記マルチプレクサ211からの
8ビットパラレルデータをシリアルに変換するシフトレ
ジスタ、213,214は印字データを一時記憶するラ
インメモリーでメモリー容量は4096ビット、212
は前記ラインメモリー213,214用のアドレスカウ
ンタ、215は前記テストパターン発生回路を制御する
信号を作るためのデコーダである。226,227,2
28は印字データ及びシャドウデータ送出タイミングを
合せるためのフリップフロップである。
【0099】ここで前記カウンタ187,188の詳細
について説明する。275はライン(水平走査線)毎の
レーザー光量補正用タイミングを決めるカウンタであり
基準クロック信号S53に基づいてカウントが行われ、
光量補正用及びラインスタート用に使われるサンプル信
号S75を発生する。276は水平方向記録開始位置決
め用のカウンタであり前記制御カウンタ191からのQ
7出力(ビデオ1ドット単位信号)S83に基づいてカ
ウントされ水平方向記録開始位置(レフトマージン)信
号S84を出力する。277は水平方向記録終了位置を
決めるカウンタであり前記ビデオ8ドット単位信号S8
3に基づいてカウントが行われデータの書き終り位置
(ライトマージン)信号S85を出力する。278は垂
直方向記録開始位置決め用カウンタであり入出力ポート
186から出力される用紙先端位置(ページトップ)信
号S74及びフリップフロップ204のQ出力とを2入
力とするゲート198の出力に基づいてカウントが行わ
れページトップカウント出力S76を発生する。279
は垂直方向記録終了位置決め用カウンタであり前記同様
ゲート198の出力に基づいてカウントを行ない、ペー
ジエンドカウント信号S77を出力する。280は垂直
方向テストパターン制御用カウンタであり前記フリップ
フロップ240のQ出力に基づいてカウントを行い、テ
ストパターン制御信号S79を出力する。
【0100】図26は図13に於けるインターフェイス
回路122の詳細回路図である。図26に於いて263
はデータ制御部2からのコマンドデータ及び印字開始指
令信号等の受取り,データ制御部2へのステータスデー
タ及び印字制御部のレディ状態信号等の送出を行う入出
力ポート,264はコマンド及び印字の両データ用の8
ビットラッチ,265はインターフェイスデータバスS
59用のトランシーバ/レシーバである。266はデー
タバスS59上のデータの指定を行うデータ選択信号S
60用のデコーダ,269はコマンドデータ及び印字デ
ータ受信時のデータ制御部2に対するデータ送出タイミ
ングを制御するBUSY信号の制御回路をそれぞれ示
す。
【0101】次にインターフェイス信号の詳細について
説明する。図26に於いてS59は双方向性の8ビット
データバス,S60はデータバスS59上のデータ選択
信号でIDCOM,IDSTAの2信号の組合せにより
前記データバスS59上のデータを選択する。S61は
IPRDYで印字制御部100がレディ状態であること
を知らせる信号,S62はIPREQでデータ制御部2
よりプリント開始信号IPRNTの送出を許可する信
号,S63はIPENDでデータ制御部2側はこの信号
を受取ることにより印字データの送出を停止する。S6
4はIHSYNで印字データ1ラインの送出要求信号,
S65はIPRNTでプリント開始指令信号,S30は
コマンド及び印字データのストローブ信号で略称IST
B,S66はIBSYで前記ストローブ信号S30の送
出許可及びステータスデータのデータ制御部2側での読
取りを許可する信号である。
【0102】コマンド及び印字データはトランシーバ/
レシーバ265の出力ラインS72にステータス識別信
号S68がOFFであるとき出力される。出力ラインS
72上のデータはストローブ信号S30によってデータ
ラッチ264にラッチされる。そしてコマンドデータの
場合は入出力ポート263にラッチされそのコマンドの
識別を行った後コマンドの持つ規定動作を実行する。ま
た印字データの場合は出力線S59より前記印字データ
書込制御回路に送られる。またステータスのデータの送
出は次の様に行われる。ステータスのリクエストコマン
ドを印字制御部100側で受取ることにより、そのコマ
ンドに対応したステータス内容を入出力ポート263の
ステータスデータ出力S71にセットする。セットされ
たステータスデータS71はトランシーバ/レシーバ2
65に入力される。入力されたデータはステータス識別
信号S68がONであるとデータバスS59上に出力す
る。
【0103】本印字制御部100で使用するコマンド及
びステータスの詳細を図27,図28にそれぞれ示す。
図27に於いてSR1〜6は図28中のステータス1〜
6に対応するステータス要求コマンド,PSONは定着
器331の消費パワーを減少させるパワーセーブコマン
ド,PSOFは前記パワーセーブ状態の解除コマンドで
あり、非記録時にはパワーセーブコマンドPSONによ
り定着器331の消費パワーを減少させて節電を図り、
記録時にはパワーセーブ解除コマンドPSOFによりパ
ワーを通常の値まで増加させてトナーの定着をすること
ができる。CSTUはカセットの上段給紙指定コマン
ド,CSTLは同じく下段指定コマンド,VSYNCは
データ制御部2より印字データの送出開始を指示するコ
マンド,MF1〜9は手差しモードの指定コマンド,T
BM1〜4は用紙上の印字開始位置を指定するトップ/
ボトムマージン指定コマンド,SOFはシャドウ露光を
強制的にOFFするコマンドをそれぞれ示す。
【0104】図28に於いて紙搬送中は用紙の給紙が行
われプリンター内に用紙が搬送中であることを示すステ
ータス,セレクトスイッチONは操作部のセレクトスイ
ッチ354が押されたことを示すステータス,VSYN
Cリクエストは印字制御部100がプリント開始指令を
受け、印字データの受信が可能になったことを知らせる
ステータス,手差しは給紙モードが手差し状態であるこ
とを知らせるステータス,カセット上段/下段はカセッ
ト給紙モードに於ける選択カセットの状態を示すステー
タス,トップ/ボトムマージンは前記トップ/ボトムマ
ージンコマンド(TBM1〜4)で選択されているトッ
プ/ボトムマージンの状態を示すステータス,カセット
サイズ(上段)及びカセットサイズ(下段)はそれぞれ
装着されているカセットのサイズコードを示すステータ
ス.テスト/メンテナンスはテスト/メンテナンス状態
であることを示すステータス,データ再送要求はジャム
等によって再印字が必要な場合を示すステータス,ウエ
イト中はプリンターが定着器のウォームアップ状態であ
ることを示すステータス,パワーセーブ中は前記パワー
セーブコマンド(PSON)によってパワーセーブモー
ドの状態であることを示す。オペレータコールはステー
タス4のオペレータコール要因が発生していることを示
す。サービスマンコールはステータス5のサービスマン
コール要因が発生していることを示す。トレイフルは排
紙トレイに規定の枚数以上の用紙がありトレイがフル状
態であることを示す。トナーバック交換はトナーバック
にトナーが満杯であることを示す。紙ジャムは用紙が機
体内でジャムしたことを示す。トナーなしはトナーホッ
パ内にトナーが無くなったことを示す。カバーオープン
はフロントのドアが閉じていないことを示す。タイミン
グエラーは印字データの転送に支障があったことを示
す。定着器故障は定着器のヒータ断線,温度FUSE切
れ等、定着器に異常があることを示す。レーザー故障は
レーザーダイオードが規定の出力に達しない、あるいは
ビーム検出器がビームを検出できないことを示す。スキ
ャンモータ故障はスキャンモータが起動時一定時間経過
しても規定回転数に達しないあるいは規定の回転数に達
した後何らかの原因で規定回転数から外れたことを示
す。ヒートローラ交換は前記図15の定着器ローラカウ
ンタが規定の値に達し定着ローラの交換が必要であるこ
とを示す。ドラム交換は同様にドラム交換カウンタが規
定値に達しドラムの交換が必要な場合、現像剤交換は同
様に現像剤交換カウンタが規定値に達し現像剤の交換が
必要な場合であることをそれぞれ示す。
【0105】図29は図3に於ける感光体301上のビ
ーム走査部349を含んだレーザービームの1回の走査
範囲とその走査範囲内に入るビーム検出位置及びデータ
の書込位置等の位置関係を表わした図である。図29に
於いて416はビーム走査開始点,417はビーム走査
終了点でありビーム走査終了点417に達したビームは
ポリゴンミラー313の次の面により時間0でビーム走
査開始点416より次のビーム走査を開始する。418
はビーム検出器346のビーム検出開始点を示し、42
8は感光ドラムの左端面,429は同じく右端面をそれ
ぞれ示す。419は用紙サイズA3の用紙左端面,42
0は同じく右端面を表わす。421は用紙サイズA3の
用紙左端面,420は同じく右端面を表わす。421は
同じA3サイズの用紙のデータ書込開始点,422は同
じくデータ書込終了点を示す。
【0106】423は用紙サイズA6の用紙左端面,4
24は同じく右端面,425は同サイズのデータ書込開
始点,426は同じくデータ書込終了点をそれぞれ表わ
す。また427は用紙の中心点を表わす。
【0107】d4はビーム走査418よりA3サイズ書
込開始点までの距離,d5は同じくA6サイズ書込開始
点までの距離,d6は同じくA6サイズの書込終了点4
26までの距離,d7はA3サイズの書込終了点までの
距離をそれぞれ表す。d8はビーム検出点418よりA
3サイズで用紙右端面420までの距離を表す。またd
3はビームの一走査の範囲を表す。d14,d9,d1
0はそれぞれA3及びA6における有効印字範囲を示
す。本図からも明らかなように本プリンターの用紙送り
は常に用紙中心点427を中心に送るため各紙サイズに
よってビーム検出器位置418からの印字書込開始点が
異なっており、従って紙サイズに合せてビーム検出器3
46がビームを検出してから各書込開始点までの距離に
相応して時間経過後データの書込を行う必要がある。こ
のような制御を行うかわり、本プリンターは用紙の耳送
り機構を採用していないため、用紙全面に印字すること
が可能である。本実施例では用紙左右のレフト及びライ
トマージンを3mmに設定しているがこれを0にするこ
とは可能である。また従来の耳送り搬送を行うプリンタ
ーについては通常8〜10mm程度のマージンが必要と
なり、用紙上のかなり大きな部分が印字できなくなると
いう欠点がある。
【0108】図30は、図29の用紙サイズ及び印字エ
リア部分を水平方向のみでなく用紙全面を表したもので
ある。図30において、436はA6用紙、437はA
3用紙を表す。419,420,421,422,42
3,424,425,426,427については図29
と同様の位置を示す。430は用紙の先端、432は用
紙垂直方向のデータ書込み開始点、431はA3サイズ
の用紙後端、433はA3サイズのデータ書込み終了点
を表す。434はA6サイズの用紙後端、435はA6
サイズのデータ書込み終了点を表す。
【0109】次に図31,図32のタイムチャートをも
参照して前記構成装置の作用を説明する。
【0110】印字制御部100のレディ信号IPRDY
O(S61)がプリント(印字)可能な状態になる。同
時にプリント開始信号IPREQO(S62)が能動状
態になる。次にレーザーイネーブル信号LDON1(S
49)が“1”に立上る。この信号S49により図17
のトランジスタ258をオンさせる。このとき、図25
のデータ用フリップフロップ226〜228はセットさ
れておらず、従って印字データ信号S47及びシャドウ
信号S48は共に“0”になっている。レーザーイネー
ブルS49が“1”、印字データが“0”、シャドウ信
号S48が“0”であるため図17のゲート246が成
立し、アナログスイッチ254がオンになるためこれに
よりレーザーダイオード259が発光する。するとモニ
ター用フォトダイオード260が動作し、オペアンプ2
32を介してオペアンプ239が動作し、レーザーレデ
ィ信号LRDY1(S43)が発生する。次に水平同期
信号HSYO(S54)に同期してカウンタ275から
サンプル信号SMPTO(S75)が発生する。この信
号S75は用紙サイズを規定する図29における416
〜417の間の距離d3(1ラインの距離)に相当する
時間をセットするように利用される。これによってライ
ン毎に光量補正を行つたり、ラインスタート信号として
利用したりする。即ち、この信号S75によって図25
のゲート193が開き、ゲート194からサンプル信号
S45が発生し、このサンプル信号S45が図17のゲ
ート244を介してアナログスイッチ236をオンさせ
るので、補正用信号がレーザーダイオード259に与え
られることになり、こうしてライン毎の光量補正が行わ
れる。PTCTO(S76)は用紙の先端を決めている
カウンタ(ページトップカウンタ)の出力信号、PEC
TO(S77)は用紙の終了位置を決めているカウンタ
(ページエンドカウンタ)の出力信号である。画像が書
込めるタイミングになった時、VSYNCリクエストの
ステータスを外部装置に送る。これによりVSYNCコ
マンドが出て、それを受け取るとPTOP(S73)が
出てその点からHSYNCのライン数を数え始める。同
様にしてその位置から何本目迄書くか(終了位置)を指
定する。この指定値を変更できるようにするためトップ
マージンnT及びホットムマージンnEが設けられてい
る。前述のような指定が行われると、VSYNCが来た
ときに用紙先端の手前でPTOP信号が出力される。例
えば5mmの余白が必要であればそれを含めたライン数
をカウントする。仮にトップの値が10mmとすればそ
の分に対応するデータをタイマーにセットすることにな
る。同様にしてボトムの位置も決められる。タイマーに
データがセットされるとそこからゲートを開いてカウン
トを行い、カウント終了で立上る。このようにどこから
どこ迄を書くかを決めているのが図25のゲート201
である。LSTO(S78)は同期をとるためのフリッ
プフロップ204のQ出力でありHSYNCによってセ
ットされ、サンプルタイマー信号が立上った時にリセッ
トされる。このリセットラインは図25のLDON信号
(S49)に入っていてリセットラインは通常は働かな
いで強制的にリセットがかけられるようになっている。
リセットによりフリップフロップ204のQ出力が発生
し、クロック発生回路190が働き発振器189からの
クロックを数える。このクロック発生回路190は発振
器189からのクロックを4分周し、ビット単位の信号
をラインスタート信号LSTがセットされている間だけ
出力する。この出力は位相を異ならせて2種類の信号S
82とS87になっている。これによって一ライン分の
同期がとられる。VDAT1は印字データ信号(S4
7)で、P/S変換シフトレジスタ210の動作によっ
てシリアルデータとして出力される。即ち、P/S変換
シフトレジスタ210はクロック発生回路190からの
信号S82によって動作するが、ロード信号が印加され
ない時は出力S86は“0”となっており、(レーザー
書込なし)、ロード信号S88が入ったときにデータD
5〜D12をシリアル変換して出力する。このとき、ゲ
ート207〜209によって8ビットに1回の周期でロ
ードされることになる。ここでロード信号の発生タイミ
ングについて説明する。実際に書き込みたい場所がある
とき、用紙サイズが変る毎にデータをセットすることに
なるが、これを制御するカウンタが図25のレフトマー
ジンカウンタ276(データは図29のd9,d10)
とライトマージンカウンタ277(データは図29のd
ll,d12)である。この場合のセットは用紙の中央
を基準にしてレフトとライ卜の距離を規定するものであ
る。HSYNC信号に同期してLST信号(S78)が
出るとフリップフロップ196がセットされ、これによ
りゲー卜198が開らき、カウンタ276がカウントを
開始する。この場合のカウントはビデオクロックを1ビ
ット毎にカウントするのではなく、8ビットに1回づつ
カウントすることになる。8ビット毎に出てくるカウン
ト出力をレフトマージンNLm、ライトマージンNRm
に合せてセットするとLST信号(S78)に同期した
カウントが行われる。そして、設定してカウント数を出
力すると立上がる。従ってゲート201が縦方向を決め
ており、ゲート199が横方向を決めていることになり
両ゲート出力が(1,1)になったときのポイントに書
き込むことになる。このタイミングで前記ロード信号が
出力されシフトレジスタ210からデータS86をシリ
アル変換して送出する。
【0111】ラインメモリアウト信号LMOT(S8
0)はORゲート222の出力である。これはラインメ
モリ213と214のいずれのデータを送出するかを制
御するものである。即ち、この送出タイミングはフリッ
プフロップ203によって制御される。即ち、このフリ
ップフロップ203はクロックパルスが印加される毎に
出力状態が変ることになりゲート220と221を交互
に開くことになるのでこれによりラインメモリ213又
は214の出力DOUTが交互に読み出される。ライン
メモリ213,214への書き込みタイミングもゲ−卜
217.218が交互に開くことになり制御される。こ
のようにしているのは後述のシャドウ方式を採用する場
合にデータの書込みと読み出しを同時に行えるようにし
て処理の円滑化を図るためである。
【0112】次にLDAON1(S81)について図4
3をも参照して説明する。
【0113】この種の記録装置にあっては通常感光体3
01の軸方向全面に亘つてレーザーが放射されてない場
合、例えば小サイズの用紙(図43に示す用紙458の
如きB5やA4等)にしか印字しない場合が多く、この
ため使用に供されない両端部間近傍の部分にはトナー等
が付着しなくなってしまう。また、大きなサイズの用紙
(例えば図43の用紙461)であっても、未使用領域
が存在する(小サイズの用紙458についても使用領域
は斜線部459内である)。このように長時間トナーが
付着しない領域を設けると記録終了後ブレードによって
付着トナーをかき落す段階で、未付着部分でのブレード
の接触抵抗が大となり感光体表面にキズを付けてしまう
という問題がある。そこで本装置では、図31のタイム
チャートに示すように、1枚の用紙相当分の印字が終っ
た直後にラインデータオン信号LDAON1(S81)
を発生させ、この発生期間内に印字データ信号VDAT
1(S47)を強制的に与えるようにし、この動作によ
って図43に示すような感光体の軸方向全面に亘るライ
ン(像)460及び463を1枚の用紙相当分の印字終
了後に書くようにして前記欠点を除去している。この場
合、ラインデータ書き込みのタイミングはラインメモリ
アウト信号LMOT1(S80)のデータにおける最終
段階データLDATnの1つ手前のデータLDATn−
1の立下り時から所定時間txが経過したときに発生さ
せるようにしている。尚、このようなラインは必らずし
も各用紙相当分の印字が行われた後に定期的に書くもの
に限らず、ロット単位(例えば10枚毎とか100枚
毎)毎に書くよう設定してもよい。
【0114】次に図33乃至図36をも参照して印字す
る文字に「影」(シャドウ)を付することによって文字
等を見やすくするために使われている方式(シャドウ方
式ともいう)について詳述する。
【0115】シャドウ信号S48を発生するか否かの判
別は前記ラインメモリ213,214のデータを交互に
入力する各種ゲート220乃至225と、3個のフリッ
プフロップ226〜228及びその出力側のゲート23
1によって行われる。そのうち、フリップフロップ22
7は横方向(ライン方向)のレベルの変化に基づくシャ
ドウの判別に、フリップフロップ228は縦方向(垂直
方向)のレベルの変化に基づくシャドウの判別に寄与す
ることになる。即ち、ラインメモリ213からこれから
書き込もうとするシリアルデータが読み出されてこれが
フリップフロップ226をセットしたとすると、前のラ
イン方向のデータがフリップフロップ227に入ってい
るので、例えば現在のデータが“0”で前のデータが
“1”の状態のときにシャドウ信号S48が出力され
る。同様に前のラインのデータと現在のラインのデータ
とがゲート223で比較され、例えば現ラインのデータ
が“0”前のラインの同一水平方向位置におけるデータ
が“1”のときにフリップフロップがセットされシャド
ウ信号が生ずる。尚、両フリップフロップ227,22
8がセットされたときもシャドウ信号が生ずる。この状
態を図32のシャドウアウト信号SOUT1(S8
6),印字データ信号VDAT1(S47),シャドウ
信号SDAT1(S48)として示している。
【0116】図33は前記シャドウ方式を用いない場合
の従来の現像パターンを示すものであり、図34は前記
シャドウ方式を用いた場合の現像パターンを示すもので
ある。このように、「謹」の文字を印字したとき図32
にはシャドウ(影)が付されるので非常に見易くなる。
【0117】図36は縦線S1と横線S2と交差させ、
図示右上領域に露光位置と露光エネルギーの関係を示す
特性図PAT1,PAT2を、図示左上領域に感光体の
表面電位と露光エネルギーの関係を示す特性図Q、図示
左下領域に露光位置と表面電位との関係を示す特性図R
1,R2をそれぞれ示したものである。この図では図3
3及び図34における文字の中でX方向「8」でY方向
「14〜21」を抽出したものである。同図に示すよう
に図33に示すパターンの特性PAT1及びR1と図3
4に示すパターンの特性PAT2及びR2は異なったも
のとなっている。特に、現像特性にあってはある現像レ
ベルLにおいて、図36の特性図R1の幅D1よりも図
34の特性図R2の幅D2の方が大きくなっていること
が分る。尚、図35は露光位置と露光エネルギーとの関
係を示す特性図であり、レーザー照射時P(ON)のエ
ネルギーは例えば6mw,シャドウ部分作成時P(S
H)のエネルギーは例えば4mwとしている。
【0118】以上のシャドウ方式をまとめると次のよう
になる。
【0119】ビーム走査により記録感光体上に記録情報
(文字情報等)を、ビーム強度相違に対応して記録する
ものにおいて、シリアルな2値の入力データを第1と第
2の強度を有するビーム(前記P(ON)及びP(OF
F))に基づいて記録を行うと共に、前記入力データが
特定の関係にあるときは、前記第1又は第2の強度のビ
ームに置き換えて第1又は第2の強度中間に位置する第
3の強度(ハーフトーン)のビームにより記録を行うも
のであり、この特定の関係の判別は、例えばビーム走査
が水平ライン毎に順次行われるものであるとき、(a)
水平ラインにおける2値データが有意的記録データ(文
字を形成するためのデータ)から無意的記録データ(文
字形成に寄与しないデータに)に変化することを判別
し、その変化直後の無意的記録データ部分を第3の強度
のビームで走査すること及び(b)水平ラインにおける
現在のラインのデータとその位置に相当する垂直方向の
前回のラインのデータとを比較し、前記(a)と同様に
有意的記録データから無意的記録データに変化するとき
変化直後の無意的記録部分を第3の強度のビームで走査
することである。
【0120】尚、前記シャドウを付する場合、記録情報
の種類(例えば文字情報と画像情報)に関係なく採用し
てもよいが、文字情報を取扱うときにだけこの方式を使
用することが好ましい。この場合は図55のフローチャ
ートに示すように、マイクロプロセッサで「シャドウ」
のフローか否かが判断され、文字情報であれば「シャド
ウ」ONのフローに移行し、文字情報以外のもの(例え
ば画像情報)であれば「シャドウ」を動作させないよう
にして自動的に行わせるようにしている。この場合のコ
マンドは図27に示す「SONFシャドウON/OF
F」である。あるいはパネル部分に「シャドウON/O
FF」スイッチを設けてオペレータが任意に選択できる
ようにしてもよい。
【0121】以上のようなシャドウ方式を用いれば、記
録情報が文字情報である場合には「影」を付すことがで
きるので印字品質を高めることができる。特に高密度ビ
ーム記録時における従来の2値ビーム強度による記録方
式の欠点であった1ドットラインの印字濃度低下による
ラインの「かすれ」を防止でき、この結果1ドットライ
ンの印字濃度が高くなるため、40×40ドット構成等
の高ドットの漢字フォントに対してもその印字品質を高
めることができる。また、ポリゴンミラーの「面振れ」
による感光体上でのビームの垂直方向の振れの許容範囲
を広げることができるためポリゴンミラーの加工がし易
くなり、安価になるという利点もある。
【0122】尚、文字情報以外にも単純な図形情報の場
合にも前記シャドウを施すようにしてもよい。
【0123】次に帯電補正について図37乃至図41及
び図59のフローチャートをも参照して説明する。
【0124】図37は前記帯電用高圧電源回路160内
の一構成例を示すものであり、これは高圧電源ON/O
FF信号S35によって動作制御が行われる電圧制御回
路445と、この電圧制御回路445によって1次側に
周波数出力が印加され、2次側から高圧出力を発生する
昇圧トランス446と、昇圧トランス446の出力を整
流して整流出力を前記帯電チャージャ304に印加する
高圧整流回路447と、帯電チャージャ304に流れる
電流を入力しそれを電圧に変換する電流/電圧変換回路
450と、この電流/電圧変換回路450の出力を一方
の入力とし、制御基準電圧発生回路448の出力を他方
の入力とするオペアンプ449とによって構成されてい
る。前記制御基準電圧発生回路448はアナログ制御信
号S36によって制御され異なる制御基準電圧を出力す
るようになっている。このような構成によれば、制御基
準電圧発生回路448からの出力に基づき電圧制御回路
445の出力周波数が決められ、これに基づいて高圧出
力が発生すると共に、このときの帯電用チヤージャの電
流を電流/電圧変換回路450に印加し、この出力電圧
と基準電圧とをオペアンプ449で比較し、両者が一致
するように制御動作が行われるので出力印加電圧の安定
化が図れる。
【0125】ここで、アナログ制御信号S36の内容に
つき詳細に説明する。
【0126】感光体301は図38に示すように温度変
化によって表面電位が大幅に変化する特性を有する。同
図では横軸に温度を示し縦軸に表面電位変化量ΔVOを
示したものでありドラムの種類451,452,453
によってそれぞれ特性が異なっている。また、図39は
温度25℃のときの各ドラム451,452,453の
ドラム流入電流1Dと表面電位VOとの関係を示す特性
図を示すものであり比例直線となっている。従って表面
電位を一定に保つためにはドラム流入電流IDを変化さ
せればよいことになる。例えば図39における特性45
1のドラムについては800Vの表面電位を保つために
は表面電位変化量ΔVOに対応する流入電流変化量ΔI
D分だけ減算し、特性453のドラムについては表面電
位ΔVO′0に相当する流入電流変化量ΔID′だけ増
加させればよいことが分る(前記感光体の各種特性デー
タは前記RAM107に入っている)。ここで流入電流
IDと出力電流とは図40に示すように対応関係にある
から前記帯電用高圧電源回路160内の制御基準電圧発
生回路44へのアナログ信号(入力電圧)S36を2
V,4V,6Vと変化させてやることによって上記流入
電流IDを調整することができる。図41は、アナログ
入力電流(図15のD/Aコンバータ165の出力電圧
と温度との関係を示すものであり、例えばドラム301
の温度を前記温度センサ342(図14のサーミスタ)
で検知し、温度変化に対応して前記アナログ制御信号S
36を印加してやればよい。
【0127】以上のごとき内容に基づいて前記帯電補正
が行われるわけであるがその動作を図56を基に説明す
る。図14に示したサーミスタ342がドラムの温度を
検知すると、A/Dコンバータ271がディジタル信号
に変換し、データ変換が完了すると温度データDTnと
温度25℃のときのドラムの温度データDT25とを減
算した値DΔTを読取る。次に温度25℃時の基準デー
タDV25を読取り、DV25+DΔVの演算を行い、
その算出結果DVnをD/Aコンバータ165へ出力す
る。そして図45に示したアドレス「6000」のドラ
ム特性データをRAM107を参照してドラム特性NO
を識別し、更にフィードバック誤差データDΔVを読取
る。次に温度25℃時の基準データDV25を読取り、
DV25+DΔVの演算を行い、その演算結果DVnを
D/Aコンバータ165へ出力する。そして帯電用高圧
電源160のアナログ入力にVnを印加する(S36)
と共に帯電用高圧電源160の制御入力信号S35をO
N状態にして補正を行う。温度が変化する毎に上記補正
が繰り返されてドラムの表面電位を一定に保つようにし
ている。
【0128】尚、不揮発性RAM107に記憶されてい
る各種感光体(ドラム)の特性に関してはオペレータが
外部から指定できるようにしている。即ち、図63のフ
ロー図(丸枠Cで示す。)に示すように、ドラム交換か
否かの判別が行われたとき、ドラム交換であればドラム
特性NOをセットすることによりテストキーをONにし
た後不揮発性RAM107のドラム特性NOエリアにド
ラム特性NOの書き込みが行われる。従って、その後は
常に現在使われているドラムの特性が選択され、これに
基づいて補正が行われる。
【0129】以上のような帯電補正が行われると、外部
環境変化及び気体内の温度上昇により感光体の温度が変
化しても感光体の帯電電位は一定に保たれるので、温度
変化に基づく帯電電位の低下,印字濃度の低下あるいは
帯電電位上昇によるかぶり等の不具合の発生を防止で
き、常に鮮明な印字を提供できる。また、この実施例で
は感光体の温度特性を分類した情報をインプット(外部
設定)することにより、それに応じた補正が行われるた
め、きわめて高い精度で帯電特性の温度補正を行うこと
ができる。従って、感光体自体の温度特性のバラツキを
も緩和できることになり、感光体の仕様の範囲を広げる
ことができるという利点もある。
【0130】次に図47乃至図59のフローチャート及
び図60乃至図62のタイムチャートをも参照して本装
置全体の動作を説明する。
【0131】電源ONの後にドアスイッチ129がOF
F、排紙スイッチ336がOFF、マニュアルストップ
スイッチ328がOFF、パスセンサー123がOF
F、温度フューズ130が断となっていないこと、排紙
トレイ384が満杯(FULL)でないか否かが確認さ
れ、更にテストプリントモードか、メンテナンスモード
か、交換モードかが確認される。それぞれが問題なけれ
ばMCリレー131がONになり、定着器ヒーターラン
プ333がON、スキャンモータ312がONとなりタ
イマーA(TIMA)がスタートする。タイマーATI
MAが所定時間t1をカウントすると、ドラムモータ,
現像器モータ等の機構部がONとなり、次にTIMAが
所定時間t2をカウントするとレーザー344がONに
なる。TIMAにより時間t25がカウントされるとレ
ーザーレディか否かが判別され、イエス(Y)であれば
次にTIMA=t26が計時され転写チャージャ,レー
ザー,現像器モーター,現像スリーブバイアスがそれぞ
れOFFとなり、さらにTIMA=t27の時間経過時
にドラムモータ,ヒートローラモータ,除電ランプ,転
写前除電ランプがOFFとなる。次にTIMA=t29
のタイミングでスキャンモータレディ,HSYNCレデ
ィかが判断され、イエス(Y)であればTIMAはスト
ップとなる(以上図47)。
【0132】次に「ステータス4中のトレイフル」の判
別が行われ、「トナーバック交換」の判別,「トナーな
し」か否かの判別が行われ、「トレイフル」であれば排
紙トレイ内の用紙除去後「トレイフル」のフラグを
“0”にし、排紙トレイカウンタをリセットし、「トナ
ーバック交換」であればその状態が元に復帰した段階で
リセットが行われ、トナ一補給の場合も復帰した段階で
リセットが行われる。以上のフローを通過すると次に
「ステータス3」中の「パワーセーブ中」か否かが判別
され、ノー(N)であれば次に「ステータス4」中の
「紙なし」の判別が行われ、イエス(Y)であれば「カ
セット紙なし検知ON」か否かが判別され、ノー(N)
であれば「紙なし」フラグを“0”にし、「定着器レデ
ィ」であれば「ステータスウ工イト中」フラグ“0”に
する。次にIPRDY ON,IPREQONとなり、
「パワーセーブ中」か否か、「紙なし」か否かがそれぞ
れ判別され問題がなければTIMAがスタートする。T
IMA=t01でレジストモータ149が逆転し、TI
MA=t02でレジストモータが停止する。この段階で
紙の先端が給紙ローラに挾持されている。次に「手差
し」か否かが判別され、ノー(N)であれば「IPRN
T ON」か否かが判別され、イエス(Y)であれば
「IPREQ OFF」となる。次にタイマーE(TI
ME)が動作中か否かが判別され、動作中であれば「T
IME=t30」が判別され、イエス(Y)であればT
IMEストップとなり転写チャージャ305,剥離(剥
離)チャージャ306,現像器モータ141,定着器モ
ータ143がそれぞれONになる。「TIME=t3
0」でなければTIMEはストップとなり丸枠Fのフロ
ーに移行する(以上図48)。
【0133】次にTIMAがスタートし、ブレードソレ
ノイド158がONになり、「TIMA=tl」で現像
器モータ141,除電ランプ302,転写前除電ランプ
303,ドラムモータ147それぞれがONとなる。
「TIMA=t2」で転写チャージャ305,定着器モ
ータ143がONとなる。
【0134】「TIMA=t3」で剥離チャージャ30
6がONとなり、次に「TIMA=t4」のときにTI
MAを“0”から再びスタートさせる。次に「手差し」
か否か、カセット上段,下段が判別され、上段であれば
給紙モータ151を正転させて上段給紙を行い、下段で
あれば「TIMA=t5」まで待ってから給紙モータ1
51を逆転させて下段給紙を行う。次に「TIMA=t
5」のときにレーザー344をONさせ、「TIMA=
t6」のときに帯電チャージャ304をONさせる。
「TIMA=t7」でレーザーレディか否かをチエック
し、イエス(Y)であれば「ステータス1」中の「VS
YNCリクエスト」フラグを“1”とする。その後タイ
マーB(TIMB)をスタートさせて丸枠Gのフローに
移行する(以上図49)。
【0135】次に「TIMA=t31」で給紙モータ1
51を停止し、「VSYNCコマンド受取り」を判別
し、イエス(Y)であれば「TIMB<t32」か否か
を判別し、イエス(Y)であればTIMBをストップさ
せ、「ページトップ」,「ページエンドカウンタ」のカ
ウント開始、画像書き込み処理とする。タイマーC,D
(TIMC,D)をスタートさせ、「TIMA=t3
4」でTIMAストップ、給紙モータ151停止をす
る。次に「TIMC/D=t35」でレジストモータ1
49正転、卜ータルカウンタ354ONとし、「TIM
C/D=t36」でトナー濃度の高低を判別する。濃度
が低い場合はトナー補給モータ159をONにする。
「次にページエンド割込」が判別され、イエス(Y)で
あれば画像書込終了IPENDパルスを出力させる。そ
の後各カウンタを+1とし、「卜レイフル」,「ドラム
交換」,「現像剤交換」,「ヒートローラ交換」であれ
ば各状態が表示される。尚、前記「VSYNCコマンド
受けとり」の判別結果が、ノー(N)であれば「TIM
B=t46」で帯電チャージャ304OFF、「TIM
B=t47」でレーザー344,剥離チャージャ304
OFF、「TIMB=t47」でレーザー344,剥離
チャージャ306,現像器モータ141をそれぞれOF
F、「TIMB=t48」で転写チャージャ305,定
着器モータ143をそれぞれOFF、「TIMB=t4
9」でドラムモータ147,除電ランプ302,転写前
除電ランプ303をそれぞれOFF、「TIMB=t5
0」でブレードソレノイド158をOFFとする。又、
前記「TIMB<t32」のフローで、ノー(N)であ
れば次に「TIMB<t33」を判別し、ノー(N)で
あればTIMBストップ、TIMAスタートとする。そ
の後ブレードソレノイド158をONにし、「TIMA
=tl」の段階で現像器モータ141,ドラムモータ1
47,除電ランプ302,転写前除電ランプ303をそ
れぞれONとする。そして「TIMA=t2」のとき転
写チャージャ305,定着器モータ143をONとし、
「TIMA=t3」のとき剥離チャージャ306をON
とする。次に「TIMA=t4」か否かの判別を行な
い、タイマーAを一旦ストップさせ、再びスタートさせ
る。そして、現像器モータ141,転写チャージャ30
5,剥離チャージャ306,定着器モータ143をそれ
ぞれONさせる。「TIMA=t5」でレーザー344
ON,「TIMA=t6」で帯電チャージャ304O
N,「TIMA=t7」でレーザーレディか否かの判別
を行い、イエス(Y)であればTIMAをストップさせ
る(以上図50)。
【0136】次に「トナー満杯検出スイッチ126」O
Nか否かを判別し、ONであれば表示を、ONでなけれ
ば「トナーなし検出スイッチ125」ONか否かが判別
され表示が行われる。次に「手差し1」か否かの判別が
行われ手差しでなければ次に「指定カセット紙なし」の
判別が行なわれ紙がなければその旨の表示と、STPF
(ストップフラグ)を“1”にする。次にタイマーE
(TIME)をスタートさせる。ストップフラグが
“1”であればSTPFを“0”にし、プリントレディ
IPRDYをOFFにする。STPF=1でないときは
「手差し1」か否かの判別が行われ、「手差し1」であ
ればTIMEストップ,マニュアルストップスイッチ3
28OFF,手差し“O”,TIMBストップ,カセッ
ト紙なし検知スイッチONか否かの判別が行なわれ、次
にプリントリクエストIPREQ ONになり、前記図
48の丸枠Iのフローに移行する(以上図51)。
【0137】次に前記各フロー中のタイマー割込みの内
容について図52及び図53を参照して説明する。これ
は各タイマーA,B,C,D,Eがそれぞれ動作中か否
かを判別して、それぞれが動作中のときはカウントアッ
プを行う。ポート入力読取部分で全部の入力情報を読み
取る。そして「TIMC/D=t38」でそのタイマー
をストップさせ、「TIME=t39」か否かを判別
し、以降はタイマーE(TIME)の動作を続行させ、
各時間毎に「トナー補給モータ159」,「レジストモ
ータ149」を停止させる。その次に「TIME=t
4」の後で「TIMA動作中」か否かを判別する(これ
は次の用紙のプリントが行われるかどうかを判断するた
めである)。TIMAが動作中であればTIMEをスト
ップさせる。その後「TIME=t41」で帯電チャー
ジャ304OFF、「TIME=t42]でレーザー3
44,剥離チャージャ306,現像器モータ141をそ
れぞれOFFとする。「TIME=t43」で転写チャ
ージャ305,定着器モータ143をそれぞれOFF、
「TIME=t44」でドラムモータ147,除電ラン
プ302,転写前除電ランプ303をそれぞれOFFに
する(以上図52)。「TIME=t45」でブレード
ソレノイド158OFF,TIMEストップ,「定着器
温度正常か」否かの判別、「定着器温度フューズ段
か」、「スキャンモータ312レディか」、「ドアスイ
ッチ129OFFか」の判別が行われ、それぞれの状態
により、各種処理が行われる。
【0138】次に、前記各フロー中のコマンド割込の内
容について図54を参照して説明する。コマンド割込み
の処理に入ると、「パリテイーエラー」か否かが判別さ
れ、エラーであれば、「ステータスDATA81」のフ
ラッグが“1”となり「不法コマンドエラー」となる。
「パリテイエラー」でなければ「ステータリクエスト」
がSR1〜6の範囲かが判断され、範囲内のときにはそ
のうちのいずれかに対応した出力が発生する。「ステー
タスリクエスト」のいずれにも該当しないと、「トップ
/ボトムマージン」か否かが判断され、そうであれば
「トップ/ボトムマージン」が指定され「ステータスセ
ット」で“1”となり、「DATA21〜11」のいず
れかが指定される。「トップ/ボトムマージン」でない
ときには「手差し指定」か否かが判断され、イエス
(Y)であれば次に手差し表示、紙サイズ表示が行わ
れ、紙サイズレジスタがセットされる。そして手差しス
テータスセットでステータス1となり「DATA41」
フラグが“1”になり、次にステータス4で紙なしフラ
グが“0”となるフローに移行する。「手差し指定」で
ないときには「カセット指定」か否かが判断され、「カ
セット指定」であれば上/下段表示紙サイズ表示が行わ
れ、紙サイズレジスタがセットされ、手差しステータス
リセットとなり、ステータス1となり、DTA41フラ
グ“0”、カセット紙なしか否かが判断され紙なしであ
ればフラグ“1”となる。「カセット指定」ではないと
きは「セレクトランプ点灯」か否かが判断され、オンラ
インのセレクトランプ(外部装置、例えばホスト側から
指定されるもの)点灯か否かが判断され、イエス(Y)
であればセレクトランプ点灯となり、セレクトランブ点
灯でない場合はセレクトランプ消灯か否かが判断され、
イエスであればセレクトランプ消灯となり、ノー(N)
の場合は次のフローに移行する。
【0139】次に図55乃至図58に示すフローチャー
トを説明する。
【0140】図55には前述の「シャドウ方式」以外に
「パワーセーブ」が入っており、「パワーセーブ中」で
あればスキャンモータ312OFF,定着器をパワーセ
ーブ温度にコントロールし、「ステータス3のパワーセ
ーブフラグ1」とし、パワーセーブ解除時にはスキャン
モータ312ON、定着器通常温度にコントロール、
「ステータス3パワーセーブ中フラグ0」とし、「画像
データ転送開始」であれば図56,図57,図58のフ
ローに移行する。
【0141】紙サイズレジスタの読取が行なわれ、指定
紙サイズのトップマージンテーブルデータ(D1)の読
取が行われ、トップ/ボトムマージン指定が5mmか否
か判別され、ノー(N)でトップ/ボトムマージン変更
テーブルデータD2の読取りが行われる。次にトップマ
ージンテーブルデータD1+マージン変更テーブルデー
タD2の演算が行われ、トップマージン調整スイッチ
(図14の442)の内容が読取られる。次にスイッチ
に対応したトップマージン調整テーブルデータD3の読
取が行われ、D1と(D1+D2)の値にマージン調整
テーブルデータD3の加減算が行われ演算結果D4をペ
ージトップカウンタ278にセットする。そして指定紙
サイズのボトムマージンテーブルデータD5が読取ら
れ、トップ/ボトムマージン指定が5mmか否かが判別
され、ノー(N)であればトップ/ボトムマージン変更
テーブルデータD2の読取りが行われ、ボトムマージン
テーブルデータD5とマージン変更テーブルデータD2
との減算が行われ、トップマージン調整スイッチ442
の内容が読取られ、スイッチに対応したトップマージン
調整テーブルデータD3が読取られる。次にD5又は
(D5−D2)の値にマージン調整テーブルデータD3
を加減算し、その演算結果D4をページカウンタ279
にセットする。次に指定紙サイズのライトマージンテー
ブルデータD7の読取が行われ、カセット/手差しの判
別が行われる。カセット選択であれば上段(基準)か否
かの判別が行われ、上段でなければ下段となり、カセッ
ト上段/下段調整スイッチ(図14の440)の内容を
読取り、スイッチに対応したカセット上/下段調整テー
ブルデータD8を読取る。前記D7の値に前記D8を加
減算し、その算出結果D9又は前記D7をライトマージ
ンカウンタ277にセットする。又、手差しが指定され
た場合は、カセット/手差し調整スイッチ(図14の4
41)の内容を読取り、スイッチに対応したカセット/
手差し調整テーブルデータD10を読取り、次に前記D
7の値に調整テーブルデータD10を加減算し、その算
出結果D11をライトマージンカウンタ277にセット
する。
【0142】次に指定紙サイズのレフトマージンテーブ
ルデータD12の読取が行われ、カセット/手差しの判
別が行われ、カセットであれば上段(基準)か否かの判
別が行われ、上段でなければ下段と判断され、カセット
上/下段調整スイッチ440の内容が読取られ、スイッ
チに対応したカセット上/下段調整テーブルデータD8
が読取られる。前記D12の値に前記データD8を加減
算し、その算出結果D13又は前記データD12をレフ
トマージンカウンタ276にセットする。又、手差しで
あれば、カセット/手差し調整スイッチ441の内容を
読取り、スイッチに対応したカセット/手差し調整テー
ブルデータD10を読取り、そのデータD10と前記デ
ータD12の値との加減算を行い、その算出結果D14
をレフトマージンカウンタ276にセットする。
【0143】前述のフロー中カセット用紙印字の詳細は
図60のタイムチャートに示すようになっている。プリ
ント開始信号IPRNTφ(S65)が出るとプリント
開始許可信号IPREQφ(S62)が立上る。その後
現像器モータ141等がONになり、時刻t4〜t8の
間で給紙モータ151が動作してカセット内の用紙を搬
送する。このときレーザーダイオード344は時刻t5
でONとなり、時刻t7からデータの書込みを開始する
(時刻t7〜tllの斜線の期間がデータ書込み期
間)。時刻t9でレジストモータ149が回転し感光体
への書き込みデータが用紙に転写される。データの書き
込みはIPREQφ(S62)が立下る時刻t11まで
行われ、時刻t11経過後時刻t12までレジストモー
タ149は回転し続けて停止する。レーザーダイオード
344はその後時刻t14でOFFとなる。
【0144】図61及び図62は手差し用紙印字の動作
説明のためのタイムチャートである。以下の説明では上
記カセット用紙印字の場合と異なる部分について説明す
る。
【0145】図61及び図62では給紙モータ151を
使用せずにレジストモータ149を逆回転させて給紙ロ
ーラを駆動し、用紙搬送用に用いており、正回転により
レジストローラを駆動するようにしている。また、両者
共に「手差しコマンド」が来てからプリント開始指令I
PREQφ(S62)が立上るようにしている。図61
は「手差しコマンド」が発生する前に手差しガイドに用
紙がセットされた場合を示し、用紙セットによりマニュ
アルフィードスイッチ326がONになるとその後時刻
t01後にレジストモータ149が若干逆回転し用紙の
先端を加え込んだ状態で止まり、「手差しコマンド」が
出てIPREQφ(S62)が立上った時刻で再びレジ
ストモータが逆回転し用紙を転写位置まで搬送して停止
するようになっている。従って「手差しコマンド」を出
す前であればカセットからの用紙への印字も可能であ
る。図59の方は先に「手差しコマンド」が出た後に手
差しガイドに用紙がセットされてマニュアルフィールド
スイッチ326がONになった場合であり、この場合は
所定時間t01経過後にレジストモータ149を連続的
に逆回転させて転写位置まで搬送するようにしている。
尚、いずれの場合もマニュアルストップスイッチ328
がOFFしてから(時刻t20)所定期間経過後の時刻
t21にレジストモータ149が停止となるようにして
いるが、これにより手差しガイドにセットされた用紙が
表示されているサイズよりも長くても「ジャム」が発生
しないこととなる。カセット用紙の場合はサイズが規定
されているのでこのような配慮は必要ない。従って、カ
セット用紙が無くなった場合でも、印字すべき情報のサ
イズよりも大きなサイズの用紙を用意すれば印字を行う
ことができ、また、規格にはないサイズの用紙を用いる
ことも可能となり、装置の利用度が増大する。
【0146】前記図47のフローから移行する丸枠A,
B,Cのフローの内容について図63を参照して説明す
る。
【0147】テストプリントモードが選択されると丸枠
Aのフ口ーに移行し、テストキーを介してプリントモー
ドNOで指定されたプリントの実行が行われる。メンテ
ナンスモードが選択されると丸枠Bのフローに移行し、
テストキーを介して指定されたNOのメンテナンスモー
ドの動作が実行され、交換モードが選択されると丸枠C
のフローに移行し、「ドラム交換か」、「現像剤交換
か」、「ヒートローラ交換か」が判別され、それぞれ
「ドラム特性NOセット」、「現像剤交換NOセッ
ト」、「ヒートローラNOセット」によりテストキーを
介して不揮発生RAM107に対する所定のデータの処
理が行われる。
【0148】図64乃至図66は表示NOとそれぞれの
内容とを対応付けた対応図である。
【0149】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、半導体レ
ーザーの光出力の安定化にあたって精度の向上を図ると
共に、安定化に際して異常電流等が流れることなく半導
体レーザーの故障率を大幅に低減することができる。
【0150】
【0151】請求項記載の発明によれば、半導体レー
ザーの光出力の微小な制御を行うことができるレーザー
制御装置を提供することができる。
【0152】請求項記載の発明によれば、パワー損失
を防止しつつ応答性が良好な状態で半導体レーザーを制
御することができるレーザー制御装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における装置と外部装置との関係を示す
システムブロック図である。
【図2】前記システム図における印字制御部(プリン
タ)の概略断面図である。
【図3】図2におけるレーザースキャナユニットと記録
用感光体との関係を示す概略斜視図である。
【図4】図2における給紙部分を示す概略図である。
【図5】図2における排紙部の一例を示す概略図であ
る。
【図6】本実施例装置の操作パネル部を示す平面図であ
る。
【図7】図6における表示部の拡大平面図である。
【図8】図1のデータ制御部の一例を示すブロック図で
ある。
【図9】データ制御部で取扱われるデータのフォーマッ
ト図である。
【図10】データ制御部で取扱われるデータのフォーマ
ット図である。
【図11】データ制御部内の記録部の領域と用紙との対
応図である。
【図12】データ制御部で取扱われるデータのフォーマ
ット図である。
【図13】図1における印字制御部のブロック図であ
る。
【図14】図13における各検出器の詳細回路図であ
る。
【図15】図13における駆動回路と出力素子の詳細を
示すブロック図である。
【図16】図13におけるモータ駆動回路とレーザース
キャンモータの詳細を示す回路図である。
【図17】図13におけるレーザー変調回路と半導体レ
ーザーを示す詳細回路図である。
【図18】半導体レーザーと光出力との調係を示す特性
図である。
【図19】半導体レーザーと光出力との調係を示す特性
図である。
【図20】図17の回路の動作説明のためのタイムチャ
ートである。
【図21】図13におけるビーム検出回路とビーム検出
器を示す詳細回路図である。
【図22】図21の回路の動作説明のための波形図であ
る。
【図23】前記ビーム検出器の構造の一例を示す図であ
る。
【図24】図21の回路の動作説明のための波形図であ
る。
【図25】図13における印字データ書込制御回路の詳
細回路図である。
【図26】図13におけるインターフェイス回路の回路
図である。
【図27】本実施例装置に用いられるコマンドの略称と
機能との関係図である。
【図28】本実施例装置に用いられるステータスの内容
を示す説明図である。
【図29】図3における記録感光体へのビーム走査位置
及びデータの書込位置等の関係図である。
【図30】図29の用紙サイズを含めた用紙全面の印字
エリア部分を示す平面図である。
【図31】図25の回路の動作説明のためのタイムチャ
ートである。
【図32】図25の回路の動作説明のためのタイムチャ
ートである。
【図33】用紙に印字される印字パターン図である。
【図34】用紙に印字される印字パターン図である。
【図35】図25の回路における露光制御動作を説明す
るための露光位置と露光エネルギー,表面電位及び露光
エネルギーと露光位置の関係を示す特性図である。
【図36】図25の回路における露光制御動作を説明す
るための露光位置と露光エネルギー,表面電位及び露光
エネルギーと露光位置の関係を示す特性図である。
【図37】図15における帯電用高圧電源の詳細ブロッ
ク図である。
【図38】図37の回路の動作を説明するための特性図
である。
【図39】図37の回路の動作を説明するための特性図
である。
【図40】図37の回路の動作を説明するための特性図
である。
【図41】図37の回路の動作を説明するための特性図
である。
【図42】前記図2におけるレーザースキャナユニット
と記録感光体との関係を示す概略図である。
【図43】記録感光体と用紙との関係を示す説明図であ
る。
【図44】前記図5に示した排紙トレイの変形例を示す
側面図である。
【図45】図13における各記録装置内に記録されるデ
ータの詳細図である。
【図46】図13における各記録装置内に記録されるデ
ータの詳細図である。
【図47】本実施例装置の全体動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図48】本実施例装置の全体動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図49】本実施例装置の全体動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図50】本実施例装置の全体動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図51】本実施例装置の全体動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図52】本実施例装置の全体動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図53】本実施例装置の全体動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図54】本実施例装置の全体動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図55】本実施例装置の全体動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図56】本実施例装置の全体動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図57】本実施例装置の全体動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図58】本実施例装置の全体動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図59】本実施例装置の全体動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図60】本実施例装置の動作説明のためのタイムチャ
ートである。
【図61】本実施例装置の動作説明のためのタイムチャ
ートである。
【図62】本実施例装置の動作説明のためのタイムチャ
ートである。
【図63】本実施例装置の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図64】本実施例装置における装置の番号との内容を
示す関係図である。
【図65】本実施例装置における装置の番号との内容を
示す関係図である。
【図66】本実施例装置における装置の番号との内容を
示す関係図である。
【符号の説明】
120 レーザー変調回路 236 アナログスイッチ 259 レーザーダイオード 260 フォトダイオード 257 高周波トランジスタ 344 半導体レーザー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザーの出力を検出する光検出
    手段と、この 光検出手段の出力電流を電圧に変換する電流−電圧
    変換手段と、この 電流−電圧変換手段の出力電圧と基準電圧とを比較
    する比較手段と、この 比較手段の出力に応じて充放電を行う積分回路と、この 積分回路に充電された電圧を電流に変換して半導体
    レーザーに供給する電圧−電流変換手段と 印字データ信号を受信する受信手段と、 この受信手段が受信する印字データに対応して前記半導
    体レーザーを変調する変調手段と、 この変調手段が前記半導体レーザーの変調を行う間、前
    記積分回路への前記比較手段の出力を遮断して、前記積
    分回路の電圧を保持させるスイッチング手段と、 を有することを特徴とするレーザー制御装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体レーザーの光量設定は前記基
    準電圧を可変することにより行うことを特徴とする請求
    項1記載のレーザー制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧−電流変換手段は、半導体レー
    ザーが光発振を起こすしきい値電流以下の電流を前記半
    導体レーザーに流す電流駆動手段を有し、 前記半導体レーザーの変調を行う際には前記電流駆動手
    段を常時駆動させることを特徴とする請求項1記載 のレ
    ーザー制御装置。
JP5789494A 1994-03-28 1994-03-28 レーザー制御装置 Expired - Lifetime JP2609807B2 (ja)

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