JP2609764B2 - Hiv―1ワクチンのための合成ペプチド - Google Patents

Hiv―1ワクチンのための合成ペプチド

Info

Publication number
JP2609764B2
JP2609764B2 JP2507140A JP50714090A JP2609764B2 JP 2609764 B2 JP2609764 B2 JP 2609764B2 JP 2507140 A JP2507140 A JP 2507140A JP 50714090 A JP50714090 A JP 50714090A JP 2609764 B2 JP2609764 B2 JP 2609764B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peptide
hiv
cell epitope
cell
sequence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2507140A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04502013A (ja
Inventor
ユアン チャールズ シーア、ドゥオ
チョン、ペレ
クレイン、マイケル
Original Assignee
コノート ラボラトリーズ リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コノート ラボラトリーズ リミテッド filed Critical コノート ラボラトリーズ リミテッド
Publication of JPH04502013A publication Critical patent/JPH04502013A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2609764B2 publication Critical patent/JP2609764B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/005Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2740/00Reverse transcribing RNA viruses
    • C12N2740/00011Details
    • C12N2740/10011Retroviridae
    • C12N2740/16011Human Immunodeficiency Virus, HIV
    • C12N2740/16211Human Immunodeficiency Virus, HIV concerning HIV gagpol
    • C12N2740/16222New viral proteins or individual genes, new structural or functional aspects of known viral proteins or genes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2740/00Reverse transcribing RNA viruses
    • C12N2740/00011Details
    • C12N2740/10011Retroviridae
    • C12N2740/16011Human Immunodeficiency Virus, HIV
    • C12N2740/16211Human Immunodeficiency Virus, HIV concerning HIV gagpol
    • C12N2740/16234Use of virus or viral component as vaccine, e.g. live-attenuated or inactivated virus, VLP, viral protein

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)によって起
きる後天性免疫不全症候群(AIDS)に対する合成ペプチ
ドワクチンのデザインおよび調製に関する。特に、本発
明は、HIV−1のコアタンパク質、p24の、対T−細胞用
エピトープの同定と特徴づけ、およびHIVに対する効果
的な免疫性を誘導することができる自己(autologous)
(p24)およびいくつかの異種(heterologous)(p24以
外のHIVタンパク質)対B−細胞エピトープを用いて免
疫原性オリゴペプチドを構築するためにこのエピトープ
を利用する方法論に関する。
発明の背景 AIDSは、HIV感染の最終結果であって、この疾患のた
めの治療手段は現在まだなく、したがってHIV特異性ワ
クチンの開発が緊急に要請されている。これまでに、特
定疾患に対する防御抗体が、不活化されたまたは無毒性
株(種)を得るために弱毒化された生物体そのものを用
いなくても、その疾患を起こす生物の特定構成成分を投
与することによって誘導され得ることが証明された。HI
V−1のエンベローブ(envelope)タンパク質(gp160)
は、AIDSに対するワクチンの候補として用いられてき
た。ワクシニアのベクター中に調製されたこの免疫原が
ウイルスを無力化する抗体を誘導できることが示されて
はいるが、全てのワクチン試験は、霊長類を野生型HIV
単離株の攻撃から防御することにおいて失敗した。さら
に、タンパク質gp160の残基735〜752および846〜860の
二つの領域が、キャリアタンパク質に接合されたこれら
ペプチドで免疫された動物において、分裂促進因子に対
する正常ヒトリンパ球の増殖応答を、抑制することが示
された。このペプチドに介在される免疫抑制は、疾患の
病因に関して重要な役割を果たしているかもしれない。
これらの結果もまた、AIDSに対する何らかの合成ワクチ
ンの合理的な設計の必要性を強調している。AIDSに対す
る最良の合成ワクチンの候補の設計においては、強力で
長持ちする交差防御抗体応答を誘導するために、ウイル
ス単離株間に高度に保存された配列を含む免疫原性のき
わめて強いB−細胞を無力化するウイルスエピトープ
(BE)を強力なT−ヘルパー細胞決定因子(T−helper
cell determinant:THD)に結合させる必要がある。ま
た、HIV疾患に対する必要な細胞性免疫を提供するため
に、対HIV特異性細胞障害性T−リンパ球エピトープ(c
ytotoxic T−lymphocyte epitope;CTL)を合成する構造
中に含ませねばならない。
対T−細胞エピトープおよび対B−細胞エピトープの
間の特異的および優先的な空間的位置関係が、タンデム
エピトープが効果的に処理されて免疫原性を発揮するた
めに必要なのかもしれない。したがって、提案される設
計ワクチン中の対T−細胞エピトープおよび対B−細胞
エピトープにおいては、T−およびB−細胞双方のメモ
リーが効果的に引き出されて所望の特異性の抗体が産生
され得るような最適の構造に組み立てられるかどうかを
決定することが重要である。THDは、共通的なものでは
なく、適切な主要組織適合複合体(MHC)クラスII抗原
との関連で提示される場合にのみ免疫学的に機能するこ
とが見出された。対T−細胞エピトープ優性の特徴的な
クラスがある。したがって、合成AIDSワクチンを開発す
るためには、種々のHIVgp160、gag、polおよび他の遺伝
子産生物中の最も効力のあるTHDを確認することが重要
である。gp160タンパク質の多数のTHDおよびBEが完全に
特徴づけされ、gagおよびpolタンパク質の対B−細胞お
よび対T−細胞エピトープが標準的アルゴリズム(algo
rithsm)によって予測されたが、これらエピトープの構
造は実験的に決定されねばならない。近年の研究によっ
て、gag遺伝子産生物がHIV感染に対する免疫応答を引き
出す際に決定的な役割を果たすかもしれないことが示さ
れた。したがって、AIDSの臨床的進行は、gagp24に対す
る循環性抗体の減少を伴っており、免疫優性のgagp17ペ
プチドに対して作られる抗体はインビトロでHIV−1感
染を防御することができる。さらに、B型肝炎ウイルス
のコアTHDは、S表面抗原に対する抗体反応の誘導の補
助においてエンベロープTHDよりも効果的であることが
示された。B型肝炎ウイルス系と同様に、HIV中の有効
なgag−THDの同定が注目された。対T−細胞および対B
−細胞エピトープのための従来の構造予測アルゴリズム
を用いて、本発明者らは潜在的に免疫原性を有する一連
のgagペプチド(表1)を同定して化学的に合成して、
それらのうちの一つ、p24E、の免疫学的性質を広く研究
した。
発明の概要 本発明の一態様に従い、本発明者らは、タンデム(ta
ndem)gag−p24の対T−および対B−細胞エピトープを
含む効力のある合成HIV−1免疫原(HIV−1−p24)を
見出した。フロインドの完全アジュバント中の遊離HIV
−1−p24ペプチドで初回抗原刺激を行ってからフロイ
ンドの不完全アジュバント中の同じペプチドでブースタ
ーしたマウスの近交系においては、ペプチド特異性酵素
免疫法(EIA)による判定による強力な抗HIV−1−p24
抗体による24次免疫応答が誘導された。この抗−ペプチ
ド抗体はイムノブロッティングにおいてウイルスp24タ
ンパク質を認識した。さらに、適当なMHCコンテキスト
(MHC contexst)に提示された該ペプチドは、p24特異
性ネズミT−細胞株に対する著しい刺激性を有すること
が示された。
本発明者らはまた、HIV−1−p24の対T−細胞エピト
ープ、p24E、が異種B−細胞決定因子(例えばエンベロ
ープB−細胞決定因子)に対する抗体応答を仲介し得る
ことを示し、そして抗エンベロープ抗体応答を誘導する
ことができるいくつかの免疫原性キメラp24/gp160オリ
ゴペプチドを構築した。
本発明者らはさらに、対T−および対B−細胞エピト
ープの極性がキメラペプチドの免疫原性に影響するこ
と、および二つのエピトープ間へのリンカーの組み入れ
がペプチドの免疫原性を調節し得ることを示した。
図面の簡単な説明 図1は、p24Eタンパク質の構造を示す略図である。
発明の説明 T−細胞抗原決定基を予測するために、一次配列に基
づいて二つのモデルが最近提唱された。対T−細胞エピ
トープが、ヘリックス構造の一方に親水性基が位置し、
他方に疎水性基が位置するような安定した両親媒性のα
−ヘリックス構造をとり得るタンパク質配列を含む可能
性があることが提唱された(参考文献I)。これとは別
に、一次配列のパターンがT−細胞抗原部位にしばしば
見い出されることが述べられている。このT−細胞結合
主要素は、通常、荷電基またはグリシンとそれに続く二
つまたは三つの疎水性基とそれに続く親水性基からなる
(参考文献2)。
HIV−1−p24タンパク質の潜在的対T−細胞エピトー
プの位置は、構造に関するアルゴリズムによって予測さ
れた(表1)。予測されたp24対T−細胞エピトープの
一つであるp24Eの配列GPKEPFRDYVDRFYKは、単離された
種々のHIV−1株において高度に保存されているもので
あり、図1に示されるような両親媒性α−ヘリックス構
造を有すると考えられる。
p24Eが対T−細胞エピトープを確かに含んでいるとい
うことを示すインビトロ増殖実験の結果を表2に示す。
p24特異性ネズミT−細胞株であるTp241は合成ペプチド
p24Eにのみ応答するが、p24Eの部分配列をそれぞれ含む
TElEまたはTB8ペプチドのいずれに対しても応答しない
ことが見出された。
p24Eの対T−細胞キャリアとしての機能は、p24E(残
基292〜306)を含む非接合オリゴペプチドHIV−1−p2
4、およびgagタンパク質p24の推定上のp24対B−細胞エ
ピトープB(残基307〜316)のそれぞれの免疫原性を研
究することによって示された。HIV−1−p24EおよびB
−p24ペプチドを個々にその量を増加して、フロインド
の完全アジュバントに溶かして、異なる主要組織適合複
合体(MHC)ハプロタイプの5つのマウス近交系に注射
した。3週間後、フロインドの不完全アジュバントに溶
かした初めの半分量のペプチドをマウスにブースター注
射した。チャレンジ後9日目に血清を集めて、ペプチド
特異性IgG抗体の存在を分析した。
表3にまとめた酵素免疫分析の結果は、切り離された
p24対B−細胞エピトープBペプチドが試験した三つの
免疫投与量(4、20および100μg)で免疫原性となら
なかったことを示している。しかし、この対B−細胞エ
ピトープは、p24E(ペプチドHIV−1−p24)のC末端に
結合された場合には免疫原性となる。抗ーHIV−1−p24
IgGの高力価が五つの近交系統のうちの四つの系統、す
なわち、Balb/c(H−2d)、SWR/J(H−2q)、C3H(H
−2kおよびC57BL/6(H−2b)、の免疫されたマウスの
血清中に検出された。C57BL/6およびBalb/cマウスはそ
れらの血清中でのペプチドIgGに対する高力価(それぞ
れ、12000および4000)から判断して最良の応答を示す
ようであり、一方、1/1200のHIV−1−p24に対する力価
を示すSWR/JとC3H系統、および1/150の力価を示すSJL/J
系統は、ペプチドに対して中位および乏しい応答をそれ
ぞれ示した。
対B−細胞エピトープの免疫原性は、Bおよびp24Eペ
プチドの極性に依存することが見出された。対B−細胞
エピトープBがp24EのN末端に結合しているオリゴペプ
チドは、そのB−細胞決定因子に対する抗体応答を誘導
することはできなかった(表3)。
抗HIV−1−p24IgG抗体の特異性は、標的抗原として
組換えp24またはgp41(デュポン社)またはgp160(レプ
リゲン社(Repligen Corp.))を用いるEIAにおいて、B
alb/c(H−2d)抗HIV−1−p24抗血清がp24に対しての
み反応し、他のウイルスタンパク質に対しては反応しな
いことを示すことによって明らかとされた。同じ抗血清
はまた、市販のHIV−1ウエスタンプロッティング細片
(パン・データ・システムズ、バイオ・ラド社(pan.Da
ta Systems、Bio Rad))を用いるイムノブロッティン
グにおいてウイルスp24タンパク質を特異的に認識し
た。したがって、これらの結果は、p24Eが、外来性キャ
リアタンパク質の存在しない状態で自己p24対B−細胞
エピトープに対する抗体応答の産生を誘導するために
「免疫学的な補助」を提供することができる有効な対T
−ヘルパー用エピトープ(Th)であることを示す。
対T−ヘルパーエピトープ(Th)p24Eがまた、異種B
−細胞決定因子に対する抗体応答を仲介することができ
るかどうかを調べるために、発明者らは、p24EのC末端
に縦に直列して連結したHIV−Igp160エンベロープタン
パク質(参考文献3)のアミノ酸残基727〜751(LPTPRG
PNRPEGIEEEGGERDRDRS)を有する非免疫原性対B−細胞
エピトープ配列BE3を含むキメラオリゴペプチドp24E−B
E3を合成した。
HIV−1−p24ペプチドでの免疫のために用いるプロト
コールに従って遊離の上記キメラペプチドで免疫した五
つのマウス近交系(Balb/c、SJL/J、A/J、C3HおよびC57
BL/6)は、表4に示すように、エンベロープ(BE3)に
対する2次抗体応答を生じさせることができた。抗BE3
血清IgGの最高力価(1/1600)は、100μgのp24E−BE3
ペプチドで免疫したBalb/cおよびC57BL/6系統マウスに
おいて得られたが、これはこれら二つのハプロ型がキメ
ラタンパク質に対する最良の応答をするものであること
を示唆する。
発明者らは、対T−細胞エピトープと対B−細胞エピ
トープの間にスペーサー配列を導入して、キメラペプチ
ドBE3−p24Eの免疫原性を調節した。p24E−BE3の場合と
異なり、BE3−p24EペプチドのBE3配列はp24EのN末端に
位置している。このBE3−p24Eペプチドは、試験した五
つの近交系マウス系統種においては免疫原性を示さなか
った(表5)。これとは対照的に、二つのプロリン残基
(PP)が対T−細胞エピトープと対B−細胞エピトープ
との間に挿入されているキメラペプチドBE3−pp−p24E
は免疫原性であり、試験された五つの近交系マウス系統
種(SJL/J、A/J、C57BL/6、Balb/cおよびC3H)において
抗−BE3抗体産生を誘導することができた。以上の結果
を総合すると、T−細胞キャリアとしてp24Eを用いての
BE3の免疫原性の増強は、エピトープの極性に依存する
ことが示唆される。合成構築物の非免疫原性型である場
合の形態、すなわちBE3−p24Eは、エピトープ間にプロ
リン−プロリンのようなリンカーを挿入することによっ
て免疫原性になり得る。
p24Eペプチドはまた、他の異種対B−細胞エピトープ
の免疫原性の増強にも用いられた。キメラペプチドENV
−PP−p24Eおよびp24E−PP−ENVは、プロリン−プロリ
ンリンカーを介して、p24EのNまたはC末端のいずれか
に縦に直列にそれぞれ連結されるエンベロープタンパク
質gp120(参考文献4)のアミノ酸残基256〜273(GIRPV
VSTQLLLNGSLAE)を含む他のHIV−1対B−細胞エピトー
プENVを用いて合成された。構築物p24E−PP−ENVは、EN
Vペプチドに対する体液性応答によって判断して、調べ
た五つの近交系系統種において免疫原性であることが見
出された(表6)。これに対して、ENV−PP−p24Eは、
五つの系統のうち三つのみにおいて免疫原性であった。
これらの結果から、対B−および対T−細胞エピトープ
の極性がキメラペプチドの免疫原性の決定において重大
的要因であることが確認される。
p24Eペプチドのキャリア機能は、他のキメラペプチド
V3A−PP−p24Eの免疫原性を研究することによってさら
に評価された。主要無力化B−細胞エピトープ(参考文
献5)を含むHIV−lgp120における可変ループのV3A配列
NTRKSIRIQRGPGRAFVTIG(残基308〜327)は、近交系マウ
スにおいて免疫原性を示さない(表7)。V3Aペプチド
は、プロリン−プロリンリンカーを介してp24EのN末端
に連結されることによって免疫原性となる。最高の抗−
V3AペプチドIgGの最大力価は、V3A−PP−p24Eで免疫さ
れたSTL/Jマウスの血清中で測定された。
本発明は、以下の実施例によってさらに説明される。
実施例 上記の記載および実施例中で特に記載のないペプチド
合成の方法、酵素免疫分析(EIA)および他の免疫学的
な試験方法は、科学的文献において広く報告されている
もので、当業者によく知られたものである。
実施例I 本実施例はペプチドの合成を説明するものである。表
1に示されたオリゴペプチドを、ABI(Applied Biosyst
ems Inc)430Aペプチド合成機を用いてHIV/LAV単離株に
ついて報告されたアミノ酸配列にしたがって合成した。
固体相合成のプロトコール(protocol)は、ヒスチジン
添加を二重カップリングによって行ったこと以外は、入
手先(メーカー)の説明書に従った。粗ペプチドを、ア
ニソール、チオクレゾールおよび流化ジメチルの存在下
でフッ化水素酸で処理し、続いてジエチルエーテルで沈
澱させることによって樹脂から除去した。このペプチド
を、バイダック(Vydac)C4カラムおよび0.1%のトリフ
ルオロ酢酸中のアセトニトリル濃度勾配を用いる逆相高
速度液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)によって精製
した。アミノ酸分析によって、それぞれの精製ペプチド
のアミノ酸組成が正しいことが示された。
実施例II 本実施例は、p24Eペプチドが機能性対T−細胞エピト
ープであることを示すために用いられる方法を説明する
ものである。
ペプチドHIV−1−p24に特異的なネズミT−細胞株
を、Sia(参考文献6)による既述と同様の方法によっ
て作出した。HIV−1−p24ペプチドの最適濃度(100μg
/ml)を、組換えインターロイキン−2(20u/ml)の存
在下で抗原特異性Balb/cT−細胞株の増殖に用いた。同
一遺伝子系の脾臓細胞によって供給されたp24Eペプチド
のインビトロでのT−細胞株の増殖誘導能は、標準トリ
チウム化チミジンの取り込みを分析することによって判
定され、p24Eが機能性対T−細胞エピトープを含んでい
たことが明確に示された(表2)。加えて、フロインド
のアジュバント中に乳化された遊離p24Eペプチドによる
Balb/cマウスの免疫は、抗p24E抗体応答を誘導しなかっ
た。
実施例III 本実施例は、HIV−1−p24ペプチドおよびキメラオリ
ゴペプチドの免疫原性を試験するために用いるプロトコ
ールを記述するものである。
異なるMHCハプロ型の五つの近交系マウス系統、すな
わち、Balb/c(H−2d)、SJL/J(H−2s)、A/J(H−
2a)、C3H(H−2k)およびC57BL/6(H−2b)を免疫原
性の研究に用いた。各系統からの4匹のマウスをそれぞ
れ4、20または100μgの遊離オリゴペプチドで次のよ
うにして免疫した。フロインドの完全アジュバント(CF
A)中で一定量のペプチドを動物に皮下注射した。これ
に続いて3週間後に、フロインドの不完全アジュバント
(IFA)中に乳化させた同ペプチドの半分量を注射によ
りチャレンジ投与した。チャレンジ後9日目に集めた実
験動物の血清について、標準EIAを用いてペプチド特異
性IgG抗体を分析した。
実施例IV 本実施例は酵素免疫分析(EIA)を用いる抗ペプチド
抗体の試験を説明するものである。
EIAプレート(マキシソープ(Maxisorp)、NUNC、デ
ンマーク)を1μg/ウェルの燐酸緩衝生理食塩水(PB
S。pH7.0)中のHIV−1−p24でコートすることにより抗
−HIV−1−p24抗体の検出のためのEIAを作成した。ペ
プチドの吸着を4℃で一晩行わせた。ペプチド溶液をウ
ェルから吸引して、ウェル当り300μlの2%(w/v)脱
脂乳(カーネーション、英国)を添加して、プレートを
ブロックした。室温で2時間インキュベートした後、洗
浄用緩衝液(0.025%のツイーン20(Bio−rad Laborato
ries、Richmond、CA)を含むPBS、pH7.0)でプレートを
3回洗浄することによってプレートに結合しなかったペ
プチドを除去した。次いで、0.1%脱脂乳を含むPBSを用
いて、試験血清サンプルの50倍希釈液を得た後その各々
の3倍希釈を順次行って、次いでこれらの希釈血清の10
0μlをペプチドコートしたウェルに加えた。血清サン
プルの各希釈を二重に分析した。血清抗−HIV−1−p24
抗体の固定化ペプチドへの結合を、プレートを室温で1
時間インキュベートすることによって行わせた。洗浄用
緩衝液でプレートを3回洗浄することによって結合しな
かった抗体を除去した。次いで、抗−HIV−1−p24IgG
の標的ペプチドとの特異的結合を検出するために、入手
先(メーカー)の処方に従って洗浄用緩衝液で5000倍に
希釈したホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ(Jack
son Lab.)が接合された100μlのヤギ抗−マウスIgG抗
体を、各ウェルに加えた。室温で1時間インキュベート
した後、洗浄用緩衝液でプレートを4回洗浄することに
よって結合しなかった抗体接合体を除去した。100μl
のテトラメチルベンジジン(TMB)と過酸化水素の混合
物(1部のTMBに対して9部の過酸化水素)を加えるこ
とによって結合した接合体の量を分析した。発色を室温
で暗所で10〜15分間行わせて、100μlの1N硫酸の添加
によって停止させた。酵素反応の光学濃度を、タイター
テック・マルチ・スカン(Titertek Multi Skan)分光
光度計(MCC/340型)で450nmで測定した。結果は表3に
示される通りで、力価の平均値の逆数で表されている。
正常マウス血清の力価の逆数は、ハプロ型にかかわら
ず、常に<50であった。
実施例V 本実施例は、抗−HIVエンベロープペプチド抗体の検
出をさらに説明するものである。
抗−エンベロープペプチド抗体を、上記と同様のEIA
で以下の変法を行って検出した。EIAプレートを、PBSに
溶かしたストレプトアビジンの3μg/ウェルでコートし
た。プレートを2%脱脂乳でブロックした後、次いで、
0.1μgのビオチン化(biotinylated)エンベロープペ
プチド(BE3、ENVまたはV3A)をストレプトアビジン−
コートしたウェルのそれぞれに加えた。ビオチン化ペプ
チドのストレプトアビジンへの結合を、2時間室温で行
わせた。結合しなかったペプチドをプレートを3回洗浄
用緩衝液(0.25%のツイーン20を含むPBS、pH7.0)で洗
浄することによって除去した。次いで、抗−エンベロー
プIgG活性を、ストレプトアビジンと結合したビオチン
化ペプチドでコートされている各ウェルに、1%脱脂乳
を含むPBSで連続希釈した試験血清100μlを加えて分析
した。次いで、抗−エンベロープ抗体の結合を、ホース
ラッディッシュ・ペルオキシダーゼに接合させたアフィ
ニティー精製ヤギ抗−マウスIgG抗体を用いて実施例IV
の記載のようにして検出した。結果は表4、5、6およ
び7に示される通りであった。
実施例VI 本実施例はペプチドのビオチン化(biotinylation)
を説明するものである。
100μlのNHS−ビオチン(1mlジメチルホルムアミド
(DMF)に溶かした10mgのNHS−ビオチン)および0.2ml
の1M重炭酸ナトリウムを2mlのDMFまたは6Mグアニジン塩
酸のPBS(pH7.5)溶液のいずれかに溶かした1mgのペプ
チドに加えた。ペプチドを室温で2〜6時間NHS−ビオ
チンと反応させた。修飾の後、ビオチン化ペプチドを逆
相HPLCまたはゲル濾過クロマトグラフィーによって精製
した。
実施例VII 本実施例は、対T−細胞キャリアペプチドとしての対
T−細胞エピトープp24Eの使用を説明するものである。
実施例IIIにおいてHIV−1−p24ペプチドのために
記述されたプロトコールを用いて免疫原性を調べたとこ
ろ、非接合型のキメラペプチドで免疫した五つの近交系
マウス系統(Balb/c、SJL/J、A/J、C3HおよびC57BL/6)
は二次抗−エンベロープペプチド(抗−BE3)抗体反応
を生じさせ得ることが見出された(表4)。
実施例VIII 本実施例は、キメラペプチドの免疫原性を変化させる
ためのプロリン−プロリンリンカーの使用を説明するも
のである。
ペプチドBE3−p24E、および二つのプロリン基を対T
−細胞エピトープと対B−細胞エピトープの間に含むBE
3−PP−p24Eを用いて、実施例IIIに記載と同様にして免
疫原性実験を行った。標的抗原としてビオチン化BE3を
用いるEIAによって、抗−BE3抗体を測定した。結果は表
5に示す通りである。
実施例XI 本実施例は、他の異種対B−細胞エピトープのため
に、T−細胞キャリアとしてp24Eを使用することを説明
するものである。
キメラペプチドENV−PP−p24E、p24E−PP−ENVおよび
V3A−PP−p24Eを用いて、実施例IIIと同様の免疫原性実
験を行った。結果は、それぞれ表6および7に示す通り
である。
実施例X 本実施例は、イムノブロッティング法の使用を説明す
るものである。
合成ペプチドに対してマウスにおいて作られた抗体に
ついて、イムノ−ブロット法を用いてそれらの免疫特異
性を試験した。ニトロセルロース細片に固定化されたHI
V−1ウイルスタンパク質をPan Data System Inc.およ
びBio−radから購入し、それを用いてイムノブロッティ
ングを入手先(メーカー)の説明書に従って行った。マ
ウス血清を1/100の希釈で分析した。
参考文献: 1.Delisi and Bersofsky,P.N.A.S.,82,7048,(1985) 2.Rothbard and Taylor,EMBO,,93(1988) 3.Kennedy et al.,Science,231,556,(1986) 4.Ho et al.,Science,239,1021,(1988) 5.Matsushita et al.,J.Virology,62(6),2107,(198
8) 6.Sia et al.,Immunology,51,755,(1984)
フロントページの続き (72)発明者 チョン、ペレ カナダ国 エル4ジェイ 2エス4 オ ンタリオ州 ソーンヒル ボローズ ス トリート 20 (72)発明者 クレイン、マイケル カナダ国 エム5エイ 3エム2 オン タリオ州 ウィローデイル マンロー ブールヴァード 16 (56)参考文献 特表 昭62−502617(JP,A) 特表 昭63−503227(JP,A) 欧州公開284383(EP,A1) 欧州公開290893(EP,A2)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】HIVに特異的な抗体を引き出すことのでき
    る免疫原性の合成キメラペプチドであって、 (a)HIV−1のgagタンパク質の機能性対T−細胞エピ
    トープであるペプチドp24E(アミノ酸残基292〜306)
    と、 (b)該機能性対T−細胞エピトープに連結された、HI
    V−1のエンベロープタンパク質の対B−細胞エピトー
    プまたはgagタンパク質の対B−細胞エピトープと を有し、 前記対B−細胞エピトープは、前記機能性対T−細胞エ
    ピトープのC末端及びN末端のうちの該対B−細胞エピ
    トープに対して増強された免疫応答が得られる末端に連
    結されている ことを特徴とする合成キメラペプチド。
  2. 【請求項2】前記対B−細胞エピトープがgag蛋白質の
    アミノ酸残基307〜316からなる対B−細胞エピトープで
    あり、該対B−細胞エピトープが前記ペプチドp24EのC
    末端に直接連結してなるHIV−1−p24である請求項1に
    記載の合成キメラペプチド。
  3. 【請求項3】前記対B−細胞エピトープがHIV−1エン
    ベロープタンパク質のアミノ酸残基727から751までのBE
    3配列であり、該BE配列が前記ペプチドp24EのC末端に
    直接連結してなるp24E−BE3である請求項1に記載の合
    成キメラペプチド。
  4. 【請求項4】前記対B−細胞エピトープがHIV−1エン
    ベロープタンパク質のアミノ酸残基727から751までのBE
    3配列であり、該BE配列が−Pro−Pro−からなるリンカ
    ー配列によって前記タンパク質p24EのN末端に連結して
    なるBE3−PP−p24Eである請求項1に記載の合成キメラ
    ペプチド。
  5. 【請求項5】前記対B−細胞エピトープが、HIV−1の
    エンベロープタンパク質のアミノ酸残基256から273まで
    のENV配列であり、該ENV配列が−Pro−Pro−からなるリ
    ンカー配列によって前記タンパク質p24EのN末端または
    C末端に連結してなるp24E−PP−ENVまたはENV−PP−p2
    4Eである請求項1に記載の合成キメラペプチド。
  6. 【請求項6】前記対B−細胞エピトープが、HIV−1 gp1
    20タンパク質の可変ループのアミノ酸残基308〜327から
    なるV3A配列であり、該V3A配列が−Pro−Pro−からなる
    リンカー配列によって前記タンパク質p24EのN末端に連
    結してなるp24E−PP−V3Aである請求項1に記載の合成
    キメラペプチド。
JP2507140A 1989-05-03 1990-05-03 Hiv―1ワクチンのための合成ペプチド Expired - Lifetime JP2609764B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB898910145A GB8910145D0 (en) 1989-05-03 1989-05-03 Synthetic peptides for an hiv-1 vaccine
GB8910145.5 1989-05-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04502013A JPH04502013A (ja) 1992-04-09
JP2609764B2 true JP2609764B2 (ja) 1997-05-14

Family

ID=10656139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2507140A Expired - Lifetime JP2609764B2 (ja) 1989-05-03 1990-05-03 Hiv―1ワクチンのための合成ペプチド

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP0470980B1 (ja)
JP (1) JP2609764B2 (ja)
AT (1) ATE102217T1 (ja)
CA (1) CA2053921C (ja)
DE (1) DE69007099T2 (ja)
DK (1) DK0470980T3 (ja)
ES (1) ES2062521T3 (ja)
GB (1) GB8910145D0 (ja)
WO (1) WO1990013564A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4039925A1 (de) * 1990-12-14 1992-06-17 Behringwerke Ag Ausgewaehlte peptide des gruppenspezifischen antigens (gag) von humanem immundefizienzvirus (hiv), ihre herstellung und verwendung
JPH0748276A (ja) * 1992-03-26 1995-02-21 Inmeru:Kk Hiv感染症予防ワクチンおよびその製造法
GB9208218D0 (en) * 1992-04-14 1992-05-27 British Bio Technology Hybrid particles
JPH08511007A (ja) * 1993-06-09 1996-11-19 コノート ラボラトリーズ リミテッド タンデム合成hiv−1ペプチド
US5693325A (en) * 1994-03-15 1997-12-02 Molecumetics, Ltd. Peptide vaccines and methods relating thereto
DK0787191T4 (da) 1994-10-20 2012-01-30 Pasteur Institut Nukleotidsekvenser af HIV-1 type (eller undertype) O retrovirusantigener
FR2731225B1 (fr) * 1995-03-03 2003-10-31 Pasteur Institut Peptides de glycoproteine transmembranaire d'enveloppe et de proteine de capside du retrovirus humain du type hiv-1 et peptides presentant avec eux une parente immunologique
FR2734281B1 (fr) * 1995-05-18 1997-07-25 Commissariat Energie Atomique Fragments d'acide nucleique derives du genome du virus vih-1, peptides correspondants et leurs applications en tant que reactifs d'evaluation du risque de transmission materno-foetale du vih-1
US5972339A (en) * 1997-11-13 1999-10-26 The General Hospital Corporation Method of eliciting anti-HIV-1 helper T cell responses
US7105164B1 (en) 1998-04-07 2006-09-12 Sanofi Pasteur Limited HIV-specific cytotoxic T-cell responses
US6395714B1 (en) 1999-02-24 2002-05-28 Aventis Pasteur Limited Expressing gp140 fragment of primary HIV-1 isolate
WO2005060993A1 (en) * 2003-12-24 2005-07-07 Leiden University Medical Center Synthetic protein as tumor-specific vaccine
FR2882557A1 (fr) * 2005-02-25 2006-09-01 Centre Nat Rech Scient Epitopes de vih et composition pharmaceutique les contenant
GB0716494D0 (en) * 2007-08-23 2007-10-03 Isis Innovation HIV-2 antigenic peptides

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IE64006B1 (en) * 1984-10-18 1995-06-28 Pasteur Institut Antigens particulary envelope antigens of the virus of lymphadenopathies and of the acquired immune-deficiency syndrome and virus process for producing virus envelope antigens use of said antigens in the preparation of immunogenic compositions or for the diagnosis of the presence of antibodies against this virus
DE3650175T3 (de) * 1985-04-29 2007-09-06 Bio-Rad Laboratories, Inc., Hercules Synthetische antigene zum nachweis von aids.
WO1987002775A1 (en) * 1985-10-24 1987-05-07 Southwest Foundation For Biomedical Research Synthetic peptides and use for diagnosis and vaccination for aids and arc
DE3787002T2 (de) * 1986-12-30 1993-11-25 Us Health Synthetische Peptide, die zelluläre Immunität gegen den AIDS-Virus und dessen Proteine erzeugen.
EP0284383B2 (en) * 1987-03-25 2000-04-05 Genetic Systems Corporation Synthetic antigens for the detection of aids-related disease caused by LAV-2
CA1339363C (en) * 1987-05-01 1997-08-26 Alan Ray Flesher Monoclonal antibodies to specific antigenic regions of the human immunodeficiency virus and methods for use

Also Published As

Publication number Publication date
EP0470980B1 (en) 1994-03-02
CA2053921A1 (en) 1990-11-04
CA2053921C (en) 1999-07-20
DE69007099T2 (de) 1994-06-01
WO1990013564A1 (en) 1990-11-15
GB8910145D0 (en) 1989-06-21
JPH04502013A (ja) 1992-04-09
DK0470980T3 (da) 1994-03-28
EP0470980A1 (en) 1992-02-19
ES2062521T3 (es) 1994-12-16
ATE102217T1 (de) 1994-03-15
DE69007099D1 (de) 1994-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5817318A (en) Synthetic peptides for an HIV-1 vaccine
AU693098B2 (en) Tandem synthetic HIV-1 peptides
EP0245362B1 (en) Synthetic peptides and use for diagnosis and vaccination for aids and arc
US5013548A (en) Production of antibodies to HIV
US5019387A (en) Production of antibodies to HIV
EP0273716B1 (en) Synthetic peptides which induce cellular immunity to the aids virus and aids viral proteins
US6258599B1 (en) Compositions and methods for treating viral infections
JP2609764B2 (ja) Hiv―1ワクチンのための合成ペプチド
WO1990003984A1 (en) Hiv proteins and peptides useful in the diagnosis, prophylaxis or therapy of aids
IE903433A1 (en) Novel peptides associated with the cd4 binding region of¹gp120 and their methods
WO1988000471A1 (en) Composition of matter and method of immunizing against viral causative agents of aids and arc
US5081226A (en) Synthetic peptides sharing sequence homology with the HIV envelope protein
US4956273A (en) Synthetic peptides and method of use for diagnosis and vaccination for AIDS and ARC
US6042831A (en) Human immunodeficiency virus type 1 (HIV-1) GP160 epitopes that are immunologically homologous to epitopes located in the class I major histocompatibility complex (MHC) heavy chain α-1 domain
AU621317B2 (en) Hiv peptides and methods for detection of hiv
EP0246829B1 (en) HTLV-III virus related peptides, antibodies to the peptides, vaccines, passive and active immunization against AIDS virus and diagnostic test for the serological detection of the AIDS virus
US6210873B1 (en) Methods and compositions for the priming of specific cytotoxic T-lymphocyte response
EP0740792A1 (en) Peptomers with enhanced immunogenicity
Estaquier et al. Determination of B-cell epitopes of nef HIV-I protein: immunogenicity related to their structure
AU666160B2 (en) Compositions for eliciting cytotoxic T-lymphocyte responses against viruses
Chong et al. Identification of a potent synthetic HIV1 immunogen compromising gag‐P24 tandem T‐and B‐cell epitopes
Cruz et al. Enhanced immunogenicity and cross-reactivity of HIV-1 V3-peptide and multiple antigen peptides conjugated to distinct carrier proteins
AU2006200454B2 (en) Compositions and methods for treating viral infections
KR100348183B1 (ko) 텐덤합성hiv-1펩티드들
AU6655300A (en) Compositions and methods for treating infections

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

Year of fee payment: 14