JP2607861B2 - 信号形式判定方法 - Google Patents

信号形式判定方法

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JP2607861B2
JP2607861B2 JP7024928A JP2492895A JP2607861B2 JP 2607861 B2 JP2607861 B2 JP 2607861B2 JP 7024928 A JP7024928 A JP 7024928A JP 2492895 A JP2492895 A JP 2492895A JP 2607861 B2 JP2607861 B2 JP 2607861B2
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俊二 尾崎
享 溝田
正人 山下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ソナー等にお
いて、入力信号から形成したパルス信号の変調形式を判
定する信号形式判定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のようなものがあった。ソナー等が目標から放
射されるパルス音等を検知し、パルスの変調形式を推定
する場合、入力信号を一定の時間間隔で周波数分析して
強度が極大となるピーク周波数を測定し、このピークの
時間的連なりとしてパルス信号を形成して、このパルス
信号内での周波数の変化の仕方からパルス信号の変調形
式を判定するという方法が取られている。図2は、従来
の信号形式判定方法を実施するための信号形式判定装置
の機能ブロック図である。この図を参照しつつ従来の信
号形式判定方法を説明する。この信号形式判定装置は、
目標から放射されるパルス音を周囲雑音と共に入力する
入力端子11を有している。入力端子11は、周波数分
析器12の入力側に接続されている。周波数分析器12
は、入力端子11から入力された信号を一定の時間間隔
で周波数分析する手段である。周波数分析器12の出力
側は、周波数分析器12で周波数分析した結果を各周波
数ビン毎に短時間の時定数で積分する短時間積分器13
の入力側に接続されると共に、周波数分析器12で周波
数分析した結果を各周波数ビン毎に長時間の時定数で積
分する長時間積分器14の入力側に接続されている。
【0003】短時間積分器13及び長時間積分器14の
各出力側は、ピーク検出器15の入力側に接続されてい
る。ピーク検出器15は、短時間積分器13から送られ
た短時間積分結果及び長時間積分器14から送られた長
時間積分結果に基づいて強度が極大となるピークを検出
する手段である。ピーク検出器15の出力側は、入力端
子11から入力する入力信号を分析してピーク検出器1
5で検出されたピークに対応する正確な周波数を測定す
る周波数精測器16に接続されている。又、ピーク検出
器15の出力側は、ピーク検出器15から送られたピー
ク検出情報及び周波数精測器16から送られた周波数情
報により、同一パルスの成分と判断されるピークの時間
的連なりからパルスを形成するパルス形成器17の入力
側に接続されている。パルス形成器17の出力側は、パ
ルス形成器17で形成されたパルス信号の周波数変化の
仕方を線形回帰により推定する勾配推定器18の入力側
に接続されている。勾配推定器18の出力側は、勾配推
定器18で推定されたパルス信号の周波数変化の勾配値
と、予め設定された閾値とからパルス信号の変調形式を
判定するパルス判定処理器19の入力側に接続されてい
る。パルス判定処理器19の出力側は、パルス信号の各
種パラメータの出力端子20に接続されている。
【0004】次に、この信号形式判定装置の動作を説明
する。入力端子11から入力された広帯域成分を含んだ
入力信号は、周波数分析器12で一定時間間隔dtでサ
ンプリングされ、周波数分析される。周波数分析の方法
としては、例えば、FFT(Fast Fourier Transform、
高速フーリエ変換)等の方法がある。即ち、入力端子1
1からの入力信号をx(t)とし、その離散形を次の
(1)式で表す。 x(ti ),ti =t0 +i・dt ・・・(1) 但し、 i=0,1,・・・ 一定時間間隔Δt毎に周波数分析結果を出力するものと
し、分析周期kにおける周波数サンプルfn の周波数分
析出力信号を次の(2)項のように表す。 X(fn ;k) ・・・(2) 但し、 n=0,1,・・・,N−1 周波数分析結果Y(fn ;k)は、実部と虚部との二乗
和の形にして次の(3)式で表す。 Y(fn ;k)=|X(fn ;k)|2 ・・・(3) この周波数分析結果Y(fn ;k)は、短時間積分器1
3及び長時間積分器14へ送られる。
【0005】短時間積分器13では、周波数分析器12
から送られた周波数分析結果Y(fn ;k)を予め設定
された短時間の積分時定数τ1 で周波数ビン毎に積分
し、その結果をピーク検出器15に送る。一方、長時間
積分器14では、周波数分析器12から送られた周波数
分析結果Y(fn ;k)を予め設定された長時間の積分
時定数τ2 (但し、τ2 ≫τ1 )で周波数ビン毎に積分
し、その結果をピーク検出器15に送る。短時間積分器
13の積分時定数τ1 は、積分結果が入力信号の特徴を
失わないように短く設定され、長時間積分器14の積分
時定数τ2 は、ピーク検出器15のピーク検出における
背景の平均レベルを推定するために長く設定される。積
分は、有限の時間窓を用いてもよいし、瞬時値の影響が
指数関数的に減少する無限の時間窓を用いてもよい。例
えば、無限の時間窓を用いた場合、次の(4)式の形で
積分処理を実行する。 Y1 (fn ;k)=α・Y(fn ;k) +(1−α)・Y1 (fn ;k−1) Y2 (fn ;k)=β・Y(fn ;k) +(1−β)・Y2 (fn ;k−1)・・・(4) 但し、 Y1 ;短時間積分器3の出力信号 α;積分時定数τ1 から定められる定数 Y2 ;長時間積分器4の出力信号 β;積分時定数τ2 から定められる定数 ピーク検出器15は、短時間積分器13及び長時間積分
器14から各積分結果を入力し、次の(5)式に示すよ
うに両者の出力信号の比を予め定めた閾値γと比較す
る。 Y1 /Y2 ≧γ ・・・(5) この(5)式が成立し、かつ周波数軸上でピークになっ
ている場合には、ピーク検出器15は、この周波数近傍
にパルス信号の周波数成分が存在すると判断し、周波数
ビンの中心周波数fnp(k)又は周波数ビン番号n
(k)を周波数精測器16へ送り、又、周波数ビン番号
n(k)をパルス形成器17へ送る。
【0006】周波数精測器16では、入力端子11から
入力した入力信号を詳細に周波数分析し、ピーク検出器
15から送られた中心周波数fnp(k)又は周波数ビン
番号n(k)に基づいてピーク周波数を精測し、その精
測値F(k)をパルス形成器17へ送る。ピーク周波数
の精測方法としては、例えば、周波数精測器16での周
波数分析結果の中から中心周波数fnp(k)に最も近い
周波数をもつ極大点を抽出し、この極大点及びその両隣
の周波数ビンの周波数分析結果から放物線補間により算
出する方法がある。パルス形成器17では、ピーク検出
器5からの周波数ビン番号n(k)及び周波数精測器1
6からの精測値F(k)を入力し、周波数ビン番号n
(k)に基づき、時間的かつ周波数的に連続したピーク
の時間的連なりを1つのパルス信号として形成する。こ
の方法としては、例えば、連続した分析周期に生じたピ
ークの周波数ビン番号n(k)と周波数ビン番号n(k
−1)とを比較し、その差が予め定めた基準値以下であ
れば同一パルスの要素と見做す方法がある。又、(k−
1)までの分析周期のデータから同一パルスと見做され
るピーク値の連なり(以下、トラックという)を形成
し、トラック内の周波数又は周波数ビンの時間的な変化
の仕方から分析周期kにおける精測値F(k)又は周波
数ビン番号n(k)を予測し、予測値と実際に得られた
値との比較により同一パルスに属するピークか否かを判
断する方法もある。
【0007】パルス形成器17は、同一パルスと見做せ
るピーク値の連なりを形成すると、その周波数精測値の
組F(k),k=m,・・・,m+L−1(m;ピーク
値の連なりの頭の分析周期の番号、L;ピーク値の連な
りの個数)を勾配推定器18へ出力する。勾配推定器1
8では、パルス内の周波数変化の仕方を次の(6)式で
表す。 F(t)=F0 +dF(t−tm ) ・・・(6) 但し、 tm ;ピークの連なりの頭の分析周期mの中心時刻 F0 ;初期周波数 dF;周波数勾配 上記(6)式で表したときの初期周波数F0 と周波数勾
配dFとを、パルス形成器17から送られた周波数精測
値F(k)の組から、次の(7)式及び(8)式により
推定する。
【数1】
【数2】 但し、 k=m,・・・,m+L−1、 m;ピーク値の連なりの頭の分析周期の番号 L;ピーク値の連なりの個数 (7)式を解くと次の(9)式が得られる。 F0 =(BC−AD)/(LB−A2 ) dF=(LD−AC)/(LB−A2 ) ・・・(9) 尚、入力端子11からパルス形成器17までの動作がパ
ルス信号形成処理である。勾配推定器18は、初期周波
数F0 と周波数勾配dFとを算出すると、これらの値を
パルスの時間幅ΔT=(tm+L-1 −tm )とともにパル
ス判定処理器19へ出力する。パルス判定処理におい
て、パルス判定処理器19では、勾配推定器18から入
力した各パラメータを用いて周波数勾配dF又はパルス
信号内の周波数変化幅ΔF=dF・ΔTを予め定めた閾
値と比較し、パルス信号が一定周波数の正弦波(Pulsed
Continuous Wave、以下、PCWという)であるか或い
は周波数が時間と共に線形に変化する周波数変調波(Li
near Frequency Modulation 、以下、LFMという)で
あるかを判定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
信号形式判定方法では、次のような問題点があった。即
ち、入力端子11からPCWやLFM以外の過渡音が入
力された場合にも、パルス判定処理器19は、それをP
CW又はLFMとして判定してしまうという問題点があ
った。特に、広い周波数帯域をもつ衝撃音や生物音等が
入力端子に入力された場合、ピーク周波数の時間的変化
が大きいので、周波数勾配dFやパルス内の周波数変化
幅ΔFが大きく推定されてLFMと見做されることがあ
り、誤った判断となることがある。本発明は、以上述べ
たパルス判定処理器19がPCWやLFM以外の信号を
PCWやLFMとして判定してしまうという問題を解決
するために、周波数勾配の推定値の信頼性に対する判断
機能を設け、広い周波数帯域をもつ過渡音をPCWやL
FM以外の不明信号として判定し、衝撃音や生物音等の
雑音による誤認を除去する信号形式判定方法を提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記課題を
解決するために、入力信号を一定の時間間隔毎に周波数
分析して強度が極大となるピーク周波数を求め、かつ該
ピーク周波数の時間的連なりとしてパルス信号を形成す
るパルス信号形成処理と、前記パルス信号の周波数の時
間変化を1次関数で近似して該1次関数の時間勾配又は
変化幅に基づいて該パルス信号がPCWか或いはLFM
かを判定するパルス判定処理とを、施す信号形式判定方
法において、次のような処理を行っている。即ち、前記
ピーク周波数の測定値の前記1次関数に対する残差の二
乗和を算出する推定残差算出処理と、残差の二乗和と、
予め定めた基準値と前記パルス信号形成処理により検出
されたピークの連なりの個数とから計算される残差の二
乗和の許容値とを比較してパルス判定処理の判定結果を
採用するか或いは棄却するかを判定する残差比較処理と
を、行うようにしている。
【0010】
【作用】本発明によれば、以上のように信号形式判定方
法を構成したので、パルス信号形成処理において、入力
信号を一定の時間間隔毎に周波数分析して強度が極大と
なるピーク周波数を求め、かつ該ピーク周波数の時間的
変化を表すパルス信号を形成する。次に、パルス判定処
理において、前記パルス信号の周波数の時間的変化を1
次関数で近似して該1次関数の時間勾配又は変化幅に基
づいて該パルス信号がPCWか或いはLFMかを判定す
る。推定残差算出処理において、前記ピーク周波数の測
定値の前記1次関数に対する残差の二乗和を算出する。
更に、残差比較処理において、前記残差の二乗和と、予
め定めた基準値と前記パルス信号形成処理により検出さ
れたピークの連なりの個数とから計算される残差の二乗
和の許容値とを比較してパルス判定処理の判定結果の信
頼性について判定し、前記パルス判定処理の判定結果に
基づいてパルス信号がPCWやLFMであると見做すか
或いはPCWやLFMに属さない不明の信号と見做すか
を判断するようにしている。従って、前記課題を解決で
きるのである。
【0011】
【実施例】先ず、本実施例の基礎となっている原理を説
明する。パルス信号の周波数の時間的変化についての観
測値F(tk )(但し、k=m,・・・,m+L−1)
を(6)式で近似した場合、推定残差の二乗和Gは次の
(10)式で表される。
【数3】 (10)式中の観測値F(tk )の二乗和Hは次の(1
1)式で表される。
【数4】 パルス信号がPCWかLFMであったとすると、パルス
信号内での周波数の時間的変化は、従来の(6)式で表
わされ、(10)式で表される推定残差の二乗和Gは非
常に小さくなる。ところが、入力信号が広帯域の衝撃音
や生物音の場合、ピーク周波数は時間に対して線形には
変化せず、(10)式で表される推定残差の二乗和Gは
大きい値をもつ。
【0012】ここで、パルス信号がPCWかLFMであ
る場合、(10)式の推定残差の二乗和Gの期待値E
(G)は、次の(12)式で表される。 E(G)=L・σf 2 ・・・(12) 但し、 L;パルス信号に属するピークデータの個数 σf 2 ;各ピークの周波数推定値の誤差分散 このσf 2 の値は、ピーク検出の閾値γ、周波数分析器
12での周波数分析幅、周波数精測器での周波数分析等
により変化する。従って、これらの値を基にピーク周波
数推定誤差分散の許容値σmax 2 を定め、(10)式の
推定残差の二乗和Gの許容値Gmax を次の(13)式で
表す。 Gmax =L・σmax 2 ・・・(13) 更に、次の(14)式に示すように、推定残差の二乗和
Gが許容値Gmax よりも大きくなった場合にパルス信号
の変調形式を不明とすれば、入力信号中の広帯域の衝撃
音や生物音を誤ってPCWやLFMと判定する可能性が
大幅に低減する。 G>Gmax ・・・(14) 図1は、本発明の実施例の信号形式判定方法を実施する
ための信号形式判定装置の機能ブロック図であり、従来
の図2と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0013】この信号形式判定装置では、従来の図2中
の勾配推定器18の出力側に、パルス形成器17の出力
信号に基づいて勾配推定の推定残差の二乗和を計算する
推定残差算出器20が接続されている。又、パルス形成
器17の出力側には、パルス形成器17の出力信号に基
づいて残差判定の基準値を生成する基準値生成器21が
接続されている。基準値生成器21の出力側には、推定
残差算出器20から送られた推定残差の二乗和と基準値
生成器21から送られた基準値とを比較する残差比較器
22が接続されている。残差比較器22の出力側には、
パルスの各種パラメータの推定結果を出力する出力端子
23が接続されている。尚、この信号形式判定装置中の
各構成要素2〜22は、個別回路で構成されるか或いは
コンピュータを用いたプログラムで実現される。
【0014】次に、図1の動作を説明する。この信号形
式判定装置では、入力端子11から周波数精測器16ま
での動作は従来と同一であるが、パルス形成器17以降
の動作が異なっている。即ち、パルス信号形成処理にお
いて、パルス形成器17は、同一パルスと見做せるピー
ク値の連なりを形成すると、ピーク値の連なりの個数
L、分析周期kの中心時刻tk 、及び周波数精測値の組
F(k),k=m,・・・,m+L−1(m;ピーク値
の連なりの頭の分析周期の番号、L;ピーク値の連なり
の個数)を勾配推定器18及び推定残差算出器20へ出
力すると共に、ピーク値の連なりの個数Lを基準値生成
器21へ出力する。勾配推定器18では、パルス信号内
の周波数変化の仕方を(6)式で表し、パルス形成器1
7からの精測値F(k)から、(7)式及び(8)式に
より初期周波数F0 と周波数勾配dFとを推定する。勾
配推定器18は、初期周波数F0 と周波数勾配dFとを
算出すると、これらの値をパルス信号の時間幅ΔT=
(tm+L-1 −tm )とともにパルス判定処理器19へ出
力する。又、初期周波数F0 、周波数勾配dF、及び
(8)式中のCを推定残差算出器20へ出力する。パル
ス判定処理において、パルス判定処理器19では、勾配
推定器18から入力した初期周波数F0 、周波数勾配d
F、及びパルス信号の時間幅ΔTの各パラメータを用い
て周波数勾配dF又はパルス内の周波数変化幅ΔF=d
F・ΔTを予め定めた閾値と比較し、パルス信号がPC
WであるかLFMであるかを判定する。この判定結果
は、初期周波数F0 及び周波数勾配dFの推定結果と共
に残差比較器22へ出力する。
【0015】推定残差算出処理において、推定残差算出
器20では、パルス形成器17からピーク値の連なりの
個数L及び精測値F(k)(但し、k=m,・・・,m
+L−1)を入力し、(11)式により観測値F
(tk )の二乗和Hを計算し、この観測値F(tk )の
二乗和Hと勾配推定器18から入力した初期周波数
0 、周波数勾配dF、及び(8)式中のCとを用い
て、(10)式により推定残差の二乗和Gを算出して残
差比較器22へ出力する。基準値生成器21では、パル
ス形成器17からピーク値の連なりの個数Lを入力し、
予め設定されている周波数推定誤差分散の許容値σmax
2 から、(13)式により推定残差の二乗和Gの許容値
max を算出して残差比較器22へ出力する。残差比較
処理において、残差比較器22では、推定残差算出器2
0からの推定残差の二乗和Gと基準値生成器21からの
許容値Gmax とを比較し、次の判定基準(a)及び
(b)に基づいてパルス信号の形式を判定し、中心周波
数や勾配等の推定結果と共に出力端子23から出力す
る。 (a)G>Gmax のとき;パルス信号の形式を不明とす
る。 (b)G≦Gmax のとき;パルス信号の形式をパルス判
定処理器19で判定したとおりとする。
【0016】以上のように、本実施例では、パルス信号
内での周波数の時間変化特性の観測値F(tk )に対し
て推定残差の二乗和Gを求め、推定残差の二乗和Gが許
容値Gmax を越えた場合にパルス信号の信号形式を不明
としてPCWやLFMと区別するようにしたので、パル
ス判定処理器19がPCWやLFM以外の信号をPCW
やLFMとして判定して入力信号中の衝撃音や生物音等
の雑音がPCWやLFM等の信号音に統合される可能性
が大幅に低減され、目標の信号音を正しく分析する追尾
システムを構成できる。尚、本発明は上記実施例に限定
されず、例えば、目標から放射されたレーダ信号を受信
するシステム等にも応用が可能である。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、パルス信号内での周波数の時間的変化の推定値の
信頼性に対する判断機能を設けて周波数の時間変化特性
の観測値に対して推定残差の二乗和を求め、推定残差の
二乗和が許容値を越えた場合に信号特性を不明としてP
CWやLFMと区別するようにしたので、入力信号中の
衝撃音や生物音等の雑音がPCWやLFM等の信号音に
統合される可能性が大幅に低減され、目標の信号音を正
しく分析する追尾システムを構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す信号形式判定方法を実施
するための信号形式判定装置の機能ブロック図である。
【図2】従来の信号形式判定方法を実施するための信号
形式判定装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
11 入力端
子 12 周波数
分析器 13 短時間
積分器 14 長時間
積分器 15 ピーク
検出器 16 周波数
精測器 17 パルス
形成器 18 勾配推
定器 19 パルス
判定処理器 20 推定残
差算出器 21 基準値
生成器 22 残差比
較器 23 出力端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 正人 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 屋内 伸治 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−64080(JP,A) 特開 平5−134025(JP,A) 特開 昭64−1996(JP,A) 特開 昭61−91579(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を一定の時間間隔毎に周波数分
    析して強度が極大となるピーク周波数を求め、かつ該ピ
    ーク周波数の時間的連なりとしてパルス信号を形成する
    パルス信号形成処理と、 前記パルス信号の周波数の時間変化を1次関数で近似し
    て該1次関数の時間勾配又は周波数変化幅に基づいて該
    パルス信号が一定周波数の正弦波か或いは周波数が時間
    と共に線形に変化する周波数変調波かを判定するパルス
    判定処理とを、 施す信号形式判定方法において、 前記ピーク周波数の測定値の前記1次関数に対する残差
    の二乗和を算出する推定残差算出処理と、 前記残差の二乗和と、予め定めた基準値と前記パルス信
    号形成処理により検出されたピークの連なりの個数とか
    ら計算される残差の二乗和の許容値とを比較して前記パ
    ルス判定処理の判定結果を採用するか或いは棄却するか
    を判定する残差比較処理とを、 行うことを特徴とする信号形式判定方法。
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