JP2607612Y2 - スポット型カソード装置 - Google Patents

スポット型カソード装置

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JP2607612Y2
JP2607612Y2 JP1993063739U JP6373993U JP2607612Y2 JP 2607612 Y2 JP2607612 Y2 JP 2607612Y2 JP 1993063739 U JP1993063739 U JP 1993063739U JP 6373993 U JP6373993 U JP 6373993U JP 2607612 Y2 JP2607612 Y2 JP 2607612Y2
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cathode
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郁夫 若元
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子ビーム発生装置等
に適用されるスポット型カソード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスポット型カソードについて、図
を用いて説明する。図において、カソード01の電
子放出対象面02の側面部には、図示しない電子ビーム
発生装置内へカソード01を設置するための支持用ピン
8が取り付けられている。また、カソード01の電子放
出対象面02の裏面側には、カソード01から一定距離
の位置にカソード加熱用フィラメント3が設置されてい
る。
【0003】上記において、カソード加熱用フィラメン
ト3はフィラメント用電源4からの通電により加熱され
て輻射熱を発生し、カソード加熱用フィラメント3とカ
ソード01間には電子衝撃用電源5からの電圧の印加に
より電子衝撃を生ずる。
【0004】上記カソード01は、この輻射熱と電子衝
撃により加熱され、当該部の温度に応じた量の電子6を
放出する。この電子6を図示しない電子ビーム発生装置
内の電子光学系を用いて集束させることにより電子ビー
ムを得ていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来のスポット型カソ
ードにおいては、電子引き出し電極からの電界の影響が
及ぶ領域内における電子放出対象面の側面部からも電子
放出が生じていた。
【0006】この側面部から放出される電子は、その出
射角を電子放出対象面に垂直な方向に対して角度を持つ
こと(大きいものが主体となる)、及び周辺部の放出電
子密度を高くすることから、得られる電子ビームはエミ
ッタンスが大きく且つ輝度分布がビーム縁周部で高いも
のとなり、電子ビームの集束性向上の阻害要因となる。
本考案は上記の課題を解決しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)本考案は、円柱形
状のカソードを有し、前記カソードの一方の円形状側面
が加熱されることにより他方の円形状側面から熱電子を
放出するスポット型カソード装置において、中空円筒型
のグラファイト性の成形用型を利用し、同成形用型内で
ホットプレス法により成形されたカソードを備えると共
に同カソードが当該成形用型に固着した状態で該成形用
を切削加工することにより形成されたカソードホルダ
を備え、前記カソードの一方と他方の円形状側面が前記
カソードホルダと同一平面を形成することを特徴として
いる。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】上記考案(1)において、カソードホルダが加
熱されると、熱伝導によりカソードが加熱され、所定の
面から電子ビームを放出する。
【0012】上記カソードホルダは、また、カソードは
側部にカソードホルダが設けられているため、その側面
からの電子放出は阻止される。そのため、カソードから
の電子ビームは低エミッタンスで縁周部が低ビームの強
度分布のものが得られ、電子ビームの集束性向上に寄与
し得るものとなる。
【0013】上記考案()においては、円板状のカソ
ードの外周面が中空円筒型のグラファイト性のカソード
ホルダの内面にホットプレス法により固着されているた
め、カソードとカソードホルダ間の熱伝導性は、その性
能が一層向上する。
【0014】
【0015】
【0016】
【実施例】まず、本考案の前提となる参考例を図1によ
り説明する。図1において、1は電子放出対象面2を有
するカソードであり、7は同カソード1の材料よりも高
仕事関数の材料が用いられ支持用ピン8が配設され溶接
部13が設けられて形成された凹型形状のカソードホル
ダであり、その溝部には上記カソード1が固定されてお
り、その下方にはカソード加熱用フィラメント3が配設
されている。
【0017】なお、カソード1とカソードホルダ7の材
質は、高温で反応性が低い組み合わせとする必要があ
る。例えば、カソード1の材料にLaB6 を選択した場
合には、カソードホルダ7の材料はグラファイト、Mo
等にする必要がある。
【0018】上記において、カソード加熱用フィラメン
ト3からの輻射熱及び電子衝撃によりカソードホルダ7
が加熱され、このカソードホルダ7からの熱伝導により
カソード1が加熱される。
【0019】この場合、カソードホルダ7の側面部はカ
ソード1の電子放出対象面2よりも若干高い温度となっ
ているが、当該部はカソード1よりも高い仕事関数であ
るために電子6は放出されない。また、カソード1の電
子放出対象面2の側面にはカソードホルダ7が設けられ
ているため、そこからの電子6の放出は生じない。この
ため、電子6放出は、カソード1の電子放出対象面2か
らのみとなる。
【0020】従って、カソード1から得られる電子ビー
ムはエミッタンスの小さいものとなり、また、ビーム強
度分布はほぼガウス分布に近いものが得られる。このた
め、図示しない電子ビーム発生装置内の電子光学系を用
いて電子ビームを集束させることにより、従来のカソー
ドを用いたものよりも高輝度の電子ビームを得ることが
できる。
【0021】次に、上記図1で説明した参考例を改良し
本考案の実施例を図2(a),(b)により説明す
る。図2(a)に示す本実施例は、下方にカソード加熱
用フィラメント3が設けられたカソード1a、および同
カソード1aの側部に固着されリング状のカソードホル
ダ7aを備えている。
【0022】本実施例の装置の製造については、図2
(b)に示すようにホットプレス法によるもので、カソ
ード材料を中空円筒型のグラファイト性成形用型11内
で型材スペーサ12により圧縮し、同成形用型11の内
面にその外周面を固着させた後、同成形用型11の上下
部を切削加工14により除去してカソードホルダ7aと
する等の方法がある。
【0023】上記実施例の場合、カソードホルダ7とカ
ソード1間は単なる機械的な場合のみによるため、両者
間の熱伝導性が低い場合があるが、本実施例の場合はカ
ソード1aの側部がカソードホルダ7aの内面に固着さ
れているため、上記参考例に比べて熱伝導性を向上させ
ることができる。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【考案の効果】本考案のスポット型カソード装置は、カ
ソードの外周面にグラファイト性の材料よりなるカソー
ドホルダを設け、カソードの所定の面から放出される電
子ビームを低エミッタンスで縁周部が低ビームの強度分
布のものとすることによって、電子ビームの集束性向上
に寄与し、高輝度の電子ビームを得ることができるもの
とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の前提となる参考例に係る装置の説明図
である。
【図2】本考案の実施例の説明図で、(a)は装置、
(b)は製造工程の説明図である。
【図3】従来の装置の説明図で、(a)は側面図、
(b)は(a)のA−A矢視図である。
【符号の説明】
1,1a カソード 2 電子放出対象面 3 カソード加熱用フィラメント 6 電子 7,7a カソードホルダ 11 成形用型 12 型材スペーサ 13 溶接部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−147255(JP,A) 特開 昭56−106334(JP,A) 特開 昭57−63744(JP,A) 特開 昭53−114660(JP,A) 特開 昭63−32846(JP,A) 特開 昭63−88738(JP,A) 特公 昭56−38029(JP,B2) 特公 昭62−45659(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 1/15 H01J 1/20 H01J 1/26 H01J 1/28 H01J 9/04 - 9/06 H01J 37/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱形状のカソードを有し、前記カソー
    ドの一方の円形状側面が加熱されることにより他方の円
    形状側面から熱電子を放出するスポット型カソード装置
    において、中空円筒型のグラファイト性の成形用型を利
    用し、同成形用型内でホットプレス法により成形された
    カソードを備えると共に同カソードが当該成形用型に固
    着した状態で該成形用型を切削加工することにより形成
    されたカソードホルダを備え、前記カソードの一方と他
    方の円形状側面が前記カソードホルダと同一平面を形成
    することを特徴とするスポット型カソード装置。
JP1993063739U 1993-11-29 1993-11-29 スポット型カソード装置 Expired - Fee Related JP2607612Y2 (ja)

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