JP2607563Y2 - 排気ガス浄化用フィルタ− - Google Patents
排気ガス浄化用フィルタ−Info
- Publication number
- JP2607563Y2 JP2607563Y2 JP1992073105U JP7310592U JP2607563Y2 JP 2607563 Y2 JP2607563 Y2 JP 2607563Y2 JP 1992073105 U JP1992073105 U JP 1992073105U JP 7310592 U JP7310592 U JP 7310592U JP 2607563 Y2 JP2607563 Y2 JP 2607563Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust gas
- filter
- sealing film
- film thickness
- honeycomb
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、ディ−ゼルエンジン等
の内燃機関から排出されるガス中に含まれるパティキュ
レ−トを除去するための排気ガス浄化用フィルタ−に関
し、特にパティキュレ−トによる目詰まり防止した排気
ガス浄化用フィルタ−に関する。
の内燃機関から排出されるガス中に含まれるパティキュ
レ−トを除去するための排気ガス浄化用フィルタ−に関
し、特にパティキュレ−トによる目詰まり防止した排気
ガス浄化用フィルタ−に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の排気ガス浄化装置として
は、内燃機関の排気側に連通する通路を備えたケ−シン
グ内に多孔質セラミック焼結体によって一体形成された
ハニカム状の触媒担体と、その触媒担体に担持された触
媒成分とからなるフィルタを配置し、内燃機関とフィル
タとの間にバ−ナ−等の熱源を配設したものが一般に知
られている。そして、フィルタ内に所定量のパティキュ
レ−トを捕集した後、バ−ナ−によって加熱して捕集さ
れたパティキュレ−トを燃焼して再生処理を行い、再び
フィルタとして使用している。
は、内燃機関の排気側に連通する通路を備えたケ−シン
グ内に多孔質セラミック焼結体によって一体形成された
ハニカム状の触媒担体と、その触媒担体に担持された触
媒成分とからなるフィルタを配置し、内燃機関とフィル
タとの間にバ−ナ−等の熱源を配設したものが一般に知
られている。そして、フィルタ内に所定量のパティキュ
レ−トを捕集した後、バ−ナ−によって加熱して捕集さ
れたパティキュレ−トを燃焼して再生処理を行い、再び
フィルタとして使用している。
【０００３】ところが、再生装置が故障することも当然
のことながら発生した場合の対策が完全ではない。この
種の排気ガス浄化装置の最大の課題は、再生処理が出来
なくなった場合である。即ち、パティキュレ−トの捕集
が増加するにつれ、フィルタの目詰まりが進行して排ガ
スの流れが悪化する。その場合には通常ならば再生装置
が稼働して再生処理が行われるが、再生装置が故障した
場合、極端な場合にはエンジンの稼働は出来なくなって
しまう。このような場合には例えば、自動車では走行不
可能となり、場合によっては事故を起す恐れさえ生ず
る。
のことながら発生した場合の対策が完全ではない。この
種の排気ガス浄化装置の最大の課題は、再生処理が出来
なくなった場合である。即ち、パティキュレ−トの捕集
が増加するにつれ、フィルタの目詰まりが進行して排ガ
スの流れが悪化する。その場合には通常ならば再生装置
が稼働して再生処理が行われるが、再生装置が故障した
場合、極端な場合にはエンジンの稼働は出来なくなって
しまう。このような場合には例えば、自動車では走行不
可能となり、場合によっては事故を起す恐れさえ生ず
る。
【０００４】本考案者は、この様な欠点を改良すべく種
々検討した結果、ハニカムフィルタの内燃機関側を特定
の封口膜をもって封口することによって上述の恐れを回
避できることを見出し、本考案を完成したもので、本考
案の目的は、フィルタに一定圧以上の負荷が掛った場合
には封口膜の気孔から排気出来る構造を有する排気ガス
浄化装置を提供することにある。
々検討した結果、ハニカムフィルタの内燃機関側を特定
の封口膜をもって封口することによって上述の恐れを回
避できることを見出し、本考案を完成したもので、本考
案の目的は、フィルタに一定圧以上の負荷が掛った場合
には封口膜の気孔から排気出来る構造を有する排気ガス
浄化装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案の要旨は、内燃機
関の排気側に連通するケ−シング内に配設する軸線方向
に延びる平行な多数の貫通孔によってハニカム状をした
多孔質焼結体よりなる排気ガス浄化用フィルタ−であっ
て、該フィルタ−の貫通孔の何れか一方の端面が交互に
膜厚が３ｍｍ〜０．５ｍｍの封口膜をもって封口されて
おり、且つ、該封口条件として、気孔径が５０μｍ〜５
００μｍの気孔を、膜厚が３ｍｍの場合５個以上、膜厚
が３ｍｍ未満〜０．５ｍｍの場合１〜５個設けたことを
特徴とする排気ガス浄化用フィルタ−である。上記の封
口膜構造を有するフィルタを用いると、フィルタの目詰
まりが進行して排ガスの流れが悪化しても、通気性を有
するためエンジンの稼動が出来なくなるという最悪の事
態を防止出来るので安全性が高く、実用性が高い優れた
フィルタを提供することが可能となる。
関の排気側に連通するケ−シング内に配設する軸線方向
に延びる平行な多数の貫通孔によってハニカム状をした
多孔質焼結体よりなる排気ガス浄化用フィルタ−であっ
て、該フィルタ−の貫通孔の何れか一方の端面が交互に
膜厚が３ｍｍ〜０．５ｍｍの封口膜をもって封口されて
おり、且つ、該封口条件として、気孔径が５０μｍ〜５
００μｍの気孔を、膜厚が３ｍｍの場合５個以上、膜厚
が３ｍｍ未満〜０．５ｍｍの場合１〜５個設けたことを
特徴とする排気ガス浄化用フィルタ−である。上記の封
口膜構造を有するフィルタを用いると、フィルタの目詰
まりが進行して排ガスの流れが悪化しても、通気性を有
するためエンジンの稼動が出来なくなるという最悪の事
態を防止出来るので安全性が高く、実用性が高い優れた
フィルタを提供することが可能となる。
【０００６】尚、封口膜の厚さが３ｍｍ以上だと封口膜
の通気抵抗が大き過ぎて効果が無く、０．５ｍｍ以下で
は封口機能としての性能が無くなってしまう。又、気孔
径が５０μｍ以下では通気抵抗が大き過ぎて好ましくな
く、５００μｍ以上ではパティキュレ−トの濾過状態が
著しく悪化してしまい好ましくない。気孔径５０〜５０
０μｍの気孔径のものが、各封口膜中の気孔数と気孔径
は封口膜が薄い場合には少なくてもよいが、封口膜が厚
い場合には多くすることが重要である。封口膜が最も厚
い３ｍｍの場合では気孔径５０〜５００μｍの気孔数が
厚さ方向に５個以上包含されるように封口膜を構成する
ことが必要となる。封口膜が最も薄い０．５ｍｍの場合
には１〜５ケ包含していれば充分である。
の通気抵抗が大き過ぎて効果が無く、０．５ｍｍ以下で
は封口機能としての性能が無くなってしまう。又、気孔
径が５０μｍ以下では通気抵抗が大き過ぎて好ましくな
く、５００μｍ以上ではパティキュレ−トの濾過状態が
著しく悪化してしまい好ましくない。気孔径５０〜５０
０μｍの気孔径のものが、各封口膜中の気孔数と気孔径
は封口膜が薄い場合には少なくてもよいが、封口膜が厚
い場合には多くすることが重要である。封口膜が最も厚
い３ｍｍの場合では気孔径５０〜５００μｍの気孔数が
厚さ方向に５個以上包含されるように封口膜を構成する
ことが必要となる。封口膜が最も薄い０．５ｍｍの場合
には１〜５ケ包含していれば充分である。
【０００７】
【実施例】次に実施例として本願考案を図面を用いて具
体的に説明する。図１は本考案にかかる排気ガス浄化装
置の説明図である。図１において、排気ガス浄化装置１
は金属性のケ−シング２を備え、そのケ−シング２の通
路２ａが内燃機関Ｅの排気管路Ｅａに接続されている。
このケ−シング２内には排出ガスを浄化するためのハニ
カム・フィルタ３が配設され、そのハニカム・フィルタ
３とケ−シング２の通路２ａ内壁との間にはセラミック
ファイバ−又はセラミックファイバ−複合体等からなる
断熱支持部材が充填されている。
体的に説明する。図１は本考案にかかる排気ガス浄化装
置の説明図である。図１において、排気ガス浄化装置１
は金属性のケ−シング２を備え、そのケ−シング２の通
路２ａが内燃機関Ｅの排気管路Ｅａに接続されている。
このケ−シング２内には排出ガスを浄化するためのハニ
カム・フィルタ３が配設され、そのハニカム・フィルタ
３とケ−シング２の通路２ａ内壁との間にはセラミック
ファイバ−又はセラミックファイバ−複合体等からなる
断熱支持部材が充填されている。
【０００８】更にハニカムフィルタ−３の各ガス通過孔
の内壁面には白金族元素やその他金属元素及びその酸化
物等からなる酸化触媒が担持されている。内燃機関Ｅの
排出ガスがケ−シング２の供給側４からハニカム・フィ
ルタに導入されると、ガス通過孔の壁部によって排ガス
中のパティキュレ−トが濾過されると共に酸化触媒によ
り酸化される。又、浄化された排気ガスはハニカム・フ
ィルタ３から排気される。ハニカム・フィルタ−３は軸
線方向に平行に延びる多数のガス通過孔によってハニカ
ム状をし、多孔質炭化珪素焼結体によって形成されてお
り、各ガス通過孔の供給側４及び排出側５の何れか一端
が交互に封口されている。
の内壁面には白金族元素やその他金属元素及びその酸化
物等からなる酸化触媒が担持されている。内燃機関Ｅの
排出ガスがケ−シング２の供給側４からハニカム・フィ
ルタに導入されると、ガス通過孔の壁部によって排ガス
中のパティキュレ−トが濾過されると共に酸化触媒によ
り酸化される。又、浄化された排気ガスはハニカム・フ
ィルタ３から排気される。ハニカム・フィルタ−３は軸
線方向に平行に延びる多数のガス通過孔によってハニカ
ム状をし、多孔質炭化珪素焼結体によって形成されてお
り、各ガス通過孔の供給側４及び排出側５の何れか一端
が交互に封口されている。
【０００９】ハニカムフィルタ３に所定量のパティキュ
レ−トが蓄積すると再生装置が作動してパティキュレ−
トを燃焼除去するようになっている。そして、本考案に
かかるハニカム・フィルタ−３に設けられた複数の貫通
孔のうち、所定の貫通口の端部開口を封口膜厚が１ｍｍ
であって、各封口膜の気孔率は４０％、平均気孔径が１
００μｍの封口膜で封口したところ何等の障害も生じな
かった。
レ−トが蓄積すると再生装置が作動してパティキュレ−
トを燃焼除去するようになっている。そして、本考案に
かかるハニカム・フィルタ−３に設けられた複数の貫通
孔のうち、所定の貫通口の端部開口を封口膜厚が１ｍｍ
であって、各封口膜の気孔率は４０％、平均気孔径が１
００μｍの封口膜で封口したところ何等の障害も生じな
かった。
【００１０】
【考案の効果】以上述べたように、本考案は、フィルタ
を従来法と同様に加熱してパティキュレ−トを燃焼除去
する方式であるが、フィルタが加熱される回数が大幅に
低減できるため、フィルタの劣化を起すことがなくなる
と共に、フィルタの加熱のためのエネルギ−が少なくな
る。
を従来法と同様に加熱してパティキュレ−トを燃焼除去
する方式であるが、フィルタが加熱される回数が大幅に
低減できるため、フィルタの劣化を起すことがなくなる
と共に、フィルタの加熱のためのエネルギ−が少なくな
る。
【図１】本考案にかかる排気ガス浄化装置の説明図
１ 排気ガス浄化装置 ２ ケ−シング ３ ハニカム・フィルタ ４ 排気ガスの供給側 ５ 排気ガスの排出側 ６ 排気管 ７ ヒ−タ−
Claims (1)
- 【請求項１】 内燃機関の排気側に連通するケ−シング
内に配設する軸線方向に延びる平行な多数の貫通孔によ
ってハニカム状をした多孔質焼結体よりなる排気ガス浄
化用フィルタ−であって、該フィルタ−の貫通孔の何れ
か一方の端面が交互に膜厚が３ｍｍ〜０．５ｍｍの封口
膜をもって封口されており、且つ、該封口条件として、
気孔径５０μｍ〜５００μｍの気孔を、膜厚が３ｍｍの
場合５個以上、膜厚が３ｍｍ未満〜０．５ｍｍの場合１
〜５個設けたことを特徴とする排気ガス浄化用フィルタ
−。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992073105U JP2607563Y2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 排気ガス浄化用フィルタ− |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992073105U JP2607563Y2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 排気ガス浄化用フィルタ− |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0647616U JPH0647616U (ja) | 1994-06-28 |
| JP2607563Y2 true JP2607563Y2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=13508694
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992073105U Expired - Fee Related JP2607563Y2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 排気ガス浄化用フィルタ− |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2607563Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-20 JP JP1992073105U patent/JP2607563Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0647616U (ja) | 1994-06-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4362370B2 (ja) | 加熱装置を有する開放形の粒子濾過器 | |
| US5766458A (en) | Modulated and regenerative ceramic filter with insitu heating element | |
| JPH0994434A (ja) | 排ガス浄化用フィルター | |
| JP2001190916A (ja) | ハニカム構造体 | |
| KR20050113636A (ko) | 디젤 엔진 및 이를 위한 촉매 필터 | |
| WO2003045533A1 (en) | Rolling regeneration diesel particulate trap | |
| JP2008309160A (ja) | Ｐｍ含有排ガス浄化用フィルタを用いた排ガス浄化装置 | |
| JPH01304022A (ja) | ハニカム状フィルター | |
| JP2005349269A (ja) | 目封止ハニカム構造体及びその製造方法 | |
| JP4758071B2 (ja) | Ｐｍ含有排ガス浄化用フィルタ、該排ガスの浄化方法および浄化装置 | |
| US7563415B2 (en) | Catalytic exhaust filter device | |
| JP2006272157A (ja) | セラミックハニカムフィルタ及び排気ガス浄化装置 | |
| JP3493841B2 (ja) | ディーゼルパーティキュレートフィルター | |
| US20070104620A1 (en) | Catalytic Exhaust Device | |
| JP2012077693A (ja) | 排気浄化装置 | |
| JP2001355431A (ja) | ディーゼルエンジンの排気浄化装置 | |
| JP2006077672A (ja) | 排ガス浄化フィルタ及び排ガス浄化装置 | |
| JP2607563Y2 (ja) | 排気ガス浄化用フィルタ− | |
| JP2008229459A (ja) | 排ガス浄化装置 | |
| JP2006233939A (ja) | 排ガス浄化用フィルタおよび装置 | |
| JP3228140U (ja) | 内輪ワンタッチ係合式タイヤの滑り止め装置 | |
| JP3874258B2 (ja) | 排ガス浄化装置 | |
| JPH06241018A (ja) | 排気ガス浄化装置 | |
| JP2003155911A (ja) | 排ガス処理装置及び処理方法 | |
| JPH0655251B2 (ja) | 除塵浄化装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |