JP2607534B2 - 純水中の臭気成分の除去装置 - Google Patents

純水中の臭気成分の除去装置

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は飲食料品あるいは医薬品などの原材料として
用いられる純水中の臭気成分を除去する装置に関するも
のである。
<従来の技術> 従来から飲食料品あるいは医薬品などの原材料として
純水が用いられているが、このような用途に用いられる
純水中には特に臭気成分が含まれていないことが要求さ
れている。
しかしながら当該純水を得るために設置される純水製
造装置に用いられるイオン交換樹脂が新しいときは、し
ばしば当該処理水に臭気成分が含まれることがある。こ
の臭気成分は純水製造装置の原水にもともと含まれてい
る臭気成分と相違するもので、純水製造装置に用いられ
ているイオン交換樹脂がその発生元となっており、当該
臭気成分は一般に樹脂臭と称されている。
このような臭気成分を含む純水は前述した飲食料品や
医薬品などの原材料に用いることができないので、当該
純水中の臭気成分を除くために従来から次のような操作
が行われている。
すなわち純水製造装置に用いられているイオン交換樹
脂を、充填樹脂量の100倍以上の温水で洗浄したり、あ
るいはイオン交換樹脂を加温食塩水あるいは塩酸等の種
々の薬品で処理したりしてイオン交換樹脂に存在してい
る前記臭気成分をあらかじめ離脱させる。
しかしながらこのような処理を行っても、臭気成分が
完全に離脱されることがなく、その処理後の純水製造装
置の純水中に微量の臭気成分が存在することもあり、ま
た前述の処理は時間を要するとともに、薬品を用いる場
合はその費用の負担も大きい。なお臭気成分を含む純水
を活性炭濾過器に通水して、当該臭気成分を活性炭に吸
着させることも可能である。
しかしながら活性炭濾過器を用いる場合も以下のよう
な欠点がある。
すなわち当該濾過器に活性炭を充填した直後には微粉
炭を含む黒水が流出するし、また使用済の活性炭は廃棄
物として処分せねばならないし、さらに活性炭から微量
の無機イオンが溶出するので、活性炭で処理した純水の
導電率は活性炭で処理する前の純水のそれより上昇して
しまうという欠点も有している。
<発明が解決しようとする問題点> 本発明は純水中に含まれている臭気成分を効果的に除
去するとともに、その処理水の導電率を上昇させること
なく、しかもランニングコストが安価な純水中の臭気成
分の除去装置を提供することを目的とするものである。
<問題点を解決するための手段> かかる目的を達成する本発明の飲食料品用純水あるい
は医薬品用純水の臭気成分の除去装置は、流入管と流出
管を有するとともに、H形の弱酸性陽イオン交換樹脂を
充填した樹脂塔の前記流入管に、純水製造装置により処
理された臭気成分を含む純水を流入し、前記陽イオン交
換樹脂に当該純水を通水することにより脱臭された純水
を前記流出管より得るという構成をなすことを特徴とす
る。
<作用> 以下に本発明を図面を参照して詳細に説明する。
第1図は本発明の実施態様の一例のフローを示す説明
図であって、K塔1、脱炭酸塔2、脱炭酸水ポンプ3、
A塔4とからなる2床3塔式純水製造装置5の後段に、
本発明の臭気成分の除去装置6を設置したものである。
K塔1内にはH形強酸性陽イオン交換樹脂単独あるい
はH形弱酸性陽イオン交換樹脂とH形強酸性陽イオン交
換樹脂とを複層床に充填したもので、当該K塔1に原水
7を通水することにより原水中のカルシウムイオン、マ
グネシウムイオン、ナトリウムイオン等の陽イオンを水
素イオンに交換するものであり、また脱炭酸塔2は、K
塔1の処理水中に含まれる遊離炭酸を空気吹き込みまた
は真空脱気操作で除去するものである。またA塔4内に
はOH形強塩基性陰イオン交換樹脂単独あるいはOH形弱塩
基性陰イオン交換樹脂とOH形強塩基性陰イオン交換樹脂
とを複層床に充填したもので、脱炭酸水ポンプ3より供
給される脱炭酸塔2の処理水を通水することにより、該
処理水中の塩化物イオン、硫酸イオン、シリカ等の陰イ
オンを水酸イオンに交換するものである。
したがって原水7をK塔1、脱炭酸塔2、A塔4の順
に通水することにより原水7中の陽イオンおよび陰イオ
ンが除去されたいわゆる純水8を得ることができる。
なお純水製造装置5としては第1図に示した2床3塔
式のものに限定されることなく、脱炭酸塔2を省略した
2床式。あるいは4床5塔式などの種々の公知の純水製
造装置を用いることができる。
本発明はこのような純水製造装置5より得られる純水
8中の臭気成分をH形陽イオン交換樹脂を充填した臭気
成分の除去装置6に通水して、当該臭気成分を除去する
ものである。
純水8中に含まれる臭気成分、いわゆる樹脂臭はA塔
4に充填されている陰イオン交換樹脂から流出するアミ
ンに起因するものが大部分であり、したがって当該アミ
ンを除去装置6に充填したH形陽イオン交換樹脂のイオ
ン交換作用により除去することができる。
なお当該除去装置6に用いる陽イオン交換樹脂のイオ
ン形がH形以外のたとえばNa形等では臭気成分をほとん
ど除去することができず、本発明に用いる除去装置6に
用いる陽イオン交換樹脂としては必ずH形とする必要が
ある。
また臭気成分の除去装置6に用いる陽イオン交換樹脂
としては強酸性陽イオン交換樹脂あるいは弱酸性陽イオ
ン交換樹脂のいずれも前述したようにH形であれば臭気
成分をよく除去することができ、したがってどちらでも
用いることができるが、強酸性陽イオン交換樹脂に比
べ、再生が容易で再生薬剤が少なくてすみ、また得えら
れる脱臭済み純水のpHを低下させる虞れがない弱酸性陽
イオン交換樹脂が好ましく用いられる。
本発明における除去装置6の臭気成分の除去速度は、
活性炭による吸着と比較してかなり早く、H形陽イオン
交換樹脂の充填層高としては600〜1,000mmで充分であ
り、通水線速度も80m/H前後の高流速とすることができ
る。
本発明の臭気成分の除去装置6における臭気成分の除
去作用は、前述したごとくH形陽イオン交換樹脂のイオ
ン交換作用を用いるものであり、したがってH形陽イオ
ン交換樹脂に吸着された臭気成分は以下に述べる再生に
より脱着することができ、当該陽イオン交換樹脂は臭気
成分の吸着剤として反復使用することができる。
すなわち除去装置6の処理水に臭気成分が漏出し始め
た時点で、あるいは臭気成分が漏出する以前のあらかじ
め設定した定収量に達した際に、通水を中断し、除去装
置6の下部から逆洗水を流入して常法により陽イオン交
換樹脂を逆洗する。次いで逆洗水の流入を止めて陽イオ
ン交換樹脂を沈整し、再生剤である塩酸あるいは硫酸を
通薬し、次いで常法により押し出しを行い、臭気成分を
脱着するとともに陽イオン交換樹脂をH形とする。その
後純水を用いて常法により洗浄を行い、洗浄後に前記通
水を行うものである。
なお、前段に設置する純水製造装置5のK塔1も再生
剤として塩酸あるいは硫酸を用いるので、純水製造装置
5の再生時期と除去装置6の再生時期を同一とし、第1
図の点線で示したごとく、再生剤および押し出し水9を
まず除去装置6に通し、その再生廃液をK塔1に通すこ
ともできる。この場合、除去装置6に吸着した臭気成分
のイオンとしての換算量は微量であるため、K塔1の再
生のために使用すべき酸量を除去装置6およびK塔1に
一貫して通薬するだけで、両者ともに再生できる。した
がってこのような除去装置6とK塔1とを一貫して再生
することにより、再生のために要する全体的な酸の使用
量を低減でき、ランニングコストを安価とすることがで
きるとともに、装置全体の再生時間を短くすることがで
きる。
なお除去装置6およびK塔1に再生剤を一貫して通薬
する場合、第1図の点線で示した流路とは逆に、K塔1
から除去装置6に再生剤を一貫して通薬することもで
き、除去装置6に弱酸性陽イオン交換樹脂を充填する本
発明では、このような点線で示した流路と逆の流路で再
生剤を通薬する方が好ましい。
<効果> 以上説明したごとく、本発明は純水製造装置より得ら
れる純水中の臭気成分をH形の弱酸性陽イオン交換樹脂
を充填した除去装置に通水するだけで除去することがで
きるので、操作が簡単であり、脱臭された純水を飲食料
品あるいは医薬品などの原材料として安心して使用する
ことができる。
しかも強酸性陽イオン交換樹脂でなく弱酸性陽イオン
交換樹脂を用いるので、再生が容易で再生薬剤が少なく
てすみ、また得られる脱臭済み純水のpHを低下させる虞
れがない。
また本発明の臭気成分の除去装置を純水製造装置の後段
に設置することにより、従来から行われている純水製造
装置を種々の薬品で洗浄するという操作を全く必要とし
ないため、当該処理のために要する薬品が不要となる
他、その処理廃液も一切排出されることがない。
さらに従来から行われている活性炭による臭気成分の
吸着と相違して、その処理水に微粉炭などが一切漏出す
ることがなく、かつその処理水に無機イオンが溶出する
こともなく導電率が上昇することもない。さらに本発明
の除去装置は再生して反復使用することができるので、
充填材が廃棄物として日常的に排出されることもない。
しかも本発明の除去装置の再生と、前段の純水製造装置
の陽イオン交換樹脂の再生とを一貫して行うことによ
り、再生のために要する酸の使用量を低減させることが
できる。
以下に本発明の効果をより一層明確とするために実施
例を説明する。
実施例 原水として上水道を用い、これを活性炭濾過器で処理
して原水中の塩素臭あるいはその他の臭気成分を除去
し、これを試験水とし、当該試験水を脱塩用強酸性陽イ
オン交換樹脂筒、脱塩用強塩基性陰イオン交換樹脂筒に
通して純水を得、当該純水を本発明の臭気成分の除去装
置である脱臭用陽イオン交換樹脂筒あるいは従来の脱臭
装置である脱臭用活性炭筒に通水して、その処理水の臭
気成分を測定して第1表に示した。
なお各筒の通水条件は以下の通りである。
(1)使用したイオン交換樹脂および活性炭 脱塩用陽イオン交換樹脂; アンバーライト(登録商標、以下同様) IR−120B、5l 脱塩用陰イオン交換樹脂; アンバーライトIRA−410、5l 脱臭用陽イオン交換樹脂; アンバーライトIR−120B、1 (強酸性陽イオン交換樹脂) アンバーライトIRC−50、1 (弱酸性陽イオン交換樹脂) 脱臭用活性炭(粒状);10l (2)使用時のイオン交換樹脂のイオン形と再生剤 脱塩用陽イオン交換樹脂; H形、35%HCl 350g/l−R 脱塩用陰イオン交換樹脂; OH形、100%NaOH 20g/l−R 脱臭用陽イオン交換樹脂; 強酸性陽イオン交換樹脂IR−120B H形 35%HCl 320g/l−R Na形95%NaCl150g/l−R 弱酸性陽イオン交換樹脂IRC−50 H形 35%HCl 320g/l−R Na形95%NaOH130g/l−R (3)充填層高 各筒とも600mm (4)通水流速 100l/H
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施態様の一例のフローを示す説明図
である。 1……K塔、2……脱炭酸塔 3……脱炭酸水ポンプ、4……A塔 5……2床3塔式純水製造装置 6……臭気成分の除去装置 7……原水、8……純水 9……再生剤およひ押し出し水

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流入管と流出管を有するとともに、H形の
    弱酸性陽イオン交換樹脂を充填した樹脂塔の前記流入管
    に、純水製造装置により処理された臭気成分を含む純水
    を流入し、前記陽イオン交換樹脂に当該純水を通水する
    ことにより脱臭された純水を前記流出管より得ることを
    特徴とする飲食料品用純水あるいは医薬品用純水の臭気
    成分の除去装置。
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