JP2607519Y2 - 織幅に変化を有する細幅織紐 - Google Patents

織幅に変化を有する細幅織紐

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JP2607519Y2 JP1993054380U JP5438093U JP2607519Y2 JP 2607519 Y2 JP2607519 Y2 JP 2607519Y2 JP 1993054380 U JP1993054380 U JP 1993054380U JP 5438093 U JP5438093 U JP 5438093U JP 2607519 Y2 JP2607519 Y2 JP 2607519Y2
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幸司 富永
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株式会社富永機械製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、靴紐、あるいはコル
セットの緊締用等として使用される細幅織紐に関する。
【0002】
【従来の技術】細幅織紐が使用される靴紐あるいはコル
セットの緊締用の紐等は、靴あるいはコルセットの緊締
しようとする離間して対峙している端部に列設された所
謂「はとめ(環)」間に通される。例えば、靴紐の場合
を例に挙げると、図2に図示するように、靴べら上方に
位置する切欠き部の離間して対峙する端部a,bには、
所謂「はとめ」2が対峙して列設されている。
【0003】そして、靴紐として使用されている細幅織
紐1は、図2に図示するように、靴の先側の「はとめ」
2から順次後方の「はとめ」2に通され、結果的に図2
に図示するように、靴紐(細幅織紐1)の両端は、最後
端の「はとめ」2から対象的に靴の外方に取り出され、
靴紐(細幅織紐1)を履いた後、この靴紐(細幅織紐
1)の両端部を引っ張って、靴の切欠き部を近接させ、
図2に図示するように、該靴紐(細幅織紐1)を結ん
で、靴を足にフィットさせた状態で固定する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】一般に、このように
「はとめ」に通した靴紐は長さ的に長いため、めったに
抜けることはないが、靴紐が靴の切欠きに対して短い場
合等には、靴を脱いだとき、靴紐の端が「はとめ」から
靴内に抜け落ちることがある。
【0005】特に、上述したコルセットの場合等、使用
するものによっては、紐の長さをあまり長くすると嵩張
ることにより違和感を覚えるような箇所には、短めの紐
を用いることより、紐が「はとめ」から内側に抜け落ち
る場合が多々ある。
【0006】また、別の観点から、靴紐の如く、紐を、
外側に露出する部分に使用する場合、紐の結び方に工夫
を凝らして美しく見せようとする。
【0007】これは、紐の端を除いて紐全体が均一な織
幅と織厚さであるため、紐の結び方に工夫を凝らすこと
によって、外観的に美しく見せる必要があった。
【0008】本考案は、このような現況に鑑みおこなわ
れたもので、紐自体に幅に変化を持たせるとともに、厚
み的にも変化を持たせることによって、「はとめ」から
の抜け落ちが生じにくい、且つ、外観上も幅もしくは厚
みあるいは幅と厚みの両方に変化を有する美しい形の細
幅織紐を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本第1の考案にかかる細
幅織紐は、長手方向の適宜部位で織幅に変化を有する細
幅織紐において、上記細幅織紐が、幅が広くなった幅広
の部分で1ひ口当たりの緯糸本数が増加して、厚さが均
一となるとともに幅に変化を有することを特徴とする。
【0010】本第2の考案にかかる細幅織紐は、長手方
向の適宜部位で織幅に変化を有する細幅織紐において、
上記細幅織紐が、同じ幅の部分で1ひ口当たりの緯糸本
数が増加して、幅が均一になるとともに厚さが極端に不
均一になって厚みに変化を有することを特徴とする。
【0011】
【作用】しかして、本第1あるいは第2の考案にかかる
細幅織紐によれば、例えば図1に図示するように紐の端
部を幅広にあるいは厚みを厚くしておけば、一度紐の端
部を「はとめ」に通しておけば、後は紐の端部が膨らん
でいるため「はとめ」からは抜け落ち難くなる。
【0012】また、外観上も幅あるいは厚みに変化があ
るため美しく見せることができる。
【0013】
【実施例】以下、この考案の実施例にかかる細幅織紐を
図面に基づいて説明する。
【0014】図1(a) は本考案の実施例にかかる細幅織
紐の中央部を省略して図示した細幅織紐の平面図で、こ
の細幅織紐1の両端部1a,1bには、その部分だけ緯糸を
他の部分の3倍程度挿入することによって、幅的に約3
倍膨らんだ且つ厚み的には他の部分 (本実施例におい
て、紐の中央の部分)1C と均一になった幅広の部分1Aが
形成されている。
【0015】より詳細に説明すると、細幅織紐1の幅広
の部分1Aの幅寸法は「はとめ」2(図2参照)の直径よ
りかなり大きめ(具体的には約3倍〜4倍程度大きめ)
に織成されている。そして、細幅織紐1の両端には、織
成した細幅織紐が「ほつれる」ことがないよう周知のチ
ューブ状の止具3が固着されている。
【0016】このような構成された細幅織紐1は、例え
ば、図2に図示するように、靴紐として用いられた場合
には、最初に径の細い上記止具3から「はとめ」2を通
せば、弾性効果を有する細幅織紐の幅広の部分1Aを通す
ことができ、一度通せば、後は、「はとめ」2の直径に
対して、靴紐1の幅広の部分1Aがかなり大きく構成され
ているので、意識して強い力で引っ張らない限り「はと
め」2から細幅織紐 (靴紐) 1が抜け落ちることはな
い。
【0017】また、上記細幅織紐の別の実施例として、
厚み的に他の部分より極端に厚く且つ幅的にも変化を与
えてもよい。
【0018】図1(b) に図示するように、端部で部分的
に中央部側の部分1Cに比べて厚みが極端に厚い(約3倍
程度厚く)部分1Bと、且つそれに続いて中央部側の部分
1Cに比べて幅のみ幅広の部分(約3倍〜4倍程度広く)
1Aを形成してもよい。
【0019】細幅織紐 (靴紐あるいはコルセット等の
紐) 1を、このように構成することにより、上述のよう
に「はとめ」2から抜け落ち難くするとともに、見た目
も、図1(a) のものに比べてより美しくすることができ
る。
【0020】ところで、上記細幅織紐は、図3に斜視図
として図示するような選択的に緯糸の本数を選択して挿
入することができる緯糸選択装置と図4に図示する各経
糸間の密度(間隔)を自由に変えられる筬機構を具備し
た織機により織成することができる。図3,図4に基づ
いて、上記細幅織紐のための緯糸選択装置と筬機構を具
備した織機について説明する。
【0021】図3において、11は基端が糸巻ボビンに巻
装され先端が経糸内に挿入されている緯糸、12は後述の
筬17(図4参照)を経て供給される経糸、13はジャガー
ド機構の綜絖、13A はジャガード機構の綜絖13間に配置
されたメール (目孔) 、14は収束ガイド、15は緯糸挿入
キャリヤー、16は押圧ガイドである。また、図4におい
て、17は上記経糸12の密度を変える筬である。
【0022】図3に図示するように、列状に配置された
各緯糸11は、周知の糸張力調整器 (図示せず) を経て、
該列状の緯糸11に直交する方向に配置された綜絖13のメ
ール13A 内を通過し、織前側 (図1において右端側)で
上記収束ガイド14により平面的に収束され、メール13A
と収束ガイド14間で三角形状の平面 (仮想平面) を形成
している。
【0023】上記緯糸挿入キャリヤー15は、上記緯糸1
が形成する三角形状の仮想平面の上方を該仮想平面に平
行に基端側の回動軸(図示せず)を中心に矢印Xで図示
するように回動するよう構成されている。そして、この
緯糸挿入キャリヤー15の先端部には選択された緯糸11′
を収容・係止する横Jの字状のフック15A が形成されて
いる。
【0024】そして、上記綜絖13と緯糸挿入キャリヤー
15の間には、逆Y字状の押圧部16A を具備した押圧ガイ
ド16が、その逆Y字状の分岐した部分の間に三角形状の
緯糸11が位置するよう、且つ緯糸11が位置する仮想平面
に直交する方向に昇降自在に配置されている。
【0025】そして、上記緯糸11のうち選択された緯糸
11′を挿入する経糸12群が、該列状の緯糸11に平行に配
設され、この経糸12群は、周知のひ口形成装置によって
ひ口Bが形成可能に配置されている。このひ口Bは、上
記緯糸挿入キャリヤー15の移動経路内に形成されるよう
構成されている。
【0026】また、図示しないが、上記緯糸挿入キャリ
ヤー15の移動経路の先端部には、図示しないが、挿入さ
れた緯糸11′を「かがり」動作する編針を備えた周知の
かがり機構が設けられている。
【0027】さらに、緯糸選択装置の前方 (図3におい
て左側)には、図4に図示する筬機構が配設されてい
る。この筬機構は、筬枠18内に上方にゆくに従ってVの
字状に筬板17a が拡がった筬17が設けられ、上記筬枠18
が基台側に設けられたフレーム19に対して昇降自在に構
成され、筬枠18を図4の線Pに示す位置まで上昇させる
ことにより、隣接する各筬板17a 間の間隔が広くなっ
て、これに接触ガイドされる経糸12の間隔が拡がって、
織幅を広げる (経糸12密度を粗にする) ことができる。
また、逆に筬枠18を図4の線Qに示す位置まで下降させ
ることにより、隣接する各筬板17a 間の間隔が狭くなっ
て、これに接触ガイドされる経糸12の間隔が狭くなっ
て、織幅を狭める (経糸12密度を密にする) ことができ
るよう構成されている。つまり、上記線Pから線Qまで
昇降させることにより、経糸の密度(間隔)をWだけ変
化させることができる。なお、この図4で、19は上記筬
枠18を昇降させるためのラックを、20は同じく昇降させ
るためのピニオンを示す。また、この筬機構に関して
は、本出願人が既に出願し権利化を図っている (特公平
4-24453 号) 。
【0028】そして、この緯糸選択装置と筬機構を備え
た織機は、以下のように動作して上述した細幅織紐を織
成する。即ち、図4に図示する筬17によって、経糸12群
の各経糸12の密度 (経糸の間隔) を、得ようとする細幅
織紐の紐幅に合わせて広げるとともに、図3に図示する
緯糸選択装置によって、経糸12群の側方に列状に配置さ
れている緯糸11のなかから、挿入しようとする緯糸11′
が通っているメール13A が属する綜絖を上昇させて、該
挿入しようとする緯糸11′を上方に移動させる。次に、
押圧ガイド16を下降させると、押圧ガイド16の逆Y字状
の押圧部16A によってガイドされ、平面的に端にあった
緯糸も押圧部16A の上端中央の分岐部16a の位置に移動
する。
【0029】この位置は、上記緯糸挿入キャリヤー15の
移動軌跡内に位置していることより、緯糸挿入キャリヤ
ー15を移動させると、選択された緯糸11′は正確にフッ
ク15A内に係止され、経糸12群のひ口B内に挿入され
る。そして、挿入された緯糸は、図示しない上記かがり
機構によりかがられて、経糸12群内に織成される。
【0030】このように、例えば、図4に図示するよう
な筬17によって経糸12群の幅を4倍に広げた箇所に、紐
の他の箇所に比べて4倍の本数の緯糸11を挿入すれば、
図1(a) に図示するような幅広の部分1Aを有する細幅織
紐を織成することができる。
【0031】また、筬17で経糸12群の幅を広げることな
く、緯糸11のみ紐の他の箇所に比べて4倍の本数の緯糸
11を挿入すれば、図1(b) に図示する厚みを他の箇所に
比べて4倍の厚みが極端に厚い部分1Bを得ることがで
き、それに続いて図1(a) に示す上述の幅広の部分1Aを
形成すれば、図1(b) に図示するような厚みと幅に変化
を有する細幅織紐を織成することができる。
【0032】もちろん、筬17によって経糸12群の幅を、
例えば2倍に広げた箇所に、紐の他の箇所に比べて4倍
の緯糸11を挿入すれば、2倍の幅の2倍の厚みを有する
細幅織紐を織成することもできる。
【0033】
【考案の効果】しかして、本第1および第2の考案にか
かる細幅織紐によれば、紐自体に幅に変化を持たせると
ともに、厚み的にも変化を持たせることによって、「は
とめ」からの抜け落ちが生じにくいなり、且つ外観上も
幅もしくは厚みあるいは幅と厚みの両方に変化を持たせ
て美しい外観を呈する。
【0034】従って、結び方が従来と同じであっても、
より美し見せることができ、結び方を工夫すれば従来に
ない美しい外観の結び目を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例にかかる細幅織紐の構成を示
す図で、(a) は紐の両端部で他の箇所に比べて3〜4倍
程度に広くした細幅織紐,(b) は紐の両端部で他の箇所
に比べて厚みを極端に厚くしそれに続く箇所で紐幅を3
〜4倍程度に広くした細幅織紐を、それぞれ示す平面図
である。
【図2】 図1(a) に示す細幅織紐を靴紐として使用し
た場合の例を示す靴紐を結んだ状態での靴の斜視図であ
る。
【図3】 図1に示す細幅織紐を織成するための織機の
緯糸選択装置を示す斜視図。
【図4】 図1に示す細幅織紐を織成するための織機の
筬と筬枠を示す織機の織前側からみた正面図である。
【符号の説明】
1…細幅織紐 1A…幅広の部分 1B…厚みが極端に厚い部分 1C…細幅織紐の他の部分 (紐の中央の部分)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の適宜部位で織幅に変化を有す
    る細幅織紐において、 上記細幅織紐が、幅が広くなった幅広の部分で1ひ口当
    たりの緯糸本数が増加して、厚さが均一となるとともに
    幅に変化を有することを特徴とする細幅織紐。
  2. 【請求項2】 長手方向の適宜部位で織幅に変化を有す
    る細幅織紐において、 上記細幅織紐が、同じ幅の部分で1ひ口当たりの緯糸本
    数が増加して、幅が均一になるとともに厚さが極端に不
    均一になって厚みに変化を有することを特徴とする細幅
    織紐。
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