JP2607441B2 - 中敷付洋風便器 - Google Patents

中敷付洋風便器

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JP2607441B2
JP2607441B2 JP9685389A JP9685389A JP2607441B2 JP 2607441 B2 JP2607441 B2 JP 2607441B2 JP 9685389 A JP9685389 A JP 9685389A JP 9685389 A JP9685389 A JP 9685389A JP 2607441 B2 JP2607441 B2 JP 2607441B2
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JP
Japan
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insole
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JP9685389A
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隆治 上野
圭介 山本
Original Assignee
株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は便座の座面を覆うように中敷が設けられた
洋風便器及びその中敷に関する。
(従来の技術) 腰掛式の洋風便器は、和風便器と異なり臀部を直接便
座の上に乗せて排便を行うようになっているため、不特
定多数のものが使用する場合には不衛生であり、このた
めかかる洋風便器においては、従来より、使用時に便座
の上に紙を敷いたり、便座を消毒紙で拭いたりすること
が行われ、また樹脂製便座に抗菌性をもつ銀,銅等の金
属粉や、銀,銅等の原子を有する無機粉末を混入する試
みがなされている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら単に敷紙を便座の上に敷くだけの場合に
は、紙の目を菌が通り抜けて効果が期待できないだけで
なく、紙に腰が無いために取扱いが不便であり、また消
毒紙を用いる場合には、いちいち便座を手で拭かなけれ
ばならないために手間がかかって面倒である。
また一方便座に抗菌剤を混入する場合には、抗菌剤を
多く混入すると便座本体の強度低下をもたらし、また抗
菌剤が少ない場合には望ましい効果が得られない。
(課題を解決するための手段) 本発明はこのような課題を解決することを目的として
なされたもので、その要旨は、内部に天然生理活性素材
を含有させた中敷を便座の座面を覆うように着脱可能に
設けるようにした点にある。
ここで天然生理活性素材は、動植物の熱水抽出物,
エーテル抽出物,メタノール抽出物或いはこれらの残渣
から得られるフラボノイド,タンニン類,アミノ酸類を
粉末化した、主にポリフェノール化合物から成る物質
や、殺菌,抗菌作用を有する桧油や茶のメタノール抽
出物,桧葉抽出物を粉末化したもの、桧油に多くふく
まれるテルペン系の物質から成る植物精油等、天然の動
植物から抽出した生理的に活性な物質である。
この天然生理活性素材は、殺菌,抗菌,消臭,芳香性
等を有しており、しかも揮発性,水溶性等の性質を有し
ている。
一方上記中敷は、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポ
リ塩化ビニル等の樹脂やゴム,紙等で構成することがで
きる。而してかかる中敷に上記天然生理活性素材を含有
させる方法としては、中敷を成形すると同時に内部に天
然生理活性素材を配合或いは混入させても良く、また中
敷成形後において天然生理活性素材を内部に含浸させる
ようにしても良い。但し望ましいのは前者である。即ち
樹脂にて中敷を成形する場合には樹脂粉末に天然生理活
性素材粉末を混入してその混合粉体を成形するのが良
く、また紙で中敷を成形する場合には紙すきの際に天然
生理活性素材を混入するのが望ましい。尚中敷を構成す
る紙としては、水溶性の大きい天然パルプ100%の材質
のものを用いるのが望ましい。中敷を使い捨てる際、こ
れを便器内に投入して洗い流すことができるからであ
る。
更に、天然生理活性素材の含有量としては0.01〜1%
の量が望ましい。
(作用及び発明の効果) 上記のように天然生理活性素材は揮発性,水溶性等の
性質を有しており、このため中敷内部に含有させておく
と、この天然生理活性素材が絶えずその表面に滲じみ出
してきて殺菌,抗菌,消臭等の作用を行なう。このため
少量の添加でもそれらが有効に働くし、また中敷の表面
全面に亘って均等に殺菌等作用を為す。この天然生理活
性素材は天然のものであって合成されたものでないか
ら、人体には無害であり、しかも安価に得られる利点が
ある。
尤もこのように天然生理活性素材は揮発性,水溶性等
の性質を有しているため、長時間の間に中敷より失われ
ていく。そこで本発明ではかかる中敷を着脱可能に設け
るようにしているのであり、その効力が喪失したときに
は、これを他の新しいものと取り替え得るようにしてい
るのである。
ところで上記天然生理活性素材を便座自身に含有させ
ることも考えられるが、この便座は便器に固定のもので
あって取替えの効かないものであるため、このような便
座に天然生理活性素材を含有させた場合、その効力が失
われたらそれまでである。これに対し、本発明では、こ
のような便座とは別途に中敷を設けて内部に天然生理活
性素材を含有させるようにし、且つこれを着脱可能とな
しているため、常に天然生理活性素材による殺菌等効果
を確保できるのである。
尚、中敷に含有させた天然生理活性素材の効力が切れ
たとき、これを知るためにかかる中敷に殺菌,消臭性の
天然生理活性素材とともに芳香性のものを含有させてお
くと好都合である。この芳香の有無を目安として天然生
理活性素材の効力の有無を知ることができるからであ
る。
上記中敷に加えた天然生理活性素材は、その添加量に
よって通常2〜3カ月程度有効に働くが、その取替え時
期は任意である。例えば家庭等において天然生理活性素
材の効果が無くなったときにこれを取り替えるようにし
ても良いし、またホテルのトイレ等においては、宿泊人
が変わる毎に取り替えるようにしても良く、また駅の公
衆トイレ等において便器を1回使用する毎に取り替える
ようにしても良い。
(実施例) 次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明す
る。
第1図において、10は腰掛式の洋風便器であって、便
器本体12,便座14及びカバー16を有し、その便座14とカ
バー16との間に中敷18が配設されている。この中敷18は
比較的軟質のものであって、外周部が便座14と対応して
丸形状とされるとともに、中央部は刳り抜かれて開口20
とされている。また基端部には、第2図にも示している
ように円筒状の袋状部22が形成されていて、この袋状部
22の内部に、便座14及びカバー16と共通の軸24が挿入さ
れている。一方、先端部には、粘着剤等の仮止め材25が
設けてある。
この中敷18には、天然生理活性素材が含有されてお
り、従って便器10使用時に中敷18を便座14の上に倒して
用を足すようにすれば、その殺菌,抗菌等の効果によっ
て、便器10を衛生的に使用できる。尚中敷18を使用する
必要のない場合には、これを立て掛けた上、仮止め材25
にてカバー16に仮止めしておけば良い。
第3図は本発明の他の実施例に係る中敷を示したもの
であって、この例の中敷26は、基端部の袋状部28の穴が
長穴30とされている。一方カバー16には一対の突出軸32
が設けられ、中敷26が長穴30においてこれら軸32に嵌め
られるようになっている。
第4図は本発明の更に他の例に係る中敷を示したもの
である。この中敷34は、樹脂等比較的硬質の材料で構成
されていて、前記実施例と同様外周部が便座14に対応し
た丸形状とされ、また中央部が開口20とされている。こ
の中敷34は断面形状が逆U字状とされており、便座14に
対して上方から弾性的に嵌まり込んでこれに固定される
ようになっている。
一方第5図の中敷36は、第4図に示す中敷34において
その基端部に便座14の後部に係止する垂れ下がり形態の
係止部38が形成され、便座14に嵌められたとき、係止部
38によってずれ防止されるようになっている。
以上本発明の中敷の幾つかの形態を例示したが、本発
明においてはかかる中敷を他の種々形態とすることがで
きるし、またこの外、本発明の趣旨内で当業者の知識に
基づき、種々変更を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例である便器の斜視図であり、
第2図は第1図に含まれる中敷の斜視図、第3図は本発
明の他の実施例に係る中敷の斜視図である。第4図は本
発明の更に他の実施例に係る中敷の斜視図であり、第5
図は本発明の更に他の実施例に係る中敷の斜視図であ
る。 10:洋風便器 14:便座 16:カバー 18,26,34,36:中敷

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に天然生理活性素材が含有せしめら
    れ、便座の座面を覆うように脱着可能に設けられた中敷
    を有する洋風便器。
  2. 【請求項2】内部に天然生理活性素材が含有せしめら
    れ、便座の座面を覆うように設けられた中敷。
JP9685389A 1989-04-17 1989-04-17 中敷付洋風便器 Expired - Lifetime JP2607441B2 (ja)

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JPH02274217A JPH02274217A (ja) 1990-11-08
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DE102020122216A1 (de) 2020-08-25 2022-03-03 Schock Gmbh Wärmeaushärtbare Gießmasse, daraus hergestellter Formkörper, und Verfahren zur Herstellung des Formkörpers

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