JP2607315Y2 - ヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造 - Google Patents
ヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造Info
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- JP2607315Y2 JP2607315Y2 JP1993050354U JP5035493U JP2607315Y2 JP 2607315 Y2 JP2607315 Y2 JP 2607315Y2 JP 1993050354 U JP1993050354 U JP 1993050354U JP 5035493 U JP5035493 U JP 5035493U JP 2607315 Y2 JP2607315 Y2 JP 2607315Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ヘリコプタロータのハ
ブとブレードの結合構造に係り、特にハブの上下面にフ
ェアリングを設けてボルト頭やナット螺合部の空気剥離
を低減するようにしたヘリコプタロータのハブとブレー
ドの結合構造に関する。
ブとブレードの結合構造に係り、特にハブの上下面にフ
ェアリングを設けてボルト頭やナット螺合部の空気剥離
を低減するようにしたヘリコプタロータのハブとブレー
ドの結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にヘリコプタは、ロータ回転軸の上
端部にハブを固定し、このハブの先端でブレードの根元
を支持している。従来、上記ハブとブレードの結合部
は、ボルトとナットによって結合され、この結合用ボル
トの頭とナットの螺合部は着脱や外部からの点検の容易
さ等の整備上の理由からハブの表面から突出していた。
端部にハブを固定し、このハブの先端でブレードの根元
を支持している。従来、上記ハブとブレードの結合部
は、ボルトとナットによって結合され、この結合用ボル
トの頭とナットの螺合部は着脱や外部からの点検の容易
さ等の整備上の理由からハブの表面から突出していた。
【0003】図7は従来の一般的なヘリコプタロータの
ハブとブレードの結合構造を示している。図7におい
て、ヘリコプタのロータ回転軸21の上端にハブ22が
固着されており、このハブ22の先端22aは、ブレー
ド23の根元23aを挟持している。ハブの先端22a
とブレードの根元23aは、互いに整合するボルト孔を
有し、このボルト孔にボルト24を挿着してハブ22と
ブレード23を結合している。
ハブとブレードの結合構造を示している。図7におい
て、ヘリコプタのロータ回転軸21の上端にハブ22が
固着されており、このハブ22の先端22aは、ブレー
ド23の根元23aを挟持している。ハブの先端22a
とブレードの根元23aは、互いに整合するボルト孔を
有し、このボルト孔にボルト24を挿着してハブ22と
ブレード23を結合している。
【0004】この従来のヘリコプタロータのハブとブレ
ードの結合構造では、ボルト24の頭や図示しない下側
のナットの螺合部はハブ先端22aの上下面から突出し
ている。
ードの結合構造では、ボルト24の頭や図示しない下側
のナットの螺合部はハブ先端22aの上下面から突出し
ている。
【0005】図8は表面に突起物25を有する物体26
を空気流中においた場合の空気剥離の様子を比較して示
しており、図8(a) は、突起物25が空力的に整形され
ていない場合を示しており、図8(b) は、突起物25が
物体26と一体となって流線的な断面形状に整形されて
いる場合を示している。上記従来のヘリコプタロータの
ハブとブレードの結合構造は、図8(a) から明らかなよ
うに、ボルト24の頭やナットの螺合部で空気剥離を生
じる。
を空気流中においた場合の空気剥離の様子を比較して示
しており、図8(a) は、突起物25が空力的に整形され
ていない場合を示しており、図8(b) は、突起物25が
物体26と一体となって流線的な断面形状に整形されて
いる場合を示している。上記従来のヘリコプタロータの
ハブとブレードの結合構造は、図8(a) から明らかなよ
うに、ボルト24の頭やナットの螺合部で空気剥離を生
じる。
【0006】この空気剥離は、ハブとブレードの結合部
の空気抵抗の増大を生じ、飛行性能及び飛行特性の悪
化、騒音の発生を招く。
の空気抵抗の増大を生じ、飛行性能及び飛行特性の悪
化、騒音の発生を招く。
【0007】これに対して、ブレードとの結合部を含め
てハブの上面にフェアリングを取り付けたヘリコプタロ
ータのハブとブレードの結合構造が実開平第3ー103
900号公報に提案されている。
てハブの上面にフェアリングを取り付けたヘリコプタロ
ータのハブとブレードの結合構造が実開平第3ー103
900号公報に提案されている。
【0008】図9と図10は、上記従来のヘリコプタロ
ータのハブとブレードの結合構造の縦断面と上面をそれ
ぞれ示している。
ータのハブとブレードの結合構造の縦断面と上面をそれ
ぞれ示している。
【0009】図において、ロータ回転軸27は上端部で
ハブ28を支持し、このハブ28は各先端部でブレード
29の根元を挟持しており、このハブ28とブレード2
9の結合部を覆うようにハブ28の上面に皿形のフェア
リング30が取り付けられている。
ハブ28を支持し、このハブ28は各先端部でブレード
29の根元を挟持しており、このハブ28とブレード2
9の結合部を覆うようにハブ28の上面に皿形のフェア
リング30が取り付けられている。
【0010】このヘリコプタロータのハブとブレードの
結合構造によれば、フェアリング30がハブとブレード
の結合部の形状を整形し、突起物による空気剥離を防止
することができる。
結合構造によれば、フェアリング30がハブとブレード
の結合部の形状を整形し、突起物による空気剥離を防止
することができる。
【0011】図11は他の従来のヘリコプタロータのハ
ブとブレードの結合構造を示しており、図において、ハ
ブ31は先端でブレード32の根元を挟持し、ボルト3
3とナット34によってハブ31とブレード32を一体
に結合し、この結合部全体を包み込むようなフェアリン
グ35を取り付けている。
ブとブレードの結合構造を示しており、図において、ハ
ブ31は先端でブレード32の根元を挟持し、ボルト3
3とナット34によってハブ31とブレード32を一体
に結合し、この結合部全体を包み込むようなフェアリン
グ35を取り付けている。
【0012】この構造によれば、フェアリング35がハ
ブ31とブレード32の結合部の形状を整形し、空気抵
抗を低減することができる。
ブ31とブレード32の結合部の形状を整形し、空気抵
抗を低減することができる。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の一般的なヘ
リコプタロータのハブとブレードの結合構造では、ボル
ト頭、ナットの螺合部等によって上述した空気の剥離を
生じ、空気抵抗が大きくなっていた。この空気抵抗の増
加は、ロータの回転トルクの増加、高速飛行時の飛行特
性・巡航性能の劣化及び空力騒音の発生等を招いてい
た。
リコプタロータのハブとブレードの結合構造では、ボル
ト頭、ナットの螺合部等によって上述した空気の剥離を
生じ、空気抵抗が大きくなっていた。この空気抵抗の増
加は、ロータの回転トルクの増加、高速飛行時の飛行特
性・巡航性能の劣化及び空力騒音の発生等を招いてい
た。
【0014】一方、実開平第3ー103900号公報記
載の方法では、上記空気抵抗の増大は解決できるもの
の、ハブが大きい場合や、ハブとブレードの結合用ボル
ト・ナットの位置がロータの回転中心から離れていると
きは、フェアリングが大型化し、重量の増大や、製造コ
ストの高騰を招いた。
載の方法では、上記空気抵抗の増大は解決できるもの
の、ハブが大きい場合や、ハブとブレードの結合用ボル
ト・ナットの位置がロータの回転中心から離れていると
きは、フェアリングが大型化し、重量の増大や、製造コ
ストの高騰を招いた。
【0015】また、上記ハブとブレードの結合部全体を
フェアリングで覆うようにした従来の結合構造では、結
合用のボルト・ナットがフェアリング内部に隠れてしま
うため、ブレードの着脱が困難であり、外部から直接ボ
ルト・ナットの点検ができない等の問題があった。
フェアリングで覆うようにした従来の結合構造では、結
合用のボルト・ナットがフェアリング内部に隠れてしま
うため、ブレードの着脱が困難であり、外部から直接ボ
ルト・ナットの点検ができない等の問題があった。
【0016】また、フェアリングがロータの回転中心か
ら離れた位置にあって、遠心力の作用を受けるので、脱
落しないように脱落防止用の固定金具を取り付ける必要
があった。このため、部品点数が増加し、重量や構造上
不利であった。
ら離れた位置にあって、遠心力の作用を受けるので、脱
落しないように脱落防止用の固定金具を取り付ける必要
があった。このため、部品点数が増加し、重量や構造上
不利であった。
【0017】そこで、本考案の目的は上記の従来の技術
の問題を解決し、ボルト頭やナット螺合部の空気剥離が
少なく、かつ、整備が容易であって、重量の増加や構造
の複雑化が少ないヘリコプタロータのハブとブレードの
結合構造を提供することにある。
の問題を解決し、ボルト頭やナット螺合部の空気剥離が
少なく、かつ、整備が容易であって、重量の増加や構造
の複雑化が少ないヘリコプタロータのハブとブレードの
結合構造を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案請求項1に係るヘリコプタロータのハブとブレ
ードの結合構造は、ヘリコプタロータのハブの先端でブ
レードの根元を挟持し、フェアリングを介してボルトと
ナットで前記ハブとブレードを結合するようにしたヘリ
コプタロータのハブとブレードの結合構造において、前
記フェアリングは、ハブと一体となって空気抵抗を低減
する断面形状を有し、ボルトあるいはナットに嵌合する
ソケットレンチのソケット外径より大きい内径と、ボル
トの頭あるいはナットの螺合部が埋入する深さの凹部を
備えており、当該フェアリングのハブ上面側部分と下面
側部分が、ハブの側面に沿って連結されて一体となって
いることを特徴とするものである。
に本考案請求項1に係るヘリコプタロータのハブとブレ
ードの結合構造は、ヘリコプタロータのハブの先端でブ
レードの根元を挟持し、フェアリングを介してボルトと
ナットで前記ハブとブレードを結合するようにしたヘリ
コプタロータのハブとブレードの結合構造において、前
記フェアリングは、ハブと一体となって空気抵抗を低減
する断面形状を有し、ボルトあるいはナットに嵌合する
ソケットレンチのソケット外径より大きい内径と、ボル
トの頭あるいはナットの螺合部が埋入する深さの凹部を
備えており、当該フェアリングのハブ上面側部分と下面
側部分が、ハブの側面に沿って連結されて一体となって
いることを特徴とするものである。
【0019】
【0020】
【0021】
【作用】本考案はハブの上下面にフェアリングを取り付
けられ、このフェアリングがハブと一体となって空気抵
抗を減少する流線的な形状を有し、かつ、ボルト頭とナ
ット螺合部を収納する凹部や貫通孔を有しているので、
ハブとブレードの結合部の空気抵抗の増大の問題を解決
することができる。
けられ、このフェアリングがハブと一体となって空気抵
抗を減少する流線的な形状を有し、かつ、ボルト頭とナ
ット螺合部を収納する凹部や貫通孔を有しているので、
ハブとブレードの結合部の空気抵抗の増大の問題を解決
することができる。
【0022】また、上記フェアリングの凹部や貫通孔
は、埋入したボルト・ナットに嵌合するソケットレンチ
のソケット外径より大きい内径を有し、外部に開放して
いるので、フェアリングを着けた状態でボルト・ナット
を点検・着脱でき、整備がきわめて容易である。
は、埋入したボルト・ナットに嵌合するソケットレンチ
のソケット外径より大きい内径を有し、外部に開放して
いるので、フェアリングを着けた状態でボルト・ナット
を点検・着脱でき、整備がきわめて容易である。
【0023】本考案の第二のヘリコプタロータのハブと
ブレードの結合構造によれば、ハブ上下面のフェアリン
グがハブの側面に沿って一体に形成されているので、部
品点数が少なく、製造中の部品管理等が容易である。
ブレードの結合構造によれば、ハブ上下面のフェアリン
グがハブの側面に沿って一体に形成されているので、部
品点数が少なく、製造中の部品管理等が容易である。
【0024】また、ハブの側面に沿ったフェアリングの
連結部分を空気抵抗が少ない形状にすることにより、ハ
ブとブレードの結合部の前面または後面のフェアリング
を兼ねることもできる。
連結部分を空気抵抗が少ない形状にすることにより、ハ
ブとブレードの結合部の前面または後面のフェアリング
を兼ねることもできる。
【0025】
【0026】
【実施例】次に本考案によるヘリコプタロータのハブと
ブレードの結合構造の実施例について添付の図面を用い
て以下に説明する。
ブレードの結合構造の実施例について添付の図面を用い
て以下に説明する。
【0027】図1は、本考案の第一のヘリコプタロータ
のハブとブレードの結合構造を分解して示している。ハ
ブ1は図示しないヘリコプタのロータ回転軸によって回
転可能に支持され、その先端1aは上下にハブの壁体が
突出する受け口に形成され、このハブの上下の壁体の間
にブレード2の根元2aを挿入して挟持するように構成
されている。
のハブとブレードの結合構造を分解して示している。ハ
ブ1は図示しないヘリコプタのロータ回転軸によって回
転可能に支持され、その先端1aは上下にハブの壁体が
突出する受け口に形成され、このハブの上下の壁体の間
にブレード2の根元2aを挿入して挟持するように構成
されている。
【0028】ハブの先端1aとブレードの根元2aは、
互いに整合するボルト用の貫通孔3を有している。
互いに整合するボルト用の貫通孔3を有している。
【0029】結合に際しては、ハブ1の上下面にフェア
リング4をそれぞれ配置し、これらフェアリング4を介
してボルト5とナット6を装着して固定する。
リング4をそれぞれ配置し、これらフェアリング4を介
してボルト5とナット6を装着して固定する。
【0030】図2はハブ1とブレード2の結合部の横断
面を示している。図に示すように、フェアリング4はハ
ブ先端1aと一体となって空気抵抗が少ない滑らかな表
面を形成するとともに、ボルト頭5aとナット6の螺合
部全体を埋入させる凹部7を有している。
面を示している。図に示すように、フェアリング4はハ
ブ先端1aと一体となって空気抵抗が少ない滑らかな表
面を形成するとともに、ボルト頭5aとナット6の螺合
部全体を埋入させる凹部7を有している。
【0031】この凹部7は、ボルト頭5aとナット6の
螺合部を収容する深さdと、ボルト頭5aあるいはナッ
ト6に嵌合するソケットレンチのソケット外径より大き
い内径bを有している。
螺合部を収容する深さdと、ボルト頭5aあるいはナッ
ト6に嵌合するソケットレンチのソケット外径より大き
い内径bを有している。
【0032】上記構成により、図2に示すように、この
ヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造によれ
ば、組み立てられた状態でハブとブレードの結合部は不
連続な突起が少ない表面を有し、かつ、フェアリング4
を取り外すことなく、外部からボルト5やナット6を点
検・着脱等行うことができる。
ヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造によれ
ば、組み立てられた状態でハブとブレードの結合部は不
連続な突起が少ない表面を有し、かつ、フェアリング4
を取り外すことなく、外部からボルト5やナット6を点
検・着脱等行うことができる。
【0033】また、上記フェアリング4は、小型かつ重
量が軽いので、ヘリコプタの飛行性能等を損なうことが
ない。また同じ小型軽量の理由により、回転中心から離
れた位置にあっても、遠心力の影響が小さい。さらに、
フェアリング4がボルト頭5aやナット6とハブ1の間
に挟持されているので、脱落防止用の特別な止め金具を
必要としないという利点もある。
量が軽いので、ヘリコプタの飛行性能等を損なうことが
ない。また同じ小型軽量の理由により、回転中心から離
れた位置にあっても、遠心力の影響が小さい。さらに、
フェアリング4がボルト頭5aやナット6とハブ1の間
に挟持されているので、脱落防止用の特別な止め金具を
必要としないという利点もある。
【0034】上記フェアリング4は、各ボルト・ナット
に個別に設けるようにすることができる。図1と同一の
部分に同一の符号を付した図3において、フェアリング
8は各ボルト頭5aとナット6螺合部ごとに設けられ、
それぞれ上記説明の内径bと深さdの凹部7を有してい
る。
に個別に設けるようにすることができる。図1と同一の
部分に同一の符号を付した図3において、フェアリング
8は各ボルト頭5aとナット6螺合部ごとに設けられ、
それぞれ上記説明の内径bと深さdの凹部7を有してい
る。
【0035】このヘリコプタロータのハブとブレードの
結合構造では、内径bと深さdを適当に定めることによ
り、同一形状のフェアリング8を大量に生産でき、部品
コストの低減化と部品管理の単純化を図ることができ
る。
結合構造では、内径bと深さdを適当に定めることによ
り、同一形状のフェアリング8を大量に生産でき、部品
コストの低減化と部品管理の単純化を図ることができ
る。
【0036】また、このフェアリング8による空力上お
よび整備上の利点は、第一のヘリコプタロータのハブと
ブレードの結合構造のフェアリング4と全く同様であ
る。
よび整備上の利点は、第一のヘリコプタロータのハブと
ブレードの結合構造のフェアリング4と全く同様であ
る。
【0037】次に本考案の第二のヘリコプタロータのハ
ブとブレードの結合構造について図4を用いて説明す
る。図1と同一の部分に同一符号を付した図4におい
て、フェアリング9は図1のハブ1上下面のフェアリン
グ4をハブ1の側面に沿って連結したものである。
ブとブレードの結合構造について図4を用いて説明す
る。図1と同一の部分に同一符号を付した図4におい
て、フェアリング9は図1のハブ1上下面のフェアリン
グ4をハブ1の側面に沿って連結したものである。
【0038】このフェアリング9は、上面と下面に第一
のヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造で説明
したような内径bと深さdの凹部7を有している。この
凹部7にボルト頭5aとナット6の螺合部を埋入して第
一のヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造と全
く同様の作用・効果を奏することができる。
のヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造で説明
したような内径bと深さdの凹部7を有している。この
凹部7にボルト頭5aとナット6の螺合部を埋入して第
一のヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造と全
く同様の作用・効果を奏することができる。
【0039】この第二のヘリコプタロータのハブとブレ
ードの結合構造によれば、ハブ上下のフェアリングを一
体に形成しているので、部品の点数を減らすことができ
る。
ードの結合構造によれば、ハブ上下のフェアリングを一
体に形成しているので、部品の点数を減らすことができ
る。
【0040】また、図5に示しように、フェアリング9
の連結部9aを流線的な形状とし、必要に応じて延設す
ることにより、上記部品点数を減少させるとともに、ハ
ブとブレードの結合部の前面または後面のフェアリング
を兼ねることもできる。
の連結部9aを流線的な形状とし、必要に応じて延設す
ることにより、上記部品点数を減少させるとともに、ハ
ブとブレードの結合部の前面または後面のフェアリング
を兼ねることもできる。
【0041】次に本考案による第三のヘリコプタロータ
のハブとブレードの結合構造について図6を用いて説明
する。図1と同一の部分に同一の符号を付して説明を省
略した図6において、フェアリング10は、接着剤11
によってハブ先端1aの上面と下面に接着されている。
フェアリング10はボルト頭5aあるいはナット6に嵌
合するソケットレンチのソケット外径より大きい内径の
貫通孔12を有している。またフェアリング10は、前
記貫通孔12の部分において、ボルト頭5aあるいはナ
ット6の螺合部が埋入する厚みを有している。
のハブとブレードの結合構造について図6を用いて説明
する。図1と同一の部分に同一の符号を付して説明を省
略した図6において、フェアリング10は、接着剤11
によってハブ先端1aの上面と下面に接着されている。
フェアリング10はボルト頭5aあるいはナット6に嵌
合するソケットレンチのソケット外径より大きい内径の
貫通孔12を有している。またフェアリング10は、前
記貫通孔12の部分において、ボルト頭5aあるいはナ
ット6の螺合部が埋入する厚みを有している。
【0042】この第三のヘリコプタロータのハブとブレ
ードの結合構造によれば、第一のヘリコプタロータのハ
ブとブレードの結合構造と同様の作用・効果を奏すると
ともに、フェアリング10の接着後ハブ1とブレード2
を一体として取り扱うことができ、製造上きわめて便利
である。
ードの結合構造によれば、第一のヘリコプタロータのハ
ブとブレードの結合構造と同様の作用・効果を奏すると
ともに、フェアリング10の接着後ハブ1とブレード2
を一体として取り扱うことができ、製造上きわめて便利
である。
【0043】なお、上記説明では、概略楕円形の平面形
状と概略山形の断面形状を有するフェアリングを用いて
説明したが、本考案のフェアリングは上記形状に限られ
ることなく、当業者がなし得る任意の空気抵抗低減の形
状とすることができる。
状と概略山形の断面形状を有するフェアリングを用いて
説明したが、本考案のフェアリングは上記形状に限られ
ることなく、当業者がなし得る任意の空気抵抗低減の形
状とすることができる。
【0044】また、フェアリングの凹部と貫通孔は、ボ
ルト頭やナット螺合部を埋入させる深さ・厚みを有して
いると説明したが、ボルト頭やナット螺合部が完全に埋
没する深さはいうまでもなく、その一部が突出しても空
気剥離を生じなければ良いことは明かである。
ルト頭やナット螺合部を埋入させる深さ・厚みを有して
いると説明したが、ボルト頭やナット螺合部が完全に埋
没する深さはいうまでもなく、その一部が突出しても空
気剥離を生じなければ良いことは明かである。
【0045】
【考案の効果】上記説明から明らかなように、本考案の
ヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造によれ
ば、フェアリングはハブと一体となって空気抵抗の少な
い断面形状を形成し、かつ、ボルト頭やナット螺合部を
埋入させる凹部や貫通孔を有しているので、ハブとブレ
ードの結合部の空気抵抗を低減し、優れた飛行性能のヘ
リコプタを提供することができる。
ヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造によれ
ば、フェアリングはハブと一体となって空気抵抗の少な
い断面形状を形成し、かつ、ボルト頭やナット螺合部を
埋入させる凹部や貫通孔を有しているので、ハブとブレ
ードの結合部の空気抵抗を低減し、優れた飛行性能のヘ
リコプタを提供することができる。
【0046】また、上記フェアリングの凹部および貫通
孔は、ボルト・ナットに嵌合するソケットレンチのソケ
ット外径より大きな内径を有し、かつ、外部に開放して
いるので、フェアリングを取り外すことなく、ボルト・
ナットの点検・着脱でき、優れた整備性を提供すること
ができる。
孔は、ボルト・ナットに嵌合するソケットレンチのソケ
ット外径より大きな内径を有し、かつ、外部に開放して
いるので、フェアリングを取り外すことなく、ボルト・
ナットの点検・着脱でき、優れた整備性を提供すること
ができる。
【図1】本考案による第一のヘリコプタロータのハブと
ブレードの結合構造を分解して示した斜視図。
ブレードの結合構造を分解して示した斜視図。
【図2】第一のヘリコプタロータのハブとブレードの結
合構造の横断面図。
合構造の横断面図。
【図3】第一のヘリコプタロータのハブとブレードの結
合構造の変形例を示した斜視図。
合構造の変形例を示した斜視図。
【図4】本考案による第二のヘリコプタロータのハブと
ブレードの結合構造を分解して示した斜視図。
ブレードの結合構造を分解して示した斜視図。
【図5】第二のヘリコプタロータのハブとブレードの結
合構造の変形例を示した斜視図。
合構造の変形例を示した斜視図。
【図6】本考案による第三のヘリコプタロータのハブと
ブレードの結合構造を分解して示した斜視図。
ブレードの結合構造を分解して示した斜視図。
【図7】従来の一般的なヘリコプタロータのハブとブレ
ードの結合構造を示した斜視図。
ードの結合構造を示した斜視図。
【図8】突起物を有する物体表面の空気流れを比較して
説明した図。
説明した図。
【図9】ハブとブレードの結合部を含めてハブ上方にフ
ェアリングを取り付けた従来のヘリコプタロータのハブ
とブレードの結合構造を示した縦断面図。
ェアリングを取り付けた従来のヘリコプタロータのハブ
とブレードの結合構造を示した縦断面図。
【図10】図9のヘリコプタロータのハブとブレードの
結合構造の平面図。
結合構造の平面図。
【図11】ハブとブレードの結合部を覆うようにした従
来のヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造を示
した斜視図。
来のヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造を示
した斜視図。
1 ハブ 2 ブレード 4 フェアリング 5 ボルト 5a ボルト頭 6 ナット 7 凹部 9 フェアリング 10 フェアリング
Claims (1)
- 【請求項1】ヘリコプタロータのハブ(1)の先端でブ
レード(2)の根元を挟持し、フェアリング(9)を介
してボルト(5)とナット(6)で前記ハブ(1)とブ
レード(2)を結合するようにしたヘリコプタロータの
ハブとブレードの結合構造において、 前記フェアリング(9)は、ハブ(1)と一体となって
空気抵抗を低減する断面形状を有し、ボルト(5)ある
いはナット(6)に嵌合するソケットレンチのソケット
外径より大きい内径と、ボルトの頭(5a)あるいはナ
ット(6)の螺合部が埋入する深さの凹部(7)を備え
ており、 当該フェアリング(9)のハブ(1)上面側部分と下面
側部分が、ハブ(1)の側面に沿って連結されて一体と
なっていることを特徴とするヘリコプタロータのハブと
ブレードの結合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993050354U JP2607315Y2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | ヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993050354U JP2607315Y2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | ヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0719098U JPH0719098U (ja) | 1995-04-04 |
JP2607315Y2 true JP2607315Y2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=12856570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993050354U Expired - Lifetime JP2607315Y2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | ヘリコプタロータのハブとブレードの結合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607315Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2653385B1 (en) * | 2012-04-18 | 2018-03-21 | AIRBUS HELICOPTERS DEUTSCHLAND GmbH | Aerodynamic blade attachment for a bearingless rotor of a helicopter |
-
1993
- 1993-09-16 JP JP1993050354U patent/JP2607315Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0719098U (ja) | 1995-04-04 |
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