JP2606900Y2 - コンクリート打設用トレミー管 - Google Patents

コンクリート打設用トレミー管

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JP2606900Y2
JP2606900Y2 JP1993000279U JP27993U JP2606900Y2 JP 2606900 Y2 JP2606900 Y2 JP 2606900Y2 JP 1993000279 U JP1993000279 U JP 1993000279U JP 27993 U JP27993 U JP 27993U JP 2606900 Y2 JP2606900 Y2 JP 2606900Y2
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pipe
concrete
valve body
tremy
ptolemy
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茂 青木
宣典 竹田
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Obayashi Corp
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  • Underground Or Underwater Handling Of Building Materials (AREA)
  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、大深度地下にコンク
リートを打設する際に用いられるトレミー管に関し、特
に、トレミー管内における打設コンクリートの分離を防
止するための新規な機構を備えたトレミー管に関する。
【0002】
【従来の技術】都市部の過密状態を解消するため、大深
度地下に構造物を構築する事例が増大し、例えば深度1
00mに及ぶ構造物を構築する場合もある。このような
大深度地下構造物を構築するにあたっては、コンクリー
トの打設作業が問題となる。大深度地下部へのコンクリ
ート打設にあたっては、超流動性コンクリートを用いる
ことにより、地表部のポンプによってパイプを通じ地下
深くまで該コンクリートを圧送することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、コンク
リートを管内で急激に落下させると、特に最深部などの
管の曲がり部で自重落下に伴う動的加圧脱水が生じ、材
料分離が生ずる。また、圧送が途切れた直後の管内負圧
現象によりその後に供給されるコンクリートに脱水分離
が生ずるという問題があった。
【0004】前者の問題を解決する手段として、従来で
は圧送途中段階でコンクリート落下を中断させ、アジテ
ータ等で混練後、再落下させたり、或いはパイプ途中に
ループ管を挿入して落下速度を低減させていた。しかし
ながら、このような方法では、ステージ設置工や配管作
業が繁雑で装置が大掛かりなものとなるため、現状では
十分な対処がなされていなかった。
【0005】また、後者の負圧による分離現象について
も見過ごされがちであり、同じく十分な対処がなされて
いないのが現状であった。
【0006】この考案は以上の問題を解決するものであ
って、その目的は、簡単な構成を付加することによっ
て、動的加圧脱水や管内負圧によるコンクリートの材料
分離を確実に防止できるようにしたコンクリート打設用
トレミ―管を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案は、トレミー管の管路途中の内周部に、コ
ンクリートの落下速度を低減するため、中央に開口を有
するドーナツ状の弾性片からなる弁体を該コンクリート
落下方向に直交して配置したことを特徴とする。
【0008】また、この考案は、前記弁体の直下に、ト
レミー管の内外を連通する空気連通管を接続したことを
特徴とする。
【0009】
【作用】以上の構成によれば、管内を落下するコンクリ
ートは弁体に衝突し、弁体を弾性変形させつつさらに落
下するが、この衝突エネルギー及び流動抵抗によって落
下速度を減ずる。また、空気連通管により管内外を連通
させた構造とする場合には圧送中断後の負圧の発生がな
く、常時外気圧と同一に保持される。
【0010】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面を用いて詳細
に説明する。図1(a)〜(c)及び図2はこの考案の
第一実施例によるトレミー管を示すものである。
【0011】図において、鉛直に配管されたトレミー管
1の管路途中の内周部にはコンクリートCの落下方向に
直交してドーナツ状の弁体2が固定配置されている。
【0012】この弁体2はゴムなどの弾性片からなるも
ので、図2に示すように、これの中心から90°間隔で
放射状に4箇所スリット2bを形成することによって隣
り合う弾性片2a同士を縁切りし、それぞれに反発弾性
を生じさせる構造としている。なお、図では一ケ所のみ
を示しているが、実際には高さ方向に多段に亘って配置
することが望ましい。
【0013】以上の構成からなる弁体2はコンクリート
Cが打設されていない管内が空の状態では図1(a)に
示すように水平状態に保たれ、その中央開口3を最小と
している。この状態から圧送が開始され、コンクリート
Cが管内を落下し始めると、図1(b)に示すように弁
体2に衝突し、次いで弁体2の各弾性片2aはその衝突
エネルギーにより下方に向けて弾性変形され、中央開口
3aを大きく開いてコンクリートCを流動させ、その後
は図1(c)に示すように、打設を中断するまで定常的
に流動する。
【0014】一方、コンクリートCはこの衝突エネルギ
ー及び各弾性片2aが水平に戻ろうとする弾撥力による
流動抵抗を受けて落下速度を減ずることになる。そして
前記弁体2は、多段に亘って管内に配置されているので
コンクリートCの落下速度は弁体2に衝突する都度減ず
るため、動的脱水を生ずることなく、適正な落下速度に
より最終打設位置に打設されることになる。
【0015】図3(a),(b)はこの考案の第二実施
例を示すものである。図において、トレミー管1の管路
途中にはさらに前記弁体の直下にトレミー管1の内外を
連通させる上向きL字形の空気連通管4がねじ込みなど
によって接続されている。
【0016】この構成において、(a)に示すようにコ
ンクリートCが管内を流動している状態から、一旦圧送
を止めると、(b)に示すように流動するコンクリート
Cの頂部の上部が空き、この空き部分5は真空状態にな
ろうとするが、この連通管4がこの上部に連通している
ことによって、これの負圧により外気を吸引し、管内の
気圧を大気圧に保持することになる。
【0017】なお、この連通管4は図では一ケ所しか示
していないが、前記弁体2と同様にトレミー管1の上下
方向に多段に設けられているので、どの箇所にあっても
圧送中断時の真空状態がなく、これによる材料分離も未
然に防止できる。
【0018】しかも、トレミー管1には前記弁体2と空
気連通管4の双方が具備されており、それぞれの構成か
ら生ずる材料分離の防止効果が累積されて更に有利とな
ることはいうまでもない。
【0019】
【考案の効果】以上各実施例によって詳細に説明したよ
うに、この考案によるコンクリート打設用トレミー管に
あっては、管内を落下するコンクリートは弁体に衝突
し、弁体を弾性変形させつつさらに落下するが、この衝
突エネルギー及び流動抵抗によって落下速度を減ずるた
め、動力を要することなく、中央に開口を有するドーナ
ツ状の弁体といった簡単な構成を付加するだけで動的加
圧脱水による材料分離を未然に確実に防止できる。弁体
は、中央に開口を有するドーナツ状であるので、コンク
リートが通過した後の原位置への復帰距離が短く、弁体
を構成する材料の選択の幅が広い。また、空気連通管に
より管内外を連通させた構造とすると、圧送中断後の負
圧の発生がなく、常時外気圧と同一に保持されるため、
負圧による脱水分離も防止できる。したがって、大深度
地下にコンクリート打設する際の品質のバラツキがない
上、バラツキを防止するための大規模な設備も不要にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)はこの考案の第一実施例による
トレミー管内のコンクリートの流動状態を示す断面図で
ある。
【図2】図1(a)におけるA−A線断面図である。
【図3】(a),(b)はこの考案の第二実施例を示す
断面説明図である。
【符号の説明】
1 トレミー管 2 弁体 2a 弾性片 3 中央開口 4 空気連通管 C コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭60−39833(JP,B2) 実願 昭57−152751号(実開 昭59− 61339号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレミー管の管路途中の内周部に、コ
    ンクリートの落下速度を低減するため、中央に開口を有
    するドーナツ状の弾性片からなる弁体を該コンクリート
    落下方向に直交して配置したことを特徴とするコンクリ
    ート打設用トレミー管。
  2. 【請求項2】 前記弁体の直下には、トレミー管の内外
    を連通する空気連通管を接続したことを特徴とする請求
    項1記載のコンクリート打設用トレミー管。
JP1993000279U 1993-01-08 1993-01-08 コンクリート打設用トレミー管 Expired - Fee Related JP2606900Y2 (ja)

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JPH0656144U JPH0656144U (ja) 1994-08-05
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JPS6039833A (ja) * 1983-08-12 1985-03-01 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Ta↓2O↓5薄膜のエツチング方法

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