JP2606775B2 - 粉体焼成装置 - Google Patents

粉体焼成装置

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JP2606775B2
JP2606775B2 JP4302182A JP30218292A JP2606775B2 JP 2606775 B2 JP2606775 B2 JP 2606775B2 JP 4302182 A JP4302182 A JP 4302182A JP 30218292 A JP30218292 A JP 30218292A JP 2606775 B2 JP2606775 B2 JP 2606775B2
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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェライト,セラミッ
クス等の粉体の焼成等に好適な粉体焼成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の粉体焼成装置1を図4に
示す。同図に示す粉体焼成装置1は、横設された炉芯管
2と、この炉芯管2を加熱するヒータ3とを有する横型
のものである。
【0003】炉芯管2は、僅かに傾斜し、炉芯管2の入
口2aに粉体4を投入して炉芯管2を回転させると、粉
体4はその傾斜に沿って横方向に移動し、出口2cから
排出される。粉体4は、炉芯管2内に滞留する間(例え
ば45乃至60分)にヒータ3の加熱により焼成され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、炉芯管
2は横設されているため、炉芯管2を回転させたとして
も、粉体4の流動性が悪く、炉芯管2の内壁に付着し
て、滞留時間が長くなって滞留時間にばらつきが生じ、
更に熱伝導にもばらつきが生じるため、均質な焼成が行
えないという問題があった。
【0005】これを防止するために、ハンマーにより炉
芯管2を叩いて炉芯管2の内壁に付着した粉体4を落と
す方法もあるが、騒音や発塵の問題を生ずる。
【0006】また、炉芯管2は横設されているため、設
置面積が大きくなり、炉芯管2を回転する機構(歯車
等)5が必要なために装置1が大型化するという問題も
あった。
【0007】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、均質な焼成が可能な粉体焼成装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の粉体焼成装置は、加熱された炉芯管内
に粉体を通過させて前記粉体を焼成する粉体焼成装置に
おいて、前記炉芯管の長手方向に沿って複数のヒータを
配置し、前記炉芯管を立設して上方から前記粉体が供給
されるようにし、この炉芯管の下方に設けた排出管の排
出口に前記粉体通過用のフィルタを設け、前記炉芯管内
であって、前記フィルタの上方に配置保持され前記粉体
より粒径の大きい多数の媒体と、前記媒体を攪拌する
とによりその上に堆積された粉体を下方向に移動させる
攪拌手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2記載の粉体焼成装置は、前
記炉芯管内外に温度検出用の熱電対を設けたことを特徴
とするものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の粉体焼成装置によれば、立設し
た炉芯管の上方から粉体を投入すると、粉体は媒体の上
に堆積する。攪拌手段により媒体を攪拌すると、その攪
拌により一定量の粉体が媒体間を通過して下方向へ移動
し、粉体は堆積時と下方向への移動時との間に複数のヒ
ータによって加熱され焼成される。攪拌により一定量の
粉体を下方向へ移動させているので、粉体の炉芯管内の
滞留時間が安定するため、均質な焼成が可能となる。ま
た、炉芯管を立設しているので、粉体が内壁に付着する
ことが少なくなり、ハンマー等によりその内壁に付着し
た粉体を落とす必要もなくなるので、騒音や発塵の問題
を解消でき、また、粉体が内壁に付着して熱伝導を妨げ
ることが少なくなるので、均質な焼成が可能となり、更
に、滞留時間を短くできるので、効率の良い焼成を行え
る。そして、フィルタを設けているので、焼成された粉
体のみを排出することができる。
【0011】請求項2記載の粉体焼成装置によれば、
電対を炉芯管の内外に設けたので、焼成された粉体自体
の温度検出及び炉芯管の周囲の温度検出が可能となり、
これを基に精密な温度制御が行える。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
【0013】図1は本発明に粉体焼成装置の第1の実施
例を示す断面図である。
【0014】同図に示す第1の実施例装置10Aは、粉
体4を供給する粉体供給部11と、立設され上方から粉
体が供給され、下方から排出される炉芯管12と、その
炉芯管12の周囲であって長手方向に沿って配置され例
えば700乃至1200℃の加熱能力を有する複数の
ータ13と、炉芯管12及びヒータ13を包囲する断熱
部材14と、炉芯管12の下方向に設けられた排出管の
排出口に設けられた粉体通過用のフィルタ(目皿)15
と、前記炉芯管内であってこのフィルタ15より上方に
配置された多数の媒体16と、この媒体16を攪拌する
ことにより前記粉体を下方向に移動させる攪拌手段17
Aと、炉芯管12内及びその周辺の温度を検出する熱
電対の如き温度センサ18と、焼成に必要な酸素,窒
素,水素等の雰囲気ガスを供給するための供給弁19と
を有して概略構成されている。
【0015】前記粉体供給部11は、ホッパ部11a
と、ホッパ部11aの下側に配置されホッパ部11aに
投入された粉体4を炉芯管12へと搬送するスクリユー
11bと、このスクリユー11bを回転させる駆動部1
1cとを具備している。なお、このようなスクリユー1
1bや駆動部11cは設置されていなくてもよい。
【0016】前記炉芯管12は、例えば、耐熱鋼,ジル
コニア,セラミックス等からなり、上端に粉体投入孔1
2aを備え、上側面に粉体4から発生するガスを廃棄す
るための廃棄孔12bを備え、下側面に排出孔12cを
備え、その排出孔12cに前記フィルタ15を配置し、
その排出孔12cから排出管12dを突出させている。
炉芯管12は、熱電対を管12内に入れることができ、
焼成中の粉体4自体の温度検出が可能となるため、精密
な温度制御を行える。
【0017】前記媒体16は、例えば、耐熱耐摩耗鋼,
ジルコニア、セラミックスなどからなり、粉体4より粒
径の大きい例えば球状のものである。
【0018】前記攪拌手段17Aは、耐熱耐摩耗鋼,ジ
ルコニア,セラミックス等からなる攪拌部材170と、
この攪拌部材170を回転する図示しない駆動部とを具
備する。
【0019】攪拌部材170は、先端にスクリュー17
1を備えた軸172と、そのスクリュー171の基部に
設けたフランジ173とからなり、回転可能に構成され
ている。フランジ173の外側に凹状の溝173aを設
け、その溝173aに炉芯管12の下縁を嵌入させ粉体
4,媒体16が外側に漏れないようにしている。軸17
2は、供給弁19を介し軸172の中心軸に沿って雰囲
気ガスを内部に供給できるようになっている。
【0020】次に、本第1の実施例装置10Aの動作を
説明する。
【0021】粉体供給部11の駆動部11cにより所定
回数分スクリユー11bを回転させると、ホッパ部11
a内に投入された粉体4は、スクリユー11bの先端側
に移動し、炉芯管12内に所容量落下し、炉芯管12内
の媒体16の上に堆積する。
【0022】次に、攪拌手段17Aの図示しない駆動部
により、軸172を回転させてスクリュー171を回転
させると、攪拌手段17Aは媒体16を攪拌する。この
攪拌により一定量の粉体4が媒体16間を通過して落下
し、投入してから一定時間経過後(例えば20乃至25
分)にフィルタ15及び排出管12dから排出される。
粉体4は、その間にヒータ13により加熱され焼成され
る。なお、炉芯管12内の滞留時間は、媒体16の量又
は攪拌手段17Aの動作速度等を変えることにより増減
変更可能である。また、焼成温度は、温度センサ18が
検出する炉芯管12の周辺の温度に基づくヒータ13の
フィードバック制御により、所定加熱能力範囲内で温度
制御可能である。
【0023】このように構成された第1の実施例装置1
0Aによれば、以下の効果を奏する。
【0024】(1) 攪拌により一定量の粉体4を下方向へ
移動させているので、粉体4の炉芯管12内の滞留時間
が安定するため、均質な焼成が可能となる。
【0025】(2) 炉芯管12を立設しているので、粉体
4が内壁に付着することが少なくなり、ハンマー等によ
りその内壁に付着した粉体4を落とす必要もなくなるの
で、騒音や発塵の問題を解消でき、また、粉体が内壁に
付着して熱伝導を妨げることが少なくなるので、均質な
焼成が可能となり、更に、滞留時間を短くできるので、
効率の良い焼成を行える。具体的には、炉芯管12内の
滞留時間は、例えば20乃至25分と短縮でき、かつ、
ばらつきを従来の約1/3にできた。
【0026】(3) フィルタ15を備えているので、焼成
された粉体4をフィルタ15から排出でき、連続的な焼
成作業を行える。
【0027】(4) 縦型なので設置スペースが小さくてす
み、大型な炉芯管12を回転させずに小型な軸172を
回転するだけなので、当該装置10の小型化が図れる。
【0028】図2は本発明に粉体焼成装置の第2の実施
例を示す断面図である。
【0029】同図に示す第2の実施例装置10Bは、第
1の実施例装置10Aの攪拌手段17Aの一部を変更し
たもので、他は第1の実施例装置10Aと同様に構成さ
れている。
【0030】第2の実施例装置10Bの攪拌手段17B
は、第1の実施例装置10Aのスクリュー171の代わ
りに複数の棒状のアーム174を突設したもので、他は
第1の実施例装置10Aと同様に構成されている。
【0031】このように構成された第2の実施例装置1
0Bによれば、第1の実施例装置10Aと同様の作用,
効果を奏する。
【0032】図3は本発明に粉体焼成装置の第3の実施
例を示す断面図である。
【0033】同図に示す第3の実施例装置10Cは、第
1の実施例装置10Aの攪拌手段17Aの一部を変更
し、その変更に伴って炉芯管12の下側の形状を変更し
たもので、他は第1の実施例装置10Aと同様に構成さ
れている。
【0034】第3の実施例装置10Cの攪拌手段17C
は、第1の実施例装置10Aのスクリュー171の代わ
りに揺動板175を軸172の先端に設け、この軸17
2を図示しない駆動部により揺動させるようにしたもの
である。炉芯管12の下側の形状は、揺動板175が揺
動できるように球状に形成し、かつ、粉体4,媒体16
が外側に漏れないようにしている。
【0035】このように構成された第3の実施例装置1
0Cによれば、第1の実施例装置10Aと同様の作用,
効果を奏する。
【0036】
【0037】
【発明の効果】以上詳述した請求項1記載の発明によれ
ば、媒体上に粉体を堆積させた後、媒体の攪拌により一
定量の粉体を下方向へ移動させてこの間の複数のヒータ
によって加熱しているので、粉体の炉芯管内の滞留時間
が安定するため、均質な焼成が可能となり、また、炉芯
管を立設しているので、粉体が内壁に付着することが少
なくなって騒音や発塵の問題を解消できると共に粉体が
内壁に付着して熱伝導を妨げることが少なくなるので、
均質な焼成が可能となり、更に、滞留時間を短くできる
ので、効率の良い焼成を行える粉体焼成装置を提供する
ことができる。そして、フィルタを設けているので焼成
された粉体のみを排出することができる。
【0038】また、請求項2記載の発明によれば、熱電
対を炉芯管の内外に設けたので、焼成された粉体自体の
温度検出及び炉芯管の周囲温度検出が可能となり、これ
を基に精密な温度制御が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に粉体焼成装置の第1の実施例を示す断
面図である。
【図2】本発明に粉体焼成装置の第2の実施例を示す断
面図である。
【図3】本発明に粉体焼成装置の第3の実施例を示す断
面図である。
【図4】従来の粉体焼成装置の断面図である。
【符号の説明】
4 粉体 10A,10B,10C 粉体焼成装置 12 炉芯管 15 フィルタ 16 媒体 17A,17B,17C 攪拌手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱された炉芯管内に粉体を通過させて
    前記粉体を焼成する粉体焼成装置において、前記炉芯管
    の長手方向に沿って複数のヒータを配置し、前記炉芯管
    を立設して上方から前記粉体が供給されるようにし、こ
    の炉芯管の下方に設けた排出管の排出口に前記粉体通過
    用のフィルタを設け、前記炉芯管内であって、前記フィ
    ルタの上方に配置保持され前記粉体より粒径の大きい多
    数の媒体と、前記媒体を攪拌することによりその上に堆
    積された粉体を下方向に移動させる攪拌手段とを設けた
    こと特徴とする粉体焼成装置。
  2. 【請求項2】 前記炉芯管内外に温度検出用の熱電対
    設けたことを特徴とする請求項1記載の粉体焼成装置。
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