JP2606768Y2 - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP2606768Y2
JP2606768Y2 JP1993010969U JP1096993U JP2606768Y2 JP 2606768 Y2 JP2606768 Y2 JP 2606768Y2 JP 1993010969 U JP1993010969 U JP 1993010969U JP 1096993 U JP1096993 U JP 1096993U JP 2606768 Y2 JP2606768 Y2 JP 2606768Y2
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Inventor
克己 伊藤
Original Assignee
シヤチハタ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、揮発性のあるインキを
含浸させた速乾性筆記具に関する。
【従来の技術】従来の速乾性筆記具はインキ吸蔵体中の
インキがキャップを被せた状態においても蒸発し、ペン
芯が乾燥したりしていた。その問題点解決のために実公
昭44−28898号、実開昭51−75334号等が
公知である。実公昭44−28898号は首座11と管
軸9とのネジ嵌着の間に主体1をペン芯保持とともにパ
ッキンとしてインキの蒸発を阻止している。実開昭51
−75334号はパッキンリング2を首座1と軸管3と
の間に入れ密封し、インキの蒸発を阻止している。しか
し、これらのパッキンはほぼ板状であるので、製造工程
において、軸管にはめる場合は斜めになったりして組み
立てにくかった。従って、この組み立てにおける課題を
解決するために図4に示す形状のパッキンが従来用いら
れている。これは、筒7の一端部にはツバ6を設け、筒
7のほぼ中間部に突部8を外周面に設けてある。このパ
ッキンはポリエチレン、ポリプロピレン等のインキに侵
されない材質であり、かつ、軟質であることが望まれる
が、パッキンとしての軟質度がない。そこで図1におけ
る筆記具に図4のパッキンを使用した場合について説明
する。本体1はアルミニウムであるが、ペン芯ホルダー
2はユリア樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂であ
って、インキの透過せずかつ硬い樹脂であるので、本体
1とのネジ嵌着する場合にはアルミニウムが変形してし
まうためネジ嵌着強度をあまり強くすることができな
い。又、本体1の開口端面を平坦にすることはコストア
ップとなるとともに、開口端面の平坦性は、アルミニウ
ムがネバリのある材質のため、0.01mmから0.1
mm程度の凸凹が生じている。また加工時のバリもあ
る。従って、従来は気密性をとることが困難であり、図
4の従来のパッキンにおいても密閉は今だに充分ではな
く長期保存ができなかった。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上述した通
り従来技術において長期保存ができない課題であるイン
キの蒸発を阻止できるパッキンを改良した筆記具を提供
する。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は前記課題を解決
するためにパッキン3のツバ16、26の下面にテーパ
ー部19、29を設けたことにある。
【0004】
【作用】本体1の開口端面の内側又は外側エッジがパッ
キン3のツバ部16、26のテーパー部19、29に食
い込み気密性が保持される。
【0005】
【実施例】以下、本考案の第1実施例を図1、図2にて
具体的に説明する。1は本体であり、厚さ0.4mmの
アルミニウム製であり、一端開口部には本体ネジ部10
を設けてあり、その開口端面は平坦である。アルミニウ
ムの厚さは通常、コスト的にも0.3mmから0.5m
mとするのがよい。2はペン芯ホルダーで、一端の内周
面には本体雄ネジ部10と螺施する雌ネジ部9を設け、
その雌ネジ部9の後端には段部11を内周面に設けてあ
る。他端はペン芯4を保持できる径で開放されている。
この材質は、ユリア樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性
樹脂である。これらの樹脂は、インキの透過を阻止する
材質であり、インキの成分により、ナイロン樹脂、ポリ
アセタール樹脂等使用することもできる。3はパッキン
である。材質はポリエチレン、ポリプロピレンの軟質の
ものである。筒17の一端部にはツバ16を設け、その
ツバ16の下面にテーパー部19、又、筒17の中間部
に突部18を外周面に設けてある。この突部18は、本
体1にインキ吸収体5を挿入後、パッキン3を本体1の
開口部に抜けない程度に保持させるためのものである。
この突部18のかわりに、筒17の外周に筒軸と同方向
に3本以上のリブを設けてもよい。4はペン芯でフェル
ト、ポリエステル繊維、アクリル繊維等通常使用される
ものであり、その形状は如何なる形状でもよい。5はイ
ンキ吸収体であり、フェルト、ポリプロピレン繊維、ア
セテート等通常使用されるものである。
【0006】以上の各構成要素を筆記具とする組み立て
方法を説明する。本体1に、インキ吸収体5を挿入後、
パッキン3を挿入し、インキを注入後、本体1の開口端
面とパッキン3のテーパー部19を接触させ、ペン芯ホ
ルダー2の雌ネジ部9と本体雄ネジ部10を螺施する。
これにペン芯を装着し組み立てを完了する。本体1の開
口端面の内側エッジがテーパー部19に小さな力で確実
に食い込み気密性が保持される。
【0007】次に、第2実施例を図3にて説明する。第
1実施例と同一構成については省略する。筒27の一端
部にツバ26、そのツバ26の下面はテーパー部29、
ツバ部26の近傍内周面には補強部30を設けてある。
この補強部30は、螺旋された時内側にツバ26が逃げ
ないためのものである。28は突部である。この第2実
施例においては、本体1の開口端面の外側エッジがテー
パー部29に小さな力で確実に食い込み気密性が保持さ
れる。
【0008】本考案の第1実施例のテスト品と図4のパ
ッキンを使用した従来品を比較テストした。テスト条件
としては、ペン芯を上向きにし、温度は20℃と50
℃、6ヶ月保存後、最初の筆記時におけるカスレ有無
を調べた。尚ペン芯をキャップでシールしパッキン部の
気密性の有無を判別可能にした。テスト結果は、本考案
のテスト品は全てカスレが全く生じなかったが、従来品
はテスト品の内5%がカスレを生じた。
【0009】
【効果】以上の通り、本考案はアルミニウム製本体1の
開口端面のエッジをパッキン3のツバのテーパー部にて
密閉させた筆記具であるので、本体とペン芯ホルダーと
の螺旋の強度を小さくでき、かつ、本体1の開口端面の
平坦度をアップしなくても確実に密閉できる。更に、パ
ッキンの材質も中硬質のものも使用できるので、材質の
選択が広く出来るようになった。
【0010】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の断面図
【図2】第1実施例のパッキン断面図
【図3】第2実施例のパッキン断面図
【図4】従来のパッキン断面図
【符号の説明】
1 本体 2 ペン芯ホルダー 3 パッキン 4 ペン芯 5 インキ吸収体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム製本体1の一端開口端面と
    パッキン3とペン芯ホルダー2の段部11とを当接さ
    せ、本体1の雄ネジ部10とペン芯ホルダー2の雌ネジ
    部9とでネジ固定させ、ペン芯ホルダー2にペン芯4を
    保持させた筆記具において、パッキン3のツバ16、2
    6の下面にテーパー部19、29を設けたことを特徴と
    する筆記具。
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