JP2606045B2 - 溶接形鋼のビード除去部監視方法 - Google Patents

溶接形鋼のビード除去部監視方法

Info

Publication number
JP2606045B2
JP2606045B2 JP9018892A JP9018892A JP2606045B2 JP 2606045 B2 JP2606045 B2 JP 2606045B2 JP 9018892 A JP9018892 A JP 9018892A JP 9018892 A JP9018892 A JP 9018892A JP 2606045 B2 JP2606045 B2 JP 2606045B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bead
cutting
range
base material
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9018892A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05261553A (ja
Inventor
和 金山
敏行 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP9018892A priority Critical patent/JP2606045B2/ja
Publication of JPH05261553A publication Critical patent/JPH05261553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2606045B2 publication Critical patent/JP2606045B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はH形鋼等直角コーナー
部を有する溶接形鋼の製造ラインにおいて、ウエブとフ
ランジとの間に発生するビードを溶融切削した後の状況
をテレビ画像を使って監視する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶接H形鋼等直角コーナー部を有する溶
接形鋼は、一般に高周波溶接法により製造される。この
高周波溶接法による溶接形鋼の製造時におけるウエブと
フランジとの間に発生する溶接ビードの除去方法として
は、溶接後においてビードをプラズマガウジング溶削装
置にて溶融、吹飛ばしてビードを溶削する方法が知られ
ている。この溶融切削方法によりビードを除去する場合
は、母材切削の有無および程度、アーク焼けの範囲等が
外観の品質に大きく影響するため、これらを確認し品質
管理を行う必要がある。図3はH形鋼におけるビード除
去後の母材切削の状態を示す説明図で、H形鋼1のウエ
ブ1−1とフランジ1−2の付根部に斜線で示した部分
aが母材切削された部分である。また、図4はアーク焼
けの状態を示す説明図で、ウエブ1−1とフランジ1−
2の付根部に斜線で示した部分bがアーク焼けした部分
である。このような母材切削部aやアーク焼け部bが発
生すると、その程度によってはウエブ1−1とフランジ
1−2の外観品質を劣化させることになり好ましくな
い。したがって、H形鋼等溶接形鋼の製造においてはビ
ード除去時に母材切削や過度のアーク焼けが発生しない
ように溶接ビードを除去する必要があり、そのためには
ビード除去後の状態を正確に把握し、正常か異常かを的
確に判断してビード溶削装置にフィードバックしトーチ
位置や角度、酸素圧力等を制御する必要がある。
【0003】従来、溶融切削方法によるビード除去後の
状態を確認する方法としては、ライン速度が低速(45
m/分程度)の場合は、ラインを流れる製品を目視で確
認する方法がとられており、ライン速度が高速(45m
/分以上)の場合は、検査テーブル上にて一部を目視で
確認する方法がとられている。さらに、距離センサー等
を使用して母材の切削状況を確認する方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ビード除去後
の状態を目視で確認する方法の場合は、ライン速度が低
速の場合に限られるばかりでなく、正常、異常の判断の
基準が作業員によって異なる場合があり、母材切削等を
未然に防止することができない等、外観の品質管理を的
確に行うことができなかった。また、検査テーブル上に
て一部を目視で確認する方法は、ビード溶削装置に対す
るフィードバックが遅く、品質不良が大量に発生するお
それがあった。また、距離センサー等を使用して母材の
切削状況を確認する方法では、ビード溶削装置の早期調
整が困難であり、母材切削等を未然に防止することがで
きないという欠点がある。
【0005】この発明はこのような現状よりみて、高速
度カメラ(CCDカメラ)を導入しテレビ画像によって
ビード手入後状態を的確に判断し、外観の品質不良を未
然に防止することが可能な溶接形鋼のビード除去部監視
方法を提案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、溶接形鋼の
ビード除去後の状態をCCDカメラで撮像し、その立体
静止画像から母材切削の状況、アーク焼け範囲等を検出
し、基準のデータと比較して正常、異常を判定し、異常
と判定された場合にビード溶削装置制御系にフィードバ
ックする方法であり、その要旨は、直角コーナー部を有
する溶接形鋼の製作ラインにおいて直角コーナー部の溶
接ビード部の除去後状態を監視する方法であって、前記
形鋼のビード除去部を撮像するCCDカメラおよび撮像
用照明の角度をそれぞれ当該形鋼の長手方向に直角に交
わる線に対して10〜15度に、同じく形鋼の垂直方向
に対して45±5度に設定し、前記CCDカメラにてビ
ード手入部を立体静止画像としてとらえ、この立体静止
画像を画像処理して母材切削の有無および範囲、アーク
焼けの範囲を検出し、各検出データをそれぞれ基準値と
比較して正常、異常を判定し、異常と判定された場合に
その結果をビード溶削制御系にフィードバックすること
を特徴とするものである。
【0007】
【作用】この発明において、形鋼のビード除去部を撮像
するCCDカメラおよび撮像用照明の角度をそれぞれ当
該形鋼の長手方向に直角に交わる線に対して10〜15
度に、同じく形鋼の垂直方向に対して45±5度(ビー
ド断面方向の角度)に設定したのは、以下に示す理由に
よる。すなわち、この発明ではビード除去後の状態を撮
像して画像処理して母材切削部の凹凸判定を可能とする
ためには画像の立体化が必要であり、またカメラのピン
ト範囲もある程度確保する必要があり、その最適角度が
形鋼の長手方向に直角に交わる線に対して10〜15度
であることを見い出した。さらに、ビード断面方向の角
度はウエブ側、フランジ側両面の監視が必要であること
と、アーク焼け幅の演算を簡素化するために45度±5
度としたのである。また、照明角度についても、母材切
削部の凹凸に対し影を作るための角度で最適な角度が1
0〜15度であることを見い出した。勿論、照明はCC
Dカメラと反対側に設けることはいうまでもない。な
お、CCDカメラはライン速度50m/分でシャッター
スピード1/2000秒にて静止画像を得ることができ
るので、ライン速度45m/分以上の高速で流れる形鋼
の製造ラインにも十分に対応できる。
【0008】CCDカメラで撮像された立体静止画像
は、母材切削の有無および範囲、アーク焼けの範囲が当
該画像より把握できるように2値化処理される。この2
値化処理により、ビード除去部の影および切削面の色、
アーク焼けの色が明確になり、母材切削の有無および範
囲、アーク焼けの範囲の検出が可能となるのである。母
材切削部の範囲およびアーク焼け範囲は母材寸法に基づ
いて演算して求められ、その値が予め設定された基準値
と比較され、基準値以下の場合は異常と判定される。
【0009】この発明により、母材切削の有無および範
囲、アーク焼けおよび範囲が検出され、母材切削部の範
囲およびアーク焼けの範囲が基準値を超え異常と判定さ
れた場合は、それらの結果がビード溶削装置制御系へフ
ィードバックされ、トーチの位置、角度、エアー圧(ガ
ス圧)が最適状態に調整される。
【0010】
【実施例】図1はこの発明方法を実施するための装置構
成例を示す概略平面図、図2は同上装置における撮像機
の配置を示す側面図であり、2−1〜2−4はCCDカ
メラ、3−1〜3−4は照明用ランプ、4はイメージフ
リーザー、5は画像処理装置、6は判定装置、7はモニ
ター、8はビード溶削装置制御系、9はビード溶削装
置、θはH形鋼1の長手方向に直角に交わる線に対す
るCCDカメラの角度、θは同じくH形鋼1の垂直方
向に対するCCDカメラの角度(ビード断面方向に対す
る角度)、θはH形鋼1の長手方向に直角に交わる線
に対する照明用ランプの角度、θは同じくH形鋼1の
垂直方向に対する照明用ランプの角度である。
【0011】すなわち、この発明に係るビード除去部監
視装置は、溶接H形鋼1の製造ライン上に配置されてい
るビード溶削装置9から一定距離を隔てて一対のCCD
カメラと照明用ランプが4組同一ラインに設置されて入
る。そして、CCDカメラ2−1〜2−4のθは10
〜15度に、θは45±5度に、それぞれ設定され
る。また、照明用ランプ3−1〜3−4のθ、θ
それぞれ10〜15度、45±5度に設定される。
【0012】上記ビード除去部監視装置によれば、溶接
H形鋼1のビード切削部(4カ所)がそれぞれのビード
切削部に対応して設置されたCCDカメラ2−1〜2−
4により撮像され、その画像信号がイメージフリーザー
4を通して画像処理装置5に入力され、2値化処理され
てビード切削部の立体静止画像がモニター7に映出され
ると同時に、画像処理信号が判定装置6に入力され、ビ
ード切削部の影および切削面の色によって母材切削の有
無が識別判定され、母材切削有りと判定された場合はそ
の母材切削範囲が母材寸法に基づいて演算される。さら
に、アーク焼けの有無が色によって識別判定され、アー
ク焼けの範囲が同じく母材寸法に基づいて演算される。
母材切削範囲とアーク焼け範囲は、ウエブaとフランジ
bの両面に対して演算される。その算出方法は種々の方
法があるためここでは省略する。
【0013】このようにして母材切削範囲およびアーク
焼け範囲が算出されると、予め判定装置6に入力されて
いるそれぞれの基準値と比較され、母材切削範囲および
アーク焼け範囲(最大値)が基準値を超えた場合は切削
異常と判定され、その結果がビード溶削装置制御系8に
フィードバックされ、ビード溶削装置9のトーチの位
置、角度、エアー圧力等が調整される。また、モニター
7に映出された2値化立体画像より目視で母材切削状況
およびアーク焼け状態を確認することもできる。なお、
母材切削量の程度、アーク焼け範囲の程度によっては、
製造ラインを停機してビード溶削装置の調整等がなされ
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明はH形鋼
等溶接形鋼の製造ラインで溶接ビード除去後の良否、す
なわち母材切削の有無およびアーク焼けの範囲を立体画
像により的確に検出し、溶接部の正常、異常を自動的に
判定してビード溶削装置制御系にフィードバックするこ
とができるので、切削異常に対するビード溶削装置の調
整を迅速に行うことが可能となり、ビード切削不良およ
び外観品質不良を大幅に低減できる効果があり、H形鋼
等溶接形鋼の品質および歩留向上に多大な効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明方法を実施するための装置構成例を示
す概略平面図である。
【図2】図1のAーA線上の縦断面図である。
【図3】H形鋼におけるビード除去後の母材切削例を示
す説明図である。
【図4】H形鋼におけるビード除去後のアーク焼けの一
例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 H形鋼 2−1〜2−4 CCDカメラ 3−1〜3−4 照明用ランプ 4 イメージフリーザー 5 画像処理装置 6 判定装置 7 モニター 8 ビード溶削装置制御系 9 ビード溶削装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直角コーナー部を有する溶接形鋼の製造
    ラインにおいて直角コーナー部の溶接ビード部のビード
    除去後状態を監視する方法であって、前記形鋼のビード
    除去部を撮像する高速度カメラおよび撮像用照明の角度
    をそれぞれ当該形鋼の長手方向に直角に交わる線に対し
    て10〜15度に、同じく形鋼の垂直方向に対して45
    ±5度に設定し、高速度カメラにてビード除去部を立体
    静止画像としてとらえ、この立体静止画像を画像処理し
    て母材切削の有無および範囲、アーク焼けの範囲を検出
    し、各検出データをそれぞれ基準値と比較して正常、異
    常を判定し、異常と判定された場合にその結果をビード
    溶削装置制御系にフィードバックすることを特徴とする
    溶接形鋼のビード除去部監視方法。
JP9018892A 1992-03-16 1992-03-16 溶接形鋼のビード除去部監視方法 Expired - Lifetime JP2606045B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9018892A JP2606045B2 (ja) 1992-03-16 1992-03-16 溶接形鋼のビード除去部監視方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9018892A JP2606045B2 (ja) 1992-03-16 1992-03-16 溶接形鋼のビード除去部監視方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05261553A JPH05261553A (ja) 1993-10-12
JP2606045B2 true JP2606045B2 (ja) 1997-04-30

Family

ID=13991517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9018892A Expired - Lifetime JP2606045B2 (ja) 1992-03-16 1992-03-16 溶接形鋼のビード除去部監視方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2606045B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002035674A (ja) * 2000-07-26 2002-02-05 Matsushita Electric Works Ltd 接着剤塗布検査機
JP2002352367A (ja) * 2001-05-25 2002-12-06 Osaka Gas Co Ltd 異常処置支援方法、異常処置支援システム、中央装置、及びコンピュータプログラム
CN105149823B (zh) * 2015-01-24 2017-03-22 江苏丰信航空设备制造有限公司 跟踪焊缝位置的焊炬位移控制系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05261553A (ja) 1993-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6476344B1 (en) Laser welding system
JP5967042B2 (ja) レーザ溶接良否判定装置及びレーザ溶接良否判定方法
JP2606045B2 (ja) 溶接形鋼のビード除去部監視方法
JP2005014027A (ja) 溶接部のイメージ処理方法、溶接管理システム、溶接機のためのフィードバックシステム、突合わせ線検出システム
JP3230447B2 (ja) 電縫管シーム部検出装置及び方法
JP2018020356A (ja) 電縫鋼管の溶接工程の溶接監視方法及び溶接監視装置
JP2796892B2 (ja) Uo鋼管の無人溶接方法
JPH09150262A (ja) 鋳片の切断制御方法
JP3423034B2 (ja) 高周波電縫溶接工程における圧接量検出装置
JP3198816B2 (ja) 固定管の片面突合せ溶接における初層溶接方法
JP3198815B2 (ja) 固定管の片面突合せ溶接における初層溶接方法
JP3166507B2 (ja) 固定管の狭開先突合せ溶接方法
JPH0647541A (ja) アークの状況判断方法
JP2000351071A (ja) 自動溶接システム
JP2690239B2 (ja) 溶接時の異常検出方法
JP3166509B2 (ja) 固定管の狭開先突合せ溶接方法
JP3166508B2 (ja) 固定管の狭開先突合せ溶接方法
JP3166510B2 (ja) 固定管の狭開先突合せ溶接方法
JP3166512B2 (ja) 固定管の狭開先突合せ溶接方法
JPH058774B2 (ja)
JP2016159298A (ja) アンダーカット欠陥の検出方法、アンダーカット欠陥の検出装置、及び、隅肉アーク溶接方法
JPS611478A (ja) 厚板自動溶接制御装置
JPH02274355A (ja) 連続鋳造材の切断分離検出方法及び装置
WO2000021708A1 (en) Surface treatment of metal articles
JPH08338813A (ja) 金属材の表面欠陥検査方法