JP2690239B2 - 溶接時の異常検出方法 - Google Patents

溶接時の異常検出方法

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JP2690239B2
JP2690239B2 JP12242892A JP12242892A JP2690239B2 JP 2690239 B2 JP2690239 B2 JP 2690239B2 JP 12242892 A JP12242892 A JP 12242892A JP 12242892 A JP12242892 A JP 12242892A JP 2690239 B2 JP2690239 B2 JP 2690239B2
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忠雄 山路
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非溶極式のイナートガ
スアーク溶接による金属材料の溶接時に異常を検出する
溶接時の異常検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、真空容器を構成する金属材料の溶
接部は、溶接線の全線に亘って気密溶接を必要とする。
特に、金属材料としてステンレス鋼の薄板を用いる場
合、その溶接方法として非溶極式のイナートガスアーク
溶接、たとえばTIG溶接を用いるのが一般的である。
そして溶接終了後に、ヘリウムリークディテクターを用
いて全線を気密試験(ヘリウム検査)している。
【0003】また、溶接と同時に溶接部の不良検出を行
う方法として、たとえば特開平2−255288号公報に見ら
れるレーザ溶接部位の検査方法が提供されている。この
従来方法は、薄鋼鈑の突合せ部位をレーザ光を利用して
溶接するに際し、突合せ部位の溶け込み不良を、レーザ
光を照射するノズルの先端に設けられた温度センサから
の出力に基づいて検知している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のヘリウムリークディテクターを用いて気密試験を行う
検査方法によると、生産性が著しく低いものとなる。ま
た従来の特開平2−255288号公報の検査方法は、突合せ
部位の溶け込み不良の有無を自動的に判定するだけであ
り、気密溶接の溶接不良を検出することはできない。
【0005】本発明の目的とするところは、溶接と同時
に気密溶接の溶接不良を検出し得る溶接時の異常検出方
法を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明の溶接時の異常検出方法は、非溶極式のイナートガ
スアーク溶接による金属材料の溶接時において、溶接ト
ーチ側に連結されたカメラで撮像された溶融池の画像の
輪郭を、予め設定された正常な溶融池の輪郭より大きな
第1検出枠と小さな第2検出枠とともにモニターに表示
し、溶融池の輪郭の一部でも第1検出枠より大きいと
き、または第2検出枠より小さいとき、信号を出力させ
ている。
【0007】
【作用】かかる本発明の構成によると、溶接線に沿って
溶接トーチを移動させながら所期の溶接を行っていると
き、その溶融池を直ちにカメラで撮像し得、この撮像し
た溶融池の輪郭を、第1検出枠ならびに第2検出枠とと
もにモニターに表示し得る。このとき輪郭が第1検出枠
よりも小さくかつ第2検出枠よりも大きいとき、溶接は
正常である。
【0008】そして輪郭の一部でも第2検出枠よりも小
さいとき、また輪郭の一部でも第1検出枠よりも大きい
とき、溶接が異常であることを検出し得、信号を出力さ
せることになる。これにより、溶接と同時に溶接不良を
検出し場所を特定し得、そして溶接不良部が連続する場
合には、信号をフィードバックして溶接を中止すること
が可能となる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図1,図2において、1A,1Bはステンレス鋼
の薄板(金属材料の一例)からなる溶接母材で、その側
面どうしを相当接させることで突き合わせの溶接線2を
形成している。3は台車などへの取付け金具であつて、
溶接トーチ4が、その下端を移動方向として傾斜させて
取付けてある。ここで溶接は、非溶極式のイナートガス
アーク溶接が採用される。前記溶接トーチ4の前方にお
いて取付け金具3にはカメラ5が取付けられ、このカメ
ラ5は、溶融池6に対向するように、その下端を移動後
方向として傾斜させて配設してある。7は溶接ビードを
示す。
【0010】図3において10はモニターで、画像認識装
置11を介してカメラ5に接続しており、その画面には、
カメラ5で撮像された溶融池6の画像の輪郭6aが、予
め設定された正常な溶融池の輪郭よりも大きな第1検出
枠12と、正常な溶融池の輪郭よりも小さな第2検出枠13
とともに表示される。
【0011】ここで第1検出枠12の大きさは、許容され
る溶融池6の大きさの最大値に対応する大きさであり、
また第2検出枠13の大きさは、許容される溶融池6の大
きさの最小値に対応する大きさである。これら第1検出
枠12や第2検出枠13の大きさは、溶接母材の材質、板
厚、継手形状、溶接電流、溶接速度、溶接トーチ角度に
より一義的に決まるものである。
【0012】以下、上記実施例における溶接作業を説明
する。ステンレス鋼の薄板をTIG溶接で気密溶接する
ためには、溶融池6を溶接トーチ4より先行せしめ、溶
接線2をアークではなく、溶融池6で溶融させる条件
(溶接電流、溶接速度、溶接トーチ角度など)で溶接す
る。その際に溶融池6は、溶接母材1A,1Bの材質、
板厚、継手形状、溶接電流、溶接速度、溶接トーチ角度
の条件を固定すると、溶接線2上のどこでも一定の大き
さであるが、溶接線2に口開き、目違い、あるいは浮き
上がりなどの母材不良があると、溶融池6が途切れた
り、いびつになったり、大きさが変わる。
【0013】そして、この溶融池6の大きさが変わった
部分に溶接不良が生じることを見い出したのであり、本
発明はこの知見に基づいている。上記実施例によると、
溶接線2に沿って溶接トーチ4を移動させながら所期の
溶接を行っているとき、その溶融池6が直ちにカメラ5
で撮像される。この撮像された溶融池6の画像は画像認
識装置11を通され、そして画像の輪郭6aが第1検出枠
12ならびに第2検出枠13とともにモニター10に表示され
る。
【0014】図3に示すように、溶融池6の輪郭6aが
第1検出枠12よりも小さくかつ第2検出枠13よりも大き
いとき、溶接は正常であり、画像認識装置11から信号は
出力しない。そして図4に示すように、溶融池6の輪郭
6aが第1検出枠12よりも小さくかつ一部でも第2検出
枠13よりも小さいとき、溶接が異常(溶接不良)である
ことを検出し得、画像認識装置11から信号14が出力され
る。また図5に示すように、溶融池6の輪郭6aの一部
でも第1検出枠12よりも大きくかつ第2検出枠13よりも
大きいとき、溶接が異常であることを検出し得、画像認
識装置11から信号14が出力される。
【0015】前述した信号14の出力により溶接の異常を
検出し得、この場合、信号14の出力により警報を発する
ことで、あるいは信号14の出力により警報印をモニター
10に表示することで、作業者に、溶接の異常の場所を特
定して認識させ得る。また信号14の出力を画像認識装置
11などに記憶させておくことで、後刻、画面表示や打ち
出しなどにより溶接が異常の場所を特定し得る。さらに
溶接不良部が連続する場合には、信号をフィードバック
して溶接を中止することが可能である。
【0016】前記画像認識装置11に第1検出枠12ならび
に第2検出枠13を記憶させている場合、画像認識装置11
から輪郭6aを第1検出枠12ならびに第2検出枠13の画
像とともにモニター10に表示し得る。また印刷などによ
り第1検出枠12ならびに第2検出枠13をモニター10に予
め表示している場合、これら第1検出枠12ならびに第2
検出枠13に重合させて輪郭6aなどを表示し得る。
【0017】非溶極式のイナートガスアーク溶接はTI
G溶接のほか、プラズマアーク溶接があり、適用でき
る。金属材料(溶接母材1A,1B)はステンレス鋼に
限らず、軟鋼、低合金鋼、アルミニウムにも適用でき
る。
【0018】
【発明の効果】上記構成の本発明によると、溶接トーチ
を介して所期の溶接を行っているとき、その溶融池を直
ちにカメラで撮像でき、この撮像した溶融池の輪郭を、
第1検出枠ならびに第2検出枠とともにモニターに表示
できる。このとき輪郭の一部でも第2検出枠よりも小さ
いとき、また輪郭の一部でも第1検出枠よりも大きいと
き、溶接が異常であることを検出して信号を出力でき
る。
【0019】これにより、溶接と同時に溶接不良を検出
し場所を特定できるので、従来のヘリウム検査が不必要
になり、生産性を向上できる。そして溶接不良部が連続
する場合には、信号をフィードバックして溶接を中止す
ることが可能であり、溶接不良を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、溶接部の正面図であ
る。
【図2】同溶接部の側面図である。
【図3】同正常時のモニター画面図である。
【図4】同溶融池が小さい不良時のモニター画面図であ
る。
【図5】同溶融池が大きい不良時のモニター画面図であ
る。
【符号の説明】
1A 溶接母材(金属材料) 1B 溶接母材(金属材料) 2 溶接線 3 取付け金具 4 溶接トーチ 5 カメラ 6 溶融池 6a 溶融池輪郭 10 モニター 11 画像認識装置 12 第1検出枠 13 第2検出枠 14 信号

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非溶極式のイナートガスアーク溶接によ
    る金属材料の溶接時において、溶接トーチ側に連結され
    たカメラで撮像された溶融池の画像の輪郭を、予め設定
    された正常な溶融池の輪郭より大きな第1検出枠と小さ
    な第2検出枠とともにモニターに表示し、溶融池の輪郭
    の一部でも第1検出枠より大きいとき、または第2検出
    枠より小さいとき、信号を出力させることを特徴とする
    溶接時の異常検出方法。
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JP2023061847A (ja) * 2021-10-20 2023-05-02 株式会社神戸製鋼所 溶接監視方法及び溶接監視装置、並びに積層造形方法及び積層造形装置

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