JP2605701B2 - 記録再生素子の駆動変位用アクチユエータの制御方式 - Google Patents

記録再生素子の駆動変位用アクチユエータの制御方式

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JP2605701B2
JP2605701B2 JP61262409A JP26240986A JP2605701B2 JP 2605701 B2 JP2605701 B2 JP 2605701B2 JP 61262409 A JP61262409 A JP 61262409A JP 26240986 A JP26240986 A JP 26240986A JP 2605701 B2 JP2605701 B2 JP 2605701B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は記録再生素子の駆動変位用アクチュエータの
制御方式に関する。
(従来技術) 近年になって回転記録媒体に対する高密度記録の要求
が高まるのにつれて、記録時に回転記録媒体に順次に記
録形成される記録跡を、例えば数ミクロンというような
非常に微細な記録跡間隔で形成させるようにすることが
望まれるようになり、また、再生時には前記のように微
細な記録跡間隔の記録跡から記録信号を良好に再生する
ことができるようにするために、トラッキング制御の下
に再生素子を順次の記録跡に正しく追跡させるようにす
ることが行われており、トラッキング制御方式として
は、再生素子が辿っている記録跡の両側の記録跡中に記
録されているトラッキング参照信号を用いる方式が一般
的に採用されている。
(発明が解決しようとする問題点) 前記したトラッキング制御系中に設けられているアク
チュエータとしては、スティフネスの小さな(コンプラ
イアンスが大きい)中心支持子が構成素子として用いら
れているもの、または回動軸によって回動自在な構成形
態のものなどが、トラッキング制御系のダイナミックレ
ンジを広くとることができる点で有利である。
ところが、記録時に非常に微細な記録跡間隔の記録跡
を回転記録媒体に順次に記録形成させるのに使用される
記録素子と、再生モード時にトラッキング制御の下に記
録素子を回転記録媒体における順次の記録跡に正しく追
跡させうるように、トラッキング制御系中に設けられて
いるアクチュエータによって駆動変位される再生素子と
が兼用されている記録再生素子を構成素子として用いて
いる記録再生装置においては、記録再生素子が取付けら
れているアクチュエータとして、前述のようにスティフ
ネスの小さな(コンプライアンスが大きい)中心支持子
が構成素子として用いられているもの、または回動軸に
よって回動自在な構成形態のものなどを用いてトラッキ
ング制御系のダイナミックレンジが広くとれるようにし
た場合には、記録時に外乱によってアクチュエータが変
位し易いために、記録再生素子によって回転記録媒体に
記録形成される記録跡間隔に乱れが生じ易い。
前記の問題点は、記録再生素子が取付けられているア
クチュエータとして、スティフネスの大きな中心支持子
を備えているものが使用されるようにすればよいが、こ
の場合には当然のことながらアクチュエータの可動部の
機械インピーダンスが大きくなって、アクチュエータの
駆動に大きな電力が必要とされるために効率が低下する
他に、入出力間の直線性が悪化したり、共振の尖鋭度が
大きくなってダンピングが困難になる等の問題点が生じ
る。
また、予め案内用の信号が記録されていない記録媒
体、または予め案内用の信号が記録されていても、前記
の案内用の信号を再生時に参照することが不可能な記録
媒体に、特定な間隔で環状の記録跡を精密に連続的に順
次に形成して行く場合には磁気ヘッドをステップ状に移
送することが必要とされる。
ところで、予め案内用の信号が記録されていない記録
媒体上に、特定な間隔で環状の記録跡を精密に連続的に
順次に形成させる方法としては、移送用のモータとし
て、ステッピングモータやリニアモータ等を用いて、記
録媒体の外部に設けたセンサからの出力を基準にして、
記録媒体の記録位置を決定する方法などが提案(特開昭
60-32168号公報)されているが、前記の公知例では常に
記録媒体の外部に取付けられたセンサの出力を基準にし
て記録位置を決定しているので、例えば外部から衝撃な
どの外乱が加わったりした場合には、記録媒体と磁気ヘ
ッドとの相対位置がずれて、記録媒体上の記録位置がず
れてしまうので、外部から衝撃が加わっても、外部のセ
ンサと記録媒体との相対位置がずれないようにするため
に装置を強固なものに設計する必要があり、そのために
装置自体が重厚で高価なものになるという欠点がある。
さらに、前記した記録媒体の外部に取り付けられたセ
ンサだけを用いて、記録動作を行なうようにされている
装置のような構成の場合には、長い距離を精度よく記録
するために、広い可動範囲において高い精度を必要とす
るレーザ変位計のような高価なセンサを使用する必要が
あり、やはり装置の高価格化を避けることができない。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、再生モード時に記録再生素子によって記録
媒体から読出されたトラッキング参照信号を用いて、閉
ループのトラッキング制御系中で記録再生素子を駆動変
位させうるようなアクチュエータと、前記のアクチュエ
ータの可動部に対して微小な距離を隔てた位置に設けら
れていて前記のアクチュエータの変位と対応する信号を
発生させるセンサと、前記したセンサによって発生され
た信号電圧と基準信号電圧とを比較する比較器と、記録
モード時に前記した比較器の出力信号に位相補償を施こ
した後にアクチュエータに負帰還して、記録モード時に
おけるアクチュエータの姿態を保持させる手段とを備え
てなる記録再生素子の駆動変位用アクチュエータの制御
装置において、前記した比較器に供給する基準信号の電
圧として、記録開始時におけるセンサの出力信号の電圧
を保持したものを用いることを特徴とする記録再生素子
の駆動変位用アクチュエータの制御方式、及び、前記し
た記録再生素子の駆動変位用アクチュエータの制御方式
において再生モード時には前記した比較器の出力信号を
位相補償した後に移送用モータに帰還するようにした記
録再生素子の駆動変位用アクチュエータの制御方式を提
供して従来の問題点を解決したものである。
(実施例) 以下、添付図面を参照して本発明の記録再生素子の駆
動変位用アクチュエータの制御方式の具体的な内容につ
いて詳細に説明する。第1図は本発明の記録再生素子の
駆動変位用アクチュエータの制御方式の一実施例のブロ
ック図であって、この第1図に示されている実施例は回
転記録媒体MCとして円筒状の回転磁気記録媒体MCを使用
し、また、記録再生素子として磁気ヘッドHを用いてお
り、さらに、アクチュエータACTとしてはトラッキング
制御信号に応じて回動軸Pを回動中心として駆動される
ような可動部を備えた構成態様のものが使用されている
ものとされている。
前記した回転磁気記録媒体MCは、図示されていない駆
動用モータの回転制御回路による回転制御の下に、所定
の回転数、すなわち、基準の同期信号の周期と整数比の
関係にある一定の回転周期で回転される駆動用モータMd
によって駆動回転される。1は駆動用モータMdの回転軸
である。
Mfは移送用モータであって、この移送用モータMfの回
転軸2は、減速機3の入力軸に結合されており、前記し
た減速機3の出力軸には送りねじ4が連結されている。
前記の送りねじ4にはアクチュエータACTが取付けられ
ている移送体FAが噛み合わされていて、前記の送りねじ
4が回転駆動されることによって、前記した移送体FAは
それのガイド面5が図示されていないガイド部材に案内
されながら送りねじ4の回転につれて回転磁気記録媒体
MCの母線の延長する方向と平行する方向に記録再生モー
ドに応じて連続的に移送されるようになされたり、ある
いは間欠的に移送されるようになされたりするのである
が、移送用モータMfの回転に応じて前記のように移送さ
れる移送体FAは、それにより移送体FAに取付けられてい
るアクチュエータACTによって駆動変位される磁気ヘッ
ドHも回転磁気記録媒体MCの母線上に移送される。
アクチュエータACTは、回転軸Pを回動中心として回
動駆動される可動部6と、前記の可動部を駆動する固定
の駆動部7とによって構成されており、また、前記した
アクチュエータACTの可動部6に対して微小な距離を隔
てた位置に、アクチュエータの変位と対応する信号を発
生させるセンサ(位置検出センサまたは角度検出セン
サ)8が設けられている。
アクチュエータの変位と対応する信号を発生させるセ
ンサ8の出力信号は、センサ出力信号の電圧変換回路SE
Cによって電圧Esに変換されて、比較器COMPの反転入力
端子と微分回路DFCとに供給される。比較器COMPの非反
転入力端子には基準電圧Erが供給されていて、比較器CO
MPからは前記したセンサ出力信号の電圧変換回路SECの
出力電圧Esと基準電圧Erとの差の電圧(Er−Es)が出力
される。
SW1〜SW3は記録再生装置が記録モードの際には可動接
点vが固定接点R側に切換えられ、また、記録再生装置
が再生モードの際には可動接点vが固定接点P側に切換
えられるような切換スイッチであり、また、ADD1,ADD2
は加算回路、ADAはアクチュエータ駆動増幅器、PrAは前
置増幅器、TSCはトラッキング制御回路、PC1,PC2は位相
補償回路、FMDCは移送用モータ回転制御回路、FDAは移
送用モータ駆動増幅器、RAは記録増幅器である。
記録再生装置が記録モードとなされている状態におい
ては、各切換スイッチSW1〜SW3の可動接点vが固定接点
R側に切換えられているから、記録の対象にされている
複合映像信号を周波数変調したFM信号と、トラッキング
参照信号とを加算回路ADD2で加算して得た記録信号は記
録増幅器RAで増幅された後に、切換スイッチSW1におけ
る固定接点Rと可動接点vとを経て磁気ヘッドHに供給
される。
また、移送用モータ回転制御回路FMDCの出力信号が、
切換スイッチSW1における固定接点Rと可動接点vとを
経て移送用モータ駆動増幅器FDAで増幅されて移送用モ
ータMfに供給されることによって移送用モータMfが回転
し、それにより、減速機3の出力軸4が回転して移送体
FAが一定の速度で移送される。
移送体FAに取付けられているアクチュエータACTの可
動部6に対面して設けられているアクチュエータの変位
と対応する信号を発生させるセンサ8の出力信号は、セ
ンサ出力信号の電圧変換回路SECによって電圧Esに変換
されて、比較器COMPの反転入力端子と微分回路DFCとに
供給される。
非反転入力端子に基準電圧Erが供給されている比較器
COMPからは前記したセンサ出力信号の電圧変換回路SEC
の出力電圧Esと基準電圧Erとの差の電圧(Er−Es)が出
力されて加算回路ADD1に供給され、加算回路ADD1におい
て微分回路DFCの出力信号と加算されてから、切換スイ
ッチSW3における固定接点Rと可動接点vとを経てアク
チュエータ駆動増幅器ADAに供給され、そこで増幅され
てからアクチュエータACTの固定部7に供給されること
によって、アクチュエータACTの可動部6が駆動変位さ
れる。
それにより、アクチュエータACTの可動部6→アクチ
ュエータの変位と対応する信号を発生させるセンサ8→
センサ出力信号の電圧変換回路SEC→比較器COMP及び微
分回路DFC→加算回路ADD1→切換スイッチSW3の固定接点
R→同可動接点v→アクチュエータ駆動増幅器ADA→ア
クチュエータACTの固定部7→アクチュエータACTの可動
部6→のような閉ループの負帰還回路が構成されるため
に、アクチュエータACTの可動部6は、前記した負帰還
ループの動作によって前記した閉ループ中の比較器COMP
の出力信号が零になされるような位置に固定状態になさ
れる。
それで、記録再生装置が記録モードとなされた場合の
磁気ヘッドHの記録姿態が所定の状態となるように、前
記した比較器COMPの非反転入力端子に供給する基準電圧
Erを適当に定めることにより、記録再生装置が記録モー
ドとなされた場合における磁気ヘッドHの記録姿態を所
望のように設定することができるのである。
前記した閉ループの負帰還回路中に設けられるアクチ
ュエータACTが、回動軸Pによって軸支されている構成
形態のものであった場合におけるアクチュエータ自体の
特性及び外乱に対する強さについて、第2図の(a)の
ブロック線図を参照して説明すると次のとおりである。
一般に、トラッキング制御系中に用いられるようなア
クチュエータは、それの機械的な時定数に比較して電気
的時定数が充分に小さいので、そのブロック線図は第2
図の(a)のように表わされる。2図の(a)におい
て、Kiは電圧電流変換定数、Ktはトルク定数、Jは回転
慣性、Dは粘性抵抗、ΔTは外乱、E(S)は入力電
圧、θ(S)は変位である。
回転軸Pによって軸支されている構成形態のアクチュ
エータは一次系なので、ステップ状の外乱に対する変位
は(2.1)式より∞となるが、実際には摩擦が存在する
ために変位が∞になることはないにしても、外乱に対し
て大きく変位するから、このような特性のアクチュエー
タに取付けられている記録再生素子によっては、記録モ
ード時に一定の姿態で記録が行われるようにすることは
できない。
一方、回転軸Pによって軸支されている構成形態のア
クチュエータは、それの支持機構にコンプライアンスを
有しないから、それの機械系には本質的に一次共振がな
く、したがって、一次共振に対するダンピングも必要と
されず、また、可動部の動きを一次元に制限できできる
ために、不要な方向の運動が抑止できた場合には効率良
くトラッキング制御系のダイナミックレンジを広くとる
ことができる点で、再生時におけるアクチュエータとし
て適しているものである。
第2図の(b)は、位置センサを用いて姿勢の保持が
行われるようにされた場合のアクチュエータのブロック
線図であり、Kθは位置センサの変位−電圧変換感度、
Kpは誤差増幅器の利得である。そして、この第2図の
(b)のブロック線図を整理して、入力電圧E(S)に
対する変位θ(S)を求めると、回転軸Pによって軸支
されている構成形態の一次系のアクチュエータは等価的
に(2.2)式に示される固有角振動数ωnを有し、かつ
(2.3)式に示されるような減衰係数ζを有する二次系
アクチュエータとして動作することが判かる。
しかし、第2図の(b)のブロック線図で示されるよ
うな状態のアクチュエータは系が不安定なので、例えば
第3図示のブロック線図中に示されているようなフィー
ドバック補償回路により系の安定化を図る。前記した系
の安定化は、例えばアクチュエータに対して別個に設け
たタコメータの出力をフィードバックしたり、あるいは
例えば直列補償を施こすようにしてもよいことは勿論で
ある。
第3図示のブロック線図中に示されているようなフィ
ードバック補償回路により系の安定化を図った場合に
は、外乱ΔTに対する変位θ(S)は(3)式によって
与えられるから、外乱の影響はアクチュエータの姿勢制
御系のループゲインを大にすることによって大巾に減少
できることが判かる。
すなわち、回動軸Pによって軸支されている構成形態
のアクチュエータを、第1図示の実施例のように、アク
チュエータACTの可動部6→アクチュエータの変位と対
応する信号を発生させるセンサ8→センサ出力信号の電
圧変換回路SEC→比較器COMP及び微分回路DFC→加算回路
ADD1→切換スイッチSW3の固定接点R→同可動接点v→
アクチュエータ駆動増幅器ADA→アクチュエータACTの固
定部7→アクチュエータACTの可動部6→のように安定
化された閉ループの負帰還回路中に設けることにより、
そのアクチュエータACTは大きなスティフネスで支持さ
れており、かつ、良好にダンピングされた状態の一次元
駆動のアクチュエータと等価なアクチュエータとして機
能させることができるのであり、既述した第1図示の本
発明の記録再生素子の駆動変位用アクチュエータの制御
方式によれば記録モード時にアクチュエータACTの可動
部6は、前記した負帰還ループの動作によって前記した
閉ループ中の比較器COMPの出力信号が零になるような位
置に固定された状態になされ、外乱に対しても変位しな
いようにできるのである。
次に、記録再生装置が再生モードとなされている状態
においては、各切換スイッチSW1〜SW3の可動接点vが固
定接点P側に切換えられているから、磁気ヘッドHによ
って再生された信号が切換スイッチSW1における可動接
点vと固定接点Pとを経て前置増幅器PrAに供給され
る。
前置増幅器PrAからの出力信号は再生信号処理回路PSD
において所要の信号処理を受けてモニタ受像機MTVに与
えられ、また、前置増幅器PrAからの出力信号はトラッ
キング制御回路TSCに供給され、トラッキング制御回路T
SCからの出力信号は位相補償回路PC1で位相補償された
後に、切換スイッチSW3の固定接点Pと可動接点vとを
介してアクチュエータ駆動増幅器ADAに供給される。
アクチュエータ駆動増幅器ADAの出力信号がアクチュ
エータACTの固定部7に供給されることによって、アク
チュエータACTの可動部6が磁気ヘッドHを駆動変位す
る。それで、磁気ヘッドH→切換スイッチSW1の可動接
点v→同固定接点P→前置増幅器PrA→トラッキング制
御回路TSC→位相補償回路PC1→切換スイッチSW3の固定
接点P→同可動接点v→アクチュエータ駆動増幅器ADA
→アクチュエータACTの固定部7→アクチュエータACTの
可動部6→磁気ヘッドH→のような閉ループのトラッキ
ング制御系により磁気ヘッドHは、回転磁気記録媒体MC
の順次の記録跡に正しく追跡するようにトラッキング制
御される。
一方、移送体FAに取付けられているアクチュエータAC
Tの可動部6に対面して設けられているアクチュエータ
の変位と対応する信号を発生させるセンサ8の出力信号
は、センサ出力信号の電圧変換回路SECによって電圧Es
に変換されて、比較器COMPの反転入力端子と微分回路DF
Cとに供給される。
前記した比較器COMPの非反転入力端子には基準電圧Er
が供給されているから、比較器COMPからは前記したセン
サ出力信号の電圧変換回路SECの出力電圧Esと基準電圧E
rとの差の電圧(Er−Es)が出力され、その差の電圧(E
r−Es)は位相補償回路PC2によって位相補償されてか
ら、切換スイッチSW2における固定接点Pと可動接点v
とを経て移送用モータ駆動増幅器FDAに供給され、そこ
で増幅されてから移送用モータMfに供給されて移送用モ
ータMfが回転する。
それにより、アクチュエータACTの可動部6→アクチ
ュエータの変位と対応する信号を発生させるセンサ8→
センサ出力信号の電圧変換回路SEC→比較器COMP→位相
補償回路PC2→切換スイッチSW2における固定接点P→同
可動接点v→移送用モータ駆動増幅器FDA→移送用モー
タMf→減速機3→送りねじ4→移送体FA→アクチュエー
タACTの可動部6→の閉ループによって、前記した比較
器COMPの出力電圧が零の状態になるように移送体FAが移
送されるのである。
これまでの説明は、図示されていない駆動用モータの
回転制御回路による回転制御の下に、所定の回転数、す
なわち、基準の同期信号の周期と整数比の関係にある一
定の回転周期で回転される駆動用モータMdによって駆動
回転されている回転磁気記録媒体MCに対して、磁気ヘッ
ドHによって行われる記録再生が回転磁気記録媒体MCに
螺旋状の記録跡を辿るようにして行われる場合の例であ
ったが、次に、移送用モータMfの回転軸2が入力軸に結
合されている減速機3の出力軸に連結されている送りね
じ4に噛み合わされている移送体FAが、それのガイド面
5が図示されていないガイド部材に案内されながら送り
ねじ4の回転につれて回転磁気記録媒体MCの母線の延長
する方向と平行する方向に間欠的に移送されて駒撮り記
録が行われる場合における実施例について説明する。
さて、複合映像信号の駒撮り記録に当っては、回転磁
気記録媒体の1回転毎の記録跡中に、記録の対象とされ
る複合映像信号が、それの垂直走査期間の整数倍の所定
の長さづつ記録されるようになされるが、複合映像信号
の駒撮り記録において回転磁気記録媒体上に形成される
べき記録跡の形態としては、回転磁気記録媒体の相次ぐ
回転に伴って回転磁気記録媒体上に描かれる記録跡が連
続的な状態のものであるよりも、回転磁気記録媒体の各
1回転毎の記録跡が、それぞれ独立した閉じた円状のも
のとなされていた方が、回転磁気記録媒体に記録されて
いる複合映像信号を静止画像として再生するような場合
に有利であるが、前記のように回転磁気記録媒体の各1
回転毎の記録跡を、それぞれ独立した閉じた円状のもの
とするためには、記録素子を記録跡と略々直交する方向
に間欠的に歩進させることが必要とされるのであり、従
来、記録素子を間欠的に歩進させるための最も一般的な
間欠歩進機構としては、駆動源としてパルスモータやロ
ータリーソレノイドあるいはリニアモータなどを用いた
ものが採用されていた。
しかし、駆動源としてパルスモータを用いたもので
は、駆動に大きな電力が必要とされる他、歩進動作に際
してハンチングが生じ、また、動作時に大きな機械的雑
音が発生するなどの問題点があり、その価格も高価であ
ったから、例えば小型な撮像録画装置(電子式カメラ)
のような小型軽量な装置の間欠歩進機構としては採用す
ることができず、またロータリソレノイドやリニアモー
タなどについても、パルスモータについて既述した問題
点と略々同様な問題点があるために、電子式カメラのよ
うな小型軽量なことが要求される装置の間欠歩進機構に
おける駆動源としては不適当である。
特に、高密度記録再生を行なう場合の記録跡間隔はミ
クロンオーダとされるが、前記したパルスモータ、ロー
タリソレノイドやリニアモータなどを用いた間欠歩進機
構では、歩進動作で生じるハンチング、繰返し誤差のあ
る機構においてはバックラッシュによる記録再生素子の
停止位置誤差の発生によって、ミクロンオーダでの位置
決めは困難である。
前記の点を改善するために、本出願人会社では先に、
回転磁気記録媒体の1回転毎の記録跡中に、記録の対象
とされる複合映像信号が、それの垂直走査期間の整数倍
の所定の長さづつ記録され得るような所定の回転数で駆
動回転される回転磁気記録媒体における記録跡の延長方
向に対して、略々直交する方向に記録再生素子を間欠的
に歩進させるようにするために、直流モータと、直流モ
ータの回転位相を検出する回転位相検出器と、直流モー
タの回転速度を減速する減速機構と、減速機構の出力軸
の回転運動を直進運動に変換する機構などを備えている
記録再生素子の間欠移送機構の制御方式として、複合映
像信号の記録モードが駒撮り記録モードとなるように操
作されて、回転磁気記録媒体に複合映像信号の駒撮り記
録が行われるときに、前記した駒撮り記録期間の前また
は後の何れか一方もしくは双方の時点において、記録素
子が前記の間欠歩進機構により急速に所定の間隔づつ間
欠的に歩進されるようになされ、また、前記の間欠歩進
動作時における記録素子の停止位置が、前記した直流モ
ータのモータ軸の回転位相を示す信号を用いて行われる
直流モータの回転状態の制御によって規制されるように
したものを提案(特開昭58-173984号公報参照)してお
り、それの実施によって一応の成果を挙げ得たが、前記
した既提案のものは、制御系全体、すなわち、直流モー
タの回転速度を減速する減速機構と、減速機構の出力軸
の回転運動を直進運動に変換するアクチュエータの移送
機構と、記録再生素子を移送するアクチュエータの部分
が開ループになっているために、駒撮り記録のように時
間的にも、温度的にも記録の条件が1駒毎に異なること
が多い場合には、磁気記録媒体の基板や機構部などの温
度による伸縮が原因となって、磁気記録媒体上に並列的
に記録形成される記録跡の間隔を一定にして記録するこ
とが困難であるという問題があったので、本出願人会社
では先に特願昭60-120851号の特許出願の明細書に記載
されているような駒撮り記録における記録位置制御方
式、すなわち、磁気記録媒体に情報信号による記録跡を
所定の記録跡間隔を隔てて並列に記録形成させる場合
に、磁気記録媒体に並列記録されている記録跡における
隣接する記録跡からの情報信号の漏話量を隣接記録跡か
らの距離情報として用いて新らたに記録すべき記録跡の
記録位置を制御するようにした磁気記録媒体における記
録位置制御方式を提案して前記のような問題点を解決し
たのであるが、次に、本発明の記録再生素子の駆動変位
用アクチュエータの制御方式を前記のような既提案によ
る駒撮り記録における記録位置制御方式に適用実施した
場合を例にとって説明する。
第4図は本発明の記録再生素子の駆動変位用アクチュ
エータの制御方式を前記のような既提案による駒撮り記
録における記録位置制御方式に適用実施した場合のブロ
ック図であって、図中においてSGは記録の対象にされて
いる複合映像信号源であり、また、CCTは制御回路、RG
は記録信号ゲート、PAGは再生信号ゲート、INVはインバ
ータであり、記録信号ゲートRGと再生信号ゲートPAGと
は制御回路CCTから送出されるゲート信号によって開閉
制御される。
前記した記録信号ゲートRGの開閉のためのゲート信号
(m)は第5図の(m)に示されるものであり、また、
再生信号ゲートPAGの開閉のためのゲート信号(n)は
前記した第5図の(n)に示されている記録信号ゲート
RGの開閉のためのゲート信号(m)がインバータINVに
よって極性が反転された状態の第5図の(n)に示され
ているものであるから、記録信号ゲートRGと再生信号ゲ
ートPAGとは、それらの開閉制御の状態が互に逆の関係
になされるのである。
信号複合映像信号源SGで発生された複合映像信号は記
録信号ゲートRGに与えられているから、記録信号ゲート
RGが開いた状態のときには複合映像信号源SGからの複合
映像信号が記録信号ゲートRGを介して磁気ヘッドHに供
給されて、回転磁気記録媒体MCに記録される。
また、前記の再生ゲートPAGが開いた状態において
は、磁気ヘッドHで再生された複合映像信号が再生系PB
Aに供給され、再生系PBAにおいて所要の信号処理が行わ
れてからモニタ受像機MTVに与えられて、画像の再現が
行われうるようにされる他、回転磁気記録媒体MCにおけ
る記録位置制御のために必要とされる信号の検出動作も
行われうるようになされる。
前記した複合映像信号源SGはどのような構成形態のも
のであってもよいが、以下の説明例においては前記の複
合映像信号源SGからは、装置の動作の基準となる同期信
号が制御回路CCTに与えられているとされており、ま
た、複合映像信号の信号源SGに回転磁気記録媒体におけ
る記録位置制御のための制御信号の発生器を備えてい
て、回転磁気記録媒体MCに対する複合映像信号の記録動
作時に、回転磁気記録媒体MCにおける記録位置制御のた
めの制御信号も回転磁気記録媒体MCに記録させることが
できるようになされている。
さて、第4図示の回路配置においては、回転磁気記録
媒体MCにおける記録位置制御のための制御信号を隣接の
記録跡からの漏話成分として読出すようにしているもの
であるから、回転磁気記録媒体MCに記録する記録位置制
御のための制御信号は、隣接の記録跡に位置する磁気ヘ
ッドHによっても読取ることができるような低い周波数
の信号となされている。
そして、前記した回転磁気記録媒体MCにおける記録位
置制御のための制御信号は、回転磁気記録媒体MCで記録
再生の対象にされている複合映像信号と周波数多重化さ
れて回転磁気記録媒体MCに記録される。
前記した回転磁気記録媒体MCにおける記録位置制御の
ための制御信号として、それが、例えば特定な単一周波
数の信号を用いて複合映像信号の水平帰線消去期間に記
録されるようになされる場合に、並列的に記録形成され
る順次の記録跡に関して複合映像信号における水平同期
信号の記録位置が記録跡の延長する方向と直交する方向
に整列するような記録の態様を以って複合映像信号が記
録されている相隣る記録跡における記録位置制御のため
の制御信号の記録位置は、第6図中に黒四角印で示され
ているように、互に隣接する記録跡間については隣り合
うことがないように、時間軸上で連続している水平帰線
消去期間における1つ置きの水平帰線期間毎に回転磁気
記録媒体MCにおける記録位置制御のための制御信号が存
在するようになされる。なお、第6図において白四角印
は回転磁気記録媒体MCにおける記録位置制御のための制
御信号が記録されていない水平帰線消去期間の記録位置
である。
また前記した回転磁気記録媒体MCにおける記録位置制
御のための制御信号は、それが連続信号の形態のものと
して複合映像信号に周波数多重化して記録されてもよ
く、その場合には例えば互に弁別可能な2種類以上の記
録位置制御のための制御信号が相次ぐ記録跡に順次交互
に記録されるようにする。
操作部OPには記録あるいは記録,再生の各種の動作態
様を指示するための操作スイッチが設けられており、前
記の操作スイッチの操作に応じて制御回路CCTでは、装
置の各構成部分に対してそれぞれ所要の制御信号を与え
て、装置の各構成部分が所定の動作を行うことができる
ようにする。
第4図に示されている操作部OPには、後の説明で使用
される駒撮り動作を行う場合に操作される操作スイッチ
S1だけが示されている。
制御回路CCTとしては、例えばマイクロコンピュータ
を含んで構成されているものを使用することがてきる。
回転磁気記録媒体MCは、駆動用モータMdによって所定
の回転数で駆動回転されるが、回転磁気記録媒体MCの回
転数(駆動用モータMdの回転数)は、回転磁気記録媒体
MCに記録されるべき複合映像信号の垂直走査周期に対し
て特定な関係を有するものとなるように、図示されてい
ない駆動用モータサーボ回路によって自動制御される。
すなわち、駆動用モータサーボ回路では、駆動用モー
タMdの回転軸の回転位相を示すパルス発生器からの出力
パルスと、制御回路から供給される垂直同期パルスとの
位相比較を行って、駆動モータMdによって駆動回転され
る回転磁気記録媒体MCが記録の対象とされている複合映
像信号における予め定められている数の垂直走査期間と
対応する複合映像信号を、それの1円周中に正しい記録
位相で記録できるような回転数及び回転位相で回転され
るように自動制御されるのである。
回転磁気記録媒体MCは、それに記録されるべき複合映
像信号の垂直走査周期が1/60秒の場合に、例えば回転磁
気記録媒体MCの1回転毎に1垂直走査周期の複合映像信
号が記録されるようになされるときには毎分3600回転で
回転され、また、例えば、回転磁気記録媒体MCの1回転
毎に2垂直走査周期の複合映像信号が記録されるように
するときは、毎分1800回転で回転される。また、回転磁
気記録媒体MCは、それの特定な母線上(円盤の場合に
は、特定な径上)に複合映像信号における水平帰線消去
期間が記録されるように、それの回転位相が制御される
のである。
駆動用モータMdによって所定の回転数及び回転位相で
駆動回転される回転磁気記録媒体MCに対して記録用信号
の記録のために用いられる磁気ヘッドHが、記録時に移
送機構により回転磁気記録媒体MCの記録面上の特定な直
線径路に沿って間欠的に移送されることにより回転磁気
記録媒体MC上には、閉じた円状の記録跡が間欠的に形成
されるのである。
第4図において、Mfは移送用モータであり、この移送
用モータMfとしては、制御により正転と逆転とが行われ
るようなモータ、例えば直流モータが使用される。移送
用モータMfのモータ軸(回転軸)2は減速機3の入力軸
に結合されていてそれに動力を与える。
減速機3の出力軸には送りねじ4が固着されていて、
この送りねじ4は移送用モータMfの回転速度が減速機3
によって減速された回転速度で回転する。前記の送りね
じ4には移送体FAに設けたねじ孔が螺合されており、ま
た、移送体FAの案内面5は図示されていない案内部によ
って案内されている。
それで、移送用モータMfが回転すれば、移送体FAは案
内部に案内面5が案内されて送りねじ4によって移送さ
れることになる。移送体FAにはアクチュエータACTが固
着されており、また、アクチュエータACTにはカンチレ
バーを介して磁気ヘッドHが固着されている。
前記の移送用モータMfは制御回路CCTの制御の下に動
作する図示されていない間欠駆動回路により間欠的に駆
動されるようになされており、それにより磁気ヘッドH
は回転磁気記録媒体MC上で所定の記録跡間隔で間欠的に
移動される。
第4図において、LPF1は低域通過濾波器であり、この
低域通過濾波器LPF1は再生系PBAの出力信号中から回転
磁気記録媒体MCにおける記録位置制御のための制御信号
の信号成分を抽出して、それを変換器PVCに供給する。
前記の変換器PVCでは前記した回転磁気記録媒体MCにお
ける記録位置制御のための制御信号の信号量に比例した
電圧に変換してサンプルホールド回路SH1に与える。
前記のサンプルホールド回路SH1は、制御回路CCTから
供給される第5図の(g)に示されるタイミングで変換
器PVCから供給された電圧をサンプルホールドするよう
な動作を行うように制御される。前記したサンプルホー
ルド回路SH1からの出力信号は比較器COMPaへ比較信号と
して与えられ、また、前記した比較器COMPaには変位量
基準電圧源Eraから、変位基準電圧が与えられている。
さて、回転磁気記録媒体に情報信号による記録跡を所
定の記録跡間隔を隔てて並列に記録形成させる場合に、
回転磁気記録媒体に並列記録されている記録跡における
隣接する記録跡からの情報信号の漏話量を隣接記録跡か
らの距離情報として用いて新らたに記録すべき記録跡の
記録位置を制御するようにした回転磁気記録媒体におけ
る記録位置制御方式において、前記した変位量基準電圧
源Eraから比較器COMPaに対して与えられるべき変位基準
電圧の大きさは、次のようにして定められるのである。
すなわち、回転磁気記録媒体MCに正規の所定の記録跡
間隔を保っている状態で順次に記録形成されている記録
跡中にそれぞれ記録位置制御のための制御信号が記録さ
れているとしたときに、その記録跡の1つ、例えば、第
6図中に示されているn番目の記録跡上を磁気ヘッドH
が正しく辿っている場合に、そのn番目の記録跡に隣接
している(n−1)番目の記録跡に記録されている記録
位置制御のための制御信号を磁気ヘッドHで漏話として
読取った信号が、前記した再生系PBA→低域通過濾波器L
PF1→変換器PVC→サンプルホールド回路SH1→の回路を
経てサンプルホールド回路SH1から比較器COMPaに供給さ
れる信号の電圧値と、変位量基準電圧源Eraから比較器C
OMPaに供給される変位基準電圧の電圧値とが同一となる
ように、変位量基準電圧源Eraから比較器COMPaに供給さ
れるべき変位基準電圧が定められるのである。
それで前記した比較器COMPaからは、隣接の記録跡中
の記録位置制御のための制御信号の漏話量に基づく電圧
と、変位量基準電圧Eraとの間の誤差信号が出力される
ことになる。前記の比較器COMPaからの出力信号は位相
補償回路PH1→スイッチS3の固定接点a→同可動接点c
→バッファ増幅器BA1とを介して磁気ヘッドHのアクチ
ュエータACTに供給される。
それにより、前記した磁気ヘッドのアクチュエータAC
Tは、前記した比較器COMPaから出力される誤差信号が零
になされる状態、すなわち、磁気ヘッドHによって隣接
の記録跡から読取った回転磁気記録媒体MCにおける記録
位置制御のための制御信号の漏話に基づいて発生した電
圧値が、変位基準電圧源Eraに設定されている変位基準
電圧に等しい状態になるような位置まで磁気ヘッドHを
変位させる。
ところで、前記したアクチュエータACTの変位動作に
よって、アクチュエータの変位と対応する信号を発生す
るセンサ8の出力信号は、センサ出力信号の電圧変換回
路SECによって電圧Esに変換されて、それが比較器COMPb
の反転入力端子及び微分回路DFCならびにサンプルホー
ルド回路SH2に供給される。
前記した比較器COMPbの非反転入力端子にはスイッチS
2の可動接点cが接続されており、また、前記のスイッ
チS2の固定接点aにはアクチュエータACTの可動部6の
変位角度の基準となる基準電圧Erbが与えられており、
前記のスイッチS2の固定接点bにはサンプルホールド回
路SH2の出力信号が供給されている。
前記したスイッチS2とサンプルホールド回路SH2と
は、制御回路CCTから送出された第5図の(d)に示さ
れている制御信号のタイミングによってそれらの動作が
第5図の(f)に示されるように制御される。第5図の
(f)におけるa,bの表示はスイッチS2の可動接点cが
切換態様を示している。また、サンプルホールド回路SH
2は第5図の(f)でハイレベルの状態として示されて
いる部分においてホールド状態になされるものとされて
いる{なお、第5図の(e),(h)におけるa,bの表
示もスイッチS3,S4の可動接点cの切換態様をそれぞれ
示しているのである}。
それで、前記のスイッチS2の可動接点cが固定接点a
と固定接点bとに切換えられるのに応じて前記した比較
器COMPbからは、前記したセンサ出力信号を電圧変換回
路SECによって変換した出力電圧値Esと前記した基準電
圧値Erbとによる誤差信号が出力されたり、あるいはセ
ンサ出力信号を電圧変換回路SECによって変換した出力
電圧Esと前記したサンプルホールド回路SH2によってホ
ールドされていたセンサ出力信号を電圧変換回路SECに
よって変換した出力電圧Es'とによる誤差信号が出力さ
れるのである。
前記した比較器COMPbの出力信号は加算回路ADD1にお
いて、前記したセンサ出力信号を電圧変換回路SECによ
って変換した出力電圧Esを微分回路DFCにより微分した
信号と加算された後に、前記したスイッチS3の固定接点
b→同可動接点c→バッファ増幅器BA1とを介して磁気
ヘッドHのアクチュエータACTに供給される。
前記したスイッチS2の可動接点cが、それの固定接点
a側に切換えられている状態において、比較器COMPbか
ら加算回路ADD1に供給される出力信号は、前記したセン
サ出力信号を電圧変換回路SECによって変換した出力電
圧値Esと前記した基準電圧値Erbとの誤差信号(Erb−E
s)であるが、この誤差信号は既述のように、センサ出
力信号を電圧変換回路SECによって変換した出力電圧Es
が微分回路DFCにより微分された信号と加算回路ADD1で
加算された後に、前記したスイッチS3の固定接点b→同
可動接点c→バッファ増幅器BA1とを介して磁気ヘッド
HのアクチュエータACTに供給されることにより、前記
したアクチュエータACTの可動部6→アクチュエータの
変位と対応する信号を発生させるセンサ8→センサ出力
信号の電圧変換回路SEC→比較器COMPb及び微分回路DFC
→加算回路ADD1→スイッチS3の固定接点b→同可動接点
c→バッファ増幅器BA1→アクチュエータACTの固定部7
→同可動部6→のような閉ループの負帰還回路が構成さ
れるために、アクチュエータACTの可動部6は前記した
負帰還ループの動作によって前記した閉ループ中の比較
器COMPbの出力信号が零になされるような位置に固定状
態になされる。
また、前記したスイッチS2の可動接点cが固定接点b
側に切換えられた状態において、比較器COMPbから加算
回路ADD1に供給される出力信号は、前記したセンサ出力
信号が電圧変換回路SECによって変換された出力電圧値E
sと、前記したサンプルホールド回路SH2によってホール
ドされていた電圧Es'、すなわち、センサ出力信号を電
圧変換回路SECによって変換した出力電圧がサンプルホ
ールド回路SH2でホールドされていた電圧Es'との差信号
(Es'−Es)となり、これが既述のように、前記したセ
ンサ出力信号が電圧変換回路SECによって変換された出
力電圧Esを微分回路DFCにより微分して得た信号と加算
回路ADD1で加算された後に、前記したスイッチS3の固定
接点b→同可動接点c→バッファ増幅器BA1とを介して
磁気ヘッドHのアクチュエータACTに供給されることに
より、前記したアクチュエータACTの可動部6→アクチ
ュエータの変位と対応する信号を発生させるセンサ8→
センサ出力信号の電圧変換回路SEC→比較器COMPb及び微
分回路DFC→加算回路ADD1→スイッチS3の固定接点b→
同可動接点c→バッファ増幅器BA1→アクチュエータの
固定部7→同可動部6→のような閉ループの負帰還回路
が構成されるために、アクチュエータACTの可動部6は
前記した負帰還ループの動作によって前記した閉ループ
中の比較器COMPbの出力信号が零になされるような位
置、すなわち、制御回路CCTから送出されたサンプリン
グパルスによってサンプルホールド回路SH2でホールド
された電圧(センサ出力信号を電圧変換回路SECによっ
て変換された出力電圧をホールドした電圧)Es'と、セ
ンサ出力信号を電圧変換回路SECで変換した出力電圧Es
とが等しくなる位置にアクチュエータACTの可動部6が
固定状態にされる。
さらに、前記した比較器COMPbの出力信号は、スイッ
チS4の可動接点cが固定接点a側に切換えられた状態に
おいて、位相補償回路PH2→スイッチS4の固定接点a→
同可動接点c→バッファ増幅器BA2を介して移送用モー
タMfに供給されるのである。
さて、第4図示の装置が記録待機の状態になされてい
る状態において、制御回路CCTから送出されている記録
信号ゲートRGの開閉のためのゲート信号(m)は第5図
の(m)に示されているようにローレベルの状態に在
り、また再生信号ゲートPAGの開閉のためのゲート信号
(n)は第5図の(n)に示されているようにハイレベ
ルの状態となされている。
それにより、記録待機の状態になされている状態にお
いては、磁気ヘッドHによって読取られた信号が、再生
信号ゲートPAGを通って再生系BAに供給されている。と
ころで、磁気ヘッドHによって読取られた信号中には、
回転磁気記録媒体MCにおける記録位置制御のための制御
信号が含まれているから、再生系PBAからの出力信号中
に含まれている回転磁気記録媒体MCにおける記録位置制
御のための制御信号は低域通過濾波器LPF1によって抽出
される。
低域通過濾波器LPF1によって抽出された磁気記録媒体
MCにおける記録位置制御のための制御信号は、変換器PV
Cによって電圧に変換されてサンプルホールド回路SH1に
供給される。
今、磁気ヘッドHが磁気記録媒体MCにおけるn番目の
記録跡付近にあったとすると、この場合に磁気ヘッドH
によって読出される磁気記録媒体MCにおける記録位置制
御のための制御信号は、磁気ヘッドHが辿っているn番
目の記録跡から読出された磁気記録媒体MCにおける記録
位置制御のための制御信号と、前記したn番目の記録跡
に隣接している(n−1)番目の記録跡に記録されてい
る磁気記録媒体MCにおける記録位置制御のための制御信
号が漏話信号として読出されたものとの双方のものであ
る。
既述もしたように、実際に磁気記録媒体MCにおける記
録位置制御のための制御信号として用いられるのは、隣
接の記録跡に記録されている磁気記録媒体MCにおける記
録位置制御のための制御信号が漏話として読出された信
号であるから、前記のように磁気ヘッドHがn番目の記
録跡付近にある状態においては、磁気ヘッドHによって
読出された前記した2つの信号の内で(n−1)番目の
記録跡から漏話として読出された磁気記録媒体MCにおけ
る記録位置制御のための制御信号が、位置制御のために
実際に必要とされている信号であり、今考えている説明
例において、それは第6図中の時刻T1,T3…で磁気ヘッ
ドHにより読出される信号である。
それで、今考えている説明例のように磁気ヘッドHが
n番目の記録跡付近にある状態については、時刻T1,T3
…の時系列に従っている時間位置においてサンプルホー
ルド回路SH1がサンプルホールド動作を行うことができ
るようにするための制御信号を制御回路CCTからサンプ
ルホールド回路SH1に供給されるようにする。
なお、磁気ヘッドHが(n−2)番目の記録跡付近に
ある場合、磁気ヘッドHが(n−4)番目の記録跡付近
にある場合などにおいても時刻T1,T3…の時系列に従っ
ている時間位置においてサンプルホールド回路SH1がサ
ンプルホールド動作を行わせるのであり、また磁気ヘッ
ドHが(n−1)番目の記録跡付近にある場合、及び磁
気ヘッドHが(n+1)番目の記録跡付近にある場合、
磁気ヘッドHが(n+3)番目の記録跡付近にある場合
などにおいては、第6図中における時刻T2,T4…の時系
列に従っている時間位置においてサンプルホールド回路
SH1によるサンプルホールド動作を行われるようにする
のである。
前記のように磁気ヘッドHがn番目の記録跡付近を辿
っている状態において、サンプルホールド回路SH1でサ
ンプルホールドされた電圧は、磁気ヘッドHが辿ってい
るn番目の記録跡に隣接している(n−1)番目の記録
跡に記録されている磁気記録媒体MCにおける記録位置制
御のための制御信号による漏話信号に基づくものであっ
て、これが比較器COMPaに与えられると、比較器COMPaで
は前記の漏話信号に基づく電圧と変位量基準電圧源Era
から比較器COMPaに供給されている変位量基準電圧との
比較を行って、前記した比較器COMPaからは隣接の(n
−1)番目の記録跡中の記録位置制御のための制御信号
による漏話信号に基づく電圧と変位量基準電圧との間の
誤差電圧が出力される。
そして、前記した比較器COMPaからの出力信号は、位
相補償回路PH1→スイッチS3の固定接点a→同可動接点
c→バッファ増幅器BA1とを介して磁気ヘッドHのアク
チュエータACTに供給される。
それにより、前記した磁気ヘッドのアクチュエータAC
Tは、磁気ヘッドHの基準の変位量と実際の変位量とが
一致する位置、すなわち、(n−1)番目の記録跡から
所定の正しい記録跡間隔だけ離隔しているn番目の記録
跡上に磁気ヘッドHを位置させるようにする。
前記のようにして磁気ヘッドHの位置が設定されて、
第5図中の時刻toに磁気ヘッドHがn番目の記録跡上に
静止した跡の時刻tsに、操作部OPにおけるスイッチS1が
第5図の(c)のように操作されると、前記の時刻ts後
に初めて現われる垂直同期信号の立上がりの時点t1に、
制御回路CCTからスイッチS4に供給される切換制御信号
によって、切換スイッチS4の可動接点cが第5図の
(h)のように固定接点a側から固定接点b側に切換え
られて、移送用モータMfはその時点t1における回転位置
に保持され、時刻t1に移送体FAは移送が停止され、ま
た、前記の時点t1に制御回路CCTからサンプルホールド
回路SH1に対して第5図の(g)に示されているような
記録跡切換パルス(g)が供給される。
前記の記録跡切換パルス(g)は、時刻t1までに第6
図中の時刻T1,T3…の時系列に従う時刻で行われていた
サンプルホールド回路SH1におけるサンプリング動作
を、第6図中の時刻T2,T4…の時系列に従う時刻でのサ
ンプリング動作に切換える。
設例において時刻to〜時刻t1における磁気ヘッドHの
位置は、n番目の記録跡上に正しく位置していたとされ
ていて、前記した時刻toから時刻t1の間における比較器
COMPaからの誤差信号は零の状態であったのに、前記の
ように時刻t1にサンプルホールド回路SH1におけるサン
プリング動作が、第6図中の時刻T2,T4…の時系列に従
う時刻でのサンプリング動作に切換えられたことによ
り、時刻t1以後の比較器COMPaからは誤差信号が出力さ
れる状態になって、その誤差信号が位相補償回路PH1→
スイッチS3の固定接点a→同可動接点c→バッファ増幅
器BA1→アクチュエータACTの固定部7→同可動部6の経
路でアクチュエータACTの固定部7に供給され、それに
よりアクチュエータACTの可動部6に取付けられている
磁気ヘッドHが、磁気ヘッドHの基準の変位量と実際の
変位量とが一致する位置、すなわち、n番目の記録跡か
ら所定の正しい記録跡間隔だけ離隔している(n+1)
番目の記録跡上に位置している状態になるまで、時刻t1
から時刻t2の間に急速にn番目の記録跡から(n+1)
番目の記録跡まで変位される。
前記のように、時刻t1から時刻t2の間にアクチュエー
タACTの可動部6に取付けられている磁気ヘッドHが急
速にn番目の記録跡から(n+1)番目の記録跡まで変
位されるのに対応して、前記したアクチュエータACTの
可動部6に対して微小な距離を隔てた位置に設けられて
いるアクチュエータの変位と対応する信号を発生させる
センサ(位置検出センサまたは角度検出センサ)8から
は時刻t1以降に出力信号が送出され、それがセンサ出力
信号の電圧変換回路SECによって電圧Es(第5図中ではE
rb+E1として示してある)に変換されて、比較器COMPa
の反転入力端子と微分回路DFCと、サンプルホールド回
路SH2とに供給される。
第5図の(e),(f),(h)に示されているよう
に、前記した時刻t1の直後におけるスイッチS2,S3,S4に
おける可動接点cは、スイッチS2,S3については固定接
点a側に、また、スイッチS4については固定接点b側
に、それぞれ切換えられている状態になされているか
ら、この状態においては前記したセンサ出力信号の電圧
変換回路SECから出力された電圧Es(第5図中ではErb+
E1として示してある)は何の作用も行わない。
サンプルホールド回路SH1におけるサンプリング動作
が、第6図中の時刻T1,T3…の時系列に従う状態から第
6図中の時刻T2,T4…の時系列に従う状態に切換えられ
た時刻t1以後において、最初に現われたフィールド弁別
信号{第5図の(b)}の立上りの時刻t2の直前の時刻
taに制御回路CCTから送出された第5図の(d)に示さ
れるような制御信号により、スイッチS2,S3の可動接点
cが時刻taに固定接点a側から固定接点b側に切換えら
れるとともに、サンプルホールド回路SH2が時刻taにホ
ールドモードになされると、(第5図中ではErb+E1と
して示してある)が、サンプルホールド回路SH2でホー
ルドされ、そのホールドされた電圧Es'(第5図中ではE
rb+E1として示してある)が、スイッチS2の固定接点b
と可動接点cを介して比較器COMPbの非反点入力端子に
供給されるから、時刻ta以後に比較器COMPbでは、スイ
ッチS2を介してサンプルホールド回路SH2にホールドさ
れていた電圧Es′(第5図中ではErb+E1として示して
ある)と、時刻ta以後に前記したセンサ出力信号の電圧
変換回路SECから出力された電圧Esとの誤差信号{第5
図の(l)}を出力する。
前記した時刻ta以後においてはスイッチS3の可動接点
cが固定接点b側に切換えられているから、比較器COMP
b→加算器ADD1→スイッチS3の固定接点b→同可動接点
c→バッファ増幅器BA1→アクチュエータACTの固定部7
→同可動部6→アクチュエータの変位と対応する信号を
発生させるセンサ(位置検出センサまたは角度検出セン
サ)8→センサ出力信号の電圧変換回路SEC→微分回路D
FC及び比較器COMPb→の閉ループの負帰還回路が構成さ
れるために、アクチュエータACTの可動部6は、前記し
た負帰還ループの動作によって前記した閉ループ中の比
較器COMPbの出力信号が零になされるような位置に固定
状態になされる。
前記したように閉ループ中の比較器COMPbの出力信号
が零になされる状態は、磁気ヘッドHがn番目の記録跡
から(n+1)番目の記録跡に正しく変位された初めの
状態を保持している状態である。したがって、記録再生
装置が駒撮り記録モードとなされた場合の磁気ヘッドH
の記録姿態は、駒撮りの記録開始時に必要な状態に対応
しているものになる。
次いで、時刻t2に制御回路CCTから送出される記録信
号ゲートRGの開閉のためのゲート信号(m)は時刻t2に
ローレベルの状態からハイレベルの状態に変化して記録
信号ゲートRGが時刻t2に開き、また再生信号ゲートPAG
を開閉するためのゲート信号(n)は時刻t2にハイレベ
ルの状態からローレベルの状態に変化して再生信号ゲー
トPAGが閉じる。また前記の制御回路CCTから送出されて
いる記録信号ゲートRGの開閉のためのゲート信号(m)
は時刻t3にハイレベルの状態からローレベルの状態に変
化し、再生信号ゲートPAGを開閉するためのゲート信号
(n)は時刻t3にローレベルの状態からハイレベルの状
態に変化して、再生信号ゲートPAGが時刻t3に開く。第
5図に示されている時刻t2〜t3の期間において、磁気ヘ
ッドHは磁気記録媒体MCにおける(n+1)番目の記録
跡に記録信号が1フィールド期間だけ記録される。時刻
t3に1フィールド期間の記録動作がが終了すると、制御
回路CCTから送出されている記録信号ゲートRGの開閉の
ためのゲート信号(m)が既述のように時刻t3にハイレ
ベルの状態からローレベルの状態に変化し、また、制御
回路CCTから送出されていた第5図の(d)に示すよう
な制御信号が時刻t3にハイレベルの状態からローレベル
の状態に変化することにより、第5図の(e),
(f),(h)に示されているように時刻t3にスイッチ
S2,S3,S4における可動接点cは、固定接点b側から固定
接点a側に切換えられて、時刻t4までに移送用モータMf
とアクチュエータACTとは既述した時刻toにおける初期
状態に戻る。
第5図の(o)は、n番目の記録跡から(n+1)番
目の記録跡に磁気ヘッドHが移行する状態を示した図で
あり、また、第5図の(p)は移送体FAの移送の状態を
示した図である。
(発明の効果) 以上、詳細に説明したところから明らかなように、本
発明は再生モード時に記録再生素子によって記録媒体か
ら読出されたトラッキング参照信号を用いて、閉ループ
のトラッキング制御系中で記録再生素子を駆動変位させ
うるようなアクチュエータと、前記のアクチュエータの
可動部に対して微小な距離を隔てた位置に設けられてい
て前記のアクチュエータの変位と対応する信号を発生さ
せるセンサと、前記したセンサによって発生された信号
電圧と基準信号電圧とを比較する比較器と、記録モード
時に前記した比較器の出力信号に位相補償を施こした後
にアクチュエータに負帰還して、記録モード時における
アクチュエータの姿態を保持させる手段とを備えてなる
記録再生素子の駆動変位用アクチュエータの制御方式、
及び、再生モード時に記録再生素子によって記録媒体か
ら読出されたトラッキング参照信号を用いて、閉ループ
のトラッキング制御系中で記録再生素子を駆動変位させ
うるようなアクチュエータと、前記のアクチュエータの
可動部に対して微小な距離を隔てた位置に設けられてい
て前記のアクチュエータの変位と対応する信号を発生さ
せるセンサと、前記したセンサによって発生された信号
電圧と基準信号電圧とを比較する比較器と、記録モード
時に前記した比較器の出力信号を位相補償を施こした後
にアクチュエータに負帰還して、記録モード時における
アクチュエータの姿態を保持させるようにするととも
に、再生モード時には前記した比較器の出力信号を位相
補償した後に移送用モータに帰還させる手段とを備えて
なる記録再生素子の駆動変位用アクチュエータの制御方
式であるから、この本発明の記録再生素子の駆動変位用
アクチュエータの制御方式では、記録時に非常に微細な
記録跡間隔の記録跡を回転記録媒体に順次に記録形成さ
せるのに使用される記録素子と、再生モード時にトラッ
キング制御の下に記録素子を回転記録媒体における順次
の記録跡に正しく追跡させうるように、トラッキング制
御系中に設けられているアクチュエータによって駆動変
位される再生素子とが兼用されている記録再生素子を構
成素子として用いている記録再生装置において、記録再
生素子が取付けられるべきアクチュエータとして、ステ
ィフネスの小さな(コンプライアンスが大きい)中心支
持子が構成素子として用いられているもの、または回動
軸によって回動自在な構成形態のものなどを用いてトラ
ッキング制御系のダイナミックレンジが広くとれるよう
にして再生時のトラッキング制御が良好に行われるよう
にされていても、記録時にはアクチュエータACTの可動
部6→アクチュエータの変位と対応する信号を発生させ
るセンサ8→センサ出力信号の電圧変換回路SEC→比較
器COMP及び微分回路DFC→加算回路ADD1→切換スイッチS
W3の固定接点R→同可動接点v→アクチュエータ駆動増
幅器ADA→アクチュエータACTの固定部7→アクチュエー
タACTの可動部6→のような閉ループの負帰還回路の動
作によって前記した閉ループ中の比較器COMPの出力信号
が零になされるような位置にアクチュエータを固定状態
にすることができるので、記録再生装置が記録モードと
なされた場合の磁気ヘッドHの記録姿態を所望のように
設定することができ、アクチュエータとしてスティフネ
スの小さな(コンプライアンスが大きい)中心支持子が
構成素子として用いられているもの、または回動軸によ
って回動自在な構成形態のものなどを用いた場合でも、
それが前記のように安定化された閉ループの負帰還回路
中に設けられることにより、そのアクチュエータACTは
大きなスティフネスで支持され、かつ、良好なダンピン
グされた状態の一次元駆動のアクチュエータと等価なア
クチュエータとして機能させることができるのであり、
本発明の記録再生素子の駆動変位用アクチュエータの制
御方式によれば、アクチュエータACTの可動部6は、記
録開始の直前まで記録媒体上に前回記録したトラッキン
グ参照信号を用いて、記録媒体上の新規の記録跡が形成
されるべき位置に磁気ヘッドを位置決めしており、記録
開始の時点で、アクチュエータの変位に対応した信号を
発生するセンサの出力を保持して、それを比較器COMPの
基準信号として供給して、記録媒体上の新規の記録跡が
形成されるべき位置に、磁気ヘッドを精密に位置決めし
た状態で、記録媒体が1回転する短い時間(例えば1フ
ィールド期間)の間に記録を行なうようにしているの
で、記録媒体の外部に取付けられたセンサだけを用いて
記録を行なう装置に比べて、外部からの衝撃のような外
乱が加わったりした場合でも、記録媒体と磁気ヘッドと
の相対位置を保持することができるし、また外部から衝
撃が加わっても、外部のセンサと記録媒体との相対位置
がずれないようにするための装置を強固なものに設計す
る必要もない。
さらに、本発明の記録再生素子の駆動変位用アクチュ
エータの制御方式によれば、記録開始時のセンサの出力
を保持して、それを比較器COMPの基準信号として供給し
て、記録媒体上の新規の記録跡が形成されるべき位置
に、磁気ヘッドをセンサを用いて精密に位置決めした状
態で記録した直後に、再生モードに切換えて新規に形成
した記録跡に記録したトラッキング参照信号を用いて記
録媒体上の次の記録跡が形成されるべき位置に、磁気ヘ
ッドを精密に位置決めするので、アクチュエータの変位
に対応した信号を出力するセンサとしては、狭い可動範
囲において精密が得られるものを使用すればよく、記録
媒体の外部に取り付けられたセンサだけを用いて、記録
動作を行なうようにされている装置のように、広い可動
範囲において高い精度を必要とするレーザ変位計のよう
な高価なセンサを使用する必要がない。
【図面の簡単な説明】 第1図及び第4図は本発明の記録再生素子の駆動変位用
アクチュエータの制御方式のそれぞれ異なる一実施例の
ブロック図、第2図の(a)及び第2図の(b)ならび
に第3図は説明用のブロック線図、第5図は説明用の波
形図、第6図は記録跡パターンの平面図である。 MC……回転記録媒体、H……磁気ヘッド、ACT……アク
チュエータ、P……回動軸、Md……駆動用モータ、FA…
…移相体、SEC……センサ出力信号の電圧変換回路、COM
P……比較器、DEF……微分回路、SW1〜SW3……切換スイ
ッチ、ADD1,ADD2……加算回路、ADA……アクチュエータ
駆動増幅器、PrA……前置増幅器、TSC……トラッキング
制御回路、PC1,PC2,PH1,PH2……位相補償回路、FMDC…
…移送用モータ回転制御回路、FDA……移送用モータ駆
動増幅器、RA……記録増幅器、PSD……再生信号処理回
路、MTV……モニタ受像機、SH1,SH2……サンプルホール
ド回路、1……駆動用モータMdの回転軸、2……移送用
モータMfの回転軸、3……減速機、4……送りねじ、5
……ガイド面、6……アクチュエータACTの可動部、7
……アクチュエータACTの固定部、8……アクチュエー
タの変位と対応する信号を発生させるセンサ(位置検出
センサまたは角度検出センサ)、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 良夫 横浜市神奈川区守屋町3丁目12番地 日 本ビクター株式会社内 (72)発明者 首藤 勝行 横浜市神奈川区守屋町3丁目12番地 日 本ビクター株式会社内

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生モード時に記録再生素子によって記録
    媒体から読出されたトラッキング参照信号を用いて、閉
    ループのトラッキング制御系中で記録再生素子を駆動変
    位させうるようなアクチュエータと、前記のアクチュエ
    ータの可動部に対して微小な距離を隔てた位置に設けら
    れていて前記のアクチュエータの変位と対応する信号を
    発生させるセンサと、前記したセンサによって発生され
    た信号電圧と基準信号電圧とを比較する比較器と、記録
    モード時に前記した比較器の出力信号に位相補償を施こ
    した後にアクチュエータに負帰還して、記録モード時に
    おけるアクチュエータの姿態を保持させる手段とを備え
    てなる記録再生素子の駆動変位用アクチュエータの制御
    装置において、前記した比較器に供給する基準信号の電
    圧として、記録開始時におけるセンサの出力信号の電圧
    を保持したものを用いることを特徴とする記録再生素子
    の駆動変位用アクチュエータの制御方式
  2. 【請求項2】再生モード時に記録再生素子によって記録
    媒体から読出されたトラッキング参照信号を用いて、閉
    ループのトラッキング制御系中で記録再生素子を駆動変
    位させうるようなアクチュエータと、前記のアクチュエ
    ータの可動部に対して微小な距離を隔てた位置に設けら
    れていて前記のアクチュエータの変位と対応する信号を
    発生させるセンサと、前記したセンサによって発生され
    た信号電圧と基準信号電圧とを比較する比較器と、記録
    モード時に前記した比較器の出力信号を位相補償を施こ
    した後にアクチュエータに負帰還して、記録モード時に
    おけるアクチュエータの姿態を保持させるようにすると
    ともに、再生モード時には前記した比較器の出力信号を
    位相補償した後に移送用モータに帰還させる手段とを備
    えてなる記録再生素子の駆動変位用アクチュエータの制
    御方式
  3. 【請求項3】比較器に供給する基準信号の電圧として、
    基準電圧源で発生させた所定の一定電圧を用いた特許請
    求の範囲第2項に記載の記録再生素子の駆動変位用アク
    チュエータの制御方式
  4. 【請求項4】比較器に供給する基準信号の電圧として、
    記録開始時におけるセンサの出力信号の電圧を保持した
    ものを用いた特許請求の範囲第2項に記載の記録再生素
    子の駆動変位用アクチュエータの制御方式
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