JP2605253B2 - アイアンゴルフクラブヘッド - Google Patents

アイアンゴルフクラブヘッド

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JP2605253B2 JP5129608A JP12960893A JP2605253B2 JP 2605253 B2 JP2605253 B2 JP 2605253B2 JP 5129608 A JP5129608 A JP 5129608A JP 12960893 A JP12960893 A JP 12960893A JP 2605253 B2 JP2605253 B2 JP 2605253B2
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1番乃至9番或いはピ
ッチングウエッジ、サイドウエッジなどのアイアンゴル
フクラブヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものとして特開平1−1
13082号公報には所定のロフトを有したフェ−ス
と、シャフトを連結するホ−セル、ヒ−ル、トウ、ソ−
ルを備えたアイアンゴルフクラブヘッドが開示されてい
る。このようなアイアンゴルフクラブヘッド(以下ヘッ
ドという)は、鋳造等によって製造した鋼等からなる一
体物であった。
【0003】そして、スイ−トエリアを拡大する手段と
しては、ヘッドの重心とフェ−スとの距離、すなわちヘ
ッドの重心深度を大きくすることが重要であるため、従
来技術においてはヘッドの後部を後方に突設して、可及
的に重心を後方に設定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
重心深度を大きくしてスイ−トエリアを拡大するもので
あるが、ヘッドは同一材料からなるために重心深度を飛
躍的に大きくすることができない。
【0005】このような問題を解決する一手段として、
ヘッドのフェ−ス側を比重の小さい材料よって形成し、
ヘッドの後部を比重の大きい材料によって形成すること
によって、ヘッドの重心深度を大きくすることが考えら
れる。このような場合には、フェ−ス側の材料と後部の
材料を一体化、すなわち異種材料を一体化する必要があ
る。そして、各種材料を一体化する手段としては溶接、
接着などが周知であるが、ショットに耐える程度に異種
材料を強固に連結することはできないという問題があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、フェース部材
と、前記フェース部材の背面に配設されるウエイト部材
と、前記フェース部材の背面に形成される周側面が逆テ
−パ状な第1の凹部と、前記ウエイト部材の前面に形成
され前記第1の凹部と対向する周側面が逆テ−パ状な第
2の凹部と、前記第1の凹部と第2の凹部の間に充填、
固化される接着剤、炭素繊維等の連結部材とを備えたア
イアンゴルフクラブヘッドである。
【0007】
【作用】前記構成によって、第1の凹部と第2の凹部の
間に充填、固化された連結部材が蟻溝状となって、フェ
ース部材とウエイト部材を強固に一体化することができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図4を
参照して説明する。図1乃至図3に示すように、ヘッド
本体1は一側上部にシャフト2を接続するためのホ−セ
ル3が形成されると共に、一側下部にヒ−ル4が形成さ
れている。またヘッド本体1の前面にはフェース5が形
成されると共に該フェース5には溝6が形成されてい
る。さらにヘッド本体1の他側にはトウ7が形成されて
いると共に、下部にはソ−ル8が形成されている。
【0009】前記ヘッド本体1は前後に2分割されたフ
ェース部材9とウエイト部材10を一体化したものであっ
て、前記フェース部材9は前記ホ−セル3、フェース
5、及びヒ−ル4、トウ7並びにソ−ル8の前側を備え
ており、金属材料比重が小さい純チタン或いはチタン合
金、アルミニュ−ム等から構成されている。また前記ウ
エイト部材10はヒ−ル4、トウ7並びにソ−ル8の後側
を備えており、金属材料比重が大きい鋼、ステンレス
鋼、ベリリュ−ム銅合金等の銅合金等からなる。
【0010】前記フェース部材9の背面には第1の凹部
11が形成されている。この第1の凹部11の周側面12は前
記フェース5の縁にほぼ沿って配設されたものであっ
て、その周側面12の全部または一部は、奥側に向かって
幅大となるように形成されて逆テ−パ状に形成されてい
る。同様に前記ウエイト部材10の前面には第2の凹部13
が形成されている。この第2の凹部13の周側面14は前記
周側面12と対向するように配設されたものであって、そ
の周側面14の全部または一部は、奥側に向かって幅大と
なるように形成されて逆テ−パ状に形成されている。さ
らに前記第1の凹部11の底面15には頭部16を有する螺子
棒17が螺着しており、同様に前記第2の凹部13の底面18
には頭部19を有する螺子棒20が螺着している。
【0011】そして前記第1の凹部11の背面とウエイト
部材10の前面とを合して前記第1の凹部11と第2の凹部
13によって形成された中空部には充填されて固化した接
着剤、炭素繊維等の連結部材21が蟻溝状となって介在し
て、前記フェース部材9とウエイト部材10を一体に連結
している。
【0012】次に製造方法を図4を参照して説明する。
フェース部材9の第1の凹部11を上向きに固定台(図示
せず)にセットし、次に予め熱を加えて軟らかい状態の
前記連結部材21を前記第1の凹部11にやや多量に載置し
た後に、前記ウエイト部材10を被せると共に、前記ウエ
イト部材10に下方への圧力を加えて、前記連結部材21を
前記第1の凹部11、前記第2の凹部13に充填する。この
際には前記連結部材21は逆テ−パ状な前記周側面1
2,14の隅々まで行き渡って充填される。この後ウエイ
ト部材10に圧力を加えた状態でヘッド本体1を常温に所
定時間おくことによって前記連結部材21が固化して、前
記連結部材21が蟻溝構造となって異種金属材料からなる
前記フェース部材9とウエイト部材10を一体的に連結す
ることができる。
【0013】尚、前記連結部材21が接着剤である場合
は、前処理として錆などの無機質、油脂などの有機質を
研磨後に溶剤脱脂する等の機械的方法や、溶剤脱脂後に
薬液処理をする等の化学的方法を行い、そして接着剤の
場合には熱硬化性樹脂接着剤、混合系接着剤、或いは熱
可塑性樹脂系接着剤等が良く、その温度条件としては2
0〜120度で、圧力条件は10Ton/cm2以上で
充填、固化させるものである。。また前記連結部材21が
炭素繊維である場合は、同様な前処理を施し、この後に
炭素繊維と接着剤の重量比率が50〜20%対50〜8
0%の比率で混合したものを、温度条件としては100
〜200度で、圧力条件は10Ton/cm2以上で充
填、固化させるものである。このようにして、一体化し
た後に前記フェース部材9にウエイト部材10を被せた際
に両者の間からはみ出た連結部材21の一部は、拭き取り
或いは研磨等によって除去して仕上げるものである。
【0014】以上のように、前記実施例では材料比重が
小さいフェース部材9に材料比重が大きいウエイト部材
10を設けたことによって、ヘッドの重心が後方に位置
し、この結果重心深度を長くしてスイ−トエリアの拡大
を図ることができる。
【0015】また、フェース部材9の背面に周側面12が
逆テ−パ状な第1の凹部11を形成し、前記フェース部材
5の背面に配設されるウエイト部材10の前面に前記第1
の凹部11と対向する周側面14が逆テ−パ状な第2の凹部
13を形成し、前記第1の凹部11と第2の凹部13の間には
接着剤、炭素繊維等の連結部材21を充填、固化したこと
によって、前記連結部材21による蟻溝連結によって異種
金属材料からなるフェース部材9とウエイト部材10を強
固に一体化することができる。
【0016】さらに、前記第1の凹部11の底面15には頭
部16を備えた螺子棒17を設け、前記第2の凹部13の底面
18には頭部19を備えた螺子棒20を設け、そして前記頭部
16,19が連結部材21に埋設されることによって、抜け止
め作用が発揮でき、この結果一層強固な連結力を発揮す
ることができる。
【0017】第5図並びに第6図及び第7図は第2実施
例及び第3実施例を示しており、前記第1実施例と同一
部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0018】第2実施例では純チタン或いはチタン合金
からなるフェース部材9の第1の凹部11の下部にフェー
ス5に至る横長な窓孔31が形成されている。そして該窓
孔31に連結部材21である炭素繊維の窓孔31に挿入した露
出部32がフェース5とほぼ同一面となるように設けられ
て、フェース5の一部を形成している。またウエイト部
材10は金属材料比重が大きい鋼、ステンレス鋼、ベリリ
ュ−ム銅合金等の銅合金等からなる。
【0019】したがって、第2実施例では連結部材21に
よる蟻溝連結によって異種金属材料からなるフェース部
材9とウエイト部材10を強固に連結することができる。
また該ヘッドによってゴルフボ−ル(図示せず)をショ
ットした際には、前記純チタン或いはチタン合金からな
るフェース5によってゴルフボ−ルにスピンがかかりや
すくるなる一方、炭素繊維(連結部材21)からなる露出
部32によってスピンが掛かりにくくゴルフボ−ルの飛距
離が伸びる傾向が生じるために、前記フェース5におけ
る前記露出部32の面積比率や位置等を調整することによ
ってゴルファ−にあったヘッドを提供することができ
る。
【0020】第3実施例は中空ヘッドの場合を示してお
り、ヘッド本体1はフェース部材9の後方に中空部41を
介して重錘42を備えた殻状のウエイト部材43が固着され
ると共に、前記中空部41には接着剤、炭素繊維等の連結
部材21が充填されている。そして前記フェース部材9に
形成された第1の凹部11には周側面12が逆テ−パ状に形
成され、さらにウエイト部材43に形成された第2の凹部
13には周側面14が逆テ−パ状に形成されている。そして
前記連結部材21が前記周側面12,14に充填、固化して蟻
溝状に前記ウエイト部材43、フェース部材9を一体に連
結している。尚、前記中空部41の容積としては45立方
cm〜65立方cm、好ましくは略53立方cmであ
る。
【0021】したがって、中空ヘッドの場合において
も、異種材料であるフェース部材9とウエイト部材43を
確実に一体化することができる。
【0022】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば実施例ではフェース部材とウエイト部
材を金属の場合を示したが、金属と合成樹脂などの組合
わせであってもよい等種々の変形が可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明は、フェース部材と、前記フェー
ス部材の背面に配設されるウエイト部材と、前記フェー
ス部材の背面に形成される周側面が逆テ−パ状な第1の
凹部と、前記ウエイト部材の前面に形成され前記第1の
凹部と対向する周側面が逆テ−パ状な第2の凹部と、前
記第1の凹部と第2の凹部の間に充填、固化される接着
剤、炭素繊維等の連結部材とを備えたことにより、異種
材料からなるフェース部材とウエイト部材を強固に一体
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す正面側の斜視図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例を示す背面側の斜視図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例を示す製造時の断面図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
5 フェース 9 フェース部材 10 ウエイト部材 11 第1の凹部 12 14 周側面 21 連結部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェース部材と、前記フェース部材の背
    面に配設されるウエイト部材と、前記フェース部材の背
    面に形成される周側面が逆テ−パ状な第1の凹部と、前
    記ウエイト部材の前面に形成され前記第1の凹部と対向
    する周側面が逆テ−パ状な第2の凹部と、前記第1の凹
    部と第2の凹部の間に充填、固化される接着剤、炭素繊
    維等の連結部材とを備えたことを特徴とするアイアンゴ
    ルフクラブヘッド。
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US6210290B1 (en) 1999-06-11 2001-04-03 Callaway Golf Company Golf club and weighting system

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