JP2605167Y2 - 真空掃除機 - Google Patents

真空掃除機

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JP2605167Y2
JP2605167Y2 JP1993027365U JP2736593U JP2605167Y2 JP 2605167 Y2 JP2605167 Y2 JP 2605167Y2 JP 1993027365 U JP1993027365 U JP 1993027365U JP 2736593 U JP2736593 U JP 2736593U JP 2605167 Y2 JP2605167 Y2 JP 2605167Y2
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rotational force
unit
turbine
clutch
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浩樹 岡本
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Teac Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は真空掃除機に関し、特に
或る運動機構において付随的に発生する余剰エネルギを
回転力として有効に蓄積すると共に、該回転力をエネル
ギ源として有効に放出する回転力蓄積機構を備えた真空
掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、或る運動機構によって直線・回転
・振動等の運動をさせようとする場合には、該運動が連
続的であるか、あるいは間欠的であるかを問わず、該運
動機構の動力源として種々のモータやアクチュエータ等
の動力発生装置が一般に使用されている。そして、これ
らの動力発生装置は、そのエネルギ源を電力・ガス・油
類等に直接的に依存している。また、上記運動機構の動
作制御には電気回路等の制御装置が一般に使用されてい
る。
【0003】一方、従来より余剰エネルギを外部にその
まま排出してしまう装置(例えば余剰エネルギを排気風
としてそのまま排出してしまう真空掃除機等)が数多く
ある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように余剰エネルギをそのまま(未利用のまま)排出し
てしまう装置が数多くある反面、エネルギ源を電力等に
直接依存している動力発生装置や電気回路等の制御装置
を備えた運動機構が数多くあるのでは、エネルギの有効
利用が図れないばかりでなく、物質(モータや電気回路
等)の無駄使いにもなり、資源の有効利用が図れないと
いった問題があった。
【0005】本考案は以上の点に鑑みなされたものであ
り、余剰エネルギを適宜蓄積すると共に、該蓄積された
エネルギを運動エネルギ源として適宜放出することによ
って、省エネルギ化及び省部品化による資源の有効利用
を図ることができる回転力蓄積機構を備えた真空掃除機
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、モータによっ
て回転駆動されるファンと、該ファンにより起こる排気
風により回転するタービンと、吸い込み口に取付けられ
た吸い込みホースと、車輪と、回転力蓄積機構を備えた
真空掃除機であって、 該回転力蓄積機構は、回転力蓄積
部と、前記タービンに入力された回転力を該タービンよ
前記回転力蓄積部に伝達すると共に該回転力蓄積部を
タービンより切り離す機能を有する第1の伝達部と、
前記回転力蓄積部に蓄積された回転力を該回転力蓄積部
より前記車輪に伝達すると共に該回転力蓄積部を該車輪
り切り離す機能を有する第2の伝達部と、上記第1の
伝達部が上記タービンに入力された回転力を前記回転力
蓄積部に伝達させる状態となっており、前記回転力蓄積
部に回転力が蓄積された際に、該回転力蓄積部を前記
ービンより切離させ、上記第1の伝達部を、該回転力蓄
積部が前記タービンより切り離された状態とすると共
に、該回転力を該回転力蓄積部に一時保持させる保持部
とを備え、前記タービンに入力された回転力を前記回転
力蓄積部に蓄積する際は、上記第2の伝達部が該回転力
蓄積部を該車輪より切り離している状態とされて、該
ービンと該回転力蓄積部とを前記第1の伝達部により連
結し、前記回転力蓄積部に蓄積された回転力を前記車輪
に出力する際は、上記第1の伝達部が該回転力蓄積部を
タービンより切り離している状態とされて、該回転力
蓄積部と前記車輪とを前記第2の伝達部により連結する
構成であり、上記吸い込みホースが牽引されたことに連
動して、上記第2の伝達部が動作されて、該回転力蓄積
部が前記車輪と連結される構成としたものである。
【0007】
【作用】タービンに入力される回転力を回転力蓄積部に
蓄積する際には、第2の伝達部が回転力蓄積部を車輪
り切り離している状態とされて、タービンと回転力蓄積
部とが第1の伝達部によって連結され、タービンに入力
される回転力が回転力蓄積部に回転力が蓄積される。そ
して、回転力蓄積機構に回転力が蓄積されると、保持部
によって、第1の伝達部が回転力蓄積部がタービンより
切離された状態とされると共に、回転力蓄積部に蓄積さ
れた回転力が該回転力蓄積部に一時保持される。
【0008】また、回転力蓄積部に一時保持された回転
力を車輪に出力する際には、記第1の伝達部が回転力蓄
積部をタービンより切り離している状態とされて、回転
力蓄積部と車輪とが第2の伝達部によって連結され、該
回転力蓄積部に一時保持されていた回転力が第2の伝達
部を介して回転力出力部に出力される。吸い込みホース
が牽引されたことに連動して、上記第2の伝達部が動作
されて、該回転力蓄積部が前記車輪と連結される構成に
よって、回転力蓄積部に蓄積されているエネルギーによ
って車輪が回転されて、真空掃除機の移動を補助し、掃
除をしている作業者が真空掃除機を牽引するに要する力
が軽くなる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例について述べる。図1
は本考案を適用した一例の真空掃除機の内部構成等を示
した斜視図であり、図1中1は真空掃除機本体部であ
る。前記真空掃除機本体部1の底面前方中央部には、回
転軸部11aと前輪取付部材11bとより成る前輪直結
回転部11が回転自在に取り付けられており、前輪取付
部材11bには前輪W1が取り付けられている。また、
前記回転軸部11aの外周面には溝部11a1 が形成さ
れている。
【0010】また、前記真空掃除機本体部1の上面前方
中央部には、例えば円筒状の回転筒12が回転自在に取
り付けられており、この回転筒12には図2に示すよう
に該回転筒12の下部外周面に鍔部12aが設けられて
おり、この鍔部12aの外周面には、溝部12a1 が形
成されている。そして、前記前輪直結回転部11の回転
軸部11aに形成されている溝部11a1 及び回転筒1
2の鍔部12aに形成された溝部12a1 には、図3に
示すように一部が案内管13a及び13bに案内される
前輪方向制御用ボール鎖13が巻架されている。また前
記前輪方向制御用ボール鎖13は、図3に示すように、
鍔部12aが矢印A方向に所定角度回転したときに前輪
直結回転部11の回転軸部11aが同方向(矢印B方
向)に同角度だけ回転するように、途中案内管13aと
案内管13bとが交差して溝部11a1 及び、溝部12
1 に巻架されている。
【0011】また、前記回転筒12の中央外周部には、
図1及び図2に示すように一端側が鍔部12aに取り付
けられているスプリング12bが設けられており、この
スプリング12bの他端側はフランジ部14aと筒状部
14bとを備えたフランジ状のリング14のフランジ部
14aに取り付けられている。そして前記リング14は
筒状部14bの内面が回転筒12と当接しながら、スプ
リング12bの伸縮に応じて回転筒12の外周面に沿っ
て上下方向に摺動するように成っている。
【0012】前記回転筒12内には、図2に示すように
吸込みホース20の吸込み口21が挿入されており、こ
の吸込み口21は軸22によって軸支されていると共
に、ベローズ12cを介して回転筒12に取り付けられ
ている。また、吸込み口21の外周面には回転筒12の
周面に形成されている開口部12dを通して先端部が前
記リング14のフランジ部14aの上面に当接している
レバー23が設けられている。そして吸込みホース20
が牽引されていないとき、即ち図2に示すように、スプ
リング12bが伸長してリング14を介してレバー23
が押し上げられているときには、吸込み口21は回転筒
12の軸12Eに対して軸22を回転中心として図中右
回りに角度θだけ回転して位置し、一方、吸込みホース
20が牽引されているとき、即ち図4に示すように、ス
プリング12bの復元力に抗してレバー23が吸込みホ
ース20の牽引力によってリング14を押し下げている
ときには、吸込み口21は回転筒12の軸12Eに対し
て軸22を回転中心として図中左回りに角度θだけ回転
して位置するように成っている。
【0013】前記リング14のフランジ部14aの下面
には、図2に示すように軸25aに軸支されているレバ
ー25の先端部が当接しており、またレバー25には図
1に示すように途中にトリガ保護用スプリング26aが
介装されているトリガ伝達用ワイヤ26の一端側が接続
されている。そして、トリガ伝達用ワイヤ26の他端側
は後述するラッチに接続されている。
【0014】前記レバー25は、図4に示すようにリン
グ14が押し下げられているときには、軸25aを回転
中心として図中矢印C方向に回転するように成ってお
り、またレバー25が図中矢印C方向に回転することに
よってトリガ伝達用ワイヤ26が図中矢印D方向に所定
量例えばlだけ引っ張られるように成っている。また前
記真空掃除機本体部1の内部中央部にはシロッコファン
27とモータ28とより成る掃除機用モータファン29
が設けられており、真空掃除機本体部1の内部後方部に
は、掃除機用モータファン29と対向するように回転力
蓄積機構3が設けられている。そして掃除機用モータフ
ァン29より回転力蓄積機構3の後述するタービンに向
かって排気風が排出されるように成っている。
【0015】前記回転力蓄積機構3は、図1のV−V矢
視図である図5に示すように、タービン4(前記した回
転力入力部に相当)と、クラッチ5(前記した第1の伝
達部に相当)と、ストッパ用ラチェット61とリミッタ
兼ストッパ65とより成る保持部6(前記した保持部に
相当)と、ゼンマイバネ7(前記した回転力蓄積部に相
当)と、クラッチ8(前記した第2の伝達部に相当)
と、出力軸9(前記した回転力出力部に相当)とを備え
ている。
【0016】前記タービン4は軸41の一端側(図5中
左側)に取り付けられており、前記掃除機用モータファ
ン29より排出される排気風によって軸41と共に図中
矢印A方向に回転するように成っている。また、軸41
の他端側(図5中右側)には小径ギヤー42が取り付け
られている。前記小径ギヤー42は、軸43の一端側に
取り付けられている大径ギヤー44と歯合しており、ま
た軸43の他端側には主動側クラッチ51と従動側クラ
ッチ52とより成るクラッチ5の主動側クラッチ51が
取り付けられている。従って、主動側クラッチ51は小
径ギヤー42及び大径ギヤー43等を介してタービン4
に接続されており、該タービン4が矢印A方向に回転す
ることによって、小径ギヤー42及び大径ギヤー43に
よって減速されてタービン4の回転方向とは逆方向の矢
印B方向に回転するように成っている。
【0017】また、前記クラッチ5の従動側クラッチ5
2は、軸75の一端側に取り付けられているストッパ用
ラチェット61の一面側(図5中左面側)に、主動側ク
ラッチ51と対向するように取り付けられている。そし
てストッパ用ラチェット61は、外周面にリミッタ兼ス
トッパ65の後述する爪部と歯合するギヤーが形成され
ているギヤー部62とギヤー部62が固着されている基
板部63とより構成されている。
【0018】前記軸75の中央部には、一端側が該軸7
5に取り付けられていると共に、他端側が図示しない筐
体に取り付けられているゼンマイバネ7が設けられてい
る。そして、このゼンマイバネ7は、クラッチ5の主動
側クラッチ51と従動側クラッチ52とが連結された状
態でタービン4が図5中矢印A方向に回転して軸75が
同図中矢印C方向に回転することによって巻き締められ
て、該ゼンマイバネ7の径が図中破線で示したように縮
径して該ゼンマイバネ7に回転力が蓄積されるように成
っている。
【0019】前記軸75の他端側には主動側クラッチ8
1と従動側クラッチ82とより成るクラッチ8の主動側
クラッチ81が取り付けられており、この主動側クラッ
チ81の一面側(図5中左面側)には、図1及び図6に
示すように軸15aに軸支されていると共に該軸15a
の軸心廻りに回動自在なラッチ15が当接している。そ
して、このラッチ15には既述したようにトリガ伝達用
ワイヤ26の他端側が接続されており、このトリガ伝達
用ワイヤ26が吸込みホース20の牽引力によって所定
量lだけ牽引されたときには、ラッチ15が軸15aの
軸心廻りに回動して、クラッチ8の主動側クラッチ81
を所定量lだけ従動側クラッチ82側に移動させて主動
側クラッチ81と従動側クラッチ82とを連結するよう
に成っている。
【0020】前記クラッチ8の従動側クラッチ82は、
主動側クラッチ81と対向するように出力軸9の一端側
に取り付けられており、また出力軸9の他端側には図1
に示すように小径ギヤー91が取り付けられている。そ
して、この小径ギヤー91は真空掃除機本体部1の後方
部左右両側に設けられている後輪W2及びW3を軸支し
ている図示しない軸に取り付けられている大径ギヤー9
2と歯合している。
【0021】尚、前記クラッチ5の従動側クラッチ5
2、ストッパ用ラチェット61、軸75、ゼンマイバネ
7、及びクラッチ8の主動側クラッチ81は一体同軸部
76を構成し、この一体同軸部76は軸75の長手軸方
向に移動可能と成っていると共に、一体同軸部76には
図5中矢印D方向に常時予圧Pが加えられており、ゼン
マイバネ7が図5の実線で示すように巻き締められてい
ないとき(復帰しているとき)には、クラッチ5の主動
側クラッチ51と従動側クラッチ52とが連結されるよ
うに成っている。
【0022】前記リミッタ兼ストッパ65は、例えば板
状体より成り、リミッタ兼ストッパ65には爪部66と
軸67aに案内される長穴67が形成されている。ま
た、このリミッタ兼ストッパ65は、図5に実線で示す
ようにゼンマイバネ7が復帰している状態でゼンマイバ
ネ7に当接するように図示しないバネによって同図中矢
印E方向に付勢されている。
【0023】更に、リミッタ兼ストッパ65はゼンマイ
バネ7が巻き締められて縮径するに従って図示しないバ
ネの付勢力によって長穴67が軸67aに案内されて該
ゼンマイバネ7に当接しながら矢印E方向に移動する。
そして、ゼンマイバネ7が、ある径まで縮径すると爪部
66が前記ストッパ用ラチェット61の基板部63と当
接し、その後更にゼンマイバネ7が縮径されていくに従
ってリミッタ兼ストッパ65は更に矢印E方向に移動
し、この結果該リミッタ兼ストッパ65の爪部66によ
って一体同軸部76が図5中右方向に押されて移動する
ように、即ちクラッチ5の主動側クラッチ51と従動側
クラッチ52とを切り離していくように成っている。
【0024】そしてゼンマイバネ7が所定の径まで縮径
されると、図6に示すようにリミッタ兼ストッパ65の
爪部66がストッパ用ラチェット61のギヤー部62と
咬合すると共に、クラッチ5の主動側クラッチ51と従
動側クラッチ52とが完全に切り離されて、ゼンマイバ
ネ7に蓄積された回転力が該ゼンマイバネ7に保持され
るように成っている。
【0025】また、図6に示した状態、即ちゼンマイバ
ネ7に回転力が保持されている状態で、既述したように
トリガ伝達用ワイヤ26が、前記一体同軸部76に加え
られている予圧Pよりも大きな吸込みホース20の牽引
力によって所定量lだけ牽引されると、ラッチ15がク
ラッチ8の主動側クラッチ81を所定量lだけ従動側ク
ラッチ82側に移動させることによって、図7に示すよ
うに該主動側クラッチ81と従動側クラッチ82とが連
結されると共に、リミッタ兼ストッパ65の爪部66と
ストッパ用ラチェット61のギヤー部62との咬合が解
かれ、ゼンマイバネ7に蓄積されている回転力が軸7
5、クラッチ8を介して出力軸9に伝達され、更に小径
ギヤー91及び大径ギヤー92を介して後輪W2及びW
3を軸支している図示しない軸に伝達されるように成っ
ている。
【0026】そして、その後吸込みホース20が牽引さ
れなくなると、一体同軸部76に加えられている予圧P
によって該一体同軸部76がクラッチ5の主動側クラッ
チ51の方向に移動させられると共に、図7中破線で示
すように拡径したゼンマイバネ7によってリミッタ兼ス
トッパ65が図7中矢印A方向に押し下げられて、図5
に示すようにクラッチ5の主動側クラッチ51と従動側
クラッチ52とが連結するように成っている。
【0027】次に上述実施例の作用について述べる。ゼ
ンマイバネ7が復帰している状態、即ち予圧Pによって
クラッチ5の主動側クラッチ51と従動側クラッチ52
とが連結されている状態で、掃除機用モータファン29
が起動すると、該掃除機用モータファン29の排気風に
よってタービン5が図5中矢印A方向に回転し、この回
転力が軸41、小径ギヤー42、大径ギヤー44、軸4
3、クラッチ5、及びストッパ用ラチェット61を介し
て軸75に伝達される。尚、この際タービン4の回転は
小径ギヤー42及び大径ギヤー44とによって減速され
ると共に、回転方向が矢印A方向と反対の矢印C方向の
回転として軸75に伝達される。
【0028】また、軸75が矢印C方向に回転すること
によってゼンマイバネ7が巻き締められて縮径しながら
該ゼンマイバネ7に回転力が蓄積されていくと共に、ゼ
ンマイバネ7が縮径していくに従ってリミッタ兼ストッ
パ65が該ゼンマイバネ7に当接しながら図5中矢印E
方向に移動していく。そして、ゼンマイバネ7が、ある
径まで縮径されるとリミッタ兼ストッパ65の爪部66
がストッパ用ラチェット61の基板部63と当接し、そ
の後センマイバネ7が更に縮径されるに従って、爪部6
6によってと基板部63が図5中右方向(クラッチ8の
従動側クラッチ82の方向)に押されながらクラッチ5
の従動側クラッチ52が主動側クラッチ51より漸次離
間していく。
【0029】その後、更にゼンマイバネ7が図6に実線
で示す所定の径まで縮径されると、リミッタ兼ストッパ
65の爪部66がストッパ用ラチェット61のギヤー部
62と咬合すると共に、クラッチ5の主動側クラッチ5
1と従動側クラッチ52とが完全に切離する。従って、
この状態でゼンマイバネ7に回転力が蓄積されて保持さ
れる。
【0030】次に、ゼンマイバネ7に回転力が蓄積され
て保持されている状態で、吸込みホース20が牽引され
ると、該牽引力によって吸込み口21が図4に示すよう
に軸22を中心に軸12Eに対して左回りに角度2θだ
け回転し、リング14がレバー23によって押し下げら
れ、この結果、レバー25が軸25aを中心に回動して
トリガ伝達用ワイヤ26が同図中矢印D方向に所定量l
だけ引っ張られる。そして、トリガ伝達用ワイヤ26が
所定量lだけ引っ張られることによって、ラッチ15が
軸15aを中心として回動して、図7に示すようにクラ
ッチ8の主動側クラッチ81が従動側クラッチ82の方
向に所定量lだけ移動して該主動側クラッチ81と従動
側クラッチ82とが連結されると共に、リミッタ兼スト
ッパ65の爪部66とストッパ用ラチェット61のギヤ
ー部62との咬合が解除されてゼンマイバネ7に蓄積さ
れている回転力がクラッチ8を介して出力軸9に伝達さ
れ、更に小径ギヤー91及び大径ギヤー92を介して後
輪W2及びW3を軸支している図示しない軸に減速さ
れ、かつ回転方向が逆転されて(図1中大径ギヤー92
が矢印A方向に回転するように)伝達される。そして、
この図示しない軸を介して後輪W2及びW3に回転力が
付与されることによって、真空掃除機本体部1に移動力
が付与される。
【0031】尚、この場合前輪直結回転部11の回転軸
部11a及び回転筒12の鍔部12aとは、前輪方向制
御用ボール鎖13によって同方向に同角度回転するよう
に成っているので、即ち、吸込みホース20の牽引方向
と前輪W1の向きが常に同一方向となるように成ってい
るので、真空掃除機本体部1は吸込みホース20の牽引
方向に移動力が付与されることとなる。
【0032】また、吸込みホース20の牽引力が解除さ
れると、一体同軸部76に加えられている予圧Pによっ
てクラッチ8の主動側クラッチ81と従動側クラッチ8
2とが切離されると共に、回転力を放出することによっ
て拡径したゼンマイバネ7によってリミッタ兼ストッパ
65が図6に示すように図中矢印A方向に押し下げられ
て図5に示す状態、即ちクラッチ5の主動側クラッチ5
1と従動側クラッチ52とが連結された状態に回転力蓄
積機構3が復帰する。
【0033】以上のような実施例によれば、真空掃除機
の使用時に排出される余剰エネルギである排気風を回転
力として回転力蓄積機構3に蓄積し、この蓄積された回
転力を適宜放出することによって真空掃除機本体部1の
移動方向に移動力が付与されるので、余剰エネルギの回
収利用による省エネルギ化を図ることができると共に、
真空掃除機を操作する人間の労力を軽減することができ
る。
【0034】また、回転力蓄積機構3の動作制御は、種
々のセンサや電気回路に依ることなく、レバー25、ラ
ッチ15等の簡単なリンク機構で行なっていると共に、
回転力蓄積機構3の動力源をモータ等の電気部品に依る
ことなく、ゼンマイバネ7としているので、省部品化及
び省コスト化を図ることができる。更に、回転力蓄積機
構3を構成するゼンマイバネ7等の使用材料としては、
樹脂等の種々の材料を使用することができるので、製造
→使用→廃棄→回収のリサイクルを考慮した材料を選択
することによって省資源化を図ることができる。
【0035】
【考案の効果】本考案によれば、吸い込みホースが牽引
されたことに連動して、第2の伝達部が動作されて、回
転力蓄積部が車輪と連結される構成によって、回転力蓄
積部に蓄積されているエネルギーによって車輪が回転さ
れる構成であるため、真空掃除機の移動が補助され、掃
除をしている作業者が真空掃除機を牽引するに要する力
を軽く出来、よって、真空掃除機を使用した掃除作業を
楽に行なうことが出来る
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した一例の真空掃除機の内部構成
等を示した斜視図である。
【図2】回転筒付近の構成を示した断面図である。
【図3】前輪方向制御用ボール鎖の取付状態を示した斜
視図である。
【図4】回転筒付近の構成を示した断面図(その2)で
ある。
【図5】図1のV−V矢視図である。
【図6】回転力蓄積機構の構成図(その1)である。
【図7】回転力蓄積機構の構成図(その2)である。
【符号の説明】
1 真空掃除機本体部 3 回転力蓄積機構 4 タービン 5,8 クラッチ 6 保持部 7 ゼンマイバネ 9 出力軸 11 前輪直結回転部 12 回転筒 13 前輪方向制御用案内鎖 14 リング 15 ラッチ 20 吸込みホース 21 吸込み口 23,25 レバー 26 トリガ伝達用ワイヤ 51,81 主動側クラッチ 52,82 従動側クラッチ 61 ストッパ用ラチェット 65 リミッタ兼ストッパ W1 前輪 W2,W3 後輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 33/02 A47L 7/04 A47L 9/00 102

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータによって回転駆動されるファンと、
    該ファンにより起こる排気風により回転するタービン
    と、吸い込み口に取付けられた吸い込みホースと、車輪
    と、回転力蓄積機構を備えた真空掃除機であって、 該回転力蓄積機構は、 回転力蓄積部と、 前記タービンに入力された回転力を該タービンより前記
    回転力蓄積部に伝達すると共に該回転力蓄積部を該ター
    ビンより切り離す機能を有する第1の伝達部と、 前記回転力蓄積部に蓄積された回転力を該回転力蓄積部
    より前記車輪に伝達すると共に該回転力蓄積部を該車輪
    り切り離す機能を有する第2の伝達部と、 上記第1の伝達部が上記タービンに入力された回転力を
    前記回転力蓄積部に伝達させる状態となっており、前記
    回転力蓄積部に回転力が蓄積された際に、該回転力蓄積
    部を前記タービンより切離させ、上記第1の伝達部を、
    該回転力蓄積部が前記タービンより切り離された状態と
    すると共に、該回転力を該回転力蓄積部に一時保持させ
    る保持部とを備え、 前記タービンに入力された回転力を前記回転力蓄積部に
    蓄積する際は、上記第2の伝達部が該回転力蓄積部を該
    車輪より切り離している状態とされて、該タービンと該
    回転力蓄積部とを前記第1の伝達部により連結し、前記
    回転力蓄積部に蓄積された回転力を前記車輪に出力する
    際は、上記第1の伝達部が該回転力蓄積部を該タービン
    より切り離している状態とされて、該回転力蓄積部と前
    車輪とを前記第2の伝達部により連結する構成であ
    り、上記吸い込みホースが牽引されたことに連動して、上記
    第2の伝達部が動作されて、該回転力蓄積部が前記車輪
    と連結される構成とした真空掃除機
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