JP2605023Y2 - 塗布具 - Google Patents
塗布具Info
- Publication number
- JP2605023Y2 JP2605023Y2 JP1992073996U JP7399692U JP2605023Y2 JP 2605023 Y2 JP2605023 Y2 JP 2605023Y2 JP 1992073996 U JP1992073996 U JP 1992073996U JP 7399692 U JP7399692 U JP 7399692U JP 2605023 Y2 JP2605023 Y2 JP 2605023Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- core
- pin
- front shaft
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Pens And Brushes (AREA)
- Cleaning And Drying Hair (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、染毛具、筆記具等の塗
布具に関し、特にその塗布芯の固定構造に関する。
布具に関し、特にその塗布芯の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗布芯を先軸に対し固定する場合
は、例えば、図8に示すように、塗布芯1の側面に研磨
等によって凹部7を設けると共に、先軸3の内面にも凸
部8を設けて、その凸部8を凹部7に嵌合する方法、又
は、図9に示すように、塗布芯1には何も設けず、先軸
3の内面に設けた凸部8で塗布芯1の側面を締め付ける
方法などが採用されている。
は、例えば、図8に示すように、塗布芯1の側面に研磨
等によって凹部7を設けると共に、先軸3の内面にも凸
部8を設けて、その凸部8を凹部7に嵌合する方法、又
は、図9に示すように、塗布芯1には何も設けず、先軸
3の内面に設けた凸部8で塗布芯1の側面を締め付ける
方法などが採用されている。
【0003】
【従来技術の問題点】しかしながら、前者の方法は塗布
芯1の凹部7を設けた部位の断面積が減少するので、
又、後者の方法は塗布芯1の締め付けられた部位の気孔
等の隙間が押しつぶされるので、両者とも塗布液の流量
が制限されることになり、塗布芯1の先端まで塗布液を
十分且つスムーズに供給できないという問題があった。
芯1の凹部7を設けた部位の断面積が減少するので、
又、後者の方法は塗布芯1の締め付けられた部位の気孔
等の隙間が押しつぶされるので、両者とも塗布液の流量
が制限されることになり、塗布芯1の先端まで塗布液を
十分且つスムーズに供給できないという問題があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】そこで本考案は、複数
本の塗布芯を先軸に対し容易に且つ確実に固定すること
ができて、しかも、塗布芯において塗布液の流量が制限
されることがなく、塗布芯の先端まで十分且つスムーズ
に塗布液を供給することができる塗布具の提供を目的と
する。
本の塗布芯を先軸に対し容易に且つ確実に固定すること
ができて、しかも、塗布芯において塗布液の流量が制限
されることがなく、塗布芯の先端まで十分且つスムーズ
に塗布液を供給することができる塗布具の提供を目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の塗布具は、塗布液を毛細管作用により誘導
可能な、連続気孔を有する多孔質性の、又は繊維を固め
て形成した複数本の塗布芯1を樹脂製の先軸3に形成し
た複数の塗布芯挿通孔に挿通して、それら複数本の塗布
芯1を同一平面上に配置し、ステンレス製で針状のピン
2をその通し穴を予め設けていない先軸3の側壁に対し
打ち込むとともに、先軸3の内部の複数本の塗布芯1と
各塗布芯挿通孔の間の隔壁に対してもその長手方向に略
垂直に同一のピン2を一連で貫通させることによって塗
布芯1を先軸3に固定し、その先軸3に打ち込んだピン
2の頭部を露出させないように被覆したことを特徴とす
るものである。
に、本考案の塗布具は、塗布液を毛細管作用により誘導
可能な、連続気孔を有する多孔質性の、又は繊維を固め
て形成した複数本の塗布芯1を樹脂製の先軸3に形成し
た複数の塗布芯挿通孔に挿通して、それら複数本の塗布
芯1を同一平面上に配置し、ステンレス製で針状のピン
2をその通し穴を予め設けていない先軸3の側壁に対し
打ち込むとともに、先軸3の内部の複数本の塗布芯1と
各塗布芯挿通孔の間の隔壁に対してもその長手方向に略
垂直に同一のピン2を一連で貫通させることによって塗
布芯1を先軸3に固定し、その先軸3に打ち込んだピン
2の頭部を露出させないように被覆したことを特徴とす
るものである。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づき実施例について説明す
る。まず図1乃至図4は第1実施例に係るもので、樹脂
成形品の先軸3に2段6列の配置で合計12の塗布芯挿
通孔を隔壁で区画することにより形成し、これら複数の
塗布芯挿通孔にそれぞれ繊維を樹脂で固めた12本の塗
布芯1を挿通して各段の6列の塗布芯1を同一平面上に
配置した状態で、先軸3の側壁にステンレス製で針状の
ピン2を打ち込んで貫通させたのち更に複数本の塗布芯
1と各塗布芯挿通孔の間の隔壁に対してもその長手方向
に略垂直に同一のピン2を一連で貫通させてから反対側
の先軸3の側壁にピン2の先端をくい込ませることによ
って複数本の塗布芯1を先軸3に対し固定したものであ
る。図3及び図4は塗布具の全体構造を示したもので、
上記のように塗布芯1をピン2で固定した先軸3を軸本
体4の先端開口に圧入して、先軸3の後方へ突出した塗
布芯1の後端部を軸本体4の内部に収容した塗布液貯蔵
体5に差し込んで接続している。
る。まず図1乃至図4は第1実施例に係るもので、樹脂
成形品の先軸3に2段6列の配置で合計12の塗布芯挿
通孔を隔壁で区画することにより形成し、これら複数の
塗布芯挿通孔にそれぞれ繊維を樹脂で固めた12本の塗
布芯1を挿通して各段の6列の塗布芯1を同一平面上に
配置した状態で、先軸3の側壁にステンレス製で針状の
ピン2を打ち込んで貫通させたのち更に複数本の塗布芯
1と各塗布芯挿通孔の間の隔壁に対してもその長手方向
に略垂直に同一のピン2を一連で貫通させてから反対側
の先軸3の側壁にピン2の先端をくい込ませることによ
って複数本の塗布芯1を先軸3に対し固定したものであ
る。図3及び図4は塗布具の全体構造を示したもので、
上記のように塗布芯1をピン2で固定した先軸3を軸本
体4の先端開口に圧入して、先軸3の後方へ突出した塗
布芯1の後端部を軸本体4の内部に収容した塗布液貯蔵
体5に差し込んで接続している。
【0007】なお、図3及び図4に示すように、塗布具
の先端には塗布芯1に添って櫛歯6を突設している。
の先端には塗布芯1に添って櫛歯6を突設している。
【0008】次に図5及び図6は第2実施例に係るもの
で、これは前記第1実施例と同様に合計12本の塗布芯
1を先軸3に対し2段6列の配置で挿通し、各段6本づ
つの塗布芯1をそれぞれ2本づつ計4本のピン2により
固定したものである。これは前記第1実施例よりも塗布
芯1の固定を強固にしたものである。
で、これは前記第1実施例と同様に合計12本の塗布芯
1を先軸3に対し2段6列の配置で挿通し、各段6本づ
つの塗布芯1をそれぞれ2本づつ計4本のピン2により
固定したものである。これは前記第1実施例よりも塗布
芯1の固定を強固にしたものである。
【0009】図7は形状の異なる各種のピン2の先端
面、側面、及び後端面をそれぞれ示したものである。ピ
ン2の先端は円錐状、又は尖鋭な扁平板状でもよい。ピ
ン2の断面は円形、又は四角形でもよい。又、(d)に
示すようにピン2の後端面積を広くして先軸3及び塗布
芯1に貫通させる場合に強く押圧できるようにしてもよ
い。即ち、ピン2の形状は自由である。尚、ピン2は塗
布液によって腐食しないように例えばステンレス製とす
ることが好ましい。
面、側面、及び後端面をそれぞれ示したものである。ピ
ン2の先端は円錐状、又は尖鋭な扁平板状でもよい。ピ
ン2の断面は円形、又は四角形でもよい。又、(d)に
示すようにピン2の後端面積を広くして先軸3及び塗布
芯1に貫通させる場合に強く押圧できるようにしてもよ
い。即ち、ピン2の形状は自由である。尚、ピン2は塗
布液によって腐食しないように例えばステンレス製とす
ることが好ましい。
【0010】
【作用及び効果】本考案は上記のように、塗布芯に対し
ピンを貫通させて、そのピンの両端を先軸に止着するこ
とによって塗布芯を先軸に対し固定するようになしたの
で、塗布芯を確実に先軸に対し固定することができる上
に、塗布芯に凹部を設けたり潰す必要がないので、塗布
芯を通る塗布液の流量が制限されることがなく、塗布芯
の先端まで塗布液を十分且つスムーズに供給して円滑に
塗布作業をなさしめるという作用効果がある。また、樹
脂製の先軸に対してもピンを打ち込んで貫通させるの
で、予め先軸にピンの通し穴などを設ける必要がない。
したがって、先軸の成形が容易であり、又、先軸に通し
穴などを設けた場合、その通し穴の内径にバラツキが生
じてピンの外径より大きくなるとピンの固定が安定せず
ガタツキが生じる等の弊害があるが、本考案はそのよう
な問題も生じない。また、先軸に打ち込んだピンの頭部
を露出させないように被覆したので、先軸がプラスチッ
ク製で曲がりやすくてもピンが先軸から抜けるのを防止
することができ、又、ピンは先軸に打ち込むので金属製
とし且つ塗布芯に貫通させた状態で塗布液の流通を阻害
しないように細くすることが好ましいが、そうすると、
そのピンが先軸から抜けかかると指などが触れた場合に
怪我をしやすいという問題があるが、この問題もピンの
頭部を露出させないように被覆することにより解決する
ことができ、さらに、化粧具や筆記具等は嗜好品的性格
がありファッション性が要求され、ピン2の頭部が露出
していると外観の見栄えが悪くて敬遠される恐れがある
が、これもピンの頭部を露出させないように被覆するこ
とにより解決することができる。そして本考案は、特
に、複数本の塗布芯を同一のピンを用いて一連で固定す
るので、各塗布芯をそれぞれ別個に固定する面倒がな
く、部品点数の増加を回避することができ、コストを抑
えることができる。また、ピンをステンレス製としたこ
とにより、耐腐食性が得られ耐久性が向上する。
ピンを貫通させて、そのピンの両端を先軸に止着するこ
とによって塗布芯を先軸に対し固定するようになしたの
で、塗布芯を確実に先軸に対し固定することができる上
に、塗布芯に凹部を設けたり潰す必要がないので、塗布
芯を通る塗布液の流量が制限されることがなく、塗布芯
の先端まで塗布液を十分且つスムーズに供給して円滑に
塗布作業をなさしめるという作用効果がある。また、樹
脂製の先軸に対してもピンを打ち込んで貫通させるの
で、予め先軸にピンの通し穴などを設ける必要がない。
したがって、先軸の成形が容易であり、又、先軸に通し
穴などを設けた場合、その通し穴の内径にバラツキが生
じてピンの外径より大きくなるとピンの固定が安定せず
ガタツキが生じる等の弊害があるが、本考案はそのよう
な問題も生じない。また、先軸に打ち込んだピンの頭部
を露出させないように被覆したので、先軸がプラスチッ
ク製で曲がりやすくてもピンが先軸から抜けるのを防止
することができ、又、ピンは先軸に打ち込むので金属製
とし且つ塗布芯に貫通させた状態で塗布液の流通を阻害
しないように細くすることが好ましいが、そうすると、
そのピンが先軸から抜けかかると指などが触れた場合に
怪我をしやすいという問題があるが、この問題もピンの
頭部を露出させないように被覆することにより解決する
ことができ、さらに、化粧具や筆記具等は嗜好品的性格
がありファッション性が要求され、ピン2の頭部が露出
していると外観の見栄えが悪くて敬遠される恐れがある
が、これもピンの頭部を露出させないように被覆するこ
とにより解決することができる。そして本考案は、特
に、複数本の塗布芯を同一のピンを用いて一連で固定す
るので、各塗布芯をそれぞれ別個に固定する面倒がな
く、部品点数の増加を回避することができ、コストを抑
えることができる。また、ピンをステンレス製としたこ
とにより、耐腐食性が得られ耐久性が向上する。
【図1】第1実施例に係るもので先軸に塗布芯を固定し
た状態の断面図である。
た状態の断面図である。
【図2】図1の断面に対し垂直な方向の断面図である。
【図3】第1実施例に係る塗布具全体の断面図である。
【図4】図3の断面に対し垂直な方向の断面図である。
【図5】第2実施例に係るもので先軸に塗布芯を固定し
た状態の断面図である。
た状態の断面図である。
【図6】図5の断面に対し垂直な方向の断面図である。
【図7】各種のピンの先端面、側面、及び後端面をそれ
ぞれ示したものである。
ぞれ示したものである。
【図8】従来例を示すもので先軸に塗布芯を固定した状
態の断面図である。
態の断面図である。
【図9】他の従来例を示すもので図8と同様の断面図で
ある。
ある。
【符号の説明】 1 塗布芯 2 ピン 3 先軸 4 軸本体 5 塗布液貯蔵体 6 櫛歯 7 凹部 8 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−18300(JP,A) 実開 平4−60117(JP,U) 実公 昭42−19789(JP,Y1) 実公 昭27−5012(JP,Y1) 実公 昭13−7161(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】 塗布液を毛細管作用により誘導可能な、
連続気孔を有する多孔質性の、又は繊維を固めて形成し
た複数本の塗布芯1を樹脂製の先軸3に形成した複数の
塗布芯挿通孔に挿通して、それら複数本の塗布芯1を同
一平面上に配置し、ステンレス製で針状のピン2をその
通し穴を予め設けていない先軸3の側壁に対し打ち込む
とともに、先軸3の内部の複数本の塗布芯1と各塗布芯
挿通孔の間の隔壁に対してもその長手方向に略垂直に同
一のピン2を一連で貫通させることによって塗布芯1を
先軸3に固定し、その先軸3に打ち込んだピン2の頭部
を露出させないように被覆したことを特徴とする塗布
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992073996U JP2605023Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 塗布具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992073996U JP2605023Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 塗布具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631604U JPH0631604U (ja) | 1994-04-26 |
JP2605023Y2 true JP2605023Y2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=13534253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992073996U Expired - Fee Related JP2605023Y2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 塗布具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605023Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5138078B2 (ja) * | 2010-08-12 | 2013-02-06 | 三菱鉛筆株式会社 | 塗布具 |
US9271554B2 (en) | 2010-08-12 | 2016-03-01 | Mitsubishi Pencil Company, Limited | Applicator |
JP6955869B2 (ja) * | 2016-01-14 | 2021-10-27 | 三菱鉛筆株式会社 | 塗布具 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP1992073996U patent/JP2605023Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0631604U (ja) | 1994-04-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981110 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |