JP2603204B2 - 高感度ひずみゲージ - Google Patents

高感度ひずみゲージ

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JP2603204B2 JP4717488A JP4717488A JP2603204B2 JP 2603204 B2 JP2603204 B2 JP 2603204B2 JP 4717488 A JP4717488 A JP 4717488A JP 4717488 A JP4717488 A JP 4717488A JP 2603204 B2 JP2603204 B2 JP 2603204B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、構造物の面に接着してひずみ(応力)を測
定するひずみゲージに関し、特にそのゲージ率を向上さ
せるための改良に関する。
[従来の技術] ひずみゲージは構造物の応力測定センサとして広く用
いられているが、その特性上、ゲージとしての感度、即
ちゲージ率が大きいことが要求される。
この点に関して、半導体ゲージは線ゲージや箔ゲージ
に比較して50倍以上のひずみ感度を得ることができる
が、直線性や温度特性に関して金属抵抗体より劣るとい
う欠点がある。また、線ゲージや箔ゲージのゲージ率は
ひずみ感度の大きいゲージ素子用材料を選択することに
より高くすることができるが、応力−ひずみ特性におけ
る直線部分の範囲の広いものが必要であり、また抵抗温
度係数が小さく、広い温度範囲にわたって一定である等
の種々の条件が課されることから、その材料の選択範囲
にも限界がある。
ところで、一般に、線ゲージや箔ゲージにおいてゲー
ジ率Ksはゲージ素子のひずみ感度Kより低くなる。この
理由は、被測定面にひずみゲージが接着された場合にお
いて、接着剤層とゲージベースが剪断変形することや、
ひずみ方向と直角方向に働くポアソン比の影響によって
被測定面から伝達されるひずみが減衰されてゲージ素子
に伝達される点にある。
そこで、従来から線ゲージや箔ゲージにおいてゲージ
率を向上させる場合には、前者に対しては接着剤として
弾性係数の大きいものを用いると共に、ゲージベースの
厚さを薄くする手法が採用され、後者に対してはゲージ
長を幅に比較して長くする、即ち、折返し長さを短くす
る等の手法が用いられているのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] ところで、接着剤として所定の特性のものを用いたと
しても、ゲージベースには一般的に約17μm程度の厚さ
の樹脂製(特殊な用途には金属箔や紙)フィルムが用い
られており、これを更に薄くするには技術的に限界があ
る。
そこで、本発明は、ゲージベース面に剛性膜を被着す
ることによりゲージベースの見かけ上の剛性を高められ
ることに着目し、極めて簡単な構成でゲージ率を向上さ
せた高感度ひずみゲージを提供することを目的として創
作された。
[課題を解決するための手段] 本発明は、ひずみゲージにおいて、ゲージベースにお
けるゲージ素子領域の外側であって、前記ゲージ素子領
域に対してゲージ素子のゲージ軸方向に相当する側部領
域に剛性膜を被着した高感度ひずみゲージに係る。
この発明におけるひずみゲージは、線ゲージまたは箔
ゲージの何れでもあってもよいが、箔ゲージの場合には
剛性膜とゲージ素子の箔とをエッチング手段により形成
することができる。
[作用] 本発明のひずみゲージは、ゲージベースにおけるゲー
ジ素子領域の外側であって、ゲージ素子領域に対してゲ
ージ素子のゲージ軸方向に相当する側部領域に剛性膜を
被着した点に特徴がある。
この剛性膜はゲージ素子に対して独立に被着されたも
のであるが、その被着領域におけるゲージベースは剛性
膜により見かけ上の剛性が高められ、同領域のひずみが
抑制される。従って、剛性膜の変位が縮小され、ゲージ
素子領域の部分での変位を必要とし、この結果、ゲージ
領域のゲージ軸方向のひずみが剛性膜がない場合より大
きくなり、ゲージ素子領域における被測定面からゲージ
素子へのひずみ伝達率が高められて、ひずみゲージ素子
のゲージ率を高くすることが可能になる。
本発明のひずみゲージが箔ゲージである場合におい
て、剛性膜とゲージ素子の箔とをエッチングでゲージベ
ース上に形成せしめることとすると、ゲージ素子部と剛
性膜部を形成するためのエリアをマスクに設けておくだ
けで足り、従来の箔ゲージの製造工程と同様のプロセス
で簡単に製造することができる。
[実施例] 以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
実施例1 本実施例のひずみゲージの構成は第1図(平面図)及
び第2図(第1図におけりX-X矢視断面図)に示され、
1はゲージベース、2はゲージ素子、3はゲージリード
接続用タブ、4は剛性膜であり、フォトエッチングによ
りゲージベース1の面にゲージ素子2、タブ3、及び剛
性膜4が箔として形成されている。
剛性膜4はゲージ素子領域5に対してゲージ素子2の
ゲージ軸方向に相当する側部領域にゲージ素子領域5と
僅かな間隔を隔てて形成されており、その間隔をA、剛
性膜4の幅をB、剛性膜4の側端からゲージベース1の
端部までの距離をCとして、このひずみゲージを被測定
面に接着した場合の被測定面のひずみ値(εs)に対す
る箔部分のひずみ値(εe,εg;剛性膜4のひずみ値)及
びゲージベース1のひずみ値(εb)のひずみ値比(ε
e/εs,εb/εs,εg/εs)を求めると、第3図の点線で
示したようになる。尚、第3図の実線で示したものは剛
性膜4がない場合のひずみ値比の変化を示す。
同図から明らかなように、箔の被着部分と被着してい
ない部分の各境界付近でひずみ変化帯ができるが、剛性
膜4の幅(B)に相当する部分でゲージベース1が見か
け上剛性化したことによりひずみ値比(εg/εs)が減
少し、その結果、ゲージ素子領域5に相当する部分での
ひずみ値比(εe/εs)が増加している。
更に、本実施例においては、ゲージベース1、ゲージ
素子2、及びタブ3を同一条件にすると共に、A+B+
C=0.3mmとして固定し、Bを0.01mm,0.10mm,0.20mmに
設定し、Bの各設定値に対してAを0.001mm,0.010mm,0.
050mm,0.100mmとして選択したひずみゲージを製作し
て、それぞれのひずみゲージについてゲージ率を求める
試験を行った。
この結果は第4図のグラフに示され、Aが0.050mmよ
り小さくなるとゲージ率が増加し、Bが大きいほどその
増加率も大きく、Bが0.020mmでAを0.001mmまで小さく
するとひずみ伝達率を約5%以上向上させ得ることが判
明した。また、この試験結果は、有限要素法を用いて計
算した結果と極めて良く近似した。
実施例2 本実施例のひずみゲージは第5図(平面図)に示さ
れ、実施例1と同様に箔ゲージであるが、剛性膜をゲー
ジ素子領域に対してゲージ素子のゲージ軸方向に相当す
る両側部領域にそれぞれ設けたものである。
図において、6はゲージベース、7はゲージ素子、8
はゲージリード接続用タブ、9,10は剛性膜である。
このひずみゲージにおいても、被測定面に接着した場
合のY-Y矢視断面における被測定面のひずみ値(εs)
に対する箔部分のひずみ値(εe)及びゲージベース6
のびずみ値(εb)のひずみ値比(εe/εs,εb,εs)
を求めると、第6図の点線で示したようになる。即ち、
ゲージ素子領域の両側に被着された剛性膜9,10の幅に相
当する領域でゲージベース6が見かけ上剛性化したこと
によりひずみ値比が低下し、その結果、ゲージ素子領域
のひずみ値比が増加することになる。
本実施例では剛性膜9,10がゲージ素子領域の両側に設
けられているため、実施例1の場合より更にゲージ素子
領域のひずみ値比が高くなり、それだけ高いゲージ率の
ひずみゲージが得られることになる。
[発明の効果] 本発明は、以上に説明したように構成されているた
め、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項(1)の発明は、ゲージベースにおけるゲージ
素子領域の外側であって、前記ゲージ素子領域に対して
ゲージ素子のゲージ軸方向に相当する側部領域に剛性膜
を被着したことによりゲージベースの見かけ上の剛性を
高くでき、ゲージベースの厚みや素材に関係なく高いゲ
ージ率のびずみゲージを実現する。
請求項(2)の発明は、請求項(1)のひずみゲージ
が箔ゲージである場合に、ゲージ素子部やタブの部分と
剛性膜を同時にエッチングで製作することを可能にし、
製造工程を簡素化する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1に係るひずみゲージの平面図、第2図
は同ひずみゲージの断面図(X-X矢視)、第3図は横軸
にひずみゲージのゲージ軸方向を、縦軸に被測定面に対
するひずみ値比をとり、実施例1に関してゲージ軸方向
についてのひずみ値比の変化を示したグラフ、第4図は
横軸にゲージ素子領域と剛性膜との間隔(A)を、縦軸
にひずみ伝達率をとり、剛性膜の幅(B)をパラメータ
としてAの変化についてのゲージ率の変化を示すグラ
フ、第5図は実施例2に係るひずみゲージの平面図、第
6図は横軸にひずみゲージのゲージ軸方向を、縦軸に被
測定面に対するひずみ値比をとり、実施例2に関してゲ
ージ軸方向についてのひずみ値比の変化を示したグラフ
である。 1……ゲージベース、2……ゲージ素子 4……剛性膜、5……ゲージ素子領域 6……ゲージベース、7……ゲージ素子 9,10……剛性膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ひずみゲージにおいて、ゲージベースにお
    けるゲージ素子領域の外側であって、前記ゲージ素子領
    域に対してゲージ素子のゲージ軸方向に相当する側部領
    域に剛性膜を被着したことを特徴とする高感度ひずみゲ
    ージ。
  2. 【請求項2】ひずみゲージが箔ひずみゲージであり、剛
    性膜とゲージ素子の箔とをエッチングにより形成した請
    求項(1)記載の高感度ひずみゲージ。
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