JP2603197B2 - 面状発熱体の製造装置、及び面状発熱体の巻取り移替え装置 - Google Patents

面状発熱体の製造装置、及び面状発熱体の巻取り移替え装置

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JP2603197B2
JP2603197B2 JP25423194A JP25423194A JP2603197B2 JP 2603197 B2 JP2603197 B2 JP 2603197B2 JP 25423194 A JP25423194 A JP 25423194A JP 25423194 A JP25423194 A JP 25423194A JP 2603197 B2 JP2603197 B2 JP 2603197B2
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優二 堤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床面や壁面に設置して
室内を暖房する面状発熱体の製造装置及び面状発熱体の
巻取り移替え装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、室内暖房として、床面や壁面等に
帯状に成型された面状発熱体をケース等に内装して埋設
し、この面状発熱体内の電極線に交流電源を接続して面
状に成型された発熱材を高温度に発熱させ、室内を加温
する暖房用パネルが利用されている。この面状発熱体を
製造する場合においては、作業者が手作業で、架台上に
長さ2ないし6m程度のポリエステル、ポリ塩化ビニ
ル、ナイロン等を素材とした帯状シートを配置し、この
帯状シートの上面にその長手方向に沿って複数の電極線
を載せる。次に、電極線及びシートの上面に例えば、チ
タン酸バリウム系、有機高分子系等を半練り状に混合し
た発熱材を層状に付着させ、更に、上面側を帯状シート
で密封した長方形状の短冊形に形成し、或は長手方向に
相互に接合形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前記
面状発熱体は、手作業で短冊形に形成しり、或は長手方
向に接合したりして形成するために、量産が不可能で、
製造コストが割高になり、また、カットした後の端材が
無駄になり易い等の問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、ロール巻きした電極線や
シートを架台上に連続して引出し、この上面に半練り状
の発熱材を充填して面状に付着成型させながら面状発熱
体を連続して成型して所要の長さにカットしながら、面
状発熱体を大量生産して製造コストも安価に提供でき、
端材等が発生することもなく、また、連続成型される面
状発熱体を巻取り移替えできることによって、作業工程
に長い空間を必要とすることなく、作業経費を節約でき
る等を特徴とする面状発熱体の製造装置、及び面状発熱
体の巻取り移替え装置を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、電極線12を送り出す電
極線送り出し部14と、送り出された電極線12と同一
方向に移動する帯状不織布16aの上面に前記電極線1
2を載着して移送しながら面状に発熱材18を充填し、
その上面に帯状不織布16bを密着させた面状発熱体2
0を帯状に連続して成型する発熱体成型部22と、この
発熱体成型部22により成型された面状発熱体20を引
出し、移動させながら面状発熱体20の長手方向の両側
端をカットし溶着するカット溶着部24と、両側端をカ
ットし溶着した面状発熱体20を移動させながら上下面
に均等配熱材26を接着する均等配熱材接着部28と、
均等配熱材26を接着した面状発熱体20を所要の長さ
にカットするカット部30と、を備えて成る面状発熱体
の製造装置10から構成される。
【0006】また、請求項2に係る発明では、前記発熱
体成型部22は、電極線12の送り出し方向に沿って設
置された架台36と、この架台36の上面へ帯状不織布
16aを送り出す送り出し部38と、架台上面で電極線
12を受着しつつ移動する帯状不織布16aの上面に、
半練り状の発熱材18を充填する発熱材充填部40と、
充填された発熱材18を面状に平滑化させると共に、上
方から帯状不織布16bを送込み密着させる成型枠部4
2とを備えて成ることとしてもよい。
【0007】また、請求項3に係る発明では、前記カッ
ト溶着部24は、押えローラ76と、この押えローラ7
6で押えられながら移動する面状発熱体20の側端部を
高周波で溶着させ、カットする高周波カッター78とを
備えて成ることとしてもよい。
【0008】次に、請求項4に係る発明は、帯状不織布
の上面に電極線を載着して移送しながら面状に発熱材を
充填し、その上面に帯状不織布を密着して帯状に連続成
型した面状発熱体20を巻取る巻取ドラム95と、この
巻取ドラム95を出入させる開口96幅をおいて対向さ
れ、軸線98が略一致する様に該巻取ドラム96の両側
に配置された第1、第2軸受台100a、100bとを
備え、前記第1軸受台100aには、前記巻取ドラム9
5の一方側面を着脱自在に支持する着脱支持部102が
設けられると共に、前記第2軸受台100bには、該巻
取ドラム95の他方側面を着脱自在に遊転状に支持する
遊転支持部104が設けられ、更に、前記着脱支持部1
02には、前記巻取ドラム95を巻取回転させる駆動部
106が連結されて成る面状発熱体の巻取り移替え装置
94から構成される。
【0009】また、請求項5に係る発明では、前記巻取
ドラム95は、筒状の巻取部110と、この巻取部11
0の両側面に固定された側板112、112とを有し、
これらの側板112、112のうち前記着脱支持部10
2と対向する側には係止孔116が開孔されると共に、
前記遊転支持部104と対向する側には軸孔114が開
孔され、前記着脱支持部102は、前記軸線98方向に
進退移動する様に軸支され一端が前記側板112の係止
孔116に係着する駆動軸122を有し、前記遊転支持
部104は、軸線98方向に進退移動する様に軸支さ
れ、一端が前記側板112の軸孔114に軸着する支持
軸134を有して成ることとしてもよい。
【0010】また、請求項6に係る発明では、前記第
1、第2軸受台100a、100bには、同第1、第2
軸受台100a、100bの軸線98と交差する方向に
配置され前記駆動軸122と支持軸134とに一端側が
連係された第1、第2動作杆136a、136bが設け
られ、該第1、第2動作杆136a、136bは、前記
駆動軸122及び支持軸134を軸線98方向に進退移
動させる様に前記第1、第2軸受台100a、100b
本体に枢着140され、更に、この第1、第2動作杆1
36a、136bの他端側にはこれら第1、第2動作杆
136a、136bを軸線98方向に進退移動させる操
作体142が設けられて成ることとしてもよい。
【0011】また、請求項7に係る発明では、前記操作
体142は、両端部に回転方向が相互に反転した左右ね
じ部144a、144bを有した操作杆146であり、
該操作杆146の左右ねじ部144a、144bに前記
第1、第2動作杆136a、136bの他端側が螺合連
結され、この操作杆146を長手方向回りに回動させる
ことにより前記第1、第2動作杆136a、136bを
枢着部140回りに揺動させつつ前記駆動軸122と支
持軸134とを軸線98方向に対して同期進退移動させ
て成ることとしてもよい。
【0012】
【作用】本発明に係る面状発熱体の製造装置において
は、発熱体成型部の架台上面に帯状不織布を引き出しな
がら同時に帯状不織布の上面に複数の電極線を載着して
移動させる。そして、架台の上部位置に設けた発熱材充
填部から半練り状の発熱材を帯状不織布に充填し、この
発熱材充填部の下流側に設置された成型枠部内を電極線
と帯状不織布が通過しながら充填された発熱材を平滑な
面状に成型させる。同時に成型枠部内に帯状不織布を送
り込んで電極線と平滑化された発熱材との上下面に帯状
不織布を付着させて帯状に連続成型するものである。
【0013】搬送中に発熱材は薄板状となって固化さ
れ、この帯状に連続成型された面状発熱体を同じく移動
させながらカット溶着部の位置で両側端を高周波カッタ
で均等幅に溶着し、カットして帯状不織布内に発熱材及
び電熱線を封止する。更に、均等配熱材接着部の位置
で、面状発熱体の上下面に熱エネルギーを均等配分させ
る帯状の均等配熱材を複列に接着する。次に、カット部
の位置で、暖房用パネルの規格にあった長さに連続成型
された面状発熱体をカットし、暖房用パネルとして仕上
加工する。これにより、電極線や帯状不織布を自動搬送
しながら面状発熱体を大量生産して製造コストも安価に
提供できる。また、カットしたときに端材等が発生する
こともなく、材料費を大幅に節約できることとなる。
【0014】次に、本発明に係る面状発熱体の巻取り移
替え装置においては、駆動軸の端部を、巻取ドラムの一
方の側板の係止孔に係着させ、支持軸の端部を巻取ドラ
ムの他方の側板の軸孔に嵌合させて巻取ドラムを支持
し、連続成型されて搬送される面状発熱体の先端を巻取
ドラムの巻取部に巻き込む。その後で第1軸受台内の駆
動部と駆動軸を連動させながら巻取ドラムを低速で回転
させ、巻取部に面状発熱体を順次巻取る。そこで、面状
発熱体の巻取りが満杯となった時点で、駆動部を停止さ
せ、巻取ドラムの両側板の周縁部に連通開孔した吊下孔
に吊下軸等を貫通して天井クレーン等の吊下機に支持す
る。
【0015】次に、操作杆を回転しながら、左右ねじ部
に螺合連結してい第1、第2動作杆を枢着部を中心とし
て揺動させて駆動軸と支持軸を軸線方向に同期後退させ
て巻取ドラムの側板から駆動軸と支持軸を離脱させる。
そして、巻取ドラムを吊下した吊下機を利用して他の作
業工程へと簡易に移動し移替えるものであり、面状発熱
体の連続した製造工程において、面状発熱体を一端巻取
って、次の作業工程へ送り出すことができ、長い作業工
程を必要とすることなく、狭い工場スペースを有効に利
用して能率的な作業ができることとなる。
【0016】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実
施例を説明する。図1には、本発明の実施例に係る面状
発熱体の製造装置10の系統図が示されている。図より
明らかな様に、面状発熱体の製造装置10は、電極線1
2を送り出す電極線送り出し部14と、送り出された電
極線12と同一方向に移動する帯状不織布16aの上面
に前記電極線12を載着して移送しながら面状に発熱材
18を充填し、その上面に帯状不織布16bを密着させ
た面状発熱体20を帯状に連続して成型する発熱体成型
部22と、この発熱体成型部22により成型された面状
発熱体20を引出し、移動させながらその長手方向の両
側端をカットし溶着するカット溶着部24と、両側端を
カットし溶着した面状発熱体20を移動させながら上下
面に均等配熱材26、26を接着する均等配熱材接着部
28と、均等配熱材26、26を上下面に接着した面状
発熱体20を所要の長さにカットするカット部30とを
備えている。
【0017】前記電極線12は、幅10mm程度のテー
プ状の銅線で形成されている。しかし、電極線12は、
必ずしも銅線に限ることなく、例えば、銅ー銀合金線、
銅ークロム合金線等を使用してもよい。図2に示す様
に、電極線送り出し部14は、架台32と、この架台3
2の上面に軸架され、電極線12をロール状に巻き込ん
だ複数の巻胴34とを有している。この複数の巻胴34
から次の作業工程である発熱体成型部22へ向け複数の
電極線12が引き出されている。
【0018】図2、図3、図4に示す様に、発熱体成型
部22は、電極線12の送り出し方向に沿って設置され
た架台36と、この架台36の上面へ帯状不織布16a
を送り出す送り出し部38と、架台36の上面で複数の
電極線12を受着しつつ移動する帯状不織布16aの上
面に、半練り状の発熱材18を充填する発熱材充填部4
0と、この発熱材充填部40から送り方向下流側におい
て、帯状不織布16aの移動方向と交差する様に帯状不
織布16aの上面に設けられた線状間隙41を通過させ
て発熱材18を面状に平滑化させ、同時に上面に帯状不
織布16bを送込んで密着させる成型枠部42とを備え
ている。
【0019】帯状不織布16aを送り出す送り出し部3
8は、架台36の端部側に軸架された上下受けローラ4
3、43と、この上下受けローラ43、43の下方位置
の両側に、前記電極線送り出し部14の方向へ水平に突
設された腕杆44、44と、を有し、この腕杆44、4
4に帯状不織布16aをロール巻きした巻き軸45の両
端が着脱自在に軸架されて帯状不織布16aは上下受け
ローラ43、43から架台36の上面へ水平に引き出さ
れている。
【0020】発熱材充填部40は、前記架台36の上部
位置に架台36の両側から架設された台枠46と、この
台枠46内の上部位置に半練り状の発熱材18を加熱収
容した加熱収容タンク48と、を備えている。この加熱
収容タンク48の下面の略中央位置に放出弁49が連通
され、この放出弁49を開弁して加熱収容タンク48内
の発熱材18を架台36上面で水平に移動中の帯状不織
布16a並びに電極線12の上面に充填するものであ
る。前記台枠46は、その下端にキャスタ47を備えて
おり、このキャスタ47により台枠46を、帯状不織布
16aの移動方向の下流側または上流側へ移動して放出
弁49から放出される発熱材18の放出位置を調整でき
る。
【0021】発熱材18は、自己温度調節機能を備えた
公知の無機、或は有機の発熱材であり、例えば、チタン
酸バリウム系、有機高分子系等の材料が半練り状に混合
され、加熱収容タンク48内に順次収容されて80ない
し100℃程度に加熱保持されている。また、帯状不織
布16aは、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ナイロン
等を素材として帯状に形成されて巻き軸45等にロール
巻きされている。
【0022】図3、図4に示す様に、前記発熱材充填部
40の加熱収容タンク48の下方の放出弁49を中心と
して、放出弁49の下方を水平に移動する帯状不織布1
6aの送り方向の下流側に成型枠部42が設けられ、帯
状不織布16aの送り方向の上流側に帯状不織布16a
の送り出し部38が設けられている。これにより、架台
36の上面に送り出され、電極線12が載着されて水平
に移動する帯状不織布16aの上面に発熱材充填部40
から発熱材18が充填され、成型枠部42の線状間隙4
1を通過するときに発熱材18は面状に平滑化されると
共にその上面に帯状不織布16bが密着されて一度に面
状発熱体20が成型されることとなる。
【0023】成型枠部42は、放出弁49から放出され
た半練り状の発熱材18が帯状不織布16aの両側から
流出するのを防止するため、放出弁49の略下流側にお
いて、帯状不織布16aの両側端と接合するように架台
36の上面に固定された側枠部50、50と、この側枠
部50、50の下流側の端部に略コ字状に接合され、架
台36の上面に対して垂直に配置された上下調整枠部5
2と、を備えている。この上下調整枠部52は、図3、
図4に示す様に、架台36の両側面に鉛直方向に突設さ
れたガイド54、54と、このガイド54、54に両端
が上下移動自在に嵌合された調整板56と、この調整板
56の上端の両側部から上方へ突出された吊子軸58、
58と、を有している。この調整板56の下端と架台3
6の上面を移動する帯状不織布16aとで前記線状間隙
41が形成される。
【0024】前記ガイド54、54の下流側において、
架台36の両側面に支柱枠60、60が立設され、この
支柱枠60、60の中間高さ位置に付設された軸受6
2、62に前記吊子軸58、58が上下移動自在に軸支
されている。この軸受62、62の近傍位置には、吊子
軸56、56に設けた図示しないラック歯と係合するピ
ニオン等の調整駆動部64、64が設けられている。こ
の調整駆動部64、64を正回転または逆回転させなが
ら吊子軸58、58を上下方向に移動させて線状間隙4
1の間隙幅を調整する。
【0025】また、支柱枠60、60の上端部には、帯
状不織布16bをロール巻きした巻き軸65が軸架され
ており、この帯状不織布16bは、側枠部50、50側
から軸受62、62の端部に固定された張力受け66に
接合した後で調整板56に付設した受け軸67と調整板
56との間隙を下方へ通過し、調整板56の下端の線状
間隙41を経由して下流側へ通係されている。
【0026】これにより、電極線12を受着しながら発
熱材充填部40の下方から成型枠部42内へ移動した帯
状不織布16aは、調整板56の下端の線状間隙41を
通過し、このとき加熱収容タンク48の放出弁49から
帯状不織布16aの上面に放出された半練り状の発熱材
18は、側枠部50、50と調整板56とに堆積状に受
け止められながら帯状不織布16a、16bでサンドイ
ッチ状に挟まれながら線状間隙41を通過しつつ線状間
隙41と略同一厚みの面状に成型される。
【0027】この発熱体成型部22で連続成型した面状
発熱体20は、次の作業工程であるカット溶着部24、
均等配熱材接着部28等へ直線状に連続搬送しながら各
作業を行ってもよいが、面状発熱体の製造装置10を設
置する工場のスペースの関係で、成型した面状発熱体を
移動させる任意の作業工程の途中に巻取り移替え部68
を設け、一旦巻取った面状発熱体20を、次の作業工程
へ送り出すための繰出し部70へ移替えて引出しながら
作業を行えば狭い工場スペースを有効に利用した作業が
できることとなる。
【0028】例えば、図1に示す実施例では、発熱体成
型部22の次の工程に巻取り移替え部68を設けて帯状
に連続成型された面状発熱体20を巻取り収容し、巻取
り移替え部68に並列して設置した繰出し部70に巻取
り収容した面状発熱体20を移替える。そして、繰出し
部70から先の工程と逆方向へ面状発熱体20を繰出
し、この繰出し先に次のカット溶着部24、均等配熱材
接着部28、カット部30等の作業工程を設けて連続的
に作業を行っている。これにより、工場内に長い作業ス
ペースを設ける必要がなく、工場空間を有効利用しなが
ら面状発熱体20を製造できることとなる。
【0029】図6、図7に示す様に、前記カット溶着部
24は、架台72の上面に繰出された面状発熱体20の
両側端部を溶着し、カットする2台の高周波カッタ装置
74a、74bを備えている。この2台の高周波カッタ
装置74a、74bは、面状発熱体20の側端部を押圧
する様に軸支された押えローラ76と、この押えローラ
76で押えられながら移動する面状発熱体20の側端部
に接摺回転しながら高周波で、前記面状発熱体20の上
下面に密着している帯状不織布16a、16bを溶着さ
せ、余分な部分をカットする高周波カッター78と、を
備えている。これにより、帯状に連続成型される面状発
熱体20の両側端は、図9に示す様に溶着カット79、
79され、内部の発熱材18を安定状に封止できること
となる。
【0030】図8には、均等配熱材接着部28が示され
ている。連続成型された面状発熱体20を所要の長さに
カットして暖房用パネルとして使用するときに、発熱材
18内を流れる電流のジュール熱で発熱材18が高温度
に発熱する。この発生した熱エネルギーをカットした面
状発熱体20の上下面に均等に配分させるために、帯状
のアルミニウム箔等の均等配熱材80を接着させて成る
ものである。
【0031】図8の実施例において、前記均等配熱材接
着部28は、架台82の上面に軸支された挟持送りロー
ラ84、84と、架台82の送り側に設置された機枠8
6の上下位置に、接着面に接着剤が接着された均等配熱
材80を巻込んだ複数の上部巻取ドラム88aと、複数
の下部巻取ドラム88bとを備えている。これにより、
複数の上部巻取ドラム88aと、複数の下部巻取ドラム
88bから面状発熱体20の上下面に均等配熱材80を
送り出し、挟持送りローラ84、84で挟持押圧して接
着させ、面状発熱体20の上下面に帯状の均等配熱材8
0を復列に連続して接着して面状発熱体20の上下面に
熱エネルギーを均等配分できることとなる。
【0032】前記カット部30は、暖房用パネルの規格
にあった長さに連続成型された面状発熱体20をカット
し、図10、図11に示す様に電極線12、12の端部
にリード線90を接続してカットした両端部をシール
し、袋状ケース92内に密封して床面や壁面等に埋設す
る暖房用パネル93として提供するものである。
【0033】次に、本発明に係る面状発熱体の製造装置
10の作用を説明する。前記面状発熱体の製造装置10
においては、発熱体成型部22の架台36上面に帯状不
織布16aを引き出しながら同時に上面に帯状不織布1
6aの上面に複数の電極線を載着し、移動させる。そし
て、架台36の上部位置に設けた発熱材充填部40から
半練り状の発熱材18を架台36の上面で水平移動する
帯状不織布16aの上面に充填し、この発熱材充填部4
0の下流側に設置された成型枠部42の線状間隙41内
を電極線12と帯状不織布16aが通過しながら充填さ
れた発熱材18を平滑面状に成型させる。同時に成型枠
部42の線状間隙41を通過する上面側に帯状不織布1
6bを送り込んで電極線12と平滑化された発熱材18
との上下面に帯状不織布16a、16bを付着させて面
状発熱体20を帯状に連続成型するものである。
【0034】移動中に発熱材18は薄板状となって固化
され、この帯状に連続成型された面状発熱体20を同じ
く移動させながらカット溶着部24の位置で両側端を高
周波カッタ78、78で均等幅に溶着され、同時にカッ
トして帯状不織布16a、16b内に発熱材18及び電
熱線12を封止する。更に、均等配熱材接着部28の位
置で、面状発熱体20の上下面に熱エネルギーを均等配
分させる帯状の均等配熱材80を複列に接着する。
【0035】次に、カット部30の位置で、暖房用パネ
ルの規格にあった長さに連続成型された面状発熱体20
をカットする。このカットした面状発熱体20は、電極
線12、12の端部にリード線90を接続してカットし
た両端部をシールし、袋状ケース92内に密封して床面
や壁面等に埋設する暖房用パネル93として提供する。
これにより、電極線や帯状不織布を自動搬送しながら面
状面状発熱体20を大量生産して製造コストも安価に提
供できる。また、カットしたときに端材等が発生するこ
ともなく、材料費を大幅に節約できることとなる。
【0036】次に、図12、図13には、本発明の実施
例に係る面状発熱体の巻取り移替え装置94が示されて
いる。図において、面状発熱体の巻取り移替え装置(以
下、巻取り移替え装置と略する。)94は、帯状不織布
16の上面に電極線を載着して移送しながら面状に発熱
材を充填し、その上面に帯状不織布を密着して帯状に連
続成型した面状発熱体20を巻取る巻取ドラム95と、
この巻取ドラム95を出入させる開口96の横幅をおい
て対向され、軸線98が略一致する様に該巻取ドラム9
5の両側に配置された第1、第2軸受台100a、10
0bとを備えている。
【0037】前記第1軸受台100aには、前記巻取ド
ラム94の一方側面を着脱自在に支持する着脱支持部1
02が設けられると共に、前記第2軸受台100bに
は、該巻取ドラム94の他方側面を着脱自在に遊転状に
支持する遊転支持部104が設けられ、更に、前記着脱
支持部102は、前記巻取ドラム94を巻取回転させる
駆動部106に連結されている。
【0038】図に示す様に、前記第1、第2軸受台10
0a、100bは、巻取ドラム95の両側面と略平行な
平面視長矩形状に形成され、この第1、第2軸受台10
0a、100bは、前記帯状発熱体20の送込み側に設
けた補助枠108で連設されている。前記巻取ドラム9
5は、筒状の巻取部110と、この巻取部110の両側
面に固定された側板112、112とを有している。こ
の側板112、112のうち前記着脱支持部102と対
向する側には、図14に示す様に、中心の軸孔114の
周縁に複数の係止孔116が開孔されると共に、前記遊
転支持部104と対向する側には、図15に示す様に、
中心に軸孔114が開孔されている。また、側板11
2、112には、その周縁部に相互に連通した複数の吊
下孔118が開孔されている。
【0039】前記着脱支持部102は、前記第1軸受台
100aの上面に設置された軸受120、120に軸線
98方向に進退移動する様に軸支され、一端が前記側板
112の係止孔116に係着する駆動軸122を有して
いる。この駆動軸122の巻取ドラム95側の端部には
円板124が固定され、この円板124の板面には、前
記側板の係止孔116に着脱自在に係着する複数の係止
片126が突設されている。前記第1軸受台100a内
には、前記駆動部106としてモータ128、このモー
タ128と連動する減速機130等が設置され、この減
速機130に駆動軸122が連動されている。前記遊転
支持部104は、前記第2軸受台100bの上面に設置
された軸受132、132に軸線98方向に進退移動す
る様に軸支され、一端が前記側板112の軸孔114に
軸着する支持軸134を有している。
【0040】これにより、第1軸受台100a上面の駆
動軸122の端部の各係止片126を巻取ドラム95の
一方の側板112の係止孔116に係着させ、第2軸受
台100bの支持軸134の端部を巻取ドラム95の他
方の側板112の中心の軸孔114に嵌合支持した状態
で、駆動部106のモータ128の回転力を減速して駆
動軸122に伝達して巻取ドラム95を低速回転させな
がら面状発熱体20を巻取ドラム95の巻取部110に
巻取るものである。なお、実施例において、第1軸受台
100aに着脱支持部102の駆動軸122を、第2軸
受台100bに遊転支持部104の支持軸134を軸架
しているが、これに限ることなく、第1軸受台100a
に遊転支持部104の支持軸134を、第2軸受台10
0bに着脱支持部102の駆動軸122を軸架してもよ
い。また、駆動軸122の端部を巻取ドラム95の側板
112の係止孔116に係着して巻取ドラム95を駆動
軸122と連動回転させるが、これに限ることなく、側
板112の中心の軸孔114を角孔等に形成して駆動軸
122の端部を嵌着させ、巻取ドラム95を駆動軸12
2と連動回転させてもよい。
【0041】図12、図13に示す様に、第1、第2軸
受台100a、100bには、同第1、第2軸受台10
0a、100bの軸線98と交差する方向に配置され前
記駆動軸122と支持軸134とに一端が連係された第
1、第2動作杆136a、136bが設けられている。
この駆動軸122と、支持軸134に回転自在に係着さ
れたスラスト軸受138、138に前記第1、第2動作
杆136a、136bの一端が枢着されている。第1、
第2動作杆136a、136bは、前記駆動軸122及
び支持軸134を軸線98方向に進退移動させる様に前
記第1、第2軸受台100a、100b本体に枢着14
0、140され、更に、この第1、第2動作杆136
a、136bの他端側には、これら第1、第2動作杆1
36a、136bを軸線98方向に進退移動させる操作
体142が設けられている。
【0042】前記操作体142は、両端部に回転方向が
相互に反転した左右ねじ部144a、144bを有した
操作杆146であり、この操作杆146は、その中央部
が前記第1、第2軸受台100a、100bに連設され
た補助枠108上面の軸受148に軸支されている。該
操作杆146の左右ねじ部144a、144bには、メ
タル150、150が螺合され、このメタル150、1
50に、前記第1、第2動作杆136a、136bの他
端側が枢支連結されている。
【0043】また、操作杆146の両端にはハンドル1
52、152が設けられている。これにより、操作杆1
46のいずれかのハンドル152を把持して操作杆14
6を長手方向回りに正回転または逆回転させることによ
り、前記操作杆146の左右ねじ部144a、144b
に螺合したメタル150、150が操作杆の中央方向、
または両端方向へ移動し、第1、第2動作杆136a、
136bは枢着部140の回りに揺動して前記駆動軸1
22と支持軸134は軸線98方向に対して同期進退移
動することとなる。
【0044】次に、本発明の実施例に係る面状発熱体の
巻取り移替え装置94の作用を説明する。前記駆動軸1
22の端部を、巻取ドラム95の一方の側板112の係
止孔116に係着させ、支持軸134の端部を巻取ドラ
ム95の他方の側板112の軸孔114に嵌合させて巻
取ドラム95を支持し、第1軸受台100a内の駆動部
106と駆動軸122を連動させながら巻取ドラム95
を低速で回転させ、巻取部110に面状発熱体20を順
次巻取る。そこで、面状発熱体20の巻取りが満杯とな
った時点で、駆動部106を停止させ、巻取ドラム95
の両側板112、112の周縁部に連通開孔した吊下孔
118に吊下軸等を貫通して天井クレーン等の吊下機に
支持する。
【0045】次に、操作杆146をハンドル152で回
転しながら、左右ねじ部144a、144bに螺合して
いるメタル150、150を操作杆146の中央方向へ
移動させ、第1、第2動作杆136a、136bを枢着
部140を中心としてスラスト軸受138、138が離
開する方向へと揺動させて駆動軸122と支持軸134
を軸線78方向に同期後退させて巻取ドラム95の側板
112、112から駆動軸122と支持軸134を離脱
させる。
【0046】そして、巻取ドラム95を吊下した吊下機
を利用して他の作業工程へと簡易に移動し移替えるもの
であり、面状発熱体20の連続した製造工程において、
面状発熱体20を一端巻取って、次の作業工程へ送り出
すことができ、長い作業スペースを必要とすることな
く、狭い工場スペースを有効に利用して能率的な作業が
できることとなる。
【0047】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1に係る面状
発熱体の製造装置によれば、電極線を送り出す電極線送
り出し部と、送り出された電極線と同一方向に移動する
帯状不織布の上面に前記電極線を載着して移送しながら
面状に発熱材を充填し、その上面に帯状不織布を密着さ
せた面状発熱体を帯状に連続して成型する発熱体成型部
と、この発熱体成型部により成型された面状発熱体を引
出し、移動させながら面状発熱体の長手方向の両側端を
カットし溶着するカット溶着部と、両側端をカットし溶
着した面状発熱体を移動させながら上下面に均等配熱材
を接着する均等配熱材接着部と、均等配熱材を接着した
面状発熱体を所要の長さにカットするカット部と、を備
えて成ることにより、電極線や帯状不織布を搬送しなが
ら面状発熱体を大量生産して製造コストも安価に提供で
き、カットしたときに端材等が発生することもなく材料
費を大幅に節約でき。
【0048】また、請求項2によれば、前記発熱体成型
部は、電極線の送り出し方向に沿って設置された架台
と、この架台の上面へ帯状不織布を送り出す送り出し部
と、架台上面で電極線を受着しつつ移動する帯状不織布
の上面に、半練り状の発熱材を充填する発熱材充填部
と、充填された発熱材を面状に平滑化させると共に、上
方から帯状不織布を送込み密着させる成型枠部とを備え
て成ることにより、電極線と帯状不織布とを自動搬送し
ながら上面に充填した半練り状の発熱材を薄板状に成型
し、その上面に帯状不織布を密着しながら面状発熱体を
連続して能率的に成型できる。
【0049】また、請求項3によれば、前記カット溶着
部は、押えローラと、この押えローラで押えられながら
移動する面状発熱体の側端部を高周波で溶着させ、カッ
トする高周波カッターと、を備えて成ることにより、搬
送中の面状発熱体の両端部を溶着、カットして電極線や
発熱材を帯状不織布内に封止できる。
【0050】次に、請求項4に係る面状発熱体の巻取り
移替え装置によれば、帯状不織布の上面に電極線を載着
して移送しながら面状に発熱材を充填し、その上面に帯
状不織布を密着して帯状に連続成型した面状発熱体を巻
取る巻取ドラムと、この巻取ドラムを出入させる開口幅
をおいて対向され、軸線が略一致する様に該巻取ドラム
の両側に配置された第1、第2軸受台とを備え、前記第
1軸受台には、前記巻取ドラムの一方側面を着脱自在に
支持する着脱支持部が設けられると共に、前記第2軸受
台には、該巻取ドラムの他方側面を着脱自在に遊転状に
支持する遊転支持部が設けられ、更に、前記着脱支持部
には、前記巻取ドラムを巻取回転させる駆動部が連結さ
れて成ることにより、面状発熱体を製造する作業工程の
途中に巻取り移替え装置を設置し、巻取ドラムの一方側
面を着立支持部で支持する共に他方側面を遊転支持部で
支持しながら駆動部の回転力を着立支持部に伝達して巻
取ドラムを回転させつつ面状発熱体を簡易に巻取り、次
の作業工程へ送り出すことにより、長い作業スペースを
必要とすることなく、狭い工場スペースを有効に利用し
て能率的な製造作業ができる。
【0051】また、請求項5によれば、前記巻取ドラム
は、筒状の巻取部と、この巻取部の両側面に固定された
側板と、を有し、これらの側板のうち前記着脱支持部と
対向する側には係止孔が開孔されると共に、前記遊転支
持部と対向する側には軸孔が開孔され、前記着脱支持部
は、前記軸線方向に進退移動する様に軸支され一端が前
記側板の係止孔に係着する駆動軸を有し、前記遊転支持
部は、軸線方向に進退移動する様に軸支され、一端が前
記側板の軸孔に軸着する支持軸を有して成ることによ
り、着脱支持部の駆動軸と、遊転支持部の支持軸とを第
1、第2軸受台の軸線方向に進退移動させながら巻取ド
ラムの側板の係止孔に駆動軸を係着し、側板の軸孔に支
持軸を軸着して巻取ドラムを回転支持し、また、駆動軸
と支持軸を側板から離脱させて巻取ドラムを他の箇所へ
簡易に移動できる。
【0052】また、請求項6によれば、前記第1、第2
軸受台には、同第1、第2軸受台の軸線と交差する方向
に配置され前記駆動軸と支持軸とに一端側が連係された
第1、第2動作杆が設けられ、該第1、第2動作杆は、
前記駆動軸及び支持軸を軸線方向に進退移動させる様に
前記第1、第2軸受台本体に枢着され、更に、この第
1、第2動作杆の他端側にはこれら第1、第2動作杆を
軸線方向に進退移動させる操作体が設けられて成ること
により、操作体と連動する第1、第2動作杆を揺動させ
て駆動軸と支持軸とを第1、第2軸受台の軸線方向に進
退移動させて巻取ドラムの回転支持と、巻取ドラムの移
動を簡易にできる。
【0053】また、請求項7によれば、前記操作体は、
両端部に回転方向が相互に反転した左右ねじ部を有した
操作杆であり、該操作杆の左右ねじ部に前記第1、第2
動作杆の他端側が螺合連結され、この操作杆を長手方向
回りに回動させることにより前記第1、第2動作杆を枢
着部回りに揺動させつつ前記駆動軸と支持軸とを軸線方
向に対して同期進退移動させて成ることにより、操作杆
の正回転または逆回転で第1、第2動作杆を揺動させて
駆動軸と支持軸とを同期進退移動させながら巻取ドラム
の移替えを安全で、的確に実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る面状発熱体の製造装置の系統図で
ある。
【図2】面状発熱体の製造装置の電極線送り出し部及び
発熱体成型部の側面図である。
【図3】発熱体成型部の一部拡大斜視図である。
【図4】発熱体成型部の一部拡大断面図である。
【図5】図2のA−A線拡大断面図である。
【図6】面状発熱体の製造装置のカット溶着部の平面図
である。
【図7】図6のカット溶着部の拡大斜視図である。
【図8】面状発熱体の製造装置の均等配熱材接着部の側
面図である。
【図9】図8のB−B線拡大断面図である。
【図10】暖房用パネルの平面斜視図である。
【図11】暖房用パネルの裏面斜視図である。
【図12】面状発熱体の巻取り移替え装置の平面図であ
る。
【図13】駆動軸と支持軸とを巻取ドラムから離開させ
た状態を示した面状発熱体の巻取り移替え装置の平面図
である。
【図14】巻取ドラムの右側面図である。
【図15】巻取ドラムの左側面図である。
【符号の説明】
10 面状発熱体の製造装置 12 電極線 14 電極線送出し部 16 帯状不織布 18 発熱材 20 面状発熱体 22 発熱体成型部 24 ヵット溶着部 26 均等配熱材 28 均等配熱材接着部 30 カット部 38 送り出し部 40 発熱材充填部 42 成型枠部 68 巻取り移替え部 70 繰出し部 76 押えローラ 78 高周波カッタ 94 巻取り移替え装置 96 開口 95 巻取ドラム 98 軸線 100a 第1軸受台 100b 第2軸受台 102 着脱支持部 104 遊転支持部 110 巻取部 112 側板 114 軸孔 116 係止孔 122 駆動軸 134 支持軸 136a 第1動作杆 136b 第2動作杆 140 枢着 142 操作体 144a 右ねじ部 144b 左ねじ部 146 操作杆

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極線を送り出す電極線送り出し部と、 送り出された電極線と同一方向に移動する帯状不織布の
    上面に前記電極線を載着して移送しながら面状に発熱材
    を充填し、その上面に帯状不織布を密着させた面状発熱
    体を帯状に連続して成型する発熱体成型部と、 この発熱体成型部により成型された面状発熱体を引出
    し、移動させながら面状発熱体の長手方向の両側端をカ
    ットし溶着するカット溶着部と、 両側端をカットし溶着した面状発熱体を移動させながら
    上下面に均等配熱材を接着する均等配熱材接着部と、 均等配熱材を接着した面状発熱体を所要の長さにカット
    するカット部と、を備えて成る面状発熱体の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱体成型部は、電極線の送り出し
    方向に沿って設置された架台と、 この架台の上面へ帯状不織布を送り出す送り出し部と、 架台上面で電極線を受着しつつ移動する帯状不織布の上
    面に、半練り状の発熱材を充填する発熱材充填部と、 充填された発熱材を面状に平滑化させると共に、上方か
    ら帯状不織布を送込み密着させる成型枠部と、を備えて
    成る請求項1記載の面状発熱体の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記カット溶着部は、押えローラと、こ
    の押えローラで押えられながら移動する面状発熱体の側
    端部を高周波で溶着させ、カットする高周波カッター
    と、を備えて成る請求項1記載の面状発熱体の製造装
    置。
  4. 【請求項4】 帯状不織布の上面に電極線を載着して移
    送しながら面状に発熱材を充填し、その上面に帯状不織
    布を密着して帯状に連続成型した面状発熱体を巻取る巻
    取ドラムと、 この巻取ドラムを出入させる開口幅をおいて対向され、
    軸線が略一致する様に該巻取ドラムの両側に配置された
    第1、第2軸受台と、を備え、 前記第1軸受台には、前記巻取ドラムの一方側面を着脱
    自在に支持する着脱支持部が設けられると共に、前記第
    2軸受台には、該巻取ドラムの他方側面を着脱自在に遊
    転状に支持する遊転支持部が設けられ、 更に、前記着脱支持部には、前記巻取ドラムを巻取回転
    させる駆動部が連結されて成る面状発熱体の巻取り移替
    え装置。
  5. 【請求項5】 前記巻取ドラムは、筒状の巻取部と、こ
    の巻取部の両側面に固定された側板と、を有し、 これらの側板のうち前記着脱支持部と対向する側には係
    止孔が開孔されると共に、前記遊転支持部と対向する側
    には軸孔が開孔され、 前記着脱支持部は、前記軸線方向に進退移動する様に軸
    支され一端が前記側板の係止孔に係着する駆動軸を有
    し、 前記遊転支持部は、軸線方向に進退移動する様に軸支さ
    れ、一端が前記側板の軸孔に軸着する支持軸を有して成
    る請求項4記載の面状発熱体の巻取り移替え装置。
  6. 【請求項6】 前記第1、第2軸受台には、同第1、第
    2軸受台の軸線と交差する方向に配置され前記駆動軸と
    支持軸とに一端側が連係された第1、第2動作杆が設け
    られ、 該第1、第2動作杆は、前記駆動軸及び支持軸を軸線方
    向に進退移動させる様に前記第1、第2軸受台本体に枢
    着され、更に、この第1、第2動作杆の他端側にはこれ
    ら第1、第2動作杆を軸線方向に進退移動させる操作体
    が設けられて成る請求項4または5のいずれかに記載の
    面状発熱体の巻取り移替え装置。
  7. 【請求項7】 前記操作体は、両端部に回転方向が相互
    に反転した左右ねじ部を有した操作杆であり、該操作杆
    の左右ねじ部に前記第1、第2動作杆の他端側が螺合連
    結され、 この操作杆を長手方向回りに回動させることにより前記
    第1、第2動作杆を枢着部回りに揺動させつつ前記駆動
    軸と支持軸とを軸線方向に対して同期進退移動させて成
    る請求項4ないし6のいずれかに記載の面状発熱体の巻
    取り移替え装置。
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