JP2601629Y2 - シートベルトのウエビング - Google Patents

シートベルトのウエビング

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JP2601629Y2
JP2601629Y2 JP1993074556U JP7455693U JP2601629Y2 JP 2601629 Y2 JP2601629 Y2 JP 2601629Y2 JP 1993074556 U JP1993074556 U JP 1993074556U JP 7455693 U JP7455693 U JP 7455693U JP 2601629 Y2 JP2601629 Y2 JP 2601629Y2
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webbing
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sewing
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seat belt
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晃 大川
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Ashimori Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、緊急時に自動車等の車
両の乗員を拘束して保護するためのシートベルトのウエ
ビングに係るものであり、詳しくは緊急時に乗員に加わ
る衝撃を吸収して、より安全に乗員を保護するためのシ
ートベルトのウエビングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシートベルトのウエビン
グとして、図3に示すように、ウエビング1の中間部を
折り重ねて縫着したものが提供されており、この縫着部
2がシートベルトアンカーの近傍、例えば3点式シート
ベルトでは腰ベルトアンカーの近傍に位置するように配
置して使用されている。そして、この縫着部2は、図3
に示すように、折り重ねたウエビング1を縫糸3でその
幅方向に縫成すると共に、ウエビング1の側縁部4にお
いて長手方向に縫成し、反転してまた幅方向に縫成する
といった工程を繰り返すことにより、所要の長さに亘っ
て形成してある。かくして作製されるウエビングは、そ
の幅方向に縫成する縫糸の強力や運針数によって縫着部
の破断する荷重が決定され、また、これに幅方向の縫成
回数を積算することによって縫着部全体で吸収できるエ
ネルギー量が決定される。このウエビングに衝撃荷重が
加わると、縫着部2には図3における縫着基端部5を引
き裂くように縫糸3の上糸と下糸に力が加わり、縫糸3
が縫着基端部5から縫着先端部6に向かって順次破断し
て衝撃荷重を吸収するのである。そして、この種のウエ
ビングは、荷重が加わって縫着部の破断だけで全ての衝
撃を吸収できないときには、縫着部の縫糸が全て破断し
た後に、吸収できなかった衝撃荷重をウエビング自体で
吸収するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】通常の衝突等の事故の
際には、車両が変形しだすまでは乗員に大きな衝撃が加
わり、車両の変形に伴ってその衝撃が緩和される。とこ
ろが、前記従来例のウエビングのように縫着部を一様に
形成すると、初期の衝撃の大きな段階では縫着部の破断
によって、効率良く衝撃を吸収できるものの、衝撃荷重
が下がって縫着部の破断荷重以下になると、縫着部は破
断しなくなり乗員に加わる衝撃を吸収できなくなるとい
う問題があった。高速型の車両では、特にこの縫着部の
破断荷重が高く設定されているため、前述したような状
況では、吸収できない衝撃のため乗員への負荷が大きく
なるのである。
【0004】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、縫着部において衝撃の大きさに応じて効率良く
衝撃を吸収して、安全に乗員を保護できるシートベルト
のウエビングを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案におけるシートベルトのウエビングは、たて
糸とよこ糸とを織成して成るウエビングの中間部を折り
重ねて縫着し、緊急時に乗員に加わる衝撃荷重を縫着部
の縫糸が破断することにより吸収するシートベルトのウ
エビングにおいて、前記縫着部は、ウエビングのよこ糸
と略平行に縫糸を縫成して、ウエビングの側縁部におい
てウエビングの長手方向に屈曲して縫成されると共に、
反転してまたウエビングの幅方向によこ糸と略平行に縫
成する工程を繰り返して形成され、前記縫着部には、破
断開始部と、移行部と、破断終端部とが順番にウエビン
グの長さ方向に沿ってそれぞれ所要の長さに亘って構成
され、前記破断終端部では、ウエビングの幅方向の縫糸
の運針数を前記破断開始部より少なくすると共に、前記
移行部は、前記破断開始部の運針数から前記破断終端部
の運針数になるように運針数を漸次少なく形成してあ
る。また、前記縫着部の縫い間隔を同一ピッチで縫成し
てある。さらに、前記縫着部の縫い間隔を破断開始部側
を破断終端部側よりピッチを狭くして縫成してある。
【0006】
【作用】車両の衝突等の事故の際に、初期の衝撃の大き
な段階において、破断荷重の大きな縫着部の破断開始部
が破断する。そして、車両の変形と共に衝撃が小さくな
った後には、破断荷重の小さな縫着部の破断終端部が破
断する。かくして、乗員に加わる衝撃荷重は効率よく吸
収される。
【0007】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は、本考案に係るシートベルトのウエビング10の正
面図である。ウエビング10は、たて糸とよこ糸とを織
成して成るものであり、従来シートベルトに提供されて
いるものと同素材のものを使用すればよい。ウエビング
10の中間部は、これを折り重ねて縫糸11で縫着する
ことにより縫着部12を形成してある。
【0008】図1に示す実施例においては、縫着部12
は、縫着部12の基端部側に設けた破断開始部13、移
行部14、及び先端部側に設けた破断終端部15により
構成してある。即ち、ウエビング10のよこ糸と略平行
に縫糸11を縫成し、ウエビング10の側縁部16にお
いてウエビング10の長手方向に屈曲して縫成すると共
に、反転してまたウエビング10の幅方向によこ糸と略
平行に縫成する工程を繰り返すことにより、所要の長さ
に亘って破断開始部13を形成してある。
【0009】次いで、破断開始部13の先端に連続し
て、前記破断開始部13と同様の工程であるが、よこ糸
と略平行に縫成する工程を漸次少なくして、ウエビング
10の幅方向の縫糸11の運針数を漸次少なくした移行
部14を形成してある。この移行部14は、破断開始部
13と破断終端部15との間において、極端に破断荷重
が変化しないようにして乗員の衝撃を緩和するために設
けるものである。そして、移行部14の先端に連続し
て、縫着部12の先端部側に、前記破断開始部13と同
様の工程で、破断開始部13よりウエビング10の幅方
向の縫糸11の運針数を少なくした破断終端部15を形
成してある。
【0010】破断開始部13、移行部14、及び破断終
端部15における縫い間隔は、同一ピッチで縫成すれば
よい。また、必要に応じて、破断開始部13の破断荷重
を例えば200kg、破断終端部15の破断荷重を90
kgに設定するなどすればよい。
【0011】かくして、ウエビング10の幅方向の縫糸
11の運針数を、縫着部12の基端部側と先端部側とで
異ならしめることにより、衝撃の大きさに応じて衝撃を
吸収できるように構成してある。即ち、車両衝突時等に
おいて、初期の衝撃の大きな段階においては破断荷重の
大きな破断開始部13が破断し、車両の変形と共に衝撃
が小さくなった後には破断荷重を小さくした移行部14
及び破断終端部15が破断することにより、乗員に加わ
る衝撃荷重は効率よく吸収される。
【0012】図2は、他の実施例に係るシートベルトの
ウエビング20の正面図である。この実施例において
は、前記実施例と同様の工程で縫成した破断開始部23
に連続して、破断開始部23の幅方向長さと同じに破断
終端部25を形成してあるが、破断終端部25における
縫糸21の縫い間隔を破断開始部23よりピッチを広く
することにより縫着部22を縫成してある。このよう
に、破断開始部23と破断終端部25との幅方向長さを
同じにすると、ウエビング20全体に加わる荷重で縫糸
21を破断することとなり、ウエビング20の傷みが少
ない上に、破断荷重が一定することとなる。
【0013】そして、破断開始部23と破断終端部25
との幅方向の運針数は段階的に減少するものでも、連続
的に漸減するものであってもよい。また、破断開始部2
3と破断終端部25との間に移行部(図示せず)を形成
して、破断開始部23、移行部、破断終端部25に行く
にしたがい、漸次ピッチを広くして縫成してもよい。さ
らに、複数のミシンを用いてピッチを異ならしめ、破断
開始部23と破断終端部25とを同時に縫成してもよ
い。このように、本考案に係るシートベルトのウエビン
グは上述した実施例に限定されるものではなく、本考案
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であること
は勿論である。
【0014】
【考案の効果】本考案は、上述の通り構成されており、
破断開始部と破断終端部との破断荷重を異ならしめてお
り、衝撃の大きさに応じて効率よく衝撃を吸収できるの
で、より安全に乗員を保護することができる。また、縫
い間隔を変えるだけで破断荷重を変えることができるの
で、車両の衝撃吸収特性に応じたウエビングを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るウエビングの正面図である。
【図2】ウエビングの他の実施例の正面図である。
【図3】従来例のウエビングの斜視図である。
【符号の説明】
10,20 ウエビング 11,21 縫糸 12,22 縫着部 13,23 破断開始部 15,25 破断終端部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 たて糸とよこ糸とを織成して成るウエビ
    ングの中間部を折り重ねて縫着し、緊急時に乗員に加わ
    る衝撃荷重を縫着部の縫糸が破断することにより吸収す
    るシートベルトのウエビングにおいて、前記縫着部は、ウエビングのよこ糸と略平行に縫糸を縫
    成して、ウエビングの側縁部においてウエビングの長手
    方向に屈曲して縫成されると共に、反転してまたウエビ
    ングの幅方向によこ糸と略平行に縫成する工程を繰り返
    して形成され、 前記縫着部には、破断開始部と、移行部と、破断終端部
    とが順番にウエビングの長さ方向に沿ってそれぞれ所要
    の長さに亘って構成され、 前記破断終端部では、ウエビングの幅方向の縫糸の運針
    数を前記破断開始部より少なくすると共に、 前記移行部は、前記破断開始部の運針数から前記破断終
    端部の運針数になるように運針数を漸次少なく形成した
    ことを特徴とするシートベルトのウエビング。
  2. 【請求項2】 前記縫着部の縫い間隔を同一ピッチで縫
    成したことを特徴とする請求項1記載のシートベルトの
    ウエビング。
  3. 【請求項3】 前記縫着部の縫い間隔を破断開始部側を
    破断終端部側よりピッチを狭くして縫成したことを特徴
    とする請求項1記載のシートベルトのウエビング。
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