JP2601347Y2 - 気体燃料エンジン用レギュレータ - Google Patents

気体燃料エンジン用レギュレータ

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JP2601347Y2
JP2601347Y2 JP1993051033U JP5103393U JP2601347Y2 JP 2601347 Y2 JP2601347 Y2 JP 2601347Y2 JP 1993051033 U JP1993051033 U JP 1993051033U JP 5103393 U JP5103393 U JP 5103393U JP 2601347 Y2 JP2601347 Y2 JP 2601347Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、レギュレータに内蔵さ
れているダイヤフラムの微振動を抑制して、適切な混合
比を保持する気体燃料エンジン用レギュレータに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】気体燃料エンジンの燃料供給系に用いら
れるレギュレータの一般的な構造は、図4に示すように
なっており、燃料入口1からレギュレータ2の内部に流
入するガス燃料の圧力(約19.6 MPa)は、高圧ダイヤフ
ラム3に作用し、ダイヤフラム・スプリング4を圧縮し
て、ロッド5を右方へ移動させ、バルブ6を閉じる。そ
の時の中圧室7のガス圧は 196.1〜 392.3 kPaとなる。
【0003】中圧室7に流入したガス燃料は、低圧室8
との間に設けられた低圧弁9を通過して低圧室8に流入
する。すると、その圧力が低圧ダイヤフラム10に作用
し、低圧室8の内圧が規定圧(約29.4 kPa)になった時
点で低圧弁9を閉じる。そして、中圧室7のガス燃料は
中圧通路11を通り、大気圧弁12を通過して、大気圧室13
に流入する。
【0004】エンジン停止中には、吸気マニホールドに
連通するバキューム室14が大気圧であるため、スプリン
グ15の弾性力が作用するバキューム・ロック・オフ・ダ
イヤフラム16は、レバー17を左方に押し、大気圧弁12を
閉じて、エンジン停止中の燃料漏れを防いでいる。一
方、エンジン運転中には、吸気マニホールド内に発生す
る吸気負圧が図示していないバキュームパイプにより、
バキューム室14に掛かり、バキューム・ロック・オフ・
ダイヤフラム16を右方に引き、レバー17が自由となる。
そして、開口部18を形成することによって大気開放とし
た大気側室19と、上述した大気圧室13とを隔離する大気
圧ダイヤフラム20の動きにより、燃料出口21から吸い出
されるガス燃料の圧力がコントロールされる。
【0005】大気圧室13が大気圧以上になると、その圧
力によって大気圧ダイヤフラム20が左方へ押され、レバ
ー17を介して大気圧弁12を閉じ、大気圧室13が大気圧以
上になることを防ぎ、大気圧まで減圧されたガス燃料
は、燃料出口21から図示していないガスミキサのベンチ
ュリ負圧によって吸気通路に吸引される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した大
気側室19を大気開放とする開口部18の開口面積が大きい
ほど、大気側室19の空気の出入りが自由になり、大気圧
室13の圧力変動に敏感に反応して大気圧ダイヤフラム20
が微振動し易い条件となるので、前記開口部18の開口面
積がある程度以上に大きく、しかも、急加速時などのよ
うに燃料流量が急激に増加する場合には、レギュレータ
2の調圧機能の働きに伴う大気圧ダイヤフラム20の微振
動によって、燃料流量が不安定になり、混合比のバラン
スが崩れて、エンジンが運転不調に陥るという問題があ
った。
【0007】また逆に、開口部18の開口面積が小さいほ
ど、大気圧室13の空気の出入りが不自由になり、大気圧
ダイヤフラム20の動きは大気圧室13の圧力変動に対して
鈍感になるので、前記開口部18の開口面積をある程度以
上に小さく、しかも、急減速時のように燃料流量が急激
に減少する場合には、大気圧ダイヤフラム20の応答が遅
れて、燃料流量が適正値よりも過剰になるので、COの
排出量が著しく増加するという問題がある。
【0008】そこで、上述した不具合ができる限り少な
くなるように、相反する条件の中で開口部18の開口面積
を選択することになるのであるが、エンジンの仕様によ
って、開口部18の開口面積を大きめにして、急加速時な
どの場合における燃料流量の不安定化の防止を優先させ
るか、逆に、開口部18の開口面積を小さめにして、急減
速時などの場合におけるCO排出量の低減を優先させる
かによって、開口部18の開口面積を調整しなければなら
ないという問題がある。
【0009】本考案は以上の問題点に鑑みて、エンジン
の仕様に合わせて、レギュレータの大気側室に形成され
た開口部の開口面積を、容易に変更することができ、要
求されるエンジン特性に合わせて適切な開口面積を得る
ことができる気体燃料エンジン用レギュレータを提供す
ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本考案の気体燃料エンジン用レギュレータは、レギュ
レータの内部に区画した複数の減圧室の内、最下流の減
圧室の隣に、ダイヤフラムを介して接する大気側室を設
け、この大気側室に大気を導入する開口部の内周面に雌
ねじ部を形成し、この雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を外
周部に形成しかつ内側に前記レギュレータの大気側室と
外部との空気の出入りを規定するようにそれぞれ開口面
積の異なるオリフィスを形成した複数の流量絞りの内の
一つを交換可能に螺合により取り付けたものである。
【0011】
【0012】
【作 用】本考案の気体燃料エンジン用レギュレータは
以上の構成を有しているため、レギュレータ本体に形成
する開口部を共通の規格にして、流量絞りのオリフィス
の開口面積をレギュレータの大気側室と外部との空気の
出入りを規定する個々の仕様に合わせて変化させ、これ
を開口部に螺合により取り付けることによって、レギュ
レータの大気側室と外部との空気の出入りを規定するオ
リフィスの内径を容易に変更することができる。
【0013】
【実 施 例】次に図面を参照して本考案の気体燃料エ
ンジン用レギュレータの一実施例を説明する。なお、図
4と共通する部分については、同一の符号を付し、説明
を省略する。この実施例では、図1に示すように、大気
側室19とレギュレータ2の外部を接続する開口部18に
は、その内周面に雌ねじ部22を形成しており、この雌ね
じ部22に螺合する雄ねじ部23を外周部に形成した流量絞
り24を螺合により取り付けている。この流量絞り24のオ
リフィス25の内径は、他にも複数種類のものがあるが、
図1に示すものは、その内の一つを選択して取り付けた
ものである。
【0014】このオリフィス25の内径が上限値を越える
と、オリフィス25を通って大気側室19と外気との間で、
空気が必要以上に自由に出入りするので、大気圧弁12の
開閉による大気圧室13内の圧力変動に応じた、大気圧ダ
イヤフラム20の動きが過剰に敏感になって振動し、燃料
流量が不安定になる。逆に、オリフィス25の内径が下限
値を越えると、オリフィス25を出入りする空気の流れが
悪くなり、大気圧室13の圧力変動に応じた大気圧ダイヤ
フラム20の応答性が鈍感になって、特に減速時における
燃料流量の絞り込みが遅れるので、その場合に混合比が
リッチとなり、CO排出量が増加する。
【0015】そこで、図2に示すように、上述した上限
値と下限値の間に収まるように、オリフィス25の内径を
少しずつ変えて、複数種類の流量絞り24をつくり、エン
ジンの仕様に応じてその内の一つを選択し、最適なもの
を取り付けている。この場合は、直径が 1.5mm、 2.0m
m、 2.5mmの3種類のものが適していることになるが、
オリフィス25の開口面積を規定する条件は、大気側室19
の容積やスプリング15の弾性係数、その他にも大気圧室
13の容積など、様々な要因が関係しているので、予め実
験を行って、許容範囲の中で数種類の流量絞り24を製作
しておく。
【0016】このように、複数種類の流量絞り24を形成
しておくことによって、レギュレータ2の開口部18の形
状を変えることなく、複数の仕様に基づいた製品を製造
することができるので、レギュレータ2の製造コストの
低減を図ることができる。また、適切な流量絞り24を選
択することによって、図3のように、細線で示す従来例
に比して、太線で示す本実施例の如く大気圧ダイヤフラ
ム20の微振動、及び大気圧室13の燃料圧力の変動を抑制
することができ、更に、燃料ガス流量を均一化すること
ができる。
【0017】また、スプリング15の経時劣化により弾性
係数が変化した場合にも、レギュレータ2を分解して、
スプリング15を交換することなく、外部から適切な流量
絞り24を選んで交換することによって、再調整すること
ができ、メンテナンスが容易である。
【0018】
【考案の効果】本考案の気体燃料エンジン用レギュレー
タは、レギュレータの内部に区画した複数の減圧室の
内、最下流の減圧室の隣に、ダイヤフラムを介して接す
る大気側室を設け、この大気側室に大気を導入する開口
部の内周面に雌ねじ部を形成し、この雌ねじ部に螺合す
る雄ねじ部を外周部に形成しかつ内側に前記レギュレー
タの大気側室と外部との空気の出入りを規定するように
それぞれ開口面積の異なオリフィスを形成した複数の流
量絞りの内の一つを交換可能に螺合により取り付けたの
で、以下の効果を奏することができる。
【0019】レギュレータ本体に形成する開口部を共通
の規格にして、流量絞りのオリフィスの開口面積をレギ
ュレータの大気側室と外部との空気の出入りを規定する
ように個々の仕様に合わせて変化させ、これを開口部に
螺合により取り付けることによって、レギュレータの大
気圧室と外部との空気の出入りを規定するオリフィスの
内径を容易に変更することができるので、要求される仕
様に応じたレギュレータを安価に提供することができ
る。
【0020】また、エンジンの仕様に合わせて、レギュ
レータの大気側室に形成された開口部の開口面積を、容
易に変更することができ、要求されるエンジン特性に合
わせて適切な開口面積を得ることができるので、燃料流
量の安定化とCO排出量の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における気体燃料エンジン用
レギュレータの断面図である。
【図2】エンジンの運転状態に対する大気圧室の内圧と
大気圧ダイヤフラムの変位量と燃料ガス流量を示す特性
図である。
【図3】流量絞りのオリフィス径に対するCO排出量を
示す特性図である。
【図4】従来の気体燃料エンジン用レギュレータの断面
図である。
【符号の説明】
2 レギュレータ 7 中圧室 8 低圧室 13 大気圧室 18 開口部 19 大気側室 20 大気圧ダイヤフラム 24 流量絞り 25 オリフィス

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レギュレータの内部に区画した複数の減
    圧室の内、最下流の減圧室の隣に、ダイヤフラムを介し
    て接する大気側室を設け、この大気側室に大気を導入す
    開口部の内周面に雌ねじ部を形成し、この雌ねじ部に
    螺合する雄ねじ部を外周部に形成しかつ内側に前記レギ
    ュレータの大気側室と外部との空気の出入りを規定する
    ようにそれぞれ開口面積の異なるオリフィスを形成した
    複数の流量絞りの内の一つを交換可能に螺合により取り
    付けた気体燃料エンジン用レギュレータ。
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