JP2600584Y2 - 排ガスの処理装置 - Google Patents

排ガスの処理装置

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JP2600584Y2
JP2600584Y2 JP1993035846U JP3584693U JP2600584Y2 JP 2600584 Y2 JP2600584 Y2 JP 2600584Y2 JP 1993035846 U JP1993035846 U JP 1993035846U JP 3584693 U JP3584693 U JP 3584693U JP 2600584 Y2 JP2600584 Y2 JP 2600584Y2
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temperature
exhaust gas
cooling device
calculator
dust collector
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JP1993035846U
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Inventor
修司 平井
Original Assignee
新東ダストコレクタ株式会社
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、結露によるトラブル等
を発生させることなく最適な条件下で効率的に排ガスの
処理を行うことができる排ガス処理の装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば都市塵等の焼却炉から発生する排
ガスは所定温度まで冷却した後、バグフィルター式の集
塵機により浄化処理して大気中へ放出している。この場
合、被処理ガスである排ガスの集塵機入口側温度を露点
温度あるいは潮解温度に近づけるほど、SOx のような
有害酸性ガス成分の除去効率が向上することが知られて
おり、処理効率を考慮すると排ガス温度を露点ギリギリ
に設定して運転することが望ましい。
【0003】ところが、従来の排ガス処理の装置におい
ては排ガス中の水分発生量は一定でなく刻々と変動して
いるため、排ガス温度を露点ギリギリに設定しておく
と、例えば急激に水分量が増加した場合などに結露によ
る濾布の目詰まりや機器の腐食などを発生させるおそれ
があり、実際には露点温度あるいは潮解温度に対して温
度を相当高温に設定して処理しているのが実情である。
この結果、所定の浄化処理効率を確保するためには浄化
処理剤であるCa(OH)2 の当量比を大きくする必要があり
浄化処理コストが非常に高くなるという問題点があり、
また廃棄物の量も多くなり環境政策上も好ましくないと
いう問題点もあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記のような
従来の問題点を解決して、結露によるトラブル等を発生
させることなく最適な条件下で効率的に排ガスの処理を
行うことができるとともに、ランニングコストも安くま
た廃棄物の量も少なくすることができる排ガス処理の装
置を提供することを目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ためになされた本考案の排ガス処理の装置は、冷却装置
で所定温度に冷却された排ガスを処理する集塵機の出口
又は入口に処理ガス中の水分率を測定する水分分析器を
設けるとともに、該水分分析器にはその測定値に基づい
て露点あるいは潮解温度に対する最適温度を算出する演
算器を設け、該演算器と前記冷却装置とを連結して排ガ
スの温度を演算器で算出した温度に対応させて冷却制御
するようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】このように構成されたものにおいては、例えば
焼却炉から発生した高温状態の排ガスを冷却装置により
所定温度まで冷却した後、集塵機により浄化処理して処
理ガスが大気中へ放出されるものである点は従来のこの
種排ガス処理の装置と同様であるが、集塵機の出口又は
入口に処理ガス中の水分率を測定する水分分析器と、該
水分分析器の測定値に基づいて露点あるいは潮解温度に
対する最適温度を算出する演算器が設けられており、排
ガスの温度は演算器で算出した温度に対応させて冷却制
御されるよう構成されているので、最適な条件下で効率
的に排ガスの処理が行われることとなる。
【0007】
【実施例】次に、本考案を図示の実施例について詳細に
説明する。図中1は焼却炉、2は発生した排ガスを所定
温度まで冷却する冷却塔またはスラリ反応塔などの冷却
装置2、3は冷却水タンク、4はポンプ、5は冷却水の
供給調整弁、6はバグフィルター式の集塵機、7はブロ
ワー、8は浄化処理ガスを大気中へ放出するスタックで
ある。
【0008】前記集塵機6の出口側管路9には処理ガス
中の水分率を測定する水分分析器10が設けられてお
り、該水分分析器10にはその測定値に基づいて露点あ
るいは潮解温度に対する最適温度を算出する演算器11
を設けられている。また、該演算器11と前記冷却装置
2とは温度制御器12を介して連結されており、該温度
制御器12の自動制御により冷却水の供給調整弁5をコ
ントロールし、排ガスの温度を演算器11で算出した温
度に対応させて冷却制御するよう構成されている。なお
13は、集塵機6の入口側管路である。
【0009】以上のように構成された本考案では、従来
と同様に焼却炉1から発生した高温状態の排ガスを冷却
装置2により所定温度まで冷却した後、集塵機6により
浄化処理して大気中へ放出するものであるが、集塵機6
の出口に処理ガス中の水分率を測定する水分分析器10
と、該水分分析器10の測定値に基づいて露点あるいは
潮解温度に対する最適温度を算出する演算器11が設け
られており、排ガスの温度は演算器で算出した温度に対
応させて冷却制御されるよう構成されているので、最適
な条件下で効率的に排ガスの処理が行われることとな
る。
【0010】例えば、SOx の除去効率が95%を達成
するようCa(OH)2 の当量比が2.0で温度170℃、水
分量20%で運転していた場合に、水分量が15%に下
がったとする。この場合、SOx の除去効率が95%を
維持するためには図2から判るようにCa(OH)2 の当量比
を3.0とする必要があるが、図3から判るように被処
理ガスの温度を150℃に制御すればCa(OH)2 の当量比
を2.0のままで効率を保てることとなる。
【0011】以上のように本考案では、処理ガス中の水
分率を常時測定するとともに、その水分率に対応して最
適な条件となるよう被処理ガスを自動的に冷却制御する
ようにしたので、被処理ガスは常に露点以上でかつ限り
無く露点温度に近い浄化処理効率の最もよい温度になる
よう制御されることとなり、極めて効率的に排ガスの浄
化処理を行うことができることとなる。
【0012】
【考案の効果】以上の説明からも明らかなように、本考
案は結露によるトラブル等を発生させることなく最適な
条件下で効率的に排ガスの処理を行うことができるとと
もに、ランニングコストも安くまた廃棄物の量も少なく
することができるものである。更には、濾布の寿命を大
幅に延長することができ、冷却水の使用量も軽減するこ
とができる等幾多の優れた効果も発揮することができる
ものである。よって本考案は従来の問題点を解消した排
ガス処理の装置として、実用的価値の極めて大きなもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す概略の全体図である。
【図2】処理ガスの温度が170℃の場合の各種の水分
量に対応するSOx の吸収効率とCa(OH)2 の当量比との
関係を示すグラフである。
【図3】水分量が15%の場合の各種の排ガス温度に対
応するSOx の吸収効率とCa(OH)2 の当量比との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】 2 冷却装置 6 集塵機 10 水分分析計 11 演算器

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却装置(2) で所定温度に冷却された排
    ガスを処理する集塵機(6) の出口又は入口に処理ガス中
    の水分率を測定する水分分析器(10)を設けるとともに、
    該水分分析器(10)にはその測定値に基づいて露点あるい
    は潮解温度に対する最適温度を算出する演算器(11)を設
    け、該演算器(11)と前記冷却装置(2) とを連結して排ガ
    スの温度を演算器(11)で算出した温度に対応させて冷却
    制御するようにしたことを特徴とする排ガス処理の装
    置。
JP1993035846U 1993-06-30 1993-06-30 排ガスの処理装置 Expired - Lifetime JP2600584Y2 (ja)

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JPH077720U JPH077720U (ja) 1995-02-03
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JPS5176361U (ja) * 1974-12-13 1976-06-16
JPS579345Y2 (ja) * 1977-05-30 1982-02-23

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