JP2600444Y2 - 真空誘導溶解炉の水冷鋳型 - Google Patents

真空誘導溶解炉の水冷鋳型

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JP2600444Y2
JP2600444Y2 JP1993027428U JP2742893U JP2600444Y2 JP 2600444 Y2 JP2600444 Y2 JP 2600444Y2 JP 1993027428 U JP1993027428 U JP 1993027428U JP 2742893 U JP2742893 U JP 2742893U JP 2600444 Y2 JP2600444 Y2 JP 2600444Y2
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water
cooled
cooling
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mold
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JP1993027428U
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昌宏 田所
光敏 落合
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神鋼電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、真空中または不活性
ガス雰囲気に保たれた気密槽内に配置されている誘導溶
解炉に付設して設けられ、炉体の傾動により出湯される
溶湯を受けて鋳造するために使用される水冷鋳型の冷却
構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、本考案が対象とする従来の水冷
鋳型1の正面図であり、図7は図6のA−A断面図であ
る。これらの図において、水冷鋳型1は、カ−ボンなど
の熱絶縁材料製の環状の側壁1aと、その底面に一体に
接続されて底壁を兼ねる水冷円板4とから成る鋳型本体
2と;前記水冷円板4の下部に接続され、水冷円板4を
その裏面から冷却する冷却水を収容する室を形成するた
めの環状の側壁および底板と、内部に冷却水を供給する
ための給水口12と、吐き出し口13と、熱伝導度の優
れた銅などで製作され内部の冷却水を屈曲した流路に沿
って流動させるように案内するための複数個(この例で
は3個)の仕切り案内板5と、を含む冷却構造体3;と
から構成される。前記の水冷円板4と冷却構造体3と
は、ボルトなどで結合され両者の間に介在されたOリン
グ7により液密に結合され、前記の鋳型本体2は、リン
グ状の鋳型固定体8と複数個の蝶ナット付ねじボルト9
によって、水冷円板4の周縁に固定される。溶解に使用
する誘導溶解炉は、実施例の項で後述する真空誘導溶解
炉21と同一であり、炉体は通常の誘導溶解炉を含み、
コ−ルドウォ−ル溶解炉などに限定されるものではな
い。前記の誘導溶解炉により溶解された金属の溶湯10
は、炉が傾動された状態で出湯樋11を経て鋳型本体2
内に注入され、水冷円板4により冷却され凝固する。こ
の水冷円板4は、給水口12から流入する冷却水が、図
7に示すように仕切り案内板5によって仕切られた区画
を、矢印のようにほぼW字状に流れて吐き出し口13か
ら流出する間に裏面から冷却される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記の構造で、水冷円
板4が表裏両面が平坦な平板状であれば、冷却水と直接
接触する面積は平板の裏面の面積で決定され、誘導炉か
ら出湯され水冷円板4上に落下する溶湯は、この面積に
比例する平板の厚み方向の冷却伝熱により、水冷円板4
の上部と接触すると同時に冷却を開始し、さらに凝固す
るが、その際水冷円板の上下両面が平坦で冷却水との接
触面積が少ないことなどから、冷却能が十分でないと、
水冷円板が熱衝撃により溶損し、時には数回の鋳造で損
傷する事故が発生する場合もある。そこで、より効率よ
く溶湯を冷却する手段により溶損を防止でき水冷円板4
の寿命を延長したいとの要望があり、これを解決するの
が本考案の課題である。
【0004】
【課題を解決する手段】本考案は上記課題を解決するた
めに、真空または不活性ガス雰囲気に保持された気密槽
内に配置され、傾動により真空誘導溶解炉から出湯され
る溶湯を受けて鋳造するために使用される鋳型として、
カーボンなどの熱絶縁材料製の環状の側壁と、その底部
に一体に接続されて底壁となる熱伝導度の良好な材料製
の水冷円板とから成る鋳型本体と、前記水冷円板の裏面
に接続され、給水口と、吐き出し口および冷却水を有効
に流通させる流路が形成され、前記水冷円板を裏面から
冷却するための蓋体と前記水冷円板を具備した冷却構造
体と、を含んで成る水冷鋳型において、前記冷却構造体
は、裏面に分布される凹溝を形成した水冷円板と、その
凹溝を形成した面に上記水冷円板とで通水路を形成する
ための蓋体を接合することによって形成し、前記通水路
は、前記水冷円板の表面上への溶湯の落下点直下の小範
囲の部分の裏面を冷却するための渦巻き状の第1の通水
路と、この第1の通水路に連続して、または個別の流路
として、この第1の通水路が配置されている以外の残り
の部分に全体として異なる形状の模様を成す第2の通水
路とが配置されているように構成した。
【0005】
【作用】裏面に連続した凹溝による流水路と、隣接する
流水路間の多数の凸部が形成された水冷円板と、比較的
に薄い平板状の蓋板の2つの部材を結合するだけで冷却
構造体が形成されるので、冷却構造体としての容積が低
減されて構造も単純になり、さらに冷却表面積が格段に
増大するとともに、渦巻状の凹溝による流路断面積を小
さくし、受湯部熱量を考慮して、流速を、所定値例え
ば、4m/sec以上になる様にし水量を所定値に維持す
ることもできる。
【0006】
【実施例】図1は、本考案の1実施例としての水冷鋳型
を、真空誘導溶解炉に付設した状態を示す部分縦断立面
図であり、図2は、図1のB−B断面側面図であり、図
3は図1のC−C矢視平面図である。従来技術を示した
図6と同一又は均等の部材には同じ符号を付し、重複し
た説明は省略する。図1と図2を参照すると、円筒状の
気密槽20内には、誘導加熱コイル21aを備えた真空
誘導溶解炉21が、図示しない駆動装置により傾動軸2
2の周りに傾動される支持台23上に装着されている。
一方、水冷鋳型31は気密槽20の内壁に固定された架
台24に装着されて、傾動された真空誘導溶解炉21の
出湯樋11から注湯される溶湯10を受けるようになっ
ている。この水冷鋳型31は、図6に示したのと同様な
側壁1aと、水冷円板34とを含む鋳型本体32と、水
冷円板34の裏面に密接される蓋板35とから成り、水
冷円板34の下面に蓋板35がボルト止めされた状態
で、水冷円板34と蓋板35とが一体に結合された冷却
構造体33を構成する。
【0007】図4の(A)は、この水冷円板34の裏面
を示す拡大底面図であり、図4の(B)は、図1に示し
た冷却構造体33の拡大断面側面図であり、これらに図
示されるように、水冷円板34の裏面には、断面開口が
コの字形の渦巻状の凹溝34aと、隣接する2つの凹溝
34aの間に挟まれ断面が同じく矩形の凸部(ランドと
も称す)34bとが交互に配置される。前記蓋板35を
水冷円板34に取り付けるため、水冷円板34には、そ
の凸部34bに沿って明けられた複数の盲(めくら)ね
じ穴34cと、複数個(この例では14個)のねじボル
ト9(図1参照)を取り付けるために、水冷円板34の
周縁に沿って明けられたばか穴34d(この例では8
個)と、ねじ穴34gが設けられている。一方、蓋板3
5には、図1と図4(B)に示すように、図で上面外周
近くにOリング7用の環状溝35aが、また図2に示す
ように、吐き出し口43及び給水口42を接続するため
の貫通穴35eと35fが設けられている。 34eと
34fは、それぞれ、渦巻き状の凹溝34aの、外方端
と内方端であり、通常、溶湯の落下点に近い内方端に給
水口を接続する。
【0008】上記構造において、冷却水は、図2に示す
ように、給水口42から水冷円板34の渦巻状凹溝34
aと蓋板35とにより画定される矩形断面の流路の内端
部34e(図4参照)から入って渦巻状に外方へ進み、
凹溝34aの外端部34fから吐き出し口43を経て吐
き出されるが、溶湯の落下点の位置によっては反対方向
の流れとしてもよい。図5に示すように、溶湯の落下点
の部分とその周辺を特に集中的に冷却するため、溶湯の
落下点の部分の裏面に渦巻状の第1の凹溝34hと凸部
34iを形成し、これに連続して、屈曲して落下点の反
対側端面近くまで達するジグザグ状の第2の凹溝34k
と凸部34lとを形成してある。前記第1の凹溝34h
に設けるねじ穴、水冷円板34の周縁に沿って明けられ
たばか穴とねじ穴は、図4に示したものと実質的に同一
なので説明を省略する。このように図4(A)に示した
単一な渦巻き状凹溝の代わりに、図5に示したように形
状の異なる別の凹溝を設け、それらを単一の流水路とし
て連続してもよく、または複数種の凹溝のそれぞれに流
入口と吐き出し口を設け、それぞれを独立した流水路と
してもよい。
【0009】
【考案の効果】冷却構造体が、実質的に水冷円板と蓋板
との2枚の円板だけで構成されるので、冷却構造体自体
の容積は従来の冷却水収容室を有するものに比較して遥
かに小さくてすみ、しかも、渦巻状又はジグザグ状凹溝
と凸部の交互配列により冷却水に接触する部分の表面積
が格段に大きくなり、さらに流路断面積を小さく絞るこ
とにより、冷却水の流速を大にして冷却効果を向上させ
るとともに、受湯部熱量に適合した冷却水量を効率的に
制御して水冷円板の寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による水冷鋳型を設けた真空誘導溶解炉
の部分縦断立面図である。
【図2】図1のB−B線に沿った断面側面図である。
【図3】図1のC−C矢視平面図である。
【図4】本図の(A)は、本考案の1実施例としての水
冷円板の裏面を示す拡大底面図であり、本図の(B)
は、図1の冷却構造体の拡大断面側面図である。
【図5】本考案の別の実施例としての水冷円板の裏面の
拡大底面図である。
【図6】従来の真空誘導溶解炉における水冷鋳型の正面
図である。
【図7】図6のA−A断面平面図である。
【符号の説明】
10 溶湯 20 気密槽 21 真空誘導溶解炉 31 水冷鋳型 32 鋳型本体 33 冷却構造体 34 水冷円板 34a,34h,34k 凹溝 34b,34i,34l 凸部 35 蓋板 42 給水口 43 吐き出し口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 7/06 B22D 23/00 B22D 25/02 C22B 9/16 B22C 9/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空または不活性ガス雰囲気に保持され
    た気密槽内に配置され、傾動により真空誘導溶解炉から
    出湯される溶湯を受けて鋳造するために使用される鋳型
    として、カーボンなどの熱絶縁材料製の環状の側壁と、
    その底部に一体に接続されて底壁となる熱伝導度の良好
    な材料製の水冷円板とから成る鋳型本体と、前記水冷円
    板の裏面に接続され、給水口と、吐き出し口および冷却
    水を有効に流通させる流路が形成され、前記水冷円板を
    裏面から冷却するための蓋体と前記水冷円板を具備した
    冷却構造体と、を含んで成る水冷鋳型において、前記冷却構造体は、裏面に分布される凹溝を形成した水
    冷円板と、その凹溝を形成した面に上記水冷円板とで通
    水路を形成するための蓋体を接合することによって形成
    し、前記通水路は、前記水冷円板の表面上への溶湯の落
    下点直下の小範囲の部分の裏面を冷却するための渦巻き
    状の第1の通水路と、この第1の通水路に連続して、ま
    たは個別の流路として、この第1の通水路が配置されて
    いる以外の残りの部分に全体として異なる形状の模様を
    成す第2の通水路とが配置されている ことを特徴とする
    真空誘導溶解炉の水冷鋳型。
JP1993027428U 1993-04-28 1993-04-28 真空誘導溶解炉の水冷鋳型 Expired - Lifetime JP2600444Y2 (ja)

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JPH0683140U JPH0683140U (ja) 1994-11-29
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