JP2000126854A - ロール冷却方法及び装置 - Google Patents

ロール冷却方法及び装置

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JP2000126854A
JP2000126854A JP10302041A JP30204198A JP2000126854A JP 2000126854 A JP2000126854 A JP 2000126854A JP 10302041 A JP10302041 A JP 10302041A JP 30204198 A JP30204198 A JP 30204198A JP 2000126854 A JP2000126854 A JP 2000126854A
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Japan
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cooling water
roll
cooling
water passage
passage
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JP10302041A
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English (en)
Inventor
Motohiro Imashiro
元広 今城
Kiyoshi Takahashi
清志 高橋
Nobutaka Goto
信孝 後藤
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】環水冷却では、時間経過とともに冷却水通路表
面にカルシウムが析出するため、冷却不良とり、寿命低
下の原因となっていた。これを改善する。 【解決手段】カルシウム硬度1.0mgCaCO3 /リ
ットル以下の純水をロール冷却水として用い、水の流速
を0.1〜0.6m/s以下とし、連続鋳造機用ロール
表面と冷却水通路表面との距離を10〜40mmとし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造機用のロ
ールの寿命向上を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造用の内部冷却型ロールについ
て、特開昭62−168650号公報では図3に示すよ
うに、ロール1の一方の軸端に冷却水入口2を設け、他
端に冷却水出口9を設け、ロール本体1の外周側内部に
複数の冷却水通路6を設けてロール外面の熱負荷の増大
に対応し、ロール表面12のヒートクラックの発生、腐
食摩耗、ロール曲り等を低減させるようにしている。こ
の技術は冷却水の流れを良好にする工夫や耐久性を有す
るロール材質について開示している。
【0003】また、特開平4−266469号公報に
は、図4に示すように、冷却水入口2、出口9をロール
1の両端に設け、冷却水通路16を1つおきに互いに逆
向きに冷却水を流すように形成し、ロールの表皮12直
下の冷却型ロールの長手方向の温度の不均一を解消する
ようにし、曲りの減少、寿命延長を図っている。
【0004】さらに、特開昭59−50963号公報に
は、図5に示すように、冷却水通水路6を螺旋形に形成
し、ロールの一方の端面に冷却水入口2設け、他端に冷
却水出口9を設け、旋回流3によって冷却している。こ
の場合、スリーブの厚さが非常に薄くなるようにし、コ
アとスリーブを別体とし、漏洩がなくまたずれが生じな
いようにコアとスリーブを接合する技術を示している。
【0005】これらの技術ではロール外面と通水路との
距離をできるだけ小さくするように工夫されているが、
冷却水の水質については、なんら注意を払っていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常の環水による冷却
では、時間経過とともに冷却水通路表面にカルシウムが
析出するため、冷却不良となる。したがって、冷却能力
不足を補うために多量の冷却水量を流すことが必要であ
った。
【0007】また、冷却能力が不良になるに伴い、ロー
ル表面温度が上昇するため、冷却水通路をロール表面近
くに加工する必要があった。なお、ロール表面温度が上
昇しすぎた場合、ロールの摩耗やクラック進展速度が著
しく増加して、ロール寿命が短くなる。
【0008】本発明はこのような問題点を解決したロー
ル冷却方法及び装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するためになされたもので、その技術手段は、連続鋳
造機用ロール外周面の内部に、複数の冷却水通路を配設
した内部冷却方式の連続鋳造機用ロールの冷却に当り、
カルシウム硬度1.0mgCaCO3 /リットル以下の
純水を冷却水として用いることを特徴とするロール冷却
方法である。
【0010】この場合に、冷却水通路での水の流速を
0.1〜0.6m/s以下とすることが好ましい。
【0011】また、連続鋳造機用ロール表面と冷却水通
路内表面との距離を10〜40mmとすると好適であ
る。
【0012】ロールの冷却水は、カルシウム硬度1.0
mgCaCO3 /リットル以下の純水を用いることによ
り、冷却水通路の表面へのカルシウム析出量を減少させ
ることができた。
【0013】冷却水通路での水の流速は0.1m/s未
満では冷却能が小さく、冷却水の温度上昇も大きくカル
シウムの析出も増加するので制限する。また0.6m/
sを越えても冷却効果が飽和するので0.6m/s以下
が適切である。また、連続鋳造機用ロール表面と冷却水
通路表面との距離を10〜40mmとすると上記冷却条
件で適切な冷却を行うことができるロール冷却装置とな
る。
【0014】本発明では冷却水としてカルシウム硬度の
低い冷却水を用いるので、長時間経過しても冷却能力が
低下しない。このため冷却水通路とロール表面との距離
を10〜40mmに設定し、冷却水通路での流速を0.
1〜0.6m/sに設定すれば所定温度以下に保つこと
ができた。これは図2に示すような、流速とロール表面
温度との関係から得られたものである。
【0015】ここで、冷却水通路とロール表面との距離
を10mm以上とした理由は、経時変化としてロール表
面には熱クラックが発生するが、そのクラック深さに対
して10mm未満では余裕代がないからである。また4
0mm以下としたのはなるべく薄い方が熱伝達が良好な
ので、上限として40mmを採った。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明によれば、ロール外周内部
に複数の冷却水通路を配設した内部冷却方式の連続鋳造
機ロールにおいて、冷却水として純水を用いることによ
って、経時に伴う、冷却水通路の詰まりやCa析出を防
止することができ、耐久性の優れたロールを実現でき
た。
【0017】また、ロール表面と冷却水通路内表面との
距離を10〜40mmとして、冷却水の流速を0.1〜
0.6m/sとすることによって、ロール表面の温度を
十分に低下させ、しかも必要以上の水量を流すことな
く、クラックに対しても余裕代をもったロールを実現す
ることができた。
【0018】以下図面を参照して説明する。図1は実施
例のロール1を示すもので、(a)は縦断面図、(b)
はそのA−A矢視図である。
【0019】ロール1の一方の軸端に冷却水入口2を設
ける。この冷却水入口2はロータリジョイント3によっ
てロール軸に連結されている。ロール1の中心孔4に進
入した冷却水は斜め孔5を経て冷却水通路6に供給され
る。冷却水通路6はロール1の外面12に近接してロー
ル内に長手方向に配設されており、ロール外面12を冷
却する。冷却水通路6を出た冷却水は斜め孔7、中心孔
8を経て、冷却水出口9から排出される。冷却水出口9
もロータリジョイント10により連結されている。ロー
ル1の冷却水通路6の内壁面とロール外面12との距離
11は適切な値とする必要がある。
【0020】以上の構造のロール1をブルーム連鋳機に
設置して操業した。冷却水として1.0mgCaCO3
/リットル以下の純水を用いた。ロール長さ600m
m、ロール径φ200mm、冷却水通路φ15mm×1
6個、冷却水通路とロール表面距離20mm、水量2.
0m3 /h、冷却水通路消速0.2m/sという仕様で
ロール表面温度を300℃程度に抑えることができた。
【0021】図2はロールの冷却水通路内面とロール表
面との距離をそれぞれ10,20,30,40mmとし
たときの冷却水流速m/sと、ロール表面温度℃との関
係を示したグラフである。
【0022】ロール材質や負荷温度により、冷却水流速
や冷却水通路とロール表面距離を適正な範囲内に設定す
ることによって適切なロール表面温度を保持する好適な
冷却条件を得ている。寿命は15000チャージ/本で
約2年間程度に延長された。
【0023】
【発明の効果】本発明により、適切な冷却状態を長期間
に亘って維持することができる内部冷却型ロールを実現
することができ、ロールの寿命が格段に延び、安定操業
ができるようになった。 また冷却水量も減らすことが
できたので、ランニングコストを下げることが可能であ
るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いたロールの(a)縦断面
図、(b)A−A矢視横断面図である。
【図2】冷却水流速とロール表面温度との関係を示すグ
ラフである。
【図3】従来のロールの(a)縦断面図、(b)B−B
矢視横断面図である。
【図4】従来のロールの(a)縦断面図、(b)C−C
矢視横断面図である。
【図5】従来のロールの部分切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 ロール 2 冷却水入口 3 ロータリジョイント 4 中心孔 5 斜め孔 6 冷却水通路 7 斜め孔 8 中心孔 9 冷却水出口 10 ロータリジョイント 11 ロール外面と冷却水通路との距離 12 ロール外面(表皮) 13 旋回流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 信孝 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 Fターム(参考) 4E004 DA12 DA13 LC03 NB02 QA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造機用ロール外周面の内部に、複
    数の冷却水通路を配設した内部冷却方式の連続鋳造機用
    ロールの冷却に当り、カルシウム硬度1.0mgCaC
    3 /リットル以下の純水を冷却水として用いることを
    特徴とするロール冷却方法。
  2. 【請求項2】 冷却水通路での水の流速を0.1〜0.
    6m/s以下とすることを特徴とする請求項1記載のロ
    ール冷却方法。
  3. 【請求項3】 連続鋳造機用ロール表面と冷却水通路内
    表面との距離を10〜40mmとしたことを特徴とする
    ロール冷却装置。
JP10302041A 1998-10-23 1998-10-23 ロール冷却方法及び装置 Pending JP2000126854A (ja)

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Effective date: 20030422