JP2600178Y2 - 超音波送受信器 - Google Patents
超音波送受信器Info
- Publication number
- JP2600178Y2 JP2600178Y2 JP1991057699U JP5769991U JP2600178Y2 JP 2600178 Y2 JP2600178 Y2 JP 2600178Y2 JP 1991057699 U JP1991057699 U JP 1991057699U JP 5769991 U JP5769991 U JP 5769991U JP 2600178 Y2 JP2600178 Y2 JP 2600178Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- ultrasonic
- cylindrical body
- terminal plate
- piezoelectric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パルス超音波を発振
し、その超音波の反射波を受信して被検出物までの距離
や時間を非接触で検知する場合に、超音波発信源近傍の
残響を小さくするようにした超音波送受信器に関するも
のである。
し、その超音波の反射波を受信して被検出物までの距離
や時間を非接触で検知する場合に、超音波発信源近傍の
残響を小さくするようにした超音波送受信器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の超音波送受信器として、図6に
示すように、ケース1の底部に一体に端子板2枚が装着
され、この端子板2に円筒体3が一体に形成され、円筒
体3の上に圧電構造体4が弾力的な接着剤5で接着さ
れ、圧電構造体4の結合軸に円錐状の共振子6が取り付
けられたものが提案されている。
示すように、ケース1の底部に一体に端子板2枚が装着
され、この端子板2に円筒体3が一体に形成され、円筒
体3の上に圧電構造体4が弾力的な接着剤5で接着さ
れ、圧電構造体4の結合軸に円錐状の共振子6が取り付
けられたものが提案されている。
【0003】この圧電構造体4は2枚の圧電素子を貼り
合わせるか、1枚の圧電素子に金属板を接着した構造の
ものであり、圧電構造体4の端子と端子板2に固着され
た端子7、8にリード線9、10がそれぞれ接続されて
いる。
合わせるか、1枚の圧電素子に金属板を接着した構造の
ものであり、圧電構造体4の端子と端子板2に固着され
た端子7、8にリード線9、10がそれぞれ接続されて
いる。
【0004】このように構成した超音波送受信器11で
は、図7(a)に示す電気パルス信号を圧電構造体に印
加すると、超音波送受信器11から図7(b)に示すよ
うに超音波が発生するが、この超音波は発信近傍に長い
残響T1が発生する。
は、図7(a)に示す電気パルス信号を圧電構造体に印
加すると、超音波送受信器11から図7(b)に示すよ
うに超音波が発生するが、この超音波は発信近傍に長い
残響T1が発生する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従って、図7(b)に
示すように、超音波送受信器11から発生した超音波の
発信源近傍に長い残響信号T1が発生するため、この残
響信号T1が発生している部分、つまり発信源近傍で
は、被検出部からの反射波を検知できないという問題が
あった。
示すように、超音波送受信器11から発生した超音波の
発信源近傍に長い残響信号T1が発生するため、この残
響信号T1が発生している部分、つまり発信源近傍で
は、被検出部からの反射波を検知できないという問題が
あった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、圧電素子を2
枚貼り合わせるか、又は圧電素子と金属板とを貼り合わ
せた圧電構造体の結合軸に円錐状の共振子を取り付けて
複合共振子とし、該圧電構造体をケースの底部に設けた
円筒体の端子板に弾力的に接着し、該端子板に固定した
端子と圧電構造体とをリード線で電気的に接続した超音
波送受信器において、前記円筒体の端子板の内側又は外
側若しくは両方の前記ケースの底部の端子板に複数個の
前記円筒体の径より小さな径の貫通孔を設けたものであ
る。
枚貼り合わせるか、又は圧電素子と金属板とを貼り合わ
せた圧電構造体の結合軸に円錐状の共振子を取り付けて
複合共振子とし、該圧電構造体をケースの底部に設けた
円筒体の端子板に弾力的に接着し、該端子板に固定した
端子と圧電構造体とをリード線で電気的に接続した超音
波送受信器において、前記円筒体の端子板の内側又は外
側若しくは両方の前記ケースの底部の端子板に複数個の
前記円筒体の径より小さな径の貫通孔を設けたものであ
る。
【0007】
【作用】本考案では、端子板の円筒体の内側又は外側に
1つ又は複数の円筒体の径より小さな径の貫通孔を設け
ることによって、圧電素子から発生した超音波が端子板
の間での反響が少なくなるため、残響が発生する時間が
短くなる。
1つ又は複数の円筒体の径より小さな径の貫通孔を設け
ることによって、圧電素子から発生した超音波が端子板
の間での反響が少なくなるため、残響が発生する時間が
短くなる。
【0008】それによって、発信近傍の被検出物の検知
不能部分が減少し、発信源近傍でも、被検出物の検知を
行うことができる。
不能部分が減少し、発信源近傍でも、被検出物の検知を
行うことができる。
【0009】
【実施例】図1は、本考案の実施例の超音波送受信器の
断面図、図3はケースの内側から見た端子板の平面図
で、1はケース、2は端子板、3は円筒体、4は圧電構
造体、5は弾力的な接着剤、6は円錐状の共振子、7、
8は端子、9、10はリード線であり、これらの構成は
上記従来例と同じ構成であるので説明は省略する。
断面図、図3はケースの内側から見た端子板の平面図
で、1はケース、2は端子板、3は円筒体、4は圧電構
造体、5は弾力的な接着剤、6は円錐状の共振子、7、
8は端子、9、10はリード線であり、これらの構成は
上記従来例と同じ構成であるので説明は省略する。
【0010】本実施例では、円筒体3の内側のケース1
の底部の端子板2に、円筒体3の内径より小さな径の複
数個の貫通孔12を形成する。
の底部の端子板2に、円筒体3の内径より小さな径の複
数個の貫通孔12を形成する。
【0011】このように構成した本実施例では、図2
(a)に示す電気信号を圧電構造体に印加すると、図2
(b)に示すように、圧電構造体4より発生した超音波
が端子板2の貫通孔12により端子板2の間で反響しな
くなるため、残響時間T2が短くなる。
(a)に示す電気信号を圧電構造体に印加すると、図2
(b)に示すように、圧電構造体4より発生した超音波
が端子板2の貫通孔12により端子板2の間で反響しな
くなるため、残響時間T2が短くなる。
【0012】なお、従来例の超音波送受信器11では、
図2(c)に示すように、低温時にはより長い残響信号
T3が発生するが、図2(d)に示すように、本実施例
の超音波送受信器13では、残響信号T4は図2(b)
に示す常温(摂氏20度)時に発生した超音波と同様に
短い。
図2(c)に示すように、低温時にはより長い残響信号
T3が発生するが、図2(d)に示すように、本実施例
の超音波送受信器13では、残響信号T4は図2(b)
に示す常温(摂氏20度)時に発生した超音波と同様に
短い。
【0013】上記実施例の説明では、端子板2に円筒体
3の内径の貫通孔12を設けた例を示したが、図3に示
すように、円筒体3の内径より小さい貫通孔14を円筒
体3の外側に設けてもよい。
3の内径の貫通孔12を設けた例を示したが、図3に示
すように、円筒体3の内径より小さい貫通孔14を円筒
体3の外側に設けてもよい。
【0014】又、図4に示すように、端子板2の円筒体
3の外側に多数の小さい径の貫通孔15を複数個設けて
もよい。
3の外側に多数の小さい径の貫通孔15を複数個設けて
もよい。
【0015】さらに、図5に示すように、円筒体3の外
側の端子板2に多数の図4より大きい径の貫通孔16を
設けてもよいし、この例で円筒体3の内側にも1個又は
複数個の貫通孔を設けてもよい。
側の端子板2に多数の図4より大きい径の貫通孔16を
設けてもよいし、この例で円筒体3の内側にも1個又は
複数個の貫通孔を設けてもよい。
【0016】このように構成した本実施例の超音波送受
信器13では、残響信号T2の短い超音波を発生するこ
とができるので、発信源近傍の受信をすることができ
る。
信器13では、残響信号T2の短い超音波を発生するこ
とができるので、発信源近傍の受信をすることができ
る。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の超音波送
受信器では、端子板の円筒体の内側又は外側及びその両
方に円筒体の内径より小さな複数個の貫通孔を形成する
ことにより、圧電素子から発生した超音波が端子板間に
おいて反響しなくなるため、残響信号が短くなり、従っ
て、発信源近傍の受信をすることができるという利点が
ある。
受信器では、端子板の円筒体の内側又は外側及びその両
方に円筒体の内径より小さな複数個の貫通孔を形成する
ことにより、圧電素子から発生した超音波が端子板間に
おいて反響しなくなるため、残響信号が短くなり、従っ
て、発信源近傍の受信をすることができるという利点が
ある。
【図1】本考案の実施例の超音波送受信器の断面図であ
る。
る。
【図2】送信信号波形と従来例及び本実施例の超音波送
受信器の超音波の出力波形を示した波形図である。
受信器の超音波の出力波形を示した波形図である。
【図3】図1の実施例の端子板のケースの内側から見た
平面図である。
平面図である。
【図4】本考案の他の実施例の端子板の平面図である。
【図5】本考案のさらに他の実施例の端子板の平面図で
ある。
ある。
【図6】従来例の超音波送受信器の断面図である。
【図7】従来例の送信信号波形と超音波出力波形を示し
た波形図である。
た波形図である。
1 ケース 2 端子板 3 円筒体 4 圧電構造体 5 弾力的な接着剤 6 円錐状の共振子 7、8 端子 9、10 リード線 12、14〜16 貫通孔 13 超音波送受信器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−49598(JP,A) 実開 昭55−26984(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04R 17/10 330
Claims (1)
- 【請求項1】 圧電素子を2枚貼り合わせるか、又は圧
電素子と金属板とを貼り合わせた圧電構造体の結合軸に
円錐状の共振子を取り付けて複合共振子とし、該圧電構
造体をケースの底部に設けた円筒体の端子板に弾力的に
接着し、該端子板に固定した端子と圧電構造体とをリー
ド線で電気的に接続した超音波送受信器において、前記
円筒体の端子板の内側又は外側若しくは両方の前記ケー
スの底部の端子板に複数個の前記円筒体の径より小さな
径の貫通孔を設けたことを特長とする超音波送受信器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991057699U JP2600178Y2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 超音波送受信器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991057699U JP2600178Y2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 超音波送受信器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0570099U JPH0570099U (ja) | 1993-09-21 |
JP2600178Y2 true JP2600178Y2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=13063186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991057699U Expired - Lifetime JP2600178Y2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 超音波送受信器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600178Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5362597B2 (ja) * | 2010-01-21 | 2013-12-11 | 株式会社タムラ製作所 | 圧電センサ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5526984U (ja) * | 1978-08-12 | 1980-02-21 | ||
JPS6149598A (ja) * | 1984-08-18 | 1986-03-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 超音波セラミツクマイクロホン |
-
1991
- 1991-06-27 JP JP1991057699U patent/JP2600178Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0570099U (ja) | 1993-09-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4754440A (en) | Ultrasonic transducer | |
US7692367B2 (en) | Ultrasonic transducer | |
JP2006198425A (ja) | 内部照明超音波像形成カテーテル | |
JP3158809B2 (ja) | 超音波センサ | |
EP0767597A2 (en) | Spherical piezoelectric speaker | |
JP2008311736A (ja) | 超音波センサ | |
JP2600178Y2 (ja) | 超音波送受信器 | |
JP2001238292A (ja) | 超音波センサー | |
JP3528491B2 (ja) | 超音波送受波器 | |
JP4074003B2 (ja) | 異方性空中超音波センサ | |
JP3034685U (ja) | 超音波送受波器 | |
JP2002112379A (ja) | 超音波センサ及びこれを用いた電子機器並びに車両用バックソナー | |
JP3638153B2 (ja) | 防滴型超音波マイクロホン | |
JP3242183B2 (ja) | 防滴型超音波マイクロホン | |
JPH0445352Y2 (ja) | ||
JPH0445354Y2 (ja) | ||
JP2527960B2 (ja) | 超音波送受波器の残響制動装置 | |
JPH02243100A (ja) | 超音波センサ | |
JP2006013871A (ja) | 超音波送受波器 | |
JPH0445348Y2 (ja) | ||
JP2524132Y2 (ja) | 超音波探触子 | |
JPH0559388B2 (ja) | ||
JP2504084Y2 (ja) | 超音波探触子 | |
JPS6216695Y2 (ja) | ||
JP3010242B2 (ja) | 超音波振動子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |