JP2599993Y2 - ケーブルコネクタ - Google Patents

ケーブルコネクタ

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JP2599993Y2
JP2599993Y2 JP2928992U JP2928992U JP2599993Y2 JP 2599993 Y2 JP2599993 Y2 JP 2599993Y2 JP 2928992 U JP2928992 U JP 2928992U JP 2928992 U JP2928992 U JP 2928992U JP 2599993 Y2 JP2599993 Y2 JP 2599993Y2
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JP
Japan
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coaxial cable
center pin
wire
caulking
polycore
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Inventor
健 松田
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エスエムケイ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、簡単な構成を付加する
だけで径の細い同軸ケーブルに適合させたケーブルコネ
クタに関する。
【0002】
【従来の技術】同軸ケーブルに対するケーブルコネクタ
の実装構造は、一般に図4に示す構造が採用されてい
る。図において、1は同軸ケーブル、2はケーブルコネ
クタである。同軸ケーブル1は、芯線3の外周をポリコ
ア4で被覆し、その外周を網目状に編まれたシールド線
5で囲い、最外周を絶縁被覆6で覆った構造であり、芯
線3をポリコア4の先端より露出させ、またポリコア4
を絶縁被覆6より露出させ、さらにシールド線5を絶縁
被覆6の後部側に折返している。
【0003】一方、コネクタ2は、芯線3に接続した状
態でポリコア4の外周に圧着される中心ピン7と、中心
ピン7を挿通した状態で前記シールド線5とともに絶縁
被覆6の外周部に圧着されて中心ピン7の外周に同軸上
に配置されるアース端子部8と、予め前記絶縁被覆6の
外周に挿通されて前記アース端子部8の外周を覆う絶縁
カバー9からなっている。なお、折返されたシールド線
5と中心ピン7の接触を防止するために、中心ピン7と
シールド線5の折返し部との絶縁距離dを確保するため
にポリコア4の露出長さはある程度長めに取る必要があ
る。
【0004】この構造において、同軸ケーブル1の太さ
は種々の規格があるが、径が細いと、全体的に柔らかく
腰がないため、以下の問題があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】まず、第一にポリコア
4の径が極めて細く、剛性がないためアース端子部8の
内側に設けた絶縁体8aの中心孔8bに中心ピン7を挿
通するときにポリコア4が屈曲してしまい挿通しにくい
こと、また、組立後はこのコネクタ2を相手側コネクタ
に嵌合するとき、差込み圧力によってポリコア4を屈曲
しつつ中心ピン7が押し戻され、良好な接続を得にくい
ことである。なお、ポリコア8の露出長さを短くすれば
曲がりにくくなるが、絶縁距離dが十分に確保されず、
短絡の惧れが生ずる。
【0006】次に、ポリコア4の肉厚が十分確保できず
カシメ圧力に耐えられないことである。なお、中心ピン
7の後部に設けたカシメ部7aがポリコア4を突き破っ
たとしても、別段問題がないが、アース端子部8の後端
に設けたカシメ部8cを強い圧力でカシメ付けると、ポ
リコア4を潰し高周波特性が劣化する原因となる。この
ため、シールド線5のカシメ圧力は小さくしなければな
らず、同軸ケーブル1に対するケーブルコネクタ2の引
き抜き強度が弱い原因となっていた。
【0007】本考案は以上の問題を解決するものであっ
て、その目的は、簡単な構成を付加するだけで、同軸ケ
ーブルが細くても組立時あるいは相手側コネクタに対す
る差込時に中心ピンの押圧抵抗が大で、コネクタの引き
抜き抵抗力が増し、さらには絶縁距離を確保する上でポ
リコアの露出長さを最少に設定でき、組立時の寸法安定
性をえられるようにしたケーブルコネクタを提供するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的を達成す
るための本考案の特徴は、円筒状をしたアース端子の中
心に固定された絶縁体の中心に貫通して中心ピンの先端
が突出され、該中心ピンをその後端のカシメ部を同軸ケ
ーブルのポリコアの先端に嵌め合わせて圧着させること
により、芯線に接続させ、かつ、前記同軸ケーブルのポ
リコア外側のシールド線を該同軸ケーブル最外部の絶縁
被覆の外側に折り返すとともに、その折り返し位置の絶
縁被覆内のポリコアとシールド線との間に絶縁スリーブ
を介在させ、該絶縁スリーブ介在位置の外側のシールド
線折り返し位置外周に前記アース端子の後部に一体成形
したカシメ部を、カシメて接続させてなるケーブルコネ
クタにおいて、前記絶縁スリーブは、前記中心ピンのカ
シメ部外周を嵌合する前部筒部と、前記絶縁被覆内部に
あって前記ポリコアとシールド線との間に挿される後
部筒部と、両筒部間にあって前記絶縁被覆の切り口端面
に突き当てられ、前記シールド線の折返し端を画成する
フランジを備え、前記後筒部外側のシールド線折り返し
位置外に前記アース端子後端のカシメ部をカシメて接続
させたことにある。
【0009】
【作用】以上の構成によれば、ポリコアの外周に挿通さ
れた絶縁スリーブによりポリコアは補強され中心ピンを
押圧した際に屈曲に対する大きな抵抗を生ずる。アース
端子部のカシメ部をカシメ付けた状態で絶縁スリーブの
外周がカシメ圧力を受ける。シールド線の折返し端は絶
縁スリーブのフランジを基準に後部側に折返される。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。図1は本考案によるケーブルコネクタと同
軸ケーブルとの接続関係を示している。なお、図におけ
る従来と同一ないしは相当する部分には共通する符号を
付し、新たに付加される部分に付いてのみ異なる符号を
用いて説明する。
【0011】図において、組立時における同軸ケーブル
1の外周には予めカバー9が挿通されている。また同軸
ケーブル1の芯線3の先端はポリコア4の先端より露出
させ、ポリコア4を絶縁被覆6より露出させ、さらにシ
ールド線5を絶縁被覆6の後部側に折返している。
【0012】この状態でポリコア4の先端外周には絶縁
スリーブ10が挿通される。絶縁スリーブ10は高密度
ポリエチレン等の剛性の高い絶縁性成形物であって、前
部筒部10aと、この先端筒部10aより径が細く、か
つ後部側に向けて縮径する後部筒部10bと、両筒部1
0a,10bの中間位置に設けられ、かつ絶縁被覆6の
外径よりやや大きな径に設定されたフランジ10cから
なっている。
【0013】絶縁スリーブ10をポリコア4に挿通した
状態では図2に拡大して示すように、後部筒部10bは
絶縁被覆6の内部にあってポリコア4とシールド線5の
間に圧入され、フランジ10cの後端面が絶縁被覆6の
切り口端面により挿通位置が規制される。また、フラン
ジ10cによって絶縁被覆6から露出するシールド線5
の折返し端が画成され、このフランジ10cを基準に前
記シールド線5の露出端は絶縁被覆6の外周側に折返さ
れる。
【0014】前部筒部10aの先端内周には前記中心ピ
ン7のカシメ部7aの外径と略同じ内径の挿通孔10d
が形成され、ここにカシメ部7aを嵌合した状態でカシ
メ作業がなされることにより、中心ピン7はその内側に
芯線3を接続した状態でポリコア4の先端に圧着固定さ
れる。
【0015】次いで中心ピン7をアース端子部8に設け
た絶縁体8aの中心孔8bに挿通すると、図3に示すよ
うに、アース端子部8のカシメ部8cはシールド線5の
折返し部5aの外周を包囲した状態となり、この状態で
カシメ部8cをカシメ付けると、その圧力は後部筒部1
0bが受け、ポリコア4に及ぶ圧力がなくなるか、もし
くは極めて小さいものとなる。アース端子部8の固定
後、カバー9を移動してその先端内周をアース端子部8
の外周に嵌合すれば、ケーブルコネクタ2の接続作業が
完了する。
【0016】またこのとき、同軸ケーブル1の先端部の
絶縁被覆は、絶縁スリーブ10の後部筒部10bに押し
押し拡げられて径が大きくなるため、カバー9のケーブ
ル導出口9aの内径を通常の状態の同軸ケーブル1が密
に嵌合される大きさに成形しておくことにより、同軸ケ
ーブル1のケーブル導出口9a側への抜けが阻止され
る。
【0017】
【考案の効果】以上各実施例によって詳細に説明したよ
うに、本考案のケーブルコネクタにあっては、ポリコア
の外周に挿通された絶縁スリーブによりポリコアは補強
され中心ピンを押圧した際に屈曲に対する大きな抵抗を
生ずるため、中心ピンをアース端子部内の絶縁体中心孔
に挿通する際、あるいは組立後に相手側コネクタに嵌合
する際に中心ピンが押し戻されることがなく、組立性が
良好になるとともに、接続も良好となる。
【0018】アース端子部のカシメ部をカシメ付けた状
態で絶縁スリーブの外周がカシメ圧力を受けるので、ポ
リコアの潰れが最少限に押さえられ、耐圧性,絶縁性を
向上でき、しかも十分なカシメ圧力を得られるので引き
抜き抵抗が大となり、しかも変形が小さくなるため、高
周波特性を悪化させることがなくなる。
【0019】シールド線の折返し端は絶縁スリーブのフ
ランジを基準に後部側に折返されるため、絶縁距離を最
少にしても短絡などの惧れがなく、また、組立時の寸法
安定性が高い。
【0020】さらには、既存のコネクタ構造の主要部を
何等改変することなく絶縁スリーブを付加するだけで以
上の効果を得られるため、特に径の細い同軸ケーブルに
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるケーブルコネクタと同軸ケーブ
ルとの接続関係を示す分解斜視図である。
【図2】同中心ピンをポリコア先端に固定した状態を示
す断面図である。
【図3】同組立完成状態を示す断面図である。
【図4】従来のケーブルコネクタを同軸ケーブル先端に
組み付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 同軸ケーブル 2 ケーブルコネクタ 3 芯線 4 ポリコア 5 シールド線 6絶縁被覆 7 中心ピン 7a カシメ部 8 アース端子部 8a 絶縁体 8b 中心孔 9 カバー 10 絶縁スリーブ 10a 前部筒部 10b 後部筒部 10c フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 17/04 H01R 9/05

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状をしたアース端子の中心に固定さ
    れた絶縁体の中心に貫通して中心ピンの先端が突出さ
    れ、該中心ピンをその後端のカシメ部を同軸ケーブルの
    ポリコアの先端に嵌め合わせて圧着させることにより、
    芯線に接続させ、かつ、前記同軸ケーブルのポリコア外
    側のシールド線を該同軸ケーブル最外部の絶縁被覆の外
    側に折り返すとともに、その折り返し位置の絶縁被覆内
    のポリコアとシールド線との間に絶縁スリーブを介在さ
    せ、該絶縁スリーブ介在位置の外側のシールド線折り返
    し位置外周に前記アース端子の後部に一体成形したカシ
    メ部を、カシメて接続させてなるケーブルコネクタにお
    いて、 前記絶縁スリーブは、前記中心ピンのカシメ部外周を嵌
    合する前部筒部と、前記絶縁被覆内部にあって前記ポリ
    コアとシールド線との間に挿される後部筒部と、両筒
    部間にあって前記絶縁被覆の切り口端面に突き当てら
    れ、前記シールド線の折返し端を画成するフランジを備
    、前記後筒部外側のシールド線折り返し位置外に前記
    アース端子後端のカシメ部をカシメて接続させたことを
    特徴とするケーブルコネクタ。
JP2928992U 1992-04-06 1992-04-06 ケーブルコネクタ Expired - Lifetime JP2599993Y2 (ja)

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JPH0581971U JPH0581971U (ja) 1993-11-05
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