JP2598479Y2 - ガスメータ用付属部品の収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、外部機器との接続用信
号線をもつ安全装置付ガスメータに実施することがで
き、もっと詳しくは、前記外部機器等の付属部品を、ガ
スメータに装着するために好適に実施することができる
ガスメータ用付属部品の収納装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、工場や家屋にはガスメータが備
えられ、前記ガスメータには、ガスメータ本体とガスメ
ータ本体の一方表面から突出する表示部とが設けられて
いる。

【０００３】前記表示部には、外周面に０〜９の数字が
それぞれ表示された複数の表示リールなどが備えられて
おり、ガスバーナや給湯器などのガス消費機器へ供給さ
れるガスの供給量を、表示する機能を有している。特
に、従来の安全装置を備えるガスメータには、ＮＣＵ
（Network Control Unit）を家屋の外壁などに取付ける
ことが多く、既築住宅では電気工事とともにその取付場
所が制限される。またガス漏れ警報器アダプタも警報器
とガスメータ間のいずれかの場所に固定しなければなら
ない。実施例としては、ガスメータ上部の吊下手部を取
外し、アダプタをビスで固定しているものもある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、前記ＮＣＵおよび警報器アダプタは、ガスメータ本
体と異なる場所に個別に設置されている。したがってＮ
ＣＵおよび警報器アダプタの設置作業ならびに維持管理
作業に手間を要し、利便性が悪いという問題がある。

【０００５】本考案の目的は、既存のガスメータに前述
のＮＣＵおよび警報器アダプタなどのガスメータ用付属
部品を、簡単な構造で容易に取付けることができ、取付
け作業および維持管理の手間を少なくして、利便性を向
上することができるようにしたガスメータ用付属部品の
収納装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、ガスメータ本
体と、前記ガスメータ本体の一方表面から突出して設け
られ、上面に係止用突起を備え、ガス消費機器に供給さ
れるガスの消費流量を表示する表示領域を突出面に備え
る表示部とを有するガスメータに着脱自在に装着される
ガスメータ用付属部品の収納装置において、前記係止用
突起に係止される係止部であって、表示部を囲繞し、か
つ下方に延び、表示部の上面に沿う上面壁に係止用突起
と係止する係止片を有する枠部と、枠部のガスメータ本
体と反対側の端部から屈曲して連なり、表示領域に対応
する部分に表示孔を有する正面板とから成る係止部と、
前記係止部の下方に連なる収納部であって、枠部の下方
に連なり、上端および下端に内ねじを刻設したボスを有
する一対の側板と、一対の側板の上端を接続する上板
と、一対の側板の下端を接続する下板と、一対の側板、
上板、下板をガスメータ本体側で接続する底板と、ボス
に４本のビスで螺着されて、一対の側板、上板、下板の
ガスメータ本体と反対側に取付けられる蓋体とから成る
収納部とを含むことを特徴とするガスメータ用付属品の
収納装置である。

【０００７】

【作用】本考案に従えば、ガスメータ本体と表示部とを
有するガスメータにおいて、前記ガスメータに関連する
部品、たとえばＮＣＵや警報アダプタなどを収納する収
納部を有する収納装置が係止部によって表示部に着脱自
在に装着される。

【０００８】これにより、既存のガスメータを改造する
ことなく容易に前記部品を既存のガスメータに収納する
ことができる。

【０００９】

【実施例】図１は、本考案の一実施例であるガスメータ
用付属部品の収納装置１が装着されたガスメータ３の簡
略化した一部の斜視図である。ガスメータ３は、ガスメ
ータ本体４と、ガスメータ本体４の一方表面５から突出
して設けられる表示部６とを有する。また前記ガスメー
タ本体４の上部には２本の立上り管８，９が設けられ、
一方の立上り管８には、ガス供給管１０が管継手１１に
よって接続される。また他方の立上り管９には、ガス排
出管１３が管継手１４によって接続される。このガス排
出管１３は、図示しない、たとえばガスバーナあるいは
給湯器などのようなガス消費機器に接続され、これらの
ガス消費機器に供給されるガスの供給量が計量されて、
表示部６の表示領域１５に表示される。

【００１０】前記収納装置１は、表示部６に着脱自在に
装着される係止部１７と、検出手段１６などを収納する
収納部４１とから成る。係止部１７には、表示部６の表
示領域１５に対応して開口にする表示孔２０が形成され
ている。

【００１１】図２は収納装置１の正面図であり、図３は
収納装置１の平面図であり、図４は収納装置１の側面図
であり、図５は図２図示の切断面線Ｘ−Ｘから見た断面
図である。収納装置１は耐候性を有するアクリルゴムア
クリロニトリルスチレン（以下ＡＡＳと略す）樹脂から
成る。係止部１７は、ガスメータの表示部６の周方向に
延びる枠部２１と、枠部２１の一端部から内方および下
方に屈曲して連なり、前記表示孔２０が形成される正面
板２３とを有する。

【００１２】係止部１７の下方には収納部４１が設けら
れており、枠部２１の下方には一対の側板２４，２５が
連なり、側板２４，２５の上端および下端には、内ねじ
を刻設せたボス４２が設けられている。また一対の側板
２４，２５の上端は上板４３で、下端は下板４４で接続
され、一対の側板２４，２５、上板４３および下板４４
のガスメータ本体４側には底板４５が設けられる。正面
板２３の下方には、蓋体１８が設けられており、蓋体１
８は４本のビス１９をボス４２と螺合させることによっ
て、一対の側板２４，２５、上板４３および下板４４に
取付けることができる。またビス１９を取外すことによ
って、蓋体１８を取外すことができ、収納部４１に前記
検出手段１６などを収納することができる。

【００１３】表示部６の上面に沿う上面壁２８は、ガス
メータ３の前記表示部６に予め形成されている係止用突
起２９（図１参照）が嵌り込む嵌合孔３０を有する係止
片３１が一体的に形成され、前記表示部１５に装着され
た収納装置１が抜き止めされる。

【００１４】また図５に示すように係止部１７には、係
止空間４０が設けられている。係止空間４０の上面壁２
８および下面壁４０ｂの内面は、表示孔２０に近付くに
連れて相互に近接するように形成されており、係止空間
４０は前記表示部６と緩やかに嵌合するように形成され
ている。

【００１５】図６は、図１〜図５に示される実施例の収
納装置１に、ＮＣＵ（NetworkＣｏｎｔｒｏｌ Ｕｎｉ
ｔ）５１およびアダプタ５２を収納し、ガスメータ５０
に表示されるガス消費流量に関する情報を、離れた場所
で集中的に管理するシステムの概略的構成を示す系統図
である。

【００１６】ＮＣＵ５１はＡライン５３を介してガスメ
ータ５０と接続しており、またライン５５を介して安全
管理責任者の自宅の電話５７と、ライン５８を介して電
話回線と接続している。アダプタ５２はＢライン５４を
介してガスメータ５０と接続しており、またライン５９
を介してガス漏れ警報器６０と接続している。

【００１７】ＮＣＵ５１がガスメータ５０に関して異常
を検出すると、ライン５５を介して異常を知らせる異常
情報信号を安全管理責任者の自宅などに備えられる電話
５７へ送るとともに、電話局などのような関係事業所へ
異常を知らせる異常情報信号を送る。またガスメータ５
０に関して異常を知らせる検出信号が、Ｂライン５４を
介してアダプタ５２に送られると、アダプタ５２によっ
て検出情報信号が増幅されてガス漏れ警報器６０へ送ら
れ、この警報器６０を鳴動させて安全管理責任者等に対
して異常を知らせる。

【００１８】本実施例において収納装置１に収納する安
全装置として、電話回線を使用した自動検出に必要なＮ
ＣＵ５１と、ガス漏れ警報器６０およびガスメータ５０
間の接続に必要なアダプタ５２とについて述べた。しか
し本考案の収納装置１に収納できるガスメータ用付属部
品は、上記の各機器に限定されるものではない。たとえ
ばホームオートメーション盤（以下ＨＡ盤と略す）のよ
うに、個人の住宅において使用する安全装置を収納する
ことも可能である。またガスメータとＮＣＵまたはガス
メータとガス漏れ警報装置とを無線で接続する場合にお
いて、前記収納装置１には、ガスメータ側の無線送信器
および無線受信器とも収納することができる。

【００１９】

【考案の効果】以上のように本考案によれば、既存のガ
スメータを改造することなく、ガス消費量に関する情報
を検出する手段などガスメータ用付属部品を収納する収
納装置を容易に取付けることが可能になる。

【００２０】これにより工場などのように多数のガスメ
ータが備え付けられている場所において、既存のガスメ
ータを交換または改造することなしに、容易にかつ効率
的にガスの安全管理をすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例であるガスメータ用付属部品
の収納装置１が設けられるガスメータ３の簡略化した一
部の斜視図である。

【図２】収納装置１の正面図である。

【図３】収納装置１の平面図である。

【図４】収納装置１の側面図である。

【図５】図２図示の切断面線Ｘ−Ｘから見た断面図であ
る。

【図６】ガスメータ用付属部品の収納装置１を備えたガ
スメータ５０を用いた集中管理システムの構成を示す概
略図である。

【符号の説明】

１ 収納装置 ３ ガスメータ ４ ガスメータ本体 ５ 一方表面 ８，９ 立上り管 １０ ガス供給管 １１，１４ 管継手 １３ ガス排出管 １５ 表示部 １７ 係止部 １８ 蓋体 １９ ビス ２０ 表示孔 ２１ 枠部 ２３ 正面板 ２４，２５ 側板 ２９ 係止用突起 ３０ 嵌合孔 ３１ 係止片 ４０ 係止空間 ４１ 収納部 ４２ ボス ５０ ガスメータ ５１ 情報制御装置（ＮＣＵ） ５２ アダプタ ５７ 電話 ６０ ガス漏れ警報器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小野田 元 東京都板橋区志村１丁目２番３号 株式 会社金門製作所内 (72)考案者 松山 亨 大阪府東大阪市西岩田４丁目７番31号 株式会社金門製作所 関西研究所内 (56)参考文献 実開 昭55−97619（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) G01F 3/22 G01F 1/00

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガスメータ本体と、前記ガスメータ本体
   の一方表面から突出して設けられ、上面に係止用突起を
   備え、ガス消費機器に供給されるガスの消費流量を表示
   する表示領域を突出面に備える表示部とを有するガスメ
   ータに着脱自在に装着されるガスメータ用付属部品の収
   納装置において、 前記係止用突起に係止される係止部であって、 表示部を囲繞し、かつ下方に延び、表示部の上面に沿う
   上面壁に係止用突起と係止する係止片を有する枠部と、 枠部のガスメータ本体と反対側の端部から屈曲して連な
   り、表示領域に対応する部分に表示孔を有する正面板と
   から成る係止部と、 前記係止部の下方に連なる収納部であって、 枠部の下方に連なり、上端および下端に内ねじを刻設し
   たボスを有する一対の側板と、 一対の側板の上端を接続する上板と、 一対の側板の下端を接続する下板と、 一対の側板、上板、下板をガスメータ本体側で接続する
   底板と、 ボスに４本のビスで螺着されて、一対の側板、上板、下
   板のガスメータ本体と反対側に取付けられる蓋体とから
   成る収納部とを含むことを特徴とするガスメータ用付属
   品の収納装置。