JP2598408Y2 - 舶用機器冷却装置 - Google Patents

舶用機器冷却装置

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JP2598408Y2
JP2598408Y2 JP1993068747U JP6874793U JP2598408Y2 JP 2598408 Y2 JP2598408 Y2 JP 2598408Y2 JP 1993068747 U JP1993068747 U JP 1993068747U JP 6874793 U JP6874793 U JP 6874793U JP 2598408 Y2 JP2598408 Y2 JP 2598408Y2
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JP
Japan
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cooling water
return
line
intake box
seawater
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JP1993068747U
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JPH0737895U (ja
Inventor
善寿 西本
正博 野崎
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は船舶の主機や補機を冷却
する冷却装置に係わり、特に冷却水を取り入れるシーチ
ェストに氷が侵入し、吸入ポンプが吸入不能となるのを
防止する冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船のプロペラを回転する主機や発電機な
どを回転させたり、冷凍機などを駆動する補機類の冷却
は海水によって行われる。冷却水は吃水線下の船側に設
けられたシーチェスト(冷却水取入箱)から海水を吸入
ポンプで吸引し、海水で直接または機器によっては熱交
換器で真水と熱交換して真水で冷却する。主機や補機を
冷却して温度の上昇した海水は、船外に排出されるが、
一部は吸入ポンプに戻し、循環させる。これは機器に供
給する冷却水の温度を一定にして機器を保護するためで
ある。
【0003】図3は従来の舶用冷却装置の一例を示す図
である。船側外板1の一部を構成壁とし、箱形のシーチ
ェスト2が船側に設けられ、外板1の開口3より海水が
流入する。供給ライン10には吸入ポンプ4が設けら
れ、シーチェスト2の海水を主機や補機などの被冷却機
5に供給する。冷却を終えた戻り冷却水は分離ライン1
1に入り、三方弁よりなる海水温度調節弁6により一部
は供給ライン10に循環され、残りは排水ライン13に
より船外に排出される。海水温度調節弁6は入口より戻
り冷却水を取り入れ、シーチェスト2より取り入れる海
水の温度により循環させる量を定め、一方の出口より循
環する冷却水を吐出し、他方の出口より排出する冷却水
を吐出する。循環する冷却水を吐出する一方の出口には
循環ライン12が接続され、吸入ポンプ4の吸入側へ接
続されている。これにより被冷却機5にはほぼ一定温度
の冷却水が供給される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】船舶が寒冷な海域を航
行する場合、シーチェスト2内には開口3から氷が侵入
する。開口3にはゴミなどの固形物を排除するための格
子が設けられているが、この格子間隔より小さな氷塊は
侵入し、これが吸入ポンプ4に吸入されるとインペラー
などを破損するという問題点があった。
【0005】本考案は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、戻り冷却水の一部をシーチェストに戻し、侵入し
た氷塊を融解する舶用機器冷却装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、冷却水を船外より取り入れる冷却水取入箱と、該冷
却水取入箱より冷却水を被冷却機に供給する供給ライン
と、被冷却機からの戻り冷却水の一部を前記供給ライン
に循環する循環ラインとを備えた舶用機器冷却装置にお
いて、前記戻り冷却水の一部を前記冷却水取入箱に戻す
戻りラインと、前記戻り冷却水の一部を前記循環ライン
と前記戻りラインに切り換える切換弁とを備えたもので
ある。
【0007】また、前記冷却水取入箱に設けられた供給
ラインの吸入口と戻りラインの戻り口とを互いに接近さ
せて配置したものである。
【0008】また、前記冷却水取入箱は、供給ラインの
吸入口と戻りラインの戻り口を有する部屋と、冷却水を
取り入れる開口を有する部屋とを備え、両部屋は仕切板
を挟んで連通されており、前記吸入口および戻り口が前
記開口より離れて配置されている。
【0009】
【作用】寒冷な海域を航行し、冷却水取入箱に氷塊が侵
入するときは、切換弁により被冷却機によって温度の上
昇した戻り冷却水の一部を、循環ラインから戻りライン
に切り換えて冷却水取入箱内に戻し、内部の氷塊を融解
する。これにより吸入ポンプへの氷塊の吸入を防止する
ことができる。
【0010】冷却水取入箱に設けられた供給ラインの吸
入口と戻りラインの戻り口を互いに接近させることによ
り、吸入口のまわりは戻り口より戻った高温の冷却水、
およびこの戻った冷却水と混合し温度の上昇した海水に
囲まれているので、侵入した氷塊が近づいてくると融解
し、氷塊が直接吸入ポンプに入らないようにしている。
【0011】冷却水取入箱は、吸入口と戻り口を有する
部屋と、冷却水の開口を設けた部屋とを有し、両部屋は
仕切板を挟んで連通されており、吸入口と戻り口に対し
て冷却水の開口を離して配置しているので、冷却水の開
口より侵入した氷塊が吸入口まで行く経路が長くなり、
吸入口に近づくにつれて戻り冷却水によって海水の温度
が上昇してゆくので、氷塊が融解されやすくなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本実施例の構成示す配管図である。
図2は図1のX−X断面図、図3は図1のY−Y断面図
である。シーチェスト2は船側を構成する外板1を側面
とする箱形の形状を有し、外板1には冷却水を取り入れ
る開口3が設けられている。供給ライン10はシーチェ
スト2および後述する循環ライン12に接続し、吸入ポ
ンプ4により冷却水を主機や補機などの被冷却機5に供
給する。分離ライン11は、被冷却機5からの戻り冷却
水の一部を吸入ポンプ4への循環水またはシーチェスト
2への戻り冷却水とし、残りを船外への排出用に分離す
る。
【0013】分離ライン11には三方弁よりなる海水温
度調節弁6が設けられ、シーチェスト2から取り入れる
海水の温度に応じて入口より取り入れた戻り冷却水の循
環量を定め、一方の出口より循環する流量を吐出し、残
りを他方の出口より吐出する。この一方の出口には吸入
ポンプ4の吸入側へ接続している循環ライン12と、シ
ーチェスト2に接続している戻りライン14が接続され
ている。循環ライン12に切換弁7が、戻りライン14
には切換弁8が設けられ、いずれか一方のラインのみ動
作するように切り換えが行われる。海水温度調節弁6の
他方の出口には船外に残りの戻り冷却水を排出する排出
ライン13が接続されている。
【0014】シーチェスト2の外板1と対向する面には
供給ライン10の吸入口20と、戻りライン14の戻り
口21が近接して配置され、さらに外板1に設けられた
冷却水取入用の開口3とできるだけ離れた位置となるよ
うに配置されている。また吸入口20と戻り口21の近
傍に図1,図2(a)に示すような仕切り板22が設け
られ、戻り口21からの戻り冷却水ができるだけ吸入口
20に入るようになっている。また開口3には海水吸入
格子23が設けられ、ゴミや氷塊が出来るだけ入らない
ようになっている。
【0015】次に動作について説明する。通常の海域を
航行中は切換弁7を開とし、切換弁8を閉として循環ラ
イン12を動作させる。海水はシーチェスト2より取り
入れ、吸入ポンプ4により吸引されて被冷却機5を冷却
する。被冷却機5よりの戻り冷却水は分離ライン11の
海水温度調節弁6により、取り入れる海水の温度に応じ
て、温度が高い場合は少量、低い場合は多量に、循環ラ
イン12より吸入ポンプ4に戻され、被冷却機5に供給
する冷却水の温度を一定に保つようにする。戻り冷却水
の残りは排出ライン13より船外へ排出される。これは
図3で説明した従来の場合と同じである。
【0016】寒冷な海域を航行する場合は、切換弁7を
閉とし切換弁8を開として戻りライン14を動作させ
る。被冷却機5よりの戻り冷却水は海水温度調節弁6に
より、海水の温度が低いため、かなりの量が戻りライン
14からシーチェスト2に戻され、被冷却機5で発生し
た熱量により、シーチェスト2に侵入した氷を融解す
る。
【0017】シーチェスト2内では供給ライン10の吸
入口20と戻りラインの戻り口21が近接して配置され
ている。このため吸入口20のまわりは、高温の戻り冷
却水や、この冷却水と混合し温度の上昇した海水に囲ま
れているので、シーチェスト2に侵入した氷塊が近づい
てきても融解され、氷塊が直接吸入口20から吸入され
ることは殆どなくなる。また、シーチェスト2の海水取
り入れ用の開口3と吸入口20および戻り口21はでき
るだけ離れて配置されているので、戻り冷却水により温
度の上がった海水中を開口3から吸入口20まで流入し
てゆく経路が長くなり、氷塊は融解されやすくなる。
【0018】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
は被冷却機を冷却した後の高温の冷却水をシーチェスト
に戻すことにより、シーチェストに侵入した氷塊を融解
するので、吸入ポンプへの氷塊の吸入を防止し、冷却装
置を確実に動作させ寒冷海域における航行を可能とす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の構成を示す配管図である。
【図2】シーチェストの構成を示し、(a)は図1のX
−X断面図、(b)は図1のY−Y断面図である。
【図3】従来の舶用機器冷却装置の配管図である。
【符号の説明】
1 外板 2 シーチェスト(冷却水取入箱) 3 開口 4 吸入ポンプ 5 被冷却機 6 海水温度調節弁 7,8 切換弁 10 供給ライン 11 分離ライン 12 循環ライン 13 排出ライン 14 戻りライン 20 吸入口 21 戻り口 22 仕切り板 23 海水吸入格子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B63J 2/12

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却水を船外より取り入れる冷却水取入
    箱と、該冷却水取入箱より冷却水を被冷却機に供給する
    供給ラインと、被冷却機からの戻り冷却水の一部を前記
    供給ラインに循環する循環ラインとを備えた舶用機器冷
    却装置において、 前記戻り冷却水の一部を前記冷却水取入箱に戻す戻りラ
    インと、前記戻り冷却水の一部を前記循環ラインと前記
    戻りラインに切り換える切換弁とを備えたことを特徴と
    する舶用機器冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却水取入箱に設けられた供給ライ
    ンの吸入口と戻りラインの戻り口とを互いに接近させて
    配置したことを特徴とする請求項1記載の舶用機器冷却
    装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却水取入箱は、供給ラインの吸入
    口と戻りラインの戻り口を有する部屋と、冷却水を取り
    入れる開口を有する部屋とを備え、両部屋は仕切板を挟
    んで連通されており、前記吸入口および戻り口が前記開
    口より離れて配置されていることを特徴とする請求項1
    または2記載の舶用機器冷却装置。
JP1993068747U 1993-12-24 1993-12-24 舶用機器冷却装置 Expired - Lifetime JP2598408Y2 (ja)

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