JP2597891B2 - 抄造ウェットマット及びその切断方法 - Google Patents

抄造ウェットマット及びその切断方法

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JP2597891B2
JP2597891B2 JP63166094A JP16609488A JP2597891B2 JP 2597891 B2 JP2597891 B2 JP 2597891B2 JP 63166094 A JP63166094 A JP 63166094A JP 16609488 A JP16609488 A JP 16609488A JP 2597891 B2 JP2597891 B2 JP 2597891B2
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総市 足立
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産栄機設株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、抄紙されたウェットマットを乾燥するため
に切断する技術、特に切断をした抄造ウェットマット及
びその切断方法に関する。
〔従来の技術〕
抄造機で抄紙された抄造ウェットマットはコンベア上
を搬送されて乾燥装置内に入り、ここで乾燥されてドラ
イマット又はドライボードとなる。この乾燥装置は、コ
ンパクト化のために通常多段式となっており、そのため
抄造ウェットマットは、該乾燥装置手前の搬送途中で所
定長さに切断されてコンベアによって各段に振り分けら
れようになっている。
しかして、第8図に示すように、抄造ウェットマット
(1)は所定長さ(例えば4〜6m)に切断された後、ロ
ーラ式のコンベア(2)により乾燥装置に搬送される
が、抄造ウェットマット(1)は乾燥前のため水分を30
〜40%含んでいることから、ローラで運搬中、先端部
(3)と後端部(4)とが自らの重みのたれ垂れたまま
搬送され、両端部(3),(4)で歪が生じる。
〔発明が解決しようとする課題〕
そのため、第9図に示すように、乾燥装置での乾燥が
完了してドライ状になった、例えば長さL=4〜6mのド
ライマット(5)の先端部(3)と後端部(4)の歪発
生部分(図中斜線部)を不良部として切断カッター又は
ウォータジェット等により切断して取除いている。両端
部(3),(4)の切断長さlはそれぞれ通常100〜300
mmである。このカット部分の面積はドライマット(5)
の10%程度にもなり、製品の歩止まり向上の障害になっ
ているという課題があった。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたもの
で、抄造ウェットマットの先端部と後端部の垂れ下がり
を緩和し、しかもドライマットの歪部分の切断面積を大
幅に小さくすることのできる抄造ウェットマット及びそ
の切断方法を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る抄造ウェットマットは、抄造機から乾燥
装置に搬送される際に、切断装置により、先端部と後端
部とを波形に切断したものである。
また、本発明に係る抄造ウェットマットの切断方法
は、抄造機で抄造ウェットマットを抄紙した後、搬送装
置により乾燥装置に搬送する際に、切断装置のヘッドを
搬送方向に対して斜め方向に走行させ、かつ走行させつ
つ搬送方向前後に所定量往復動させてカッティングし、
上記抄造ウェットマットの切断部を所定長さに波形に切
断するものである。
〔作用〕
本発明においては、抄造ウェットマットの先端部と後
端部とを波形に切断したから、該両端部の重量が小さく
なり、搬送中での垂れ下りを従来より少なくすることが
できる。また、ドライマットの不良部分の切断面積を大
幅に小さくすることが可能となる。
〔実施例〕
一般に抄造ウェットマットにはインシュレーションボ
ード(木質のボード)と無機繊維ボード(例えばグラス
ファイバ、セラミックスファイバ、ミネラルファイバ
等)がある。かかる抄造ウェットマットを抄紙する抄造
機には、第4図に示す長網式(フォードリニアタイプ)
と、第5図に示す丸網式(オリバータイプ)とがある。
長網式抄造機(11)は対向配置された一対のローラ(1
2)に無端状のネット(13)が巻き掛けられて回転して
おり、ネット(13)上方にはプレス用の無端状ベルト
(14)がローラ(15)に巻き掛けられて回転している。
上記ネット(13)上にオーバーフローボックス(16)か
ら、繊維と水とが混合した原液(17)(固形分は0.1〜
8%)が供給されると、ネット(13)上で、繊維の集合
したマット(18)が形成される。このマット(18)中の
水分の重力により下方へ落下し、さらに、プレス用のベ
ルト(14)及び圧縮用のローラ(19),(20)により脱
水され、水分を30〜40%含む抄造ウェットマット(21)
となり、コンベア(22)の回転ローラ(23)上を移動す
る。第5図に示す丸網式抄造機(31)においては、本体
槽(32)には上記と同様の原液(17)が供給かつ貯溜さ
れ、矢印方向に回転する網状のドラム(33)がこの原液
(17)中に下部を没入させている。しかして、このドラ
ム(33)内は真空吸引されているため、原液(17)中の
繊維分はドラム(33)表面に付着し脱水されてマット
(34)となり上記と同様の抄造ウェットマット(21)と
なる。
第6図、第7図は上記長網式抄造機を組込んだドライ
マット(又はドライボード)の製造装置の一部を示す平
面図及び立面図であり、本発明を適用した装置を示して
いる。抄造機(41)で抄紙された抄造ウェットマット
(42)は、抄紙後、ローラ式の搬送装置(43)により、
多段式の乾燥装置(44)に搬送されるが、この搬送の
際、乾燥装置(44)内に収納可能にするために、切断装
置(45)により所定長さに切断される。この切断装置
(45)は、第6図に示すようにウェットマット(42)の
進行方向Aに対してヘッドが斜めに走行することにより
該ウェットマット(42)を横方向に、すなわち、搬送方
向に対して直角方向に切断するようになっており、クロ
スカッターともよばれている。切断装置(45)の方式と
しては、ウォータジェット方式、レーザビーム方式、エ
アビーム方式等を用いることができる。本実施例では、
ビーム発振体またはウォータジェットノズルを搬送方向
に斜めに走行させ、かつ走行させつつ搬送方向前後に往
復動させている。上記切断装置(45)で切断されたウェ
ットマット(42)は搬送装置(43)のローラ上に移動す
るとともに、スピードアップセクション(46)で搬送ス
ピードを増加させ、上下に振り分けられて乾燥装置(4
4)の各段部に収納されかつ進行しながら乾燥される。
第1図〜第3図(a),(b),(c)は本発明の一
実施例を示す図であり、第1図に示すように矢印A方向
に搬送される抄造ウェットマット(42)を、切断装置の
ヘッドを搬送方向に対して斜め方向に走行させ、かつ走
行させつつ搬送方向前後に所定量往復動させてカッティ
ングすることにより、所定長さに波形に切断している。
(51)は波形の切断線を示しており、ウェットマット長
手方向の波の高さをl(100〜300mm)として表わしてい
る。これにより抄造ウェットマット(42)は先端部(5
2)と後端部(53)とが波状となるが、この波状部の面
積は、従来の矩形をなす両端部の面積と比べて半分以上
となるため、搬送中における自重による垂れ下がりも緩
和される。また、この抄造ウェットマット(42)を乾燥
してできた第2図に示すドライマット(54)の前後両端
部(52),(53)の斜線部が歪発生部分となるので、こ
の斜線部を最終的に不良部分として切断すればよいこと
となり、切断面積は大幅に減少する。
例えば一実験例として、含水率60%、固形分40%、長
さL=5m、幅B=2.5m、厚さ10mmの鉱物繊維の抄造ウェ
ットマットの場合であって、第6図、第7図に示すスピ
ードアップセクション(46)から乾燥装置(44)までの
コンベアのローラピッチが3インチ及び2.5インチのも
のにおいては、従来は両端部(3),(4)の不良部の
各切断長さlがそれぞれ280mm程度であったものが、本
発明に係る切断方法を適用した抄造ウェットマットで
は、第3図(a)に示すように波の高さlを75mm、ピッ
チ2lを150mmとすればよいことが確認された。したがっ
て、両端部(52),(53)を合計した切断長さは200mm
程度となり、切断面積は大幅に減少した。
なお、上記切断線(51)の波形の形状としては、第3
図(a)に示すようなSIN曲線(51a)の場合には波の高
さlに対してピッチが2lの場合(即ち1対2)が最も好
ましいが、抄造ウェットマット(42)の材質に応じて1
対1、1対3等にすればよい。また波形形状としては、
のこぎり状(51b)(第3図(b))、円形(51c)(第
3図(c))、その他の曲線を適用したものであっても
よい。
〔発明の効果〕
本発明に係る抄造ウェットマット及びその切断方法
は、以上説明したとおり抄造ウェットマットを波形に切
断したので、該抄造ウェットマットを搬送する時に先後
両端部の垂れ下がりを緩和し、また該両端の歪部分の切
断面積を大幅に小さくすることができ、製品の歩止まり
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図(a),(b),(c)は本発明の一実施例
を示す図であり、第1図は抄造ウェットマットの切断状
態を示す平面図、第2図はドライマットの形状を示す平
面図、第3図(a),(b),(c)は切断線の波形状
を示す説明図、第4図、第5図はそれぞれ長網式、丸網
式抄造機の構造を示す正面図、第6図、第7図はそれぞ
れドライマットの製造装置の一部を示す平面図、立面図
であり、本発明を適用した装置を示している。第8図は
抄造ウェットマットの搬送状況を示す説明図、第9図は
乾燥後のドライマットの形状を示す平面図である。 (1),(42)……抄造ウェットマット、 (3),(52)……先端部、 (4),(53)……後端部、 (11),(31),(41)……抄造機、 (43)……搬送装置、 (44)……乾燥装置、 (45)……切断装置。 なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抄造機から乾燥装置に搬送される際に、切
    断装置により、先端部と後端部とを波形に切断したこと
    を特徴とする抄造ウェットマット。
  2. 【請求項2】抄造機で抄造ウェットマットを抄紙した
    後、搬送装置により乾燥装置に搬送する際に、切断装置
    のヘッドを搬送方向に対して斜め方向に走行させ、かつ
    走行させつつ搬送方向前後に所定量往復動させてカッテ
    ィングし、上記抄造ウェットマットの切断部を所定長さ
    に波形に切断することを特徴とする抄造ウェットマット
    の切断方法。
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