JP2596830B2 - 鋼材酸洗装置の塩酸回収方法 - Google Patents
鋼材酸洗装置の塩酸回収方法Info
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- JP2596830B2 JP2596830B2 JP1130350A JP13035089A JP2596830B2 JP 2596830 B2 JP2596830 B2 JP 2596830B2 JP 1130350 A JP1130350 A JP 1130350A JP 13035089 A JP13035089 A JP 13035089A JP 2596830 B2 JP2596830 B2 JP 2596830B2
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- exhaust
- waste liquid
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
- C23G1/00—Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
- C23G1/36—Regeneration of waste pickling liquors
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、鋼材酸洗装置の塩酸回収方法に関する。
B.従来の技術 塩酸を用いて酸洗する普通鋼，特殊鋼等の酸洗ライン
においてはヒューム（塩酸ミスト含有ガス）を吸引し、
水洗浄して無害化する排気洗浄装置が設置される。この
排気洗浄装置から発生する排出液中の塩酸濃度は通常10
g/以下であり、薄いため利用されず、苛性ソーダや水
酸化カルシュウム等で中和処分されるのが一般的であっ
た。他方、塩酸廃液に対しては塩酸回収設備が併設さ
れ、廃液を燃焼し、そのガスを吸収塔で水洗して塩酸分
を回収していた。
においてはヒューム（塩酸ミスト含有ガス）を吸引し、
水洗浄して無害化する排気洗浄装置が設置される。この
排気洗浄装置から発生する排出液中の塩酸濃度は通常10
g/以下であり、薄いため利用されず、苛性ソーダや水
酸化カルシュウム等で中和処分されるのが一般的であっ
た。他方、塩酸廃液に対しては塩酸回収設備が併設さ
れ、廃液を燃焼し、そのガスを吸収塔で水洗して塩酸分
を回収していた。
C.発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記ヒューム分は回収されず損失とな
っていた。
っていた。
本発明は排気洗浄により廃棄されている塩酸の回収お
よび吸収塔での上部シャワーの補給水の節減をはかるこ
とを目的とする。
よび吸収塔での上部シャワーの補給水の節減をはかるこ
とを目的とする。
D.課題を解決するための手段 この目的を達成するため、本発明の構成は次のとおり
とする。即ち、洗浄塔を含む排気洗浄装置と、焙焼炉，
吸収塔，給水タンクおよび回収タンクを含む廃液塩酸回
収装置とを用い、酸洗槽からの排気を排気ダクトおよび
排気ファンを介して前記洗浄塔に導入し、該洗浄塔内の
充填物を介して水と接触させ、洗浄された排気を排気
し、前記洗浄塔下部に溜まった混合水に水を補給して循
環ポンプで前記充填物の上方に循環散布し、前記洗浄塔
の下部より希薄酸を取り出し、前記酸洗槽の廃液を前記
焙焼炉に導いて燃焼し、前記吸収塔内で上下に間隔を存
して設けられた上部充填物および下部充填物の、該下部
充填物の下方に、前記焙焼炉からの燃焼ガスを導入し、
前記上部充填物の上方に前記給水タンクからの補給水を
散布し、前記吸収塔の下部に溜まった混合水を前記回収
タンクに導出し、該回収タンクの混合水を循環ポンプを
介して前記上部・下部充填物の中間に散布して濃縮する
鋼材酸洗装置の塩酸回収方法において前記排気ダクトの
途中にミストセパレータを設け、塩酸分を分離してミス
トタンクに溜め、該ミストタンクの濃厚回収酸を前記廃
液塩酸回収装置の回収タンクに導いて前記循環ポンプで
循環させて濃縮し、前記排気洗浄装置からの希薄酸を前
記廃液塩酸回収装置の給水タンクに導いて前記上部充填
物の上方に散布することである。
とする。即ち、洗浄塔を含む排気洗浄装置と、焙焼炉，
吸収塔，給水タンクおよび回収タンクを含む廃液塩酸回
収装置とを用い、酸洗槽からの排気を排気ダクトおよび
排気ファンを介して前記洗浄塔に導入し、該洗浄塔内の
充填物を介して水と接触させ、洗浄された排気を排気
し、前記洗浄塔下部に溜まった混合水に水を補給して循
環ポンプで前記充填物の上方に循環散布し、前記洗浄塔
の下部より希薄酸を取り出し、前記酸洗槽の廃液を前記
焙焼炉に導いて燃焼し、前記吸収塔内で上下に間隔を存
して設けられた上部充填物および下部充填物の、該下部
充填物の下方に、前記焙焼炉からの燃焼ガスを導入し、
前記上部充填物の上方に前記給水タンクからの補給水を
散布し、前記吸収塔の下部に溜まった混合水を前記回収
タンクに導出し、該回収タンクの混合水を循環ポンプを
介して前記上部・下部充填物の中間に散布して濃縮する
鋼材酸洗装置の塩酸回収方法において前記排気ダクトの
途中にミストセパレータを設け、塩酸分を分離してミス
トタンクに溜め、該ミストタンクの濃厚回収酸を前記廃
液塩酸回収装置の回収タンクに導いて前記循環ポンプで
循環させて濃縮し、前記排気洗浄装置からの希薄酸を前
記廃液塩酸回収装置の給水タンクに導いて前記上部充填
物の上方に散布することである。
E.作用 酸洗槽からの排気はミストセパレータによりミストを
除去されて排気洗浄塔に送られ、その底部に塩酸の希薄
液が溜まる。また、ミストセパレータからの濃廃液は回
収タンクへ投入され、循環ポンプにより吸収塔内を循環
することにより、塩酸濃度を規定の濃度まで高める。一
方、前記希薄廃液は不足分の補給水が加えられた後、吸
収塔の頂部から散布され循環ポンプにより吸収塔内を循
環し、所定の塩酸濃度の回収酸として回収される。
除去されて排気洗浄塔に送られ、その底部に塩酸の希薄
液が溜まる。また、ミストセパレータからの濃廃液は回
収タンクへ投入され、循環ポンプにより吸収塔内を循環
することにより、塩酸濃度を規定の濃度まで高める。一
方、前記希薄廃液は不足分の補給水が加えられた後、吸
収塔の頂部から散布され循環ポンプにより吸収塔内を循
環し、所定の塩酸濃度の回収酸として回収される。
F.実施例 以下、本発明の実施態様を図面に示す一実施例にもと
づき説明する。
づき説明する。
酸洗槽1aからの排気を排気ダクトＤおよび排気ファン
Ｆを介して排気洗浄装置10に導入する。ここで充填物11
bを介して水と接触させ、洗浄された排気を上方に排気
し、洗浄塔11の下部に溜まった混合水は補給水管14から
補給される水と共に、循環ポンプ12で前記充填物の上方
にスプレー管11cで循環散布して、排ガス中の塩酸分を
吸収し、希薄酸となり、前記混合水を回収タンク13に導
出する。
Ｆを介して排気洗浄装置10に導入する。ここで充填物11
bを介して水と接触させ、洗浄された排気を上方に排気
し、洗浄塔11の下部に溜まった混合水は補給水管14から
補給される水と共に、循環ポンプ12で前記充填物の上方
にスプレー管11cで循環散布して、排ガス中の塩酸分を
吸収し、希薄酸となり、前記混合水を回収タンク13に導
出する。
また、前記酸洗槽1aの廃液を廃液タンク21を経て、焙
焼炉22に導いて燃焼し、その燃焼ガスを吸収塔23内の下
部充填物23dの下方に導入する。ここで上部充填物23bの
上方に給水タンク24からの水をポンプ６を介して上部ス
プレー管23cで散布し、前記吸収塔の下部に溜まった混
合水を回収タンク25に導出し、該回収タンクの混合水を
循環ポンプ26を介して前記上部・下部充填物23b,23dの
中間に下部スプレー管23eで散布して濃縮する。
焼炉22に導いて燃焼し、その燃焼ガスを吸収塔23内の下
部充填物23dの下方に導入する。ここで上部充填物23bの
上方に給水タンク24からの水をポンプ６を介して上部ス
プレー管23cで散布し、前記吸収塔の下部に溜まった混
合水を回収タンク25に導出し、該回収タンクの混合水を
循環ポンプ26を介して前記上部・下部充填物23b,23dの
中間に下部スプレー管23eで散布して濃縮する。
さてここで、前記排気ダクトＤの途中にミストセパレ
ータ２を設けて塩酸分を分離し、これをミストタンク３
に溜める。そして、ミストタンクの濃厚回収酸を廃液塩
酸回収装置の回収タンク25に導いて循環ポンプ26で循環
させて濃縮する。
ータ２を設けて塩酸分を分離し、これをミストタンク３
に溜める。そして、ミストタンクの濃厚回収酸を廃液塩
酸回収装置の回収タンク25に導いて循環ポンプ26で循環
させて濃縮する。
また、排気洗浄装置の回収タンク13の希薄酸を廃液塩
酸回収装置の給水タンク24に導いて上部充填物23bの上
方に散布する。
酸回収装置の給水タンク24に導いて上部充填物23bの上
方に散布する。
このように本発明は排気洗浄装置10および塩酸回収装
置20を持った系において、より多くの塩酸を回収する方
法をテストを重ね見いだしたものである。
置20を持った系において、より多くの塩酸を回収する方
法をテストを重ね見いだしたものである。
次に作用について説明する。排気ダクトＤの中におい
て温度降下があることから、ヒュームの一部は液体およ
びミストとなる。これをミストセパレータ２で分離・集
液する。実施例では100〜150g/の塩酸濃度の濃廃液を
20〜30/h得ることができた。このようにあらかじめミ
ストセパレータ２によりミストを除去すると、排気洗浄
塔11から出る希薄液の塩酸濃度は若干下がるが、実施例
では３〜6.5g/,3500/hであった。濃廃液は回収タン
ク25へ投入され、循環ポンプ26により吸収塔内を循環す
ることにより、塩酸濃度を規定の濃度まで高める。この
濃廃液は量的に少ないため回収系の液量バランスを崩す
ことはない。一方、希薄廃液は前述のように不足分の補
給水が加えられた後、吸収塔23の頂部から散布され循環
ポンプ26により吸収塔内を循環し、所定の塩酸濃度の回
収酸として回収される。
て温度降下があることから、ヒュームの一部は液体およ
びミストとなる。これをミストセパレータ２で分離・集
液する。実施例では100〜150g/の塩酸濃度の濃廃液を
20〜30/h得ることができた。このようにあらかじめミ
ストセパレータ２によりミストを除去すると、排気洗浄
塔11から出る希薄液の塩酸濃度は若干下がるが、実施例
では３〜6.5g/,3500/hであった。濃廃液は回収タン
ク25へ投入され、循環ポンプ26により吸収塔内を循環す
ることにより、塩酸濃度を規定の濃度まで高める。この
濃廃液は量的に少ないため回収系の液量バランスを崩す
ことはない。一方、希薄廃液は前述のように不足分の補
給水が加えられた後、吸収塔23の頂部から散布され循環
ポンプ26により吸収塔内を循環し、所定の塩酸濃度の回
収酸として回収される。
本発明は前記した実施例や実施態様に限定されず、特
許請求の範囲の精神および範囲を逸脱せずに種々の変形
を含む。
許請求の範囲の精神および範囲を逸脱せずに種々の変形
を含む。
G.発明の効果 本発明の構成により、酸洗槽からのヒュームの塩酸分
が回収されて有効に再利用できることとなった。
が回収されて有効に再利用できることとなった。
図は本発明方法の実施に使用される装置の系統図であ
る。 1a……酸洗槽、 Ｄ……排気ダクト、Ｆ……排気ファン、 ２……ミストセパレータ、３……ミストタンク、 ４……移送ポンプ、５……補給水管、６……移送ポンプ 10……排気洗浄装置 11……洗浄塔 11a……本体 11b……充填物 11c……スプレー管 12……循環ポンプ 13……回収タンク 14……補給水管 20……廃液塩酸回収装置 21……廃液タンク 22……焙焼炉 23……吸収塔 23a……本体 23b……上部充填物 23c……上部スプレー管 23d……下部充填物 23e……下部スプレー管 24……給水タンク 25……回収タンク 26……循環ポンプ
る。 1a……酸洗槽、 Ｄ……排気ダクト、Ｆ……排気ファン、 ２……ミストセパレータ、３……ミストタンク、 ４……移送ポンプ、５……補給水管、６……移送ポンプ 10……排気洗浄装置 11……洗浄塔 11a……本体 11b……充填物 11c……スプレー管 12……循環ポンプ 13……回収タンク 14……補給水管 20……廃液塩酸回収装置 21……廃液タンク 22……焙焼炉 23……吸収塔 23a……本体 23b……上部充填物 23c……上部スプレー管 23d……下部充填物 23e……下部スプレー管 24……給水タンク 25……回収タンク 26……循環ポンプ
Claims (1)
- 【請求項１】洗浄塔を含む排気洗浄装置と、焙焼炉，吸
収塔，給水タンクおよび回収タンクを含む廃液塩酸回収
装置とを用い、 酸洗槽からの排気を排気ダクトおよび排気ファンを介し
て前記洗浄塔に導入し、該洗浄塔内の充填物を介して水
と接触させ、洗浄された排気を排気し、前記洗浄塔下部
に溜まった混合水に水を補給して循環ポンプで前記充填
物の上方に循環散布し、前記洗浄塔の下部より希薄酸を
取り出し、前記酸洗槽の廃液を前記焙焼炉に導いて燃焼
し、前記吸収塔内で上下に間隔を存して設けられた上部
充填物および下部充填物の、該下部充填物の下方に、前
記焙焼炉からの燃焼ガスを導入し、前記上部充填物の上
方に前記給水タンクからの補給水を散布し、前記吸収塔
の下部に溜まった混合水を前記回収タンクに導出し、該
回収タンクの混合水を循環ポンプを介して前記上部・下
部充填物の中間に散布して濃縮する鋼材酸洗装置の塩酸
回収方法において前記排気ダクトの途中にミストセパレ
ータを設け、塩酸分を分離してミストタンクに溜め、該
ミストタンクの濃厚回収酸を前記廃液塩酸回収装置の回
収タンクに導いて前記循環ポンプで循環させて濃縮し、
前記排気洗浄装置からの希薄酸を前記廃液塩酸回収装置
の給水タンクに導いて前記上部充填物の上方に散布する
ことを特徴とする鋼材酸洗装置の塩酸回収方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1130350A JP2596830B2 (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | 鋼材酸洗装置の塩酸回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1130350A JP2596830B2 (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | 鋼材酸洗装置の塩酸回収方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02310386A JPH02310386A (ja) | 1990-12-26 |
| JP2596830B2 true JP2596830B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=15032292
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1130350A Expired - Lifetime JP2596830B2 (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | 鋼材酸洗装置の塩酸回収方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2596830B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6040929B2 (ja) * | 2013-12-26 | 2016-12-07 | 住友金属鉱山株式会社 | 表面処理方法及びそれを用いた金属化樹脂フィルムの製造方法 |
| CN110304777A (zh) * | 2019-07-08 | 2019-10-08 | 苏州艾吉克膜科技有限公司 | 一种废酸回收处理装置及回收处理方法 |
| CN110922327A (zh) * | 2019-12-09 | 2020-03-27 | 邱洪 | 一种没食子酸化装置 |
| KR102373968B1 (ko) * | 2019-12-27 | 2022-03-15 | 박찬의 | 산세처리장치 |
| CN113042481A (zh) * | 2021-03-03 | 2021-06-29 | 广西柳州钢铁集团有限公司 | 盐酸再生系统在线清洗吸收塔规整填料的方法 |
| CN115537828A (zh) * | 2022-08-31 | 2022-12-30 | 中冶南方工程技术有限公司 | 酸洗废液资源化处理系统及方法 |
-
1989
- 1989-05-23 JP JP1130350A patent/JP2596830B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02310386A (ja) | 1990-12-26 |
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