JP2596317Y2 - 音楽再生装置 - Google Patents

音楽再生装置

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JP2596317Y2
JP2596317Y2 JP1993020538U JP2053893U JP2596317Y2 JP 2596317 Y2 JP2596317 Y2 JP 2596317Y2 JP 1993020538 U JP1993020538 U JP 1993020538U JP 2053893 U JP2053893 U JP 2053893U JP 2596317 Y2 JP2596317 Y2 JP 2596317Y2
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、音楽再生装置に係わ
り、特に音楽信号の不要な不要音キャンセル点における
不要音をキャンセルする不要音キャンセル装置を含む音
楽再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音楽再生装置としては、従来より複数の
音楽発生源を用いて、自然な再生音場を創りだす方法が
知られている。図11は従来の車室内音楽再生装置の構
成図であり、41は音楽信号を再生する音楽再生源、4
2FL、42FR、42RL、42RRは音楽再生源か
ら音楽信号を入力され車室内に音楽信号を出力する音楽
発生源、43F、43Rは音楽信号を聴取する聴取者で
ある。聴取者43Fは自分の耳元で自然な再生音場とな
るように各音楽発生源42FL、42FR、42RL、
42RRの音量音質を調整し音楽信号を聴取する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】以上の音楽再生装置に
おいて、聴取者43Fが自分の耳元で自然な音場となる
ように各音楽発生源42FL、42FR、42RL、4
2RRの音量音質を調整した時、聴取者43Rに対して
も自然な音場となることが好ましいが、音楽発生源42
FL,42RL,42RRは聴取者43Fから離れてい
るために、音楽発生源42FL,42RL,42RRの
音量は高く設定され、かつ、聴取者43Rは聴取者43
Fよりも音楽発生源42RL,42RRに近い為、聴取
者43Rに対しては不要音を発生していることとなり、
聴取者43Rは音楽発生源42RL,42RRからの音
楽信号がうるさく苦痛だと感じてしまうという問題があ
った。 以上から本考案の目的は、聴取者43Fの耳元
で自然な音場となっても、他の座席に着座している聴取
者43Rに不要な音楽信号を与えない音楽再生装置を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は本考案におい
ては、音楽再生源で再生された音楽信号をスピーカより
出力する音楽再生装置において、該スピーカより出力さ
れる不要音をキャンセルするために、キャンセル音を出
力するキャンセル音発生源と、不要音キャンセル点にお
ける不要音とキャンセル音との合成信号を検出するセン
サと、該センサによって検出された合成信号と前記音楽
再生源から再生される音楽信号を各々入力し、所定のフ
ィルタを通した該音楽信号を参照信号として、該合成信
号をエラー信号として各々用いて前記不要音キャンセル
点における不要音をキャンセルするように適応信号処理
を行い、前記キャンセル音発生源に不要音キャンセル信
号を入力する不要音キャンセルコントローラを備えたこ
とにより達成できる。
【0005】
【作用】音楽再生源により音楽信号が再生され、音楽発
生源から音楽信号が出力される。一方、不要音キャンセ
ルコントローラには該音楽信号が参照信号として入力さ
れると共に、不要音キャンセル点に設置されたセンサに
より検出された不要な音楽信号とキャンセル音発生源か
ら出力された不要音キャンセル音との合成信号が入力さ
れ、該合成信号が最小となるように適応信号処理を行っ
てキャンセル音発生源から不要音キャンセル音を出力す
る。これが繰り返されることにより不要音がキャンセル
される。
【0006】
【実施例】図1は、本考案の車室内音楽再生装置の実施
例構成図である。図中、11は音楽信号を再生する音楽
再生源、12FL,12FR,12RL,12RRは音
楽信号を出力する音楽信号用スピーカであり、これら音
楽再生源と音楽信号用スピーカによって従来技術と何ら
変わりない音楽信号が出力される。13は不要音キャン
セル点における不要音をキャンセルするための適応信号
処理を行うDSP構成の不要音キャンセルコントローラ
であり、音楽再生源11から発生する音楽信号を参照信
号として入力すると共に、不要音キャンセル点における
不要音と、キャンセル音の合成信号をエラーマイク14
L,14Rによりエラー信号として入力し該エラー信号
が最小となるように適応信号処理を行って不要音キャン
セル信号を出力する。
【0007】図2は不要音キャンセルを実現する装置の
構成図であり、21は音楽信号を再生する音楽再生源、
22は音楽信号を出力する音楽信号用スピーカ、23は
不要音キャンセルコントローラであり、参照信号Xnを
入力されると共に、車室内の不要音キャンセル位置(観
測点)における不要音Snnとキャンセル音Scnの合成信
号をエラー信号enとして入力され、該エラー信号が最
小となるように適応信号処理を行って不要音キャンセル
信号yanを出力する。不要音キャンセルコントローラ2
3は、適応信号処理部23aと、デジタルフィルタ構成
の適応フィルタ23bと、不要音キャンセルスピーカか
ら不要音キャンセル点までのキャンセル音伝搬系(二次
音伝搬系)の伝達関数に基づいて作成され、参照信号X
nが入力されるフィルタ23cを有している。24は不
要音キャンセル音Scnを放射する不要音キャンセルスピ
ーカ、25は不要音キャンセル点に配置され、不要音S
nnとキャンセル音Scnの合成音を検出し、合成信号をエ
ラー信号enとして出力するエラーマイクである。尚、
DAコンバータ、ADコンバータ等は省略している。
【0008】適応信号処理部23aは不要音キャンセル
点におけるエラー信号enとフィルタ23cを介して入
力される信号処理用の参照信号Rnを入力され、これら
信号を用いて不要音キャンセル点における不要音をキャ
ンセルするように適応信号処理を行って適応フィルタ2
3bの係数を決定する。例えば適応信号処理部23aは
周知のLMS(Least Mean Square)適応アルゴリズムに
従って、エラーマイク25から入力されたエラー信号e
nが最小となるように適応フィルタ23bの係数を決定
する。適応フィルタ23bは適応信号処理部23aによ
り決定された係数に従って参照信号Xnにデジタルフィ
ルタ処理を施して不要音キャンセルスピーカ24より不
要音キャンセル音Scnを出力する。尚、参照信号Xn
は、消去したい不要音Snnと相関の高い信号でなくては
ならず、参照信号と相関のない信号は消去されない。
【0009】音楽再生源21による音楽信号の再生が開
始されると、該音楽信号は参照信号Xnとして不要音キ
ャンセルコントローラ23に入力される。同時に音楽信
号用スピーカ22からも該音楽信号が出力され、所定の
伝達関数を有する伝搬系(一次音伝搬系)を伝搬して不
要音キャンセル点に至る。従って、該不要音キャンセル
点における不要音Snnはレベルが若干弱まり、かつ若干
遅延して図3(b)に示すようになる。最初、不要音キャ
ンセルコントローラ23は例えば参照信号Xnと位相が
逆の不要音キャンセル信号yanを出力し、不要音キャン
セルスピーカ24より図3(c)に示すキャンセル音Scn
を出力する。しかし、不要音Snnのレベルと位相がずれ
ているため、キャンセル音Scnにより不要音はキャンセ
ルされず、エラー信号enが発生する。不要音キャンセ
ルコントローラ23は該エラー信号enが最小となるよ
うに適応信号処理を行って適応フィルタ23bの係数を
決定し、理想的な場合、最終的に図3(d)に示すように
キャンセル音Scnの位相を不要音Snnの位相と逆相に
し、かつレベルを一致させ不要音をキャンセルする。
【0010】以上は説明を簡単にするために、キャンセ
ル音発生源(不要音キャンセルスピーカ)を一個、不要
音キャンセル点(観測点)を1箇所とした例である。し
かし実際には不要音をキャンセルしたい地点(観測点)
は複数存在する。このため1つの不要音キャンセルスピ
ーカでは各観測点の不要音をキャンセルできず、不要音
キャンセルスピーカも複数存在する。図4は不要音キャ
ンセルスピーカがM個、観測点がL箇所の場合における
不要音キャンセル装置の構成図である。31は各観測点
における不要音をキャンセルするように動作するDSP
(デジタル・シグナル・プロセッサ)構成の不要音キャ
ンセルコントローラ、32は音楽信号用スピーカ(図示
せず)から各観測点まで不要音が伝搬する系を表現した
一次音仮想伝搬系(不要音伝搬系)、33は不要音キャ
ンセルスピーカの特性を含め、各キャンセルスピーカか
ら各観測点までのキャンセル音が伝搬する系を表現する
二次音伝搬系(キャンセル音伝搬系)、34は各観測点
におけるマイクの機能を表現する信号合成部で、加算部
341〜341'は第1観測点におけるマイクに相当し、
加算部342〜342'は第2観測点におけるマイクに相
当し、・・・加算部34L〜34L'は第L観測点におけ
るマイクに相当する。ddln〜ddLnは各観測点における
キャンセル対象でない外部雑音である。尚、DAコンバ
ータ、ADコンバータ等は省略している。
【0011】不要音キャンセルコントローラ31はDS
Pで構成され、適応フィルタ31aと、フィルタードX
信号作成用フィルタ31bと、適応信号処理部31cと
に分けられる。適応フィルタ31aは入力された参照信
号Xnに所定のフィルタリング処理を施して不要音キャ
ンセル信号yaln〜yaMnを発生し、該不要音キャンセル
信号を各不要音キャンセルスピーカに入力する。フィル
タードX信号作成用フィルタ31bは参照信号Xnに二
次音伝搬系33の伝達関数マトリクスの各要素(伝搬要
素)を畳み込んで信号処理用の参照信号(フィルタード
X信号)r11n〜rLMnを出力する。適応信号処理部31
cは各観測点におけるエラー信号e1n〜eLnとフィルタ
31bから出力されるフィルタードX信号r11n〜rLMn
を入力され、これら信号を用いて各観測点における不要
音をキャンセルするように適応信号処理を行って適応フ
ィルタ31aの係数を決定する。
【0012】図5は一次音仮想伝搬系32の説明図であ
り、図5(a)に示すように音楽信号用スピーカMGから
発生する音楽信号は所定の周波数・位相特性を有する一
次音伝搬系32を伝搬して各観測点に設けたマイク(M
IC1〜MICL)に到達する。従って、音楽信号用スピ
ーカMGからの音楽信号が第j番目のマイクMICjに
至る伝搬系の伝達関数をHjとすると、一次音仮想伝搬
系22は図5(b)に示すように表現され、その伝達関数
マトリクス(H)は以下のようになる。
【0013】
【数1】
【0014】伝達関数マトリクス(H)の各要素Hjは
図6に示すFIR型デジタルフィルタによりモデル化さ
れる。すなわち、入力信号を順次1サンプリング時間遅
延する遅延素子DLと、各遅延要素出力に係数h0、h
1、h2・・・を乗算する乗算部MLと、乗算部出力を加
算する加算部ADより成るデジタルフィルタでモデル化
される。図7は二次音伝搬系33の説明図であり、図7
(a)に示すように各キャンセルスピーカSP1〜SPMか
ら発生する不要音キャンセル音は所定の周波数・位相特
性を有する二次音伝搬系33を伝搬して各観測点に設け
たマイク(MIC1〜MICL)に到達する。従って、第
i番目の不要音キャンセル信号yainに基づくキャンセ
ル音が第j番目のマイクMICjに至る二次音伝搬系の
伝達特性をCjiとすると、二次音伝搬系33は図7(b)
に示すようにモデル化され、その伝達関数マトリクス
(C)は以下のようになる。
【0015】
【数2】
【0016】伝達関数マトリクス(C)の各要素は一次
音仮想伝搬系32の場合と同様に、図6に示すFIR型
デジタルフィルタによりモデル化される。すなわち、入
力信号を順次1サンプリング時間遅延する遅延素子DL
と、各遅延要素出力に係数C0、C1、C2・・・を乗算
する乗算MLと、乗算部出力を加算する加算部ADより
成るデジタルフィルタでモデル化される。図8は二次音
伝搬系33の伝達関数マトリクス(C)の各要素Cijを
用いて作成したフィルタードX信号作成用フィルタ31
bの構成図である。適応信号処理部31cは参照信号X
nと、各観測点における不要音とキャンセル音との合成
信号(エラー信号)e1n〜eLnとに基づいて適応信号処
理を実行して適応フィルタの係数を更新し、適応フィル
タ31aは参照信号Xnを入力されて不要音キャンセル
信号yaln〜yaMnを発生して不要音キャンセルスピーカ
に入力し、各観測点の不要音をキャンセルする。
【0017】ところで、適応フィルタ31aから出力さ
れる不要音キャンセル信号yaln〜yaMnは観測点にその
まま到達するのではなく、二次音伝搬系33の周波数・
位相特性の影響を受けて到達する。このため、適応信号
処理部31cは、参照信号Xnをそのまま使用せず、参
照信号に二次音伝搬系33の特性を付加した信号を用い
るフィルタードX LMS(MEFX LMS)アルゴ
リズムを使用し、より高度な不要音キャンセル制御を行
っている。すなわち、フィルタードX LMSアルゴリ
ズムでは、参照信号Xnをフィルタ31bによりフィル
タリングした信号(フィルタードX信号)と観測点にお
けるエラー信号とを用いて適応フィルタ31aの係数更
新を行う。
【0018】図8において、Cijは二次音伝搬系33に
おける伝達関数マトリクス(C)の各要素Cij(図7参
照)を実現するFIR型デジタルフィルタである。フィ
ルタ31bは参照信号Xnに全ての伝搬要素の特性を畳
み込んで(全ての伝搬要素に対応するフィルタを通過さ
せて)フィルタードX信号r11n〜rLMnを出力するよう
になっている。すなわち、参照信号Xnに第1番目のス
ピーカから全観測点までの伝搬要素C11〜CL1を作用さ
せてフィルタードX信号r11n〜rL1nを出力し、参照信
号Xnに第2番目のスピーカから全観測点までの伝搬要
素C12〜CL2を作用させてフィルタードX信号r12n〜
rL2nを出力し、・・・参照信号Xnに第M番目のスピー
カから全観測点までの伝搬要素C1M〜CLMを作用させて
フィルタードX信号r1Mn〜rLMnを出力する。尚、 R1=(r11n r21n・・・rL1n) R2=(r12n r22n・・・rL2n) ・・・ RM=(r1Mn r2Mn・・・rLMn) と表現する。
【0019】図9は多出力の適応フィルタ31aの構成
図であり、二次音伝搬系33と同様の構造を有してい
る。A1n〜AMnはFIR型デジタルフィルタで構成さ
れ、例えば、入力信号を順次1サンプリング時間遅延す
る遅延素子DL1,DL2・・・と、各遅延要素出力に
係数a0,a1、a2・・・を乗算する乗算部ML1,M
L2,ML3・・・と、乗算部出力を加算する加算部A
D1、AD2・・・で実現される。尚、遅延段数は2段
に限らない。参照信号XnをデジタルフィルタA1nに入
力することにより第1番目のキャンセルスピーカに入力
する不要音キャンセル信号yalnが得られ、参照信号Xn
をデジタルフィルタA2nに入力することにより第2番目
のキャンセルスピーカに入力する不要音キャンセル信号
ya2nが得られ、・・・参照信号Xnをデジタルフィルタ
AMnに入力することにより第M番目のキャンセルスピー
カに入力する不要音キャンセル信号yaMnが得られる。
【0020】適応フィルタ31aにおける各FIR型デ
ジタルフィルタA1n〜AMnを3個の係数(2段遅延)で
構成する時、適応信号処理部31cは各FIR型デジタ
ルフィルタA1n〜AMnの3つの係数毎に適応信号処理を
行って係数値を決定する。すなわち、1つのFIR型デ
ジタルフィルタAiの係数a0,a1,a2について以下に
示す係数更新式の演算を行って係数a0,a1,a2を決
定する。
【0021】
【数3】
【0022】(1)式において、(n)は現サンプリング
時刻の値、(n-1)は1サンプリング時刻前の値、(n-2)は
サンプリング時刻前の値、(n+1)は現時刻から次サンプ
リング時刻までの値を意味している。従って、Ri(n-2)
は2サンプリング時刻前の参照信号に応じたフィルタ出
力であり、Ri(n)は現サンプリング時刻の参照信号に応
じたフィルタ出力である。又、μは適応フィルタの係数
を更新するステップを決める1以下の定数(ステップサ
イズパラメータ)であり、不要音キャンセル装置に応じ
て適当な値に設定される。尚、ステップサイズパラメー
タμの値は大きい程適応フィルタの係数が最適値に近づ
く速度が早くなり追従性が良くなるが、近づいてからオ
ーバーシュートが発生して安定性が低下する。又、ステ
ップサイズパラメータμの値は小さい程最適係数値に近
づく速度が遅くなり追従性が悪くなるが、最適値に近づ
いてからのオーバーシュートが小さく安定性が良好とな
る。enはL個の観測点における不要音とキャンセル音
の合成信号であり、Rij、enはそれぞれ以下のように
表現される。 Ri=(r1in r2in・・・rLin) Ri(n)=(C1i,C2i,C3i・・・、CLi)Xn(n) Ri(n-1)=(C1i,C2i,C3i・・・、CLi)Xn(n-1) Ri(n-2)=(C1i,C2i,C3i・・・、CLi)Xn(N-2)
【0023】
【数4】
【0024】かかる不要音キャンセル装置によれば、適
応信号処理部31はフィルタ31bの出力であるフィル
タードX信号r11n〜rLMnと、各観測点における不要音
とキャンセル音との合成信号(エラー信号)e1n〜eLn
とに基づいて適応信号処理を実行して適応フィルタ31
aを構成する各FIR型デジタルフィルタA1n〜AMnの
係数を決定し、適応フィルタ31aは参照信号Xnを入
力されて不要音キャンセル信号ya1n〜yaMnを発生して
キャンセルスピーカSP1〜SPM(図7)に入力し、各
キャンセルスピーカはキャンセル音を発生して各観測点
の不要音をキャンセルするように作用する。
【0025】図10は不要音キャンセルスピーカ数M=
2,観測点数(マイク数)L=2の場合の具体的な不要
音キャンセル装置の構成図であり、例えば、自動車の後
ろの2つの座席における不要音をキャンセルするために
用いられるものである。13aは2つのFIR型デジタ
ルフィルタA1n,A2nで構成された適応フィルタ、13
bは二次音伝搬系の伝達関数マトリクス(C)の各伝搬
要素C11,C21,C12,C22をデジタルフィルタで構成
したフィルタードX信号作成用フィルタ、13c-1,1
3c-2は適応信号処理部(MEFX LMS アルゴリ
ズム)、15L,15Rはリアの各ドアに設けたスピー
カ、14L,14Rは各観測点(搭乗者の耳元近傍)に
設置されたマイクである。各適応信号処理部、適応フィ
ルタ、フィルタードX信号作成用フィルタの演算はDS
P(デジタル・シグナル・プロセッサ)により実行され
る。以上、本考案を実施例により説明したが、本考案は
請求の範囲に記載した本考案の主旨に従い種々の変形が
可能であり、本考案はこれらを排除するものではない。
【0026】
【考案の効果】以上本考案によれば、音楽再生装置にお
いて、キャンセル音を出力するキャンセル音発生源と、
不要音キャンセル点における不要音とキャンセル音との
合成信号を検出するセンサと、該センサによって検出さ
れた不要音キャンセル点における合成信号と前記音楽再
生装置から再生される音楽信号を参照信号として入力
し、該参照信号を用いて不要音キャンセル点における不
要音をキャンセルするように適応信号処理を行い、キャ
ンセル音発生源に不要音キャンセル信号を入力する不要
音キャンセルコントローラを備えから、不要な音楽信号
をキャンセルすることができ、複数の聴取者がいる場合
に一人の聴取者の耳元で自然な音場となっても、他の聴
取者に不要な音楽信号を与えない事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車室内音楽再生装置の実施例構成図で
ある。
【図2】本考案の不要音キャンセル装置の構成図であ
る。
【図3】不要音キャンセル動作説明用波形図面である。
【図4】不要音キャンセルスピーカ、観測点が複数存在
する場合の不要音キャンセル装置の構成図である。
【図5】一次仮想伝搬系の説明図である。
【図6】伝達関数マトリクスの各要素を実現するデジタ
ルフィルタの構成図である。
【図7】二次音伝搬系の説明図である。
【図8】フィルタードX信号作成用フィルタの構成図で
ある。
【図9】適応フィルタの構成図である。
【図10】不要音キャンセルスピーカ、マイクが2個存
在する場合の不要音キャンセル装置の構成図である。
【図11】従来の車室内音楽再生装置の構成図である。
【符号の説明】
11・・音楽信号再生源 12FL,12FR,12RL,12RR・・音楽信号
用スピーカ 13・・不要音キャンセルコントローラ 14L,14R・・エラーマイク 15L,15R・・不要音キャンセル用スピーカ 16F,16R・・聴取者
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04R 3/00 310 G10K 11/178

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音楽再生源で再生された音楽信号をスピ
    ーカより出力する音楽再生装置において、該スピーカよ
    り出力される不要音をキャンセルするために、キャンセ
    ル音を出力するキャンセル音発生源と、不要音キャンセ
    ル点における不要音とキャンセル音との合成信号を検出
    するセンサと、該センサによって検出された合成信号と
    前記音楽再生源から再生される音楽信号を各々入力し、
    所定のフィルタを通した該音楽信号を参照信号として、
    該合成信号をエラー信号として各々用いて前記不要音キ
    ャンセル点における不要音をキャンセルするように適応
    信号処理を行い、前記キャンセル音発生源に不要音キャ
    ンセル信号を入力する不要音キャンセルコントローラを
    備えたことを特徴とする音楽再生装置。
JP1993020538U 1993-03-29 1993-03-29 音楽再生装置 Expired - Lifetime JP2596317Y2 (ja)

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