JP2596298B2 - 紡績機のピーシング方法 - Google Patents

紡績機のピーシング方法

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JP2596298B2 JP4325022A JP32502292A JP2596298B2 JP 2596298 B2 JP2596298 B2 JP 2596298B2 JP 4325022 A JP4325022 A JP 4325022A JP 32502292 A JP32502292 A JP 32502292A JP 2596298 B2 JP2596298 B2 JP 2596298B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋回空気流を利用した
紡績糸を製造する紡績機において、切断された紡績糸を
自動的に継ぐためのピーシング方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、旋回空気流を利用して紡績糸を製
造する紡績機において紡績糸が切断した場合に、紡出側
の上糸と巻き取り側の下糸とを引出し、上糸と下糸をノ
ッタに導入して糸継ぎを行うようにしたピーシング方法
等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】旋回空気流を利用して
紡績糸を製造する紡績機において、紡出された紡績糸が
紡績糸自体の欠陥や装置の欠陥等により切断した場合或
いは紡績機に配置されたスラブキャツチャーが紡績糸中
のスラブを検出しスラブキャツチャーにより強制的に紡
績糸を切断した場合等には、紡出側の上糸と巻き取り側
の下糸とを引出し、上糸と下糸をノッタに導入して糸継
ぎを行う実用的なピーシング方法は知られているが、紡
績機の空気ノズル等にスライバやスライバ中に含まれて
いた不純物等が詰まったために紡績糸の紡出が不可能に
なった場合或いは紡績糸形成過程において紡績糸の紡出
が不可能になった場合等に、自動的に空気ノズル等に詰
まったスライバを除去する等の処理を施し紡績を再開す
ることができる実用的なピーシング方法は知られていな
い。
【0004】本発明の目的は、紡績糸の糸形成段階或い
はそれ以前の段階で紡績糸の紡出が不可能になった紡績
糸の糸切れ状態を自動的に確実にしかも迅速に回復する
ことができる実用的な紡績機のピーシング方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、中空スピンドルを有するスピンドル部
材と空気噴射孔を有するノズル部材とが接離可能な紡績
ユニットが配列された旋回空気流を利用した防績機のピ
ーシング方去であって、前記スピンドル部材を前記ノズ
ル部材から分離した後、パッケージから引き出された紡
績糸を前記スピンドル部材の中空スピンドルに通し、そ
の後、糸通しされた紡績糸の端部を解繊し、次いで、前
記スピンドル部材と前記ノズル部材とを接合した後に、
紡績ユニットの駆動を再開するようにしたものである。
【0006】
【実施例】以下に、本発明のピーシング方法の実施例を
図面に従って説明する。先ず最初に、本発明のピーシン
グ方法が適用される紡績機の紡績過程について、主とし
て、図1及び図2を用いて説明する。なお、便宜的に、
本発明の紡績部等を示している図1を使用して紡績部の
全体について以下に説明する。
【0007】図1において、LはスライバガイドTを経
てドラフト装置Dに供給されるスライバであり、ドラフ
ト装置DはバックローラRb,サードローラRt、エプ
ロンを有するセカンドローラRs及びフロントローラR
fからなり、ドラフト装置Dにおいてドラフトされたス
ライバLはノズル部材N及びスピンドル部材Sからなる
紡績部Spに供給され、紡績部Spにおいて紡績糸Yに
形成される。スピンドル部材SはシリンダーCsのロッ
ドrの先端の支持部材hに保持されており、後述するよ
うにノズル部材Nから分離可能に構成されている。
【0008】図2は、図1に示されているノズル部材N
のノズルn及びスピンドル部材Sの中空スピンドルsの
拡大部分断面図であり、ノズルnには、円筒状中空室1
の周壁の接線方向に中空スピンドルsの円錐状の先端部
2に向かって傾斜している複数、例えば、4個の空気噴
射孔3が穿設されており、また、円筒状中空室1内には
自由端が中空スピンドルsの中空通路4の入口部に対向
するように配置された、中空スピンドルsの中空通路4
の入口部の直径より小径のニードル状のガイド部材5が
ノズルnのフロントローラRf側の内壁6に取付けられ
ている。なお、中空スピンドルsは図示されていない空
気タービン或いは駆動ベルト等の適当な駆動手段により
回転可能に支持されている。
【0009】ドラフト装置DのフロントローラRfから
送出されたドラフトされたスライバLは、空気噴射孔3
からの噴出空気の作用で発生しているノズルnのスライ
バ導入孔7付近の吸引空気流によってノズルn内の円筒
状中空室1に吸い込まれる。そして、円筒状中空室1に
吸い込まれたスライバLを構成する繊維fはニードル状
のガイド部材5の周囲に沿って送られ、中空スピンドル
sの円錐状の先端部2付近において繊維f1は空気噴射
孔3から噴出され中空スピンドルsの外周において高速
で旋回している旋回空気流の作用を受け、スライバLか
ら分離されながら旋回空気流の方向に仮り撚りされる。
【0010】この時、スライバLから分離された繊維f
1は、ニードル状のガイド部材5が芯繊維の形成を阻止
するとともに、中空スピンドルsが回転しているため中
空スピンドルsの先端部2の外周に均等に配分されるの
で芯となる繊維が殆ど存在せず、従って、殆どの繊維が
撚りが掛けられて巻き付けられた実撚り状の紡績糸Yと
なる。また、旋回空気流により掛けられた仮り撚りはフ
ロントローラRf方向へ伝播しようとするが、ニードル
状のガイド部材5によってその伝播が阻止され、従っ
て、フロントローラRfから送りだされたスライバLが
仮り撚りによって撚り込まれることがない。上述したよ
うに仮り撚りの掛けられた繊維f1は紡績糸Yに順次形
成され、中空スピンドルsの中空通路4を通って紡績糸
巻取り部の方向に送られる。なお、上述したような紡績
糸形成装置については、例えば、特開平3−16152
5号公報に開示されている。
【0011】以下に、上記のような紡績部Spを有する
紡績ユニットUが多数配列された紡績機の長手方向に沿
って走行し、糸切れが発生した紡績ユニットUを検出し
糸継ぎを行うピーシング方法について詳述する。
【0012】図3は紡績ユニットUが多数配列されてい
る紡績機の正面図であり、スライバLはドラフト装置D
に送られ紡績部Spにより紡績糸Yに形成された後、紡
績糸YはニップローラRn及びスラブキャツチャーZ等
を経て巻取り部Wに巻き取られる。Pは後述するピーシ
ング装置であり、紡績機の長手方向に沿って紡績機の下
方を走行するように構成されている。
【0013】次に、紡績ユニットU及びピーシング装置
Pの概略側面図を示す図4及び紡績ユニットU及びピー
シング装置Pの概略正面図を示す図5を用いて、ドラフ
ト装置D、紡績部Sp、ニップローラRn等から構成さ
れている紡績ユニットUとピーシング装置Pを構成する
各部材の配置関係等について説明する。
【0014】上述したバックローラRb,サードローラ
Rt、エプロンを有するセカンドローラRs及びフロン
トローラRfからなるドラフト装置Dに隣接して紡績部
Spが配置されており、紡績部Spにより形成された紡
績糸Yは、ニップローラRn及びデリベリローラRdか
らなる紡績糸送り出し部材H、スラブキャツチャーZ等
を経て紡績糸巻取り部Wに送られパッケージbに巻き取
られる。なお、図5においてChはバックローラRbを
停止或いは駆動させるための電磁クラッチである。
【0015】一方、ピーシング装置Pは、糸切れを起こ
した紡績ユニットUのパッケージbからパッケージbに
巻き込まれた紡績糸Yを巻戻すためにパッケージbをフ
リクションローラdから離すとともにその位置にパッケ
ージbを保持するためのパッケージ押出し部材J,フリ
クションローラdから離されたパッケージbを巻取り方
向と反対方向に逆転させるためのパッケージ逆転部材R
w、パッケージbから紡績糸Yの切断端を引き出すため
の吸引部材Su,パッケージbから引き出された紡績糸
Yを案内し所定の位置に保持するための案内部材Gu,
パッケージbから引き出された紡績糸Yを所定の位置で
切断把持し、紡績部Spのスピンドル部材Sの下方に移
送するトランスファーアーム部材Ta及びパッケージb
から引き出された紡績糸Yを紡績部Spのスピンドル部
材Sの中空スピンドルsに糸通しするとともに糸通しさ
れた紡績糸Yの先端部を解繊するためのエアーサッカー
部材As等から構成されている。
【0016】なお、図4において8aはピーシング装置
Pに配置されてる適当な駆動手段により回転駆動される
床に設置されたレール9a上を走行する車輪であり、8
b及び8cはピーシング装置Pの上部に設置された紡績
機に設置されたレール9bを挟持するように配置された
車輪である。
【0017】以下に、紡績部Spのノズル部材Nのフロ
ントローラRfからの離隔手段、スピンドル部材Sをノ
ズル部材Nから分離するための手段、紡績部Sp等の清
掃手段及び紡績糸送り出し部材H並びにピーシング装置
Pを構成する上記のパッケージ押出し部材J,パッケー
ジ逆転部材Rw、吸引部材Su,案内部材Gu,トラン
スファーアーム部材Ta及びエアーサッカー部材As等
について詳述する。
【0018】先ず最初に、部分断面を含む紡績部Spの
側面図を示す図6及び隣接する2錘の紡績部Spのスピ
ンドル部材S側からの底面図を示す図7を用いて紡績部
Spのノズル部材NのフロントローラRfからの離隔手
段、スピンドル部材Sをノズル部材Nから分離するため
の手段、紡績部Sp等の清掃手段及び紡績糸送り出し部
材Hについて説明する。
【0019】紡績部Spを構成するスピンドル部材Sは
シリンダーCsのロッドrの先端の支持部材hに保持さ
れており、図6において実線で示されているように紡績
中はノズル部材Nと接合しており、糸切れが発生した場
合には、シリンダーCsを作動させることにより、二点
鎖線で示されているようにノズル部材Nから分離される
ように構成されている。
【0020】ノズル部材Nは、ノズルケーシング10に
ネジzで取付けられたノズルnが収納されているノズル
カバー11及びノズルケーシング10を慴動可能に収納
した紡績機の機台に取付けられているノズルハウジング
12から構成されており、ノズルハウジング12にはコ
イルスプリング13及び球体14が収納された透孔15
がノズルケーシング10に向けて穿設されており、一
方、対応するノズルケーシング10には球体14の一部
が挿入可能な溝16が設けられている。従って、通常
は、ノズルケーシング10はコイルスプリング13で付
勢された球体14により押圧されているのでノズルハウ
ジング12とは摩擦係合している。
【0021】17はノズルnの方向に向けられてノズル
ハウジング12に所定数穿設された空気吹き出し孔であ
り、後述するようにノズルケーシング10がフロントロ
ーラRfと反対方向に移動されることにより現れるよう
に構成されており、ノズルケーシング10の周囲に設け
られた周溝18を介して空気供給管19と連結されてい
る。紡績中は、空気吹き出し孔17はノズルカバー11
の側壁により塞がれている。20は中空スピンドルsを
回転可能に支持するスピンドルハウジングであり、スピ
ンドルハウジング20にはリング21が多少慴動できる
ように装着されており、ノズル部材Nとスピンドル部材
Sの接合を確実にするとともに接合する際の緩衝にもな
る。
【0022】22はノズルハウジング12を覆う好まし
くは透明な合成樹脂製のカバー部材で、カバー部材22
の一端22aは吸引管23に接続されており、一方、ノ
ズルケーシング10及びノズルハウジング12には図6
に示されているように孔10aが穿設されている。な
お、ノズルハウジング12の孔は図示されていない。吸
引管23により紡績中に弱い吸引圧で空気を吸引するこ
とにより、吸引管23はノズルnの空気噴射孔3から噴
出される空気の逃し孔として作用するとともに紡績中に
ノズルハウジング12内に発生する有害な浮遊繊維を除
去する作用をするものである。
【0023】上述したように構成されている紡績部Sp
において、例えば、フロントローラRfとノズルnの先
端との間或いは中空スピンドルsの中空通路4に、スラ
イバLやスライバL中に含まれていた不純物が詰まった
ために適正なスライバL供給が行われずに糸切れが発生
した場合には、公知の糸切断検出装置からの信号に基づ
いて適当な制御装置からの指令を介してバックローラR
bの電磁クラッチChを解除する等ドラフト装置Dを停
止させるとともに紡績部Spや巻取り部W等の駆動を停
止する。
【0024】次いで、シリンダーCsを作動させスピン
ドル部材Sを二点鎖線で示されている位置まで後退させ
ノズル部材Nから分離する。スピンドル部材Sが後退し
た後或いは後退を開始した後に、空気供給管19から圧
縮空気をノズルケーシング10の周囲に設けられた周溝
18に供給すると、圧縮空気の圧力により、ノズルハウ
ジング12と球体14を介して摩擦係合しているノズル
ケーシング10が図6において左方向に移動しフロント
ローラRfとノズルnの先端との間の間隙が広がるとと
もに空気吹き出し孔17が現れて圧縮空気が吹き出し、
ノズルnを清掃するとともにフロントローラRfとノズ
ルnの先端との間にスライバLやスライバL中に含まれ
ていた不純物が詰まっていた場合にはこれらを吹き飛ば
して清掃する。また、上述した図2に示されている空気
噴射孔3から空気を一時的に噴射してノズルケーシング
10内も清掃する。
【0025】次に、図8を用いて紡績糸送り出し部材H
について説明する。ニップローラRnは固定軸24を中
心に揺動可能なレバー25の一端に枢着されており、レ
バー25の他端には、紡績機の固定ロッド26に適当な
固着具27により取付けられているシリンダー28のシ
リンダーロッド28aが連結されているとともに、レバ
ー25はレバー25に取付けられている弱いリターンス
プリングにより反時計方向に付勢されている。紡績糸Y
を送り出す場合には、シリンダー28を作動させ、ニッ
プローラRnを回転駆動されているデリベリローラRd
に接触させ紡績糸Yをニップして紡績糸巻取り部W方向
へ送り出す。糸切れが発生した場合には、シリンダー2
8の作動を停止させレバー25をリターンスプリングに
より反時計方向に回動させることにより、ニップローラ
Rnを回転駆動されているデリベリローラRdより離す
ことにより紡績糸Yの送り出しを停止する。
【0026】次に、ピーシング装置Pを構成するパッケ
ージ押出し部材J及び吸引部材Suを、主として、図
4、パッケージ押出し部材Jの側面を示す図9及び吸引
部材Suの吸引操作を示す斜視図である図10を用いて
説明する。30はパッケージ押出しプレートであり、パ
ッケージ押出しプレート30はピーシング装置Pのフレ
ームに取付けられている固定軸31を中心に図9に実線
で示されている待機位置から二点鎖線で示されているパ
ッケージbを押出す位置まで回動することができるよう
に構成されている。32はパッケージ押出しプレート3
0に取付けられているレバーで、レバー32にはロッド
33の一端がピン34により枢着されており、ロッド3
3の他端は、図4に示されているように、ピーシング装
置Pのフレームに取付けられている固定軸35に枢着さ
れているレバー36の一端に連結されている。更に、レ
バー36の他端にはカムフォロワー37が設けられてお
り、カムフォロワー37はピーシング装置Pの種々の部
材の駆動源となるとともに駆動制御を行う板カム群eの
一つのカムに当接している。
【0027】図9において、40は紡績機側の機台に取
付けられている固定軸であり、固定軸40には公知のク
レードルアーム41が揺動可能に枢着されており、42
はクレードルアーム41の下部に取付けられている後述
する略扇状のパッケージ位置決めレバーであり、また、
42aは固定軸40を中心に円弧状に形成されたゴム等
の摩擦部材で形成されたシューであり、パッケージ位置
決めレバー42に貼着されている。
【0028】吸引部材Suは、図4に示されているよう
に、ピーシング装置Pのフレームに取付けられている固
定軸50を中心に図4に示されている垂直状態の待機位
置から図10に示されているパッケージbの表面に近接
する位置まで回動可能な吸引管レバー51及び吸引管レ
バー51に対して略直角に形成されている略三角形状の
吸引マウス51aとからなり、略三角形状の吸引マウス
51aの三角形の底辺に相当する部分に沿って、略パッ
ケージbの長さに等しいスリット52が穿設されてい
る。なお、図示されていないが、吸引管レバー51の回
動は、前述したパッケージ押出しプレート30の回動と
同様にカム群eのカムにより適当なロッドを介して駆動
制御される。
【0029】以下に、パッケージ押出し部材J及び吸引
部材Suの作用について説明する。糸切れが発生する
と、適当な制御装置からの指令によりカム群eの適当な
カムを回動させることにより、レバー36を図4におい
て時計方向に回動させロッド33を右方向に移動させ、
パッケージ押出しプレート30を固定軸31を中心に図
9において時計方向に上方に向けて回動させる。パッケ
ージ押出しプレート30の先端30aはパッケージbに
パッケージbのフリクションローラd側の下部から接触
し、パッケージbとフリクションローラdの間に入り込
みパッケージbをフリクションローラdから、図9にお
いて二点鎖線で示されているように離隔するとともにパ
ッケージbはパッケージ押出しプレート30の接触面3
0bと接触することにより惰性回転が停止される。
【0030】パッケージbをフリクションローラdから
離隔した後に、図11に示されているように、カム群e
のカムの回転により実線の待機位置にあるロッド60を
左方向に移動させることにより、シューレバー61を固
定軸62を中心に反時計方向に回動させゴム等の摩擦部
材で形成されたシュー61aをパッケージ位置決めレバ
ー42のシュー42aと接触させ、パッケージ押出しプ
レート30の図9に実線で示されている待機位置への退
避後、図示されていない適当な弾性部材により、常時、
図9において時計方向に付勢されているクレードルアー
ム41の時計方向への回動を阻止する。
【0031】次いで、吸引管レバー51を、図4に示さ
れている待機位置から反時計方向に回動させ、図10に
示されているようにパッケージbに吸引マウス51aの
スリット52を接近させパッケージbに巻き込まれてい
る紡績糸Yを吸引する。
【0032】この吸引作業の間、パッケージbを逆転さ
せるためのパッケージ逆転部材Rwについては以下に図
4を用いて説明する。70はピーシング装置Pのフレー
ムに取付けられた固定軸71に揺動可能に枢着されてい
る揺動レバー72の自由端に設置されている逆転ローラ
であり、また、逆転ローラ70の軸に取付けられている
スプロケット73及びモーター等適当な駆動手段により
回転される固定軸71に枢着されているスプロケット7
4間にはタイミングベルト75が張設されており、スプ
ロケット74を回転駆動することによりタイミングベル
ト75及びスプロケット73を介して逆転ローラ70を
適宜回転させるように構成されている。揺動レバー72
の逆転ローラ70が設置されている反対側の自由端には
ロッド76の一端が枢着されており、ロッド76の他端
は固定軸35に回動可能に枢着された略V字状のレバー
77の一端が枢着されており、略V字状のレバー77の
他端にはカム群eのカムに当接されているカムフォロワ
ー78が設けられている。
【0033】従って、吸引管レバー51の吸引マウス5
1aがパッケージbに巻き込まれた紡績糸Yを吸引中
は、カム群eのカムを回転させ、ロッド76を略V字状
のレバー77を介して図4において右方向に移動させる
ことにより揺動レバー72を時計方向に回動させ逆転ロ
ーラ70をパッケージbに接触させる。次いで、逆転ロ
ーラ70を回転駆動させてパッケージbを巻戻し方向に
回転させて、吸引マウス51aのスリット52に、パッ
ケージbに巻き込まれている紡績糸Yを所定長さ吸引さ
せる。逆転ローラ70は紡績糸Yの吸引作業が終了した
後も、後述するように作動させる必要があるので、回転
を停止させた状態でパッケージbとの接触が維持されて
いる。
【0034】次に、吸引マウス51aのスリット52に
吸引されている紡績糸Yを所定の位置に案内するための
案内部材Gu及び案内部材Guにより所定の位置に保持
された紡績糸Yを受け取り上述したノズル部材Nから分
離されている紡績部Spのスピンドル部材Sの下方に移
送するトランスファーアーム部材Taについて説明す
る。
【0035】最初に、図4、図5及び吸引マウス51
a、トランスファーアーム部材Ta及び案内部材Guの
位置関係を示す斜視図である図12を用いて案内部材G
uについて説明する。図4に示されているように、案内
部材Guはピーシング装置Pのフレームa1上に枢着さ
れた案内レバー80を有しており、案内レバー80の途
中にはロッド81が枢着されており、ロッド81は上述
した揺動レバー72に枢着されているロッド76等と同
様にカム群eのカムにより図4において左右方向に移動
可能に構成されている。図4において実線で示されてい
る右方向に傾斜している待機位置から、図12に示され
ている略垂直状態の作動位置まで回動させるためには、
適当なカム群eのカムを回転させロッド81を左方向に
移動させることにより案内レバー80を反時計方向に回
動させる。
【0036】図4及び図12に示されているように、案
内レバー80の上端にはスリット82aを有する略Y字
状の上部案内板82が水平に取付けられており、また、
上部案内板82の下方には所定間隔を空けて上部案内板
82と同様のスリット83aを有する略Y字状の下部案
内板83が水平に取付けられている。上部案内板82の
上面には、図12に示されているように、固定刃84a
及び可動刃84bからなる鋏状のカッター84が設置さ
れており、可動刃84bは空気シリンダー84cのよう
な適当な駆動手段により,軸84dを中心に回動するこ
とができるように構成されている。なお、図16におい
ては鋏状のカッター84が省略されている。
【0037】次に、トランスファーアーム部材Taの全
体斜視図である図13、一部断面を含むトランスファー
アーム部材Taの正面図である図14、ヤーンフィンガ
ーの内部断面を含むトランスファーアーム部材Taのヤ
ーンフィンガーの正面図である図15及びヤーンフィン
ガーと案内部材Guの斜視図である図16を主として用
いてトランスファーアーム部材Taについて説明する。
図4に示されているようにトランスファーアーム部材T
aは,ピーシング装置Pのフレームa2に設置されてい
るモーターm,操作部材q,操作部材qを図5或いは図
14において左右方向に移動させるための移動部材t、
アクセルワイヤ部材v及び操作ヘッド部材kにより構成
されている。
【0038】次に、図13及び図14を用いて主として
操作部材qについて説明する。a3はピーシング装置P
のフレームであり、略円筒状のジャケットjは、略円筒
状のジャケットjの両端から軸線方向に延設された円筒
体j1、j2が軸受け90a,90bを介してフレーム
a3の垂直枠a3’,a3”に穿設された孔91a,9
1bに装着されていることにより、フレームa3に対し
て回転可能に設置されている。93はフレームa3の垂
直枠a3’に取付けられた固定軸92に軸受け93bを
介して枢着されたセグメントギヤであり、セグメントギ
ヤ93は略円筒状のジャケットjの外壁に取付けられた
幅広の歯車94に係合している。なおセグメントギヤ9
3と係合している歯車94は、後述するように、略円筒
状のジャケットjが移動する際に、その移動を許容する
ように、略円筒状のジャケットjの移動分だけ幅が広く
形成されている。また、セグメントギヤ93の略中程に
はカム群eのカムにより作動されるロッド93aが取付
けられており、従って、ロッド93aの移動によりセグ
メントギヤ93を時計方向或いは反時計方向に適宜回動
させることにより、セグメントギヤ93に係合している
歯車94を介して略円筒状のジャケットjを時計方向或
いは反時計方向に適宜回転させることができる。
【0039】95はモーターmによって回転駆動される
略円筒状のジャケットjの円筒体j1を貫通している回
転軸であり、回転軸95の先端部近傍が適当な軸受け9
5aにより支持されているとともに回転軸95の先端に
は傘歯車95bが取付けられている。回転軸95は先端
に断面角形状の軸部95cを有するモーターmの回転軸
に連結された軸部95dと、断面角形状の軸部95cが
慴動自在に挿入可能な角孔95eが穿設されている軸部
95fにより構成されており、この構成により、後述す
るシリンダー98を作動させた場合に、断面角形状の軸
部95cが軸部95fの角孔95e内で慴動し略円筒状
のジャケットjの移動を許容することができる。回転軸
95と直交する軸受け96aで支持されている短軸96
には傘歯車95bと係合する傘歯車96bが取付けられ
ており、短軸96の傘歯車96bが取付けられている側
と反対側にはアクセルワイヤ部材vに収容されているア
クセルワイヤ97が取付けられている。なお、短軸96
を支持している軸受け96aは略円筒状のジャケットj
の略中間から延設された副ジャケットj’内に配置され
ている。
【0040】98は略円筒状のジャケットjの円筒体j
2を貫通するシリンダーロッド98bを有する移動部材
tを構成するシリンダーであり、シリンダーロッド98
bの先端は軸受け98aに取付けられている。シリンダ
ー98を作動させることにより上述したように略円筒状
のジャケットjを図14において左右方向に移動させる
ことができるように構成されている。
【0041】次に、主として、図13及び図15を用い
て操作ヘッド部材kについて説明する。図13において
100aはアクセルワイヤ部材vに取付けられている固
定ブロックであり、固定ブロック100aにはアクセル
ワイヤ部材vに沿って略平行な細長の側枠100b,1
00cが取付けられており、固定ブロック100aと反
対側の細長の側枠100b,100cの端部付近には固
定ブロック100dが取付けられている。101は固定
ブロック100a、100dを貫通して延びているアク
セルワイヤ部材vの先端部に取付けられているギヤボッ
クスであり、ギヤボックス101にはアクセルワイヤ9
7の先端に取付けられた傘歯車102が軸受け102a
を介して設置されている。
【0042】103は、例えば、図13或いは図16に
示されているように略U状に折り曲げられた板状体から
なるヤーンフィンガーであり、ヤーンフィンガー103
は細長の側枠100b,100cに対して略直交するよ
うに後述するシリンダーロッドの先端部に取付けられた
シリンダーブロック104に取付けられている。ヤーン
フィンガー103の上板103a及び下板103bのシ
リンダーブロック104と反対側の端部付近には端部に
向かって開いた、細長の側枠100b,100cに対し
て略直角方向に延びるスリット105が設けられてお
り、スリット105に紡績糸Yを挿入し易くするために
スリット105の開放側が広がった状態に形成されてい
る。
【0043】図15において106は上述したアクセル
ワイヤ97の先端に取付けられた傘歯車102と係合す
る傘歯車であり、傘歯車106はシリンダーブロック1
04に軸受け107a,107bを介して支持されてい
る回転軸107の一端に取付けられている。108は回
転軸107の他端付近に取付けられた糸送りローラであ
り、109は略長方形の回動枠110に設置された軸1
10aに回転可能に装着されている可動糸送りローラで
ある。そして、回動枠110の可動糸送りローラ109
が設置されている側と反対側の隅はシリンダーブロック
104に設置された軸104aに枢着されており、回動
枠110が軸104aを中心に、図15において実線で
示されている可動糸送りローラ109が糸送りローラ1
08と当接する位置と、二点鎖線で示されている可動糸
送りローラ109が糸送りローラ108から離れる位置
との間を回動できるように、回動枠110にはシリンダ
ーブロック104に設置されたシリンダー111のシリ
ンダーロッド111aが枢着されている。従って、供給
管111bにより供給される空気によりシリンダー11
1を作動させることによりシリンダーロッド111aを
押し出し、回動枠110を図15において軸104aを
中心に時計方向に回動させ、実線で示されているように
回動枠110に設置された可動糸送りローラ109を回
転軸107に取付けられた糸送りローラ108に当接さ
せることができるように構成されている。
【0044】次に、回転軸107に取付けられた糸送り
ローラ108を回転駆動させる手段について図14及び
図15を用いて説明する。上述したようにモーターmを
駆動し回転軸95の先端に取付けられている傘歯車95
bを回転させると、傘歯車95bと係合している傘歯車
96bが回転するので、従って、傘歯車96bに取付け
られている短軸96に固定されたアクセルワイヤ97が
回転駆動されることになる。図15に示されているよう
にアクセルワイヤ97の回転は傘歯車102に伝わり、
更に、傘歯車102に係合している傘歯車106に伝わ
るので、傘歯車106が取付けられている回転軸107
が回転し、従って、回転軸107に取付けられている糸
送りローラ108が回転駆動されることになる。
【0045】後述するように糸送りローラ108から可
動糸送りローラ109が離隔されている状態でこの間に
紡績糸Yを挿入した後、シリンダー111を作動させる
ことによりシリンダーロッド111aを押し出し、回動
枠110を図15において軸104aを中心に時計方向
に回動させ、回動枠110に設置された可動糸送りロー
ラ109を回転軸107に取付けられた糸送りローラ1
08に当接させて紡績糸Yを糸送りローラ108と可動
糸送りローラ109とにより把持することができるよう
に構成されており、更に、この状態でモーターmを駆動
し傘歯車95b、傘歯車96b等を介してアクセルワイ
ヤ97を回転させ、アクセルワイヤ97の回転を傘歯車
102、106等を介して糸送りローラ108に伝達す
ることにより、糸送りローラ108と可動糸送りローラ
109とにより把持されている紡績糸Yを送り出すこと
ができるように構成されている。
【0046】図13において、112は固定ブロック1
00aに一端が取付けられているシリンダーであり、シ
リンダー112のシリンダーロッド112aの先端には
L字状のレバー113が取付けられている。L字状のレ
バー113のシリンダーロッド112aの先端が取付け
られている端部と反対側の端部は、図15にも示されて
いるように、上述したシリンダーブロック104に設置
されたシリンダー111に取付けられており、従って、
図13に示されている状態から、シリンダー112のシ
リンダーロッド112aを引っ込めるとヤーンフィンガ
ー103は図15に示されている回転軸107を中心に
図13において反時計方向に回動し、図16に示されて
いるようにヤーンフィンガー103が水平状態から略垂
直状態に回動するように構成されている。
【0047】また、上述したように、図14に示されて
いる略円筒状のジャケットjの円筒体j2を貫通するシ
リンダーロッド98bを有するシリンダー98のシリン
ダーロッド98bが押し出された状態、即ち、ジャケッ
トjが図14において右方向に移動している状態におい
ては、ヤーンフィンガー103は案内部材Guの上部案
内板82及び下部案内板83の間に入り込んでいない位
置にあり、逆に、シリンダーロッド98bが引っ込めら
れている状態、即ち、ジャケットjが図14において左
方向に移動している状態においては、ヤーンフィンガー
103は、例えば、図12に示されているように案内部
材Guの上部案内板82及び下部案内板83の間に挿入
されように構成されている。
【0048】次に、吸引管レバー51の吸引マウス51
aに吸引保持され案内部材Guの上部案内板82及び下
部案内板83のスリット82a、83aに挿入されてい
る紡績糸Yを、ヤーンフィンガー103に受渡し、そし
て、案内部材Guの上部案内板82の上面に設置されて
いる鋏状のカッター84により切断する操作について説
明する。
【0049】吸引管レバー51の吸引マウス51aがパ
ッケージbに巻き込まれた紡績糸Yを吸引した後、吸引
管レバー51を上方に回動させる前に、図4に示されて
いる後方に傾斜状態にある案内部材Guの案内レバー8
0を略垂直状態になるまで回動させる。
【0050】その後、揺動レバー72の先端に設置され
ている逆転ローラ70を駆動させ紡績糸Yをパッケージ
bから巻き戻しながら、吸引管レバー51を上方に回動
させることにより、図12に示されているように、吸引
マウス51aのスリット52に挿入保持されている紡績
糸Yを案内部材Guの上部案内板82及び下部案内板8
3のスリット82a、83aに挿入する。紡績糸Yが案
内部材Guの上部案内板82及び下部案内板83のスリ
ット82a、83aに挿入された状態で、吸引管レバー
51の上方への回動を一時停止させるとともに逆転ロー
ラ70も停止させる。
【0051】次に、シリンダー98のシリンダーロッド
98bが押し出された状態、即ち、ジャケットjが図1
4において右方向に移動している状態にあるトランスフ
ァーアーム部材Taのジャケットjをセグメントギヤ9
3を時計方向に回動させることによりセグメントギヤ9
3に係合している歯車94を回転させてアクセルワイヤ
部材vを下方向に移動させ、ヤーンフィンガー103を
案内部材Guの上部案内板82及び下部案内板83の側
方の略中間に配置させる。
【0052】次に、シリンダー98のシリンダーロッド
98bを引っ込めてジャケットjを図14において左方
向に移動させることにより、図12に示されているよう
に、ヤーンフィンガー103を案内部材Guの上部案内
板82及び下部案内板83の間に挿入し、案内部材Gu
の上部案内板82及び下部案内板83のスリット82
a、83a内に保持されている紡績糸Yをヤーンフィン
ガー103のスリット105に導入する。この際には、
上述したように糸送りローラ108から可動糸送りロー
ラ109が離隔されており、従って、ヤーンフィンガー
103のスリット105に導入された紡績糸Yは糸送り
ローラ108と可動糸送りローラ109の間に位置する
ことになる。
【0053】次に、シリンダー111を作動させてシリ
ンダーロッド111aを押し出すことにより、回動枠1
10を図15において軸104aを中心に時計方向に回
動させ、回動枠110に設置された可動糸送りローラ1
09を回転軸107に取付けられた糸送りローラ108
に当接させて紡績糸Yを糸送りローラ108と可動糸送
りローラ109とにより把持する。紡績糸Yを糸送りロ
ーラ108と可動糸送りローラ109とにより把持した
後、上部案内板82の上面に設置されている可動刃84
bを空気シリンダー84cを作動させて回動させ鋏状の
カッター84により紡績糸Yを切断する。紡績糸Yが切
断された後に、案内部材Guは図4に示されているよう
な元の傾斜した待機位置に戻される。切断された吸引マ
ウス51a側の紡績糸Yは吸引マウス51aに吸引され
除去される。その後、吸引レバー51は図4に示されて
いるように待機位置に戻る。
【0054】次に、紡績糸Yを糸送りローラ108と可
動糸送りローラ109とにより把持したヤーンフィンガ
ー103は、シリンダー112を作動させることにより
回転軸107を中心に回動させ、図16に示されている
ように略垂直状態に回動される。その後、セグメントギ
ヤ93を図13において反時計方向に回動させてセグメ
ントギヤ93に係合している歯車94を回転させアクセ
ルワイヤ部材vを上方に移動させ、ヤーンフィンガー1
03を紡績部Spのノズル部材Nから分離されているス
ピンドル部材Sの下方に接近させる。アクセルワイヤ部
材vを上方に移動させている間、逆転ローラ70を再度
回転駆動させて、ヤーンフィンガー103を紡績部Sp
のノズル部材Nから分離されているスピンドル部材Sの
下方に接近させるために必要なだけパッケージbから紡
績糸Yを巻き戻す。なお、ヤーンフィンガー103をス
ピンドル部材Sの下方に接近させる上方移動の際に或い
はスピンドル部材Sの下方に接近させた後に、図13に
示されているシリンダー98を作動させ、ジャケットj
を右方向に一旦移動させた後に再度左方向に移動させる
ことにより紡績糸Yを一往復トラバースさせて、デリベ
リローラRdと隔離されているニップローラRn間に紡
績糸Yを挿入するように構成することが好ましい。勿論
他の移動ガイドを設けデリベリローラRdとニップロー
ラRn間に紡績糸Yを挿入することもできる。
【0055】次に、図4、エアーサッカー部材Asの側
面図である図17、エアーサッカー本体xの底面図であ
る図18及びエアーサッカー本体xの図18におけるI
−Iの断面である図19を用いてエアーサッカー部材A
sについて説明する。図4に示されているように、エア
ーサッカー部材Asのレバー120の一端はピーシング
装置Pのフレームa2に設置された支柱121に枢着さ
れており、レバー120の略中間には同じくピーシング
装置Pのフレームa2に揺動可能に取付けられているシ
リンダー122のシリンダーロッド122aが枢着され
ており、シリンダーロッド122aを押し出すことによ
り、レバー120を図17に二点鎖線で示されている待
機位置から実線で示されている作動位置に回動させるこ
とができるように構成されている。
【0056】123はレバー120の自由端にレバー1
20とは略直交する方向に取付けられたシリンダーであ
り、シリンダー123のシリンダーロッド123aの先
端部にはエアーサッカー本体xが取付けられている。シ
リンダー122のシリンダーロッド122aを押し出し
てレバー120を図17に二点鎖線で示されている待機
位置から実線で示されている作動位置に回動させた状態
で、シリンダー123のシリンダーロッド123aを押
し出すと、先ず、後述するエアーサッカー本体xの慴動
ノズル129が紡績部Spのノズル部材Nから分離され
ているスピンドル部材Sの上方の中空スピンドルsの先
端部2に嵌合可能な位置に配置される。次いでシリンダ
ー123のシリンダーロッド123aを所定量だけ引っ
込めると、後述するエアーサッカー本体xの解繊管13
4の中心が中空スピンドルsの中心と任意に設定可能な
距離になるように構成されている。
【0057】次に、主として、図18及び図19を用い
てエアーサッカー本体xについて説明する。124はシ
リンダー123のシリンダーロッド123aの先端部に
取付けられたエアーサッカー本体xの枠体であり、枠体
124には中空の円筒体125が取付けられており、円
筒体125の外周に設けられた周溝126a,126
b,126cにはOリング127a,127b,127
cが挿入されている。128は円筒体125の円筒状カ
バーであり、円筒状カバー128には透孔128aが穿
設されている。また、円筒体125の内周に設けられた
周溝126dと円筒状カバー128の外周に設けられた
小径部128b間にはOリング127dが挿入されてい
る。129は中空の円筒体125内に配置されている慴
動ノズルであり、慴動ノズル129の円筒状側壁129
aには孔129bが穿設されている。また、129c及
び129dは円筒状外壁129aに円筒状外壁129a
と直交するように突設されたリング部材であり、中空の
円筒体125の内壁に近接するように配置されており、
リング部材129c、129dと円筒体125の間の空
間には図示されていない適当な摩擦係数を有する部材を
挿入し、慴動ノズル129がエアーサッカー本体xの傾
動等により簡単に動くことのないように構成されてい
る。なお、このような空間は図19に128cとして示
されているように円筒状カバー128等にも適宜必要に
応じて設け、適当な摩擦係数を有する部材を挿入するこ
とができる。慴動ノズル129の外壁は円筒状外壁12
9aに続いて円錐状外壁129e及び円筒状外壁129
aより小径の円筒状外壁129fにより構成されてお
り、小径の円筒状外壁129fは円筒状カバー128の
透孔128aの内壁に接触しないように透孔128a内
に挿入されている。
【0058】130は慴動ノズル129内に設置されて
いる糸通し孔130aが穿設されている略円錐状の内部
ノズルであり、内部ノズル130の外壁には内部ノズル
130の軸線に平行なフィン130bが適当数設けられ
ている。131は慴動ノズル129に取付けられている
円筒状カバーであり、円筒状カバー131には透孔13
1aが穿設されている。慴動ノズル129の内周に設け
られた周溝129gと円筒状カバー131の外周に設け
られた小径部131b間にはOリング127eが挿入さ
れている。
【0059】132及び133は中空の円筒体125に
穿設された孔125a及び125bに対向して枠体12
4に取付けられた空気供給管であり、空気供給管132
及び円筒体125に穿設された孔125aは、慴動ノズ
ル129の円筒状外壁129aに突設された上記のリン
グ部材129dと円筒体125の縁部125cとにより
形成される空間129hに対向するように穿設されてい
る。
【0060】134は解繊管であり、解繊管134の一
端134aは枠体124から突出しており、解繊管13
4の他端近傍には解繊管134の突出端134a方向に
傾斜している孔134bが穿設されている。135は解
繊管134と枠体124との間に嵌着されている、周囲
に凹部135a及び解繊管134に穿設された孔134
bに連通可能な孔135bを有する中間円筒体であり、
136は空気供給管である。なお、中間円筒体135
に、解繊管134に穿設された孔134bに連通可能な
孔135bをもう一つ90°の角度をとった所に穿設
し、解繊管134を90°回転させることにより、解繊
管134内で発生する旋回空気流の旋回方向を切り換え
るように構成することが好ましい。
【0061】上記のような構成を有するエアーサッカー
本体xの慴動ノズル129は通常は完全に中空の円筒体
125内に収納されているが、エアーサッカー本体xの
慴動ノズル129が紡績部Spのノズル部材Nから分離
されているスピンドル部材Sの上方の中空スピンドルs
に嵌合可能な位置に配置された際には、先ず、空気供給
管133に圧縮空気を供給すると、慴動ノズル129と
中空の円筒体125との間に形成されている空間に圧縮
空気が送り込まれ圧縮空気が慴動ノズル129の円筒状
外壁129aに突設されたリング部材129cを押圧
し、慴動ノズル129を図19において左方向に移動さ
せるので慴動ノズル129に取付けられている円筒状カ
バー131を中空の円筒体125から突出させ、円筒状
カバー131の透孔131aに中空スピンドルsの先端
部2を嵌合させるとともに、この嵌合により中空スピン
ドルsの惰性回転を止めることができる。
【0062】空気供給管133から供給された圧縮空気
は、円筒状カバー131を中空の円筒体125から突出
させるとともに慴動ノズル129の円筒状側壁129a
に穿設された孔129bから慴動ノズル129と内部ノ
ズル130との間に形成されている空間に入り円筒状カ
バー128に穿設された透孔128aから排出されるた
め、内部ノズル130の糸通し孔130aに吸引空気流
を発生させることになる。なお、内部ノズル130の外
壁に設けられたフィン130bは慴動ノズル129と内
部ノズル130との間に形成されている空間を流れる空
気が旋回空気流になることを防止するためのものであ
る。吸引空気流が旋回気流になると、糸導入後、次の段
階で解繊管134により解繊される紡績糸Yをより自然
な状態に保つことができず、また、糸通し孔130aに
挿入された紡績糸Yが旋回気流により解撚され切断され
る等のトラブルが生じることになる。
【0063】上述したように内部ノズル130の糸通し
孔130aに吸引空気流が発生した状態で、紡績糸Yを
把持しスピンドル部材Sの下方に接近して配置されてい
るヤーンフィンガー103の糸送りローラ108を回転
させて紡績糸Yを送り出すと、紡績糸Yは上記の吸引空
気流により中空スピンドルsの中空通路4に挿入される
ことになる。なお、ヤーンフィンガー103の糸送りロ
ーラ108を回転させて紡績糸Yを送り出す際には、再
度逆転ローラ70を駆動し、必要な長さだけ紡績糸Yを
パッケージbから巻き戻す。
【0064】紡績糸Yが中空スピンドルsの先端部2か
ら糸継ぎに必要な所定長さだけ出たところでヤーンフィ
ンガー103の糸送りローラ108の回転を停止し紡績
糸Yの送り出しを止めるとともに中空の円筒体125に
取付けられた空気供給管133への圧縮空気の供給を停
止して、空気供給管132へ圧縮空気を供給する。な
お、ヤーンフィンガー103の糸送りローラ108の回
転を停止した時には、逆転ローラ70の駆動も停止す
る。空気供給管132に供給された圧縮空気はリング部
材129dと円筒体125の縁部125cとにより形成
された空間129hに入りリング部材129dを押圧し
慴動ノズル129を図19において右方向に移動させ、
慴動ノズル129に取付けられている円筒状カバー13
1を円筒体125内に収納する。
【0065】次いで、エアーサッカー部材Asのシリン
ダー123のシリンダーロッド123aを、エアーサッ
カー本体xの解繊管134の中心が、中空通路4に紡績
糸Yが通され紡績糸Yが先端部2から所定長さ突出して
いる中空スピンドルsの中心から任意に設定された距離
になるまで引っ込める。次に、空気供給管136から圧
縮空気を中間円筒体135の凹部135aを経て解繊管
134に穿設された孔134bに送り込むことにより解
繊管134内に紡績糸Yの撚り方向とは反対方向の旋回
空気流を発生させ、中空スピンドルsの先端部2から所
定長さ出ている紡績糸Yの先端部を解撚し繊維が解繊さ
れた穂先状先端部を形成する。繊維が解繊された穂先状
先端部が形成された段階で空気供給管136からの圧縮
空気の供給を止め、シリンダー123のシリンダーロッ
ド123aを引っ込めるとともにリンダー122のシリ
ンダーロッド122aも引っ込めてエアーサッカー部材
Asを図17において二点鎖線で示されている待機位置
に移動させる。
【0066】次いで、シリンダーCsを作動させてロッ
ドrを引っ込めて図6に示されているようにスピンドル
部材Sをノズル部材Nに接合させる。この際にも、中空
スピンドルsの先端部から所定長さ出ている解繊された
穂先状先端部がその長さを維持できるようにヤーンフィ
ンガー103の糸送りローラ108を回転させ紡績糸Y
を送り出すとともに逆転ローラ70を回転駆動させて必
要なだけパッケージbから紡績糸Yを巻き戻す。その
後、糸送りローラ108から可動送りローラ109を離
すとともにジャケットjを図14において右方向に移動
させることによりヤーンフィンガー103のスリット1
05から挿入されていた紡績糸Yを抜き出した後、セグ
メントギヤ93を時計方向に回動させることによりセグ
メントギヤ93に係合している歯車94を回転させてア
クセルワイヤ部材vを下方向に移動させ待機位置に戻す
とともに逆転ローラ70を待機位置に退避させ、また、
シューレバー61を固定軸62を中心に時計方向に回動
させシュー61aをパッケージ位置決めレバー42のシ
ュー42aから離しパッケージbを再びフリクションロ
ーラdに接触される。
【0067】このような状態から中空スピンドルsを低
速で慣らし回転させるとともにバックローラRbの電磁
クラッチChを接続しドラフト装置Dを始動させスライ
バLの供給を開始する。スライバLの供給が開始された
後、所定時間後に中空スピンドルsをフル回転するとと
もに、ノズルnの空気噴射孔3から圧縮空気を噴出し高
速の旋回空気流を発生させ紡績を開始する。紡績が開始
されると同時に、デリベリローラRdから離れていたニ
ップローラRnをデリベリローラRdに接触させるとと
もにフリクションローラdを回転駆動させ紡績糸Yの巻
き取りを開始することにより、紡績糸Yの解繊された糸
端に新しく供給された繊維がつながり連続した糸となっ
て紡績される。
【0068】最後に、図20乃至図25を用いて紡績部
Spを構成するノズル部材N、スピンドル部材S、シリ
ンダーCs及びピーシング装置Pを構成する主要部材で
あるエアーサッカー部材As、トランスファーアーム部
材Taの動作順序のみを概説する。なお、パッケージb
に巻き込まれた紡績糸Yの吸引、巻き戻された紡績糸Y
の案内、逆転ローラ70の駆動等についたは上述したの
で省略する。
【0069】図20には紡績部Spを構成するノズル部
材Nとスピンドル部材Sが接合された正常に紡績糸Yが
紡出されている状態が示されている。
【0070】糸切れが発生した場合には、シリンダーC
sを作動させてノズル部材Nからスピンドル部材Sを離
隔するとともにノズル部材Nに空気を吹きつけることに
より清掃する(図21)。
【0071】次いで、エアーサッカー部材Asを作動さ
せてエアーサッカー部材Asの慴動ノズル129をスピ
ンドル部材Sの中空スピンドルsの上方に配置する。そ
の後パッケージbから巻き戻された紡績糸Yを把持して
いるトランスファーアーム部材Taをスピンドル部材S
の下方に接近して配置し、エアーサッカー部材Asの慴
動ノズル129の吸引作用によりトランスファーアーム
部材Taに把持され送り出される紡績糸Yを中空スピン
ドルsに挿入する(図22)。
【0072】中空スピンドルsに挿入され中空スピンド
ルsの先端部から所定長さ引き出されている紡績糸Y
を、エアーサッカー部材Asを下降させることにより、
エアーサッカー部材Asの解繊管134に挿入し紡績糸
Yの先端を解繊し穂先状の形状とする(図23及び図2
4)。
【0073】図24に示されているような中空スピンド
ルsの先端部から解繊され穂先状に形成された紡績糸Y
が出ている状態のスピンドル部材SをシリンダーCsを
作動させてノズル部材Nに接合するとともに紡績機の駆
動を再開する(図25)。
【0074】以下に本発明の上述した実施例の作用効果
について列挙する。紡績部をノズル部材及びスピンドル
部材に分割し接離自在とするとともにエアーサッカー部
材或いはトランスファーアーム部材等を所定の順序で作
動させることにより、従来困難とされていた紡績部に供
給されるスライバを空気噴射により中空スピンドル先端
部の外周に広げつつ繊維を撚り込ませながら紡績糸を形
成する紡績機の糸継ぎを自動化することができる。
【0075】紡績部をノズル部材及びスピンドル部材に
分割し接離自在に構成したことにより中空スピンドルへ
の糸通しが容易になるとともにノズル部材等紡績部の清
掃を完全にしかも迅速に行うことができる。
【0076】紡績部のスピンドル部材をノズル部材から
分離した後、ノズル部材を空気の噴出を利用してドラフ
ト装置のフロントローラから引き離すとともにフロント
ローラ或いはノズルへ空気を噴射するようにしたので、
フロントローラを含めノズル周辺の清掃を完全にしかも
迅速に行うことができる。更に、繊維加撚用の空気噴射
孔から空気を空噴射することによりノズルケーシング等
も完全に清掃することができる。
【0077】吸引管でパッケージに巻き込まれた紡績糸
を引出し上方に移動させる際に、案内板等を有する案内
部材を設けたのでその後の紡績糸の受渡しなど紡績糸の
取り扱い及びその制御を確実に迅速に行うことができ
る。
【0078】案内部材の上部案内板に紡績糸の切断装置
を配置したので、トランスファーアーム部材のヤーンフ
ィンガーに把持される紡績糸の切断端を短くすることが
できるので、紡績糸が移送途中で紡績機の部材等に接触
したり絡まったりすることが防止できる。
【0079】紡績糸の把持、送り出し等を行うトランス
ファーアーム部材のヤーンフィンガーをアクセルワイヤ
部材を介して駆動制御するように構成したので紡績糸の
送り出し或いは移動を正確に行うことができるとともに
ピーシング装置をコンパクトに構成することができる。
【0080】接離自在な一対の糸送りローラをアクセル
ワイヤで駆動制御するように構成したヤーンフィンガー
を設けたので、スピンドル部材に挿入される紡績糸の送
り量を正確に制御することができるので確実でしかも迅
速に糸継ぎを行うことができる。
【0081】トランスファーアーム部材のヤーンフィン
ガーをアクセルワイヤ部材を介して駆動制御するように
構成したので、アクセルワイヤ部材のアクセルワイヤ伝
達により、ヤーンフィンガーの位置の調整が自在になる
とともに、アームの曲率誤差の吸収が容易となる。
【0082】スピンドル部材への紡績糸の挿入作用と紡
績糸の解繊作用を分離して行うとともにシリンダーロッ
ドの移動により連続して行うようにしたので、それぞれ
の作用を確実に行うことができるとともに糸継ぎ作業の
迅速化が図れる。
【0083】エアーサッカー部材の内部ノズルの外壁に
フィンを設けたので慴動ノズルと内部ノズル間に形成さ
れる空間を流れる空気が旋回気流となることが確実に防
止できるので、解繊される紡績糸をより自然な状態に保
つことができるとともに吸引された紡績糸が解撚され切
断される等のトラブルを防止することができる。
【0084】スピンドル部材への紡績糸の挿入作用を行
う吸引管を慴動自在に構成するとともにスピンドル部材
の中空スピンドルと接触嵌合できるように構成したの
で、中空スピンドルへの紡績糸の挿入を確実に行うこと
ができるとともに中空スピンドルの惰性回転を迅速に止
めることができ、糸継ぎ時間の短縮化が図れる。
【0085】紡績糸送り出し部材を構成するニップロー
ラをデリベリローラに対して接離自在に構成したので紡
績を再開する際の紡績糸の送り出しタイミングを容易に
制御することができる。
【0086】ノズルケーシングを吸引管に接続したの
で、紡績中にノズルケーシング内に発生する有害な浮遊
繊維を除去することができるとともにノズルの空気噴射
孔から噴出される空気を効果的に排出することができる
ので糸形成に有害な空気流の発生を防止することができ
る。
【0087】吸引マウスで吸引された紡績糸を機械的に
把持するヤーンフィンガーに受渡し移送するように構成
したので、吸引マウスで紡績糸を上方に移送するものに
比べ、移送中紡績糸が外れたりすることがなく、また、
吸引マウスの吸引力を弱くすることができ省エネ化が図
れる。
【0088】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。従
来困難とされていた紡績部に供給されるスライバを空気
噴射により中空スピンドル先端部の外周に広げつつ繊維
を撚り込ませながら紡績糸を形成する紡績機の糸継ぎを
自動化することができる。
【0089】紡績部のスピンドル部材をノズル部材から
分離する工程を設けたので、スピンドル部材への糸通し
を的確にしかも迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は紡績部及びドラフト装置の一部断面を含
む側面図である。
【図2】図2はスピンドル部材及びノズル部材の一部拡
大断面図である。
【図3】図3は紡績機及びピーシング装置の全体を表す
正面図である。
【図4】図4は紡績ユニット及びピーシング装置の概略
側面図である。
【図5】図5は紡績ユニット及びピーシング装置の概略
正面図である。
【図6】図6は部分断面を含む紡績部の側面図である。
【図7】図7は隣接する2錘の紡績部の底面図である。
【図8】図8は紡績糸送り出し部材の側面図である。
【図9】図9はパッケージ押出し部材及び巻取り部の概
略側面図である。
【図10】図10は吸引部材の吸引操作を示す斜視図で
ある。
【図11】図11はパッケージ位置決め部材及び巻取り
部の概略側面図である。
【図12】図12はトランスファーアーム部材、案内部
材及び吸引マウスを示す斜視図である。
【図13】図13はトランスファーアーム部材の斜視図
である。
【図14】図14は一部断面を含むトランスファーアー
ム部材の正面図である。
【図15】図15はヤーンフィンガーの内部断面を含む
正面図である。
【図16】図16はヤーンフィンガーと案内部材を示す
斜視図である。
【図17】図17はエアーサッカー部材の側面図であ
る。
【図18】図18はエアーサッカー本体の底面図であ
る。
【図19】図19は図18のI−I線に沿ったエアーサ
ッカー本体の断面図である。
【図20】図20はノズル部材、スピンドル部材、エア
ーサッカー部材、トランスファーアーム部材等の動作順
序を示すための側面図である。
【図21】図21は同じくノズル部材、スピンドル部
材、エアーサッカー部材、トランスファーアーム部材等
の動作順序を示すための側面図である。
【図22】図22は同じくノズル部材、スピンドル部
材、エアーサッカー部材、トランスファーアーム部材等
の動作順序を示すための側面図である。
【図23】図23は同じくノズル部材、スピンドル部
材、エアーサッカー部材、トランスファーアーム部材等
の動作順序を示すための側面図である。
【図24】図24は同じくノズル部材、スピンドル部
材、エアーサッカー部材、トランスファーアーム部材等
の動作順序を示すための側面図である。
【図25】図25は同じくノズル部材、スピンドル部
材、エアーサッカー部材、トランスファーアーム部材等
の動作順序を示すための側面図である。
【符号の説明】
Sp 紡績部 N ノズル部材 S スピンドル部材 Rn ニップローラ P ピーシング装置 As エアーサッカー部材 Gu 案内部材 J パッケージ押出し部材 Su 吸引部材 Ta トランスファーアーム部材 Rw パッケージ逆転部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空スピンドルを有するスピンドル部材と
    空気噴射孔を有するノズル部材とが接離可能な紡績ユニ
    ットが配列された旋回空気流を利用した紡績機のピーシ
    ング方法であって、前記スピンドル部材を前記ノズル部
    材から分離した後、パッケージから引き出された紡績糸
    を前記スピンドル部材の中空スピンドルに通し、その
    後、糸通しされた紡績糸の端部を解繊し、次いで、前記
    スピンドル部材と前記ノズル部材とを接合した後に、紡
    績ユニットの駆動を再開することを特徴とする旋回空気
    流を利用した紡績機のピーシング方法。
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JP2708001B2 (ja) * 1995-02-10 1998-02-04 村田機械株式会社 紡績機の糸継ぎ装置
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