JP2594499Y2 - 遠心式噴霧装置の噴霧盤 - Google Patents

遠心式噴霧装置の噴霧盤

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JP2594499Y2
JP2594499Y2 JP1991069106U JP6910691U JP2594499Y2 JP 2594499 Y2 JP2594499 Y2 JP 2594499Y2 JP 1991069106 U JP1991069106 U JP 1991069106U JP 6910691 U JP6910691 U JP 6910691U JP 2594499 Y2 JP2594499 Y2 JP 2594499Y2
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業用の利用分野】本考案は、薬剤、食料品などの原
液、及びセラミックスのスラリーの噴霧乾燥装置におけ
る遠心噴霧機の噴霧盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の噴霧盤は、図5に示すよう
な下円盤11、上円盤12の周縁部に環状壁13を形成
し、この環状壁13に複数の長孔形状をした噴霧孔15
を備えたものであった。また、この他、図6に示すごと
き構造のケスナー型噴霧盤20も知られている(実公昭
61−10767号、実開昭62−179052参
照)。
【0003】これらの噴霧盤を用いた遠心噴霧装置は、
図7に示すような構造となっていた。回転軸4によって
高速回転する噴霧盤9に、原液供給管8から供給された
原液は噴霧乾燥室10に微粒子となって噴霧され、熱風
入口11から噴霧乾燥室10に送られた熱風によって乾
燥されて粉粒体となって落下し、製品取り出し口12か
ら取り出される。一方排気は排気管13を通りサイクロ
ン14で粉粒体が分離、回収されて排出される。そし
て、上記原液として例えばセラミックスラリーを用いれ
ば、セラミック原料の造粒、乾燥を行うことができる。
【0004】
【従来の技術の課題】ところが、図5に示す従来の噴霧
盤にて噴霧する場合、原液が下円板11の平面上を流
れ、縦方向に形成された噴霧孔15に至った時に初めて
平面より縦の変化となるため、噴霧孔15の下側におい
て原液液膜は厚く、噴霧孔15の上側になるにつれて薄
くなる。このために、噴霧孔15の下側より噴霧された
微小液滴は粒径が大きく、上側より噴霧された微小液滴
は粒径が小さくなって、噴霧された微小液滴の粒径バラ
ツキが大きく、乾燥後の粒子の粒度分布が広いという問
題点があった。
【0005】この乾燥粒子のうち、最終的に必要とされ
る粒子径以上の粗粒は篩メッシュによりカットされ、無
駄なものとなってしまう。そこで、この粗粒を減少させ
る手段としては、原液処理量を減少させるか、噴霧盤の
回転数を高める必要があるが、結果として、粗粒は僅か
減少するものの、生産性が著しく低下し、噴霧装置の損
耗を早めてしまったり、粒子分布も必要以上に細かな方
向に偏ってしまうという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は上記課
題に鑑み、遠心式噴霧装置の噴霧盤を構成する少なくと
も噴霧孔を有する環状壁と下円板とを共に回転軸の法線
方向に対して2〜45°の傾斜角度でもって傾斜させた
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案の噴霧盤に導入される原液は、噴霧盤の
回転と傾斜角により、まず下円板に沿って液膜となって
流れ、更に遠心力を受けこの下円板より離脱して水平方
向に飛散し、下円板の終縁に設けた環状壁全面に均一に
供給され、この壁を介して外方に微粒化して噴霧され
る。したがって、噴霧された微少液滴の粒径バラツキが
小さく、乾燥粒子の粒度分布を狭くできる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例に基づき更に詳
細に説明するが、本考案はこれらの実施例に限られるも
のではない。
【0009】図1は本考案の噴霧盤9の断面概要図であ
り、この噴霧盤9は下円板1、上円板2とこれらの周縁
に備えられた環状壁3からなり、該環状壁3には複数の
長孔状の噴霧孔5が形成されている。そして、上記下円
板1と上円板2は回転軸4の法線方向に対して、それぞ
れ傾斜角度θ1、θ2で下方に傾斜しており、下円板1
の傾斜角度θ1は2〜45°、好ましくは2〜30°と
なっている。また、上円板2についても上記下円板1と
同程度の角度θ2で傾斜させてある。なお、この上円板
2ついては傾斜させておくことが望ましいが、必ずしも
傾斜させる必要はない。
【0010】また、下円板1の周縁部の環状壁3の断面
形状は特に限定されず、図2(A)(B)に示したごと
く矩形または台形形状などとすることができる。また、
この環状壁3の幅Wは5mm以上であればよい。さら
に、噴霧口5の高さHは噴霧盤半径Rに対し10〜50
%が望ましい。
【0011】また、他の実施例として、図3に示したご
とく下円板1、上円板2を各々曲面形状として下方に傾
斜させることも可能である。この場合は、下円板1の中
心部と周縁部を結ぶ直線と、回転軸の法線とのなす角度
を傾斜角度θ1とする。
【0012】次に、上記本考案の噴霧盤9を用いた遠心
式噴霧乾燥装置の作動を説明する。図7に示すように、
まず原液供給管8から供給された原液は液分配器を経由
して本考案の噴霧盤9から噴霧乾燥室10に微粒子とな
って噴霧され、熱風入口11から噴霧乾燥室10に送ら
れた熱風によって乾燥されて粉粒体となって落下し、製
品取り出し口12から取り出される。一方排気は排気管
13を通りサイクロン14で粉粒体を分離、回収されて
排出される。
【0013】このとき、図4に示すように、噴霧盤9に
供給された原液Gは下円板1に沿って液膜状となって流
れるが、下円板1が下方に傾斜しているため噴霧盤9の
回転による遠心力によって、原液Gは次第に下円板1よ
り離脱して水平方向に飛散し、周縁壁3全面に均一に供
給され、噴霧口5から噴霧乾燥室10内に噴霧される。
このように、原液Gが周縁壁3の高さ方向に均一に供給
されて噴霧されるため、噴霧孔5の下側から噴霧される
液滴と上側から噴霧される液滴の粒径がほぼ同じとな
り、噴霧液滴の粒径バラツキを小さくすることができる
ため、乾燥後の粒子の粒度分布を狭くできる。
【0014】実験例 原液Gとして、アルミナを60重量%含む比重1.6、
粘度30センチポイズのスラリーを用いて噴霧実験を行
った。本考案の噴霧盤9として、図1に示す形状で直径
100mm、下円板1の傾斜角度θ1は3°のものを用
意し、比較例として図5に示す従来の噴霧盤を用いて、
同一条件で上記スラリーを噴霧乾燥し、乾燥後の粒子の
粒度分布を比較した。結果は図8に示すように、本考案
の噴霧盤を用いることによって、乾燥粒子の粒度分布を
狭くできることがわかる。
【0015】また、上記と同様にして、下円板1の傾斜
角度θ1をさまざまに変化させて実験を行った。その結
果、スラリーの状態によっても異なるが、傾斜角度θ1
が2°より小さいと乾燥粒子の粒度分布を狭くする効果
が乏しかった。逆に、傾斜角度θ1が大きいと、原液G
が上円板2側に多く供給されるため、かえって乾燥粒子
の粒度分布が広くなる傾向があり、傾斜角度θ1は45
°以下、好ましくは30°以下のものが良かった。
【0016】
【考案の効果】このように、本考案によれば遠心式噴霧
装置の噴霧盤において、下円板を回転軸の法線方向に対
して下方に傾斜させたことによって、噴霧液滴の粒径バ
ラツキを小さくでき、噴霧乾燥後の粒子の粒度分布を狭
くすることができる。したがって、乾燥後の原料中に含
まれる粗粒を少なくし、原料の無駄を減らすとともに、
特にセラミックスラリーの噴霧乾燥に用いた場合は、粒
径の揃った高品質の造粒体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例に係る遠心式噴霧装置の噴霧盤を
示す部分断面図である。
【図2】(A)(B)は図1中のA部のみを示す断面図
である。
【図3】本考案の他の実施例を示す部分断面図である。
【図4】図1に示す噴霧盤の使用状態を説明するための
図である。
【図5】従来の遠心式噴霧装置の噴霧盤を示す部分断面
図である。
【図6】従来の遠心式噴霧装置の噴霧盤を示す部分断面
図である。
【図7】遠心式噴霧乾燥装置を示す概要図である。
【図8】噴霧乾燥後の粒子の粒度分布を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1・・・下円板 2・・・上円板 3・・・環状壁 4・・・回転軸 5・・・噴霧孔 8・・・原液供給管 9・・・噴霧盤 10・・噴霧乾燥室 11・・熱風入口 12・・製品取り出し口 13・・排気管 14・・サイクロン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭52−46547(JP,B2) 特公 昭32−10164(JP,B1) 実公 昭50−8243(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 1/20 B01D 1/18 B05B 3/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下円板および上円板の周縁部に設けた環状
    壁に複数の噴霧孔を形成してなる噴霧盤において、少な
    くとも上記噴霧孔を有する環状壁と下円板とを共に回転
    軸の法線方向に対して2〜45°の傾斜角度でもって
    斜させたことを特徴とする遠心式噴霧装置の噴霧盤。
JP1991069106U 1991-08-29 1991-08-29 遠心式噴霧装置の噴霧盤 Expired - Fee Related JP2594499Y2 (ja)

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JPS5253788Y2 (ja) * 1973-05-21 1977-12-06
JPS593657B2 (ja) * 1975-10-09 1984-01-25 松下電器産業株式会社 オンスイダンボウソウチ

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