JP2594469B2 - 遮音間仕切り壁 - Google Patents

遮音間仕切り壁

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JP2594469B2 JP30559988A JP30559988A JP2594469B2 JP 2594469 B2 JP2594469 B2 JP 2594469B2 JP 30559988 A JP30559988 A JP 30559988A JP 30559988 A JP30559988 A JP 30559988A JP 2594469 B2 JP2594469 B2 JP 2594469B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高層住宅等における軽量間仕切り壁に関
し、遮音性と耐火性の向上を図ったものである。
〔従来の技術〕
近年、高層住宅等において構築される軽量間仕切り壁
には、例えば第6図に示すように、千鳥状に配した独立
木造下地の両面に同種の石膏ボードを2枚重ね、その空
間にロックウールまたはグラスウール等の吸音材を挿入
した2重壁構造のものがある。
しかしながら、上気従来の軽量間仕切り壁において
は、壁自体は所定の耐火性を有するが、2重壁が一般に
有する欠陥として、コインシデンス効果による音響透過
損失の欠損があるため、建設大臣が定める遮音基準に合
格する壁にするには必要以上に石膏ボードの厚みや重
量、吸音材及び壁の厚み等を増さなければならない問題
があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上気従来構造による軽量間仕切り壁の問題
点を解決するために為されたもので、間仕切り壁の厚み
等を増すことなく、音響透過損失の欠損のない遮音性、
耐火性に優れた間仕切り壁を提供することを目的とする
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、壁面を構成するパネルを2種類の石膏ボー
ドから構成し、壁の外側に位置する上張り用石膏ボード
の面密度と壁の内側を構成する石膏ボードの面密度とを
特定の比率とすると上記問題を有効に解決できるとの知
見に基づいてなされたのである。
すなわち、本発明は、石膏ボードを主体とする軽量間
仕切り壁の構造において、石膏ボードの表裏何れか一方
の面の両長手方向の縁に沿って、各々石膏ボードリブを
設け、且つ該両リブ間に吸音材を積層したパネルを、該
パネルのリブを設けた面が内側になるようにして、上下
ランナー間に、該パネルの短手方向の両縁が上下ランナ
ーに面し、かつ該パネルの長手方向が垂直方向となるよ
うに、複数枚のパネルを順次互いのパネルの長手方向の
縁が接するように連接して構成した下地壁の表面に、前
記パネルを構成する石膏ボードとの面密度の比が1:0.1
〜1:0.9の範囲に有る上張り用石膏ボードを固着して一
方の壁体を構成し、その反対側に、該壁体に密着もしく
は空間を介して該壁体と同様の構造体をパネルの石膏ボ
ードリブを千鳥状に対向させて配設して成ることを特徴
とする遮音間仕切り壁を提供する。
上記本発明の間仕切り壁の構成によれば、界壁の対向
面に千鳥状に補強用の適切な幅を有する石膏ボードリブ
が配設されるので、剛性が増し抗折強度が優れたものと
なるので、間柱を必要としない構造にすることができ、
また、その石膏ボードリブがパネルの面密度を部分的に
変えることとなり、更に、石膏ボードリブが千鳥状に対
向して配設されることにより、全体の壁の部分面密度を
も変えるので、界壁間の吸音材や空気層の介在ととも
に、該パネルを構成する石膏ボードと面密度の異なる石
膏ボードを積層することによる遮音効果と相埃って、コ
インシデンス効果による音響透過損失の欠損のない遮音
性、及び耐火性の優れた間仕切り壁となる。
尚、ここで用いる石膏ボードとは、石膏を主体とする
芯材そのものであってもよく、これを石膏ボード用原紙
で被覆したものであって、例えばJISA6901,A6911,A691
2,A6913等に定められる石膏ボードが挙げられる。
更に、パネルに設ける石膏ボードリブの適切な幅(w
mm)は、次の不等式 t+a≦w<1/4W t:パネルを構成する石膏ボードの厚さ(mm) W:パネルの幅 (mm) a:定数10 (mm) を満足するのがよい。
尚、石膏ボードリブ幅を特定寸法とする理由はパネル
の強化をはかる意味もあるが、パネルの面密度を部分的
に変え、コインシデンス効果による音響透過損失の欠損
をより効果的になくすためであり、その石膏ボードリブ
幅が、パネルを構成する石膏ボードの厚さに10mm加算し
た寸法に満たない場合、又は石膏ボードリブ幅がパネル
幅の1/4以上の寸法である場合は、コインシデンス効果
による音響透過損失の欠損防止にさほど寄与しないから
である。
石膏ボードリブは、実公昭54−21854号公報に開示し
てある如く、石膏ボードの表裏何れか一方の面の長手方
向の縁に沿ったところに、縁より該リブを形成するため
の糊しろを残して切削した2条のV溝(第3図)のとこ
ろからV溝側に折り曲げ、接着積層(第4図)してもよ
く、また帯板状に切断した石膏ボード(厚みなどを違え
ることも出来る)を糊、又は糊釘併用で積層(第5図)
してもよい。尚、第4図の石膏ボードリブは、第5図の
石膏ボードリブと比べ側面が石膏ボード用原紙で被覆さ
れ、より強化される利点がある。
石膏ボードリブの長さはパネルの長さと同じでもよ
く、また天井や床に設けられるランナーのフランジの高
さ分を各々差し引いた長さでもよい。
吸音材としては、一般にグラスウール、ロックウール
等の無機繊維マットを使用出来る。
隣接するパネルとパネルの連結方法は、単に突き付け
たり、また接着剤等を用いて行なってもよく、互いに接
触していればその方法は特に限定されない。
又、上下ランナー間にパネルを連接してなる下地壁面
に固着する石膏ボードの面密度は、パネルを構成する石
膏ボードの面密度より少ないものであり、その比が1:0.
1〜1:0.9の範囲のものを使用する。その理由は、それ以
外ではコインシデンス効果による音響透過損失の欠損防
止にさほど寄与しないからである。尚、該石膏ボードを
前記下地壁面に固着する時の目地の位置を下地壁面の目
地とずらして積層することは遮音性並びに防・耐火上、
特に肝要である。
上記パネルを構成する石膏ボードとしては一般的に面
密度が4.5〜25kg/m2のものが使用される。
〔実施例〕 以下、本発明の実施例を、添付した図面に基づいて詳
細に説明する。
第1図および第2図は本発明に係る遮音間仕切り壁の
構造を示す横断面図と第1図A−A′個所の縦断面図で
あり、間仕切り壁1は、第3図の如く石膏ボード2の裏
面の両長手方向縁側に縁より石膏ボードリブを形成する
ための糊しろを残して切削した2条のV溝3のところか
らV溝側に、第4図の如く各々折り曲げ接着剤を用いて
固着した両石膏ボードリブ4間に、吸音材5を積層した
パネル6を上下ランナー9間に連接して構成した下地壁
の表面に、前記パネル6を構成する石膏ボード2と面密
度の異なる上張り用石膏ボード7を該石膏ボードの目地
11が下地壁の目地12と重ならないようにずらして固着し
一方の壁体を構成する。次いで、その反対側に、該壁体
に密着もしくは空間8を介して該壁体と同様の構造体を
パネルの石膏ボードリブ4を千鳥状に対向させ配設して
構成したものである。
実施例では、厚さ12mm、長さ3000mm、幅910mmの石膏
ボード2(10kg/m2)に、この裏面の両長手方向の縁側
に、該縁に沿って第3図のように両縁から各々100mmと1
24mmのところに連続して、2条のV溝を各々切削し第4
図のように幅100mm長さ3000mmの石膏ボードリブ4を各
々接着積層した。該リブ間には、厚さ50mm、密度24kg/m
3のグラスウールの吸音材5を積層して幅662mm、長さ30
00mmのパネル6を製作した。該パネル6を3000mmの高さ
の天井と床とに設けた幅122mm、フランジ高さ40mm、厚
さ1.0mm、長さ3700のランナー9の各フランジに、パネ
ル6のフランジに位置するところの石膏ボードリブ間の
ところには、厚さ12mm、高さ40mm、長さ460mmの石膏ボ
ードのスペーサー10を介し4mmφ×38mmのタッピングね
じを用いてピッチ300mmで固定し連設して、下地壁を構
成した。該下地壁にパネル6を構成する石膏ボードの面
密度より少ない面密度の厚さ9mm、幅910mm、長さ3000mm
の石膏ボード7(7.0kg/m2)の裏面に糊を点付けし、ス
テープル(幅10mm×長さ22mm)の併用で固着積層して片
側壁を作成した。次いで、その反対側に該壁体と空気層
8を介し、該壁体と同様の構造体をパネルの石膏ボード
リブを千鳥状に対向させて配設し、壁全体の厚さが188m
m、長さ3000mm、幅3700mmの本発明の遮音間仕切り壁1
の試験体を作製した。また第2の実施例として空気層8
を少なくし、壁全体の厚さのみを128mmに変えた試験体
2を作製した。
比較例として、建設大臣指定(指定年月日:昭和62年
7月31日)「遮音(通)第9号)の「両面せっこうボー
ド(12mm+12mm)重ね張りロックウール(50mm)2枚挿
入、独立木造下地間仕切り壁(188mm)」を用いた。そ
の構造は、第7図の縦断面図に示す木製のたて枠21(厚
さ38mm×幅89mm×高さ2886mm)を、床の下枠22、天井の
頭つなぎ23および上枠24(いずれも寸法は厚さ38mm×幅
89mm×長さ3700mm)を介して床と天井とに千鳥状に取り
付け、片側のたて枠のピッチを605mmとし、この両側
に、厚さ12mm、面密度10kg/m2の石膏ボード25に、厚さ5
0mm、密度24kg/m3のグラスウール26を第6図のようにた
て枠間に納まるように積層した石膏ボードを取り付け
た。該下地壁に厚さ12mm面密度10kg/m2の石膏ボード27
を積層し空間28も含め壁全体の厚さが188mm、高さ3000m
m、幅3700mmの比較用間仕切り壁をつくった。尚、29は
幅木である。
次に、JIS A1416の「実験室に於ける音響透過損失測
定方法」に準じて透過損失を求めた。その結果を第8図
に示す。
第8図において、 :建設大臣が定めた遮音基準線 :本発明の間仕切り壁1の透過損失の測定結果 面密度:一般断面 36.4kg/m2 全体平均 40.3kg/m3 :本発明の遮音間仕切り壁2(壁全体厚が薄い)透過
損失の測定結果 :比較例の間仕切り壁の透過損失の測定結果 面密度:一般断面 42.4kg/m2 全体平均 52.9kg/m3 尚は建設大臣指定の「遮音(通)第9号」 図中(a)は、コインシデンス効果による音響透過損
失の欠損を示す。
〔発明の効果〕
本発明の遮音間仕切り壁によれば、第8図に示す如
く、従来の同種間仕切り壁に於けるコインシデンス効果
による遮音性能の低下という問題を効果的に解消するこ
とができる。従って、従来の同種間仕切り壁に比較して
壁の厚さを薄くすることができ、且つ、軽量にしても建
設大臣指定の遮音基準に合格する遮音性の優れた間仕切
り壁が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る遮音間仕切り壁の横断面図、第2
図は第1図A−A′個所の縦断面図、第3図は石膏ボー
ド2の縁側に沿って縁より石膏ボードリブ4の幅を残し
2条のV溝3を連続して切削した石膏ボード2の斜視
図、第4図は第3図に示した石膏ボード2のV溝3のと
ころからV溝側に折り曲げ、石膏ボードリブ4を石膏ボ
ード2に積層したパネル6の横断面図、第5図は帯板状
に切断した石膏ボードリブ4を石膏ボード2に積層した
横断面図、第6図は従来の間仕切り壁の横断面図、第7
図は第6図に示す従来の間仕切り壁のB−B′に於ける
縦断面図、第8図は間仕切り壁の音響透過損失を示す。 図中 2は石膏ボード、7は上張り用石膏ボード、4は
リブ、5は吸音材 である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石膏ボードを主体とする軽量間仕切り壁の
    構造において、石膏ボードの表裏何れか一方の面の両長
    手方向の縁に沿って、各々石膏ボードリブを設け、且つ
    該両リブ間に吸音材を積層したパネルを、該パネルのリ
    ブを設けた面が内側になるようにして、上下ランナー間
    に、該パネルの短手方向の両縁が上下ランナーに面し、
    かつ該パネルの長手方向が垂直方向となるように、複数
    枚のパネルを順次互いのパネルの長手方向の縁が接する
    ように連接して構成した下地壁の表面に、前記パネルを
    構成する石膏ボードとの面密度の比が1:0.1〜1:0.9の範
    囲に有る上張り用石膏ボードを固着して一方の壁体を構
    成し、その反対側に、該壁体に密着もしくは空間を介し
    て該壁体と同様の構造体をパネルの石膏ボードリブを千
    鳥状に対向させて配設して成ることを特徴とする遮音間
    仕切り壁。
  2. 【請求項2】石膏ボードリブの幅(wmm)が、次の不等
    式 t+a≦w<1/4W t:パネルを構成する石膏ボードの厚さ(mm) W:パネルの幅 (mm) a:定数10 (mm) を満すことを特徴とする請求項1記載の遮音間仕切り
    壁。
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