JP2594372Y2 - 自動車用防曇ガラス - Google Patents

自動車用防曇ガラス

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JP2594372Y2
JP2594372Y2 JP1992089547U JP8954792U JP2594372Y2 JP 2594372 Y2 JP2594372 Y2 JP 2594372Y2 JP 1992089547 U JP1992089547 U JP 1992089547U JP 8954792 U JP8954792 U JP 8954792U JP 2594372 Y2 JP2594372 Y2 JP 2594372Y2
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Asahi Glass Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用防曇ガラスに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、実公昭47−16600号公報に
記載されているように、ガラス板の表面に導電性フリッ
トからなる複数の抵抗線条を相互に数センチメートルの
間隔で焼きつけ、これらの抵抗線条に通電し発熱させる
ことによって、ガラス板の表面の曇りを防止するように
した型式の自動車等用防曇ガラスが知られている。しか
しながら、局部的な異常発熱や発熱不足を生じ均一な発
熱分布を得るには至っていなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、従来知られ
ていなかった均一な発熱分布を得るための熱線パターン
を有する自動車用防曇ガラスを新規に提供することを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、自動車の窓に
開閉自在に取りつけられるガラスであって、該ガラスは
ガラスが閉められた状態でガラス板面が外部に露出する
露出部分とその状態で窓のガラスの収納部内に位置され
てガラス板面が外部に露出しない隠蔽部とを有してお
り、前記ガラスの隠蔽部には、対をなしたバスバーが隔
置して形成されており、かつ、前記ガラスの露出部には
前記の対をなしたバスバー間を結ぶように複数本の熱線
が所定のパターンを有して形成され、更にそのうちの数
本が隠蔽部内において任意の長さが達成されるように所
定のパターンを有して形成されており、バスバー間の長
さが最長のLL を有する熱線とバスバー間の長さが最短
のLS を有する熱線の長さの比(LS /LL )を0.5
1以上としたことを特徴とする自動車用防曇ガラスを提
供するものである。
【0005】また、本考案は、自動車の窓に固定して嵌
め込まれるガラスであって、該ガラスはガラスが嵌め込
まれた状態でガラス板面が外部に露出する露出部分とそ
の状態でガラス板面が外部に露出しない隠蔽部とを有し
ており、前記ガラスの隠蔽部には、対をなしたバスバー
が隔置して形成されており、かつ、前記ガラスの露出部
には前記の対をなしたバスバー間を結ぶように複数本の
熱線が所定のパターンを有して形成され、更にそのうち
の数本が隠蔽部内において任意の長さが達成されるよう
に所定のパターンを有して形成されており、バスバー間
の長さが最長のLL を有する熱線とバスバー間の長さが
最短のLS を有する熱線の長さの比(LS /LL )を
0.51以上としたことを特徴とする自動車用防曇ガラ
スを提供するものである。
【0006】
【実施例】本考案の自動車用防曇ガラスの一実施例を図
1〜3に示す。図1は本考案の基本的構成の正面図であ
り、1は窓ガラスであって、6は露出部である。5は窓
ガラス露出末端を示し、これより下方は隠蔽部7であ
る。窓ガラス1の窓ガラス露出末端5より下方に1対の
バスバー3、3が配置される。2は通電により発熱する
線条の熱線であり、バスバー3、3間は複数の熱線2で
結ばれる。複数の熱線2のそれぞれ熱線は、それぞれが
ほぼ一定の間隔を保つパターンで窓ガラス露出面上に全
体にわたって設けられ、また、複数の熱線2の内の窓ガ
ラス露出面に収まり切れない数本(以下、余剰熱線とい
う)は、窓ガラス隠蔽部にそれぞれがほぼ一定の間隔を
保つパターンで収められるようにするのが好ましい。熱
線2とバスバー3は、例えば、車室内側の窓ガラス1上
に銀ペーストを印刷後焼成したものである。4は端子で
あり、端子4はバスバー3上にハンダ付けされ電気的に
接合されている。端子4に電圧を印加することにより、
各熱線に電流が流れ、熱線が発熱する。
【0007】バスバー3、3間の熱線の長さの最短LS
と最長LL との比はLS /LL ≧0.51とする。熱線
幅については製造要件上の0.4m/m以上、自動車の
保安部品の基準の要件上の1m/m以下とし、また、熱
線間隔については同保安部品要件上の23m/m以上、
防曇機能の発現の要件上の35m/m以下として、窓ガ
ラス露出末端5より上辺側の窓ガラス露出部では、一定
な電力密度(窓ガラス単位面積当りの熱線の消費電力)
になるように熱線を配置し、窓ガラス露出末端5より下
辺側の窓ガラス隠蔽部では、余剰熱線を任意の位置に配
置する。
【0008】上記構成について具体的に示す。窓ガラス
1の寸法を511×600m/m、窓ガラス露出部(窓
ガラス露出末端5より上辺側)での防曇面積を0.21
2、熱線2の本数6本、上辺側からの各熱線の長さ1
246、1119、1103、974、896、856
m/m、幅0.94、0.74、0.58、0.49、
0.45m/m、相隣る熱線との間隔を窓ガラス露出部
では35m/m及び窓ガラス隠蔽部では任意、各熱線の
厚み及び抵抗率を一定、端子4から各熱線に至るまでの
バスバー3の抵抗値を充分小さいものとし、端子間抵抗
値1.90Ω、端子間電圧12Vとする。このときの窓
ガラス露出部での電力密度分布、発熱分布をそれぞれ図
2、図3に示す。本考案の構成によれば、電力密度分布
が一定であり、ほぼ均一な発熱分布を得る。
【0009】以上の例では、ドアー用窓ガラスについて
説明したが、本考案は他の自動車用窓ガラスについても
全く同様に適用される。
【0010】次に図4に従来技術(主にドアー用窓ガラ
スに適用されている、熱線の長さの最長と最短との比を
指定せず、余剰熱線を隠蔽部に収めないもの)と準ずる
例を示す。熱線2の本数7本、上辺側からの各熱線の長
さ1228、1112、990、856、721、58
4、441m/m、幅1.0、0.9、0.8、0.
7、0.6、0.5、0.4m/m、相隣る熱線との間
隔を35m/m、各熱線の厚み及び抵抗率を一定、端子
4から各熱線に至るまでのバスバー3の抵抗値は充分小
さいものとし、端子間抵抗値1.90Ω、端子間電圧1
2Vとする。このときの電力密度分布、発熱分布をそれ
ぞれ図5、図6に示す。従来例の構成では、電力密度分
布が一定とはならず、均一な発熱分布が得られない。
【0011】
【作用】本考案において、バスバー間の熱線の長さの最
短LS と最長LL との比LS /LL ≧0.51は以下の
ように作用し、窓ガラス露出部に均一な発熱分布を得
る。n本目の熱線の両端の抵抗値rn 、長さLn 、相隣
る熱線との間隔pn 、熱線の幅dn 、厚みt、抵抗率
ρ、熱線両端の電圧Vとすると、電力密度Wn は(1)
式となる。
【0012】
【数1】
【0013】このとき、熱線幅制約条件(0.4〜1.
0m/m)、熱線間隔制約条件(23〜35m/m)内
で各熱線の電力密度が一定となる条件は、最短熱線では
電力密度WS 抑制のため、dS =0.4m/m、pS
35m/m、最長熱線では電力密度WL 促進のためdL
=1.0m/m、pL =23m/mとすると、WL =W
S 及び(1)式から(2)式となる。
【0014】
【数2】
【0015】従って、バスバー間の熱線の長さの最短L
S と最長LL との比をLS /LL ≧0.51とし、窓ガ
ラス露出部では一定な電力密度になるように熱線を配置
し、窓ガラス隠蔽部では余剰熱線を配置することで、窓
ガラス露出部に均一な電力密度分布が得られ、所望の発
熱分布が得られる。
【0016】
【考案の効果】本考案では、自動車用防曇ガラスの露出
部について均一な発熱分布を有し、車室内側の窓ガラス
結露に対して均一な防曇効果を得る。また、防曇面積内
の任意の範囲に対して電力密度分布を高く設定すること
により、優先的に防曇効果を得ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の正面図
【図2】本考案の実施例における電力密度分布図
【図3】本考案の実施例における温度分布図
【図4】従来例の正面図
【図5】従来例における電力密度分布図
【図6】従来例における温度分布図
【符号の説明】
1:窓ガラス 2:熱線 3:バスバー 4:端子 5:窓ガラス露出末端 6:窓ガラス露出部 7:隠蔽部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の窓に開閉自在に取りつけられるガ
    ラスであって、該ガラスはガラスが閉められた状態でガ
    ラス板面が外部に露出する露出部分とその状態で窓のガ
    ラスの収納部内に位置されてガラス板面が外部に露出し
    ない隠蔽部とを有しており、前記ガラスの隠蔽部には、
    対をなしたバスバーが隔置して形成されており、かつ、
    前記ガラスの露出部には前記の対をなしたバスバー間を
    結ぶように複数本の熱線が所定のパターンを有して形成
    され、更にそのうちの数本が隠蔽部内において任意の長
    さが達成されるように所定のパターンを有して形成され
    ており、バスバー間の長さが最長のLL を有する熱線と
    バスバー間の長さが最短のLS を有する熱線の長さの比
    (LS /LL )を0.51以上としたことを特徴とする
    自動車用防曇ガラス。
  2. 【請求項2】自動車の窓に固定して嵌め込まれるガラス
    であって、該ガラスはガラスが嵌め込まれた状態でガラ
    ス板面が外部に露出する露出部分とその状態でガラス板
    面が外部に露出しない隠蔽部とを有しており、前記ガラ
    スの隠蔽部には、対をなしたバスバーが隔置して形成さ
    れており、かつ、前記ガラスの露出部には前記の対をな
    したバスバー間を結ぶように複数本の熱線が所定のパタ
    ーンを有して形成され、更にそのうちの数本が隠蔽部内
    において任意の長さが達成されるように所定のパターン
    有して形成されており、バスバー間の長さが最長のL
    L を有する熱線とバスバー間の長さが最短のLS を有す
    る熱線の長さの比(LS /LL )を0.51以上とした
    ことを特徴とする自動車用防曇ガラス。
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