JP2593429Y2 - 顕微鏡の対物レンズ - Google Patents

顕微鏡の対物レンズ

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JP2593429Y2
JP2593429Y2 JP1993050461U JP5046193U JP2593429Y2 JP 2593429 Y2 JP2593429 Y2 JP 2593429Y2 JP 1993050461 U JP1993050461 U JP 1993050461U JP 5046193 U JP5046193 U JP 5046193U JP 2593429 Y2 JP2593429 Y2 JP 2593429Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ユーザの視感等に応じ
て倍率補正可能にするために、接眼レンズとの距離を微
調整可能になった顕微鏡の対物レンズに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4は鏡筒部の上下端部の接眼レンズ及
び対物レンズ間の距離、即ち鏡筒長を微調整可能になっ
たこの種のメジャースコープ用顕微鏡を示すもので、上
端部に接眼レンズ2を備え、かつ下端部に対物レンズ8
が取付けられた鏡筒部1が、ホルダ3を介して支持基台
(図示せず)に支持されるようになっている。対物レン
ズ8は、図5に示すように、鏡筒部1にねじ込まれる基
部5、その内周面にねじ込まれる対物レンズ筒6、基部
5の内部に上方からねじ込まれたロックリング4及び対
物レンズ筒6の外周面にねじ込まれ、かつ2倍を表示さ
れた倍率表示リング7とより構成されている。これによ
り、微調整する場合、ロックリング4を緩めて鏡筒部1
に対物レンズ筒6を装着させて、その回転により行う。
調整後、基部5のローレット面5a及び対物レンズ筒6
をずれないように指で摘まんで回転操作により鏡筒部1
から取り外し、スパナ4bをロックリング4の切り込み
4aにセットして回転させ、基部5内で対物レンズ筒6
の上縁に圧接させて対物レンズ筒6をロックし、再度鏡
筒部1に取付けていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】つまり、調整終了後に
対物レンズ8を一旦取り外し、ロック状態にして再度装
着する必要があり、したがって調整作業が面倒であるだ
けでなく、取り外す際に調整位置をずらす場合もあり、
また慣れない人は作業が難しかった。
【0004】本考案は、このような点に鑑みて、鏡筒部
に取付けたままで倍率を微調整してロックできる冒頭に
述べた類の顕微鏡の対物レンズを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、この目的を達
成するために、上端部に接眼レンズを備えた鏡筒部に、
所望の倍率に応じて接眼レンズとの距離を微調整可能に
取付けられるようになった顕微鏡の対物レンズにおい
て、外周面にねじ山を形成され、かつ対物レンズ本体を
収納した対物レンズ筒と、内周面に対物レンズ筒をねじ
込まれるねじ山を形成され、かつ外周面には上端部から
順に鏡筒部の下端部にねじ込まれるねじ山、回転操作
面、締付け用ねじ山及び下方へ向けて外径の小さくなる
傾斜面を形成された基部リングと、内周面に、ねじ山及
びこのねじ山が締付け用ねじ山と螺合した状態で回転操
作により前進する過程において傾斜面に対接可能に下方
へ向けて内径の小さくなる傾斜面を形成された締付けリ
ングと、内周面にねじ山を形成されることにより、この
ねじ山が対物レンズ筒のねじ山と螺合した状態で回転操
作により前進する過程において上端縁で締付けリングの
下端縁に当接可能なロックリングとより構成され、基部
リングの締付け用ねじ山及び傾斜面を形成された部分に
は、圧縮可能にスリ割が形成されたことを特徴とする。
【0006】
【作用】接眼レンズに対する対物レンズの距離を微調整
したい場合、鏡筒部に対物レンズ筒をねじ込んだ状態
で、ロックリングを緩めるか或は取り外し、締付けリン
グを緩め、対物レンズ筒をいずれかの方向へ回転させ
る。微調整が終了した時点で、締付けリングを回転操作
より前進させ、その傾斜面を基部リングの傾斜面に圧接
させて、スリ割により生じる圧縮作用により対物レンズ
筒を緊締させる。さらに、ロックリングを対物レンズ筒
の外周面に螺合させた状態で、その前縁が締付けリング
の後縁に当接するまで回転操作により前進させ、ダブル
ナット式に対物レンズ筒をロックする。
【0007】
【実施例】図1乃至図3は本考案の一実施例による対物
レンズを示すもので、図4に示す通常の鏡筒部1の下端
部に対物レンズ8に代えて取付けられる。
【0008】この対物レンズ9は、外周面にねじ山22
を形成され、かつ対物レンズ本体21が収納された対物
レンズ筒20と、そのねじ山22がねじ込まれるように
内周面にねじ山11を形成されると共に、鏡筒部1に装
着される基部リング10と、その外周面に螺合するよう
に内周面にねじ山17aを形成された締付けリング17
と、対物レンズ筒20のねじ山22と螺合するように内
周面にねじ山18aを形成され、かつ回転操作による前
進過程で上端縁18bが締付けリング17の後端縁17
cに当接するロックリング18とより構成されている。
【0009】基部リング10の外周面には、その上端部
に鏡筒部1の下端部にねじ込まれるねじ山12、その下
方の隆起部分にはローレットを形成された回転操作面1
3が形成されている。この回転操作面の下方には、小さ
な外径の段差部分13aを介してねじ山17aと螺合す
る締付け用ねじ山14が形成され、このねじ山に続く下
端部には下方へ向けて外径の小さくなる例えば角度60
°の傾斜面15が形成されている。締付け用ねじ山14
及び傾斜面15を形成された部分には、図2Aに示すよ
うに、スリ割10aを40°間隔で8個形成され、その
曲げ弾性を呈する金属製の材質により内方へ圧縮可能に
なっている。
【0010】締付けリング17の内周面の下端部には、
傾斜面15に対接可能に下方へ向けて内径の小さくなる
同一傾斜角の傾斜面17bが形成されている。また、そ
の外周面には、回転操作面としてローレットが形成され
ている(図2B参照)。ロックリング18の外周面に
は、例えば3倍の倍率が表示されている(図2C参
照)。
【0011】対物レンズ9は、基部リング10に対物レ
ンズ筒20がねじ込まれ、さらに締付けリング17がね
じ山14に螺合され、傾斜面15に傾斜面17bが当接
した状態でさらに回転させてスリ割10aの形成部分を
圧縮させることにより、対物レンズ筒20を緊締させ、
ロックリング18を対物レンズ筒20の外周面に螺合さ
せることにより、組立てられる(図3参照)。ロックリ
ング18は、締付けリング17に当接させてダブルナッ
ト式にロックする。この状態で、基部リング10の下端
縁及び締付けリング17の上端縁間は、寸法誤差を許容
して常に緊締状態を保証するためにスペースSが残るよ
うに形成されている。このように組立られた対物レンズ
9は、回転操作面13の回転操作により、そのねじ山1
2で鏡筒部1にねじ込まれる。
【0012】ユーザが、必要により鏡筒長を微調整した
い場合、ロックリング18を締付け方向と逆の回転操作
で取り外し、さらに締付けリング17の回転操作面17
cでの逆方向の回転操作により、緊締状態を解除する。
そして、接眼レンズ2で観察しつつ対物レンズ筒20を
回転させて微調整した状態で締付けリング17を回転さ
せ、その傾斜面17bを傾斜面15に対接させることに
より圧縮させて締付ける。さらに、ロックリング18を
対物レンズ筒20の外周面に螺合させ、その上端縁18
bが締付けリング17の下端縁17cに当接するまで回
転前進させ、ダブルナット式にロックする。このような
ロック操作時に、締付けリング17の回転操作によるロ
ックは基部リング10のねじ山14に螺合して行われる
ために、対物レンズ筒20に回転力を与えないで済み、
その調整位置をずらすことはなく、さらにロックリング
18の回転操作による2重のロックは、締付けリング1
7のロック状態で行われるために、同様に調整位置をず
らすことはない。
【0013】
【考案の効果】以上、本考案によれば、対物レンズの位
置調整による倍率の微調整後のロックが、対物レンズを
鏡筒部に装着したまま可能となり、調整作業の能率が大
幅に改善されると共に、慣れない人でも容易に作業でき
るようになる。また、付属工具を要することなく、回転
操作のみで対物レンズ筒を緊締でき、その際調整位置を
ずらすことがなく、タブルナット式に確実にロックされ
る。ユーザの視感に応じた微調整も簡単、かつ高精度に
行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による顕微鏡の対物レンズの
内部の側面図及び外部の縦断面図である。
【図2】図1の各部を部分的に破断した側面図を示すも
ので、同図Aは基部リングの下端部、同図Bは締付けリ
ング及び同図Cはロックリングである。
【図3】同対物レンズの組立状態を示す側面図である。
【図4】同対物レンズが装着される鏡筒部の側面図であ
る。
【図5】従来の対物レンズの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 鏡筒部 2 接眼レンズ 10 基部リング 10a スリ割 13 回転操作面 15、17b 傾斜面 17 締付けリング 18 ロックリング 20 対物レンズ筒

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部に接眼レンズを備えた鏡筒部に、
    所望の倍率に応じて接眼レンズとの距離を微調整可能に
    取付けられるようになった顕微鏡の対物レンズにおい
    て、 外周面にねじ山を形成され、かつ対物レンズ本体を収納
    した対物レンズ筒と、内周面に前記対物レンズ筒をねじ
    込まれるねじ山を形成され、かつ外周面には上端部から
    順に鏡筒部の下端部にねじ込まれるねじ山、回転操作
    面、締付け用ねじ山及び下方へ向けて外径の小さくなる
    傾斜面を形成された基部リングと、内周面に、ねじ山及
    びこのねじ山が前記締付け用ねじ山と螺合した状態で回
    転操作により前進する過程において前記傾斜面に対接可
    能に下方へ向けて内径の小さくなる傾斜面を形成された
    締付けリングと、内周面にねじ山を形成されることによ
    り、このねじ山が前記対物レンズ筒の前記ねじ山と螺合
    した状態で回転操作により前進する過程において上端縁
    で前記締付けリングの下端縁に当接可能なロックリング
    とより構成され、 前記基部リングの前記締付け用ねじ山及び前記傾斜面を
    形成された部分には、圧縮可能にスリ割が形成されたこ
    とを特徴とする顕微鏡の対物レンズ。
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EP3153921B1 (en) * 2014-06-09 2019-06-12 Kowa Company, Ltd. Lens barrel

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