JP2593392Y2 - ラップマシンにおけるラップ加圧装置 - Google Patents

ラップマシンにおけるラップ加圧装置

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JP2593392Y2
JP2593392Y2 JP1996001485U JP148596U JP2593392Y2 JP 2593392 Y2 JP2593392 Y2 JP 2593392Y2 JP 1996001485 U JP1996001485 U JP 1996001485U JP 148596 U JP148596 U JP 148596U JP 2593392 Y2 JP2593392 Y2 JP 2593392Y2
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治 寺尾
和博 稲垣
慎三 西村
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Howa Machinery Ltd
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Howa Machinery Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は複数のスライバ又はラ
ップをラップボビンに巻取るラップフォーマ等のラップ
マシンのラップ加圧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のようなラップ加圧装置は、例えば
特開昭60−155723号に開示されている。これに
よればラップに加圧力を与える加圧用エアシリンダの加
圧側ポートと圧力空気源とが周知の機械式の減圧弁を介
して配管接続してあり、この減圧弁はラップボビンを支
える支持アームに傾きを調整可能に取付けた制御ゲージ
の制御面と係合してその減圧の度合いをラップの増大と
対応して変更し、巻きロールとラップの接触面の面圧を
制御するようにしてある。また、そのような巻きロール
とラップの接触圧力を、巻量に応じて変更するものに
は、カムを利用するもの(特公昭51−13773号、
特公昭29−8219号)、作動歯車機構と駆動モータ
を利用するもの(特公昭37−4576号)などもあ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】制御面によって減圧弁
の制御を行う前記従来の装置では、繊維の種類によって
加圧力を変更したい場合には、制御ゲージの傾きつまり
制御面の傾きを変更せねばならず調整作業が煩わしい問
題がある。また、調整範囲が小さい場合にはこれで対応
できるとしても、加圧力の変更がはなはだしい場合に
は、制御面の形状が異なる他の制御ゲージと交換する必
要があり、その作業に手間取る問題がある。その他の従
来技術においても、異なるカム形状のカムを準備し、そ
のカムを交換する作業が煩わしいなど、制御ゲージを用
いるものと同様に、機械的な調整、交換作業を要する問
題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願は、前記従来技術に
鑑み、たとえば巻き取る繊維の種類が変更されたときな
どにおいて、加圧力の変更を機械的な調整や、部品の交
換作業を要すること無く極めて容易に行うことのでき
る、ラップマシンにおけるラップ加圧装置を提供するこ
とを目的とし、加圧用エアシリンダの加圧側ポートに圧
力比例制御弁を接続しておき、その圧力比例制御弁を、
入力装置によって予め設定されたラップ巻量に対する目
標電圧によって制御して、加圧用エアシリンダの加圧側
ポートにラップ巻量に応じた空気圧力を加えるようにし
た。
【0005】
【考案の実施の形態】本願は、加圧用エアシリンダとラ
ッププレートとを推力伝達機構を介して連繋し、ラップ
プレートを巻取ドラム側へ加圧するようにしたラップマ
シンにおいて、加圧用エアシリンダの加圧側ポートとエ
ア供給源との間に、前記加圧側ポートに接続される出力
側ポートの空気圧力を電圧で制御する圧力比例制御弁を
配設し、この圧力比例制御弁に制御装置を接続し、この
制御装置に圧力比例制御弁に与える目標電圧とラップ巻
量との関係を複数設定する入力装置を接続し、前記圧力
比例制御弁は、目標電圧と出力側ポートの圧力信号とを
比較して、出力側ポートの圧力が目標電圧に対応した圧
力となるように制御するフィードバック制御装置を備
え、前記制御装置は、ラップ巻量の検出装置から入力さ
れるラップ巻量に応じた目標電圧を、前記入力装置で設
定された複数の関係の中から繊維種類に応じて選ばれた
関係に基づいて圧力比例制御弁に出力するように構成し
たことを特徴とし、圧力比例制御弁の出力側ポートの空
気圧力が、ラップ巻量(巻取長や巻取径など)に対応し
て予め入力装置で設定された関係に基づいて制御装置か
ら出力される目標電圧と圧力比例制御弁のフィードバッ
ク制御装置により比較されて、目標電圧に対応した圧力
となるようにフィードバック制御され、これにより加圧
用エアシリンダは、推力伝達機構を介して、ラッププレ
ートをラップ巻量に応じた加圧力で巻取ドラム側へ加圧
する。入力装置によって、予めラップ巻量と目標電圧と
の関係を複数記憶させ、その1つを繊維の種類に応じて
使用するようにしたので、加圧力の変更が一層容易であ
る。
【0006】
【実施例】第1図において二点鎖線で示す前後一対の巻
取ドラム1a,1bは図示しない駆動機構により積極回
転するように設けられている。これらの巻取ドラム1
a,1b両側部に沿って上下往復動可能に配置された一
対のラッププレート2a,2dは、クランプ用シリンダ
3a,3bのピストンロッドに回転可能に支持され、前
記巻取ドラム1a,1b上に供給されるラップボビン4
を挾持するようにしてある。加圧用エアシリンダ5とラ
ッププレート2a,2dとは推力伝達機構10を介して
連繋されている。推力伝達機構10は加圧用エアシリン
ダ5のピストンロッドに連結したラック11、このラッ
ク11と噛合うピニオン12、ピニオン12と軸13を
介して一体回動するピニオン14,15及びピニオン1
4,15と噛合い、前記クランプ用シリンダ3a,3b
に一体固着した昇降ラック16,17とから成る。
【0007】加圧用エアシリンダ5の加圧側ポート5a
と加圧解除側ポート5bとを夫々加圧用管路21、加圧
解除用管路22、4ポート電磁切換弁23を介してエア
供給源24に接続してある。切換弁23とエア供給源2
4との間にはエア供給源24から切換弁23に向かうに
つれてエアーフィルタ25、エアー内の油分除去装置2
6、レギュレータ27及び圧力比例制御弁30が直列に
接続されている。圧力比例制御弁30を第2図に示す。
この圧力比例制御弁30は市販されている周知の構造を
持つものであり、ノズルフラッパ機構31のフラッパ3
2に、第3図に示すような中間電極32aを上下から圧
電素子32bで挾みその外側に表面電極32cを貼着し
た構造を用いている。これらの電極間に電圧を印加する
と圧電素子32bが変位してフラッパ32の先端が上下
してノズル33との隙間を変化させるようになってい
る。そして、二次側(出力側)ポート34aに生じる圧
力が圧力センサ35で検出され、この圧力信号Sと、外
部から与えられる目標電圧Vとの比較をフィードバック
制御装置36で行い、目標電圧Vが増加したときは、制
御電圧Pを前記電極32a,32cに与えてフラッパ位
置を下降させて一次(入力)側ポート34bと連通する
パイロット室37の背圧制御を行い、ダイヤフラム38
を介して主弁39の開閉を制御して目標電圧Vに対応し
た二次(出力)側圧力を得るものである。二次側圧力が
目標圧力より高いときは、ダイヤフラム38を上方へ押
上げて排気弁40を開き、排気ポート41から排気す
る。このようにして目標電圧Vに対応した二次側圧力が
得られる。
【0008】次にこの圧力比例制御弁30に目標電圧V
を与える制御装置50について説明する。制御装置50
はシーケンサで構成されている。この制御装置50には
巻取長に対する適正な加圧力を得るための二次側圧力に
対応した目標電圧Vを巻取長と対応して入力する入力装
置51が接続してある。巻取長と二次側圧力の関係は例
えば第4図に示すようである。制御装置50には一方の
巻取りドラム1aの回転を検出してラップの巻取長さを
計測する測長装置(ラップ巻量の検出装置)6から巻取
長データLが入力されるようにしてあり、制御装置50
はこの巻取長データLと対応した目標電圧VをD/A変
換器52を介して圧力比例制御弁30のフィードバック
制御装置36へ入力するようにしてある。
【0009】以上の構成によれば、ラッププレート2
a,2d間にラップボビン4を挾持し、巻取りドラム1
a,1bを回転させてラップボビン4にラップを巻取っ
てゆく。ラップ巻取長は測長装置6から制御装置50へ
送られ、制御装置50は入力装置51により予め入力さ
れて記憶してある目標電圧Vを巻取長に応じて圧力比例
制御弁30へ送る。圧力比例制御弁30は前記のように
して二次側圧力がこの目標電圧Vと対応したものとなる
ように主弁39を制御し、その結果、加圧用エアシリン
ダ5の加圧側ポート5aに目標電圧Vと対応した二次側
圧力が加わり、推力伝達機構10を介してラッププレー
ト2a,2dを巻取ドラム1a,1b方向へ加圧する。
こうして加圧力はラップ巻取長に応じて予め設定した値
に徐々に変更されるので、ラップの巻始めから巻終わり
までのラップのゲレン変動を小さくできる。
【0010】繊維の種類が変更され、ラップ巻取長に対
する加圧力を変更しないとラップが適正に巻けない時に
対応するために、入力装置51によって予めラップ巻取
長と目標電圧との関係曲線を制御装置50に複数記憶さ
せ、そのうちの1つを繊維の種類に応じて使用するよう
にしてある。したがって、繊維種類に応じた関係を単に
選んで使用するだけでよく、加圧力変更が一層容易とな
。尚、この実施例ではラップ巻取長に対応して加圧力
を調整するようにしたが、例えばラップの巻径に従って
加圧力を調整してもよい。
【0011】
【考案の効果】以上のようにこの考案装置によれば、
圧用エアシリンダとラッププレートとを推力伝達機構を
介して連繋し、ラッププレートを巻取ドラム側へ加圧す
るようにしたラップマシンにおいて、加圧用エアシリン
ダの加圧側ポートとエア供給源との間に、前記加圧側ポ
ートに接続される出力側ポートの空気圧力を電圧で制御
する圧力比例制御弁を配設し、この圧力比例制御弁に制
御装置を接続し、この制御装置に圧力比例制御弁に与え
る目標電圧とラップ巻量との関係を複数設定する入力装
置を接続し、前記圧力比例制御弁は、目標電圧と出力側
ポートの圧力信号とを比較して、出力側ポートの圧力が
目標電圧に対応した圧力となるように制御 するフィード
バック制御装置を備え、前記制御装置は、ラップ巻量の
検出装置から入力されるラップ巻量に応じた目標電圧
を、前記入力装置で設定された複数の関係の中から繊維
種類に応じて選ばれた関係に基づいて圧力比例制御弁に
出力するように構成したので、巻取られる原料の種類等
によって加圧力を調整したい場合、従来のように制御ゲ
ージなど、機械的な部品の調整、変更などを要せず、
力装置により設定されている、ラップ巻量と圧力比例制
御弁に加える目電圧との複数の関係の中から1つの関係
を選ぶことで、機械的な調整や、交換作業を行うこと無
く極めて簡単に加圧力を変更でき、しかもフイードバッ
ク制御で圧力制御を行うため正確で応答が速く、ラップ
の巻始めから巻終わりまでのゲレン変動を小さくでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るラップ加圧装置の全体図であ
る。
【図2】圧力比例制御弁の断面図である。
【図3】フラッパ説明図である。
【図4】ラップ巻取量と二次側圧力の関係図である。
【符号の説明】
1a,1b…巻取ドラム、 2a,2b…ラッププレート、 5…加圧用エアシリンダ、5a…加圧側ポート、 6…測長装置、10…推力伝達機構、 24…エア供給源、30…圧力比例制御弁、 50…制御装置、51…入力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−275801(JP,A) 特開 昭60−231001(JP,A) 実開 平4−37269(JP,U) 実開 平4−32241(JP,U) 実公 昭62−6139(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01G 27/00 F15B 5/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧用エアシリンダとラッププレートと
    を推力伝達機構を介して連繋し、ラッププレートを巻取
    ドラム側へ加圧するようにしたラップマシンにおいて、
    加圧用エアシリンダの加圧側ポートとエア供給源との間
    に、前記加圧側ポートに接続される出力側ポートの空気
    圧力を電圧で制御する圧力比例制御弁を配設し、この圧
    力比例制御弁に制御装置を接続し、この制御装置に圧力
    比例制御弁に与える目標電圧とラップ巻量との関係を複
    設定する入力装置を接続し、前記圧力比例制御弁は、
    目標電圧と出力側ポートの圧力信号とを比較して、出力
    側ポートの圧力が目標電圧に対応した圧力となるように
    制御するフィードバック制御装置を備え、前記制御装置
    は、ラップ巻量の検出装置から入力されるラップ巻量に
    応じた目標電圧を、前記入力装置で設定された複数の関
    係の中から繊維種類に応じて選ばれた関係に基づいて圧
    力比例制御弁に出力するように構成したことを特徴とす
    るラップマシンにおけるラップ加圧装置。
JP1996001485U 1996-02-13 1996-02-13 ラップマシンにおけるラップ加圧装置 Expired - Lifetime JP2593392Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101469466B (zh) * 2007-12-28 2011-09-14 株式会社原织机制作所 精梳机

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CN101469466B (zh) * 2007-12-28 2011-09-14 株式会社原织机制作所 精梳机

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