JP2593124B2 - マンドレルミルにおけるエキストラクターの速度制御方法 - Google Patents

マンドレルミルにおけるエキストラクターの速度制御方法

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JP2593124B2 JP20698792A JP20698792A JP2593124B2 JP 2593124 B2 JP2593124 B2 JP 2593124B2 JP 20698792 A JP20698792 A JP 20698792A JP 20698792 A JP20698792 A JP 20698792A JP 2593124 B2 JP2593124 B2 JP 2593124B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マンドレルミルにおけ
るエキストラクターの速度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リストレインド方式のマンドレルミル
は、リテーナーを前進させて素管に挿入したマンドレル
バーを7〜8台のスタンド、或いは2〜4台(特開昭6
3−33107号)のスタンドの圧延ロールに装入、圧
延し、圧延終了後において素管をマンドレルミル出側に
払い出し、一方マンドレルバーをリテーナーによりマン
ドレルミル入側に後退する圧延方式である。このリスト
レインド方式のマンドレルミルによる場合、上述したよ
うに、圧延終了後において素管をマンドレルミル出側に
払い出し、マンドレルバーをマンドレルミル入側に後退
させるには、素管をマンドレルバーから分離する必要が
あるが、その手段としてストリッパーによるもの(例え
ば、特開平3−114605号)と、マンドレルミル出
側に配置された本発明が関連するエキストラクターによ
るものとがある。
【0003】ここで、エキストラクターは、等角をなし
て中心に相向き合う2〜3個の孔型カリバーを有するロ
ールを1組とするスタンドを2〜3台設け、ロールによ
り素管に圧下を加え、回転力を付与して、素管をマンド
レルバーから引き離してエキストラクター出側ローラー
テーブルに強制的に搬送するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エキストラ
クターによる場合、素管がマンドレルミルからエキスト
ラクターへ移行する際、素管の先行部がマンドレルミル
により圧延が終了し、エキストラクターに噛み込んだ時
は、素管の先行部に続く後方の部分はまだマンドレルミ
ルで圧延中であり、素管はエキストラクターとマンドレ
ルミルとの両者に同時噛み込みの状態である。そのた
め、エキストラクターでの素管速度は、マンドレルミル
での最終スタンドでの素管の圧延速度に従属して同調す
ることになる。ところが、この状態のままでエキストラ
クターにおける作業を続行し、エキストラクターでの素
管の尻抜けを行うと、素管はエキストラクター出側ロー
ラーテーブルにかなりの高速で放出されることになる。
その結果、エキストラクター出側ローラーテーブルによ
り急減速して素管を停止しようとしても、素管はエキス
トラクター出側ローラーテーブルの急減速に追従でき
ず、前方に滑り、エキストラクター出側ローラーテーブ
ル上で長い制動距離を必要とすることになる。このこと
は、マンドレルミル設備において、それだけ長いエキス
トラクター出側ローラーテーブルを必要とすることにな
るだけでなく、圧延された素管をエキストラクターでの
通管後に一旦停止させ、可及的速やかに横送りして払出
し床に搬送し、サイザー等の次工程での処理に移行する
上で支障となり、マンドレルミル圧延方式における設備
上、また作業上の問題点である。また、エキストラクタ
ー出側ローラーテーブルでの素管の搬送が円滑になされ
ないと、次の素管を順次能率よく圧延し、圧延ピッチの
向上を期することができなくなり、作業上の問題点とな
る。また、素管をエキストラクター出側ローラーテーブ
ル上で急減速して停止させることは、スリップ疵発生の
原因となるという素管品質上の問題点を招く。
【0005】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、マンドレルミルの出側の搬送設備の規模の縮小
と、それによる搬送時間の短縮、作業能率の向上を図
り、また素管品質を維持するマンドレルミルにおけるエ
キストラクターの速度制御方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のマンドレルミル
におけるエキストラクターの速度制御方法は、リストレ
インド方式のマンドレルミルにより圧延された素管を該
マンドレルミルと同一のパスラインに配置されたエキス
トラクターによりマンドレルバーから分離し、エキスト
ラクター出側ローラーテーブルに搬送するに際し、エキ
ストラクターにおいて素管の尻抜けに先だって素管速度
の減速を開始して尻抜けを行うことにより、エキストラ
クターでの尻抜け後の素管の搬送距離を短縮するもので
ある。
【0007】図1により素管速度と経過時間との関係か
ら本発明における素管の減速について説明する。 (1)A点は、マンドレルミルの最終スタンドにおいて
素管が尻抜けする時点であり、B点は、エキストラクタ
ーにおいて素管が尻抜けする時点である。このA〜Bの
間においては、素管はエキストラクターにより強制的に
エキストラクター出側ローラーテーブルの方に送られ
る。素管の減速は、エキストラクターの最終スタンドを
尻抜けする前の時点であるC点において開始する。かか
るA〜Bの間での素管速度と同期するようにエキストラ
クター出側ローラーテーブルの送り速度を調整する。図
1において、A〜Bの間での素管速度をa−c−b、エ
キストラクター出側ローラーテーブルの搬送速度をa´
−c´−b´としてそれぞれ示す。エキストラクター出
側ローラーテーブルの搬送速度もエキストラクターの減
速に伴って減速させる。エキストラクター出側ローラー
テーブルの搬送速度はエキストラクターでの素管速度に
同調して減速させ、素管速度とエキストラクター出側ロ
ーラーテーブルの搬送速度との同期の程度は、両者の速
度差が±5%以内に収まるようにすることが好ましい。
このようにして、エキストラクター尻抜け時に低速化さ
れた素管をエキストラクター出側ローラーテーブルは受
け取り、エキストラクター出側ローラーテーブルによっ
て素管を停止させる時点のD点までの時間を極力短縮す
ることができる。 (2)B〜Dの間は、素管がエキストラクターを尻抜け
した時点Bから後、停止するまでの時点Dにおける素管
速度の1つの態様を示す。エキストラクターを尻抜けし
たと同時に素管はエキストラクターによる強制的な送り
から解放されるので、減速することになる。したがっ
て、その減速の程度に合わせてエキストラクター出側ロ
ーラーテーブルの速度を制御することになる。図1にお
いて、B〜Dの間での素管速度をb−d、エキストラク
ター出側ローラーテーブルの搬送速度をb´−d´とし
てそれぞれ示す。このような態様とは別に、尻抜け時の
直後は一定時間、素管の慣性に合わせてエキストラクタ
ー出側ローラーテーブルを素管の尻抜け速度と等しい一
定速度でエキストラクター出側ローラーテーブルを運転
し、その後素管を停止させるようにしてもよい。なお、
素管がマンドレルミルにおいて圧延され、マンドレルミ
ルとエキストラクターの間に配設したマンドレルミル出
側ローラーテーブル上にある間、マンドレルミル出側ロ
ーラーテーブルの送り速度は素管速度と同期させること
が好ましい。エキストラクター出側ローラーテーブルの
減速制御する場合、マンドレルミル出側ローラーテーブ
ルについても同時に減速制御することが好ましい。 (3)本発明と対比するため、図2においてエキストラ
クターにより減速しない場合の素管速度をa−b−dと
して示す。
【0008】エキストラクターは素管に軽い圧下を加
え、前方に搬送するため回転力を強制的に付与するもの
であるため、エキストラクターにおいて素管に対する把
持力は充分であり、減速度は大きくとれる。エキストラ
クターにおける減速は、通常素管にはすでにマンドレル
バーが挿入されていないため、エキストラクターにより
減速を行っても、素管の内面品質には何ら悪影響を及ぼ
すことはない。
【0009】
【作用】本発明のマンドレルミルにおけるエキストラク
ターの速度制御方法は、エキストラクターにおける素管
の尻抜けに先だって素管速度の減速を開始して素管の尻
抜けを行うことにより、エキストラクターでの尻抜け後
の素管の搬送距離を短縮するものである。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。図3は、本発明を実施する継目無鋼管の製造設備例
を示す。マンドレルミル1と同一のパスラインにエキス
トラクター2が配設されている。マンドレルミル1入側
に配置されたリテーナー4にマンドレルバー3を装着
し、リテーナー4を前進させて素管供給床7からマンド
レルミル入側搬送テーブル6に供給された素管5にマン
ドレルバー3を挿入し、マンドレルバー3を挿入した素
管5をマンドレルミル1に装入して圧延する。素管はマ
ンドレルミル1にて圧延され、続いてエキストラクター
2に装入され、軽圧下によりマンドレルバー3から引き
離され、エキストラクター2を尻抜け、エキストラクタ
ー出側ローラーテーブル8に放出され、続いてエキスト
ラクター出側搬送テーブル9に送られる。
【0011】図4は、図3のマンドレルミル1とエキス
トラクター2との拡大側面図である。マンドレルミル1
は4台のスタンド10、11、12、13からなり、圧
延ロールは水平−垂直型配置である。エキストラクター
2は2台のスタンド14、15からなり、パスライン中
心に向かって相向き合う3個の孔型カリバーを有するロ
ールからなる。
【0012】図3、図4の継目無鋼管の製造設備により
穿孔機で穿孔された素管5(外径120.0mm、肉厚
8.3mm、長さ6.59m)を圧延し、マンドレルミ
ル1の最終スタンド(第4スタンド)で素管速度は3.
62m/secである。素管はマンドレルミル圧延に引
続き、エキストラクター2にて圧延される。マンドレル
ミル1での圧延速度と同期させるためエキストラクター
2での素管速度は3.68m/secとする。マンドレ
ルミル1での尻抜け後、エキストラクター2での尻抜け
に先だってエキストラクター2により素管速度を減速さ
せる。エキストラクター2での尻抜け時までの減速度は
2m/sec2 である。エキストラクター2での尻抜け
後、エキストラクター出側ローラーテーブルにより0.
5m/sec2 の減速度で素管を減速し、尻抜け後4.
0secで素管を停止させた。エキストラクター2での
尻抜けに先だって減速を行わず、尻抜けしてから減速し
たとすると、素管が停止するまでの時間は7.4sec
であり、本発明により大幅な時間短縮を図ることができ
る。これを搬送設備長さにすると、約9mである。エキ
ストラクター2の減速と同期して素管を受け入れるエキ
ストラクター出側ローラーテーブルの方も減速する制御
を行った。また、マンドレルミル出側ローラーテーブル
16についても素管速度に合わせて減速する制御を行っ
た。
【0013】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。 (1)エキストラクターの尻抜けに先だって素管速度を
減速させるため、エキストラクター出側ローラーテーブ
ルでの制動距離、搬送時間を短縮させることができる。 (2)エキストラクター出側ローラーテーブルでの制動
距離を短くし、マンドレルミルの出側の搬送ラインをそ
れだけコンパクトにすることができる。 (3)エキストラクター出側ローラーテーブルでの搬送
時間を短くし、マンドレルミルラインのサイクルタイム
短縮により圧延能率の向上を図ることができる。 (4)エキストラクターにおいて減速せずに、マンドレ
ルミル圧延の尻抜け速度と同等の速度で素管を放出した
場合のエキストラクター出側ローラーテーブルとのスリ
ップによる疵発生を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるエキストラクターにおいて減速
する場合について説明する図である。
【図2】エキストラクターにおいて減速しない場合につ
いて説明する図である。
【図3】本発明を実施する継目無鋼管の製造設備例を示
す図である。
【図4】図3の一部拡大側面図である。
【符号の説明】
1 マンドレルミル 2 エキストラクター 3 マンドレルバー 4 リテーナー 5 素管 6 マンドレルミル入側搬送ローラーテーブル 7 マンドレルミル入側搬送テーブル 8 エキストラクター出側ローラーテーブル 9 エキストラクター出側搬送テーブル 10 マンドレルミル第1スタンド 11 マンドレルミル第2スタンド 12 マンドレルミル第3スタンド 13 マンドレルミル第4スタンド 14 エキストラクター第1スタンド 15 エキストラクター第2スタンド 16 マンドレルミル出側ローラーテーブル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リストレインド方式のマンドレルミルに
    より圧延された素管を該マンドレルミルと同一のパスラ
    インに配置されたエキストラクターによりマンドレルバ
    ーから分離し、エキストラクター出側ローラーテーブル
    に搬送するに際し、エキストラクターにおいて素管の尻
    抜けに先だって素管速度の減速を開始して尻抜けを行う
    ことにより、エキストラクターでの尻抜け後の素管の搬
    送距離を短縮することを特徴とするマンドレルミルにお
    けるエキストラクターの速度制御方法。
  2. 【請求項2】 エキストラクターにおける素管速度の減
    速と同期してエキストラクター出側ローラーテーブルの
    素管の送り速度を減速させることを特徴とする請求項1
    記載のマンドレルミルにおけるエキストラクターの速度
    制御方法。
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